JPH09274796A - 半導体装置および半導体システム - Google Patents

半導体装置および半導体システム

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JPH09274796A
JPH09274796A JP8258961A JP25896196A JPH09274796A JP H09274796 A JPH09274796 A JP H09274796A JP 8258961 A JP8258961 A JP 8258961A JP 25896196 A JP25896196 A JP 25896196A JP H09274796 A JPH09274796 A JP H09274796A
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JP
Japan
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signal
semiconductor device
circuit
output
inverted
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JP8258961A
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Yasuhisa Shimazaki
靖久 島崎
Hideo Maejima
英雄 前島
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み出しと書き込み可能なメモリアレイを含
み、該メモリアレイに対する連続データ書き込みの際の
消費電力を低減することが可能な半導体装置および半導
体システムを提供すること。 【解決手段】 情報を蓄積するメモリセル113がアレ
イ状に配置され、複数の上記メモリセルに接続された複
数のワード線111と複数のビット線112を有するメ
モリアレイ110を具備する半導体装置において、該メ
モリアレイに入力される信号100aをビットごとに反
転する反転器102aと、該反転器102aで反転され
た信号100bと非反転信号100aのいずれか一方を
選択して出力するセレクタ103aと、該セレクタの前
回の出力を記憶するラッチ104と、ビット線の極性反
転数が少なくなるように上記セレクタを制御する判定回
路(論理回路)101とを有することを特徴としている
(出力側も類似構成)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、読み出しと書き込
み可能なメモリを含む半導体装置に関わり、特に、デー
タ書き込みの際の消費電力を低減することが可能な半導
体装置および半導体システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ダイナミックランダムアクセスメ
モリに代表されるメモリは、記憶容量の大容量化、読み
出しスピードの高速化が進んでいる。そのような状況に
おいて、大容量化に伴う消費電力の増大がチップのパッ
ケージングやバッテリ駆動時のバッテリ持続時間の点で
大きな問題となってきている。消費電力を低減するため
の従来技術としては、例えば、「1994 アイ・イー
・イー・イー シンポジウム オン ロー パワー エ
レクトロニクス ダイジェスト オブ テクニカル ペ
ーパーズ、84頁から87頁(1994 IEEE SYMPOSIUM on
LOW POWER ELECTRONICS, DIGEST of TECHNICAL PAPER
S, pp.84-87)」、特開平2−310762号公報、特開
平6−161620号公報などに記載されている方法が
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】半導体メモリの消費電
力を低減するための効果的なものとして、メモリセルへ
のデータの入出力を行うビット線の低電力化が考えられ
る。一般に、ビット線は寄生容量が非常に大きく、また
その本数も多いことから、非常に多くの電力を消費して
いる。そこで、メモリからのデータ読み出しあるいは書
き込み動作時にビット線の電圧振幅を下げることによっ
て低消費電力化をはかる方法が用いられている。しかし
このビット線の電圧振幅を下げる方法では、メモリに対
するデータ書き込みの場合は、データの書き込み不良を
引き起こす可能性があるという新たな問題が生じる。
【0004】また、従来の半導体メモリにおいては、同
一のビット線に接続された複数のメモリセルへのデータ
の連続的なデータ書き込みを行う場合、書き込みの都度
ビット線に様々なパターンのデータが出力され、最悪の
場合には、ビット線が毎回「1」と「0」間を論理遷移
し大きな電力を消費してしまうという問題があった。上
記従来文献に記載されたものは、データ伝送時のビット
の論理遷移を極力少なくして電力消費の削減を図ったも
のであり、半導体メモリにおける電力消費の削減につい
ては考慮されていなかった。さらに、通常の半導体メモ
リは、書き込み動作後の読み出し動作の誤動作防止や高
速化のため、書き込みもしくは読み出し動作後にビット
線を一定電位までプリチャージするよう構成されてお
り、どのようなデータがビット線に出力されようとも必
ず電力を消費していた。そこで本発明の目的は、上記の
問題を解決し、読み出しと書き込み可能なメモリアレイ
を含む半導体装置に関し、メモリアレイへの連続データ
書き込みの際の消費電力を低減することが可能な半導体
装置および半導体システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置は、
上記目的を達成するために、情報を蓄積するメモリセル
(113)がアレイ状に配置され、複数の上記メモリセ
ル(113)に接続された複数のワード線(111)と
複数のビット線(112)を有するメモリアレイ(11
0)を具備する半導体装置において、メモリアレイ(1
10)に入力される信号(100a)をビットごとに反
転する反転回路(反転器102a)と、該反転回路(反
転器102a)で反転された信号(100b)と非反転
信号(100a)のいずれか一方を選択して出力する選
択回路(セレクタ103a)と、該選択回路(セレクタ
103a)の前回の出力を記憶する記憶回路(ラッチ1
04)と、ビット線(112)の極性反転数が少なくな
るように選択回路(セレクタ103a)を制御する論理
回路(判定回路101)とを有することを特徴としてい
る(図1参照)。
【0006】また、論理回路(判定回路101)は、選
択回路(セレクタ103a)の入力信号(100a)と
記憶回路(ラッチ104)の出力信号(106b)との
排他的論理和(一致判定回路200)をとり、その出力
における”1”の数と”0”の数の多数決判定(20
1)を行うものであることを特徴としている(図2参
照)。また、ビット線(112)に出力される信号が反
転信号であるか非反転信号であるかを判別する信号を記
憶するための手段(ステータスビット114)を特定の
単位(例えばワード線)毎に有することを特徴としてい
る(図3参照)。
【0007】さらに、ビット線(112)に出力される
信号が反転信号であるか非反転信号であるかを判別する
信号は、半導体装置の外部から入力される信号(ステー
タス信号700)と論理回路(判定回路101)からの
出力信号(107)との排他的論理和(701)の出力
であることを特徴としている(図7参照)。また、メモ
リアレイ(110)から読み出した信号をビットごとに
反転する回路(反転器102b)と、反転した信号(1
30b)と非反転信号(130a)とのいずれか一方を
選択して出力する選択回路(セレクタ103b)と、メ
モリアレイ(110)から読み出した信号が反転信号で
あるか非反転信号であるかを判別する信号(133)に
て選択回路(セレクタ103b)を制御することを特徴
としている(図1参照)。
【0008】また、メモリアレイ(110)から読み出
した信号をビットごとに反転する反転回路(反転器10
2b)と、該反転回路(反転器102b)で反転された
信号(130b)と非反転信号(130a)のいずれか
一方を選択して出力する選択回路(セレクタ103b)
と、メモリアレイ(110)から外部に出力する信号の
極性反転数が少なくなるように制御する制御回路(80
0)と、該制御回路(800)の出力信号(801)と
メモリアレイから読み出した信号が反転信号であるか非
反転信号であるかを判別する信号(133)との排他的
論理和(802)の出力を半導体装置の外部に出力する
手段(出力バッファ803)を有することを特徴として
いる(図8参照)。
【0009】また、本発明の半導体装置は、上記目的を
達成するために、情報を蓄積するメモリセル(113)
がアレイ状に配置され、複数のメモリセルに接続された
複数のワード線(111)と複数のビット線(112)
を有するメモリアレイ(110)を具備し、ビット線
(112)に信号が出力された後にビット線を一定電位
まで充電あるいは放電する回路を具備する半導体装置に
おいて、メモリアレイ(110)に対して連続的なデー
タの書き込み要求が発生した場合は、上記充電あるいは
放電回路を動作させないように制御する手段(連続書き
込み制御信号144,論理和回路など)を有することを
特徴としている(図3,図4,図8,図11,図12参
照)。
【0010】また、メモリアレイ(110)の外部で生
成された連続的なデータの書き込み要求をメモリアレイ
(110)に伝送する手段(連続書き込み制御信号14
4)を有することを特徴としている(図3,図4,図
8,図11,図12参照)。さらに、本発明の半導体シ
ステムは、メモリアレイを含む半導体装置(900)
と、半導体論理回路(論理モジュール901)と、それ
らを結合するデータバス(バス902)と、半導体装置
(900)と半導体論理回路(論理モジュール901)
との間でデータバス(バス902)を介してデータ転送
する際にデータバス上の信号の極性反転数が少なくなる
ように制御する制御回路と、データバス上に出力された
信号が反転信号であるか非反転信号であるかを判別する
ための信号を伝送する手段を具備する半導体システムに
おいて、データの連続伝送の際には各データに付随する
反転信号であるか非反転信号であるかを判別するための
信号(ステータス信号)を、上記データバスを介して、
データの連続伝送の最初あるいは最後に伝送することを
特徴としている(図9および図10参照)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて詳細に説明する。図1は本発明の一実施例を示すブ
ロック図である。同図において、100aは他の論理モ
ジュールより出力され本メモリに入力される入力データ
である。102aは入力データ100aを入力として各
ビットの極性反転信号を出力する反転器、103aは入
力データ100aあるいは反転器102aの出力100
bを選択し出力するセレクタ、104はセレクタ103
aの前回の出力信号106aを保持するラッチ、101
は入力データ100aとラッチ104の出力信号の対応
する各ビットを比較した結果を出力する判定回路であ
る。セレクタ103aは判定回路101の出力信号10
7により制御される。105は、セレクタ103aの出
力信号と判定回路101の出力信号107を増幅してメ
モリアレイ110に出力するライトアンプ回路である。
【0012】また、120はビット線112を電源電圧
までプリチャージするプリチャージ回路である。121
はメモリアレイ110から読み出されたデータを増幅し
て出力するセンスアンプ回路である。130aおよび1
33はセンスアンプ回路121からの出力信号である。
102bはセンスアンプ出力信号130aを入力として
各ビットの極性反転信号を出力する反転器、103bは
センスアンプ出力信号130aあるいは反転器102b
の出力信号のいずれか一方を選択して出力するセレク
タ、131はセレクタ出力信号をメモリ外部に出力する
出力バッファである。さらに、150はデータをメモリ
外部へ出力するための回路群(前述の反転器102b,
セレクタ103b,出力バッファ131など)からなる
出力回路であり、151はデータを外部からメモリ内へ
入力するための回路群(前述の判定回路101,反転器
102a,セレクタ103a,ラッチ104など)から
なる入力回路である。160はXデコーダであり、外部
から入力されるアドレス161をデコードしてメモリア
レイ110に出力する。165はYデコーダであり、ア
ドレス161をデコードしてカラムセレクタ164を制
御し、メモリアレイ110のビット線とライトアンプ回
路105/センスアンプ回路121を選択的に接続す
る。カラムセレクタ164の具体的構成例を図13に示
す。なお、カラムセレクタ164は周知の構成であり本
発明と直接関係がないため、簡単のために以下の説明で
は省略する。162は制御回路であり、外部から入力さ
れる制御信号163に従いメモリ全体の動作を制御す
る。
【0013】本発明をよりわかりやすく説明するため
に、本発明の半導体装置のより詳細な実施例を図11に
示す。同図において、入力データ100aは32ビット
で構成されている。セレクタ103aは、判定回路10
1からのセレクト信号107が”0”のとき入力データ
100aをそのまま出力し、”1”のとき反転器102
aからの反転出力信号100bを出力する。ラッチ10
4はセレクタ103aの前回の出力信号106aをラッ
チ制御信号140により保持している。判定回路101
は、入力データ100aとラッチ104に保持されてい
る前回のセレクタ出力信号であるラッチ信号106bの
対応する各ビットとを比較し、その結果、論理値の異な
るビット数が17ビット以上の時にセレクト信号とし
て”1”を出力し、それ以外のときはセレクト信号とし
て”0”を出力する。
【0014】ライトアンプ回路105は、セレクタ10
3aの出力信号106aおよびセレクト信号107をラ
イトアンプ制御信号141で制御されるタイミングでビ
ット線112に出力する。特に、セレクト信号107
は、ステータスビット114に接続されたビット線に対
して出力される。メモリアレイ110は、複数のメモリ
セル113、複数のワード線111、複数のビット線1
12で構成されている。破線で示されるステータスビッ
ト114は、セレクト信号107を格納するためのもの
であり、データ32ビットに対して1ビット用意されて
いる。
【0015】プリチャージ回路120は、信号142
が”0”の期間にビット線112を電源電圧までプリチ
ャージするように設計されている。センスアンプ回路1
21は、センスアンプ制御信号145が”1”になった
時点でビット線112に出力されているデータを増幅し
出力する。センスアンプ回路121からの出力信号であ
る130a,133は、それぞれ32ビット,1ビット
で構成されている。特に、133はステータスビット1
14から読み出した信号を示している。セレクタ103
bは、信号133が”0”のときセンスアンプ出力信号
130aを出力し、信号133が”1”のとき反転器1
02bの出力信号130bを出力する。出力バッファ1
31はセレクタ103bからの出力を出力バッファ制御
信号146で制御されるタイミングで外部に出力する。
【0016】ここで、判定回路101の一具体例を図2
に示す。同図において、200は32個の排他的論理和
回路202で構成され、入力データ100aとラッチ信
号106bの対応する各ビット同士で排他的論理和をと
る一致判定回路であり、201は、一致判定回路200
の各出力ビットのうち”1”となるビット数が17ビッ
ト以上のとき”1”を、16ビット以下のとき”0”を
出力する多数決回路であり、この多数決回路201から
の出力がセレクト信号107に相当する。
【0017】次に、本実施例における全体の動作を図
3、図4、図5、図6、図11および図12を用いて詳
細に説明する。今、外部の論理モジュール(CPUな
ど)からメモリアレイに対する連続書き込み要求が発生
した状態で、1サイクル目のデータ”00000000
h”の書き込みが終了し次のサイクルで次データの書き
込みを行なおうとしている状況を想定する。図3の場
合、入力データ100aとして次データ”FFFFFF
FFh”が与えられ、メモリに対して書き込みが行なわ
れようとしているとする。直前のサイクルでビット線に
出力されたデータがセレクタ103aから出力されてい
る期間中に立ち上がるよう決められているラッチ制御信
号140が、図5に示すタイミングで立ち上がると、直
前のサイクルのセレクタ103aの出力データ”000
00000h”がラッチ104に取り込まれる。この場
合、判定回路101には、入力データ100a”FFF
FFFFFh”とラッチ信号106b”0000000
0h”が入力されるため32ビット全ての排他的論理和
が”1”になり、従って”1”となるビット数は17ビ
ット以上であるから、セレクト信号107として”1”
が出力される。
【0018】一方、セレクタ103aには入力データ1
00a”FFFFFFFFh”とその極性反転信号10
0b”00000000h”が入力されているが、上述
したようにセレクト信号107が”1”であるため極性
反転信号100b”00000000h”側が選択され
出力される。
【0019】その後、ライトアンプ制御信号141が図
5に示すタイミングで立ち上がると、ライトアンプ回路
105は、セレクタ出力信号106aおよびセレクト信
号107をビット線112に対して出力する。その後、
メモリアレイ110中のワード線111が1本だけ立ち
上がり、そのワード線に接続されているメモリセル11
3にビット線112上のデータが書き込まれる。つま
り、今の場合、メモリ中には入力データ”FFFFFF
FFh”ではなくその反転信号”00000000h”
と、セレクト信号”1”が書き込まれることになる。
【0020】さらに、図3に示すメモリは、書き込み動
作完了後速やかにビット線112をプリチャージ回路1
20にて電源電圧までプリチャージするように構成され
ているが、連続書き込み要求発生時は”1”になるよう
決められている連続書き込み制御信号144のため、プ
リチャージ回路120はその動作を行なわず、ビット線
112はプリチャージされない。この時、ビット線11
2の様子を観察すると、直前のサイクルでの書き込み動
作でビット線上に現われるデータと、現在のサイクルで
の書き込み動作でビット線上に現われるデータとが同
じ”00000000h”であるため、ビット線112
の遷移は起こらないことがわかる。
【0021】次に、図4に示すように、入力データ10
0aとして”FFFF0000h”を入力してメモリア
レイ110に書き込む場合を考える。図3の場合と同様
に、ラッチ制御信号140が図6に示すタイミングで立
ち上がると、その時点でセレクタ103aから出力され
ている前回のデータ”00000000h”がラッチ1
04に取り込まれる。判定回路101には、入力データ
100a”FFFF0000h”とラッチ信号106
b”00000000h”が入力されるが、両データの
各ビットを比較した結果、論理値の異なるビット数が1
6(=32/2)ビット,すなわち16ビット以下であ
るためセレクト信号107として”0”が出力される。
従って、セレクタ103aにおいては非反転側信号、つ
まり入力データ100a”FFFF0000h”そのも
のが選択され出力される。
【0022】その後、ライトアンプ制御信号が図6に示
すタイミングで立ち上がると、図3の場合と同様に、セ
レクタ103aの出力信号106aおよびセレクト信号
107がライトアンプ回路105を介してビット線11
2に出力される。また、図3の場合と同様に、連続書き
込み制御信号144が”1”であるため、この書き込み
動作時にはビット線はプリチャージされない。この場
合、ビット線112を観察すると、1サイクル前にビッ
ト線に出力されメモリセルに書き込まれたデータが”0
0000000h”であり、たった今ライトアンプ回路
105からビット線に出力されたデータが”FFFF0
000h”であるため、ビット線112の遷移は16ビ
ットだけ起こることがわかる。
【0023】次に、図3および図4の構成でメモリに書
き込まれたデータを読み出す際の動作について、図11
を用いて説明する。外部の論理モジュール(CPU)か
らメモリアレイ110に対する読み出し要求が発生する
と、読み出しアドレスに対応したメモリアレイ110中
のワード線111が1本だけ立ち上がり、そのワード線
に接続されているメモリセル113から読み出されたデ
ータがビット線112に出力される。その後、ビット線
112上のデータが有意になった後で立ち上がるよう決
められているセンスアンプ制御信号145が立ち上がる
と、ビット線112上のデータはセンスアンプ121で
増幅されて出力回路150に送られる。
【0024】出力回路150において、セレクタ103
bはセンスアンプ出力130aと反転器102bで反転
された極性反転信号130bのうち、ステータスビット
114から読み出された信号133の値に従って一方を
選択して出力する。すなわち、信号133が”1”であ
る場合は信号130bを、信号133が”0”である場
合は信号130aを選択して出力バッファ131に出力
する。その後、出力バッファ制御信号146が決められ
たタイミングで立ち上がると、出力バッファ131はセ
レクタ出力を出力データ132としてメモリ外部に出力
する。メモリ書き込みの際にデータを反転して書き込ん
だかどうかはステータスビット114に記憶されてお
り、データを読み出す際にステータスビット114の値
に従って反転もしくは非反転してデータ出力を行なって
いるため、メモリ外部の論理モジュール(CPUなど)
に対しては何の問題も発生しない。
【0025】本実施例によれば、メモリに対するデータ
連続書き込みの際のビット線の論理遷移数をデータの全
ビット数の半分以下、つまり全ビット数32ビットの場
合に16ビット以下にすることが可能となる。この場
合、ビット線の充放電が起こるビット数も16ビット以
下になるため、ビット線112で消費される電力を従来
の半分以下にすることができる。図12に示すように、
通常、ビット線の寄生容量1200は非常に大きく、ビ
ット線における消費電力がメモリ全体の消費電力の多く
を占めているため、本実施例によりメモリ全体の消費電
力を大きく低減することが可能となる。また本実施例で
は、メモリに対するデータ書き込みの際ビット線の電圧
振幅を下げるものでないため、データの書き込み不良に
対する耐性も高い。
【0026】図7は本発明の他の実施例である。同図に
おいて、ステータス信号700は、メモリに入力される
データが予め反転されているか反転されていないかを判
別するための信号で、メモリ外部のモジュールからメモ
リに入力される。701はセレクト信号107とステー
タス信号700の排他的論理和をとるための論理ゲート
である。入力データ100aが反転信号の場合、ステー
タス信号700は”1”となり、入力データ100aが
非反転信号の場合、ステータス信号700は”0”とな
るように決められている。
【0027】以上のように構成することにより、例えば
入力データ100aがメモリ外部のモジュールにより予
め反転された状態でメモリに入力され、かつセレクト信
号107が”1”となりセレクタ出力106aとして反
転信号100b側が選択された場合は、排他的論理和7
01の出力が”0”となりそれがステータスビット11
4に書き込まれるため、メモリセル113に書き込まれ
るデータが非反転状態であることが判別できる。つま
り、入力データ100aが反転あるいは非反転どちらの
状態であろうとも、またセレクタ103aにて反転側あ
るいは非反転側どちらが選択されようとも、メモリセル
113に書き込まれるデータが反転状態であるかあるい
は非反転状態であるかはステータスビット114に書き
込まれた情報にて正しく判別できるということになる。
【0028】図8は本発明の他の実施例である。同図に
おいて、810は複数の信号線からなるデータバス、8
11はデータバス上の信号が反転状態であるかあるいは
非反転状態であるかを判別するための信号を伝達するた
めのステータスバス、800はデータバス810の論理
遷移を少なくするようセレクタ103bを制御するため
の制御回路、801は制御回路800からセレクタ10
3bに与えられる制御信号、802は信号133と信号
801の排他的論理和をとるための論理ゲート、803
はセレクタ103b出力と排他的論理和802出力をそ
れぞれデータバス810とステータスバス811に出力
するための出力バッファである。制御回路800は、デ
ータバス810の信号とセンスアンプ121の出力信号
130aを入力し、データバス810の論理遷移が少な
くなるようにセンスアンプ出力信号130aあるいはそ
の反転信号130bのいずれか一方を選択させるための
制御信号801をセレクタ103bに出力するよう構成
されている。
【0029】以上のように構成することにより、例え
ば、信号133が”1”でメモリセルから読みだしたデ
ータが反転状態であることを示しており、かつ、制御回
路800の出力信号801が”1”でセレクタ103b
の出力信号として反転信号130b側が選択された場合
は、排他的論理和802の出力が”0”となりそれがス
テータスバス811に出力されるため、データバス81
0に出力されるデータが非反転状態であることが判別で
きる。つまり、センスアンプ出力信号130aが反転あ
るいは非反転どちらの状態であろうとも、またセレクタ
103bで反転側あるいは非反転側どちらが選択されよ
うとも、データバス810に出力されるデータが反転状
態であるか非反転状態であるかはステータスバス811
に出力される情報により正確に判別できる。
【0030】図8の実施例は、メモリアレイを含む半導
体装置と外部の論理モジュール(CPUなど)とをデー
タバスと専用のステータスバスで接続し、データバスで
データを転送するとともに、同時にそのデータが反転状
態であるか非反転状態であるかを表すステータス信号を
ステータスバスで転送するようにしたものであるが、次
に、専用のステータスバスを不要にした実施例を示す。
図9は、前述したような半導体装置を用いた半導体シス
テムの実施例である。同図において、900はメモリア
レイを含む前述した半導体装置、901はCPUなどの
論理モジュール(半導体論理回路)、902は半導体装
置900と論理モジュール901との間を接続しアドレ
スおよびデータのやり取りを行うバス(32ビット)、
903は半導体装置900中のメモリアレイに対する連
続読み出し要求である。
【0031】次に本半導体システムの動作を説明する。
論理モジュール901から半導体装置900に対して連
続読み出し要求903が送られると、半導体装置900
は決められた数のデータを連続的に論理モジュール90
1に対して転送する。半導体装置900はデータを反転
あるいは非反転して出力することが可能であり、出力デ
ータが反転データか非反転データかを示すステータス信
号も出力可能である。今、論理モジュール901から半
導体装置900に対して8個の連続データ読み出し要求
が発生したとする。
【0032】最初に、半導体装置900は32ビットバ
ス902中の8ビットを用いて、これから転送する8個
のデータがそれぞれ反転データであるか非反転データで
あるかを示すステータス信号を論理モジュール901に
送る。その後、半導体装置900は指定された8個のデ
ータをバス902を用いて連続的に論理モジュール90
1に送る。論理モジュール901側では最初に送られて
きた8ビットのステータス信号を用いて8個のデータを
反転あるいは非反転処理して使用する。
【0033】図10は8個の連続データ読み出しの際の
バス902の信号波形を示している。図10に示した例
では、最初に半導体装置900から論理モジュール90
1に対してステータス信号”F0h”が送られており、
その後に転送される第1、第2、第3、第4データは非
反転データであり、第5、第6、第7、第8データは反
転データであることを表している。以上説明したデータ
転送方式を、本発明による半導体装置を用いた半導体シ
ステムに適用することにより、ステータス信号を論理モ
ジュール901に伝えるための特別の信号線を設ける必
要がなくなるため、省面積に効果がある。上の例では半
導体装置900から論理モジュール901に連続的にデ
ータを転送する場合を示したが、その逆に論理モジュー
ル901から半導体装置900に対して連続的にデータ
を転送する場合でも本方式が同様の効果を発揮すること
は言うまでもない。
【0034】以上説明した動作は、特定の半導体装置だ
けではなく、読み出しと書き込み可能なメモリを含む全
ての半導体装置に適用可能なことは言うまでもない。ま
た、上記実施例では、データ幅が32ビットの場合につ
いて説明したが、他のビット数においても、図11の各
ブロックのビット数を増減した構成により同様の効果を
期待することができる。
【0035】本実施例によると、反転回路で反転された
信号と非反転信号のいずれか一方を選択して出力する選
択回路を制御してビット線の極性反転数が少なくなるよ
うにしているため、消費電力を削減することができる。
また、ビット線に出力される信号が反転信号であるか非
反転信号であるかを判別する信号を記憶するための手段
を特定の単位(例えばワード線)毎に設けたことによっ
て、ワード毎に反転/非反転を制御することができ消費
電力削減をきめ細かに実施できる。また、反転信号であ
るか非反転信号であるかを判別する信号を半導体装置の
外部から入力される信号と論理回路からの出力信号との
排他的論理和出力で生成することにより、外部からの信
号で反転制御を行うことが可能になる。また、同様の信
号反転制御をメモリアレイの出力側でも行うことによ
り、メモリアレイの入力側/出力側両方でビット信号の
極性反転数を少なくして消費電力を削減することができ
る。
【0036】さらに、連続データ書き込み制御時にはプ
リチャージ回路を動作させないようにすることにより、
プリチャージに起因する電力消費を削減することができ
る。また、以上のような半導体装置とCPUなどの論理
モジュールとの間のデータ転送をデータバスを介して行
う場合に、データ連続伝送の際に各データに付随する反
転/非反転の判別のための信号をデータの最初か最後に
伝送するようすることにより、反転/非反転信号伝送用
の専用のステータスバスが不要になり、半導体システム
を小面積化することが可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上に詳述したごとく、本発明によれ
ば、連続データ書き込みの際にメモリアレイ内のビット
線の論理遷移を低減することにより、消費電力の低減が
可能な半導体装置および半導体システムを得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の一実施例を示すブロック
図である。
【図2】図1における判定回路101の一具体例を示す
LSI回路構成のブロック図である。
【図3】図1に示す本発明の一実施例の動作を説明する
ための図である。
【図4】図1に示す本発明の一実施例の動作を説明する
ための図である。
【図5】図3の動作タイミングを示す図である。
【図6】図4の動作タイミングを示す図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す図である。
【図9】本発明による半導体装置を用いた半導体システ
ムの一実施例を示す図である。
【図10】図9に示すバスの波形図である。
【図11】図3および図4において、出力回路をより詳
細に示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施例を示すLSI回路構成の詳
細なブロック図である。
【図13】カラムセレクタの具体的構成例を示す図であ
る。
【符号の説明】
100a:入力データ、 101:判定回路、 102a,102b:反転器、 103a,103b:セレクタ、 104:ラッチ、 105:ライトアンプ回路、 107:セレクト信号、 110:メモリアレイ、 111:ワード線、 112:ビット線、 113:メモリセル、 114:ステータスビット、 120:プリチャージ回路、 121:センスアンプ回路、 131:出力バッファ、 150:出力回路、 151:入力回路、 160:Xデコーダ、 162:制御回路、 164:カラムセレクタ、 163:制御信号、 165:Yデコーダ、 200:一致判定回路、 201:多数決回路 800:制御回路、 802:排他的論理和 803:出力バッファ、 810:データバス、 811:ステータスバス、 900:半導体装置、 901:論理モジュール(CPUなどの半導体論理回
路)、 902:バス、 903:連続読み出し要求

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報を蓄積するメモリセルがアレイ状に
    配置され、複数の上記メモリセルに接続された複数のワ
    ード線と複数のビット線を有するメモリアレイを具備す
    る半導体装置において、 上記メモリアレイに入力される信号をビットごとに反転
    する反転回路と、該反転回路で反転された信号と非反転
    信号のいずれか一方を選択して出力する選択回路と、該
    選択回路の前回の出力を記憶する記憶回路と、上記ビッ
    ト線の極性反転数が少なくなるように上記選択回路を制
    御する論理回路とを有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記論理回路は、上記選択回路の入力信号と上記記憶回
    路の出力信号との排他的論理和をとり、その出力におけ
    る”1”の数と”0”の数の多数決判定を行うものであ
    ることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記ビット線に出力される信号が反転信号であるか非反
    転信号であるかを判別する信号を記憶するための手段を
    有することを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記ビット線に出力される信号が反転信号であるか非反
    転信号であるかを判別する信号は、上記半導体装置の外
    部から入力される信号と上記論理回路からの出力信号と
    の排他的論理和出力であることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記メモリアレイから読み出した信号をビットごとに反
    転する反転回路と、反転した信号と非反転信号のいずれ
    か一方を選択して出力する選択回路と、上記メモリアレ
    イから読み出した信号が反転信号であるか非反転信号で
    あるかを判別する信号にて上記選択回路を制御すること
    を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体装置において、 上記メモリアレイから読み出した信号をビットごとに反
    転する反転回路と、該反転回路で反転された信号と非反
    転信号のいずれか一方を選択して出力する選択回路と、
    上記メモリアレイから外部に出力する信号の極性反転数
    が少なくなるように制御する制御回路と、該制御回路の
    出力信号と上記メモリアレイから読み出した信号が反転
    信号であるか非反転信号であるかを判別する信号との排
    他的論理和出力を上記アレイメモリの外部に出力する手
    段を有することを特徴とする半導体装置。
  7. 【請求項7】 情報を蓄積するメモリセルがアレイ状に
    配置され、複数の上記メモリセルに接続された複数のワ
    ード線と複数のビット線を有するメモリアレイを具備
    し、上記ビット線に信号が出力された後にビット線を一
    定電位まで充電あるいは放電する回路を具備する半導体
    装置において、 上記メモリアレイに対して連続的なデータの書き込み要
    求が発生した場合は、上記充電あるいは放電回路を動作
    させないように制御する手段を有することを特徴とする
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体装置において、 上記メモリアレイの外部で生成された連続的なデータの
    書き込み要求を上記メモリアレイに伝達する手段を有す
    ることを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 半導体装置と、半導体論理回路と、およ
    びそれらを結合するデータバスと、上記半導体装置と上
    記半導体論理回路との間で上記バスを介してデータ転送
    する際にデータバス上の信号の極性反転数が少なくなる
    ように制御する制御回路と、データバス上に出力された
    信号が反転信号であるか非反転信号であるかを判別する
    ための信号を伝送する手段を具備する半導体システムに
    おいて、 データの連続伝送の際には各データに付随する反転信号
    であるか非反転信号であるかを判別するための信号を、
    上記データバスを介して、データの連続伝送の最初ある
    いは最後に伝送することを特徴とする半導体システム。
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