JPH09271819A - 板圧延方法 - Google Patents

板圧延方法

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JPH09271819A
JPH09271819A JP8108633A JP10863396A JPH09271819A JP H09271819 A JPH09271819 A JP H09271819A JP 8108633 A JP8108633 A JP 8108633A JP 10863396 A JP10863396 A JP 10863396A JP H09271819 A JPH09271819 A JP H09271819A
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JP
Japan
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roll
rolling
peripheral speed
speed
plate
Prior art date
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Withdrawn
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JP8108633A
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English (en)
Inventor
Yasuhiro Higashida
康宏 東田
Shigeru Ogawa
茂 小川
Kenji Yamada
健二 山田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、材料とロールとの接触弧長を入側
板厚と出側板厚との平均値で除した値である形状比Γを
制御することにより、低コストで効率よく、反りの無い
板状の金属製品を製造する方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも上下にロール系を備えた板圧
延機を用いた、異周速率(VT−VB)/VF×100
(ここでVTは上ワークロールの周速度、VBは下ワーク
ロールの周速度、VFは高速側のワークロールの周速度
である)の絶対値が10%以下の圧延において、材料と
ロールとの接触弧長を入側板厚と出側板厚との平均値で
除した値である形状比Γの範囲がl.6<Γ<2.0と
なるように圧下スケジュールを設定し、低コストで効率
よい反りの無い板状の金属製品を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状の金属製品を
製造する圧延方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板材の圧延時に発生する反りは、圧延能
率の低下、設備事故の発生、精整工程の増加など、製品
の生産性に多大な影響を及ぼす。例えば、精整工程に関
しては、レベラー、プレス等による反りの矯正が必要と
なり、極端な場合、不良部を切断しなければならないこ
ともある。また、さらに大きな反りが発生した場合、板
の衝突によって、圧延設備が破損することもある。この
場合、板自体が製品価値を失うばかりでなく、生産停
止、圧延設備の修理など多大の損害をもたらす。
【0003】圧延反りが発生するメカニズムについて
は、必ずしも全て解明されている訳ではないが、一般
に、下記の圧延条件が原因であると言われている。
【0004】上下のワークロールの径差 上下のワークロール周速の差 上下のワークロールと圧延材との摩擦係数の差 圧延材の上下の変形抵抗(上下温度差など)の差 幾何学条件 これらの条件の内、上下ワークロールの周速差は、材料
出側の先進率に直接関与するために、反りに大きな影響
を与える要因の一つである。この上下ワークロールの周
速差(異周速圧延)によって圧延反りを制御する方法
が、特開昭63−248506号公報、特開平7−13
2308号公報に示されている。
【0005】特開昭63−248506号公報には、被
圧延材の板厚方向温度分布、形状比、ロール周速比、反
り量の関係を予め圧延実績から求めておき、圧延パス毎
の各測定値または予測直に基づいてロール周速比を決め
ることにより、被圧延材の平坦度の向上を図る方法が開
示されており、また、ここでは、異周速圧延時において
は、形状比が変化すれば反り方向が上下逆転することも
示されている。
【0006】特開平7−132308号公報には噛込ん
だ瞬間の圧延データ(上下トルク、荷重、上下ロール速
度等)を用いて、上下温度差、上下摩擦係数差を計算
し、その結果を基に異周速率を算出して、先端反りを制
御する方法が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−2485
06号公報および特開平7−132308号公報に開示
された方法は、算出した上下ロール速度VT、VBで圧延
を行うことにより反りを制御するものある。
【0008】しかしながら、特開昭63−248506
号公報および特開平7−132308号公報に開示され
た方法では、ロール速度を事前に設定しておくものでは
なく、圧延中に実際のロール速度をVT、VBに制御する
必要があり、ロール周速度の制御精度の善し悪しによっ
て反り制御の効果が大きく左右される。特に、速度制御
精度の悪いミルでは、本来反りが発生しない条件、すな
わち、ワークロール径、摩擦係数、変形抵抗、幾何学条
件を上下対称とし、上下ロールを同周速に設定した条件
においても、上下ロールが完全な同周速にならないため
に反りが発生してしまう。
【0009】本発明は、以上の点に鑑み、ロール周速度
の上下差が発生しても、圧延反りの小さい板状の金属製
品を製造することができる方法を提供することを課題と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するため、材料とロールとの接触弧長Ldを入側板
厚と出側板厚との平均直hmで除した値である形状比を
特定の範囲に制御して圧延するものである。
【0011】すなわち、本発明の要旨とする処は以下の
通りである。
【0012】少なくとも上下にロール系を備えた板圧延
機を用いて板圧延を行う方法であって、異周速率の絶対
値が10%以下の圧延において、材料とロールとの接触
弧長を入側板厚と出側板厚との平均値で除した値である
形状比Γの範囲がl.6<Γ<2.0となるように圧延
することを特徴とする板圧延方法である。
【0013】但し、異周速率は(VT−VB)/VF×1
00とする。(ここで、VTは上ワークロールの周速
度、VBは下ワークロールの周速度、そして、VFは高速
側のワークロールの周速度である。) このように形状比を特定の範囲に制御して圧延するた
め、上下ロールに周速の差が生じても反りの発生が防止
できるのである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて詳
細に説明する。図1に、本発明を適用する圧延機の一例
を示す。上下のワークロールl、2を有する圧延機7の
前後には、ローラーテーブル4、4が設けられている。
ローラーテーブル4の上に図示されている圧延材3は、
上ワークロール1と下ワークロール2で所定の板厚に圧
延される。上ロール系は、上ワークロール1と上バック
アッブロール5とから構成され、下ロール系は、下ワー
クロール2と下バックアップロール6とから構成され
る。
【0015】図1に示す圧延機においてリバース圧延を
行う場合に反りが生じると、前述したように圧延の中
断、大事故の発生等の大きな問題が生じる。本来、圧延
反りに及ぼす要因である、表1に示す条件が全て上下対
称であれば、反りは発生しないと考えられるが、ロール
速度の制御精度の悪いミルでは、完全な上下同周速を実
現することは困難である。実際、圧延中のロール速度を
測定してみると、上下ロールの周速度の差の比率(以
下、異周速率χとし、定義は下記の通りである)は、χ
=3〜5%に達することも少なくなく、条件によっては
非常に大きな反りが発生する。
【0016】 異局速率χ=(VTーVB)/VF×100(%) VT: 上ロール周速度 VB: 下ロール周速度 VF: 高速側ロール周速度
【0017】
【表1】 そこで、発明者らは、創意工夫の結果、材料とロールと
の接触弧長Ld を入側板厚と出側板厚との平均値hm
で除した直である形状比Γ=Ld/hmの範囲が1.6
<Γ<2.0となるように圧延すれば、実用的な圧延条
件(板厚、温度、ロール速度)の範囲においては、−1
0%<χ<10%の異周速率が発生しても、大きな反り
が発生しないことを見出した。
【0018】異周速圧延においては、同一の異周速率の
設定においても、反り方向が逆転する場合があること
は、特開昭63−248506号公報等に開示されてい
る。しかしながら、特開昭63−248506号公報等
では、限定された条件での結果を示しているに過ぎず、
圧延条件が変化した場合の反り挙動については、全く不
明であった。
【0019】図2に、異周速圧延時に発生する反り挙動
を発明者らが実験で調べた一例を示す。図2(a)は、
下ワークロールを高速とした場合の反り挙動であり、図
2(b)は、上ワークロールを高速とした場合の反り挙
動である。上下いずれのワークロールが高速の場合にお
いても。異周速率χの絶対値が10%以下の場合には反
り方向が形状比χ=1.8で逆転するが、χの絶対直が
15%に達するとかなり挙動が変化することが分かる。
【0020】そこで、発明者らは、異周速圧延時におけ
る反り発生挙動をさらに詳細に把握するために、異周速
率χ、入側板厚H、材料温度t、ロール速度Vを変化さ
せ圧延実験を行った。表2に、その実験範囲を示す。な
お、ロール周速以外の条件は、全て上下対称とした。
【0021】
【表2】 その結果、異周速率χの絶対値が10%以下であれば、
表2の全ての条件において図2のχ=3〜10%および
−3〜−10%の条件の挙動と同様、ある形状比Γ0
下では低速側に反りが発生し、その形状比Γ0以上で
は、高速側に反りが発生することを見出した。すなわ
ち、異周速圧延においては、形状比Γで整理すると、一
度だけ反り方向が逆転することが判明した。さらに、図
2のχ=3〜10%および−3〜−10%の条件の挙動
と同様、Γ0の近傍も含め、反り曲率の表す曲線は連続
であり、Γ0近傍では異周速率の値に関わらず反り曲率
が小さくなることも判明した。
【0022】次に、発明者らは、表2の異周速率χの絶
対値が10%以下の場合の、Γ0の値を調べその度数を
整理した。その結果を図3に示すが、いずれの圧延条件
においても、反りの逆転現象の境界となる形状比Γ
0は、1.6<Γ0<2.0となることが分かる。表2の
条件は極めて広範囲な条件のものであり、通常の圧延条
件においても1.6<Γ0<2.0となるように圧延ス
ケジュールを設定すれば上下のワークロールの周速制御
の精度が劣り、完全な同周速圧延が実施できなくても、
反りの小さい板を圧延することが可能となる。なお、Γ
0の度数は1.7<Γ0<l.9に集中していることか
ら。l.7<Γ0<1.9に設定する方が好ましい。
【0023】
【実施例】ワークロール径620mmの圧延機を用い
て、板厚50mm、板幅1760mmのスラブを板厚1
2mmまで圧延した。摩擦係数、変形抵抗、幾何学条件
は、いずれの条件でも上下対称に設定した。ロール速度
に関しても、上下同周速度の設定としたが、圧延中の実
際のロール周速度を把握するために、上下ロールにロー
タリーエンコーダーを設置して、毎秒当たりのロール回
転数を測定した。
【0024】実施例では6パスで圧延を行った。ロール
周速度は上下同周速に設定したにも関わらず、速度制御
系の精度が悪いために、結果としてχ=−2.0〜4.
7%の異周速圧延になった。しかし、各パスにおいて、
形状比Γ≒l.8に圧下量を設定したために殆ど反りは
発生しなかった。
【0025】一方、比較例でも、実施例と同じロール条
件で6パスで圧延を行った。結果としてχ=−4.1〜
2.4%の異周速圧延になった。比較例では、形状比を
制御せず、形状比Γが1.23<Γ<2.51の範囲で
変動した。このため、Γが本発明の範囲をはずれるl及
び6パスにおいては、異周速率に対応して大きな反りが
発生した。
【0026】
【表3】
【0027】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、反り
の無い板を容易に製造できることを可能としたので、形
状の優れた板状の金属製品を効率よく生産できる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する圧延機の例を示す図である。
【図2】異周速圧延における、形状比と反り方向との関
係を示す図である。
【図3】異周速圧延において、反り方向が逆転する時の
形状比Γ0の度数を示す図である。
【符号の説明】
1 上ワークロール 2 下ワークロール 3 圧延材料 4 ローラーテーブル 5 上バックアップロール 6 下バックアップロール 7 圧延機

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上下にロール系を備えた板圧
    延機を用いて板圧延を行う方法であって、異周速率の絶
    対値が10%以下の圧延において、材料とロールとの接
    触弧長を入側板厚と出側板厚との平均値で除した値であ
    る形状比Γの範囲が1.6<Γ<2.0となるように圧
    延することを特徴とする板圧延方法。但し、異周速率は
    (VT−VB)/VF×100とする。(ここで、VTは上
    ワークロールの周速度、VBは下ワークロールの周速
    度、そして、VFは高速側のワークロールの周速度であ
    る。)
JP8108633A 1996-04-05 1996-04-05 板圧延方法 Withdrawn JPH09271819A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010260069A (ja) * 2009-04-30 2010-11-18 Nippon Steel Corp 金属板材の圧延方法
CN113857248A (zh) * 2021-10-22 2021-12-31 太原理工大学 一种利用液压调速控制双金属复合板板形翘曲的设备

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Effective date: 20030701