JPH09271657A - 混合ガス供給装置 - Google Patents

混合ガス供給装置

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JPH09271657A
JPH09271657A JP8151596A JP8151596A JPH09271657A JP H09271657 A JPH09271657 A JP H09271657A JP 8151596 A JP8151596 A JP 8151596A JP 8151596 A JP8151596 A JP 8151596A JP H09271657 A JPH09271657 A JP H09271657A
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gas
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buffer tank
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Hidetoshi Ota
英俊 太田
Naoko Takeuchi
直子 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混合ガスの組成に異常が発生したときには、
直ちに混合ガスの製造を中止できるとともに、バッファ
ータンク内の混合ガスはそのまま継続して使用すること
ができる混合ガス供給装置を提供する。 【解決手段】 複数の原料ガス供給系1,2からの原料
ガスをガス合流部6で合流させてバッファータンク8に
蓄圧した後に使用先に供給するとともに、バッファータ
ンク内の圧力に応じて遮断弁4a,4bを開閉し、混合
ガスを間欠的にバッファータンクに蓄圧する混合ガス供
給装置において、前記ガス合流部6とバッファータンク
8との間に分析計20を設け、混合ガスの組成に異常が
あるときは、分析計からの信号で遮断弁を閉塞する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、混合ガス供給装置
に関し、詳しくは、複数の原料ガス供給系からそれぞれ
供給される複数の原料ガスを所定の混合比率で混合した
混合ガスを製造して供給する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数種類の単一成分ガスを所定の割合で
混合した混合ガスとして、例えば、酸素と窒素とを大気
と略同等の割合になるように混合した合成空気が病院で
用いられており、複数の特殊な成分を含む雰囲気ガス
が、溶接や浸炭等の金属処理に用いられている。
【0003】図8は、特公昭48−6053号公報に記
載された混合ガス供給方法を合成空気供給装置に適用し
た一例を示すもので、酸素を供給する第1原料ガス供給
系1と、窒素を供給する第2原料ガス供給系2とを備え
ている。両供給系1,2には、圧力調整弁3a,3b、
遮断弁4a,4b、ニードル弁5a,5bがそれぞれ設
けられており、両供給系1,2が合流するガス合流部6
から下流の混合ガス供給系7には、生成した合成空気を
貯留蓄圧するバッファータンク8と、該バッファータン
ク8内のガス(合成空気)を使用先に供給する供給遮断
弁9とが設けられている。
【0004】第1原料ガス供給系1からの酸素と、第2
原料ガス供給系2からの窒素とは、圧力調整弁3a,3
bで二次側の圧力が略同等になるようにそれぞれ調整さ
れた後、ニードル弁5a,5bでそれぞれの流量が所定
の混合比率、例えば酸素22%、窒素78%の割合にな
るように調整され、ガス合流部6で合流して合成空気と
なる。この合成空気は、混合ガス供給系7のバッファー
タンク8に蓄圧された後、供給遮断弁9を介して混合ガ
ス供給系7aから使用先に供給される。
【0005】また、前記バッファータンク8には、タン
ク内の圧力を検出する圧力計(P)10が設けられてお
り、該圧力計10の測定値があらかじめ設定されている
上限圧力を超えると、圧力計10からの信号で前記遮断
弁4a,4bが閉じて合成空気の製造が停止し、下限圧
力よりタンク内の圧力が低くなると、圧力計10からの
信号で遮断弁4a,4bが開いて再び合成空気の製造が
始まり、合成空気をバッファータンク8内に蓄圧するよ
うに形成されている。
【0006】このように、通常の使用時には、バッファ
ータンク8内の圧力に応じて遮断弁4a,4bが自動的
に開閉し、所定の混合比率の合成空気を所定圧力で供給
するように形成されているが、何らかの異常事態によ
り、例えば、圧力調整弁や遮断弁等の機器の経年劣化に
より、一方のガスの供給量が変化すると、合成空気の酸
素濃度が所定の管理範囲から外れてしまうおそれがあ
る。
【0007】このため、従来の合成空気供給装置では、
バッファータンク8から使用先に供給する合成空気の酸
素濃度を分析計(A)11で測定し、酸素濃度が管理範
囲から外れたときには、該分析計11からの信号で供給
遮断弁9を閉じ、使用先に不良な合成空気が供給されな
いようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来装置
では、バッファータンク8より下流側の合成空気の酸素
濃度を測定しているため、酸素濃度に異常があったとき
には、バッファータンク8内の合成空気全体が既に不良
品になっており、これを合成空気として使用することが
できなくなっている。このため、バッファータンク8の
下流側に供給遮断弁9を設ける必要があるだけでなく、
酸素濃度に異常が発生した場合には、バッファータンク
8内のガス(合成空気不良品)を全てブロー弁12から
外部に放出しなければならず、相当量の酸素や窒素が無
駄に廃棄されることになる。
【0009】また、通常、この種の装置には、濃度異常
等の異常事態発生に備えるため、前記供給遮断弁9以降
の混合ガス供給系7aに、略同じ構成を有する予備系統
(図示せず)を、上記本系統とは別に設けてはいるが、
本系統に異常が発生したときには、本系統からの合成空
気の供給が瞬時に止まってしまうため、予備系統に極短
時間で切換えなければならなかった。
【0010】さらに、機器の修理等が完了した場合も、
バッファータンク8内のガスが全て放出されているた
め、タンク内への蓄圧を内圧ゼロから始めなければなら
ず、通常運転の状態まで回復するのに長時間を要してい
た。
【0011】そこで本発明は、混合ガスの組成に異常が
発生したときには、直ちに混合ガスの製造を中止できる
とともに、バッファータンク内の混合ガスはそのまま継
続して使用することができる混合ガス供給装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の混合ガス供給装置は、圧力調整弁,遮断弁
及び流量調整弁をそれぞれ有する複数の原料ガス供給系
からの複数の原料ガスをガス合流部で合流させて混合ガ
スとし、該混合ガスをバッファータンクに蓄圧した後に
使用先に供給するとともに、前記バッファータンク内の
圧力を圧力計で検出し、検出した圧力に応じて圧力計か
らの信号で前記遮断弁を開閉することにより、前記混合
ガスを間欠的にバッファータンクに蓄圧するように構成
した混合ガス供給装置において、前記ガス合流部とバッ
ファータンクとの間に、混合ガスの組成を分析する分析
計を設け、該分析計からの信号によって前記複数の原料
ガス供給系の各遮断弁を閉塞可能に構成したことを特徴
としている。
【0013】さらに、本発明の混合ガス供給装置は、前
記遮断弁が前記圧力計からの信号によって閉じていると
きに、前記分析計による遮断弁の閉塞作動を切離す切換
手段を備えていることを特徴とし、また、前記ガス合流
部と前記分析計との間に、混合ガスを一時的に貯留可能
な補助タンクを設けたことを特徴としている。さらに、
前記複数の原料ガス供給系における各遮断弁からガス合
流部までの容積比率を、混合ガスにおける各原料ガスの
混合比率に対応させたことを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面を参照して
さらに詳細に説明する。図1は、本発明の混合ガス供給
装置の第1形態例を示すもので、前記従来例と同様の合
成空気供給装置に本発明を適用した例を示している。な
お、以下の説明において、前記従来例と同一要素のもの
には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
【0015】この合成空気供給装置は、従来と同様の、
圧力調整弁3a,3b、遮断弁4a,4b及び流量調整
弁であるニードル弁5a,5bをそれぞれ有する第1原
料ガス(酸素)供給系1及び第2原料ガス(窒素)供給
系2と、両供給系1,2の2種類のガス(酸素と窒素)
が合流するガス合流部6の下流の混合ガス供給系7に設
けられたバッファータンク8とを有するとともに、バッ
ファータンク8内の圧力に応じて遮断弁4a,4bを開
閉する圧力計10と、バッファータンク8に流入する前
の混合ガス(合成空気)の組成を分析して組成に異常が
生じた際に遮断弁4a,4bを閉じる分析計(酸素濃度
計)20とを備えている。
【0016】すなわち、本形態例においても、第1原料
ガス供給系1からの酸素と、第2原料ガス供給系2から
の窒素とは、それぞれ圧力調整弁3a,3bで二次側の
圧力が略同等になるように調整され、ニードル弁5a,
5bで所定の混合比率が得られる流量に調整された後、
ガス合流部6で合流して所定の酸素濃度、例えば酸素2
2%、窒素78%の合成空気となる。生成した合成空気
は、混合ガス供給系7の途中で分析計20により酸素濃
度を測定された後、バッファータンク8に蓄圧され、所
要量が混合ガス供給系7aから使用先に供給される。な
お、ブロー弁12は、機器のメンテナンス等の際に必要
に応じてガスを放出するために用いられる。
【0017】通常の使用時には、前記同様に、圧力計1
0で測定したバッファータンク8内の圧力変化に応じて
遮断弁4a,4bが自動的に開閉し、合成空気の製造が
間欠的に行われる。
【0018】そして、分析計20で測定した合成空気の
酸素濃度に異常が発生した場合は、該分析計20からの
信号により両供給系1,2の遮断弁4a,4bが遮断さ
れ、合成空気の製造が中止される。
【0019】このように、バッファータンク8に流入す
る前の混合ガス供給系7に分析計20を設けることによ
り、機器の不具合等で合成空気の酸素濃度に異常が発生
したときには、合成空気の製造を直ちに中止することが
でき、異常濃度の合成空気がバッファータンク8内に流
入して蓄圧されることを防止できる。
【0020】したがって、バッファータンク8内の合成
空気は、異常発生前に蓄圧された所定濃度の合成空気で
あるから、そのまま問題なく有効に利用することがで
き、従来のように廃棄する必要がない。これにより、バ
ッファータンク8の下流の遮断弁が不要になるだけでな
く、予備の系統への切換えも余裕をもって行うことがで
きる。
【0021】さらに、機器の修理等が完了して運転を再
開した際に、バッファータンク8内に合成空気が残留し
ていれば、バッファータンク8への蓄圧も、内圧ゼロか
ら開始するのに比べて短時間で行うことができ、通常運
転に復帰するまでの時間を短縮することができる。
【0022】なお、分析計20による遮断弁4a,4b
の遮断は、自動的に行ってもよいが、濃度異常の際に分
析計20から警報を発生させ、これによって手動で遮断
弁4a,4bを閉じるようにしてもよい。
【0023】ここで、本形態例においては、圧力計10
からの信号によって遮断弁4a,4bが閉じている状態
でバッファータンク8内の合成空気が消費され、バッフ
ァータンク8内の圧力が低下すると、これに伴って混合
ガス供給系7の圧力も低下し、遮断弁4a,4bとガス
合流部6との間の配管に残留している両供給系1,2の
酸素と窒素とがガス合流部6を経て混合ガス供給系7内
に流入してくる。このとき、配管の容積等によっては、
分析計20のガス採取位置における酸素濃度が変化し、
分析計20から濃度異常信号が出力されることが考えら
れる。このように分析計20から遮断弁4a,4bを閉
じる信号が出力されると、圧力計10から遮断弁4a,
4bを開く信号が出ても遮断弁4a,4bが分析計20
からの信号で閉じられたままの状態になってしまうとい
う問題がある。
【0024】図2は、上述の問題を解決する手段を備え
た本発明の第2形態例を示すもので、前記圧力計10か
ら遮断弁4a,4bを閉じる信号が出ているときには、
前記分析計20から遮断弁4a,4bに至る信号経路を
切離すための切換手段であるスイッチ21を設けた例を
示している。
【0025】これにより、圧力計10からの信号で遮断
弁4a,4bが閉じている際には、スイッチ21が開い
ているため、分析計20から異常信号が出力されても遮
断弁4a,4bに伝達されず、圧力計10から遮断弁4
a,4bを開く信号が出力されたときには、分析計20
の信号の種類にかかわらず、遮断弁4a,4bを開いて
合成空気の製造運転を再開することができる。そして、
運転再開後にも酸素濃度の異常を分析計20が検出した
場合は、分析計20からの信号で遮断弁4a,4bが遮
断され、この場合は、分析計20の信号が優先して圧力
計10から遮断弁4a,4bを開く信号が出力されても
遮断弁4a,4bを閉じ状態に保持するように形成され
ている。
【0026】図3は、前述の問題を解決する他の手段を
備えた本発明の第3形態例を示すもので、ガス合流部6
と分析計20のガス採取位置との間に、補助タンク22
を設けた例を示している。
【0027】これにより、ガス合流部6で所定の混合比
率と異なった比率で酸素と窒素とが混合した場合でも、
補助タンク22でその濃度変化を緩和することができ、
補助タンク22の容積を適当に設定することにより、分
析計20のガス採取位置に流れる合成空気の酸素濃度変
化をある程度の範囲内に抑えることができ、分析計20
から濃度異常信号が出ることを防止できる。
【0028】なお、両形態例では、圧力計10からの信
号で遮断弁4a,4bが閉じたときに酸素濃度が異なる
合成空気が生成することになるが、その量は極僅かであ
り、バッファータンク8で通常運転時に蓄圧した所定濃
度の大量の合成空気と混合されるので、使用先に供給す
る合成空気の酸素濃度に悪影響を与えることはほとんど
ない。
【0029】図4及び図5は、前述の問題に対して、遮
断弁4a,4bが閉じているときでも、ガス合流部6で
の酸素と窒素との混合比率を所定の混合比率にできるよ
うに形成した例を示している。すなわち、図4に示す第
4形態例では、両供給系1,2における遮断弁4a,4
bからガス合流部6に至る配管1a,2aの長さを変え
たり、径を変えたりして、両配管1a,2aの容積比率
を、合成空気における酸素と窒素との混合比率に対応さ
せるようにしている。
【0030】例えば、前述のように酸素22%、窒素7
8%の合成空気を製造する場合は、配管1aと配管2a
との容積比を22:78にすることにより、遮断弁4
a,4bが閉じているときに配管1aと配管2aとから
酸素と窒素とがそれぞれガス合流部6を介して混合ガス
供給系7に流入しても、酸素及び窒素は、配管1aと配
管2aとの容積比に応じて流れてくるので、混合ガス供
給系7における酸素濃度を略22%に保つことができ
る。
【0031】すなわち、配管1aと配管2aとの容積比
が1:1の場合は、ガス合流部6で合流したときの酸素
濃度は約50%になるが、配管1aと配管2aとの容積
比を22:78に設定することにより、合流後のガスの
酸素濃度を約22%にすることができる。
【0032】また、図5に示す第5形態例では、混合比
率が高い方の配管、この場合は窒素側の配管2aに適当
な容積の補助タンク23を設けることにより、遮断弁4
a,4bとガス合流部6との間の両配管1a,2aの容
積比率を酸素と窒素との混合比率に対応させるようにし
たものである。
【0033】なお、3種類以上、n種類のガスを混合し
て所定の混合比率の混合ガスを製造する場合、混合ガス
におけるn種類のガスの組成割合が「C1:C2:…
…:Cn」のときには、各ガスの供給系における遮断弁
とガス合流部との間のそれぞれの容積Q1,Q2,…
…,Qnの関係を、Q1:Q2:……:Qn=C1:C
2:……:Cnとなるように設定すればよい。
【0034】また、各配管に設ける補助タンク23の容
積を変更可能にすることにより、例えば補助タンク23
をシリンダーで形成してピストン位置を変えることによ
り、各配管の容積比率を任意の混合比率に対応させるこ
とが可能となる。
【0035】なお、本発明において、各種機器は、その
目的に応じて任意の構造のものを使用することが可能で
あり、例えば、前記圧力調整弁には、二次側圧力を一定
に保持できるものであれば、自力式,他力式等の任意の
圧力制御手段を用いることができる。また、遮断弁とし
ても、流路を急速に開放・閉塞できるものであれば任意
の形式の弁を用いることができ、一つの原料ガス供給系
の任意の位置に2個の遮断弁を設け、圧力計の信号でそ
の一方の弁を開閉し、分析計の信号で他方の弁又は両方
の弁を閉じるようにしてもよい。さらに、流量調整弁に
は、上記ニードル弁以外のものも使用でき、流量調整弁
は、流体に所定の抵抗を与える抵抗体の一種であるか
ら、圧力や混合比率が決まっている場合には、オリフィ
スや細管等を用いることもできる。また、ガス合流部の
下流側に、合流したガスを確実に混合させるための混合
器を設けてもよい。
【0036】さらに、図6の第6形態例に示すように、
前記遮断弁を各原料ガス供給系1,2にそれぞれ設ける
のに代えて、ガス合流部6より下流の混合ガス供給系7
に1個だけ遮断弁4を設けるようにしてもよい。
【0037】但し、この場合は、ガス合流部6を介して
原料ガス供給系1,2が連通した状態になるので、原料
ガス供給系1,2の原料ガス源の圧力(圧力調整弁3
a,3bの一次側圧力)が異なる場合、圧力調整弁3
a,3bに不具合が発生すると、遮断弁4が閉じている
ときに、一方の原料ガス供給系のガスが、ニードル弁5
a,5b及びガス混合部6を経て他方の原料ガス供給系
に流入するおそれがある。
【0038】例えば、原料ガス供給系1の原料ガス源の
圧力が10kgf/cm2 で、原料ガス供給系2の原料
ガス源の圧力が50kgf/cm2 であって、圧力調整
弁3a,3bの二次側設定圧力が7kgf/cm2 の場
合、原料ガス供給系2の圧力調整弁3bに不具合を生じ
て弁座の閉め切りが不十分になると、該圧力調整弁3b
を通過して圧力50kgf/cm2 ガスが弁二次側に流
れ、二次側圧力が次第に上昇する。そして、この状態が
長く続いて二次側圧力が10kgf/cm2 を超える
と、圧力調整弁3aを逆流して原料ガス供給系2のガ
ス、例えば窒素が原料ガス供給系1のガス、例えば酸素
の原料ガス源側に流入することになる。そして、原料ガ
ス供給系1から他の使用用途の配管1bが分岐している
場合は、この分岐するガスに他のガスが混入してしまう
こともある。
【0039】したがって、本形態例は、各原料ガス源の
圧力が略同一の場合や、圧力調整弁3a,3bの信頼性
が極めて高い場合、あるいは原料ガス供給系に逆止弁を
有する場合に特に有効である。
【0040】また、図7の第7形態例に示すように、ニ
ードル弁5の下流に遮断弁4を設けることもできる。こ
の場合、遮断弁4が閉じたときにニードル弁5の一次側
と二次側とが圧力調整弁3で設定した圧力になるため、
応答性が低下するおそれがある。
【0041】すなわち、ニードル弁5の上流に遮断弁4
を設けた場合は、遮断弁4が閉じたときにニードル弁5
の一次側と二次側とがガス合流部6側の圧力と同一とな
り、遮断弁4が開いたときにニードル弁5の一次側が直
ちに圧力調整弁3で設定した圧力となって所定流量のガ
スの供給が円滑に行われるのに対し、本形態例のよう
に、ニードル弁5の一次側と二次側とが圧力調整弁3で
設定した圧力になっている場合は、遮断弁4が開いた
後、ニードル弁5の二次側がガス合流部6側の圧力に下
がるまでの間は、通常時よりも流量が少ない状態にな
り、混合状態が悪化することがある。
【0042】但し、本形態例では、遮断弁4とガス合流
部6との間の容積を小さくできるので、前述の遮断弁4
が閉じたときの濃度異常ガスの発生量を少なくすること
ができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 図1に示す構成の合成空気供給装置において、 圧力調整弁3a,3bの二次側圧力 7.0kgf/cm2 圧力計10の設定上限値 5.5kgf/cm2 〃 下限値 5.0kgf/cm2 酸素濃度管理値 22.0±1.0% 遮断弁4aとガス合流部6との間の容積 0.1リットル 遮断弁4bとガス合流部6との間の容積 0.1リットル ガス合流部6と分析計20との間の容積 1.3リットル バッファータンク8の容量 3m3 流量 50m3 /h として、第1原料ガス供給系1から酸素を、第2原料ガ
ス供給系2から窒素をそれぞれ供給した。バッファータ
ンク8内の圧力が上限値又は下限値になると、圧力計1
0の信号により両遮断弁4a,4bが自動的に開閉作動
して所定濃度の合成空気が得られた。
【0044】そして、一方のニードル弁5aが故障した
と想定して酸素の流量を僅かに下げたところ、分析計2
0が酸素濃度の低下を検出して両遮断弁4a,4bを閉
じ、合成空気の製造は停止したが、バッファータンク8
内の合成空気の酸素濃度は管理範囲内であり、廃棄する
ことなくそのまま継続して使用することができた。
【0045】実施例2 実施例1において、遮断弁4a,4bとガス合流部6と
の間の容積を、それぞれ0.3リットルにしたところ、
圧力計10の信号で両遮断弁4a,4bが閉じていると
き、分析計20で測定した酸素濃度が30%まで上昇
し、遮断弁4a,4bを遮断する信号が出力された。こ
のとき、図2に示すように、分析計20からの信号をス
イッチ21で切離すことにより、圧力計10の信号で正
常に運転を継続することができ、バッファータンク8内
の合成空気の酸素濃度は、高酸素濃度のガスが流入した
にもかかわらず、管理範囲の上限を超えることはなかっ
た。
【0046】実施例3 実施例2において、図3に示すように、ガス合流部6と
分析計20のガス採取位置との間に容積39.0リット
ルの補助タンク22を設けたところ、遮断弁4a,4b
が閉じているときの酸素濃度は22.4%までしか上昇
せず、スイッチ21を必要とせずに運転を継続できた。
【0047】実施例4 実施例1において、遮断弁4aとガス合流部6との間の
容積を0.22リットル、遮断弁4bとガス合流部6と
の間の容積を0.78リットルとしたところ、圧力計1
0の信号で両遮断弁4a,4bが閉じてから再び開くま
での間、分析計20で測定した酸素濃度は22.0%か
ら変動することはなかった。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の混合ガス
供給装置によれば、製造した混合ガスの組成に異常が発
生した場合に、直ちに混合ガスの製造を停止させること
ができるとともに、バッファータンクに蓄圧した混合ガ
スをそのまま使用できるので、原料ガスの無駄が無くな
る。また、異常発生時にも、バッファータンク内の混合
ガスを使用できるので、異常に対する対処も余裕をもっ
て行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の混合ガス供給装置の第1形態例を示
す系統図である。
【図2】 同じく第2形態例を示す系統図である。
【図3】 同じく第3形態例を示す要部の系統図であ
る。
【図4】 同じく第4形態例を示す要部の系統図であ
る。
【図5】 同じく第5形態例を示す要部の系統図であ
る。
【図6】 同じく第6形態例を示す要部の系統図であ
る。
【図7】 同じく第7形態例を示す要部の系統図であ
る。
【図8】 従来の混合ガス供給装置の一例を示す系統図
である。
【符号の説明】
1…第1原料ガス供給系、2…第2原料ガス供給系、3
a,3b…圧力調整弁、4a,4b…遮断弁、5a,5
b…ニードル弁、6…ガス合流部、7…混合ガス供給
系、8…バッファータンク、10…圧力計、20…分析
計、21…スイッチ、22,23…補助タンク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力調整弁,遮断弁及び流量調整弁をそ
    れぞれ有する複数の原料ガス供給系からの複数の原料ガ
    スをガス合流部で合流させて混合ガスとし、該混合ガス
    をバッファータンクに蓄圧した後に使用先に供給すると
    ともに、前記バッファータンク内の圧力を圧力計で検出
    し、検出した圧力に応じて圧力計からの信号で前記遮断
    弁を開閉することにより、前記混合ガスを間欠的にバッ
    ファータンクに蓄圧するように構成した混合ガス供給装
    置において、前記ガス合流部とバッファータンクとの間
    に、混合ガスの組成を分析する分析計を設け、該分析計
    からの信号によって前記複数の原料ガス供給系の各遮断
    弁を閉塞可能に構成したことを特徴とする混合ガス供給
    装置。
  2. 【請求項2】 前記遮断弁が前記圧力計からの信号によ
    って閉じているときに、前記分析計による遮断弁の閉塞
    作動を切離す切換手段を備えていることを特徴とする請
    求項1記載の混合ガス供給装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス合流部と前記分析計との間に、
    混合ガスを一時的に貯留可能な補助タンクを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の混合ガス供給装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の原料ガス供給系における各遮
    断弁からガス合流部までの容積比率を、混合ガスにおけ
    る各原料ガスの混合比率に対応させたことを特徴とする
    請求項1記載の混合ガス供給装置。
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