JPH09272038A - 電磁式シリンダ装置とそれを用いたクランプ装置 - Google Patents

電磁式シリンダ装置とそれを用いたクランプ装置

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JPH09272038A
JPH09272038A JP8666696A JP8666696A JPH09272038A JP H09272038 A JPH09272038 A JP H09272038A JP 8666696 A JP8666696 A JP 8666696A JP 8666696 A JP8666696 A JP 8666696A JP H09272038 A JPH09272038 A JP H09272038A
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JP
Japan
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piston
electromagnet
cylinder device
electromagnets
clamp
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JP8666696A
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Shunichi Ishikawa
俊一 石川
Shiro Hatanaka
四郎 畑中
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁石が通電されてピストンを吸引した後に
このピストンの動きをロックすることにより、電磁石を
大型にすることなく、チャタリングを避けたうえでピス
トンと電磁石との距離を拡大可能とする。 【解決手段】 シリンダ12の内部に組み込まれている
ピストン16を電磁石20,22の吸引力によって移動
させる構成の電磁式シリンダ装置において、前記ピスト
ン16の動きをロックするロック機構(セラミック材5
0)を備えていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石の吸引力に
よってピストンを移動させる電磁式シリンダ装置と、こ
の電磁式シリンダ装置を利用して所定のワークをクラン
プするためのクランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁式シリンダ装置としては、例
えば特開昭55−26607号公報に開示された技術が
公知である。この技術では、シリンダに対してスライド
可能に貫通させたシャフトと、このシャフトが相対的に
スライドできるようにシリンダ側に固定された第一の電
磁石と、シャフトの軸上に固定された第二の電磁石と、
これらの両電磁石の間においてシャフトによりスライド
可能に支持された第三の電磁石と、各電磁石の間に介在
させたスプリングとを備えている。前記の各電磁石が通
電されていない状態では、前記スプリングの弾性力によ
って第一及び第二の両電磁石の間の距離が最大に保たれ
ている。これに対して各電磁石が通電されると、それぞ
れの吸引力によって第一及び第二の両電磁石の間の距離
を減少させる方向へ前記シャフトが移動制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電磁式シリンダ
装置では、各電磁石が通電された状態においても使用条
件などにより電磁石の相互間の距離が一定以上に詰めら
れないように制限される場合がある。この距離が大きい
と、各磁石の間に作用している磁力に変動が生じやすく
なり、それによって磁石が微振動(チャタリング)を起
こすことがある。したがってチャタリングを避けるには
磁石間の距離をその磁力に応じて一定以下に設定する必
要があり、この距離を拡大するには例えば磁力の強力な
大容量の電磁石を使用すればよいが、そうするとシリン
ダ装置が大型になってしまう。
【0004】本発明の第1の目的は、電磁石が通電され
てピストンを吸引した後にこのピストンの動きをロック
することにより、電磁石を大型にすることなく、チャタ
リングを避けたうえでピストンと電磁石との距離を拡大
可能とすることである。本発明の第2の目的は、ピスト
ンの動きをロックするための機構としてセラミック材を
利用することにより、この機構の簡素化を図ることであ
る。本発明の第3の目的は、電磁石の通電によってピス
トンを吸引したときの衝撃荷重をスペーサで受けること
により、電磁石の磨耗を防止することである。本発明の
第4の目的は、電磁石が通電されてピストンを吸引した
後のこれら相互の間の距離を拡大可能とした電磁式シリ
ンダ装置をクランプ装置に用いることにより、このクラ
ンプ装置によってクランプできるワークの厚みや種類に
幅をもたせることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、シリンダ
の内部に組み込まれているピストンを電磁石の吸引力に
よって移動させる構成の電磁式シリンダ装置において、
前記ピストンの動きをロックするロック機構を備えてい
ることを特徴とする。そこで前記電磁石の通電によって
ピストンを吸引した後、前記ロック機構によってピスト
ンの動きをロックすることにより、電磁式シリンダの課
題とされていた吸引時のピストンの微振動(チャタリン
グ)が防止される。このため電磁石を大型にすることな
く、チャタリングを避けたうえでピストンと電磁石との
距離を拡大することが可能となる。
【0006】第2の発明は、第1の発明の電磁式シリン
ダ装置において、ロック機構は、電圧をかけられること
で膨張するセラミック材によって構成されていることを
特徴とする。したがって前記セラミックに電圧をかけて
膨張させるだけで、このセラミックがシリンダの内周面
に接触してピストンの動きがロックされ、このロック機
構の構造が簡素化される。
【0007】第3の発明は、第1の発明の電磁式シリン
ダ装置において、前記ピストンと電磁石との間に衝撃緩
衝用のスペーサが設けられていることを特徴とする。こ
れにより、前記電磁石によってピストンを吸引したとき
の衝撃荷重が前記スペーサで受けられ、電磁石の磨耗が
防止される。
【0008】第4の発明は、第1の発明の電磁式シリン
ダ装置を用いたクランプ装置であって、このシリンダ装
置におけるピストンのロッドに対してクランプアームが
取り付けられ、ピストンが電磁石によって吸引されたと
きの前記クランプアームによって所定のワークをクラン
プするように構成されていることを特徴とする。この構
成のクランプ装置によれば、ピストンが電磁石によって
吸引された後のこれら相互の間の距離を拡大可能な電磁
式シリンダ装置を用いていることから、このクランプ装
置によってクランプできるワークの厚みや種類に幅をも
たせることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお本実施の形態は電磁式シリンダ装置をクラン
プ装置に利用したものである。図1にクランプ装置の概
要が断面図で示されている。この図面から明らかなよう
にクランプ装置のテーブル10にはクランプ装置におけ
るアルミ合金製のシリンダ12が、このテーブル10の
下面に突出させた状態で装着されている。シリンダ12
の内部には磁性材で形成されたピストン16がピストン
ロッド18と共に上下に往復動作できるように組み込ま
れている。
【0010】前記シリンダ12の内部には、ピストン1
6の上下両側において電磁石20,22がそれぞれ組み
込まれている。これらの両電磁石20,22のいずれか
一方を選択的に通電すると、その磁力によりピストン1
6が吸引されてピストンロッド18と共に移動すること
となる。なおシリンダ12のヘッド部13及び底部14
にはエア抜き孔15がそれぞ形成されており、ピストン
16が往復動作したときのポンピング現象を防止するよ
うに配慮されている。
【0011】前記の両電磁石20,22とピストン16
との間にはスプリング26がそれぞれ設けられている。
したがって両電磁石20,22のいずれも通電されてい
ない状態でのピストン16は、両スプリング26の弾性
力によって上下のほぼ中間位置に保持されている。また
両電磁石20,22のピストン16と対向する端面に
は、個々のスプリング26を受け止めた状態でスペーサ
24がそれぞれ配置されている。これらのスペーサ24
により、電磁石20,22でピストン16を吸引したと
きの衝撃荷重を受け止めて電磁石20,22の磨耗を防
止できる。なお電磁石20,22の磁力の低下を避ける
ために、両スペーサ24はステンレス材などで形成さ
れ、かつそれぞれの全面には小径の孔(図示外)が複数
個あけられている。
【0012】前記ピストン16の一部にはセラミック材
50が装着されている。このセラミック材50は、それ
に電圧がかけられると膨張する特性を備えている。した
がってセラミック材50に電圧をかけて膨張させること
により、このセラミック材50の外周部がシリンダ12
の内周面に強く押しつけられてピストン16の動きがロ
ックされる。つまりこれによってピストン16の「ロッ
ク機構」が構成されている。そこでこの「ロック機構」
により、例えば一方の電磁石22の通電によつてピスト
ン16を吸引した後にピストン16の動きをロックして
やれば、この電磁石22とピストン16とが密着してい
なくても、そのときの磁力変動に基づくピストン16の
微振動(チャタリング)は防止される。
【0013】さて前記ピストンロッド18の先端部は、
シリンダ12のヘッド部13を貫通して前記テーブル1
0の上部に位置している。そしてこのピストンロッド1
8の端部には、クランプアーム30の中央部分がピン3
2によって回転可能に結合されている。このクランプア
ーム30の左端部には、ピストンロッド18の往復動作
によってアンクランプ側のリミットスイッチ36あるい
はクランプ側のリミットスイッチ38に対して選択的に
接触する接触子34が固定されている。
【0014】前記クランプ装置の作用について説明する
と、電磁式シリンダ装置における上側の電磁石20はオ
フにしたまま下側の電磁石22をオンにして通電する
と、ピストン16はこの電磁石22の側へ吸引され、ピ
ストンロッド18と共に下方向へ移動する。これによっ
て前記クランプアーム30がテーブル10の上面側に向
かって引き寄せられ、その左端部の円弧形状の下面がス
トッパー40に当たる。そしてこの接触部分が前記ピン
32を力点とする支点となり、クランプアーム30の右
端部(作用点)とテーブル10との間でワーク42がク
ランプされる。
【0015】このようにワーク42がクランプされると
同時にクランプアーム30の前記接触子34がクランプ
側のリミットスイッチ38に接触して前記セラミック材
50に対する電圧回路がオンされる。これによってセラ
ミック材50に電圧がかけられ、すでに説明したように
セラミック材50が膨張してピストン16の動きがロッ
クされ、ワーク42をクランプした状態でのピストン1
6のチャタリングが防止される。
【0016】図2にワーク42に対するクランプ力F
と、ピストン16及び電磁石22の間の距離Sとの関係
が示されている。この図面において縦軸のクランプ力F
1−F2がクランプ可能な領域であるが、これまでの電
磁式シリンダ装置を使用したクランプ装置では横軸の距
離S1がチャタリングを防止できる限界値であった。こ
れに対して本実施形態の電磁式シリンダ装置では、前記
の「ロック機構」でピストン16の動きをロックするこ
とにより、クランプ可能な領域での最大距離S2でもチ
ャタリング防止が可能となった。したがってテーブル1
0の上面とクランプアーム30との間でクランプできる
ワーク42の厚みや形状に幅をもたせることができる。
【0017】なおアンクランプ時には、下側の電磁石2
2に対する通電をオフにするとともに上側の電磁石20
をオンにすると、ピストン16は前記スプリング26の
弾力によって上下の中間位置に戻され、かつ電磁石20
の側に吸引されてピストンロッド18と共に上方向へ移
動する。これによってワーク42のクランプが解除さ
れ、それと同時に前記接触子34がアンクランプ側のリ
ミットスイッチ36に接触して前記セラミック材50に
対する電圧回路がオンされる。この結果、クランプ時と
同様にセラミック材50の膨張によりピストン16の動
きがロックされてピストン16のチャタリングが防止さ
れる。
【0018】図3は電磁石の吸引力を直接利用した形式
のクランプ装置(マグネットクランプ)を表した斜視図
である。この形式のクランプ装置は、テーブル60の内
部に複数個の電磁石62が相互の間に非磁性板64をそ
れぞれ介在した状態で組み込まれた構造になっている。
したがってワーク66は各電磁石62の吸引力によりテ
ーブル60の上面に吸着され、これによってもワーク6
6の厚みなどの変化に対してクランプ装置側での変更を
要することなく対応できる。
【0019】しかしながら図3のクランプ装置では、ワ
ーク66が磁化されるためその脱磁処理のための工程を
追加しなければならず、またワーク66が非磁性体の場
合はクランプ不能である。さらに加工によって生じた切
り屑が磁化されると、それらがテーブル60の上面に付
着し、通常の簡易洗浄などでは除去できないことがあ
る。これに対して本実施の形態の電磁式シリンダ装置を
使用したクランプ装置においては、ワークが磁化されな
いので脱磁処理が不要であり、また非磁性体のワークに
も適用できる。しかも切り屑などが磁化されてテーブル
10の上面に付着するといったことも生じない。
【0020】なお図1において前記「ロック機構」を構
成しているセラミック材50は、ピストン16と一体の
部品である前記ピストンロッド18の軸上にに固定して
もよい。さらにクランプ装置としては、電磁式シリンダ
装置のピストン16の動きによってクランプあるいはア
ンクランプの制御が可能な構成であれば必ずしもテーブ
ル10とクランプアーム30とを備えた形式でなくても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプ装置の概要を表した断面図。
【図2】ワークに対するクランプ力とピストン及び電磁
石の間の距離との関係を表した特性図。
【図3】電磁石の吸引力を直接利用した従来タイプのマ
グネットクランプの斜視図。
【符号の説明】
12 シリンダ 16 ピストン 20 電磁石 22 電磁石 42 ワーク 50 セラミック材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの内部に組み込まれているピス
    トンを電磁石の吸引力によって移動させる構成の電磁式
    シリンダ装置において、前記ピストンの動きをロックす
    るロック機構を備えていることを特徴とした電磁式シリ
    ンダ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電磁式シリンダ装置にお
    いて、前記ロック機構は、電圧をかけられることで膨張
    するセラミック材によって構成されていることを特徴と
    する電磁式シリンダ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電磁式シリンダ装置にお
    いて、前記ピストンと電磁石との間に衝撃緩衝用のスペ
    ーサが設けられていることを特徴とする電磁式シリンダ
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電磁式シリンダ装置にお
    けるピストンのロッドに対してクランプアームが取り付
    けられ、ピストンが電磁石によって吸引されたときの前
    記クランプアームによって所定のワークをクランプする
    ように構成されていることを特徴としたクランプ装置。
JP8666696A 1996-04-09 1996-04-09 電磁式シリンダ装置とそれを用いたクランプ装置 Pending JPH09272038A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106625066A (zh) * 2016-11-24 2017-05-10 无锡康斯坦特动力科技有限公司 一种车辆配件加工用打磨装置
CN116292505A (zh) * 2023-02-01 2023-06-23 无锡吉莱特智能装备科技有限公司 一种夹紧缸拉杆活塞及使用方法

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