JPH09274403A - 加熱装置及び画像形成装置 - Google Patents

加熱装置及び画像形成装置

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JPH09274403A
JPH09274403A JP8108663A JP10866396A JPH09274403A JP H09274403 A JPH09274403 A JP H09274403A JP 8108663 A JP8108663 A JP 8108663A JP 10866396 A JP10866396 A JP 10866396A JP H09274403 A JPH09274403 A JP H09274403A
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Japan
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heating
image
film
fixing
heat
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JP8108663A
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Ryuichiro Maeyama
龍一郎 前山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、加熱装置を定着装置に用いた場合
における被記録材の圧接部に代表される加熱装置の被加
熱材加熱部を、所定の温度まで短時間に昇温させること
ができ、クイックスタート性を向上させることのできる
加熱装置、及びこの加熱装置を備えた画像形成装置を提
供することを目的としている。 【解決手段】 交番磁場発生手段31のコイル18に励
磁回路19から高周波を発生させることで、定着ニップ
部Nの定着フィルム15の導電層1の部分と加圧ローラ
ー20の導電層26部分が磁場中に置かれることにな
り、それらの導電層1と導電層26部分に渦電流が発生
して発熱を生じて定着ニップ部Nが加熱される。従っ
て、この定着ニップ部Nの定着フィルム15と加圧ロー
ラー20との間に被加熱材としての転写材Pを導入して
挟持搬送させることで転写材Pの未定着トナー像が加熱
定着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁誘導を利用し
て導電部材に渦電流を発生させて発熱させ、その熱によ
り被加熱材を加熱する加熱装置に関するものである。ま
た、該加熱装置を画像加熱定着装置として用いた、電子
写真装置、静電記録装置等の画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ
等の画像形成装置においては、電子写真方式、静電記録
方式、磁気記録方式等の適宜の作像プロセス機器によ
り、転写材、感光紙、静電記録紙、印刷紙等の被記録材
に、転写方式または直接方式で目的の画像情報に対応さ
せて画像を形成し、担持させている。
【0003】そして、転写方式を採用する画像形成装置
においては、被記録材に形成担持させた未定着トナー像
を該被記録材面に加熱定着させるための加熱装置とし
て、画像加熱定着装置(以下、定着装置と記す)を用い
ており、該定着装置には熱ローラー方式やフィルム加熱
方式等の接触加熱方式の装置が広く用いられている。
【0004】まず、熱ローラー方式の定着装置は、内蔵
させた発熱源としてのハロゲンランプで加熱される熱ロ
ーラーと、これに圧接させた加圧ローラーとの圧接ニッ
プ部へ、被記録材を導入して挟持搬送させ、加熱及び加
圧により定着を行うものであるが、発熱源としてのハロ
ゲンランプは、電気から光に一旦エネルギーを変換して
いるため、効率が悪いこと、また、熱ローラーという熱
容量の大きなものを加熱することから、効率の最良のも
のでもクイックスタートができないことがあった。
【0005】次に、フィルム加熱方式の加熱装置は、発
熱抵抗体を発熱源とする固定支持されたセラミックヒー
タ等の加熱体と、該加熱体に対向圧接しつつ搬送される
耐熱性フィルムとしての定着フィルムと、該定着フィル
ムを介して被記録材を加熱体に密着させる加圧ローラー
とを有し、加熱体と加圧ローラーとの圧接ニップ部にお
いて加熱体の熱を定着フィルムを介して被記録材へ付与
する方式の装置であり、特開昭63−313182号公
報、特開平1−263679号公報、特開平1−157
878号公報、特開平4−44075〜44083号公
報、特開平4−204980〜204984号公報等に
開示されている。
【0006】この方式によれば、加熱体の熱容量を小さ
くすることができるため、熱ローラー方式の定着装置よ
りも、クイックスタート性を向上させることができる。
【0007】しかし、このフィルム加熱方式の加熱装置
は、熱伝導性の悪い樹脂フィルムを介して熱を伝えるた
め、温度勾配を大きく取るように加熱体を高温にする必
要があり、周辺への熱の損失があったため効率が悪くな
ることがあった。
【0008】そこで、特公平5−9027号公報では、
磁束によりローラーに渦電流を発生させ、ジュール熱に
よって発熱させる定着装置が開示されている。このよう
に渦電流の発生を利用することで発熱位置をトナーに近
くすることができ、ハロゲンランプを用いた熱ローラー
よりも消費エネルギーの効率アップが達成できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
5−9027号公報に開示されたような電磁誘導加熱方
式の定着装置は、ローラー等の円筒体に渦電流を発生さ
せジュール熱を発生させると、励磁コイル及び励磁鉄芯
が昇温して磁束の量が減ってしまい発熱が不安定となる
ことがあった。また、ローラー内部への放熱により熱効
率も十分ではない場合があった。
【0010】また、カラー画像形成装置では、被記録材
に形成担持された未定着トナー像は3色以上の色トナー
による3層以上のトナー層の重ね合わせ層であるため、
被記録材とトナー層の界面まで十分に暖めておかない
と、定着性の不良が発生し、加熱の程度でグロスが変化
するが、上記電磁誘導加熱方式の定着装置では、カラー
の未定着画像を定着させることが困難な場合があった。
【0011】すなわち、カラーの未定着画像を定着させ
る時、被記録材上のカラートナーの積載高さは、モノク
ロのトナーのみの積載高さとは違い、およそ3倍ものト
ナーが山積みされているため、上面のみからの加熱で
は、被記録材とトナーとの界面が溶融せず、カラーの未
定着画像を定着させる時には、背面加熱が必要とされる
が、上記電磁誘導加熱方式の定着装置では、被記録材の
上面側のローラーのみを発熱させる構成であったため、
背面加熱を行うことができなかった。
【0012】この点はフィルム加熱方式の定着装置にお
いても同様であり、被記録材片面からの加熱は速いが、
片面の発熱によりカラーのトナーを十分に溶融すること
ができず、定着不良を起こしてしまうことがあった。ま
た、このフィルム加熱方式の定着装置において被記録材
とトナー層の界面まで加熱しようとすると、トナー層中
の温度勾配が大きくなり、定着フィルムと直接接するト
ナーは過剰に溶融されてオフセットを生じることがあっ
た。
【0013】これに対し、熱ローラー方式の定着装置の
場合では、加圧ローラーにも加熱ヒーターを設けること
により、背面加熱が可能になるが、このため最大消費電
力が大きくなることがあったり、ウェイトタイムが長く
かかることがあった。
【0014】また、近年環境保護の観点から、モノクロ
画像でも、両面記録、両面プリント等の両面印字に需要
が高まっているが、上記のいずれの定着装置を用いても
モノクロ画像の両面印字の定着を良好に行うことは困難
な場合があった。
【0015】つまり、熱ローラー方式の定着装置を備え
た画像形成装置においては、片面記録、片面プリント等
の片面印字に定着条件を合わせていると、両面印字の定
着の際には、第1面に対する画像定着後の被記録材には
大きいカールが生じているから、該被記録材を第2面に
対する定着のためにローラーで挟持搬送すると、シワが
発生したり、熱が過剰に供給されて加圧ローラーにトナ
ーがオフセットしたり、酷い時には被記録材が巻き付い
たりすることがあった。逆に、両面印字に定着条件合わ
せていると、片面印字時の定着性が悪くなることがあっ
た。
【0016】このため、モノクロ画像の両面印字の定着
を良好に行うには、被記録材の1面目と2面目とで熱供
給量を変化させることが好ましい。
【0017】ところが、熱ローラー方式の定着装置の場
合には、ローラーの熱容量が大きく、短時間に各ローラ
ーの温度を変更できないことがあった。
【0018】また、フィルム加熱方式及び上記電磁誘導
加熱方式の定着装置では、加圧ローラーからの熱供給量
を意図的に変えようとすると、フィルムと接する加熱体
側及び渦電流の発生により発熱するローラー側の温度を
適切な温度に維持できなくなることがあった。
【0019】そこで、本発明は、加熱装置を定着装置に
用いた場合における被記録材の圧接部に代表される加熱
装置の被加熱材加熱部を、所定の温度まで短時間に昇温
させることができ、クイックスタート性を向上させるこ
とのできる加熱装置、及びこの加熱装置を備えた画像形
成装置を提供することを目的としている。
【0020】また、本発明は、カラー画像の加熱定着装
置として使用して場合でも、クイックスタート性を維持
しつつ、カラートナー像の定着性を十分に確保できる加
熱装置、及びこの加熱装置を備えた画像形成装置を提供
することを目的としている。
【0021】さらに、本発明は、両面記録機能を有する
画像形成装置における画像加熱定着装置として使用した
場合でも、クイックスタート性を維持しつつ、被記録材
の第1面目のトナー像の加熱定着時のカールを少なくで
き、第2面目のトナー像の印字の際にシワや角折れ等の
発生を防止することが可能な加熱装置、及びこの加熱装
置を備えた画像形成装置を提供することを目的としてい
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】本出願に係る第1の発明
によれば、上記目的は、耐熱性を有するフィルムと、加
圧部材と、加熱手段とを有し、該フィルムと加圧部材の
圧接部に被加熱材を挟持搬送させることで加熱を行う加
熱装置において、上記フィルムと加圧部材の双方に導電
層を設け、磁場によりいずれの導電層にも渦電流を発生
させて発熱させるための交番磁場発生手段を備えたこと
により達成される。
【0023】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明において、交番磁場発生手
段がフィルムと加圧部材の形成する圧接部内に磁束を形
成することにより達成される。
【0024】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明において、交番磁場発
生手段がフィルムと加圧部材の導電層に発生させる渦電
流のそれぞれの大きさを可変としたことにより達成され
る。
【0025】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれ
か一において、加圧部材が加圧ローラーであることによ
り達成される。
【0026】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記目的は、上記第1の発明ないし第4の発明のい
ずれか一において、被加熱材が未定着トナー像を担持し
た被記録材であり、加熱装置は該被記録材をフィルムと
加圧部材の圧接部に挟持搬送させることで未定着トナー
像を被記録材面に加熱定着させる画像加熱定着装置であ
ることにより達成される。
【0027】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記目的は、上記第1の発明ないし第5の発明のいずれ
か一の加熱装置を、未定着トナー像を被記録材面に加熱
定着させる画像加熱定着装置として有する画像形成装置
とすることにより達成される。
【0028】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記目的は、上記第6の発明において、被記録材の
第1面に未定着トナー像を形成担持させ、該被記録材を
画像加熱定着装置へ導入して画像定着させ、該被記録材
の第2面に未定着トナー像を形成担持させ、該被記録材
を再び画像加熱定着装置へ導入して画像定着させること
で両面画像可能な装置であり、被記録材の第1面の画像
定着時よりも第2面の画像定着時における画像加熱定着
装置の加圧部材の発熱を多くすることにより達成され
る。
【0029】また、本出願に係る第8の発明によれば、
上記目的は、上記第6の発明または第7の発明におい
て、被記録材の未定着トナー像のトナーの乗り量に応じ
て、画像加熱定着装置のフィルムの導電層と加圧部材の
導電層とに発生させる渦電流量をそれぞれ変化させるこ
とにより達成される。
【0030】さらに、本出願に係る第9の発明によれ
ば、上記目的は、上記第6の発明または第7の発明にお
いて、連続プリントの経過時間及び連続停止時間に応じ
て、画像加熱定着装置のフィルムの導電層と加圧部材の
導電層とに発生させる渦電流量をそれぞれ変化させるこ
とにより達成される。
【0031】つまり、本出願に係る第1の発明において
は、交番磁場発生手段により、熱容量の小さなフィルム
の導電層に渦電流を発生させて発熱させるので、熱効率
を向上させ、さらに、加圧部材の導電層にも渦電流を発
生させて発熱させるので、フィルムと加圧部材の被加熱
材加熱部を所定の温度まで短時間に昇温させ、良好なク
イックスタート性を実現する。また、被加熱材が多層化
される等により多くの熱を必要とする場合でも、渦電流
の発生により加圧部材からの加熱が行われるので、クイ
ックスタート性を損なうことなく、良好な加熱を行う。
【0032】また、本出願に係る第2の発明において
は、上記第1の発明の交番磁場発生手段がフィルムと加
圧部材の形成する圧接部内に磁束を形成するので、渦電
流の発生による発熱位置が被加熱材に近くなり、効率の
良い加熱が行われ、被加熱材に近い位置における温度を
短時間に所定の温度まで昇温させる。また、被加熱材が
多層化される等により多くの熱を必要とする場合でも、
渦電流の発生により圧接部において加圧部材からの加熱
が行われるので、クイックスタート性を損なうことな
く、良好な加熱を行う。
【0033】さらに、本出願に係る第3の発明において
は、上記第1の発明の交番磁場発生手段がフィルムと加
圧部材の導電層に発生させる渦電流のそれぞれの大きさ
を可変とするので、被加熱材のフィルム接触側及び加圧
部材接触側の両側を加熱する場合でも、先にフィルムに
接触して加熱された側を、フィルム側及び加圧部材側の
それぞれで過剰に加熱することがない。
【0034】また、本出願に係る第4の発明において
は、上記第1の発明ないし第3の発明のいずれか一の加
圧部材が加圧ローラーなので、被加熱材の良好な搬送を
行う。
【0035】さらに、本出願に係る第5の発明において
は、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれか一の被
加熱材が未定着トナー像を担持した被記録材であり、加
熱装置は該被記録材をフィルムと加圧部材の圧接部に挟
持搬送させることで未定着トナー像を被記録材面に加熱
定着させる画像加熱定着装置なので、良好なクイックス
タート性によりウエイトタイムのない定着動作が行われ
る。また、カラー画像の画像加熱定着装置として使用し
た場合でも、フィルムと加圧部材の圧接部において、フ
ィルムと加圧部材の両方を加熱することにより、圧接部
の熱量を十分なものにして、カラートナー像の定着性を
十分に確保する。さらに、両面記録機能を有する画像形
成装置における画像加熱定着装置として使用した場合で
も、第1の面のトナー像の加熱定着時は被記録材をフィ
ルム側と加圧ローラー側の両面側から加熱することで被
記録材の第1面目のトナー像の加熱定着時のカールを矯
正し、第2面目のトナー像の加熱定着の際には加圧部材
側からの加熱を多くして、定着したトナーの乗り量が増
加している分、見掛け上定着に必要な熱量を増加さ、カ
ラートナー像の定着性を十分に確保する。
【0036】また、本出願に係る第6の発明において
は、上記第1の発明ないし第5の発明のいずれか一の加
熱装置を、未定着トナー像を被記録材面に加熱定着させ
る画像加熱定着装置として有する画像形成装置とするこ
とにより、ウエイトタイムのない高速な画像形成動作が
行われる。また、カラー画像形成装置とした場合には、
良好なカラー画像形成が行われ、両面記録可能な画像形
成装置とした場合には、カール及びオフセットのない良
好な画像形成動作が行われる。
【0037】さらに、本出願に係る第7の発明において
は、上記第6の発明の画像形成装置を、被記録材の第1
面に未定着トナー像を形成担持させ、該被記録材を画像
加熱定着装置へ導入して画像定着させ、該被記録材の第
2面に未定着トナー像を形成担持させ、該被記録材を再
び画像加熱定着装置へ導入して画像定着させることで両
面画像可能な装置とし、被記録材の第1面の画像定着時
よりも第2面の画像定着時における画像加熱定着装置の
加圧部材の発熱を多くしたので、カラー画像のように多
くの熱を必要とする画像を被記録材の両面に形成する場
合でも、良好な定着を行って、良好な画像を形成する。
【0038】また、本出願に係る第8の発明において
は、上記第6の発明または第7の発明の画像加熱定着装
置のフィルムの導電層と加圧部材の導電層とに発生させ
る渦電量を、被記録材の未定着トナー像のトナーの乗り
量に応じて、それぞれ変化させるので、定着不良を発生
させず、良好な定着を行う。
【0039】さらに、本出願に係る第9の発明において
は、上記第6の発明または第7の発明の画像加熱定着装
置のフィルムの導電層と加圧部材の導電層とに発生させ
る渦電流量を、連続プリントの経過時間及び連続停止時
間に応じて、それぞれ変化させるので、
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0041】(第1の実施形態)まず、本発明の第1の
実施形態を図1ないし図4に基づいて説明する。図1は
本発明の第1の実施形態における画像形成装置の一例の
概略図である。
【0042】図1において、3は有機感光体やアモルフ
ァスシリコーン感光体でできた感光体ドラムであり、矢
印に示す時計方向に所定の周速度(プロセススピード)
をもって回転駆動される。この回転感光体ドラム3は帯
電ローラー4によりその周面が所定の極性・電位に一様
に帯電される。そして、その帯電面に、レーザー光学箱
8から出力され、画像読み取り装置やコンピュータ等の
画像信号発生装置(図示せず)から入力された目的の画
像情報の時系列電気デジタル画素信号に対応して変調
(オン/オフ変換)されたレーザー光6が、レーザー光
反射ミラー7によって偏向されて照射されることによ
り、走査露光が行われ、画像情報に対応した静電潜像が
形成される。
【0043】このように目的のフルカラー画像の色分解
像にそれぞれ対応して形成された静電潜像は、イエロー
トナー現像器5Y、マゼンタトナー現像器5M、シアン
トナー現像器5Cの切り替え式のカラー現像器と、黒用
のブラックトナー現像器5Bから構成された現像器5に
より順次トナー像として現像され、次の中間転写体ドラ
ム16との対向部に搬送される。。
【0044】この中間転写体ドラム16は、感光体ドラ
ム3に接触もしくは接近して配設され、感光体ドラム3
の回転に順方向に感光体ドラム3とほぼ同一速度で回転
駆動されており、上記各トナー像が中間転写体ドラム1
6の面に順次重ね合わされて転写され、該中間転写体ド
ラム16の面に目的のフルカラー画像の鏡像に対応した
フルカラートナー像が合成形成される。なお、中間転写
体ドラム16に対するトナー像転写後の感光体ドラム3
の面はクリーナー12により清掃される。
【0045】次に、この中間転写体ドラム16に対し
て、給紙カセット11から被加熱材及び被記録材として
の転写材Pが給紙ローラー10により1枚給紙されるこ
とにより、該転写材Pに対して中間転写体ドラム16側
の鏡像フルカラートナー像が転写ローラー9により転写
され、転写材P面にフルカラートナー像が形成される。
この転写ローラー9は転写材Pの背面からトナーと逆極
性の電荷を供給することで中間転写体ドラム16から転
写材Pにトナー像を転写するものである。
【0046】このようにフルカラートナー像の転写を受
けた転写材Pは、中間転写体ドラム16から分離されて
画像加熱定着装置13へ導入され、トナー像の加熱定着
を受け、排紙トレー14に排出される。
【0047】次に、図2を用いて本実施形態における加
熱装置である画像加熱定着装置(以下、定着装置とす
る)について詳しく説明する。図2は本実施形態におけ
る定着装置13の概略構成図であり、本実施形態におけ
る定着装置は、導電層を有するフィルムと、導電層を有
する加圧部材と、磁場を発生させることにより、これら
の導電層に渦電流を発生させて発熱させる交番磁場発生
手段とを有し、上記フィルムと加圧部材の圧接ニップ部
に被加熱材及び被記録材としての転写材を挟持搬送させ
ることで加熱する加熱装置である。
【0048】図2において15は後述するように導電層
を有する定着フィルムであり、本実施形態では円筒状も
しくはエンドレスベルト状のフィルムである。この定着
フィルム15は半円柱形のフィルムガイド30にルーズ
に外嵌させてあり、フィルムガイド30の周囲で回転自
在に配設されている。
【0049】20は後述するように導電層を有する加圧
部材としての加圧ローラーであり、フィルムガイド30
の下面に対してフィルム15を挟ませて付勢手段(図示
せず)により所定の加圧力で圧接させてある。
【0050】Nは定着フィルム15を挟んでフィルムガ
イド30の下面と加圧ローラー20とで形成される被加
熱材加熱部としての圧接ニップ部(以下、定着ニップ部
とする)である。
【0051】31は交番磁場発生手段であり、高透磁率
コア17とこれに巻いた励磁コイル18からなる。この
交番磁場発生手段31は、フィルムガイド30の中央部
に下端部を定着ニップ部Nに対応接近させて、フィルム
ガイド30に支持させて配設してある。また、19はコ
イル18に接続した励磁回路である。
【0052】以上のような定着装置において、加圧ロー
ラー20が矢印に示す反時計方向に所定の速度で回転駆
動されると。この加圧ローラー20の回転に伴い、定着
フィルム15がフィルムガイド30の周りを、内面が定
着ニップ部Nにおいてフィルムガイド30の下面に密着
摺動しながら加圧ローラー20との摩擦力で矢印に示す
時計方向に従動回転する。この場合、フィルムガイド1
6によって定着ニップ部Nへの加圧と定着フィルム15
の搬送安定化が図られている。
【0053】そして、この定着ニップ部Nの定着フィル
ム15と加圧ローラー20との間に被加熱材及び被記録
材としての転写材Pが導入されることで、該転写材Pが
定着フィルム15に密着としてフィルム15と一緒に該
定着ニップ部Nを挟持搬送され、以下のような導電層の
発熱により加熱されて、定着が行われる。
【0054】図3は定着フィルム15の層構成模型図で
ある。図3において、1は定着フィルム15の基層とな
る金属フィルム等でできた導電層であり、より好ましく
はニッケル、鉄、ステンレスといった強磁性体の金属を
用いるとよい。この導電層1の外面側には、シリコーン
樹脂、フッ素樹脂シリコーンゴム、フッ素ゴム等の離型
性かつ耐熱性の良い耐熱樹脂層2aが被覆されており、
また、導電層1の内面側は、フッ素樹脂、ポリイミド樹
脂、ポリアミド樹脂、PPS樹脂、PEEK樹脂、液晶
ポリマー、フェノール樹脂等の耐熱樹脂層2bにより被
覆されている。
【0055】一方、加圧ローラー20は、図2に示すよ
うに、芯金32の周囲にシリコーンゴムやフッ素ゴム等
の耐熱性の良い弾性層25を設け、その上に金属等の導
電性を有し渦電流を発生できる導電層26を設けてあ
り、最外層にはフッ素樹脂やシリコーン樹脂といった耐
熱性かつ離型性の優れた樹脂層27を被覆して設けてあ
る。
【0056】また、交番磁場発生手段31の高透磁率コ
ア17は、フェライトやパーマロイといったトランスの
コアに用いられる材料を用いるが、より好ましくは、1
00kHz以上でも損失の少ないフェライトを用いるの
がよい。励磁回路19は20kHzから500kHzの
高周波をスイッチング電源で発生させるようになってい
る。
【0057】このような交番磁場発生手段31のコイル
18に励磁回路19から高周波を発生させることで、定
着ニップ部Nの定着フィルム15の導電層1の部分と加
圧ローラー20の導電層26部分が磁場中に置かれるこ
とになり、それらの導電層1と導電層26部分に渦電流
が発生して発熱を生じて定着ニップ部Nが加熱される。
従って、この定着ニップ部Nの定着フィルム15と加圧
ローラー20との間に被加熱材及び被記録材としての転
写材Pを導入して挟持搬送させることで転写材Pの未定
着トナー像が加熱定着される。
【0058】以上のような構成により、磁気誘導加熱定
着方式においても、被加熱材としての転写材Pの背面の
加熱が可能となり、また、熱容量が少なく、熱伝導に時
間を要さないため、立ち上がり時間の大幅な短縮ができ
る。
【0059】次に、この定着ニップ部N内での加熱原理
を図4を用いてさらに詳しく説明する。図4に示すよう
に、励磁回路19によってコイル18に印加される電源
で発生する磁束は、高透磁率コア17に導かれて定着ニ
ップ部Nで定着フィルム15の導電層1に磁束23と渦
電流24を発生させ、この渦電流24と導電層1の固有
抵抗によって熱が発生する。
【0060】また、加圧ローラー20の表面付近でも金
属等の導電層26内に生じた磁束によって該導電層26
に渦電流が発生して発熱し、転写材Pの裏面からの加熱
を可能としている。従って、転写材P上のトナーTは上
下から加熱されて溶融し、定着ニップ部Nから排出させ
た後、冷却されて永久固着像となる。
【0061】このような定着フィルム15の導電層1
は、非磁性の金属でも良いが、より好ましくは、磁束の
吸収の良いニッケル、鉄、磁性ステンレス等の金属が良
い。そして、その厚みは200μm以下にすると良く、
より好ましくは、次の式で表される表皮深さσを超えな
い方が好ましい。これは、表皮深さσを超えると加圧ロ
ーラー20に供給できるエネルギーが少なくなるからで
ある。
【0062】表皮深さσ(m)は、励磁回路の周波数f
(Hz)と透磁率μと固有抵抗ρ(Ωm)で、σ=50
3×(ρ×fμ)1/2と表される。
【0063】これは電磁誘導で使われる電磁波の吸収の
深さを示しており、これより深いところでは、電磁波の
強度は1/e以下になっており、逆にいうと殆どのエネ
ルギーはこの深さまでで吸収されてるいる。従って、導
電層1は、この表皮深さσを超えない方が好ましい。
【0064】さらに、200μmを超えると、金属の堅
さが目立ち始め、フィルムとしての駆動がしづらくなる
という欠点があるだけでなく、また、熱容量も大きくな
り、室温から急速に温度を上げて数秒間で定着可能にす
るようなことができなくなる。
【0065】また、定着フィルム15の外面側の耐熱樹
脂層2aは、5μm以上25μmまでの離型性の良いも
のを用いることが好ましい。25μm以上厚くすると、
熱伝導を悪化させ、また塗膜の強度の低下を招き、一回
の工程で作れない、材料の多くかかるといった問題の割
りにメリットがなくなる。一方、5μm以下では塗膜の
ムラで離型性の悪い部分ができたり、耐久性が不足する
場合がある。
【0066】さらに、定着フィルム15の内面側の耐熱
樹脂層2bは、10μm以上1mm以下が好ましい。1
0μm未満では断熱の効果が得られず、また耐久性も不
足するからであり、また、1mmを超えると金属フィル
ム層1が高透磁率コア17から遠ざかり、磁束が十分金
属フィルム層1に吸収されなくなるからである。。
【0067】また、加圧ローラー20の発熱層としての
導電層26は、ニッケル、鉄、ステンレス等の高透磁率
で、かつ、抵抗の低いものが好ましい。金属のフィルム
を使用する場合には、加圧ローラー20の弾性を得るた
めに厚みは100μm以下が好ましく、かつ、定着フィ
ルム15と同じく表皮深さσよりも厚い方が好ましい。
【0068】さらには、定着フィルム15の導電層1の
厚みと、加圧ローラー20の導電層26の厚みの和が表
皮深さσより大きく、かつ、定着フィルム15が表皮深
さσ以下が好ましい。これは、上述の電磁波の吸収に関
する特徴から理解される。実際の二つの導電層1,26
の厚みは、必要な発熱量が決まると、励磁回路19の周
波数と使用する導電層の抵抗と透磁率とで決定される。
この場合、導電層1,26は同じ材質である必要はな
い。
【0069】このように、被加熱材及び被記録材として
の転写材Pに近い定着フィルムの導電層1を直接発熱さ
せ、かつ、薄い離型樹脂層2aを介して熱を転写材Pに
伝達し易くすると共に、導電層1で発生した熱がフィル
ム内側に向かわないように樹脂層2bで断熱すること
で、従来の熱ローラー加熱定着方式や、その他のフィル
ムを用いた加熱定着に比較して格段に効率の良い定着装
置を提供することができた。
【0070】以上の説明では、エンドレスベルト状また
は円筒状定着フィルム15を用いて説明したが、この定
着フィルム15は巻き取り式の有端フィルムであっても
実施可能である。
【0071】また、定着フィルム15が金属フィルムを
基材とせず、ポリイミドのような耐熱性と強度のある樹
脂フィルム上に金属フィラーのようなものを混ぜた樹脂
層を重ねて導電層とし、これを発熱させるようにしたも
のでも良い。加圧ローラー20の導電層26も同様で、
金属層の代わりに、表皮近くのゴム層の中に導電性を有
するフィラーを入れても良い。
【0072】以下、本発明の加熱装置の具体例と比較例
について説明する。
【0073】(具体例1)具体例1として定着フィルム
15の導電層1に、内径24mm、肉厚30μm、長さ
230mmのニッケル電鋳スリーブを使用した。
【0074】また、加圧ローラー20として、外径16
mmの芯金32の上に、耐熱弾性層25として層厚2m
m、面長230mmのシリコーンゴム層を設け、その外
に導電層26として30μmのニッケルフィルム層を、
さらにその上に耐熱樹脂層27としてPFA/PTFE
の被覆層を形成したものを用いた。
【0075】さらに、フェライトコア17は、長さ30
mm、高さ10mm、幅4mmのものを7個長さ方向に
直線状に並べて長さ210mmとし、まとめてコイル1
8を15回巻き付けたものを用いた。
【0076】このコイル18には140Vの直流電圧が
250kHzの周期でオンデューティーが50%になる
ように印加した。
【0077】この結果、定着フィルム15は15秒程度
で150℃に達し、加圧ローラー20の表面もこの時1
00℃に達し、カラートナー像を十分に定着させること
ができた。
【0078】(比較例1)次に、比較例1として定着フ
ィルム15の導電層1に、内径24mm、肉厚100μ
m、長さ230mmのニッケル電鋳スリーブを使用し
た。
【0079】また、加圧ローラー20として、外径16
mmの芯金32の上に、耐熱弾性層25として層厚2m
m、面長230mmのシリコーンゴム層を設け、その外
に、導電層26として30μmのニッケルフィルム層
を、さらにその上に耐熱樹脂層27としてPFA/PT
FEの被覆層を形成したものを用いた。
【0080】さらに、フェライトコア17は、長さ30
mm、高さ10mm、幅4mmのものを7個長さ方向に
直線状に並べて、長さ210mmとしまとめてコイル1
8を15回巻き付けたものを用いた。
【0081】このコイル18には140Vの直流電圧が
250kHzの周期でオンデューティーが50%になる
ように印加した。
【0082】この結果、定着フィルム15は15秒程度
で150℃に達し、加圧ローラー20の表面はこの時8
0℃に達しておらず、カラートナー像を十分に定着させ
ることができなかった。
【0083】このように加圧ローラーの表面温度の観点
からは、定着フィルム15の導電層の厚みは100μm
より小さいことが好ましい。
【0084】(比較例2)また、比較例2として、定着
フィルム15の導電層1に、内径24mm、肉厚10μ
m、長さ230mmのニッケル電鋳スリーブを使用し
た。
【0085】加圧ローラー20としては、外径16mm
の芯金32の上に、耐熱弾性層25として層厚2mm、
面長230mmのシリコーンゴム層を設け、その外に、
導電層26として100μmのニッケルフィルム層を、
さらにその上に耐熱樹脂層27としてPFA/PTFE
の被覆層を形成したものを用いた。
【0086】そして、フェライトコア17は、長さ30
mm、高さ10mm、幅4mmのものを7個長さ方向に
直線状に並べて、長さ210mmとしまとめてコイル1
8を15回巻き付けたものを用いた。
【0087】このコイル18には140Vの直流電圧が
250kHzの周期でオンデューティーが50%になる
ように印加した。
【0088】この結果、定着フィルム15は15秒程度
で150℃に達し、加圧ローラー20の表面もこの時1
50℃に達したが、転写材Pの先端ではカラートナー像
を十分に定着させることができたが、後端では定着フィ
ルム15の温度が100℃にまで低下して定着できなか
った。
【0089】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を図5ないし図7に基づいて説明する。なお、
第1の実施形態との共通箇所には同一符号を付して説明
を省略する。
【0090】図5は本発明に従う、両面記録可能な画像
形成装置の一例の概略構成図である。本実施形態の画像
形成装置はレーザー走査式、電子写真カラープリンター
であり、両面に記録可能な装置である。
【0091】なお、中間転写体ドラム16に対するフル
カラートナー像の形成機構、プロセスは上述の図1の装
置と同じであるので再度の説明を省略する。
【0092】本実施形態の装置では、両面印字モードに
おいて、まず第1面用のフルカラートナー像が中間転写
体ドラム16に形成され、このトナー像が給紙カセット
11から給紙された被記録材としての転写材Pの第1面
(片面)に対して転写ローラー9にて転写され、その転
写材Pが転写体ドラム16から分離されて定着装置13
へ導入され、第1面の転写トナー像の加熱定着を受け
る。
【0093】そして、定着装置13を出た第1面のトナ
ー像加熱定着済の転写材Pは、反転トレー28へ画像面
上向きで一時貯められる。
【0094】次に、中間転写体ドラム16に対して第2
面用のフルカラートナー像の形成が実行され、反転トレ
ー28から第1面画像形成済みの転写材Pが経路29を
通り、給紙カセット11の上側、給紙ローラー10を経
由して再び転写部へ給紙されて、中間転写体ドラム16
の第2面用のフルカラートナー像が該再給紙転写材Pの
第2面に対して転写される。
【0095】このように第2面に対するトナー像の転写
を受けた転写材は再び定着装置13に導入されて第2面
の転写トナー像の加熱定着を受け、排紙トレー14に排
出される。定着装置13の構成は、上述図2ないし図4
の装置と同じである。
【0096】本実施形態では、両面印字モードにおい
て、転写材Pの第2面の未定着トナー像の加熱定着時
に、該第2面の未定着着トナー像側である定着フィルム
15と、既にトナー像定着済である第1面側の加圧ロー
ラー20の両方を同じだけ発熱させることとした。但
し、該第1面目側の既定着トナー像の存在によって、紙
の厚みが厚くなるので熱量が不足し、定着不良を起こし
てしまうこともあり、このような場合、定着フィルム1
5の発熱量と加圧ローラー20の発熱量を両者で変える
必要がある。
【0097】例えば、定着フィルム15の発熱量よりも
加圧ローラー20の発熱量を多くすることで、熱供給を
十分に行い、両面印字におる上記の1面目側の既定着ト
ナー像の乱れを防ぐことができる。
【0098】即ち、磁気誘導加熱定着においては、両面
印字の際に転写材Pの第1面目の未定着画像を定着させ
る場合と、第2面目の未定着像を定着させる場合とで、
定着フィルム15側の導電層1への供給電力と加圧ロー
ラー20側の導電層26への供給電力の比を、入力周波
数を変動させることにより、変化させることができる。
つまり、電力供給の比は第1面目の未定着画像を定着さ
せる場合には加圧ローラー20側の発熱を等しくして、
転写材Pの両面の熱膨張を同じにしてカールを少なく
し、第2面目の未定着画像を定着させる場合には加圧ロ
ーラー20側の発熱を増やして加圧ローラー20に接し
ている転写材Pの第1面目側の既定着トナー像の存在に
よって紙の厚みが厚くなるので、熱量が不足し、定着不
良を起こしてしまうことを防止する。
【0099】このように、従来の熱ローラー方式の定着
装置に比べると、レスポンスが良く、ローラーのように
熱容量を利用して定着させるという方式ではないため、
加圧ローラー側の温度調整も容易に行うことができるの
で、両面記録に適している。また、従来のフィルム加熱
方式の定着装置では、転写材Pのカールが大きくなって
しまい両面記録に適していなかったが、この点、この磁
気誘導加熱定着は単一の加熱手段で両面加熱が可能にな
り、しかも加圧部材の発熱調整も可能である。
【0100】定着フィルム15と加圧ローラー20の導
電層の1,26の発熱エネルギーは図6に示されたよう
に配分される。図の横軸は導電層の厚みを示し、縦軸は
電磁波の強度Eを示している。先に述べたように電磁波
は表皮深さσで吸収されて1/eにまで減衰する。電磁
波のエネルギーは強度の2乗に比例しており、励磁コイ
ル表面から深さσまでの間に吸収されるエネルギーPは
次式で得られる。
【0101】
【数1】
【0102】この式から分かるように、エネルギーは表
皮深さσまでで86.4%吸収され、0.5σの時には
63.2%、2σまでで98.2%が吸収されている。
【0103】従って、定着フィルム15と加圧ローラー
20の導電層1,26を同じ材質として、それぞれをあ
る周波数fに対する表皮深さ0.5σでそれぞれ構成し
た場合に、定着フィルム15と加圧ローラー20の吸収
エネルギーの比率は、 63.2:(86.4−63.2)=63.2:23.
2 となる。
【0104】一方、この状態で転写材Pの第1面目を定
着した後、第2面目を定着する際は、周波数を4fとす
る。この結果、この周波数に対する表皮深さσ’は、先
の1/2となる。
【0105】この結果、定着フィルム15と加圧ローラ
ー20の吸収エネルギーの比率は、 86.4:(98.2−86.4)=86.4:11.
8 となり、転写材Pの第1面目の加熱の時より、第2面目
の加熱時は加圧ローラー20側の発熱が抑えられる。
【0106】また、周波数を1/2fとすると、この周
波数に対する表皮深さσ”は、先の21/2となる。
【0107】この結果、定着フィルム15と加圧ローラ
ー20の吸収エネルギーの比率は、 94.1:(94.1−86.4)=94.1:7.7 となり、より一層加圧ローラー20側の発熱が抑えられ
る。
【0108】したがって、第1面目の加熱時に周波数を
1/2fとし、第2面目の加熱時に4fあるいはfとす
れば、加圧ローラ側の発熱を第2面目定着時に多くする
ことが可能になる。
【0109】(具体例)両面印字モードにおいて、転写
材Pの第1面目のトナー像の加熱定着の時は、定着フィ
ルム15と加圧ローラー20を共に発熱させて転写材P
の両面を加熱する。この場合、例えば先の構成のように
定着フィルム15側の導電層1にNiを使用し、加圧ロ
ーラー20の導電層26にもNiを用いる。そして、厚
みは、50μmと同じ厚みのものを使用し、50kHz
の周波数を印加すると、定着フィルム15と加圧ローラ
ー20の発熱量はほぼ12:1になった。
【0110】次に、転写材Pの第2面目のトナー像を加
熱定着させるときは、同様の構成を使用して周波数を1
00kHzに変えると、定着フィルム15側の発熱と加
圧ローラー20の発熱の比は3:1になり、加圧ローラ
ー20側の発熱を増やして加圧ローラー20に接してい
る転写材Pの第1面目側の既定着トナー像の存在によっ
て紙の厚みが厚くなるので熱量が不足し、定着不良を起
こしてしまうことを防止する。
【0111】上記の具体例では、定着フィルム15と加
圧ローラー20の導電層1,26を同じ材質、同じ厚み
としたが、これに限らず、異なる材質、異なる厚みでも
良いことは言うまでもない。
【0112】図7はこの例を示すものである。通常、加
圧ローラー20側の導電層26には定着フィルム15の
導電層1に吸収されたエネルギーの残りが吸収されるた
め、定着フィルム15の導電と同じ材質では発熱量が少
なくなってしまう。そこで、加圧ローラー20側の導電
層26は好ましくは定着フィルム15の導電層1よりも
表皮深さの小さい材質を選択することが好ましい。
【0113】なお、定着フィルム15と加圧ローラー2
0の導電層1、26に供給する総エネルギー量は高周波
をコイル18に入れるONとOFFのデューティーを変
えて調整する。
【0114】また、本実施形態において両面印字機能を
有する画像形成装置は、カラープリンターに限定される
ものではなく、モノクロのプリンターにも適応させるこ
とができる。
【0115】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。なお、第2の実施形態との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0116】片面プリントでも、連続印字を続けると、
加圧ローラー20が暖まって転写材Pへの加圧ローラー
20からの熱供給が多くなる。そのため、加圧ローラー
20が暖まってきた場合には、徐々に定着フィルム15
と加圧ローラー20の発熱量の関係を変化させて、加圧
ローラー20の温度が上り過ぎないようにすることが好
ましい。
【0117】これを防ぐには、連続プリントが続いた時
間、途中での給紙時間の組み合わせで、どの程度加圧ロ
ーラー20が暖まっているか分かるので、この時間デー
タを基に、周波数を変化させて加圧ローラー20と定着
フィルム15との発熱量の比を変えると良い。あるい
は、直接加圧ローラー20の温度を計って発熱量の比を
変えても良い。
【0118】これによって、定着フィルム15側からの
転写材Pへの熱供給量と加圧ローラー20からの転写材
Pへの熱供給量が常に一定となり、転写材Pのカール量
が変化せず、排紙トレー14上の積載性が安定する。
【0119】(第4の実施形態)次に、本発明の第4の
実施形態について説明する。なお、第2の実施形態との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0120】また、カラー画像とモノクロ画像が交互に
印字されるような場合にも、カラー画像のようにトナー
像の濃い場合には、定着フィルム15と加圧ローラー2
0の双方から両面加熱を行い、モノクロ画像を片面で印
字する場合には、定着フィルムのみから片面加熱を行
う。これも単にコイル18に印加する周波数を変えるの
みで可能である。
【0121】(第5の実施形態)次に、本発明の第5の
実施形態を図8に基づいて説明する。なお、第1の実施
形態及び第2の実施形態との共通箇所には同一符号を付
して説明を省略する。
【0122】1パス同時両面の画像形成装置の一例の概
略構成を図8に示す。この画像形成装置はカラーでもモ
ノクロでも応用できる。
【0123】1パス同時両面の構成は、被記録材の上面
及び下面に、同時あるいは少し時間をおいてトナー像を
乗せるといったものである。この構成は、とてもシンプ
ルでかつ小さい構成にすることができる。また、単時間
で両面印字が可能となる。この場合、従来のように熱ロ
ーラー方式の定着装置の上下ローラーで定着を行ってい
ては、装置構成も大きくなり、第2の実施形態にも説明
したように、応答性が悪くなる。しかし、磁気誘導加熱
定着を用いることによって効率良く、また装置構成も簡
易化される。
【0124】図8の1パス同時両面の画像形成装置にお
いて、給紙カセット11から給紙ローラー10によって
送り出された被記録材としての転写材Pは、第1の作像
機構Aの感光体ドラム3と転写ローラー9との間の転写
部に送り込まれる。転写ローラー9は該転写材の背面か
らトナーと逆極性の電荷を供給して、感光体ドラム3乗
のトナー像を転写材の第1面に転写させる。
【0125】次いで、その転写材は第2の作像機構Bの
感光体ドラム3と転写ローラー9との間の転写部に送り
込まれて、該感光体ドラム3上のトナー像が該転写材P
の第2面に転写される。
【0126】このようにして、第1と第2の作像機構
A、Bの転写部を順次に通って第1面と第2面との順次
にトナー像の転写を受けた転写材Pは定着装置13に導
入されて第1面と第2面のトナー像の加熱定着を受けて
排紙トレー14に排出される。
【0127】定着装置13の構成は上記図2ないし図4
に示した装置と同様であり、この定着装置13の定着フ
ィルム15と加圧ローラー20を共に定着温度まで上昇
させる。あるいは、必要とあれば定着フィルム15だけ
を発熱させて転写材P上の未定着トナー像を定着させ
る。
【0128】なお、上述の各実施形態においては、本発
明の加熱装置を、画像加熱定着装置して用いた場合につ
いて説明したが、本発明の加熱装置はこれに限らず、画
像を担持した被記録材を加熱して表面性(つや等)を改
質する装置、仮定着する装置、その他、シート(紙葉
体)上の被加熱材を加熱処理する装置として広く利用で
きるものである。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る第1
の発明によれば、交番磁場発生手段により、熱容量の小
さなフィルムの導電層に渦電流を発生させて発熱させる
ので、熱効率を向上させ、さらに、加圧部材の導電層に
も渦電流を発生させて発熱させるので、フィルムと加圧
部材の被加熱材加熱部を所定の温度まで短時間に昇温さ
せ、良好なクイックスタート性を実現することができ
る。また、被加熱材が多層化される等により多くの熱を
必要とする場合でも、渦電流の発生により加圧部材から
の加熱が行われるので、クイックスタート性を損なうこ
となく、良好な加熱を行うことができる。
【0130】また、本出願に係る第2の発明によれば、
上記第1の発明の交番磁場発生手段がフィルムと加圧部
材の形成する圧接部内に磁束を形成するので、渦電流の
発生による発熱位置が被加熱材に近くなり、効率の良い
加熱を行うことができ、被加熱材に近い位置における温
度を短時間に所定の温度まで昇温させることができる。
また、被加熱材が多層化される等により多くの熱を必要
とする場合でも、渦電流の発生により圧接部において加
圧部材からの加熱を行うことができるので、クイックス
タート性を損なうことなく、良好な加熱を行うことがで
きる。
【0131】さらに、本出願に係る第3の発明によれ
ば、上記第1の発明の交番磁場発生手段がフィルムと加
圧部材の導電層に発生させる渦電流のそれぞれの大きさ
を可変とするので、被加熱材のフィルム接触側及び加圧
部材接触側の両側を加熱する場合でも、先にフィルムに
接触して加熱された側を、フィルム側及び加圧部材側の
それぞれで過剰に加熱することを防止することができ
る。
【0132】また、本出願に係る第4の発明によれば、
上記第1の発明ないし第3の発明のいずれか一の加圧部
材が加圧ローラーなので、被加熱材の良好な搬送を行う
ことができる。
【0133】さらに、本出願に係る第5の発明によれ
ば、上記第1の発明ないし第4の発明のいずれか一の被
加熱材が未定着トナー像を担持した被記録材であり、加
熱装置は該被記録材をフィルムと加圧部材の圧接部に挟
持搬送させることで未定着トナー像を被記録材面に加熱
定着させる画像加熱定着装置なので、良好なクイックス
タート性によりウエイトタイムのない定着動作を行うこ
とができる。また、カラー画像の画像加熱定着装置とし
て使用した場合でも、フィルムと加圧部材の圧接部にお
いて、フィルムと加圧部材の両方を加熱することによ
り、圧接部の熱量を十分なものにして、カラートナー像
の定着性を十分に確保することができる。さらに、両面
記録機能を有する画像形成装置における画像加熱定着装
置として使用した場合でも、第1の面のトナー像の加熱
定着時は被記録材をフィルム側と加圧ローラー側の両面
側から加熱することで被記録材の第1面目のトナー像の
加熱定着時のカールを矯正し、第2面目のトナー像の加
熱定着の際には加圧部材側からの加熱を多くして、定着
したトナーの乗り量が増加している分、見掛け上定着に
必要な熱量を増加さ、カラートナー像の定着性を十分に
確保することができる。
【0134】また、本出願に係る第6の発明によれば、
上記第1の発明ないし第5の発明のいずれか一の加熱装
置を、未定着トナー像を被記録材面に加熱定着させる画
像加熱定着装置として有する画像形成装置とすることに
より、ウエイトタイムのない高速な画像形成動作を行う
ことができる。また、カラー画像形成装置とした場合に
は、良好なカラー画像形成が行われ、両面記録可能な画
像形成装置とした場合には、カール及びオフセットのな
い良好な画像形成動作を行うことができる。
【0135】さらに、本出願に係る第7の発明によれ
ば、上記第6の発明の画像形成装置を、被記録材の第1
面に未定着トナー像を形成担持させ、該被記録材を画像
加熱定着装置へ導入して画像定着させ、該被記録材の第
2面に未定着トナー像を形成担持させ、該被記録材を再
び画像加熱定着装置へ導入して画像定着させることで両
面画像可能な装置とし、被記録材の第1面の画像定着時
よりも第2面の画像定着時における画像加熱定着装置の
加圧部材の発熱を多くしたので、カラー画像のように多
くの熱を必要とする画像を被記録材の両面に形成する場
合でも、良好な定着を行って、良好な画像を形成するこ
とができる。
【0136】また、本出願に係る第8の発明によれば、
上記第6の発明または第7の発明の画像加熱定着装置の
フィルムの導電層と加圧部材の導電層とに発生させる渦
電量を、被記録材の未定着トナー像のトナーの乗り量に
応じて、それぞれ変化させるので、定着不良を発生させ
ることがなく、効率の良い定着を行うことができる。
【0137】さらに、本出願に係る第9の発明によれ
ば、上記第6の発明または第7の発明の画像加熱定着装
置のフィルムの導電層と加圧部材の導電層とに発生させ
る渦電流量を、連続プリントの経過時間及び連続停止時
間に応じて、それぞれ変化させるので、加圧部材の過度
の温度上昇を抑え、被記録材のカールを抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像形成装置
の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置における画像加熱定着装置
の概略構成図である。
【図3】図2装置の定着フィルムの層構成模型図であ
る。
【図4】図2装置における磁気誘導加熱の原理説明図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施形態における画像形成装置
の概略構成図である。
【図6】導電層の厚みに対する電磁波の吸収率を示すグ
ラフである。
【図7】他の実施形態の加熱原理を説明する図である。
【図8】本発明の第5の実施形態の画像形成装置の概略
構成図である。
【符号の説明】
1 導電層(フィルムの導電層) 13 画像加熱定着装置 15 定着フィルム(耐熱性を有するフィルム) 17 高透磁率コア(交番磁場発生手段) 18 励磁コイル(交番磁場発生手段) 20 加圧ローラー(加圧部材) 23 磁束 24 渦電流 26 導電層(加圧部材の導電層) 30 フィルムガイド 31 交番磁場発生手段 P 転写材(被加熱材、被記録材)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐熱性を有するフィルムと、加圧部材
    と、加熱手段とを有し、該フィルムと加圧部材の圧接部
    に被加熱材を挟持搬送させることで加熱を行う加熱装置
    において、上記フィルムと加圧部材の双方に導電層を設
    け、磁場によりいずれの導電層にも渦電流を発生させて
    発熱させるための交番磁場発生手段を備えたことを特徴
    とする加熱装置。
  2. 【請求項2】 交番磁場発生手段がフィルムと加圧部材
    の形成する圧接部内に磁束を形成することとする請求項
    1に記載の加熱装置。
  3. 【請求項3】 交番磁場発生手段がフィルムと加圧部材
    の導電層に発生させる渦電流のそれぞれの大きさを可変
    としたこととする請求項1に記載の加熱装置。
  4. 【請求項4】 加圧部材が加圧ローラーであることとす
    る請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の加熱
    装置。
  5. 【請求項5】 被加熱材が未定着トナー像を担持した被
    記録材であり、加熱装置は該被記録材をフィルムと加圧
    部材の圧接部に挟持搬送させることで未定着トナー像を
    被記録材面に加熱定着させる画像加熱定着装置であるこ
    ととする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載
    の加熱装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一項
    に記載の加熱装置を、未定着トナー像を被記録材面に加
    熱定着させる画像加熱定着装置として有することを特徴
    とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 被記録材の第1面に未定着トナー像を形
    成担持させ、該被記録材を画像加熱定着装置へ導入して
    画像定着させ、該被記録材の第2面に未定着トナー像を
    形成担持させ、該被記録材を再び画像加熱定着装置へ導
    入して画像定着させることで両面画像可能な装置であ
    り、被記録材の第1面の画像定着時よりも第2面の画像
    定着時における画像加熱定着装置の加圧部材の発熱を多
    くすることとする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 被記録材の未定着トナー像のトナーの乗
    り量に応じて、画像加熱定着装置のフィルムの導電層と
    加圧部材の導電層とに発生させる渦電流量をそれぞれ変
    化させることとする請求項6または請求項7に記載の画
    像形成装置。
  9. 【請求項9】 連続プリントの経過時間及び連続停止時
    間に応じて、画像加熱定着装置のフィルムの導電層と加
    圧部材の導電層とに発生させる渦電流量をそれぞれ変化
    させることとする請求項6または請求項7に記載の画像
    形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006047988A (ja) * 2004-06-30 2006-02-16 Canon Inc 像加熱装置
US7239836B2 (en) 2002-08-23 2007-07-03 Kyocera Mita Corporation Fixing apparatus
JP2012123219A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Ricoh Co Ltd 定着装置、及び、画像形成装置

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