JPH09271593A - 自動縫い縫製装置 - Google Patents

自動縫い縫製装置

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JPH09271593A
JPH09271593A JP8284396A JP8284396A JPH09271593A JP H09271593 A JPH09271593 A JP H09271593A JP 8284396 A JP8284396 A JP 8284396A JP 8284396 A JP8284396 A JP 8284396A JP H09271593 A JPH09271593 A JP H09271593A
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JP
Japan
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sewing
sewing machine
cassette
sewn
sewn object
Prior art date
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Application number
JP8284396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Suzuki
一也 鈴木
Junya Mizobuchi
順也 溝渕
Takashi Miyauchi
隆旨 宮内
Masahiko Tanaka
正彦 田中
Sadao Morinaga
貞男 守永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類の異なる糸による形状縫いを施すにあた
り、従来より縫製作業効率を高める。また、ミシンに対
する被縫物の位置決め作業や縫製後の被縫物取り出し作
業を容易とする。 【解決手段】 2台並べられている自動縫いミシン3、
4と、この両ミシンを結び、このミシン間で被縫物を受
渡す搬送ベース61とを備えている。搬送デース61で
単一の被縫物を各ミシンに順次送って縫製を施す。カセ
ット5、搬送ユニット61及びカセットチャック部7に
より被縫物を保持して搬送ベース61を移動する。頸部
63内のエアシリンダによりカセットチャック部7を水
平に回動し搬送デース61を挟んでミシン側から反対側
への移動及びその逆のカセット5の移動が可能である。
また、カセット5による被縫物の挟持を解放するカセッ
ト離脱部8を備え、縫製終了後に、カセットチャック部
7を回動してカセット5を搬送ベース61のミシン側か
ら反対側に移動し、カセット離脱部8でカセット5のに
よる被縫物の挟持を解放して被縫物を落下せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動縫いミシン
を複数備え、単一の被縫物に複数のミシンによる縫製を
施す、自動縫い縫製装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、刺繍縫いなどは自動縫いミシンを
用いて行っている。この自動縫いミシンは、予め記憶さ
れているX−Y座標情報に基づいてX−Y方向に被縫物
を送りつつ針落ちすることで、所望の形状縫いを施すも
のである。
【0003】しかし、単体の自動縫いミシンでは、刺繍
縫いなどで色違いの糸による形状縫いを施す場合など、
異なる種類の糸による形状縫いを施すにあたっては、あ
る色の糸のミシンで形状縫いを施した後、作業者が他の
色のミシンに被縫物をセットしなおさなければならず、
縫製作業効率が悪い。
【0004】また、単体の自動縫いミシンを用い、被縫
物をセットしなおすのではなく、ミシンの糸を別色のも
のに交換する手段もあるが、糸は、ミシンの所定の糸経
路を針まで通さねばならず、糸の交換作業は煩雑である
ため、やはり縫製作業効率が悪い。
【0005】そこで、複数の自動縫いミシンを備えて縫
製作業効率を向上する縫製装置が用いられている。この
縫製装置は、自動縫いミシンを複数台並べて設け、この
各ミシンを結ぶ被縫物搬送路を設けて複数の自動縫いミ
シン間で被縫物を受渡すことで、単一の被縫物を各自動
縫いミシンに順次送って縫製を施すものである。かかる
縫製装置を用いれば、単一の被縫物に複数種類の糸によ
る形状縫いを施す場合の前記縫製作業効率の問題は生じ
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の技
術では以下のような問題があった。
【0007】すなわち、上記の縫製装置では、被縫物搬
送路などが邪魔になり、ミシンに対する被縫物の位置決
め作業や縫製後の被縫物取り出し作業が行いにくく、こ
の点が縫製作業効率向上の妨げとなっていた。
【0008】そこで、この発明の目的は、自動縫いミシ
ンを複数台並べて設け、この各ミシンを結ぶ被縫物搬送
路を設けて複数の自動縫いミシン間で被縫物を受渡すこ
とで、単一の被縫物を各自動縫いミシンに順次送って縫
製を施す自動縫い縫製装置について、ミシンに対する被
縫物の位置決め作業や縫製後の被縫物取り出し作業を容
易とすることで、縫製作業効率の向上を図ることができ
る、自動縫い縫製装置を提供することにある。
【0009】また、この発明の別の目的は、この自動縫
い縫製装置について、縫製終了後の被縫物の取り出し作
業がさらに容易で、縫製作業効率を高めることができ
る、自動縫い縫製装置を提供することにある。
【0010】さらに、この発明の別の目的は、前記自動
縫い縫製装置について、各自動縫いミシンへの被縫物の
受渡し、各自動縫いミシンからの被縫物の受取を効率的
に行うことにより、縫製作業効率を高めることができ
る、自動縫い縫製装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの手段を、後述する発明の実施の形態における対応す
る部材や符号もカッコ書きで付記して説明する。
【0012】請求項1に記載の発明は、複数台並べられ
ている自動縫いミシン(3、4)と、この各ミシンを結
び、このミシン間で被縫物を受渡す被縫物搬送路(搬送
ベース6)とを備え、この搬送路で単一の被縫物を前記
各ミシンに順次送って前記複数ミシンによる縫製を施
す、自動縫い縫製装置において、前記各ミシンは前記搬
送路の片側に並べられていて、前記被縫物を保持して前
記搬送路を移動する被縫物保持部(カセット5、搬送ユ
ニット6、カセットチャック部7)と、この被縫物保持
部を回動して前記搬送路を挟んで前記ミシン側から反対
側への移動及び前記反対側から前記ミシン側への移動を
行う被縫物回動部(頸部63内のエアシリンダ、電磁弁
67など)とを備えていることを特徴とする自動縫い縫
製装置(1)である。
【0013】請求項1に記載の自動縫い縫製装置によれ
ば、被縫物保持部で被縫物を保持して、搬送路のミシン
が設けられていない側からミシン側への移動、その逆の
移動ができる。これにより、縫製しようとする被縫物の
位置決め作業や、縫製終了後の被縫物の取り出しを、搬
送路のミシン側とは反対側で行うことができるから、搬
送路などが邪魔にならずに容易に行える。
【0014】従って、請求項1に記載の自動縫い縫製装
置によれば、自動縫いミシンを複数台並べて設け、この
各ミシンを結ぶ被縫物搬送路を設けて複数の自動縫いミ
シン間で被縫物を受渡すことで、単一の被縫物を各自動
縫いミシンに順次送って縫製を施す自動縫い縫製装置に
ついて、ミシンに対する被縫物の位置決め作業や縫製後
の被縫物取り出し作業を容易とすることにより、縫製作
業効率の向上を図ることができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、前記被縫物保持
部は、被縫物を挟持して保持する被縫物挟持部(カセッ
ト5)を有していて、前記被縫物挟持部による被縫物の
挟持を解放する被縫物解放部(カセット離脱部8)と、
縫製終了後に、前記被縫物回動部を駆動して前記被縫物
挟持部を前記搬送路の前記ミシン側から前記反対側に移
動し、前記被縫物解放部を駆動して前記被縫物の挟持を
解放して被縫物を落下せしめる制御部(CPU111、
ROM113、RAM114など)とを備えていること
を特徴とする請求項1に記載の自動縫い縫製装置であ
る。
【0016】請求項2に記載の自動縫い縫製装置によれ
ば、縫製終了後、搬送路のミシン側から反対側に被縫物
挟持部を移動し、被縫物の挟持を解放して被縫物を落下
せしめるまでを制御部により自動的に行える。
【0017】従って、請求項2に記載の自動縫い縫製装
置によれば、請求項1に記載の自動縫い縫製装置と同様
の作用、効果を奏するほか、縫製終了後の被縫物の取り
出し作業をさらに容易とすることで、縫製作業効率を向
上することができる。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記被縫物保持
部は、被縫物を挟持して保持する複数の被縫物挟持部
(カセットチャック部7a、7b)を有していて、この
複数の被縫物挟持部は、前記被縫物回動部により前記ミ
シン側にも前記反対側にも同一側に交互に移動すること
ができることを特徴とする請求項1に記載の自動縫い縫
製装置である。
【0019】請求項3に記載の自動縫い縫製装置によれ
ば、例えば、第1の被縫物挟持部で第1のミシンから縫
製終了後の被縫物を受け取り、被縫物回動部で被縫物保
持部を回動して、第2の被縫物挟持部で予め保持されて
いた新たな被縫物を同一のミシンに受け渡すことがその
場で可能となる(ミシン側への交互移動)。
【0020】また、さらに、被縫物保持部を第2のミシ
ンに移動して被縫物保持部を回動し、縫製終了後の被縫
物を第2のミシンから第2の被縫物挟持部で受け取り、
再度、被縫物保持部を回動し、第1の被縫物挟持部で受
け取った前記被縫物を第2のミシンに受け渡すことがそ
の場で可能になる(ミシン側への交互移動)。
【0021】さらに、被縫物保持部を第1のミシンの前
方に移動して被縫物保持部を回動し、被縫物搬送路を挟
んで第1のミシンと反対側の被縫物交換位置に第2の被
縫物挟持部を向けて縫製後の被縫物を取り外し、被縫物
保持部を回動して別の被縫物挟持部で新たな被縫物を挟
持し、再度被縫物保持部を回動して第1のミシンに受渡
すことが可能となる(ミシン側の反対側への交互移
動)。
【0022】このように、被縫物挟持部を複数設けたこ
とにより、被縫物搬送路を移動することなく同一位置
で、ミシン側あるいは被縫物搬送路を挟んだその反対側
で、被縫物の受渡しを行うことができる。
【0023】従って、請求項3に記載の自動縫い縫製装
置によれば、請求項1に記載の自動縫い縫製装置と同様
の作用、効果を奏するほか、各自動縫いミシンへの被縫
物の受渡し、各自動縫いミシンからの被縫物の受取を効
率的に行うことにより、縫製作業効率を高めることがで
きる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下の例では色の異なる糸が装填
されている2台の自動縫いミシンにより2色の糸による
刺繍縫いを行う場合を例として説明する。
【0025】〔発明の実施の形態1〕まず、構成につい
て説明する。
【0026】図1は、この発明の実施の形態1である自
動縫い縫製装置1の斜視図である。
【0027】同図に示すように、縫製装置1は基台2を
備え、この基台2上の片側には自動縫いミシン3及び4
が、基台2の長手方向に並列して設置されている。基台
2の反対側には、自動縫いミシン3と4との間を結び、
被縫物を挟持して保持しているカセット5を搬送し、ミ
シン3と4との間で受渡す搬送ユニット6が設けられて
いる。符号7は搬送ユニット6に設けられ、カセット5
をチャッキングするカセットチャック部である。符号8
は搬送ユニット6の移動体の上に設けられ、被縫物を挟
持したカセット5を受渡しする解放するカセット離脱部
である。
【0028】図2に示すように、カセット5は上板51
の基端側と下板52の基端側とを蝶番53、53により
開閉自在に構成し、被縫物を挟持できるようにしたもの
である。上板51の尾端側には左右両側に張出し部51
1、511が張り出し、チャッキング用孔512、51
2が各々設けられている。上板51の中央部側には上下
板51、52間に挟持されている被縫物に張り落ちする
ための窓部513が開けられている。また、ミシン3、
4側が被縫物をチャッキングするためのチャッキング用
孔514、514も形成されている。上板51の窓部5
13より尾端側にはローラーキャッチ収納部515が設
けられ、例えば、図3に示すようなローラーキャッチ9
の雌部91が収納されている。
【0029】下板52の尾端側の左右両側には張出し部
521、521が張り出し、中央部側には前記窓部51
3と同様の窓部522が開けられている。また、上下板
51、52を閉じたときにローラーキャッチ収納部51
5と向き合う位置には、図3に示すようなローラーキャ
ッチ9の雄部92が設けられている。
【0030】図3に示すように、ローラーキャッチ9は
開閉自在の被係合片911、911と、この被係合片9
11、911を互いに引き付けあうように付勢するばね
912とを備えている雌部91と、係合片921を備え
ている雄部92とからなり、雌部91と雄部92とを互
いに押し付けることで、被係合片911、911間に係
合片921が着脱自在に係合するものである。カセット
5はローラーキャッチ9を備えていることにより、上下
板51、52間に被縫物を収納して両板51、52を互
いに押し付けて閉じることで、被縫物を挟持して保持す
るものである。被縫物を取り出すときには、作業者又は
後述するエアシリンダ82の上下動により上下板51、
52を開くことで簡単に取り出すことができる。
【0031】図4、図5を参照して、搬送ユニット6
は、基台2の長手方向を長さ方向とする搬送ベース61
を備え、この搬送ベースは所定の駆動モータで駆動され
る所定の駆動機構を備え、この駆動機構により基部62
を搬送ベース61の長さ方向(矢示a方向)に搬送す
る。基部62の上部には頸部63が設けられ、この頸部
にはチャックベース64が支持されている。頸部63内
には回転式アクチュエータが設けられ、この回転式アク
チュエータの駆動によりチャックベース64は水平方向
に回転する。
【0032】チャックベース64の一方側の面からは、
上カセットチャック支持部71a、71aと、下カセッ
トチャック支持部71b、71bとが延出している。上
下カセットチャック支持部には、各々エアシリンダが設
けられている(図3、図4において不図示)。上カセッ
トチャック支持部71a、71aには各々前記エアシリ
ンダで昇降する上カセットチャック部72a、72aが
支持され、同じく下カセットチャック支持部71b、7
1bには各々前記エアシリンダで昇降する下カセットチ
ャック部72b、72bが支持されている。上カセット
チャック部72aと下カセットチャック部72bとは互
いに上下から対峙して配置されている。上カセットチャ
ック部72a、72aの下部面からは各々位置決めピン
73、73が延出している。上カセットチャック部72
a、72aと下カセットチャック部72b、72bと
は、エアシリンダ駆動により互いに上下から接近、離隔
動作を行なう。カセット5のチャッキング用孔512、
512に位置決めピン73、73を係合させて、上板5
1の尾端側を上カセットチャック部72a、72aと下
カセットチャック部72b、72bとで挟持して、カセ
ット5を基部62上に保持することができる(図6参
照)。
【0033】図6に示すように、カセット離脱部8は、
チャックベース64上に設けられたシリンダ支持台81
を備え、このシリンダ支持台にはシリンダ収納部82が
設けられ、このシリンダ収納部内にはエアシリンダが収
納されていて、カセット離脱ロッド83を垂直方向に駆
動する。前記エアシリンダの駆動によりロッド83の先
端を下降させて張り出し部521に当接し(図6)、そ
のままロッド83の先端で張り出し部521を押し下げ
ることにより、カセット5を開き、被縫物200を落下
させることができる(図7)。
【0034】符号101はエアノズルであり、ロッド8
3でカセット5を開いた後、窓部522からエアを吹き
付けて被縫物200をカセット5から確実に落下せしめ
ることができる。また、符号102は所定のセンサであ
り、被縫物200がカセット5から落下したか否かを検
出する。
【0035】自動縫いミシン3(4)は、予め記憶され
ているX−Y座標情報に基づいてX−Y方向に被縫物を
保持しているカセット5を送りつつ、窓部513、52
2から被縫物に針落ちすることで所望の刺繍縫いを施す
ものである。自動縫いミシン3(4)は、図8に示すよ
うに、カセット5をX−Y方向に送るX−Y送り31
(41)を備えている。このX−Y送り31(41)に
は係合ピン311、311(411、411)が形成さ
れていて、この係合ピン311、311(411、41
1)をカセット5のチャッキング用孔514、514と
係合してX−Y送り31(41)でカセット5をチャッ
キングして(図8(A))、カセットチャック部7よりカ
セット5を受け取る(図8(B))。
【0036】次に、縫製装置1の制御系の構成について
説明する。
【0037】図9は縫製装置1の制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【0038】図9に示すように、CPU111は、バス
112により各部と接続されている。ROM113には
所定の制御プログラムなどが格納され、RAM114に
は自動縫いミシン3、4により各々行う刺繍縫いの縫製
パターンデータなどが格納される。フロッピーディスク
115は所定のフロッピーディスクドライブに装填さ
れ、前記縫製パターンデータなどが格納される。磁気デ
ィスク装置116も前記縫製パターンデータなどが格納
される。縫製時には、フロッピーディスク115又は磁
気ディスク装置116から縫製パターンデータなどをR
AM114に読み込む。
【0039】Xモータ32(42)は、ミシン3(4)
のX方向の送り駆動を行うモータであり、Yモータ34
(44)はY方向の送り駆動を行うモータである。モー
タドライバ33、35(43、45)は前記各モータ3
2、34(42、44)を駆動するものである。X−Y
送りチャッキングスイッチ36(46)は、ミシン3
(4)の所定の駆動機構を駆動するスイッチであり、こ
の駆動機構により前記したX−Y送り31(41)によ
るカセット5のチャッキングを行うものである。
【0040】搬送モータ65は搬送ユニット6を駆動す
る前記モータであり、モータドライバ66により駆動さ
れる。符号67は頸部63に設けられている前記回転式
アクチュエータを駆動する電磁弁(複数)等であり、符
号74は上下カセットチャック部72a、72a、72
b、72bによるカセット5のチャッキング動作を行う
ための前記エアシリンダを駆動する電磁弁(複数)であ
り、符号84はロッド83を動作する前記エアシリンダ
を駆動する電磁弁であり、図7を参照して説明したセン
サ102もバス112により接続されている。なお、図
9において、所定のI/Oインターフェイスなどは便宜
上図示を省略している。
【0041】次に、自動縫い縫製装置1の作用について
説明する。
【0042】図10は、自動縫い縫製装置1の作用を説
明するフローチャートである。
【0043】まず、図11に示すように、搬送ベース6
1のミシン3、4とは反対側に作業テーブル210を用
意し、このテーブルで次の作業を行う。すなわち、作業
者220は被縫物を位置決めしてカセット5に挟持せし
める。
【0044】しかる後、所定の操作パネルを操作して、
このカセット5をカセットチャック部7でチャッキング
して(ステップS1)、所定の開始スイッチを操作す
る。カセットチャック部7は水平方向に180°回転して
(矢示b)(ステップS2)、ミシンと向き合う(図1
参照)。次に、ミシン3のX−Y送り31がX−Y方向
に移動してカセット5をチャッキングし(図8(A))、
カセットチャック部7がカセット5を解放することでカ
セット5の受け渡しが行われる(ステップS3)。
【0045】この後、X−Y送り31がX−Y方向に移
動して所定の原点位置(図8(B)における×印位置)を
最初の針落ち位置となるようにする。その位置から所定
の縫製パターンデータに従ってミシン3により1色目の
糸による刺繍縫いが行われる(ステップS4)。この刺
繍縫いが終了すると、前記ステップS3とは逆にX−Y
送り31からカセットチャック部7へカセット5を受渡
し(ステップS5)、搬送ユニット6によりカセット5
がミシン4と向き合う位置まで、カセット5を搬送する
(ステップS6)。
【0046】そして、ステップS3と同様にミシン4の
X−Y送り41にカセット5を受渡し(図8(A)参照)
(ステップS7)、前記ステップS4と同様に2色目の
糸による刺繍縫いを行う(ステップS8)。そして、前
記ステップS5と同様にX−Y送り31からカセットチ
ャック部7へカセット5を受渡し(ステップS9)、前
記ステップS2とは逆方向にカセットチャック部7を18
0°回転して(ステップS10)、ロッド83で張り出
し部521を押圧して(図6参照)、カセット5を開い
て被縫物を解放し、被縫物を被縫物受箱230に落とす
(図7参照)(ステップS11)。このとき、被縫物が
下板52に引っ掛かって落ちない場合もあるので、エア
ノズル101からエアを被縫物に吹き付ける。被縫物が
落ちたか否かはセンサ102で検出できるので、被縫物
が落ちたことを確認するまでエアを吹き付ける。
【0047】こうして縫製作業が終了した後、搬送ユニ
ット6によりカセット5を元の位置、すなわちミシン4
の前面まで移動する(ステップS12)。所定の開始ス
イッチがOFFにされているときは縫製作業はすべて終
了するが(ステップS13)、そうでないときは前記ス
テップS1〜ステップS12を繰り返して次の被縫物に
対する刺繍縫いが行われる。
【0048】以上説明した自動縫い縫製装置1によれ
ば、自動縫いミシンを複数台(上記例ではミシン3、4
の2台)備え、この各ミシン3、4を搬送ユニット6で
結び、単一の被縫物を各ミシン3、4に順次送って複数
ミシンによる縫製を施すから、ひとつのミシン3で縫製
した後、その縫製後の被縫物を他のミシン4にセットし
なおす必要がない。従って、色違いなど異なる種類の糸
による形状縫いを施すにあたり、従来より縫製作業効率
を高めることができる。
【0049】また、カセット5とカセットチャック部7
で被縫物を保持して、カセットチャック部7を水平方向
に回転することで、搬送ベース61の、ミシン3、4が
設けられていない側からミシン3、4側への移動、その
逆の移動ができる。これにより、縫製しようとする被縫
物のカセット5内での位置決め作業や、縫製終了後の被
縫物の取り出しを、搬送ベース61のミシン3、4が設
けられていない側で、そして、上記例では作業台210
上で行うことができるから、搬送ベース61などが邪魔
にならずに容易に行える。従って、ミシン3、4に対す
る被縫物の位置決め作業や縫製後の被縫物取り出し作業
が容易である。
【0050】さらに、縫製終了後、カセットチャック部
7を水平方向に回転することで、搬送デース61のミシ
ン3、4側から反対側にカセット5を移動し、カセット
5による被縫物の挟持をロッド83の動作により解放し
て被縫物を落下せしめるまでを自動的に行えるから、こ
の点でも、縫製終了後の被縫物の取り出し作業を容易と
することができる。
【0051】〔発明の実施の形態2〕構成について説明
する。
【0052】発明の実施の形態2にかかる自動縫い縫製
装置1´が前記自動縫い縫製装置1と相違する点は、図
12、図13に示すように、前記カセットチャック部7
がチャックベース64の両側に設けられていること(一
方をカセットチャック部7a、他方をカセットチャック
部7bとして示す)、これにともない、前記電磁弁(複
数)74などのアクチュエータも、カセットチャック部
7a、カセットチャック部7bの各々に設けられている
こと、制御プログラムが異なること、などである。図1
2〜図14において、図1〜図11と同一の符号は前記
自動縫い縫製装置1と同様の部材であり、詳細な説明は
省略する。
【0053】次に、作用について説明する。
【0054】図14に示すように、カセットチャック部
7aでミシン3から縫製終了後の被縫物を保持している
カセット5を受け取り、作業者220はカセットチャッ
ク部7bに新たな被縫物を保持している新たなカセット
5を作業台210でチャッキングせしめる。そしてチャ
ックベース64を180°回動して、新たなカセット5
をミシン3に受渡す(ミシン3側へ、ミシン側3と搬送
ベース61を挟んで反対側へのカセットチャック部7a
及び7bの交互移動)。
【0055】次に、チャックベース64をミシン4の前
面に移動して、カセットチャック部7bでミシン4で縫
製済みの被縫物が保持されているカセット5を受け取
る。そして、チャックベース64を再度180°回動す
る。これによりカセットチャック部7aでミシン3から
受け取ったカセット5はミシン4の前面に向き、このカ
セット5をミシン4に受け渡す(ミシン4側へのカセッ
トチャック部7a及び7bの交互移動)。
【0056】続いて、チャックベース64をミシン3の
前面に戻して、ミシン4で縫製済みの被縫物が保持され
ているカセット5は作業台210でチャッキングを解除
し、以後、前記の工程を繰り返す。
【0057】このように、カセットチャック部を複数設
けたことにより、カセット5の受渡しを一度行うごとに
チャックベース64を搬送ベース61上で移動する必要
はなく、搬送ベース61における同一位置で、ミシン3
側、ミシン4側あるいは搬送ベース61を挟んだその反
対側で、複数回、カセット5の受渡しを行うことができ
る。
【0058】従って、縫製装置1´によれば、縫製装置
1と同様、色違いなど異なる種類の糸による形状縫いを
施すにあたり、従来より縫製作業効率を高めることがで
き、ミシン3、4に対する被縫物の位置決め作業や縫製
後の被縫物取り出し作業が容易である他、ミシン3、ミ
シン4で2つの被縫物を同時平行的に縫製する(オーバ
ーラップ作業)ことを容易とし、また、各ミシン3、4
への被縫物の受渡し、各ミシン3、4からの被縫物の受
取を効率的に行うことにより、縫製作業効率を高めるこ
とができる。
【0059】なお、いうまでもなく上記各発明の実施の
形態は、この発明を限定するものではない。以下でいく
つか説明する。
【0060】まず、上記例では、ミシン3、4により2
色の糸による刺繍縫いを行う例で説明したが、ミシン3
での縫製終了後、搬送ユニット6によるミシン4へのカ
セット5の搬送途中で、所定の操作パネルによるマニュ
アル操作によるか、あるいはプログラムの変更により、
ミシン3とミシン4との中間位置でカセット5の搬送を
停止し、被縫物に別の素材を乗せて搬送を再開し、その
後ミシン4による所定の縫製を行うような利用もでき
る。
【0061】また、上記の例では自動縫いミシンを2台
用いる例で示したが、3台以上の自動縫いミシンを設け
る構成としてもよい。この場合に、上記発明の実施の形
態2では、カセットチャック部7をチャックベース64
に2台設けているが、3台以上設けてもよい。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、自動縫
いミシンを複数台並べて設け、この各ミシンを結ぶ被縫
物搬送路を設けて複数の自動縫いミシン間で被縫物を受
渡すことで、単一の被縫物を各自動縫いミシンに順次送
って縫製を施す自動縫い縫製装置について、ミシンに対
する被縫物の位置決め作業や縫製後の被縫物取り出し作
業を容易とすることにより、縫製作業効率の向上を図る
ことができる。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の自動縫い縫製装置と同様の効果を奏するほか、
縫製終了後の被縫物の取り出し作業をさらに容易とする
ことで、縫製作業効率を向上することができる。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
に記載の自動縫い縫製装置と同様の効果を奏するほか、
各自動縫いミシンへの被縫物の受渡し、各自動縫いミシ
ンからの被縫物の受取を効率的に行うことにより、縫製
作業効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置の斜視図。
【図2】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置のカセットを説明する図で、(A)は斜視図、(B)は左
側面図。
【図3】図2に示されているカセットに用いられている
ローラーキャッチの斜視図。
【図4】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置の搬送ユニット及びカセットチャック部の斜視図。
【図5】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置の搬送ユニット及びカセットチャック部の右側面図。
【図6】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置のカセット離脱部の作用を説明する図。
【図7】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置のカセット離脱部の作用を説明する図。
【図8】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置のX−Y送りを説明する平面図であり、(A)はX−Y
送りとカセットチャック部との間のカセットの受渡しを
示す図、(B)はX−Y送りによる被縫物の原点位置への
移動を示す図。
【図9】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製装
置の制御系を説明するブロック図。
【図10】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製
装置の作用を説明するフローチャート。
【図11】この発明の実施の形態1である自動縫い縫製
装置の作用を説明する平面図。
【図12】この発明の実施の形態2である自動縫い縫製
装置の搬送ユニット及びカセットチャック部の斜視図。
【図13】この発明の実施の形態2である自動縫い縫製
装置の搬送ユニット及びカセットチャック部の右側面
図。
【図14】この発明の実施の形態2である自動縫い縫製
装置の作用を説明する図。
【符号の説明】
1 自動縫い縫製装置 1´ 自動縫い縫製装置 3 自動縫いミシン 4 自動縫いミシン 5 カセット 6 搬送ベース 7、7a、7b カセットチャック部 8 カセット離脱部 64 チャックベース 67 電磁弁 111 CPU 113 ROM 114 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 正彦 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内 (72)発明者 守永 貞男 東京都調布市国領町8丁目2番地の1 ジ ューキ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台並べられている自動縫いミシンと、 この各ミシンを結び、このミシン間で被縫物を受渡す被
    縫物搬送路とを備え、 この搬送路で単一の被縫物を前記各ミシンに順次送って
    前記複数ミシンによる縫製を施す、自動縫い縫製装置に
    おいて、 前記各ミシンは前記搬送路の片側に並べられていて、 前記被縫物を保持して前記搬送路を移動する被縫物保持
    部と、 この被縫物保持部を回動して前記搬送路を挟んで前記ミ
    シン側から反対側への移動及び前記反対側から前記ミシ
    ン側への移動を行う被縫物回動部とを備えていることを
    特徴とする自動縫い縫製装置。
  2. 【請求項2】前記被縫物保持部は、 被縫物を挟持して保持する被縫物挟持部を有していて、 前記被縫物挟持部による被縫物の挟持を解放する被縫物
    解放部と、 縫製終了後に、前記被縫物回動部を駆動して前記被縫物
    挟持部を前記搬送路の前記ミシン側から前記反対側に移
    動し、前記被縫物解放部を駆動して前記被縫物の挟持を
    解放して被縫物を落下せしめる制御部とを備えているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動縫い縫製装置。
  3. 【請求項3】前記被縫物保持部は、 被縫物を挟持して保持する複数の被縫物挟持部を有して
    いて、 この複数の被縫物挟持部は、前記被縫物回動部により前
    記ミシン側にも前記反対側にも同一側に交互に移動する
    ことができることを特徴とする請求項1に記載の自動縫
    い縫製装置。
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