JPH09270380A - X線マスクとその製造方法 - Google Patents

X線マスクとその製造方法

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JPH09270380A
JPH09270380A JP7853796A JP7853796A JPH09270380A JP H09270380 A JPH09270380 A JP H09270380A JP 7853796 A JP7853796 A JP 7853796A JP 7853796 A JP7853796 A JP 7853796A JP H09270380 A JPH09270380 A JP H09270380A
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JP
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film
visible light
ray
pattern
alignment mark
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JP7853796A
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English (en)
Inventor
Sei Araki
聖 荒木
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Landscapes

  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度な格子パターンのアライメントマーク
を持つX線マスクを提供する。 【解決手段】 アライメントマークはX線透過膜2の表
面にエッチングにより形成された平面格子状の凹状部と
凸状部とによって構成されており、その凹状部を埋める
ようにTa膜からなるX線吸収体3が形成されている。
X線透過膜2が凸状部と凹状部によって構成され、凹状
部分が可視光反射膜により埋めこまれているため、アラ
イメントマークに照射された可視光は反射回折光を生
じ、また可視光透過膜と可視光反射膜が互いに接し、ま
た表面部が平坦化されているので、パターンが膜自身の
自重や応力分布で傾いたりすることなく、等ピッチでか
つ同一平面上に配列された高精度な格子パターンが形成
でき、位置あわせ誤差の原因とならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造工
程X線露光方法に用いるX線マスクおよびその製造方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置、特に大規模集積回路
(LSI)装置の高密度化、高速化に伴って素子の微細
化が要求されており、またその製造工程のおける写真蝕
刻工程で使われる光の波長が短いほど微細な素子を形成
することができる。このため、波長が1nm程度の軟X
線(以下、X線と称する)を光源とするX線露光方法が
次世代の露光方法として有望視されている。
【0003】このX線露光法に用いられるX線マスクに
は、X線が透過する際に生じる減衰をできるだけ小さく
するために軽元素物質よりなるX線透過薄膜を用い、該
X線を吸収する重金属よりなる半導体基板上に転写パタ
ーンを形成するためのX線吸収膜(以下、吸収体パター
ン)を形成するのが通常である。
【0004】上記のX線露光法においてX線マスクと半
導体基板とを位置合わせする際の両者間のずれを検出す
る方法としては、X線マスクに形成された格子状のアラ
イメントマークと半導体基板に形成された格子状のアラ
イメントマークとに可視光(アライメント光)であるレ
ーザー光を同時に照射し、該レーザー項により生じたそ
れぞれの反射回折光を比較する方法がもっとも精度のよ
い位置合わせ方法のひとつとして採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、アライメントマークを構成する格子状パ
ターンの形成において、従来のX線マスクのアライメン
トマークは非常に薄いX線透過膜の平面上に可視光反射
膜が凹凸状に形成されており、可視光反射膜の自重や応
力分布により可視光反射膜がたわんだり、傾いたりし
て、高精度に等ピッチでかつ同一平面上に配列された格
子パターンを形成できず、位置あわせ誤差の原因とな
る。また、従来のX線マスクのアライメントマーク構造
ではそのパターン形成において生じるテーパ形状の非対
称性などのばらつきにより、やはり高精度に等ピッチで
かつ同一平面上に配列された格子パターンを形成できず
位置合わせ誤差の原因となった。
【0006】図7(a)は、従来のX線マスクを測定面
にたいしてわずかに傾斜をつけてアライメントマーク部
の平面度を測定したものである。
【0007】格子面高さが平坦であるならば、干渉計で
示される等高線(干渉縞)5は均一なラインとなって示
されるはずだが、可視光反射膜の傾きなどにより、平坦
性が損なわれている。この場合のアライメントマークパ
ターンの断面を見ると図7(b)のように、可視光反射
膜により構成されている格子パターンが可視光反射膜の
自重や応力分布によりたわんだり傾いたりしている。こ
のため、高精度に等ピッチでかつ同一平面上に配列され
た格子パターンを形成できる、位置あわせ誤差の原因と
なっている。
【0008】本発明は上記問題点に鑑み、その目的は高
精度な格子パターンのアライメントマークを持つX線マ
スクを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1〜5の発明は、X線透過膜の表面に形成
されるアライメントマークの表面を可視光反射膜と可視
光透過膜を交互に配列し、その表面が同一平面上になる
よう構成させることにより、高精度な格子パターンのア
ライメントマークを持つX線マスクを提供することであ
る。
【0010】具体的に請求項1の発明が講じた解決手段
は、X線透過膜の表面部が断面凹凸状に交互に形成され
た凸状部と凹状部によって格子パターンを形成し、上記
凹状部が可視光反射膜により埋めこまれ、可視光透過膜
表面と可視光反射膜表面が平坦化することにより、高精
度な格子パターンのアライメントマークを形成するもの
である。
【0011】また、請求項2の発明は、より安価にX線
マスクを提供するために、請求項1の構成に、上記可視
光反射膜はLSIパターンと同じ工程で形成可能なX線
吸収体であるという構成を付加するものである。
【0012】具体的に請求項3の発明が講じた解決手段
は、X線透過膜の表面に可視光透過膜からなる平面格子
状の可視光透過性格子パターンが形成され、上記可視光
透過性格子パターンの間に可視光反射膜が埋めこまれ、
可視光透過膜表面と可視光反射膜表面が平坦化すること
により、高精度な格子パターンのアライメントマークを
形成するものである。
【0013】また、請求項4の発明は、より安価にX線
マスクを提供するために、請求項1の構成に、上記可視
光反射膜はLSIパターンと同じ工程で形成可能なX線
吸収体であるという構成を付加するものである。
【0014】また、請求項5の発明は、アライメントマ
ーク表面で回折光が生じるよう、該可視光反射膜と可視
光透過膜のコントラストが2以上になるような材料によ
りそれぞれ形成されているという構成を付加するもので
ある。
【0015】請求項6の発明は、請求項1の発明に係わ
るX線マスクの製造方法であって、マスク支持体の表面
におけるアライメントマークを形成する部位にエッチン
グ処理を施すことにより、該マスク支持体の表面に平面
格子状で断面凸凹状の格子パターンを形成する工程と、
上記マスク支持体の表面にX線透過膜均一の厚さに形成
する工程と、該X線透過膜の表面におけるアライメント
マークを形成する部位に可視光反射膜を形成する工程
と、該X線透過膜の表面部と該可視光反射膜の表面部が
平坦になるよう平坦化処理する工程とを有する構成とす
るものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項3の発明に係わ
るX線マスクの製造方法であって、マスク支持体の表面
にX線透過膜を形成する工程と、該X線透過膜の表面に
少なくともアライメントマークを形成する部位に可視光
透過膜を形成する工程と、該可視光透過膜に対してエッ
チング処理を施すことにより該可視光透過膜からなる平
面格子上の可視光透過性格子パターンを形成することに
より、上記X線透過膜における上記可視光透過性パター
ンの裏側部分および該可視光透過性パターンにからなる
凸状部と上記X線透過膜における上記可視光透過性パタ
ーンが形成されていない部分からなる凹状部とによって
構成されるアライメントマークを形成する工程と、該ア
ライメントマークの表面に可視光反射膜を形成する工程
と、上記可視光透過性パターン凸状部表面と可視光反射
膜表面が平坦になるよう平坦化処理する工程とを有する
構成とするものである。
【0017】請求項8の発明は、請求項3の発明に係わ
るX線マスクの製造方法であって、マスク支持体の表面
にX線透過膜を形成する工程と、該X線透過膜の表面に
少なくともアライメントマークを形成する部位に可視光
反射膜を形成する工程と、該可視光反射膜に対してエッ
チング処理を施すことにより該可視光反射膜からなる平
面格子上の可視光反射性格子パターンを形成することに
より、上記X線反射膜における上記可視光反射性パター
ンの裏側部分および該可視光反射性パターンからなる凸
状部と上記X線透過膜における上記可視光反射性パター
ンが形成されていない部分からなる凹状部とによって構
成されるアライメントマークを形成する工程と、該アラ
イメントマークの表面に可視光透過膜を形成する工程
と、上記可視光反射性パターン凸状部表面と可視光透過
膜表面が平坦になるよう平坦化処理する工程とを有する
構成とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。
【0019】(実施の形態1)図1は本発明の実勢の形
態1にかかわるX線マスクの断面構造を示している。同
図において、1はSi基板からなる支持体、2は支持体
1の表面に形成されたSiC膜からなるX線透過膜、3
はX線透過膜2の表面に形成されたTa膜からなるX線
吸収体である。なお、露光領域の支持体1はX線を透過
させるために裏面部がエッチングにより除去されてい
る。
【0020】アライメントマークはX線透過膜2の表面
にエッチングにより形成された平面格子状の凹状部と凸
状部とによって構成されており、その凹状部を埋めるよ
うにTa膜からなるX線吸収体3が形成されている。
【0021】上記の構成により、X線透過膜が凸状部と
凹状部によって構成され、凹状部分が可視光反射膜によ
り埋めこまれているため、アライメントマークに照射さ
れた可視光は反射回折光を生じ、また可視光透過膜と可
視光反射膜が互いに接し、また表面部が平坦化されてい
るので、パターンが膜自身の自重や応力分布で傾いたり
することなく、等ピッチでかつ同一平面上に配列された
高精度な格子パターンが形成でき、位置あわせ誤差の原
因とならない。
【0022】(実施の形態2)実施の形態1におけるX
線マスクにおいて、上記可視光反射膜はLSIパターン
と同じ工程で形成可能なX線吸収体であるという構成を
付加するものである。
【0023】上記の構成により、可視光反射膜をX線吸
収体で形成したため、可視光反射膜をLSIパターンと
同じ工程で形成することが可能となり、安価にX線マス
クを製造することができる。
【0024】(実施の形態3)図2は実施の形態3にか
かわるX線マスクの断面構造Aを示している。Si基板
からなる支持体1の表面にはSiC膜からなるX線透過
膜2が形成されている。実施の形態1と異なりX線透過
膜2の表面は平坦であって、該X線透過膜2の表面にT
a膜からなる平面格子状の可視光反射膜3が形成されて
いる。その可視光反射膜3の格子パターン凹状部を埋め
るようにSiN膜からなる可視光透過膜4が形成されて
いる。
【0025】図3は実施の形態3にかかわるX線マスク
の断面構造Bを示している。Si基板からなる支持体1
の表面にはSiC膜からなるX線透過膜2が形成されて
いる。実施の形態1と異なりX線透過膜2の表面は平坦
であって、該X線透過膜2の表面にSiO2膜からなる
平面格子状の可視光透過膜4が形成されている。その可
視光透過膜4の格子パターン凹状部を埋めるようにTa
膜からなる可視光透過膜3が形成されている。
【0026】上記の構成により、X線透過膜の表面に可
視光透過膜からなる平面格子状の可視光透過性パターン
が形成され、そのパターンの間に可視光反射膜が埋めこ
まれているので、アライメントマークに照射された可視
光は反射回折光を生じ、また可視光透過膜と可視光反射
膜が互いに接し、また表面部が平坦化されているので、
パターンが膜自身の自重や応力分布で傾いたりすること
なく、等ピッチでかつ同一平面上に配列された高精度な
格子パターンが形成でき、位置あわせ誤差の原因となら
ない。
【0027】以下、図8に基づいて、上記X線マスクが
高精度な格子パターンのアライメントマークを持つこと
を説明する。図8(a)は、上記実勢の形態3のX線マ
スクを測定面にたいしてわずかに傾斜をつけてアライメ
ントマーク部の平面度を測定したものである。また図8
(b)は同X線マスクのアライメントマークパターンの
断面図である。
【0028】可視光透過膜による格子パターンの凹状部
を埋めるように、可視光反射膜が形成されているので、
自重によるたわみや傾きが、可視光透過膜と可視光反射
膜それぞれでお互いを支えあう形状となり、生じにくく
なっている。また、格子面高さを平坦にしているので、
パターン全体の膜の応力分布を平均化することができ、
局所的な応力分布が生じないよう担っている。このた
め、高精度に等ピッチでかつ同一平面上に配列された格
子パターンを形成でき、干渉計で示される等高線(干渉
縞)5はほぼ均一なラインとなって示される。
【0029】(実施の形態4)実施の形態3の構成に、
上記可視光反射膜はLSIパターンと同じ工程で形成可
能なX線吸収体であるという構成を付加するものであ
る。 上記の構成により、可視光反射膜をX線吸収体で
形成したため、可視光反射膜をLSIパターンと同じ工
程で形成することが可能となり、安価にX線マスクを製
造することができる。
【0030】(実施の形態5)実施の形態3の構成に、
アライメントマーク表面で回折光が生じるよう、該可視
光反射膜と可視光透過膜のコントラストが2以上になる
ような材料によりそれぞれ形成されているという構成を
付加するものである。
【0031】上記の構成により、可視光透過膜と可視光
反射膜のコントラストが2以上となるような材料により
形成したため、アライメントマークに照射された可視光
は反射回折光を生じ、かつ適当な材料から可視光反射膜
および可視光透過膜を選択することができる。
【0032】(実施の形態6)以下、図4に基づいて上
記実施の形態1にかかわるX線マスクの製造方法を説明
する。
【0033】まず図4(a)に示すように、裏面にエッ
チング処理が施されていないSi基板からなる支持体1
の表面におけるアライメントマークが形成されるべき部
位に、従来からしられている写真蝕刻法を用いて所定の
深さだけ選択敵意エッチングして、例えば、深さ0.3
μm、幅2μm、長さ150μmの凹状直線パターンを
2μmピッチで40本形成することにより、上記支持体
1の表面にピッチ4μmの格子パターンを形成する。
【0034】次の図4(b)に示すように、支持体1の
表面全体にわたって、SiC膜2μm厚からなるX線透
過膜2を形成する。このようにすると、X線透過膜2に
は、支持体1の格子パターンの凹凸部に倣って同様の格
子パターンが形成される。
【0035】次に図4(c)に示すように、X線透過膜
2の表面全体にわたって、X線吸収体であり、かつ可視
光反射膜でもある厚さ0.7μmのTa膜を形成した
後、該Ta膜に対して電子ビーム露光法およびドライエ
ッチング法を行うことにより、LSIパターン形成とと
もにX線透過膜2の凹状部にTa膜が残るように形成す
る。
【0036】次に図4(d)に示すように、従来から知
られている平坦化技術によりX線透過膜2と可視項反射
膜3が表面部で平坦になるようにする。
【0037】最後に図4(e)に示すように、従来の方
法と同様に、支持体1の裏面におけるX線を透過させる
露光領域をエッチングして、支持体1を枠状に形成す
る。
【0038】上記の構成により、 X線透過膜が凸状部
と凹状部によって構成され、凹状部分が可視光反射膜に
より埋めこまれているため、照射された可視光が反射回
折光を生じるアライメントマークが形成され、上記実施
の形態1のX線マスクを簡易に製造することができる。
【0039】(実施の形態7)以下図5に基づいて実施
の形態3にかかわるX線マスクAの製造方法について説
明する。
【0040】まず、図5(a)に示すように、Si基板
からなる支持体1の表面にSiC膜からなるX線透過膜
2を形成した後、図5(b)に示すように、該X線透過
膜2の表面に膜厚0.7μmのSiN膜からなる可視光
透過膜4を形成する。その後、写真蝕刻法を施すことに
より、図5(c)に示すような可視光透過膜4からなる
可視光透過性格子パターンを形成する。
【0041】次に図5(d)に示すように、X線透過膜
2およびアライメントマーク部の表面全域にわたって膜
厚0.7μmのTa膜を形成した後、該Ta膜に対して
電子ビーム露光法およびドライエッチング法を行うこと
により、図5(e)に示すようにLSIパターン形成と
ともに可視光透過膜4の凹状部にTa膜が残るように形
成する。
【0042】次に図5(f)に示すように、従来から知
られている平坦化技術により可視光透過膜4と可視光反
射膜3が表面部で平坦になるようにする。
【0043】最後に図5(g)に示すように、従来の方
法と同様に、支持体1の裏面におけるX線を透過させる
露光領域をエッチングして、支持体1を枠状に形成す
る。
【0044】上記の構成により、 X線透過膜の表面に
可視光透過膜からなる平面格子状の可視光透過性パター
ンが形成され、そのパターンの間に可視光反射膜が埋め
こまれているので、照射された可視光が反射回折光を生
じるアライメントマークが形成される。上記実施の形態
3のX線マスクを簡易に製造することができる。
【0045】(実施の形態8)以下図6に基づいて上記
第3の実施の形態にかかわるX線マスクBの製造方法に
ついて説明する。
【0046】まず、図6(a)に示すように、Si基板
からなる支持体1の表面にSiC膜からなるX線透過膜
2を形成した後、図6(b)に示すように、該X線透過
膜2の表面に膜厚0.7μmのTa膜からなる可視光反
射膜3を形成する。その後、写真蝕刻法を施すことによ
り、図6(c)に示すような可視光反射膜3からなる可
視光透過性格子パターンを形成する。
【0047】次に図6(d)に示すように、可視光反射
膜3およびアライメントマーク部の表面全域にわたって
膜厚0.7μmのSiN膜による可視光透過膜4を形成
した後、該Ta膜に対して電子ビーム露光法およびドラ
イエッチング法を行うことにより、図6(e)に示すよ
うに可視光反射膜3の凹状部にSiN膜4が残るように
形成する。
【0048】次に図6(f)に示すように、従来から知
られている平坦化技術により可視光透過膜4と可視光反
射膜3が表面部で平坦になるようにする。
【0049】最後に図6(g)に示すように、従来の方
法と同様に、支持体1の裏面におけるX線を透過させる
露光領域をエッチングして、支持体1を枠状に形成す
る。
【0050】上記の構成により、 X線透過膜の表面に
可視光透過膜からなる平面格子状の可視光透過性パター
ンが形成され、そのパターンの間に可視光反射膜が埋め
こまれているので、照射された可視光が反射回折光を生
じるアライメントマークが形成される。上記実施の形態
3のX線マスクを簡易に製造することができる。
【0051】なお、上記各実施の形態において、X線透
過膜2としてはSiC膜を用いているが、これに代えて
SiN膜、ダイヤモンド薄膜などを用いていもよい。ま
たアライメントマークの可視光反射性格子パターンおよ
び金属膜として構成されているX線吸収体としてはTa
膜のかわりにAu膜やW膜など他の金属薄膜を用いても
い。
【0052】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にかかわ
るX線マスクによると、 X線透過膜が凸状部と凹状部
によって構成され、凹状部分が可視光反射膜により埋め
こまれているため、アライメントマークに照射された可
視光は反射回折光を生じ、また可視光透過膜と可視光反
射膜が互いに接し、また表面部が平坦化されているの
で、パターンが膜自身の自重や応力分布で傾いたりする
ことなく、等ピッチでかつ同一平面上に配列された高精
度な格子パターンが形成できる。
【0053】請求項2の発明に係わるX線マスクによる
と、可視光反射膜をX線吸収体で形成したため、可視光
反射膜をLSIパターンと同じ工程で形成することが可
能となり、安価にX線マスクを製造することができる。
【0054】請求項3の発明に係わるX線マスクによる
と、 X線透過膜の表面に可視光透過膜からなる平面格
子状の可視光透過性パターンが形成され、そのパターン
の間に可視光反射膜が埋めこまれているので、アライメ
ントマークに照射された可視光は反射回折光を生じ、ま
た可視光透過膜と可視光反射膜が互いに接し、また表面
部が平坦化されているので、パターンが膜自身の自重や
応力分布で傾いたりすることなく、等ピッチでかつ同一
平面上に配列された高精度な格子パターンが形成でき
る。
【0055】請求項4の発明に係わるX線マスクによる
と、可視光反射膜をX線吸収体で形成したため、可視光
反射膜をLSIパターンと同じ工程で形成することが可
能となり、安価にX線マスクを製造することができる。
【0056】請求項5の発明に係わるX線マスクの製造
方法によると、可視光透過膜と可視光反射膜のコントラ
ストが2以上となるような材料により形成したため、ア
ライメントマークに照射された可視光は反射回折光を生
じ、かつ適当な材料から選択できる。
【0057】したがって、請求項1〜5に係わるX線マ
スクによると、高精度な等ピッチでかつ同一平面上に配
列された高精度な格子パターンが形成できるため、位置
あわせ誤差の原因を低減できる。
【0058】請求項6の発明に係わるX線マスクの製造
方法によると、 X線透過膜が凸状部と凹状部によって
構成され、凹状部分が可視光反射膜により埋めこまれて
いるため、照射された可視光が反射回折光を生じるアラ
イメントマークが形成され、上記実施の形態1のX線マ
スクを簡易に製造することができる。
【0059】請求項7の発明にかかわるX線マスクの製
造方法によると、 X線透過膜の表面に可視光透過膜か
らなる平面格子状の可視光透過性パターンが形成され、
そのパターンの間に可視光反射膜が埋めこまれているの
で、照射された可視光が反射回折光を生じるアライメン
トマークが形成され、上記実施の形態3のX線マスクA
を簡易に製造することができる。
【0060】請求項8の発明にかかわるX線マスクの製
造方法によると、X線透過膜の表面に可視光反射膜から
なる平面格子状の可視光反射性パターンが形成され、そ
のパターンの間に可視光透過膜が埋めこまれているの
で、照射された可視光が反射回折光を生じるアライメン
トマークが形成され、上記実施の形態3のX線マスクB
を簡易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実勢の形態1におけるX線マスクの断
面構造図
【図2】本発明の実施の形態3におけるX線マスクAの
断面構造図
【図3】本発明の実施の形態3におけるX線マスクBの
断面構造図
【図4】本発明の実施の形態6におけるX線マスクの製
造方法の工程を示す断面構造図
【図5】本発明の実施の形態7におけるX線マスクの製
造方法の工程を示す断面構造図
【図6】本発明の実施の形態8におけるX線マスクの製
造方法の工程を示す断面構造図
【図7】従来のX線マスクの干渉計によるアライメント
マーク部での平坦度を示す図およびアライメントマーク
部の断面構造図
【図8】本発明の実施の形態3におけるX線マスクの干
渉計によるアライメントマーク部での平坦度を示す図お
よびアライメントマーク部の断面構造図
【符号の説明】
1 支持体 2 X線透過膜 3 可視光反射膜 4 可視光透過膜 5 干渉計で示されるアライメントマーク部表面での等
高線

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスク支持体の表面に形成されたX線透過
    膜と、該X線透過膜の表面に形成されたアライメントマ
    ークを備えたX線マスクにおいて、上記アライメントマ
    ークは上記X線透過膜の表面部が平面格子状で断面凹凸
    状に交互に形成された凸状部と凹状部によって構成され
    ており、上記凹状部が可視光反射膜により埋めこまれ、
    X線透過膜表面と可視光反射膜表面が平坦化されている
    ことを特徴とするX線マスク。
  2. 【請求項2】上記アライメントマークの凹状部に埋めこ
    まれる可視光反射膜はX線吸収体であることを特徴とす
    る請求項1に記載のX線マスク。
  3. 【請求項3】マスク支持体の表面に形成されたX線透過
    膜と、該X線透過膜の表面に形成されたアライメントマ
    ークを備えたX線マスクにおいて、上記X線透過膜の表
    面に可視光透過膜からなる平面格子状の可視光透過性格
    子パターンが形成され、上記可視光透過性格子パターン
    の間に可視光反射膜が埋めこまれ、可視光透過膜表面と
    可視光反射膜表面が平坦化されていることを特徴とする
    X線マスク。
  4. 【請求項4】上記可視光透過性格子パターンの間に埋め
    こまれる可視光反射膜はX線吸収体であることを特徴と
    する請求項3記載のX線マスク。
  5. 【請求項5】上記可視光透過性格子パターンを構成する
    該可視光透過膜と上記可視光反射膜のコントラストが2
    以上であることを特徴とする請求項3記載のX線マス
    ク。
  6. 【請求項6】マスク支持体の表面におけるアライメント
    マークを形成する部位にエッチング処理を施すことによ
    り、該マスク支持体の表面に平面格子状で断面凸凹状の
    格子パターンを形成する工程と、上記マスク支持体の表
    面にX線透過膜均一の厚さに形成する工程と、該X線透
    過膜の表面におけるアライメントマークを形成する部位
    に可視光反射膜を形成する工程と、該X線透過膜の表面
    部と該可視光反射膜の表面部が平坦になるよう平坦化処
    理する工程とを有することを特徴とするX線マスクの製
    造方法。
  7. 【請求項7】マスク支持体の表面にX線透過膜を形成す
    る工程と、該X線透過膜の表面に少なくともアライメン
    トマークを形成する部位に可視光透過膜を形成する工程
    と、該可視光透過膜に対してエッチング処理を施すこと
    により該可視光透過膜からなる平面格子上の可視光透過
    性格子パターンを形成することにより、上記X線透過膜
    における上記可視光透過性パターンの裏側部分および該
    可視光透過性パターンからなる凸状部と上記X線透過膜
    における上記可視光透過性パターンが形成されていない
    部分からなる凹状部とによって構成されるアライメント
    マークを形成する工程と、該アライメントマークの表面
    に可視光反射膜を形成する工程と、上記可視光透過性パ
    ターン凸状部表面と可視光反射膜表面が平坦になるよう
    平坦化処理する工程とを有することを特徴とするX線マ
    スクの製造方法。
  8. 【請求項8】マスク支持体の表面にX線透過膜を形成す
    る工程と、該X線透過膜の表面に少なくともアライメン
    トマークを形成する部位に可視光反射膜を形成する工程
    と、該可視光反射膜に対してエッチング処理を施すこと
    により該可視光反射膜からなる平面格子上の可視光反射
    性格子パターンを形成することにより、上記X線反射膜
    における上記可視光反射性パターンの裏側部分および該
    可視光反射性パターンからなる凸状部と上記X線透過膜
    における上記可視光反射性パターンが形成されていない
    部分からなる凹状部とによって構成されるアライメント
    マークを形成する工程と、該アライメントマークの表面
    に可視光透過膜を形成する工程と、上記可視光反射性パ
    ターン凸状部表面と可視光透過膜表面が平坦になるよう
    平坦化処理する工程とを有することを特徴とするX線マ
    スクの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100372073B1 (ko) * 1999-09-30 2003-02-14 가부시끼가이샤 도시바 노광 마스크, 노광 마스크 제조 방법, 및 노광 마스크를사용한 반도체 디바이스 제조 방법

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