JPH09270494A - 半導体集積回路装置 - Google Patents

半導体集積回路装置

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JPH09270494A
JPH09270494A JP8118644A JP11864496A JPH09270494A JP H09270494 A JPH09270494 A JP H09270494A JP 8118644 A JP8118644 A JP 8118644A JP 11864496 A JP11864496 A JP 11864496A JP H09270494 A JPH09270494 A JP H09270494A
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JP
Japan
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conductivity type
region
misfet
circuit
memory cell
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Application number
JP8118644A
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Inventor
Yasuaki Kagotoshi
康明 籠利
Kazunori Onozawa
和徳 小野沢
Tadashi Kuramoto
忠 倉本
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリセルの情報破壊を防止すると共に、周
辺回路の動作速度の高速化を図る。 【解決手段】 2個の負荷素子(負荷用TFTQf1,
Qf2)と2個の第1導電型駆動用MISFET(Qd
1,Qd2)からなるフリップフロップ回路及び2個の
第1導電型転送用MISFET(Qt1,Qt2)を有す
るメモリセルMと、第1導電型MISFETQnを有す
る周辺回路とを備えた半導体集積回路装置において、前
記第1導電型転送用MISFETのしきい値電圧(Vth)
を、前記第1導電型駆動用MISFETのしきい値電圧
(Vth)に比べて低く設定し、前記第1導電型転送用MI
SFETのドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵
抗を、前記第1導電型MISFETのドレイン領域のチ
ャネル形成領域側の拡散抵抗に比べて高く設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置に関し、特に、2個の負荷素子と2個の第1導電型駆
動用MISFET(etal nsulator emicoductor
ield ffect ransistor)からなるフリップフロッ
プ回路及び2個の転送用MISFETを有するメモリセ
ルと、第1導電型MISFETを有する周辺回路とを備
えた半導体集積回路装置に適用して有効な技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、SRAM(tatic and
om ccess emory)として、例えば特開平3−278
454号公報に記載されているように、nチャネルMO
SFET(etal xide emicoductor ield ffec
t ransistor)、pチャネルMOSFET、バイポーラ
トランジスタ(Bipolar ransistor)等の回路素子で周
辺回路を構成し、フリップフロップ回路(Flip Flop
Circuit)、2個の転送用MOSFET及び2個の容量
素子で1[bit ]の情報を記憶するメモリセルを構成す
ることを考えた。つまり、本発明者等は、SRAM構成
のBi−CMOS(ipolar−omplementary MOS)
を考えた。
【0003】前記nチャネルMOSFET、pチャネル
MOSFETの夫々は、ドレイン領域である高不純物濃
度の半導体領域とチャネル形成領域との間にドレイン領
域である低不純物濃度の半導体領域を配置したLDD
(ightly oped rain)構造で構成されている。LD
D構造は、ドレイン領域のチャネル形成領域側への拡散
量を低減し、チャネル長寸法を確保できるので、短チャ
ネル効果(Short-Channel Effect)の発生を抑えるこ
とができる。また、LDD構造は、ドレイン領域とチャ
ネル形成領域との間に形成されるpn接合部の不純物濃
度分布の勾配を緩和し、この領域に発生する電界強度を
弱められるので、ホットキャリア(Hot Carrier)の発
生量を低減することができる。このホットキャリアの発
生量の低減化は、MOSFETの経時的なしきい値電圧
(Vth)の変動を抑えることができる。
【0004】前記メモリセルのフリップフロップ回路は
2個のCMOS(omplementary MOS)インバータ回
路(Inverter Circuit)で構成されている。2個のCM
OSインバータ回路の夫々は、負荷素子であるpチャネ
ル導電型の負荷用TFT(hin ilm ransistor)及
びnチャネル導電型の駆動用MOSFETで構成されて
いる。
【0005】前記メモリセルの一方の転送用MOSFE
Tは、フリップフロップ回路の一方の記憶ノード部(情
報蓄積ノード部)と一方のデータ線(ビット線)との間に
配置され、他方の転送用MOSFETは、フリップフロ
ップ回路の他方の記憶ノード部(情報蓄積ノード部)と他
方のデータ線(ビット線)との間に配置されている。この
2個の転送用MOSFETの夫々は、ワード線によって
動作が制御される。
【0006】前記メモリセルの一方の容量素子はフリッ
プフロップ回路の一方の記憶ノード部に電気的に接続さ
れ、他方の容量素子はフリップフロップ回路の他方の記
憶ノード部に電気的に接続されている。
【0007】前記転送用MOSFETは、pチャネル導
電型に比べて高速動作が可能なnチャネル導電型で構成
されている。このnチャネル導電型の転送用MOSFE
Tは、周辺回路の回路素子であるnチャネルMOSFE
Tと同様にLDD構造で構成されている。前記nチャネ
ル導電型の駆動用MOSFETは、nチャネル導電型の
転送用MOSFETと異なり、シングル・ドレイン構造
で構成されている。
【0008】前記転送用MOSFET、駆動用MOSF
ETの夫々は、製造プロセスの簡略化を図る目的とし
て、チャネル形成領域(しきい値電圧制御領域)が同一の
不純物濃度に設定されている。つまり、転送用MOSF
ET、駆動用MOSFETの夫々は、同一のしきい値電
圧(Vth)に設定されている。
【0009】前記転送用MOSFET、周辺回路の回路
素子であるnチャネルMOSFETの夫々は、製造プロ
セスの簡略化を図る目的として、ドレイン領域である低
濃度の半導体領域が同一の不純物濃度に設定されてい
る。つまり、転送用MOSFET、nチャネルMOSF
ETの夫々は、ドレイン領域のチャネル形成領域側の拡
散抵抗が同一に設定されている。
【0010】このように構成されるSRAMは、コンピ
ュータやワーク・ステーション等のキャッシュメモリ
(Cache Memory)部に塔載される。このキャッシュメモ
リ部は、それらのメインメモリ部に比べて高速にアクセ
スされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前述の
SRAM(半導体集積回路装置)について検討した結果、
以下の問題点を見出した。
【0012】メモリセルの転送用MOSFETをON状
態(開いた状態)のままで同一ビットにデータの書き込み
・読み出しを行った場合のデータ線電位とメモリセル電
位との関係について図31及び図32を用いて説明す
る。図31はメモリセルの書き込み・読み出しを低速サ
イクル(例えば20[ns])で行った場合の波形図であ
り、図32は高速サイクル(例えば6[ns])で行った
場合の波形図である。図31及び図32において、時刻
tWよりデータ線に書き込みデータが与えられ、書き込
み動作が開始される。時刻tRよりメモリセルからデー
タ線への読み出しが開始される。今、一方のデータ線に
“High”、他方のデータ線に“Low”を書き込むとす
る。
【0013】まず、低速サイクルでデータの書き込み・
読み出しを行った場合を考える(図31参照)。データ
の書き込み時には、書き込もうとする電位をデータ線に
与える(今の場合、一方のデータ線にVcc電位、他方の
データ線に0[V]電位を与える)。次に、時刻tWで
アドレス信号によりメモリセルを選択し、一方及び他方
の転送用MOSFETをON状態にする。他方のデータ
線は0[V]電位に引き下げられるため、メモリセルの
他方の記憶ノード部も0[V]電位となる。一方、書き
込み直後のメモリセルの一方の記憶ノード部は、一方の
データ線よりも転送用MOSFETのしきい値電圧(Vt
h)分だけ低い電位となる。その後、一方の記憶ノード部
の電位は、書き込み終了後からある時刻までに一方の負
荷用TFTからの給電によりVcc電位まで引き上げられ
る。
【0014】次に、メモリセルの転送用MOSFETを
ON状態のままで同一ビットのデータを読み出す場合を
考える。時刻tRにデータ線負荷回路のpチャネルMO
SFETをON状態にし、一方のデータ線、他方のデー
タ線の夫々にVcc電位を与える。データの書き込みから
十分時間が経過していれば、読み出し直後の一方の記憶
ノード部の電位はほぼVcc電位である。一方、読み出し
直後の他方の記憶ノード部の電位は、他方の転送用MO
SFETと一方の駆動用MOSFETとの抵抗分割で決
まる。即ち、他方の記憶ノード部の電位は、〔1/(1
+βdr/βtr)〕×Vcc〔但し、βtrは転送用MOSF
ETのチャネルコンダクタンス定数(Channel Conduc
tance Constant)、βdrは駆動用MOSFETのチャネ
ルコンダクタンス定数〕となる。通常、βtr<βdrであ
るので、(一方の記憶ノード部の電位)>(他方の記憶ノ
ード部の電位)となり、一方のデータ線に“High”、
他方のデータ線に“Low”が読み出される。以上が低速
サイクルで同一ビットの書き込み・読み出しを行った場
合である。
【0015】次に、高速サイクルでデータの書き込み・
読み出しを行った場合を考える(図32参照)。高速サ
イクルでデータの書き込み・読み出しを行った場合、各
記憶ノード部の読み出し直前の電位は、ほぼ書き込み直
後の電位となる。従って、読み出し直後の一方の記憶ノ
ード部の電位はVcc電位から転送用MOSFETのしき
い値電圧を引いた値(Vcc−Vth)となり、他方の記憶ノ
ード部の電位は〔1/(1+βdr/βtr)〕×Vccとな
る。この時、一方の記憶ノード部と他方の記憶ノード部
の電位差は低速サイクルで動作させた場合に比べて縮小
され、ノイズ等に起因する情報反転が起こり易くなる。
更に、低電圧で動作させた場合、Lowノードの電位は、
1/(1+βdr/βtr)を係数としてVcc電位に比例して
低下するが、Highノードの電位はVcc電位の低下分だ
け低下する。即ち、低電圧になるほどHighノードとLo
wノードの電位差が縮小され、メモリセルの書き込み・
読み出し動作が不安定になる。
【0016】以上の説明からわかるように、低電圧でか
つ高速サイクルでデータの書き込み・読み出しを行った
場合、転送用MOSFETのしきい値電圧が高くなった
り、βdr/βtr(以下、β比と記述する)が小さくなると
情報破壊が起こり易くなる。従って、低電圧でかつ高速
サイクルでメモリセルの動作を安定化させるためには、
β比を大きくするか、若しくは、転送用MOSFETの
しきい値電圧を下げる必要がある。
【0017】そこで、転送用MOSFETのしきい値電
圧を下げ、書き込み直後のHighノードの電位の低下を
抑制すれば、HighノードとLowノードの電位差を確保
することができる。しかしながら、転送用MOSFET
のしきい値電圧を下げた場合、副作用として転送用MO
SFETのチャネルコンダクタンス定数βtrが増加し、
β比が低下してしまう。このβ比が低下すると、読み出
し直後のLowノードの電位が増加してしまうので、結果
的にHighノードとLowノードの電位差を確保すること
ができない。
【0018】そこで、転送用MOSFETのドレイン領
域のチャネル形成領域側の拡散抵抗を高め、転送用MO
SFETのチャネルコンダクタンス定数βtrを下げれ
ば、読み出し直後のLowノードの電位の増加を抑制し、
HighノードとLowノードの電位差を確保することがで
きる。しかしながら、転送用MOSFETは周辺回路の
回路素子であるnチャネルMOSFETと同一の製造プ
ロセスで形成されているので、転送用MOSFETのド
レイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗を高めた場
合、nチャネルMOSFETのドレイン領域のチャネル
形成領域側の拡散抵抗も高くなり、nチャネルMOSF
ETのチャネルコンダクタンス定数が低下し、nチャネ
ルMOSFETの駆動力が低下する。このnチャネルM
OSFETの駆動力の低下は、nチャネルMOSFET
を有する周辺回路の動作速度の低下を意味する。
【0019】本発明の目的は、2個の負荷素子と2個の
第1導電型駆動用MISFETからなるフリップフロッ
プ回路及び2個の第1導電型転送用MISFETを有す
るメモリセルと、第1導電型MISFETを有する周辺
回路とを備えた半導体集積回路装置において、メモリセ
ルの情報破壊を防止すると共に、周辺回路の動作速度の
高速化を図ることが可能な技術を提供することにある。
【0020】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0022】2個の負荷素子と2個の第1導電型駆動用
MISFETからなるフリップフロップ回路及び2個の
第1導電型転送用MISFETを有するメモリセルと、
第1導電型MISFETを有する周辺回路とを備えた半
導体集積回路装置において、前記第1導電型転送用MI
SFETのしきい値電圧を、前記第1導電型駆動用MI
SFETのしきい値電圧に比べて低く設定し、前記第1
導電型転送用MISFETのドレイン領域のチャネル形
成領域側の拡散抵抗を、前記第1導電型MISFETの
ドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗に比べて
高く設定する。
【0023】上述した手段によれば、メモリセルにおい
て、第1導電型転送用MISFETのしきい値電圧(Vt
h)の低下に伴う第1導電型転送用MISFETのチャネ
ルコンダクタンス定数βtrの増加を抑制できるので、第
1導電型MISFETのしきい値電圧を下げ、メモリセ
ルの書き込み・読み出しを低電圧でかつ高速サイクルで
行なっても、読み出し直後におけるHighノードとLow
ノードとの電位差を確保することができる。また、周辺
回路において、第1導電型転送用MISFETのドレイ
ン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗の増加に伴う第
1導電型MISFETのチャネルコンダクタンス定数の
低下を抑制できるので、第1導電型MISFETの駆動
力の低下を抑制することができる。この結果、メモリセ
ルの情報破壊を防止することができると共に、第1導電
型MISFETを有する周辺回路の動作速度の高速化を
図ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について、S
RAM(半導体集積回路装置)に本発明を適用した実施形
態ともに説明する。
【0025】なお、実施形態を説明するための全図にお
いて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰
り返しの説明は省略する。
【0026】(実施形態1)本発明の実施形態1である
SRAMの概略構成を図1(要部断面図)及び図2(要
部断面図)に示す。
【0027】図1及び図2に示すように、SRAMは、
例えば、p-型半導体基板1Aの主面上にエピタキシャル
層1Bが形成された半導体基体を主体に構成されてい
る。この半導体基体のメモリセル形成領域の主面にはp
型ウエル領域6Aが形成され、バイポーラ形成領域の主
面にはn型ウエル領域5Aが形成され、nMOS形成領
域の主面にはp型ウエル領域6Bが形成され、pMOS
形成領域の主面にはn型ウエル領域5Bが形成されてい
る。p型ウエル領域6Aの駆動用MOS形成領域にはp
型半導体領域(Burred-p)9が形成されている。
【0028】前記p型ウエル領域6Aとp-型半導体基板
1Aとの間には浅い埋込型のp型半導体領域4Aが形成
され、この浅い埋込型のp型半導体領域4A下のp-型半
導体基板1Aの主面には深い埋込型のn型半導体領域2
が形成されている。前記n型ウエル領域5Aとp-型半導
体基板1Aとの間には、浅い埋込型のn+型半導体領域3
Aが形成されている。前記p型ウエル領域6Bとp-型半
導体基板1Aとの間には、浅い埋込型のp型半導体領域
4Bが形成されている。前記n型ウエル領域5Bとp-型
半導体基板1との間には、浅い埋込型のn+型半導体領域
3Bが形成されている。
【0029】前記半導体基体のメモリセル形成領域には
1[bit]の情報を記憶するメモリセルMが構成され、
バイポーラ形成領域にはバイポーラトランジスタTrが
構成され、nMOS形成領域にはnチャネルMOSFE
TQnが構成され、pMOS形成領域にはpチャネルM
OSFETQpが構成されている。バイポーラトランジ
スタTr、nチャネルMOSFETQn、pチャネルM
OSFETQpの夫々は、コントロールバッファ回路
(Control Buffer Circuit)、Xアドレスバッファ回
路(X-address Buffer Circuit)、Yアドレスバッフ
ァ回路(Y-address Buffer Circuit)、入出力バッフ
ァ回路(Input/Output Buffer Circuit)、ライトア
ンプ回路(Write Amplifier Circuit)、列選択回路
(Y-selectCircuit)、データ線負荷回路(Data Line
Local Circuit)、プリデコーダ回路(Pre-decorder
Circuit)、メインセンスアンプ回路(Main Sense A
mplifier Circuit)等の周辺回路の回路素子として使用
されている。つまり、本実施形態のSRAMはBi−C
MOS構造で構成されている。なお、以下、MOSFE
Tを用いて説明するが、これに限定されず、MISFE
T(etal nsulator emiconductor FET)であっ
て良いのはむろんである。MISFETのゲート絶縁膜
は、例えば、熱酸化膜をN2Oガス雰囲気中で酸化処理
したSi-O-N膜で構成される。このSi-O-N膜から
なるゲート絶縁膜を用いたMISFETは、例えばホッ
トキャリア耐性が向上する。
【0030】前記nチャネルMOSFETQnは、図2
に示すように、フィールド絶縁膜7で周囲を規定された
p型ウエル領域6Bの主面に構成されている。このnチ
ャネルMOSFETQnは、主に、チャネル形成領域
(しきい値電圧制御領域)であるp型半導体領域41、ゲ
ート絶縁膜10、ゲート電極13、ソース領域及びドレ
イン領域である一対のn型半導体領域18n及び一対の
n+型半導体領域20で構成されている。n型半導体領域
18nは、n+型半導体領域20の不純物濃度に比べて低
い不純物濃度に設定され、ゲート電極13下においてチ
ャネル形成領域側に最も近接して配置されている。つま
り、nチャネルMOSFETQnは、ドレイン領域であ
る高不純物濃度のn+型半導体領域20とチャネル形成領
域であるp型半導体領域41との間にドレイン領域であ
る低不純物濃度のn型半導体領域18nを配置したLD
D構造で構成されている。
【0031】前記nチャネルMOSFETQnのソース
領域及びドレイン領域である一対のn型半導体領域18
nの夫々は、ゲート電極13に対して自己整合で形成さ
れている。また、nチャネルMOSFETQnのソース
領域及びドレイン領域である一対のn+型半導体領域20
の夫々は、ゲート電極13のゲート長方向の側壁面を覆
うサイドウォールスペーサ(図示せず)に対して自己整合
で形成されている。
【0032】前記nチャネルMOSFETQnのソース
領域及びドレイン領域である一対のn+型半導体領域20
の夫々には、層間絶縁膜33に形成された接続孔34を
通して第1層目の金属配線35が電気的に接続されてい
る。層間絶縁膜33は例えば酸化珪素膜で形成されてい
る。第1層目の金属配線35は例えばアルミニウム膜又
はアルミニウム合金膜で形成されている。
【0033】前記pチャネルMOSFETQpは、図2
に示すように、フィールド絶縁膜7で周囲を規定された
n型ウエル領域5Bの主面に構成されている。pチャネ
ルMOSFETQpは埋込みチャネル型であるため、n
型ウエル領域5Bの表面はチャネルイオン打込みにより
p型化されている。このpチャネルMOSFETQp
は、主に、チャネル形成領域(しきい値電圧制御領域)で
あるp型半導体領域(チャネルイオン打込み領域)41
及びn型ウエル領域5B、ゲート絶縁膜10、ゲート電
極13、ソース領域及びドレイン領域である一対のp型
半導体領域16及び一対のp+型半導体領域21で構成さ
れている。p型半導体領域16は、p+型半導体領域21
の不純物濃度に比べて低い不純物濃度に設定され、ゲー
ト電極13下においてチャネル形成領域側に最も近接し
て配置されている。つまり、pチャネルMOSFETQ
pは、ドレイン領域である高不純物濃度のp+型半導体領
域21とチャネル形成領域であるp型半導体領域41と
の間にドレイン領域である低不純物濃度のp型半導体領
域16を配置したLDD構造で構成されている。ソース
領域及びドレイン領域である一対のp型半導体領域16
の夫々の領域下には、一対のn型半導体領域(nポケッ
ト領域)15が形成されている。
【0034】前記pチャネルMOSFETQpのソース
領域及びドレイン領域である一対のp型半導体領域16
の夫々は、ゲート電極13に対して自己整合で形成され
ている。また、pチャネルMOSFETQpのソース領
域及びドレイン領域である一対のp+型半導体領域21の
夫々は、ゲート電極13のゲート長方向の側壁面を覆う
サイドウォールスペーサ(図示せず)に対して自己整合で
形成されている。
【0035】前記pチャネルMOSFETQpのソース
領域及びドレイン領域である一対のp+型半導体領域21
の夫々には、層間絶縁膜33に形成された接続孔34を
通して第1層目の金属配線35が電気的に接続されてい
る。また、メモリセルアレーに隣接するpチャネルMO
SFETQpのソース側のp+型半導体領域21には、接
続孔24を通して第2層目の多結晶珪素からなるポリシ
リコンパターン25が電気的に接続され、メモリセルM
へのVcc給電がなされている。
【0036】前記nチャネルMOSFETQn、pチャ
ネルMOSFETQpの夫々のゲート電極13は、第1
層目の多結晶珪素膜11及びその主面上に形成された高
融点金属膜12で形成されている。高融点金属膜12
は、例えばタングステンシリサイド(WSix)膜で形成さ
れている。これらのゲート電極13の上面は、同図に図
示していないがキャップ絶縁膜で覆われている。キャッ
プ絶縁膜は例えば酸化珪素膜で形成されている。
【0037】前記バイポーラトランジスタTrは、図1
に示すように、フィールド絶縁膜7で周囲を規定された
n型ウエル領域5Aの主面に構成されている。このバイ
ポーラトランジスタTrは、n型ウエル領域5A(エピ
タキシャル層1B)の主面からその深さ方向に向ってn
型エミッタ領域、p型ベース領域、n型コレクタ領域の
夫々を順次配列したnpn型で構成されている。
【0038】n型コレクタ領域は真性コレクタ領域、高
濃度コレクタ領域及びコレクタコンタクト領域で構成さ
れている。真性コレクタ領域はn型ウエル領域5Aで構
成され、高濃度コレクタ領域は埋込型のn+型半導体領域
3で構成され、コレクタコンタクト領域はn+型半導体領
域8で構成されている。このコレクタコンタクト領域で
あるn+型半導体領域8には、層間絶縁膜33に形成され
た接続孔34を通して第1層目の金属配線35が電気的
に接続されている。
【0039】前記p型ベース領域は真性ベース領域及び
高濃度ベース領域で構成されている。真性ベース領域は
p型半導体領域22で構成され、高濃度ベース領域はp+
型半導体領域21で構成されている。この高濃度ベース
領域であるp+型半導体領域21には、層間絶縁膜33に
形成された接続孔34を通して第1層目の金属配線35
が電気的に接続されている。
【0040】前記n型エミッタ領域は、n+型半導体領域
32で構成されている。このエミッタ領域であるn+型半
導体領域32には、エミッタ開口30Bを通してエミッ
タ電極31Bが電気的に接続されている。エミッタ電極
31Bは第4層目の多結晶珪素膜31で形成されてい
る。第4層目の多結晶珪素膜31には、抵抗値を低減す
る目的及びn+型半導体領域32を形成する目的として、
その堆積中にn型不純物(例えば燐(P))又はその堆積後
にn型不純物(例えば砒素(As))が導入される。つま
り、エミッタ領域であるn+型半導体領域32は、エミッ
タ電極31Bに導入されたn型不純物をp型半導体領域
22の主面に拡散することにより形成される。エミッタ
電極31Bには層間絶縁膜33に形成された接続孔34
を通して第1層目の金属配線35が電気的に接続されて
いる。
【0041】前記メモリセルMは、図3(等価回路図)に
示すように、2つのインバータ回路からなるフリップフ
ロップ回路、2個の転送用MOSFETQt1、Qt2
及び2個の容量素子C1、C2で構成されている。一方
のインバータ回路は負荷素子である負荷用TFTQf1
及び駆動用MOSFETQd1で構成されている。他方
のインバータ回路は負荷素子である負荷用TFTQf2
及び駆動用MOSFETQd2で構成されている。負荷
用TFTQf1、駆動用MOSFETQd1の夫々のド
レイン領域はフリップフロップ回路の記憶ノード部(情
報蓄積ノード部)Aとして構成されている。負荷用TF
TQf2、駆動用MOSFETQd2の夫々のドレイン
領域はフリップフロップ回路の記憶ノード部(情報蓄積
ノード部)Bとして構成されている。
【0042】前記転送用MOSFETQt1は、フリッ
プフロップ回路の記憶ノード部Aとデータ線DL1との
間に配置され、前記転送用MOSFETQt2は、フリ
ップフロップ回路の記憶ノード部Bとデータ線DL2と
の間に配置されている。この転送用MOSFETQt1
及びQt2は、ワード線WLによって動作が制御され
る。
【0043】前記負荷用TFTQf1、駆動用MOSF
ETQd1の夫々のゲート電極はフリップフロップ回路
の記憶ノード部Bに接続され、負荷用TFTQf2、駆
動用MOSFETQd2の夫々のゲート電極はフリップ
フロップ回路の記憶ノード部Aに接続されている。
【0044】前記負荷用TFTQf1のソース領域に
は、動作電位(例えば3.3[V])Vccに電位固定され
る動作電源配線25Aが電気的に接続されている。ま
た、負荷用TFTQf2のソース領域には、動作電位V
ccに電位固定される動作電源配線25Bが電気的に接続
されている。
【0045】前記駆動用MOSFETQd1、Qd2の
夫々のソース領域には、基準電位(例えば0[V])Vs
sに電位固定される基準電源配線31Aが電気的に接続
されている。
【0046】前記フリップフロップ回路の記憶ノード部
Aには容量素子C1が付加され、更にその蓄積ノード部
Bには容量素子C2が付加されている。
【0047】前記転送用MOSFETQt1は、図1に
示すように、フィールド絶縁膜7で周囲を規定されたp
型ウエル領域6Aの主面に構成されている。この転送用
MOSFETQt1は、主に、チャネル形成領域(しき
い値電圧制御領域)であるp型半導体領域40、ゲート
絶縁膜10、ゲート電極13、ソース領域及びドレイン
領域である一対のn型半導体領域18t及び一対のn+型
半導体領域20で構成されている。n型半導体領域18
tは、n+型半導体領域20の不純物濃度に比べて低い不
純物濃度に設定され、ゲート電極13下においてチャネ
ル形成領域側に最も近接して配置されている。つまり、
転送用MOSFETQt1は、nチャネル導電型で構成
され、更に、ドレイン領域である高不純物濃度のn+型半
導体領域20とチャネル形成領域であるp型半導体領域
40との間にドレイン領域である低不純物濃度のn型半
導体領域18を配置したLDD構造で構成されている。
【0048】前記転送用MOSFETQt1のソース領
域及びドレイン領域である一対のn型半導体領域18t
は、ゲート電極13に対して自己整合で形成されてい
る。また、転送用MOSFETQt1のソース領域及び
ドレイン領域である一対のn+型半導体領域20は、ゲー
ト電極13のゲート長方向の側壁面を覆うサイドウォー
ルスペーサ(図示せず)に対して自己整合で形成されてい
る。
【0049】前記転送用MOSFETQt1のゲート電
極13は、前述のnチャネルMOSFETQnのゲート
電極13と同一工程で形成されている。
【0050】前記転送用MOSFETQt1の他方のn+
型半導体領域20には、層間絶縁膜33に形成された接
続孔34を通して第1層目の金属配線35が電気的に接
続されている。
【0051】前記転送用MOSFETQt2は、同図に
示していないが、転送用MOSFETQt1と同様に構
成されている。
【0052】前記駆動用MOSFETQd2は、同図に
詳細に示していないが、フィールド絶縁膜7で周囲を規
定されたp型ウエル領域6Aの主面に構成されている。
この駆動用MOSFETQd2は、主に、チャネル形成
領域(しきい値電圧制御領域)であるp型半導体領域4
1、ゲート絶縁膜10、ゲート電極13、ソース領域及
びドレイン領域である一対のn+型半導体領域17で構成
されている。つまり、駆動用MOSFETQd2は、n
チャネル導電型で構成され、更に、シングル・ドレイン
構造で構成されている。駆動用MOSFETQt2のゲ
ート電極13は前述の転送用MOSFETQt1のゲー
ト電極13と同一工程で形成されている。
【0053】前記駆動用MOSFETQd1は、同図に
示していないが、駆動用MOSFETQd2と同様に構
成されている。
【0054】前記負荷用TFTQf1は、チャネル形成
領域、ゲート絶縁膜、ゲート電極、ソース領域及びドレ
イン領域で構成されている。ゲート電極は第3層目の多
結晶珪素膜からなるポリシリコンパターン28で構成さ
れている。チャネル形成領域、ソース領域及びドレイン
領域は第2層目の多結晶珪素膜からなるポリシリコンパ
ターン25に形成されている。ゲート絶縁膜は第2層目
のポリシリコンパターン25と第3層目のポリシリコン
パターン28との間に形成された層間絶縁膜26で構成
されている。なお、第2層目のポリシリコンパターン2
5は、層間絶縁膜23によってゲート電極13と電気的
に分離されている。
【0055】前記負荷用TFTQf2は、同図に示して
いないが、負荷用TFTQf1と同様に構成されてい
る。
【0056】前記負荷用TFTQf1、Qf2の夫々の
ソース領域及びドレイン領域は、詳細に図示していない
が、ポリシリコンパターン25に形成されたp型半導体
領域で構成されている。つまり、メモリセルMのプリッ
プフロップ回路は、2つのCMOSインバータ回路で構
成されている。このCMOSインバータ回路は、飽和負
荷型及び非飽和負荷型のNMOSインバータ回路に比べ
て消費電力が低い。
【0057】前記動作電源配線25Aは第2層目のポリ
シリコンパターン25で構成されている。この動作電源
配線25Aは、第2層目のポリシリコンパターン25に
形成された負荷用TFTQf1のソース領域に電気的に
接続されている。また、前記動作電源配線25Bは第2
層目のポリシリコンパターン25で構成されている。こ
の動作電源配線25Bは、第2層目のポリシリコンパタ
ーン25に形成された負荷用TFTQf2のソース領域
に電気的に接続されている。
【0058】前記容量素子C1は、下部電極、誘電体
膜、上部電極の夫々を順次積み重ねた積層構造(STC
構造:Stacked apacitor)で構成されている。下部
電極は、第3層目の多結晶珪素膜からなるポリシリコン
パターン28で構成され、負荷用TFTQf2のゲート
電極と兼用されている。上部電極は、第4層目の多結晶
珪素膜からなるポリシリコンパターン31で構成され、
基準電源配線31Aと兼用されている。誘電体膜は、第
3層目のポリシリコンパターン28と第4層目のポリシ
リコンパターン31との間に形成された層間絶縁膜29
で構成されている。層間絶縁膜29は例えば酸化珪素膜
で形成されている。
【0059】前記容量素子C2は、下部電極、誘電体
膜、上部電極の夫々を順次積み重ねた積層構造(STC
構造:Stacked apacitor)で構成されている。下部
電極は、第3層目のポリシリコンパターン28で構成さ
れ、負荷用TFTQf1のゲート電極と兼用されてい
る。上部電極は、第4層目のポリシリコンパターン31
で構成され、基準電源配線31Aと兼用されている。誘
電体膜は、第3層目のポリシリコンパターン28と第4
層目のポリシリコンパターン31との間に形成された層
間絶縁膜29で構成されている。
【0060】前記転送用MOSFET(Qt1,Qt2)
のチャネル形成領域であるp型半導体領域40は、駆動
用MOSFET(Qd1,Qd2)のチャネル形成領域で
あるp型半導体領域41に比べて低い不純物濃度に設定
されている。つまり、転送用MOSFET(Qt1,Q
t2)のしきい値電圧(Vth)は、駆動用MOSFET
(Qd1,Qd2)のしきい値電圧(Vth)に比べて低く設
定されている。
【0061】前記転送用MOSFET(Qt1,Qt2)
のチャネル形成領域であるp型半導体領域40は、nチ
ャネルMOSFETQnのチャネル形成領域であるp型
半導体領域41に比べて低い不純物濃度に設定されてい
る。つまり、転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のし
きい値電圧(Vth)は、周辺回路の回路素子であるnチャ
ネルMOSFETQnのしきい値電圧(Vth)に比べて低
く設定されている。
【0062】前記転送用MOSFET(Qt1,Qt2)
のソース領域及びドレイン領域である一対のn型半導体
領域18tは、nチャネルMOSFETQnのソース領
域及びドレイン領域である一対のn型半導体領域18n
に比べて低い不純物濃度に設定されている。つまり、転
送用MOSFET(Qt1,Qt2)のドレイン領域のチ
ャネル形成領域側の拡散抵抗は、周辺回路の回路素子で
あるnチャネルMOSFETQnのドレイン領域のチャ
ネル形成領域側の拡散抵抗に比べて高く設定されてい
る。
【0063】前記転送用MOSFETQt1、Qt2の
夫々は、ドレイン領域である高不純物濃度のn+型半導体
領域20とチャネル形成領域であるp型半導体領域40
との間にドレイン領域である低不純物濃度のn型半導体
領域18tを配置したLDD構造で構成され、前記駆動
用MOSFETQd1、Qd2の夫々は、高不純物濃度
のn+型半導体領域17をドレイン領域とするシングル・
ドレイン構造で構成されている。つまり、転送用MOS
FETQt1、Qt2の夫々のドレイン領域のチャネル
形成領域側の拡散抵抗は、駆動用MOSFETQd1、
Qd2の夫々のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡
散抵抗に比べて高く設定されている。
【0064】前記転送用MOSFETQt1、Qt2、
駆動用MOSFETQd1、Qd2の夫々は図4(平面
レイアウト図)に示すように配置され、負荷用TFTQ
f1、Qf2、動作電源配線25A、25Bの夫々は図
5(平面レイアウト図)に示すように配置され、容量素
子C1、C2、基準電源配線31Aの夫々は図6(平面
レイアウト図)に示すように配置されている。なお、図
4乃至図6において、II−II線は図1のメモリセル形成
領域での断面図に対応する。
【0065】前記第3層目の一方のポリシリコンパター
ン28は、図1、図5及び図7(平面レイアウト図)に
示す接続孔27を通して、負荷用TFTQf1のドレイ
ン領域である第2層目の一方のポリシリコンパターン2
5、駆動用MOSFETQd2のゲート電極13、駆動
用MOSFETQd1のドレイン領域であるn+型半導体
領域17、転送用MOSFETQt1の一方のn+型半導
体領域20の夫々に電気的に接続されている。つまり、
容量素子C1の下部電極(ポリシリコンパターン2
8)、負荷用TFTQf2のゲート電極(ポリシリコン
パターン28)、駆動用MOSFETQd2のゲート電
極13、負荷用TFTQf1のドレイン領域(ポリシリ
コンパターン25)、駆動用MOSFETQd1のドレ
イン領域、転送用MOSFETQt1の一方のn+型半導
体領域20の夫々は、1つの接続孔27によって電気的
に接続されている。
【0066】前記第3層目の他方のポリシリコンパター
ン28は、図5及び図7に示す接続孔27を通して、負
荷用TFTQf2のドレイン領域である第2層目の他方
のポリシリコンパターン25、駆動用MOSFETQd
1のゲート電極13、駆動用MOSFETQd2のドレ
イン領域であるn+型半導体領域17、転送用MOSFE
TQt2の一方のn+型半導体領域20の夫々に電気的に
接続されている。つまり、容量素子C2の下部電極(ポ
リシリコンパターン28)、負荷用TFTQf1のゲー
ト電極(ポリシリコンパターン28)、駆動用MOSFE
TQd1のゲート電極13、負荷用TFTQf2のドレ
イン領域(ポリシリコンパターン25)、駆動用MOSF
ETQd2のドレイン領域、転送用MOSFETQt2
の一方のn+型半導体領域20の夫々は、1つの接続孔2
7によって電気的に接続されている。なお、図7におい
て、II−II線は、図1のメモリセル形成領域での断面図
に対応する。
【0067】前記第4層目のポリシリコンパターン31
は、図6に示すように、第2層目のポリシリコンパター
ン25上及び第3層目のポリシリコンパターン28上を
覆っている。つまり、第2層目の多結晶珪素膜25、第
3層目の多結晶珪素膜28の夫々は、メモリセル形成領
域内において、第4層目の多結晶珪素膜31で覆われて
いる。
【0068】前記第4層目のポリシリコンパターン31
には、図1及び図6に示すように、層間絶縁膜33に形
成された接続孔34を通して第1層目の金属配線35が
電気的に接続されている。つまり、基準電源配線(ポリ
シリコンパターン31)31Aは、その上層に形成され
た金属配線35で各メモリセル毎に裏打ちされている。
【0069】前記第1層目の金属配線35上には、図1
及び図2に示すように、層間絶縁膜36が形成されてい
る。層間絶縁膜36は例えばCVD法(hemical apo
r eposition)で堆積した酸化珪素膜で形成されてい
る。
【0070】前記層間絶縁膜36上には、図1及び図8
(平面レイアウト図)に示すように、第2層目の金属配線
であるデータ線DL1、DL2の夫々が形成されてい
る。データ線DL1、DL2の夫々は例えばアルミニウ
ム膜又はアルミニウム合金膜で形成されている。なお、
図8において、II−II線は図1のメモリセル形成領域で
の断面図に対応する。
【0071】前記データ線DL1、DL2の夫々は最終
保護膜37で覆われている。この最終保護膜37は例え
ば窒化珪素膜で形成されている。
【0072】なお、前記ポリシリコンパターン31は、
図1及び図7に示すように、接続孔30Aを通して駆動
用MOSFETQd1のソース領域であるn+型半導体領
域17に電気的に接続され、接続孔30Aを通して駆動
用MOSFETQd2のソース領域であるn+型半導体領
域17に電気的に接続されている。
【0073】このように構成されたSRAMは、コンピ
ュータやワーク・ステーション等のキャッシュメモリ部
に塔載される。このキャッシュメモリ部は、それらのメ
インメモリ部に比べて高速にアクセスされる。
【0074】次に、前記SRAMの製造方法について、
図を用いて説明する。
【0075】まず、p-型半導体基板1Aを用意する。
【0076】次に、前記p-型半導体基板1Aのメモリセ
ル形成領域の主面に深いn型半導体領域2及び浅いp型
半導体領域4A、バイポーラ形成領域の主面に浅いn+型
半導体領域3A、nMOS形成領域の主面に浅いp型半
導体領域4B、pMOS形成領域の主面に浅いn+型半導
体領域3Bの夫々を選択的に形成する。
【0077】次に、前記p-型半導体基板1Aの主面上に
エピタキシャル成長法でエピタキシャル層1Bを成長さ
せる。この工程において、深い埋込型のn型半導体領域
2、浅い埋込型のp型半導体領域4A、4B、浅い埋込
型のn+型半導体領域3A、3Bの夫々が形成される。
【0078】次に、前記埋込型のn+型半導体領域3Aの
主面上にn型ウエル領域5A、前記埋込型のp型半導体
領域4Aの主面上にp型ウエル領域6A、前記埋込型の
n+型半導体領域3Bの主面上にn型ウエル領域5B、前
記埋込型のp型半導体領域4Bの主面上にp型ウエル領
域6Bの夫々を選択的に形成する。
【0079】次に、熱酸化法を使用し、前記エピタキシ
ャル層1Bの主面上にフィールド絶縁膜7を形成する。
【0080】次に、前記n型ウエル領域5Aの主面に、
コレクタコンタクト領域であるn+型半導体領域8を形成
する。この後、前記p型ウエル領域6Aの駆動用MOS
形成領域にp型半導体領域(Burred-p)9を形成する。
【0081】ここまでの製造工程を図9(要部断面図)及
び図10(要部断面図)に示す。
【0082】次に、前記p型ウエル領域6Aの転送用M
OS形成領域の主面上にマスク45を形成する。このマ
スク45は例えばフォトレジスト膜で形成される。
【0083】次に、前記マスク45不純物導入用マスク
として使用し、p型ウエル領域6Aの駆動用MOS形成
領域の主面、n型ウエル領域5Aの主面、p型ウエル領
域6Bの主面及びn型ウエル領域5Bの主面にイオン打
込み法でp型不純物38を選択的に導入する。p型不純
物38としては、例えばフッ化ボロン(BF2)を使用す
る。このフッ化ボロンは例えば7×1011[atoms/c
m2]程度の不純物導入量で導入される。
【0084】ここまでの製造工程を図11(要部断面図)
及び図12(要部断面図)に示す。また、前記マスク45
のメモリセル形成領域における平面パターンを図13
(平面パターン図)に示す。なお、p型ウエル領域6A
の転送用MOS形成領域の主面上、n型ウエル領域5A
の主面上及びn型ウエル領域5Bの主面上にマスク45
を形成し、これらの主面にp型不純物38を導入しなく
てもよい。また、p型ウエル領域6Aの転送用MOS形
成領域の主面上及びn型ウエル領域5Aの主面上にマス
ク45を形成し、これらの主面にp型不純物38を導入
しなくてもよい。
【0085】次に、前記マスク45を除去する。
【0086】次に、前記p型ウエル領域6Aの主面、n
型ウエル領域5Aの主面、p型ウエル領域6Bの主面及
びn型ウエル領域5Bの主面にイオン打込み法でp型不
純物39を活性領域全面に導入する。p型不純物として
は、例えばフッ化ボロン(BF2)を使用する。このフ
ッ化ボロンは例えば2.3×1012[atoms/cm2]程度
の不純物導入量で導入される。この工程において、図1
4(要部断面図)に示すように、p型ウエル領域6Aの主
面に転送用MOSFETのチャネル形成領域であるp型
半導体領域40及び駆動用MOSFETのチャネル形成
領域であるp型半導体領域41が形成され、n型ウエル
領域5Aの主面にp型半導体領域41が形成される。ま
た、図15(要部断面図)に示すように、p型ウエル領域
6Bの主面にnチャネルMOSFETのチャネル形成領
域であるp型半導体領域41が形成され、n型ウエル領
域5Bの主面にp型半導体領域41が形成される。p型
半導体領域40はp型不純物39で構成され、p型半導
体領域41はp型不純物38及びp型不純物39で構成
される。つまり、p型半導体領域40はp型半導体領域
41の不純物濃度に比べて低い不純物濃度に設定され
る。なお、p型不純物39は、n型ウエル領域5Aの主
面に導入しなくてもよい。
【0087】次に、前記p型ウエル領域6A、n型ウエ
ル領域5A、p型ウエル領域6B、n型ウエル領域5B
の夫々の主面上にゲート絶縁膜10を形成する。
【0088】次に、前記ゲート絶縁膜10の夫々の主面
上にゲート電極13を形成すると共に、このゲート電極
13の上面にキャップ絶縁膜14を形成する。ゲート電
極13は、第1層目の多結晶珪素膜11及びその主面上
に積層された高融点金属膜12で形成される。高融点金
属膜12は例えばタングステンシリサイド(WSi2)膜で
形成される。なお、キャップ絶縁膜14、高融点金属膜
12、多結晶珪素膜11の夫々は、同一のフォトレジス
トマスクを用いて加工される。
【0089】次に、前記n型ウエル領域5Bの主面に一
対のn型半導体領域(nポケット領域)15を形成する
と共に、ソース領域及びドレイン領域である一対のp型
半導体領域16を形成する。この一対のn型半導体領域
15、一対のp型半導体領域16の夫々はゲート電極1
3に対して自己整合で形成される。
【0090】次に、前記p型ウエル領域6Aの駆動用M
OS形成領域の主面にソース領域及びドレイン領域であ
る一対の深いn+型半導体領域17を選択的に形成する。
この一対の深いn+型半導体領域17の夫々は、ゲート電
極13に対して自己整合でn型不純物(例えば燐(P))を
導入することにより形成される。n型不純物は例えば3
×1015[atoms/cm2]程度の不純物導入量で導入され
る。深いn+型半導体領域17は、駆動用MOSFETの
相互コンダクタンスgmを増加することができると共
に、ゲート電極13に対するドレイン領域のオーバーラ
ップ長を増加することができるので、耐α線強度を高め
ることができる。この工程において、駆動用MOSFE
TQd1、Qd2の夫々がほぼ完成する。
【0091】ここまでの製造工程を図16(要部断面図)
及び図17(要部断面図)に示す。
【0092】次に、前記p型ウエル領域6Aの転送用M
OS形成領域の主面上、n型ウエル領域5Aの主面上及
びn型ウエル領域5Bの主面上にマスク47を形成す
る。このマスク47は、例えばフォトレジスト膜で形成
される。
【0093】次に、前記マスク47及びゲート電極13
を不純物導入用マスクとして使用し、p型ウエル領域6
Bの主面にイオン打込み法でn型不純物を導入して、一
対のn型半導体領域18Aを選択的に形成する。一対の
n型半導体領域18Aの夫々は、ゲート電極13に対し
て自己整合で形成される。n型不純物としては、例えば
燐(P)を使用する。この燐は例えば2.4×1013[at
oms/cm2]程度の不純物導入量で導入される。この工程
において、燐はp型ウエル領域6Aの駆動用MOS形成
領域の主面にも導入されるが、駆動用MOS形成領域の
主面には高不純物濃度のn+型半導体領域17が既に形成
されているので、n+型半導体領域17の実効的な不純物
濃度プロファイルは殆ど変化しない。
【0094】ここまでの製造工程を図18(要部断面図)
及び図19(要部断面図)に示す。また、前記マスク47
のメモリセル形成領域における平面パターンを図20
(平面パターン図)に示す。
【0095】次に、前記マスク47を除去する。
【0096】次に、前記n型ウエル領域5Aの主面上及
びn型ウエル領域5Bの主面上にマスク48を形成す
る。このマスク48は例えばフォトレジスト膜で形成さ
れる。
【0097】次に、前記マスク48及びゲート電極13
を不純物導入用マスクとして使用し、p型ウエル領域6
Aの主面及び一対のn型半導体領域18Aの主面にイオ
ン打込み法でn型不純物を選択的に導入して、転送用M
OSFETのソース領域及びドレイン領域である一対の
n型半導体領域18tを形成すると共に、nチャネルM
OSFETのソース領域及びドレイン領域である一対の
n型半導体領域18nを形成する。一対のn型半導体領
域18t、一対のn型半導体領域18nの夫々は、ゲー
ト電極13に対して自己整合で形成される。n型不純物
としては燐(P)を使用する。この燐は例えば1.6×1
13[atoms/cm2]程度の不純物導入量で導入される。
この工程において、転送用MOSFETのソース領域及
びドレイン領域である一対のn型半導体領域18tは1
回の不純物導入工程で形成され、nチャネルMOSFE
Tのソース領域及びドレイン領域である一対のn型半導
体領域18nは2回の不純物導入工程で形成されるの
で、一対のn型半導体領域18tは一対のn型半導体領
域18nの不純物濃度に比べて低い不純物濃度に設定さ
れる。つまり、一対のn型半導体領域18tの拡散抵抗
は一対のn型半導体領域18nの拡散抵抗に比べて高く
設定される。
【0098】ここまでの製造工程を図21(要部断面図)
及び図22(要部断面図)に示す。
【0099】次に、前記マスク48を除去する。
【0100】次に、前記ゲート電極13のゲート長方向
の側壁面を覆うサイドウォールスペーサ19を形成す
る。サイドウォールスペーサ19は、ゲート電極13上
を含むエピタキシャル層1B上の全面に例えば酸化珪素
膜からなる絶縁膜を形成した後、この絶縁膜に異方性エ
ッチングを施すことにより形成される。
【0101】次に、前記p型ウエル領域6Aの転送用M
OS形成領域の主面にソース領域及びドレイン領域であ
る一対のn+型半導体領域20、前記p型ウエル領域6B
の主面にソース領域及びドレイン領域である一対のn+型
半導体領域20の夫々を形成する。この一対のn+型半導
体領域20の夫々は、サイドウォールスペーサ19に対
して自己整合でn型不純物(例えばAs)を導入すること
により形成される。n型不純物は例えば3×1015[at
oms/cm2]程度の不純物導入量で導入される。この工程
において、nチャネルMOSFETQnがほぼ完成す
る。また、nチャネルMOSFETQnのドレイン領域
のチャネル形成領域側の拡散抵抗に比べてドレイン領域
のチャネル形成領域側の拡散抵抗が高く設定され、かつ
nチャネルMOSFETQn、駆動用MOSFET(Q
d1,Qd2)の夫々のしきい値電圧に比べてしきい値
電圧が低く設定された転送用MOSFETQt1、Qt
2の夫々がほぼ完成する。
【0102】次に、前記n型ウエル領域5Bの主面にソ
ース領域及びドレイン領域である一対のp+型半導体領域
21を形成すると共に、前記n型ウエル領域5Aの主面
に高濃度ベース領域であるp+型半導体領域21の夫々を
形成する。一対のp+型半導体領域21の夫々は、サイド
ウォールスペーサ19に対して自己整合でp型不純物
(例えばB)を導入することにより形成される。高濃度ベ
ース領域であるp+型半導体領域21はp型不純物を選択
的に導入することにより形成される。この工程におい
て、pチャネルMOSFETQpがほぼ完成する。
【0103】次に、前記n型ウエル領域5Aの主面に真
性ベース領域であるp型半導体領域22を形成する。こ
のp型半導体領域22はp型不純物(例えばBF2)を選
択的に導入することにより形成される。このBF2は、
例えば3×1013[atoms/cm2]程度の不純物導入量で
導入される。これは先に導入された不純物の導入量に対
し10倍程度の導入量である。従って、真性ベース領域
の不純物濃度は、チャネルイオン打込みによらず、真性
ベース領域形成イオン打込みによって決定されると考え
てよい。
【0104】ここまでの製造工程を図23(要部断面図)
及び図24(要部断面図)に示す。
【0105】次に、層間絶縁膜23、接続孔24、第2
層目の多結晶珪素膜25の夫々を形成する。この後、前
記多結晶珪素膜25のTFT形成領域を除くその周囲の
領域にp型不純物(例えばBF2)をインオ打込み法で選
択的に導入する。
【0106】次に、前記多結晶珪素膜25にパターンニ
ングを施し、2つのポリシリコンパターン25を形成す
る。この後、前記一方のポリシリコンパターン25にT
FTQf1のソース領域及ドレイン領域を形成すると共
に、他方のポリシリコンパターン25にTFTQf2の
ソース領域及びドレインを形成する。なお、2つのポリ
シリコンパターン25の平面レイアウトは図5に示す通
りである。
【0107】次に、前記TFTQf1、Qf2の夫々の
ゲート絶縁膜である層間絶縁膜26を形成する。この
後、前記一方のポリシリコンパターン25のドレイン領
域、駆動用MOSFETQt2のゲート電極13、駆動
用MOSFETQd1のドレイン領域であるn+型半導体
領域17、転送用MOSFETQt1の一方のn+型半導
体領域20の夫々の一部の表面を露出させる接続孔27
を形成すると共に、前記他方のポリシリコンパターン2
5のドレイン領域、駆動用MOSFETQt1のゲート
電極13、駆動用MOSFETQd2のドレイン領域で
あるn+型半導体領域17、転送用MOSFETQt2の
一方のn+型半導体領域20の夫々の一部の表面を露出さ
せる接続孔27を形成する。
【0108】次に、第3層目の多結晶珪素膜28を形成
する。この後、前記多結晶珪素膜28にパターンニング
を施し、負荷用TFTQf1のゲート電極であり、かつ
容量素子C1の下部電極であるポリシリコンパターン2
8を形成すると共に、負荷用TFTQf2のゲート電極
であり、かつ容量素子C2の下部電極であるポリシリコ
ンパターン28を形成する。この工程において、負荷用
TFTQf1、Qf2の夫々がほぼ完成する。なお、2
つのポリシリコンパターン28の平面レイアウトは図5
に示す通りである。
【0109】次に、容量素子C1、C2の夫々の誘電体
膜である層間絶縁膜29を形成する。この後、駆動用M
OSFETQd1のソース領域であるn+型半導体領域1
7の一部の表面を露出させる接続孔30A、駆動用MO
SFETQd2のソース領域であるn+型半導体領域17
の一部の表面を露出させる接続孔30Aの夫々を形成す
ると共に、真性ベース領域であるp型半導体領域22の
一部の表面を露出させるエミッタ開口30Bを形成す
る。
【0110】次に、第4層目の多結晶珪素膜31を形成
する。この後、前記多結晶珪素膜31にパターンニング
を施し、容量素子C1、容量素子C2の夫々の上部電極
であり、かつ基準電源配線(31A)であるポリシリコン
パターン31を形成すると共に、エミッタ電極31Bを
形成する。ポリシリコンパターン31は、メモリセル形
成領域において、第2層目のポリシリコンパターン25
上及び第3層目のポリシリコンパターン28上を覆って
いる。なお、ポリシリコンパターン31の平面レイアウ
トは図6に示す通りである。また、ポリシリコンパター
ン31、容量素子C1、C2の夫々の上部電極及び基準
電源配線(31A)は、エミッタ電極31Bを除いてサリ
サイド化しておくと、Alシャントの必要がなくなり、
高密度化を図ることができる。ここで、エミッタ電極3
1Bのサリサイド化を回避する理由は、ベース電流の増
加を防止するためである。
【0111】次に、熱拡散処理を施し、前記エミッタ電
極31Bに導入されたn型不純物を真性ベース領域であ
るp型半導体領域22の主面に拡散し、エミッタ領域で
あるn+型半導体領域32を形成する。この工程により、
バイポーラトランジスタTrがほぼ完成する。
【0112】次に、層間絶縁膜33を形成する。この
後、ポリシリコンパターン31の一部の表面を露出させ
る接続孔34、転送用MOSFETQt1の他方のn+型
半導体領域20の一部の表面を露出させる接続孔34、
高濃度ベース領域であるp+型半導体領域21の一部の表
面を露出させる接続孔34、エミッタ電極31Bの一部
の表面を露出させる接続孔34、コレクタコンタクト領
域であるn+型半導体領域8の一部の表面を露出させる接
続孔34、nチャネルMOSFETQnの一方のn+型半
導体領域20の一部の表面を露出させる接続孔34及び
他方のn+型半導体領域20の一部の表面を露出させる接
続孔34、pチャネルMOSFETQpの一方のp+型半
導体領域21の一部の表面を露出させる接続孔34及び
他方のp+型半導体領域21の一部の表面を露出させる接
続孔34等を形成する。
【0113】次に、前記層間絶縁膜33上に第1層目の
金属配線35を形成する。この工程において、基準電源
配線(ポリシリコンパターン31)31Aは、その上層に
形成された金属配線35で各メモリセルM毎に裏打ちさ
れる。
【0114】次に、前記金属配線35上を含む層間絶縁
膜33上の全面に層間絶縁膜36を形成する。この後、
前記層間絶縁膜36上に第2層目の金属配線であるデー
タ線DL1、DL2の夫々を形成する。
【0115】次に、前記データ線DL1上及びDL2上
を含む層間絶縁膜36上の全面に例えば窒化珪素膜から
なる最終保護膜37を形成することにより、図1及び図
2に示すSRAMがほぼ完成する。
【0116】なお、前記第4層目の多結晶珪素膜31の
形成工程において、n型不純物として砒素(As)を使用
した場合、その後の熱処理によるシャロー化で急峻な濃
度プロファイルのn+型半導体領域32を形成することが
でき、バイポーラトランジスタTrの高性能化を図るこ
とができる。また、n型不純物として燐(P)を使用した
場合、多結晶珪素膜31中に均一にn型不純物が分布
し、下地と多結晶珪素膜31との接続における接続抵抗
(コンタクト抵抗)を低減することができるので、接続孔
の占有面積を縮小することができ、これに相当する分、
メモリセルの占有面積を縮小することができる。
【0117】このように構成されたSRAMは、前述の
ように、メモリセルMの転送用MOSFET(Qt1,
Qt2)のしきい値電圧(Vth)を駆動用MOSFET
(Qd1,Qd2)のしきい値電圧(Vth)に比べて低く
設定し、メモリセルMの転送用MOSFET(Qt1,
Qt2)のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵
抗を周辺回路のnチャネルMOSFETQnのドレイン
領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗に比べて高く設定
している。転送用MOSFETのチャネルコンダクタン
ス定数βtrは、転送用MOSFETのしきい値電圧の低
下に伴って増加するが、転送用MOSFETのドレイン
領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗を高めれば、チャ
ネルコンダクタンス定数βtrの増加を抑制できる。つま
り、転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のしきい値電
圧を駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のしきい値電
圧に比べて低く設定し、転送用MOSFET(Qt1,
Qt2)のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵
抗を周辺回路のnチャネルMOSFETQnのドレイン
領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗に比べて高く設定
することにより、転送用MOSFETのしきい値電圧の
低下に伴う転送用MOSFETのチャネルコンダクタン
ス定数βtrの増加を抑制できる。この転送用MOSF
ETのチャネルコンダクタンス定数βtrの増加の抑制
は、β比(駆動用MOSFETのチャネルコンダクタン
ス定数βdr/転送用MOSFETのチャネルコンダクタ
ンス定数βtr)の低下を抑制し、β比の低下に伴うメモ
リセルMのLowノードの電位の増加を抑えることができ
る。従って、転送用MOSFET(Qt1,Qt2)の
しきい値電圧を下げ、メモリセルMの書き込み・読み出
しを高速サイクルで行っても、図25(波形図)に示すよ
うに、読み出し直後におけるHighノードとLowノード
の電位差を確保することができる。
【0118】一方、周辺回路のnチャネルMOSFET
Qnのチャネルコンダクタンス定数はドレイン領域のチ
ャネル形成領域側の拡散抵抗の増加に伴って低下する
が、メモリセルMの転送用MOFSET(Qt1,Qt
2)のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗だ
け高めれば、nチャネルMOSFETQnのチャネルコ
ンダクタンス定数の低下を抑制できる。つまり、メモリ
セルMの転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のドレイ
ン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗を周辺回路のn
チャネルMOSFETQnのドレイン領域のチャネル形
成領域側の拡散抵抗に比べて高く設定することにより、
転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のドレイン領域の
チャネル形成領域側の拡散抵抗の増加に伴うnチャネル
MOSFETQnのチャネルコンダクタンス定数の低下
を抑制できるので、nチャネルMOSFETQnの駆動
力の低下を抑制することができる。
【0119】前記メモリセルMのβ比と情報破壊発生率
との関係を図26(相関図)に示す。図26において、従
来の情報破壊発生率は50[%]以上であった。これに
対し、転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のしきい値
電圧を駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のしきい
値電圧(Vth)に比べて低く設定した場合は10[%]未
満まで改善できた。更に、転送用MISFET(Qt
1,Qt2)のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡
散抵抗をnチャネルMOSFETQnのドレイン領域の
チャネル形成領域側の拡散抵抗に比べて高く設定した場
合はほぼ0[%]まで改善できた。
【0120】このように、2個の負荷用TFT(Qf
1,Qf2)と2個の駆動用MOSFET(Qd1,Qd
2)からなるフリップフロップ回路及び2個の転送用M
ISFET(Qt1,Qt2)を有するメモリセルMと、
nチャネルMOSFETQnを有する周辺回路とを備え
たSRAM(半導体集積回路装置)において、前記転送用
MISFET(Qt1,Qt2)のしきい値電圧(Vth)
を、前記駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のしきい
値電圧(Vth)に比べて低く設定し、前記MOSFET
(Qt1,Qt2)のドレイン領域のチャネル形成領域側
の拡散抵抗を、前記MOSFET(Qd1,Qd2)のド
レイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗に比べて高
く設定する。
【0121】この構成により、メモリセルMにおいて、
転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のしきい値電圧
の低下に伴う転送用MISFET(Qt1,Qt2)のチ
ャネルコンダクタンス定数βtrの増加を抑制できるの
で、転送用MOSFET(Qt1,Qt2)のしきい値
電圧を下げ、低電圧でかつ高速サイクルでメモリセルM
を動作させても、HighノードとLowノードとの電位差
を確保することができる。また、周辺回路において、転
送用MOSFET(Qt1,Qt2)のドレイン領域のチ
ャネル形成領域側の拡散抵抗の増加に伴うnチャネルM
OSFETQnのチャネルコンダクタンス定数の低下を
抑制できるので、nチャネルMOSFETQnの駆動力
の低下を抑制することができる。この結果、メモリセル
Mの情報破壊を防止することができると共に、nチャネ
ルMOSFETQnを有する周辺回路の動作速度の高速
化を図ることができる。
【0122】また、前記メモリセルMの転送用MOSF
ET(Qt1,Qt2)のドレイン領域を、ゲート電極1
3に対して自己整合で形成された低不純物濃度のn型半
導体領域18tと、前記ゲート電極13の側壁面を覆う
サイドウォールスペーサ19に対して自己整合で形成さ
れた高不純物濃度のn+半導体領域20とで構成する。こ
れにより、メモリセルMの転送用MOSFET(Qt
1,Qt2)のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡
散抵抗のバラツキを抑えることができるので、転送用M
OSFET(Qt1,Qt2)のチャネルコンダクタンス
定数βtrのバラツキを抑えることができる。この結果、
読み出し直後におけるLowノードの電位の安定化を図る
ことができる。
【0123】なお、β比を大きくする方法として、駆動
用MOSFET(Qd1,Qd2)のゲート幅を拡げて電
流量を増加すれば、駆動用MOSFET(Qd1,Qd
2)のチャネルコンダクタンス定数βtdが大きくなるの
で、β比を大きくすることができる。しかしながら、本
実施形態のように、転送用MOSFET(Qt1,Qt
2)、駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)の夫々のゲ
ート電極13が同一層の多結晶珪素膜で形成されている
場合、駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のゲート幅
を拡げれば、メモリセルMの平面サイズが増加してしま
うので、メモリセルMの微細化などレイアウト上の制約
から、駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のゲート
幅を拡げる方法は困難である。従って、本実施形態のよ
うに、転送用MOSFET(Qt1,Qt2)、駆動用M
OSFET(Qd1,Qd2)、nチャネルMOSFET
Qnの夫々を構成することにより、メモリセルMの平面
サイズを増加することなく、メモリセルMの情報破壊を
防止することができると共に、周辺回路の動作速度の高
速化を図ることができる。
【0124】(実施形態2)本発明の実施形態2である
SRAMの概略構成を図27(要部等価回路図)及び図2
8(要部等価回路図)に示す。
【0125】図27及び図28に示すように、SRAM
は、1[bit ]の情報を記憶するメモリセルMを備え、
更に、周辺回路として、ライトアンプ50、列選択回路
51ワード・ドライバー回路52、データ線負荷回路5
3、プリセンスアンプ回路54及びメインセンスアンプ
55を備えている。
【0126】前記メモリセルMは、2つのインバータ回
路からなるフリップフロップ回路及び2つの転送用MO
SFETQt1、Qt2で構成されている。一方のイン
バータ回路は負荷素子である負荷用TFTQf1及び駆
動用MOSFETQd1で構成されている。他方のイン
バータ回路は負荷素子である負荷用TFTQf2及び駆
動用MOSFETQd2で構成されている。負荷用TF
TQf1、駆動用MOSFETQd1の夫々のドレイン
領域は、フリップフロップ回路の記憶ノード部Aとして
構成されている。負荷用TFTQf2、駆動用MOSF
ETQd2の夫々のドレイン領域は、フリップフロップ
回路の記憶ノード部Bとして構成されている。
【0127】前記転送用MOSFETQt1は、フリッ
プフロップ回路の記憶ノード部Aとデータ線DL1との
間に配置され、前記転送用MOSFETQt2は、フリ
ップフロップ回路の記憶ノード部Bとデータ線DL2と
の間に配置されている。この転送用MOSFETQt
1、Qt2の夫々は、ワード線WLによって動作が制御
される。
【0128】前記負荷用TFTQf1、Qf2の夫々の
ソース領域は動作電位(例えば3.3[V])Vccに電
位固定され、前記駆動用MOSFETQd1、Qd2の
夫々のソース領域は基準電位(例えば0[V])Vssに電
位固定される。
【0129】前記転送用MOSFETQt1、Qt2、
駆動用MOSFETQd1、Qd2、負荷用TFTQf
1、Qf2の夫々は、前述の実施形態1の転送用MOS
FETQt1、Qt2、駆動用MOSFETQd1、Q
d2、負荷用TFTQf1、Qf2の夫々と同様に構成
されている。つまり、メモリセルMのフリップフロップ
回路は、2つのCMOSインバータ回路で構成されてい
る。
【0130】前記ライトアンプ50は、pチャネルMO
SFETQp及びnチャネルMOSFETQnからなる
CMOS回路で構成されている。前記列選択回路51
は、pチャネルMOSFETQp及びnチャネルMOS
FETQnからなるCMOS回路及びインバータ回路5
1Aで構成されている。前記ワード・ドライバー回路5
2は、pチャネルMOSFETQp及びnチャネルMO
SFETQnからなるCMOS回路で構成されている。
データ線負荷回路53は、pチャネルMOSFETQp
で構成されている。前記プリセンスアンプ回路54は、
バイポーラトランジスタTrで構成されている。前記メ
インセンスアンプ回路55は、詳細に図示していない
が、バイポーラトランジスタで構成されている。
【0131】前記ライトアンプ50、列選択回路51、
ワード・ドライバー回路52、データ線負荷回路53の
夫々のpチャネルMOSFETQpは、前述の実施形態
1のpチャネルMOSFETQpと同様に構成されてい
る。
【0132】前記ライトアンプ回路50、列選択回路5
1、ワード・ドライバー回路52の夫々のnチャネルM
OSFETQnは、前述の実施形態1のnチャネルMO
SFETQnと同様に構成されている。
【0133】前記プリセンスアンプ回路54のバイポー
ラトランジスタTr、メインセンスアンプ回路55のバ
イポーラトランジスタの夫々は、前述の実施形態1のバ
イポーラトランジスタTrと同様に構成されている。
【0134】前記ライトアンプ50は、CMOS回路で
構成されているので、入力された微小信号をフル振幅に
増幅し、共通データ線56A、56Bの夫々に伝達でき
る。共通データ線56Aは、列選択回路51のnチャネ
ルMOSFETQnを介してデータ線DL1に電気的に
接続され、共通データ線56Bは、列選択回路51のn
チャネルMOSFETQnを介してデータ線DL2に電
気的に接続されている。待期時、データ線LD1、DL
2の夫々は、データ線負荷回路53のpチャネルMOS
FETQpによってVcc電位(例えば3.3[V])に
電位固定されている。書き込みを行う場合、まず、デー
タ線負荷回路53のpチャネルMOSFETQpをOF
F状態とする。その後、選択すベき列の列選択回路51
のnチャネルMOSFETQnをON状態にすると、高
電位側のデータ線(例えばデータ線DL1)の電位はV
cc電位のままである。一方、低電位側のデータ線(例え
ばデータ線DL2)の電位は、列選択回路51のnチャ
ネルMOSFETQn及びライトアンプ50のnチャネ
ルMOSFETQnを介して放電され、Vss電位(例え
ば0[V]電位)となる。この状態で、ワード・ドライ
バー回路52で選択すベき行のワード線WLの電位をV
cc電位にたち上げると、メモリセルMの転送用MOSF
ETQt1、Qt2の夫々がON状態となり、データ線
(DL1,DL2)と選択すベきメモリセルMの蓄積ノ
ード部(A,B)とが導通状態となって書き込みが行なわ
れる。
【0135】個々の列のデータ線DL1、DL2の夫々
は、列選択回路51のpチャネルMOSFETQpを介
してプリセンスアンプ回路54のバイポーラトランジス
タTrに電気的に接続されている。情報を読み出す場
合、再びデータ線負荷回路53のpチャネルMOSFE
TQpをON状態にし、総てのデータ線DL1、DL2
の電位をVcc電位としたうえで、選択すベき行のワード
線WLの電位をVcc電位にたち上げ、メモリセルMの転
送用MOSFETQt1、Qt2をON状態にすると、
メモリセルMの蓄積ノード部A、Bの情報がデータ線D
L1、DL2に伝達される。この状態で読み出すベき列
の列選択回路51のpチャネルMOSFETQpをON
状態にすれば、データ線DL1、DL2の夫々の電位
は、共通データ線56A、56Bの夫々に伝達される。
共通データ線56A、56Bの夫々に伝達された信号
は、プリセンスアンプ回路54のバイポーラトランジス
タTr及びメインセンスアンプ回路55のバイポーラト
ランジスタで増幅され、出力用外部端子へと伝達され
る。
【0136】前記ライトアンプ回路50、列選択回路5
1、ワード・ドライバー回路52の夫々のnチャネルM
OSFETQnのゲート長は最小ゲート長に設定され、
メモリセルMの転送用MOSFETQt1、Qt2の夫
々のゲート長は最小ゲート長よりも長いゲート長に設定
されている。例えば、SRAMを0.4[μm]プロセ
スで形成する場合、ライトアンプ回路50、列選択回路
51、ワード・ドライバー回路52の夫々のnチャネル
MOSFETQnのゲート長は0.4[μm]で形成さ
れ、メモリセルMの転送用MOSFETQt1、Qt2
の夫々のゲート長は0.57[μm]程度で形成され
る。ライトアンプ回路50、列選択回路51、ワード・
ドライバー回路52の夫々のnチャネルMOSFETQ
nのゲート長を最小ゲート長に設定する理由は、nチャ
ネルMOSFETQnの相互インダクタンス(gm)を増
加し、更に、nチャネルMOSFETQnのゲート容量
を最小にし、回路の高速化を図るためである。また、メ
モリセルMの転送用MOSFETQt1、Qt2の夫々
のゲート長を最小ゲート長よりも長いゲート長に設定す
る理由は、データ線(DL1、DL2)の電位がVcc電位
となった状態で読み出し動作を行うため、メモリセルM
の転送用MOSFET(Qt1、Qt2)の相互コンダ
クタンス(gm)が大きすぎると、読み出し開始直後の低
電位側の記憶ノード部が転送用MOSFETを介してデ
ータ線の初期時のVcc電位に暖間的に持ち上げられ、そ
の結果、メモリセルMの情報を誤って読み出す不具合が
生じるためである。
【0137】前記転送用MOSFETQt1、Qt2の
夫々のしきい値電圧(Vth)は、前記駆動用MOSFET
Qd1、Qd2の夫々のしきい値電圧(Vth)に比べて低
く設定されている。また、転送用MOSFETQt1、
Qt2の夫々のしきい値電圧(Vth)は、ライトアンプ回
路50、列選択回路51、ワード・ドライバー回路52
の夫々のnチャネルMOSFETQnのしきい値電圧
(Vth)に比べて低く設定されている。
【0138】前記転送用MOSFETQt1、Qt2の
夫々のドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗
は、ライトアンプ回路50、列選択回路51、ワード・
ドライバー回路52の夫々のnチャネルMOSFETQ
nのドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗に比
べて高く設定されている。
【0139】なお、前記駆動用MOSFETQd1、Q
d2の夫々のしきい値電圧(Vth)は低く設定することが
できない。その理由として、待期時にメモリセル全体を
流れる電流は、駆動用MOSFETのサブスレッショル
ド電流の和である。一般にMOSFETのサブスレッシ
ョルド電流は、
【0140】と表わされる。従って、メモリセルの駆動
用MOSFETのしきい値電圧を△Vt だけ下げると、
サブスレッショルド電流は、
【0141】倍となり、待期時の消費電力が増加してし
まうためである。
【0142】また、ライトアンプ回路50、列選択回路
51、ワードドライバー回路52の夫々のnチャネルM
OSFETQnのしきい値電圧も下げることはできな
い。その理由として、いずれのMOSFETは最小ゲー
ト長で設計されているため、しきい値電圧を下げると短
チャネル効果、即ちソース領域−ドレイン領域間でのパ
ンチスルーが生じ易くなるためである。
【0143】前記SRAMは、図29(等価回路図)に示
すように、外部から信号が入力される入力用外部端子B
P1と周辺回路である入力初段回路57Aとの間の結線
経路に静電気破壊防止回路Cpを備えている。また、前
記SRAMは、図30(等価回路図)に示すように、外
部に信号を出力する出力用外部端子BP2と周辺回路で
ある出力最終段回路57Bとの間の結線経路に静電気破
壊防止回路Cpを備えている。この静電気破壊防止回路
Cpは、人為的取り扱いや組立プロセス中に人体、パッ
ケージ、若しくはデバイスに帯電された過大な静電気が
入力用外部端子BP1、出力用外部端子BP2の夫々を
通して周辺回路及びメモリセルにサージ電流として流れ
込む所謂静電気破壊を防止している。
【0144】前記静電気破壊防止回路Cpは、これに限
定されないが、例えば、保護抵抗素子R、バイポーラト
ランジスタTr及びMOSFETQkで構成されてい
る。抵抵抗素子Rの一端側は入力用外部端子BP1(又
は出力用外部端子BP2)に電気的に接続され、その他
端側は入力初段回路57A(又は出力最終段回路57B)
に電気的に接続されている。この抵抗素子Rは例えば多
結晶珪素膜で形成されている。
【0145】前記バイポーラトランジスタTrのエミッ
タ領域は入力用外部端子BP1(又は出力用外部端子B
P2)と入力初段回路57A(又は出力最終段回路57
B)との間の結線経路に電気的に接続され、そのコレク
タ領域はVcc電位に電位固定され、そのベース領域はオ
ープンにされている。このバイポーラトランジスタTr
は、前述の実施形態1のバイポーラトランジスタTrと
同様に構成されている。
【0146】前記MOSFETQkのドレイン領域は入
力用外部端子BP1(又は出力用外部端子BP2)と入
力初段回路57A(又は出力最終段回路57B)との間の
結線経路に電気的に接続され、そのゲート電極及びソー
ス領域はVss電位に電位固定されている。MOSFET
Qkはnチャネル導電型のシングル・ドレイン構造で構
成され、そのしきい値電圧はメモリセルMの転送用MO
SFET(Qt1,Qt2)のしきい値電圧と異なって
いる。シングル・ドレイン構造のMOSFETQkは、
LDD構造のMOSFETに比べてソース領域−ドレイ
ン領域間のパンチスルー耐圧を低く設定することがで
き、サージ電流を基板側に容易に抜くことができる。な
お、MOSFETQkのゲート長は1[μm]程度に設
定されている。
【0147】このように、メモリセルMの転送用MOS
FET(Qt1,Qt2)のしきい値電圧(Vth)を、メモ
リセルMの駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のしき
い値電圧(Vth)に比べて低く設定し、メモリセルMの転
送用MISFET(Qt1,Qt2)のドレイン領域の
チャネル形成領域側の拡散抵抗を、ライトアンプ回路5
0、列選択回路51、ワード・ドライバー回路52の夫
々のnチャネルMOSFETQnの拡散抵抗に比べて高
く設定することにより、メモリセルMにおいて、転送用
MOSFET(Qt1,Qt2)のしきい値電圧の低下に
伴う転送用MISFET(Qt1,Qt2)のチャネルコ
ンダクタンス定数βtrの増加を抑制できるので、転送用
MOSFET(Qt1,Qt2)のしきい値電圧を下げ、
低電圧でかつ高速サイクルでメモリセルMを動作させて
も、High ノードとLowノードとの電位差を確保するこ
とができる。また、ライトアンプ回路50、列選択回路
51、ワード・ドライバー回路52の夫々において、転
送用MOSFET(Qt1,Qt2)のドレイン領域の
チャネル形成領域側の拡散抵抗の増加に伴うnチャネル
MOSFETQnのチャネルコンダクタンス定数の低下
を抑制できるので、nチャネルMOSFETQnの駆動
力の低下を抑制することができる。この結果、メモリセ
ルMの情報破壊を防止することができると共に、nチャ
ネルMOSFETQnを有するライトアンプ回路50、
列選択回路51、ワード・ドライバー回路52の夫々の
動作速度の高速化を図ることができる。
【0148】なお、前記転送用MOSFET(Qt1,
Qt2)のチャネル形成領域は第1のp型ウエル領域で
構成し、前記駆動用MOSFET(Qd1,Qd2)のチ
ャネル形成領域は第2のp型ウエル領域で構成し、前記
nチャネルMOSFETQnのチャネル形成領域は第3
のp型ウエル領域で構成してもよい。第1のp型ウエル
領域は、第2のp型ウエル領域、又は、第2のp型ウエ
ル領域及び第3のp型ウエル領域に比べて低い不純物濃
度に設定される。この場合においても、前述の実施形態
と同様の効果が得られる。
【0149】また、前記メモリセルMの負荷素子は、多
結晶又は非晶質の珪素膜からなる負荷用抵抗素子で構成
してもよい。この場合においても、前述の実施形態と同
様の効果が得られる。
【0150】また、前記メモリセルMの負荷素子は、半
導体基体の主面に構成されたpチャネル導電型の負荷用
MOSFETで構成してもよい。pチャネル導電型の負
荷用MOSFETは、前記pチャネルMOSFETQp
と同様にLDD構造で構成される。この場合において
も、前述の実施形態と同様の効果が得られる。
【0151】また、前記メモリセルMの転送用MOSF
ET(Qt1,Qt2)及び前記周辺回路のnチャネルM
OSFETQnは、ドレイン領域である高不純物濃度の
半導体領域とチャネル形成領域との間にドレイン領域で
ある低不純物濃度の半導体領域を配置した2重ドレイン
構造(DDD構造:ouble iffused rain)で構成し
てもよい。この場合においても、前述の実施形態と同様
の効果が得られる。
【0152】以上、本発明者等によってなされた発明
を、前記実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明
は、前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨
を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿
論である。
【0153】例えば、本発明は、2個の負荷素子と2個
の第1導電型駆動用MISFETからなるフリップフロ
ップ回路及び2個の第1導電型転送用MISFETを有
するメモリセルと、第1導電型MISFETを有する周
辺回路とを備えたワンチップ・マイクロコンピュータ
(半導体集積回路装置)に適用することができる。
【0154】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0155】2個の負荷素子と2個の第1導電型駆動用
MISFETからなるフリップフロップ回路及び2個の
第1導電型転送用MISFETを有するメモリセルと、
第1導電型MISFETを有する周辺回路とを備えた半
導体集積回路装置において、メモリセルの情報破壊を防
止することができると共に、周辺回路の動作速度の高速
化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1であるSRAMの要部断面
図である。
【図2】前記SRAMの要部断面図である。
【図3】前記SRAMに塔載されるメモリセルの等価回
路図である。
【図4】前記メモリセルの平面レイアウト図である。
【図5】前記メモリセルの平面レイアウト図である。
【図6】前記メモリセルの平面レイアウト図である。
【図7】前記メモリセルの平面レイアウト図である。
【図8】前記メモリセルの平面レイアウト図である。
【図9】前記SRAMの製造方法を説明するための要部
断面図である。
【図10】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図11】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図12】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図13】前記SRAMの製造方法を説明するための平
面レイアウト図である。
【図14】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図15】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図16】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図17】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図18】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図19】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図20】前記SRAMの製造方法を説明するための平
面レイアウト図である。
【図21】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図22】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図23】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図24】前記SRAMの製造方法を説明するための要
部断面図である。
【図25】前記メモリセルの書き込み・読み出しを高速
サイクルで行った場合の波形図である。
【図26】前記メモリセルのβ比と情報破壊発生率との
関係を示す相関図である。
【図27】本発明の実施形態2であるSRAMの要部等
価回路図である。
【図28】前記SRAMの要部等価回路図である。
【図29】前記SRAMに塔載される静電気破壊防止回
路の等価回路図である。
【図30】前記SRAMに塔載される静電気破壊防止回
路の等価回路図である。
【図31】従来のメモリセルの書き込み・読み出しを低
速サイクルで行った場合の波形図である。
【図32】従来のメモリセルの書き込み・読み出しを高
速サイクルで行った場合の波形図である。
【符号の説明】
1A…p-型半導体基板、1B…エピタキシャル層、2…
埋込型のn型半導体領域、3A,3B…埋込型のn+型半
導体領域、4A,4B…埋込型のp型半導体領域、5
A,5B…n型ウエル領域、6A,6B…p型ウエル領
域、7…フィールド絶縁膜、8…n+型半導体領域、9…
p型半導体領域、10…ゲート絶縁膜、11…第1層目
の多結晶珪素膜、12…高融点金属膜、13…ゲート電
極、14…キャップ絶縁膜、15…n型半導体領域、1
6…p型半導体領域、17…n+型半導体領域、18t…
n型半導体領域、18n…n型半導体領域、19…サイ
ドウォールスペーサ、20…n+型半導体領域、21…p+
型半導体領域、22…p型半導体領域、23…層間絶縁
膜、24…接続孔、25…第2層目の多結晶珪素膜、2
5A,25B…動作電源配線、26…層間絶縁膜、27
…接続孔、28…第2層目の多結晶珪素膜、29…層間
絶縁膜、30A…接続孔、30B…エミッタ開口、31
…第4層目の多結晶珪素膜、31A…基準電源配線、3
1B…エミッタ電極、32…n+型半導体領域、33…層
間絶縁膜、34…接続孔、35…第1層目の金属配線、
36…層間絶縁膜、37…最終保護膜、40…p型半導
体領域、41…p型半導体領域、50…ライトアンプ回
路、51…列選択回路、52…ワード・ドライバー回
路、53…データ線負荷回路、54…プリセンスアンプ
回路、55…メインセンスアンプ回路、56A,56B
…共通データ線、WL…ワード線、DL1,DL2…デ
ータ線、M…メモリセル、Qd1,Qd2…駆動用MO
SFET、Qt1,Qt2…転送用MOSFET、Qf
1,Qf2…負荷用TFT、Tr…バイポーラトランジ
スタ、Qn…nチャネルMOSFET、Qp…pチャネ
ルMOSFET、Cp…静電気破壊防止回路、Qk…n
チャネルMOSFET、R…抵抗素子。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2個の負荷素子と2個の第1導電型駆動
    用MISFETからなるフリップフロップ回路及び2個
    の第1導電型転送用MISFETを有するメモリセル
    と、第1導電型MISFETを有する周辺回路とを備え
    た半導体集積回路装置において、前記第1導電型転送用
    MISFETのしきい値電圧が、前記第1導電型駆動用
    MISFETのしきい値電圧に比べて低く設定され、前
    記第1導電型転送用MISFETのドレイン領域のチャ
    ネル形成領域側の拡散抵抗が、前記第1導電型MISF
    ETのドレイン領域のチャネル形成領域側の拡散抵抗に
    比べて高く設定されていることを特徴とする半導体集積
    回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体集積回路装置に
    おいて、前記メモリセルの第1導電型転送用MISFE
    Tのしきい値電圧は、前記周辺回路の第1導電型MIS
    FETのしきい値電圧に比べて低く設定されていること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の半導体集
    積回路装置において、前記メモリセルの第1導電型転送
    用MISFETのチャネル形成領域は、第1の第2導電
    型半導体領域又は第1の第2導電型ウエル領域で構成さ
    れ、前記メモリセルの第1導電型駆動用MISFETの
    チャネル形成領域は、第2の第2導電型半導体領域又は
    第2の第2導電型ウエル領域で構成され、前記周辺回路
    の第1導電型MISFETのチャネル形成領域は、第3
    の第2導電型半導体領域又は第3の第2導電型ウエル領
    域で構成され、前記第1の第2導電型半導体領域は、前
    記第2の第2導電型半導体領域及び前記第3の第2導電
    型半導体領域に比べて低い不純物濃度に設定され、前記
    第1の第2導電型ウエル領域は、前記第2の第2導電型
    ウエル領域及び前記第3の第2導電型ウエル領域に比べ
    て低い不純物濃度に設定されていることを特徴とする半
    導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のうちいずれか1
    項に記載の半導体集積回路装置において、前記メモリセ
    ルの転送用MISFETのドレイン領域は、ゲート電極
    に対して自己整合で形成された低不純物濃度の半導体領
    域と、前記ゲート電極の側壁面を覆うサイドウォールス
    ペーサに対して自己整合で形成された高不純物濃度の半
    導体領域とで構成されていることを特徴とする半導体集
    積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のうちいずれか1
    項に記載の半導体集積回路装置において、前記メモリセ
    ルの第1導電型転送用MISFET及び前記周辺回路の
    第1導電型MISFETは、ドレイン領域である高不純
    物濃度の半導体領域とチャネル形成領域との間にドレイ
    ン領域である低不純物濃度の半導体領域を配置したLD
    D構造で構成され、前記第1導電型転送用MISFET
    のドレイン領域である低不純物濃度の半導体領域は、前
    記第1導電型MISFETのドレイン領域である低不純
    物濃度の半導体領域に比べて低い不純物濃度に設定され
    ていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 2個の負荷素子と2個の第1導電型駆動
    用MISFETからなるフリップフロップ回路及び2個
    の第1導電型転送用MISFETを有するメモリセル
    と、第1導電型MISFET及び第2導電型MISFE
    Tを有するライトアンプ回路と、第1導電型MISFE
    T及び第2導電型MISFETを有する列選択回路と、
    第1導電型MISFET及び第2導電型MISFETを
    有するワード・ドライバー回路と、第2導電型MISF
    ETを有するデータ線負荷回路と、バイポーラトランジ
    スタを有するプリセンスアンプ回路と、バイポーラトラ
    ンジスタを有するメインセンスアンプ回路とを備え、前
    記メモリセルの第1導電型転送用MISFET及び前記
    ライトアンプ回路、列選択回路、ワード・ドライバー回
    路の夫々の第1導電型MISFETは、ドレイン領域で
    ある高不純物濃度の半導体領域とチャネル形成領域との
    間にドレイン領域である低不純物濃度の半導体領域を配
    置したLDD構造で構成され、前記メモリセルの第1導
    電型転送用MISFETのしきい値電圧は、前記メモリ
    セルの第1導電型駆動用MISFET及び前記ライトア
    ンプ回路、列選択回路、ワード・ドライバー回路の夫々
    の第1導電型MISFETのしきい値電圧に比べて低く
    設定され、前記メモリセルの第1導電型転送用MISF
    ETのドレイン領域である低不純物濃度の半導体領域
    は、前記ライトアンプ回路、列選択回路、ワード・ドラ
    イバー回路の夫々の第1導電型MISFETのドレイン
    領域である低不純物濃度の半導体領域に比べて低い不純
    物濃度に設定されていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  7. 【請求項7】 2個の負荷素子と2個の第1導電型駆動
    用MISFETからなるフリップフロップ回路及び2個
    の第1導電型転送用MISFETを有するメモリセル
    と、第1導電型MISFET及び第2導電型MISFE
    Tを有するライトアンプ回路と、第1導電型MISFE
    T及び第2導電型MISFETを有する列選択回路と、
    第1導電型MISFET及び第2導電型MISFETを
    有するワード・ドライバー回路と、第2導電型MISF
    ETを有するデータ線負荷回路と、バイポーラトランジ
    スタを有するプリセンスアンプ回路と、バイポーラトラ
    ンジスタを有するメインセンスアンプ回路とを備え、前
    記メモリセルの転送用MISFET及び前記ライトアン
    プ回路、列選択回路、ワード・ドライバー回路の夫々の
    第1導電型MISFETは、ドレイン領域である高不純
    物濃度の半導体領域の周囲にドレイン領域である低不純
    物濃度の半導体領域を配置した2重ドレイン構造で構成
    され、前記メモリセルの第1導電型転送用MISFET
    のしきい値電圧は、前記メモリセルの第1導電型駆動用
    MISFET及び前記ライトアンプ回路、列選択回路、
    ワード・ドライバー回路の夫々の第1導電型MISFE
    Tのしきい値電圧に比べて低く設定され、前記メモリセ
    ルの第1導電型転送用MISFETのドレイン領域であ
    る低不純物濃度の半導体領域は、前記ライトアンプ回
    路、列選択回路、ワード・ドライバー回路の夫々の第1
    導電型MISFETのドレイン領域である低不純物濃度
    の半導体領域に比べて低い不純物濃度に設定されている
    ことを特徴とする半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のうちいずれか1
    項に記載の半導体集積回路装置において、前記負荷素子
    は、珪素膜にソース領域、ドレイン領域及びチャネル形
    成領域が形成された第2導電型負荷用TFT又は珪素膜
    からなる負荷用抵抗素子若しくは半導体基体の主面に構
    成された第2導電型負荷用MISFETで構成されてい
    ることを特徴とする半導体集積回路装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至請求項8のうちいずれか1
    項に記載の半導体集積回路装置において、前記第1導電
    型駆動用MISFETはシングル・ドレイン構造で構成
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のうちいずれか
    1項に記載の半導体集積回路装置において、ドレイン領
    域が外部端子と入力初段回路又は出力最終段回路との間
    の結線経路に電気的に接続され、ゲート電極及びソース
    領域が基準電位に電位固定された第1導電型MISFE
    Tを有する静電気破壊防止回路を備え、この静電気破壊
    防止回路の第1導電型MISFETはシングル・ドレイ
    ン構造で構成されていることを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載の半導体集積回路装
    置において、前記静電気破壊防止回路の第1導電型MI
    SFETのしきい値電圧は、前記メモリセルの第1導電
    型転送用MISFETのしきい値電圧と異なっているこ
    とを特徴とする半導体集積回路装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002538615A (ja) * 1999-03-03 2002-11-12 インテル・コーポレーション ビットライン・リーク制御を備える二重しきい値電圧sramセル
JP2004241473A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Renesas Technology Corp 半導体記憶装置
US7408231B2 (en) 1999-06-29 2008-08-05 Renesas Technology Corp. SRAM memory semiconductor integrated circuit device

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