JPH0927527A - 半導体装置の評価方法 - Google Patents

半導体装置の評価方法

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JPH0927527A
JPH0927527A JP17349695A JP17349695A JPH0927527A JP H0927527 A JPH0927527 A JP H0927527A JP 17349695 A JP17349695 A JP 17349695A JP 17349695 A JP17349695 A JP 17349695A JP H0927527 A JPH0927527 A JP H0927527A
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JP
Japan
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wiring
semiconductor device
semiconductor
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measuring
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JP17349695A
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Inventor
Hiroshi Yamashita
洋 山下
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electronics Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半導体装置の欠陥を容易に検出できる半導体装
置の評価方法を提供する。 【解決手段】Al配線2を形成した半導体基板1を水蒸
気雰囲気中に保存する保存工程と、半導体基板1をアル
カリ溶液に浸漬する浸漬工程と、Al配線2を電気測定
する測定工程とを含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置の配
線中に発生した欠陥(ボイド)を容易に検出する半導体
装置の評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置は、微細化および高集
積化が進み、デバイス構造も複雑化している。その反
面、このような微細化・高集積化の技術動向は必然的に
半導体装置の評価解析を困難にしている。しかし、欠陥
箇所の詳細な観察や定量的評価は不良原因の究明のため
に必要不可欠である。
【0003】たとえば、半導体基板にアルミドライエッ
チングすることによりAl配線を形成するとき、アルミ
ニウムの表面に残留塩素があると、化学反応によりその
部分に塩化アルミニウムが生成され欠陥(ボイド)の原
因となる。このように、アルミドライエッチング時に発
生するアフターコロージョンを容易に検出することが必
要となる。
【0004】従来、Al配線の欠陥箇所の評価方法とし
ては、光学顕微鏡や走査型電子顕微鏡による欠陥箇所の
観察が広く一般的に知られている。また、定量的評価方
法としては、アルミドライエッチング終了後、直ちに半
導体基板を純水に浸漬し、純水中に溶解した塩素イオン
量をイオンクロマトグラフィにより測定する方法が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の従来の評価方法では、半導体装置の微細化および高集
積化のため、局所的な欠陥箇所を発見するのに多大な時
間と労力を要するという欠点を有していた。これに対し
て、欠陥箇所の検出のための迅速な手段や工夫は発明さ
れていなかった。
【0006】この発明の目的は、従来の問題点を解決す
るもので、半導体装置の欠陥を容易に検出できる半導体
装置の評価方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置の
評価方法は、Al配線を形成した半導体基板を水蒸気雰
囲気中に保存する保存工程と、半導体基板をアルカリ溶
液に浸漬する浸漬工程と、Al配線を電気測定する測定
工程とを含むものである。請求項2の半導体装置の評価
方法は、Al配線を形成した半導体基板を水蒸気雰囲気
中に保存する保存工程と、半導体基板をアルカリ溶液に
浸漬する浸漬工程と、Al配線の欠陥の位置等を半導体
解析装置を用いて解析する解析工程とを含むものであ
る。
【0008】請求項3の半導体装置の評価方法は、請求
項2において、半導体解析装置が、Al配線を電気測定
する手段を有するとともに、Al配線にレーザ光を照射
するレーザ光照射手段を有するものである。請求項4の
半導体装置の評価方法は、Al配線を形成した半導体基
板を水蒸気雰囲気中に保存する保存工程と、Al配線の
欠陥の位置等を走査型トンネル顕微鏡を用いて解析する
解析工程とを含むものである。
【0009】請求項5の半導体装置の評価方法は、請求
項4において、走査型トンネル顕微鏡の探針に負の高電
圧を印加する負高電圧供給源を有し、探針よりAl配線
に流れる電界放射電流を測定する手段を有し、さらに探
針をAl配線に走査することにより発生するオージェ電
子を検出する電子検出器を有するものである。請求項6
の半導体装置の評価方法は、Al配線を形成した半導体
基板を水蒸気雰囲気中に保存する保存工程と、Al配線
の欠陥の位置等を原子間力顕微鏡を用いて解析する解析
工程とを含むものである。
【0010】請求項7の半導体装置の評価方法は、請求
項6において、Al配線上を走査する原子間力顕微鏡の
カンチレバーに高周波電圧を印加する高周波電圧電源を
有するとともに、Al配線のポテンシャルを測定する手
段を有するものである。請求項8の半導体装置の評価方
法は、請求項6において、Al配線上を走査する原子間
力顕微鏡のカンチレバーに高周波電圧を印加する高周波
電圧電源を有するとともに、Al配線とカンチレバー間
の静電容量を測定する手段を有するものである。
【0011】請求項1の半導体装置の評価方法によれ
ば、Al配線がエッチングにより形成された半導体基板
を水蒸気雰囲気中に保存すると、アルミニウムの表面に
存在した残留塩素により反応した塩化アルミニウムが水
分と反応して、水酸化アルミニウムが生成される。この
半導体基板をアルカリ溶液に浸漬すると、水酸化アルミ
ニウムはアルカリ溶液に溶解し、Al配線に局所的に欠
陥が現れる。したがって半導体基板のAl配線を電気測
定すると、Al配線の欠陥を容易に検出でき、配線歩留
りの評価が可能となり、アフターコロージョンの程度を
定量的に評価することが可能となる。またAl配線の欠
陥箇所が簡単に識別でき、欠陥箇所の詳細な観察が可能
になることから、不良原因を迅速に半導体装置製造工程
あるいは半導体装置開発工程へフィードバックでき、半
導体装置の歩留まり安定あるいは早期開発への効果が期
待できる。
【0012】請求項2の半導体装置の評価方法によれ
ば、Al配線に生じた欠陥の位置等を半導体解析装置に
より解析することができるので、請求項1と同効果があ
る。請求項3の半導体装置の評価方法によれば、請求項
2において、半導体解析装置が、Al配線を電気測定す
る手段を有するとともに、Al配線にレーザ光を照射す
るレーザ光照射手段を有するため、請求項2の効果のほ
か、レーザ光を欠陥に照射したとき欠陥のない部分より
も抵抗の変化が大きいので、Al配線の欠陥位置を容易
に検出することができる。
【0013】請求項4の半導体装置の評価方法によれ
ば、保存工程によってAl配線に生成した水酸化アルミ
ニウムを走査型トンネル顕微鏡により検出することがで
きるので、請求項1と同効果を有する。請求項5の半導
体装置の評価方法によれば、請求項4において、走査型
トンネル顕微鏡の探針に負の高電圧を印加する負高電圧
供給源を有し、探針よりAl配線に流れる電界放射電流
を測定する手段を有し、さらに探針をAl配線に走査す
ることにより発生するオージェ電子を検出する電子検出
器を有するため、請求項4の効果のほか、探針からAl
配線に電界放射電流が流れるが、水酸化アルミニウムは
不導体であるため、その電流の変化によりアフターコロ
ージョンの有無を検出でき、欠陥の位置を容易に検出す
ることができ、したがって半導体装置の微小領域の形状
や、組成分布を定量的に評価することが可能となる。ま
た電界放射電子を試料上に走査することにより発生する
オージェ電子を電子検出器により検出すると、アルミ合
金中の結晶粒界における析出物の分布を測定可能とな
る。
【0014】請求項6の半導体装置の評価方法によれ
ば、保存工程によってAl配線に生成した水酸化アルミ
ニウムを原子間力顕微鏡により解析するため、請求項1
と同効果がある。請求項7の半導体装置の評価方法によ
れば、請求項6において、Al配線上を走査する原子間
力顕微鏡のカンチレバーに高周波電圧を印加する高周波
電圧電源を有するとともに、Al配線のポテンシャルを
測定する手段を有するため、請求項6の効果のほか、水
酸化アルミニウムは不導体であるので欠陥のある部位は
ポテンシャルが小さくなるので、欠陥のある部位を容易
に測定することができる。また絶縁膜も測定可能である
ため、半導体装置の微小領域の形状や、組成分布を定量
的に評価できる。
【0015】請求項8の半導体装置の評価方法によれ
ば、請求項6において、Al配線上を走査する原子間力
顕微鏡のカンチレバーに高周波電圧を印加する高周波電
圧電源を有するとともに、Al配線とカンチレバー間の
静電容量を測定する手段を有するため、請求項6の効果
のほか、Al配線とカンチレバー間の静電容量はカンチ
レバーに印加される電圧の変化により変化し、また水酸
化アルミニウムは不導体であるので、静電容量の変化を
測定することにより、アフターコロージョンの有無を容
易に測定することができ、したがって半導体装置の微小
領域の形状や、組成分布を定量的に評価できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の第1の実施の形
態について図1を参照しながら説明する。図1はこの発
明の第1の実施の形態の半導体装置の評価方法を説明す
る工程図である。図1(a)は第1の実施例の半導体装
置または積層膜から構成される半導体基板の欠陥評価用
のテストデバイス1である。図1(a)において、2は
テストデバイス1にアルミドライエッチングされたAl
配線、3は測定用パッドである。
【0017】半導体装置の評価方法は、保存工程と、浸
漬工程と、測定工程を含む。まず、保存工程は、半導体
基板であるテストデバイス1のAl配線2をエッチング
して配線パターンを形成した後、水蒸気雰囲気中に保存
する。このとき、Al配線2の表面に残留塩素が存在す
ると、水分と反応し式1および式2の反応式が成立し
て、図1(b)に示すように、水酸化アルミニウム(A
l(OH)3 )4が生成される。
【0018】 Al+4Cl- →AlCl4 +3e- …式1 AlCl4 +3H2 O→Al(OH)3 +3H+ +4Cl- …式2 次に、浸漬工程は、テストデバイス1をアルカリ溶液、
例えばKOH水溶液に浸漬する。このとき、水酸化アル
ミニウム(Al(OH)3 )4は両性電解質であるた
め、アルカリ溶液に溶解する。したがって、Al配線2
にアフターコロージョンが発生している場合には、図1
(c)に示すように、Al配線2に局所的に欠陥5が現
れる。
【0019】測定工程は、図1(d)に示すように、テ
ストデバイス1を測定用パッド3に測定器Vの両端を接
続して電気測定する。Al配線2に欠陥がある場合には
電気抵抗が増大し、Al配線が切れている場合には電流
は流れない。したがって、配線歩留まり、Al配線の電
気抵抗の上昇の変化、およびエレクトロマイグレーショ
ン寿命を評価することにより、アフターコロージョンの
程度を定量的に評価することができる。
【0020】またAl配線2の欠陥箇所が簡単に識別で
き、欠陥箇所の詳細な観察を可能にすることから、不良
原因を迅速に半導体装置製造工程あるいは半導体装置開
発工程へフィードバックでき、半導体装置の歩留まり安
定あるいは早期開発への効果が期待できる。なお、この
実施の形態ではアルカリ溶液として、KOH水溶液につ
いて説明したが、K2 2 7 水溶液,KHSO4 水溶
液についても同様の効果を得る。
【0021】この発明の第2の実施の形態について図2
を参照しながら説明する。すなわち、この半導体装置の
評価方法は、第1の実施の形態の測定工程に代えて、浸
漬工程後に半導体解析装置により解析する解析工程を行
なうものであり、その他は第1の実施の形態と同様であ
るので共通の説明は省略している。図2は、第2の実施
の形態に用いた半導体装置の半導体解析装置の構成図で
ある。この半導体解析装置は、Al配線2を電気測定す
る手段を有するとともに、Al配線2にレーザ光を照射
するレーザ光照射手段を有する。図2において、21は
レーザ光源、22はレーザ走査部、23は光学顕微鏡、
24は赤外光用対物レンズであり、レーザ光照射手段を
構成する。25はCCDカメラである。26はモニタ用
TV、27は信号処理部および画像処理部を有するシス
テム制御部、28はOBIC電流検出部を有する増幅
部、29は電圧供給源であり、電気測定する手段を構成
する。30はテストデバイス1である半導体装置、31
は試料台である。
【0022】試料である半導体装置30のテストデバイ
ス1は、保存工程および浸漬工程によりAl配線2に図
1(c)に示すような欠陥5が現れている。この半導体
装置30に電圧供給源29よりバイアス電流を流す。こ
の状態で、Al配線2にレーザ光源21として例えば発
振波長1.06μmのNd:YAGレーザ光を直径φ2
00μmの円形に固定絞りし、透過率2.5%の減衰フ
ィルターおよび倍率100倍の赤外線用対物レンズ24
を通じてテストデバイス1に照射すると、Al配線2が
温度上昇し抵抗が増すのでAl配線2に流れる電流がわ
ずかに減少する。この微小な電流変化をOBIC電流検
出部を有する増幅部28で検出する。ここで、レーザ光
をテストデバイス1上で走査し、走査位置に同期させて
電流変化分を並べると配線形状に対応した電流像が得ら
れ、モニタ用TV26上の各点に、抵抗変化が輝度の変
化として表示される。すなわち、レーザ光が照射されな
い場合には、発熱源はバイアス電流によるジュール熱の
みであり、Al配線2は一様な温度となる。レーザ光が
照射されると配線温度が上昇し、抵抗が上昇する。欠陥
5における電流量変化の増大は欠陥5での熱伝導率の低
下によるレーザ光の加熱温度の上昇のため、欠陥5が存
在しない箇所に照射された瞬間の抵抗の増加より大き
い。よって、欠陥5の位置を容易に検出して明らかにす
ることができ、欠陥5の有無が像のコントラストとして
検出できる。
【0023】その他、第1の実施の形態と同様な作用効
果がある。なお、この実施の形態ではレーザ光源21と
して、Nd:YAGレーザ光を用いたが、波長633n
mのHeーNeレーザ光についても同様の効果を得る。
また、半導体解析装置は、レーザ光を照射する前記の実
施例に限らず、他のものを適用することができる。
【0024】この発明の第3の実施の形態について図3
および図4を参照しながら説明する。図3は第3の実施
の形態の半導体装置の評価方法を説明する工程図、図4
は第3の実施の形態に用いた半導体装置の解析装置の構
成図である。この半導体装置の評価方法は、保存工程
と、走査型トンネル顕微鏡による解析工程とからなる。
図3(a)は保存工程であり、第1の実施例と同様に行
なわれる。したがって、Al配線2にアフターコロージ
ョンが発生している場合には、図3(b)に示すように
Al配線2に局所的に水酸化アルミニウム(Al(O
H)3 )4が生ずる。
【0025】次に、解析工程では、テストデバイス1を
走査型トンネル顕微鏡を用いた評価解析装置により解析
する。この解析装置は、図4に示すように、走査型トン
ネル顕微鏡の探針42に負の高電圧を印加する負高電圧
供給源48を有し、探針42よりAl配線2に流れる電
界放射電流を測定する手段46を有し、さらに探針42
をAl配線2に走査することにより発生するオージェ電
子を検出する電子検出器52を有する。
【0026】探針42は走査型トンネル顕微鏡(以下S
TMと略す。)の電解研磨法で製作されたW金属を用い
ている。43は探針駆動部、44はモニタ用TV、45
は信号処理部および画像処理部を有するシステム制御部
である。手段46は電界放射電流検出部を有する増幅部
である。47はフィードバック回路部、49は抵抗、5
0はテストデバイス1である半導体装置、51は試料
台、52は電子検出器、53は電圧供給部である。
【0027】負高電圧供給源48により、探針42に−
5KVを印加し、図3(c)のように測定用パッド3を
接地する。このように探針42に負の高電圧を印加する
と、探針42のW金属表面より電界放射電子が放出され
ることが知られている。探針42を走査し、探針42−
半導体装置50間の距離を一定に保ったまま、電界放出
電流検出部を有する増幅部46により電界放射電流を測
定する。また探針42を走査しながら、走査領域の各点
に対応した各点の電界放射電流を輝度の変化として、モ
ニタ用TV44上に表示する。アフターコロージョンが
発生して、Al配線2に局所的に水酸化アルミニウム
(Al(OH)3 )4が生じている箇所では、水酸化ア
ルミニウム(Al(OH)3 )4は不導体のため、探針
42がこの箇所を走査する際に抵抗値が上昇し、電界放
射電流が減少するので、アフターコロージョンの有無が
像のコントラストとして検出できる。さらに、電界放射
電子を試料上に走査することにより発生するオージェ電
子を電子検出器52により同時に検出することにより、
Al配線2のアルミ合金中の結晶粒界における析出物の
分布も測定可能である。さらに、測定の空間分解能は探
針42の曲率半径により決まり、十分に鋭利であれば、
0.1nmが可能である。以上のように、この第3の実
施の形態によれば、半導体装置の微小領域の二次元およ
び三次元の欠陥分布を正確に知ることが可能となる。そ
の他、第1の実施例と同様な作用効果がある。
【0028】なお、第3の実施の形態では探針42とし
て電解研磨法で製作したW針について説明したが、Pt
Ir針またはPtRh針についても同様の効果を得る。
この発明の第4の実施の形態について図5を参照しなが
ら説明する。図5は第4の実施の形態に用いた半導体装
置の評価解析装置61の構成図である。この半導体装置
の評価方法は、第3の実施の形態と同様に保存工程と解
析工程とを含み、保存工程は第1の実施の形態と同様で
あるので説明を省略する。工程図は図3と同様である。
解析工程は、Al配線2の欠陥の位置等を原子間力顕微
鏡を用いて解析する。解析装置は、Al配線2上を走査
する原子間力顕微鏡(以下AFMと略す。)のカンチレ
バー62に高周波電圧を印加する高周波電圧電源68を
有するとともに、Al配線2のポテンシャルを測定する
手段を有する。
【0029】図5において、63は試料台駆動部、64
はモニタ用TV、65は信号処理部および画像処理部を
有するシステム制御部、66は静電気力検出部を有する
増幅部、67はフィードバック回路部、69はテストデ
バイス1である半導体装置、70は試料台である。Al
配線2のエッチングに伴いAl配線2上に残留塩素があ
ると、第1の実施例で説明したように保存工程によりA
l配線2上に水酸化アルミニウムが生成されている。そ
こでまず、テストデバイス1を試料台駆動部63により
走査する。この時、カンチレバー62は圧電体のバイモ
ルフを用いた。さらにカンチレバー62に高周波電圧供
給源68を印加する。例えば、交互に±1.5Vのポテ
ンシャルを印加すると、Al配線2には交互に3Vの電
位差が発生し、絶縁体部では電圧制御されてないがポテ
ンシャルはゼロの測定値が得られる。
【0030】そして試料台70を走査し、カンチレバー
62−半導体装置69間の距離を一定に保ったままポテ
ンシャルを測定する。ポテンシャルは静電気力検出部を
有する増幅部66またはシステム制御部65により測定
される。試料台駆動部63を移動して試料台70を走査
しながら、走査領域の各点に対応した各点のポテンシャ
ルを輝度の変化として、モニタ用TV64上に表示す
る。アフターコロージョンが発生して、Al配線2に局
所的に水酸化アルミニウム(Al(OH)3 )4が生じ
ている箇所では、水酸化アルミニウム(Al(O
H)3 )4は不導体のため、ポテンシャルはゼロの測定
値が得られる。したがって、アフターコロージョンの有
無が像のコントラストとして検出できる。同時に原子間
力(引力または斥力)を検出することにより、凹凸の分
布も測定可能である。
【0031】AFMの空間分解能はカンチレバー62の
曲率半径により決まり、十分に鋭利であれば、0.2n
mが可能である。また、AFMでは酸化膜や窒化膜のよ
うな絶縁膜も測定可能であり、半導体デバイスの微小領
域の二次元および三次元の欠陥分布を正確に知ることが
可能となり、形状および組成分布を定量的に評価でき
る。
【0032】この発明の第5の実施の形態について図6
を参照しながら説明する。この半導体装置の評価方法
は、図3と同様に行なわれる保存工程と解析工程とを含
み、保存工程は第4の実施例と同様であり、Al配線2
にアフターコロージョンが発生している場合には、Al
配線2に局所的に水酸化アルミニウム(Al(O
H)3)4が生ずる。
【0033】解析工程は、原子力間顕微鏡を用いて解析
するものであり、その解析装置は図6に示すようにAl
配線2上を走査する原子間力顕微鏡(以下AFMと略
す。)のカンチレバー82に高周波電圧を印加する高周
波電圧電源88を有するとともに、Al配線2とカンチ
レバー82間の静電容量を測定する手段を有する。図6
はこの発明のために用いた半導体装置の評価解析装置の
構成図である。図6において、83は試料台駆動部、8
4はモニタ用TV、85は信号処理部および画像処理部
を有するシステム制御部、86は静電容量を測定する手
段である静電気力検出部を有する増幅部、87はフィー
ドバック回路部、88は高周波電圧供給源、89はテス
トデバイス1である半導体装置、90は試料台である。
【0034】この解析工程は、テストデバイス1を試料
台駆動部83により走査する。この時、カンチレバー8
2は電解研磨法で製作したW金属製の針を用いた。更に
カンチレバー82に高周波電圧供給源88を印加する。
カンチレバー82とテストデバイス1の間に高周波電圧
を印加することにより、静電気力fが発生する。静電気
力fは式3により表わせる。
【0035】 f=(1/2)V2 (∂C/∂z) …式3 Vは印加電圧、Cは静電容量である。∂C/∂zは静電
容量のz方向(カンチレバー82とテストデバイス1の
対向する方向)の勾配である。カンチレバーに高周波電
圧を印加させると静電容量も変化し、例えば、単純に平
行平板または球形キャパシタの場合、 ∂C/∂z=C2 /εA …式4 となり、最小静電容量Cminは式5で表される。
【0036】 Cmin={16kB TB(εA)2 k/V4 Qω1 1/4 …式5 ここで、kB はボルツマン定数、Tは温度、Bはバンド
幅、εは誘電率、Aは面積、kはばね定数、Vは印加電
圧、Qは振動振幅、ω1 は周波数である。試料台90を
走査し、カンチレバー82−半導体装置89間の距離を
一定に保ったまま、静電容量Cを静電気力検出部を有す
る増幅部86により測定する。さらに、試料台90を走
査しながら、走査領域の各点に対応した各点の静電容量
Cを輝度の変化として、モニタ用TV84上の表示す
る。アフターコロージョンが発生して、Al配線2に局
所的に水酸化アルミニウム(Al(OH)3 )4が生じ
ている箇所では、水酸化アルミニウム(Al(O
H)3 )4は不導体のため、静電容量Cが大きく変化す
る。そのため、アフターコロージョンの有無が静電容量
Cの差として検出できる。同時に原子間力(引力または
斥力)を検出することにより、凹凸の分布も測定可能で
ある。
【0037】またAFMの空間分解能はカンチレバー8
2の曲率半径により決まり、十分に鋭利であれば、0.
2nmが可能である。また、AFMでは酸化膜や窒化膜
のような絶縁膜も測定可能であるため、半導体デバイス
の微小領域の二次元、三次元欠陥分布を正確に知ること
が可能となり、形状および組成分布を定量的に評価でき
る。
【0038】なお、Al配線2はアルミニウムおよびア
ルミニウム合金を含む。
【0039】
【発明の効果】請求項1の半導体装置の評価方法によれ
ば、Al配線がエッチングにより形成された半導体基板
を水蒸気雰囲気中に保存すると、アルミニウムの表面に
存在した残留塩素により反応した塩化アルミニウムが水
分と反応して、水酸化アルミニウムが生成される。この
半導体基板をアルカリ溶液に浸漬すると、水酸化アルミ
ニウムはアルカリ溶液に溶解し、Al配線に局所的に欠
陥が現れる。したがって半導体基板のAl配線を電気測
定すると、Al配線の欠陥を容易に検出でき、配線歩留
りの評価が可能となり、アフターコロージョンの程度を
定量的に評価することが可能となる。またAl配線の欠
陥箇所が簡単に識別でき、欠陥箇所の詳細な観察が可能
になることから、不良原因を迅速に半導体装置製造工程
あるいは半導体装置開発工程へフィードバックでき、半
導体装置の歩留まり安定あるいは早期開発への効果が期
待できる。
【0040】請求項2の半導体装置の評価方法によれ
ば、Al配線に生じた欠陥の位置等を半導体解析装置に
より解析することができるので、請求項1と同効果があ
る。請求項3の半導体装置の評価方法によれば、請求項
2において、半導体解析装置が、Al配線を電気測定す
る手段を有するとともに、Al配線にレーザ光を照射す
るレーザ光照射手段を有するため、請求項2の効果のほ
か、レーザ光を欠陥に照射したとき欠陥のない部分より
も抵抗の変化が大きいので、Al配線の欠陥位置を容易
に検出することができる。
【0041】請求項4の半導体装置の評価方法によれ
ば、保存工程によってAl配線に生成した水酸化アルミ
ニウムを走査型トンネル顕微鏡により検出することがで
きるので、請求項1と同効果を有する。請求項5の半導
体装置の評価方法によれば、請求項4において、走査型
トンネル顕微鏡の探針に負の高電圧を印加する負高電圧
供給源を有し、探針よりAl配線に流れる電界放射電流
を測定する手段を有し、さらに探針をAl配線に走査す
ることにより発生するオージェ電子を検出する電子検出
器を有するため、請求項4の効果のほか、探針からAl
配線に電界放射電流が流れるが、水酸化アルミニウムは
不導体であるため、その電流の変化によりアフターコロ
ージョンの有無を検出でき、欠陥の位置を容易に検出す
ることができ、したがって半導体装置の微小領域の形状
や、組成分布を定量的に評価することが可能となる。ま
た電界放射電子を試料上に走査することにより発生する
オージェ電子を電子検出器により検出すると、アルミ合
金中の結晶粒界における析出物の分布を測定可能とな
る。
【0042】請求項6の半導体装置の評価方法によれ
ば、保存工程によってAl配線に生成した水酸化アルミ
ニウムを原子間力顕微鏡により解析するため、請求項1
と同効果がある。請求項7の半導体装置の評価方法によ
れば、請求項6において、Al配線上を走査する原子間
力顕微鏡のカンチレバーに高周波電圧を印加する高周波
電圧電源を有するとともに、Al配線のポテンシャルを
測定する手段を有するため、請求項6の効果のほか、水
酸化アルミニウムは不導体であるので欠陥のある部位は
ポテンシャルが小さくなるので、欠陥のある部位を容易
に測定することができる。また絶縁膜も測定可能である
ため、半導体装置の微小領域の形状や、組成分布を定量
的に評価できる。
【0043】請求項8の半導体装置の評価方法によれ
ば、請求項6において、Al配線上を走査する原子間力
顕微鏡のカンチレバーに高周波電圧を印加する高周波電
圧電源を有するとともに、Al配線とカンチレバー間の
静電容量を測定する手段を有するため、請求項6の効果
のほか、Al配線とカンチレバー間の静電容量はカンチ
レバーに印加される電圧の変化により変化し、また水酸
化アルミニウムは不導体であるので、静電容量の変化を
測定することにより、アフターコロージョンの有無を容
易に測定することができ、したがって半導体装置の微小
領域の形状や、組成分布を定量的に評価できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態の半導体装置の評
価方法を説明する工程図である。
【図2】第2の実施の形態に用いた半導体装置の半導体
解析装置の構成図である。
【図3】第3の実施の形態の半導体装置の評価方法を説
明する工程図である。
【図4】第3の実施の形態に用いた半導体装置の半導体
解析装置の構成図である。
【図5】第4の実施の形態に用いた半導体装置の半導体
解析装置の構成図である。
【図6】第5の実施の形態に用いた半導体装置の半導体
解析装置の構成図である。
【符号の説明】
1 半導体基板のテストデバイス 2 Al配線 3 測定用パッド 4 水酸化アルミニウム 5 欠陥 21 レーザ光源 30 半導体装置 42 走査型トンネル顕微鏡の探針 50 半導体装置 52 二次電子検出器 58 負高電圧供給源 62 原子間力顕微鏡のカンチレバー 69 半導体装置 82 原子間力顕微鏡のカンチレバー 86 静電気力検出部を有する増幅部 89 半導体装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al配線を形成した半導体基板を水蒸気
    雰囲気中に保存する保存工程と、前記半導体基板をアル
    カリ溶液に浸漬する浸漬工程と、前記Al配線を電気測
    定する測定工程とを含む半導体装置の評価方法。
  2. 【請求項2】 Al配線を形成した半導体基板を水蒸気
    雰囲気中に保存する保存工程と、前記半導体基板をアル
    カリ溶液に浸漬する浸漬工程と、前記Al配線の欠陥の
    位置等を半導体解析装置を用いて解析する解析工程とを
    含む半導体装置の評価方法。
  3. 【請求項3】 半導体解析装置が、Al配線を電気測定
    する手段を有するとともに、前記Al配線にレーザ光を
    照射するレーザ光照射手段を有する請求項2記載の半導
    体装置の評価方法。
  4. 【請求項4】 Al配線を形成した半導体基板を水蒸気
    雰囲気中に保存する保存工程と、前記Al配線の欠陥の
    位置等を走査型トンネル顕微鏡を用いて解析する解析工
    程とを含む半導体装置の評価方法。
  5. 【請求項5】 走査型トンネル顕微鏡の探針に負の高電
    圧を印加する負高電圧供給源を有し、前記探針よりAl
    配線に流れる電界放射電流を測定する手段を有し、さら
    に前記探針を前記Al配線に走査することにより発生す
    るオージェ電子を検出する電子検出器を有する請求項4
    記載の半導体装置の評価方法。
  6. 【請求項6】 Al配線を形成した半導体基板を水蒸気
    雰囲気中に保存する保存工程と、前記Al配線の欠陥の
    位置等を原子間力顕微鏡を用いて解析する解析工程とを
    含む半導体装置の評価方法。
  7. 【請求項7】 Al配線上を走査する原子間力顕微鏡の
    カンチレバーに高周波電圧を印加する高周波電圧電源を
    有するとともに、前記Al配線のポテンシャルを測定す
    る手段を有する請求項6記載の半導体装置の評価方法。
  8. 【請求項8】 Al配線上を走査する原子間力顕微鏡の
    カンチレバーに高周波電圧を印加する高周波電圧電源を
    有するとともに、前記Al配線と前記カンチレバー間の
    静電容量を測定する手段を有する請求項6記載の半導体
    装置の評価方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370954B1 (ko) * 1998-10-23 2003-02-05 주식회사 하이닉스반도체 내부 금속배선의 지연시간 측정용 테스트패턴
KR20030026208A (ko) * 2001-09-25 2003-03-31 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체장치의 검사방법

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