JPH09273033A - 紡機における停止方法 - Google Patents

紡機における停止方法

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JPH09273033A
JPH09273033A JP11042496A JP11042496A JPH09273033A JP H09273033 A JPH09273033 A JP H09273033A JP 11042496 A JP11042496 A JP 11042496A JP 11042496 A JP11042496 A JP 11042496A JP H09273033 A JPH09273033 A JP H09273033A
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JP
Japan
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spindle
rotation
deceleration
gradient
spinning
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JP11042496A
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Masaaki Kuwabara
正明 桑原
Hideyuki Goto
英之 後藤
Hiroshi Yokoyama
弘 横山
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Howa Machinery Ltd
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 満管停止時におけるスピンドルとトラベラの
同調停止。 【解決手段】 満管予報長さとなるとスピンドルを回転
数V3からV4へ落し、その後、満管となると、インバ
ータにより主モータの周波数を制御して第1の減速勾配
DEC1で減速し、その後、スピンドル回転数が、最高
回転数の1/20程度となったとき、インバータによる
制御をやめて、主モータをフリーランさせ、スピンドル
を惰性回転により回転させて、第1の減速勾配より緩や
かな減速曲線(第2の減速勾配)DEC2で停止に向か
わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トラベラを有す
るリング精紡機、リング撚糸機などの紡機における停止
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】リング精紡機、リング撚糸機などを停止
させるときに、主モータを可変周波数電源(一般にイン
バータと言われている)により変速駆動して、スピンド
ル回転を通常の高速紡出回転から一旦所定の停止前紡出
回転に落し、その後、一定の減速勾配に従って停止まで
減速制御するものが知られている(特公平7−1072
06号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来一般に、リング精
紡機においては、スピンドルの通常紡出回転数に対し
て、前記停止前紡出回転数はその8割程度である。たと
えば18,000rpmの通常紡出回転とすると、停止
前紡出回転数は14,500rpm程度に設定される。
そして、その停止前紡出回転数からスピンドルを一定の
減速勾配で停止(スピンドル回転数ゼロ)に向かわせる
とき、スピンドル停止時にフロントローラとボビン間に
亘る紡出糸のスナール量を、玉上げ時に糸切れの生じな
い、過不足のない量に制御しようとすると、前記14,
500rpmの時には、その回転から停止までの時間
(即ち減速勾配)が10〜15秒に設定されなければな
らない。この減速勾配の設定値では、スピンドルに比較
的急な制動がかかるため、トラベラリングがそれ自体の
慣性によって、スピンドルと同調停止できず、停止した
スピンドルに対してさらに回転する現象が生じる。する
と、紡出糸が管糸外周にまとわりついてしまい(図6の
X)、その後に玉上げ作業で管糸を抜き上げようとする
と、その管糸により紡出糸がひっかけられて糸切れを生
じるという問題があった。勿論、減速勾配を最初から緩
やかにすれば、スピンドルとトラベラリングとが同調停
止でき、前述の糸のまとわりつきはなくなるが、停止ま
での時間が長くなる問題が生じる。この発明は、停止ま
での時間がさほど長くならず、しかも、スピンドルとト
ラベラリングとが同調停止できる紡機の停止方法を提供
することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決のため、
本願では、管換のための停止にむけて可変周波数電源で
制御されるモータによりスピンドルを回転制御して、所
定のスピンドル回転まで第1の減速勾配で減速し、所定
回転となった後には、第1の減速勾配よりゆるやかな第
2の減速勾配で停止まで導くようにした。これにより、
第1の減速勾配をスナール量を適正制御できる傾きの大
きなものとしても、それよりゆるやかな第2の減速勾配
で減速されて停止するので、スピンドル停止時には、ス
ピンドルに急制動がかからず、トラベラリングと同調停
止する。
【0005】
【発明の実施の形態】本願では、管換のためにスピンド
ルを停止に向かわせる過程で、可変周波数電源によって
変速制御されるモータにより、スピンドル回転を所定の
減速勾配に従って減速するようにしたリング精紡機、リ
ング撚糸機などのトラベラを有する紡機における停止方
法において、第1の減速勾配に従ってスピンドル回転を
低下させ、所定の回転となった後は、第1の減速勾配よ
りもゆるやかな第2の減速勾配に従ってスピンドル回転
を停止に向かわせることを特徴とする。また、スピンド
ル回転を高速紡出回転よりも低い一定の停止前紡出回転
とした後に、第1の減速勾配に従う減速に入るようにす
れば、品種の違いなどにより高速の紡出運転状態が異な
っていても、停止に向かう減速制御時には全く同じスピ
ンドル回転状態となる。第2の減速勾配は、可変周波数
電源で制御してもよいし、惰性回転による減速曲線であ
ってもよい。要は、スピンドルとトラベラリングとが同
調停止できるような減速勾配(減速曲線)としておけば
よい。惰性回転とするタイミングは、スピンドルの最高
回転数の1/20程度以下となった時機とすることによ
り、停止の直前の極めて短い時間のみを惰性回転とする
ので、減速制御してから停止までの時間が殆ど延びるこ
とがない。例えば、最高周波数が60Hzで高速紡出運
転(18,000rpm)とすれば、前記惰性回転に移
るスピンドル回転はその1/20程度、つまり、900
〜1000rpmとなる。
【0006】
【実施例】図1において、1は精紡機のスピンドルで主
モータ2からチンプーリシャフト3等を介して回転され
る。主モータ2はドラフトパート4のフロントローラ
5、ミドルローラ6及びバックローラ7を所定のドラフ
ト比となるように駆動するようにしてある。リングレー
ル10には図6のようにトラベラ8が回転自在に支持さ
れており、フロントローラ5から紡出される糸Yを、ス
ネールワイヤ9を経てトラベラ8を介してボビンB回り
に巻取るようになっている。
【0007】リングレール10はリフティングピラー1
1に接続され、リフティングピラー11の下端がリフテ
ィングテープ12の一端に連結されている。リフティン
グテープ12の他端はリングレール昇降シャフト13に
一体に取付けたリフティングローラ14に連結してあ
る。リングレール昇降シャフト13には別のローラ15
が一体に取付けてあり、このローラ15に一端を固着し
たリフティングテープ16の他端が、リフティングレバ
ー17の中間に回動自在としたガイドローラ18を介し
てリフティングドラム19に固着してある。
【0008】リフティングレバー17はリフティングド
ラム19と一体の枢軸20回りに揺動自在に支持してあ
る。リフティングレバー17の先端はハートカム21に
圧接している。ハートカム21はフロントローラ5より
プーリ22、チェン23、ギヤ対25、ハートカム21
と一体のハートカム軸21Aから成る駆動系を介して回
転されるようにしてある。ハートカム21が1回転する
間のリフティングレバー17の揺動により、シェーパ送
り機構24の爪送りホイール(ラチェットホイール)2
6が1歯ずつ送られ、この回転がクラッチ27とギヤ対
28及び枢軸20を介して前記リフティングドラム19
をテープ巻取方向へ回動させ、これによりリングレール
10が徐々に上昇するシェーパ送りが与えられ、また、
ハートカム21の谷部21aがリフティングレバー17
先端と圧接している位置から1回転することでガイドロ
ーラ18を介してリングレール10に1サイクルの上下
動(チェース)が与えられる。このクラッチ27は、管
糸成形されている間のみつながっており、満管時の機台
停止の際に切り離される。ギヤ対28とフロントローラ
5とつながっているプーリ22間の駆動系内にはそれと
別のクラッチ62が介在され、このクラッチ62はクラ
ッチ27が切れたとき、即ち満管時の機台停止作動時の
みつながり、従って、このクラッチ62がつながった状
態ではシェーパ送りが行われず、フロントローラ5から
リフティングドラム19に到る駆動系で決定される回転
数比により、所定の下降ピッチでリングレール10が尻
巻位置S(図6)まで自動的に降下するリングレール自
動降下装置40が構成されている。
【0009】主モータ2は可変周波数電源装置である汎
用インバータINVを介して駆動制御される誘導電動モ
ータである。インバータINVの周波数設定端子a1に
はスイッチS1〜S4の夫々に、速度設定用抵抗器r1
〜r4を直列接続した速度設定回路30〜33が並列接
続してある。また加速勾配設定端子a2とコモン端子a
4間には後述の加速用リレーR1の接点R1aと加速勾
配設定用の抵抗器VR1を直列接続した加速勾配設定回
路34が接続してある。減速勾配設定端子a3とコモン
端子a4間には満管予報信号で3速V3から4速V4へ
減速するための満管前減速勾配を設定する抵抗器VR2
と減速用リレーR2の接点R2aを直列接続した減速勾
配設定回路35と、満管後に停止に向かわせるときの第
一の減速勾配DEC1を設定する抵抗器VR3と停止前
減速リレーR3の接点R3aを直列接続した減速勾配設
定回路36とが接続してある。
【0010】減速勾配設定回路36の抵抗器VR3の抵
抗値は、それによって決定される第1の減速勾配DEC
1で,図4に示すように、停止前紡出回転状態(スピン
ドル回転数V4)から、満管信号後の後述の減速開始信
号でインバータ減速に入って、インバータINVにより
1/20の回転に達した後、インバータINVによる制
御を解除して、フリーラン(惰性回転)を行わせて停止
したときに、図6に示すように適当量のスナール29が
形成される値に、予め試紡によって決定されている。こ
のスナール29は、管換動作の空管挿着時には伸ばされ
る量にしてある。惰性回転による減速の程度(第2の減
速勾配)DEC2は、第1の減速勾配DEC1よりゆる
やかにしてある。
【0011】インバータINVには、制御手段50が接
続してある。制御手段50には加速リレーR1、満管前
減速リレーR2、停止前減速リレーR3が接続されると
共に、フロントローラ5の回転を検出して、単位回転毎
にパルスを生じる紡出長測定用のパルス発生器54から
の紡出長データ、ハートカム21と一体のハートカム軸
21Aに一体接続してあり、ハートカム21の単位回転
毎にパルスを発生する(ここでは、ハートカム21の1
回転で160パルスを発生する)ハートカム回転位置検
出手段としての前記と別のパルス発生器55からのハー
トカム回転位置データが入力されるように、各パルス発
生器54,55とも接続してある。また制御手段50に
は入力装置53が接続され、この入力装置53から、リ
ングレール降下開始時機の演算に必要なデータ(胴巻長
LD演算のためのデータ(チェースH,リフトL(この
リフト長は、満管時の全リフト長)、フロントローラ5
からクラッチ62,ギヤ対28を経てリフティングドラ
ム19に到る駆動系の回転比により決定される胴巻係数
K)、必要とする尻巻長LB)、及び、前記速度勾配D
EC1で定常高速回転(インバータによる制御周波数が
最高周波数のとき、つまり回転数V3)から機台停止ま
で減速制御したとするときの減速時間Tdec、満管
長、回転数V3から回転数V4へ減速するときの紡出長
さ(満管予報長さ)などが入力される。また、制御手段
50は、前記パルス発生器54からのパルスを積算し
て、巻き始めからの紡出量を知ることのできるパルスカ
ウンタ60と、パルス発生器55からのパルスを積算す
るパルスカウンタ61とを含んでおり、パルスカウンタ
61はハートカム21の谷部21aから次の谷部21a
までの1回転(160パルス)でリセットされるもので
あり、そのカウント値は、ハートカム21の谷部21a
(回転の原点)からの回転位置を示している。
【0012】制御手段50には、予め図3に示すフロー
チャートに従う運転制御プログラムが記憶されている。
このフローチャートの各制御ステップが夫々機能実現手
段を構成している。即ち、ステップS1はデータ設定手
段、ステップS2は満管までの機台回転制御手段で、ス
イッチS1〜S4及び加速リレーR1,満管前減速リレ
ーR2を制御して図4に示すように満管まで(正確に
は、減速開始時機まで)の機台回転を制御する。ステッ
プS3はハートカム軸21Aの1パルス(単位回転)当
り紡出量演算手段、ステップS4はリングレール降下時
の胴巻長LDと予め設定した尻巻長LBを基にしてリン
グレール降下開始時機をハートカム21の回転位置を示
すパルス数Ldで求めるリングレール降下開始時機演算
手段、ステップS5は、パルスカウンタ60のパルス計
数値が巻き始めから、予め設定してある満管長に対応し
たパルス数となったかどうかを判別する満管判別手段、
ステップS6は、回転数V4からインバータ制御で減速
停止するときの紡出量の算出手段、ステップS7はその
減速区間での紡出量をハートカム軸21Aの1パルス当
り紡出量で除して減速開始時機をハートカム21の回転
位置を示すパルス数Mdで求める演算手段、ステップS
8は、パルスカウンタ61のカウント値が、減速開始時
機と対応したパルス数Mdと一致したかの比較手段、ス
テップS9は、ステップS8で一致したとき、減速リレ
ーR2の励磁信号を出力する減速開始指令手段、ステッ
プS10は、パルスカウンタ61のカウント値がリング
レール降下開始時機と対応したパルス数Ldと一致した
かを比較する手段、ステップS11はステップS10で
一致したときに、クラッチ27に切断信号を、クラッチ
62に接続信号を出力して、リングレール21に自動降
下を行わせるリングレール自動降下指令の出力手段、ス
テップS12はスピンドル回転数が最高回転数の1/2
0となったかの判定手段、ステップS13はインバータ
INVをOFFして機台をフリーランさせる指令手段で
ある。
【0013】次に作用を説明する。機台運転に先立っ
て、ステップS1で入力装置53からリフトL,チェー
スH,胴巻係数K,減速時間(実質的に第1の減速勾
配)Tdec,満管長が入力され、制御手段50に記憶
される。そして、機台が起動されると、ステップS2で
インバータ20が起動され、制御手段50の加速リレー
R1が励磁して加速勾配設定回路33の接点R1aが閉
じ、かつ、スイッチS1が閉じて、図4に示すように回
転数V1までスピンドル回転が上昇される。次に巻量に
応じてスイッチS2,S3が順に閉じて、スピンドル回
転数が回転数V2を経て回転数V3の最高紡出回転に達
する。スピンドル1が回転すると、糸Yはトラベラを介
してボビンBに巻取られる。リングレール10はボビン
Bの下端に対応する巻始位置からハートカム21の回転
によるリフティングレバー17の揺動でチェースを繰り
返しつつシェーパ送りが与えられて満管に向かって徐々
に上昇して管糸を形成する。
【0014】こうして回転数V3で紡出運転を続け、巻
き量が満管予報長さとなると満管前減速リレーR2とス
イッチS4を閉じ、回転数をV3からV4へ減速する。
巻量が満管となるまでに、ステップS3が実行される。
ステップS3では、フロントローラ5の所定回転(例え
ばパルス検出器54の30パルス)で紡出される紡出量
LLは予め判っているので、次の式でハートカム軸21
Aの1パルス当りの紡出量LYPが求められる。 LYP=LL/PF (PFは所定紡出量LLだけ紡出するときのハートカム
21のパルス数であり、パルス発生器55からのパルス
をカウントした値) 次にステップS4では、次の式によりリングレール10
の降下開始時機を、ハートカム21の谷部21aを起点
とした回転位置を示すパルス数Ldとして求める。 Ld=パルス発生器でハートカム1回転に生じるパルス
数(160パルス)−(胴巻長LD+尻巻長LB)/L
YP 但し、胴巻長LDは、満管まで巻取ったときのシェーパ
送りにより上昇したリングレールの高さ分だけ、自動降
下させたときのフロントローラ5の回転から求まる紡出
量であり、 胴巻長LD=胴巻係数K×(L(リフト)−H(チェー
ス)) から求められ、その胴巻係数Kは、(L−H)だけリン
グレール10が自動降下する間に、フロントローラ5が
どれだけ回転するか、から定まる定数であって、フロン
トローラ5からクラッチ62を経てリフティングドラム
19に到る駆動系の回転数比で定まる。尚、満管前の巻
量例えば7分玉などを満管とみなす場合には、前記リフ
トLは7分玉を巻取った時点のリフト量となることはい
うまでもない。
【0015】次にステップS5で、パルス発生器54か
らのパルス数の積算値が満管長を示す値になったかを判
断し、満管となれば、ステップS6で、その時の速度か
ら機台停止に向けて減速勾配DEC1で減速したときの
紡出量LSを次の式で求める。 LS=SD×V4×Tdec/(2×V3) 但し、SDはパルス発生器54が所定数のパルスを発生
する時間から演算されるその時点のスピンドル回転数V
4に対する紡出速度、Tdecは減速時間(前述)であ
るが、前述のように最高紡出回転V3に対応するインバ
ータの最高制御周波数に対して減速時間が設定されてい
るので、上記式により回転数V4に対する紡出量として
求めている。なお、フリーランによる停止直前の紡出量
はきわめて少量であるので、このように回転数V4から
停止までの紡出量を第1の減速勾配DEC1に基づいて
求めても、実用上全くさしつかえない。次にステップS
7では次の式で減速開始時機を、ハートカム21の谷部
を起点とした回転位置を示すパルス数Mdとして求め
る。 Md=パルス発生器でハートカム1回転に生じるパルス
数(160パルス)−LS/LYP
【0016】次にステップS8では、満管後に最初に到
来したハートカム21の谷部(パルスカウントの起点)
21aからパルス発生器55からのパルスをパルスカウ
ンタ61で計数し、そのカウント値が前記減速開始時機
を示すパルス数Mdと一致するとステップS9で減速リ
レーR3をON(減速開始信号)として、減速勾配設定
回路36をONとして、減速勾配DEC1でスピンドル
回転を停止に向けて徐々に落していく。その減速過程
で、ステップS10では、パルスカウンタ61のカウン
ト値が前記リングレール降下開始時機を示すパルス数L
dと一致すると、リングレール自動降下信号を出力して
クラッチ27を切ってシェーパ送りを止め、代わってク
ラッチ62を接続して、フロントローラ5の回転に対し
て予め決められた回転比でリフティングドラム19を逆
転させ、これにより、ステップS11でリングレール1
0が下降し、機台の駆動系によって決定されている胴巻
係数KとリフトL、チェースHで求まる胴巻長LDだけ
の胴巻Faが満管Fの外周に行われてリングレール10
がボビン下端部に対向する尻巻位置Sに降下し、その位
置で、尻巻糸Fbが設定した尻巻長LBだけボビン下端
部に巻かれる。胴巻きと尻巻きを行っていく途中で、フ
ロントローラ5の回転からスピンドル回転数が最高回転
数の1/20となったことを検出すると、その後は、イ
ンバータINVのRUN接点を切り、機台をフリーラン
させて第1の減速勾配に比べて勾配を緩やかな第2の減
速勾配でスピンドルを惰性回転させて停止に向かわせ
る。尻巻位置でフリーランしている間に尻巻長LBが巻
き終わるタイミングで、ハートカム21の1回転が終わ
ってハートカム21の谷部21aが揺動レバー17と係
合する位置となり、また、その時点でちょうどスピンド
ル1も停止する。
【0017】このようにしてスピンドル回転をインバー
タINVの減速制御で停止に導き、停止直前でそのイン
バータによる第1の減速勾配よりも緩やかな減速勾配に
切り替えて停止に向かわせているので、第1の減速勾配
が比較的急であっても、トラベラ8とスピンドル1(満
管糸)とが同期して停止し、従って、トラベラ8が慣性
で回り過ぎることがない。そのために、糸が満管糸の外
周にまとわりつくことがなく、玉揚げ時に糸切れを起こ
すことがない。また、リングレール降下時機を胴巻長と
尻巻長とを基にして、それらの合計長を紡出したときに
ちょうどハートカム21の谷部となる時機を逆算して、
そのタイミングでリングレール降下を開始しているため
に、胴巻長と尻巻長が確実に保証され、尻巻糸長が予定
していた長さに対して大きくばらつくことがない。な
お、本実施例では、第2の減速勾配を実現するための構
成を、フリーランによるものとしたが、可変周波数電源
により第1の減速勾配より緩やかな第2の減速勾配を実
現しても良い。
【0018】
【発明の効果】以上のように本願発明では、管換のため
にスピンドルを停止に向かわせる過程で、可変周波数電
源によって変速制御されるモータにより、スピンドル回
転を所定の減速勾配に従って減速するようにしたリング
精紡機、リング撚糸機などのトラベラを有する紡機にお
ける停止方法において、第1の減速勾配に従ってスピン
ドル回転を低下させ、満管直前の所定のタイミングで第
1の減速勾配よりもゆるやかな第2の減速勾配に従って
スピンドル回転を停止に向かわせるようにしたので、第
1の減速勾配が比較的急で適正量のスナ−ルを生じさせ
るような場合であっても、停止前には、それより緩やか
な回転となって停止されるため、スピンドルの停止に同
調してトラベラが同調停止でき、トラベラが停止したス
ピンドルに対して慣性で余分に回ることを防止でき、そ
の結果、糸の満管糸に対するまとわりつきが無くなり、
玉上げ時の糸切れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明を実施するリング精紡機の全体駆動系
を示す図である。
【図2】制御手段を示す図である。
【図3】制御フローチャートを示す図である。
【図4】機台の運転パターン(スピンドル回転変速パタ
ーン)を示す図である。
【図5】本願発明の停止時のスピンドル変速状態と、リ
ングレールの昇降状態を示す図である。
【図6】満管状態の管糸を示す図である。
【符号の説明】
1 スピンドル 2 主モータ 5 フロントローラ 10 リングレール 21 ハートカム 21a ハートカムの谷部 24 シェーパ送り機構 26 爪送りホイール 27 クラッチ 50 制御手段 53 入力装置 55 パルス発生器 61 パルスカウンタ 62 クラッチ INV 汎用インバータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管換のためにスピンドルを停止に向かわ
    せる過程で、可変周波数電源によって変速制御されるモ
    ータにより、スピンドル回転を所定の減速勾配に従って
    減速するようにしたリング精紡機、リング撚糸機などの
    トラベラを有する紡機における停止方法において、第1
    の減速勾配に従ってスピンドル回転を低下させ、所定の
    タイミングで第1の減速勾配よりもゆるやかな第2の減
    速勾配に従ってスピンドル回転を停止に向かわせること
    を特徴とする紡機における停止方法。
  2. 【請求項2】 スピンドル回転を高速紡出回転よりも低
    い一定の停止前紡出回転とした後に、第1の減速勾配に
    従う減速に入ることを特徴とする請求項1記載の紡機に
    おける停止方法。
  3. 【請求項3】 第2の減速勾配が、惰性回転による減速
    曲線であることを特徴とする請求項1または2記載の紡
    機における停止方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の惰性回転に入るタイミング
    は、スピンドル最高回転数の1/20程度以下となった
    時機であることを特徴とする紡機における停止方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107287714A (zh) * 2017-07-23 2017-10-24 经纬纺织机械股份有限公司 一种控制细纱机同步停车的装置

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CN107287714A (zh) * 2017-07-23 2017-10-24 经纬纺织机械股份有限公司 一种控制细纱机同步停车的装置

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