JPH0926998A - 製造所内の金属帯の品質関連情報の入手方法および装置 - Google Patents

製造所内の金属帯の品質関連情報の入手方法および装置

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JPH0926998A
JPH0926998A JP17635795A JP17635795A JPH0926998A JP H0926998 A JPH0926998 A JP H0926998A JP 17635795 A JP17635795 A JP 17635795A JP 17635795 A JP17635795 A JP 17635795A JP H0926998 A JPH0926998 A JP H0926998A
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metal
quality
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JP17635795A
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Tatsuo Inoue
達夫 井上
Tatsuya Sumiyasu
達也 角保
Noriyuki Chiyuujiyou
敬之 中乗
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
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Publication date
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造所内において、ホストコンピュータに分
散されている情報の中から必要な情報だけを素早く入手
する。 【解決手段】 サーバを設け、そのサーバの解析手順保
存データベース105に登録されている解析手順を呼び
出し、それらの検索項目、検索条件を変更するか、ある
いは新規に必要とされる検索項目、検索条件をパソコン
などの入力手段によって入力する。ファミリ登録データ
ベース109より記号化項目のファミリ化を行い、デー
タの検索を行う。製鋼工程から精整工程までの一貫した
データを抽出したい場合には、コイル履歴別データベー
ス106を使用し、検索を行うことができる。検索項
目、検索条件は解析手順登録データベース108に登
録、保存される。出力結果は、検索結果データベース1
07上に一旦書き出され、検索結果明細として出力され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所、製鋼所な
どの製造所内における必要情報を入手する方法およびそ
の情報を検索するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下の説明では、ステンレス鋼および鋼
などの金属帯を製造する製造所の製造工程を1つの例と
して説明するけれども、本発明は、このような構成に限
られるものではなく、広範囲の金属帯の品質関連情報の
入手に関するものである。
【0003】従来から、一般において、金属帯の製造
は、鉄、ニッケル、クロムなどの金属原料からスラブと
呼ばれるステンレス鋼の鋳片を作る製鋼工程、その鋳片
を厚さ3mm〜9mmまで、熱を加えながら延ばし、ホ
ットコイルと呼ばれる素材を作る熱間圧延工程、熱間圧
延されたホットコイルを焼鈍酸洗し、仕上げゲージにま
で冷間圧延する冷間圧延工程、仕上げゲージまで圧延さ
れたコールドコイルを熱処理する熱処理行程、脱スケー
ル行程などを経て、需要家の要求に応じて幅や長さを調
節し、模様や光沢を施した板状あるいは、コイル状の製
品に仕上げる精整工程とに分けられる。
【0004】ステンレス鋼や高合金鉄や金属を含む金属
帯は、製造者と需要者との間で締結する契約の定める製
造に必要な寸法、重量、仕上げ、梱包方法などの製造仕
様が決定され、その製造仕様を満たすように製造され
る。最終的な製品仕様は多種多様であり、そのロットは
千差万別で必ずしも大きくはない。これら金属帯の製造
においては、製造日数がかかるため、需要家からの注文
を受けてから製造を開始する本オーダと、需要家からの
注文を予め予想して製造を行う先造りオーダとに分か
れ、これら双方のオーダを受け付けた後に契約データと
して登録される。
【0005】その後、先の契約データに登録されたオー
ダに対して、素材である金属帯をオーダの品質特性、納
期、コストなどの条件を満たすように引き当て、各々金
属帯の向け先を決定する。向け先の決定した金属帯を仕
掛工程から最終工程まで製造進捗管理データ、工程負荷
バランスデータ、受注分析データ、設備稼動状況データ
とを照らし合わせ、どの工程のどの設備にどのような順
番で流すかといった最適稼動計画を決定する。
【0006】この各工程、設備に対して金属帯単位毎に
製造仕様に沿うように運転時のスピード、温度、通板回
数など、どのような内容で作業を行うかを設備優先基準
や、各工程設備技術標準などのデータと照らし合わせな
がら指示データを作成する。その指示に従って作業した
結果、各設備ラインから手入力で収集される作業終了時
刻、温度などの基本的な操業データ、また、各設備に設
置されているプロセスコンピュータから集積される検査
データ、外観データ、操業データなどの詳細な技術デー
タ、または、利用部門から入力される鋼種、寸法変更、
向け先変更、受け払いデータなどが発生する。このよう
に、オーダを受け付けてから製造を行い、製品を得るま
でに多くの過程を経て、その中で多種多様な形態、内容
を持ったデータが発生している。
【0007】一般に、金属帯の製造は生産効率、あるい
は設備の関係上からある程度の単位当り重量で製造する
ことが望ましい。このため、たとえば製鋼工程から熱間
圧延工程までは、ある程度の長期的な需要予測に基づく
見込生産を含めて各工程間に仕掛品を製造しておき、契
約が締結された時点でこのような仕掛品を各契約に充当
させ、契約の指定する製造仕様の重量、厚み、幅に仕上
げて、契約の要求する製品仕様はもちろん、設備制約
(幅、厚み、重量)や品質水準やロットを満たすように
金属帯コイルから金属帯、または、金属帯を剪断して金
属板を採取している。このように、契約の内容を満た
し、かつ設備の制約をクリアして製造しようとすると、
製鋼工程から精整工程に1つの金属帯が流れていく間に
金属帯の分割が発生する。また、金属帯の表面の状態
(疵の発生状況)によっては、当初の需要家に向けられ
なくなり、向け先変更が発生することにより製造方法、
製造ルートも変更されるため、製整工程から再び冷間圧
延工程に戻ってくる金属帯も存在する。
【0008】これら金属帯は製造方法の似通った金属帯
を1つにまとめたロットを使用し、それを番号にしたも
ので、作業の計画を立てている。品質の管理、作業の指
示などは、もっと細かく一品一品について、どの工程に
どの金属帯が仕掛かっており、次にはどの工程でどのよ
うな作業が行われるか、あるいは、生産量は現在幾ら
で、計画通りに行われているのかなど逐次管理する必要
がある。そのため、一本一本の金属帯は、コイル番号と
呼ばれるもので一意に識別されている。
【0009】また鋼種記号として、後述の表1のように
クロムやニッケルなどの金属成分の配合により決定され
る1つの金属帯の種類を記号化したものがある。これら
の金属帯、特にステンレス鋼には、一般的な総称として
SUS430と呼ばれるクロム系の鋼種SUS304と
呼ばれるニッケル系の鋼種などがあるが、これらSUS
430やSUS304の鋼種の中で、クロムやニッケル
などの各種金属成分の配合を需要家の要求に合わせて微
妙に変えた鋼種の金属帯が存在し、各金属帯に各々の鋼
種記号が設定されている。また、仕上げ記号についても
同様に、2B、2D等と呼ばれる一般的な仕上げの中に
も更に細かい仕上げの方法があり、それらもそれぞれ記
号化され、金属帯一本一本に対して設定されており、各
需要家の要求に答えられるようになっている。
【0010】このようにして、複雑な過程を経て、最終
工程にたどり着くまでに、一本の金属帯から複数のコイ
ル番号をもった金属帯が発生するが、そのうちの何本か
の金属帯の製造途中の工程で圧延時の疵や油のシミとい
った表面欠陥の何等かの異常が発生したとする。その場
合、作業手順や機械の操作などの作業ミス、契約の内容
と異なる作業を指示してしまう作業指示ミス、設備欠
陥、設備不良などの比較的発見しやすい原因から、温度
やスピードなどの設定が製品の特性に合わないなどの製
造技術に関する原因、あるいは、A工程の2番目の設備
とB工程の1番目の設備を使用すると疵が発生しやすい
など各工程、設備の通板順や、相性と言った発見しにく
い原因まで、品質に関する異常が発生したその工程はも
ちろんのこと、その前工程、その前々工程と、それより
も上のすなわち前の工程までさかのぼって原因を追求
し、設備の改善、標準類の改訂を行い、品質の向上、コ
ストの削減を図っていく必要がある。
【0011】したがって、金属帯に疵が発生すれば、そ
の疵を取り除くための処置の工程を通さなければならな
い。また、疵により、当初の向け先に向けられなくなっ
た場合には、その代替の金属帯を上工程からまた作りこ
んでこなければならず、大きなロスにつながる。そのた
め、それらを管理していく上で、何本の金属帯を通し
て、何本に疵などの品質欠陥が発生したかといった適中
率の管理が必要であり、あるいはもっと細かく、コスト
の面からも、いくらの材料を投入して、どれだけ製品が
取れたか、どれだけ効率的に屑を発生させずに生産が行
われたのか、また屑になった原因は何かといった歩留の
管理も必要である。また、その他にも、生産量の増加の
ためには、計画通りに生産が行われているか、納期には
間に合うのか、どのロットの生産が遅れているのかなど
納期の管理も重要となってくる。
【0012】これら品質上の異常解析、適中率、歩留、
納期の管理といった品質管理、水準管理、傾向管理は常
に行い、品質改善、コスト削減していく上で工程の作業
内容の指示情報、設備状況のデータ、また、作業結果の
実績情報のデータ、契約データ、技術データ、検査デー
タなど品質に関して考えられるデータ全てが必要であ
る。また、品質異常、疵の発生の改善、解析を行う際
に、その品質異常、疵の発生工程が末端の精整工程の場
合には、製鋼工程から精整工程、あるいは出荷後の客先
での異常発覚によるクレーム処理の場合には、どのよう
な製造ルートで製造され、出荷されたのかを出荷工程に
までさかのぼり、金属帯の一貫した情報を入手する必要
がある。
【0013】この一貫した情報とは、製鋼工程から出荷
工程までの間に、1本の金属帯が各工程間を通過した際
に発生する各実績などの情報を金属帯の分割、複雑な通
過順序を考慮して、履歴的に結合した金属帯の親子関係
の情報のことである。しかしながら、その様な情報に対
して、異常が発生した金属帯の情報だけでは解析、管理
はできないため、その他の異常にならなかった金属帯の
情報に対しても同様に一貫した情報が得られなければな
らない。
【0014】このような解析、管理業務を行なう上で、
製鉄所内において利用部門側が必要な情報を入手する方
法としては、従来では、システム部門でのプログラム開
発による体制を取っている。その手順としてはまず、必
要な情報項目を抽出し、鋼種記号や仕上げ記号などの管
理対象をまとめるための、記号類のファミリ化をし、さ
らに、その情報抽出に対してある一定の情報の検索条件
を加える。
【0015】記号類のファミリ化というのは、一品一品
を管理していくのは当然であるが、品質、量を管理して
いく上での、あるまとまった単位での層別、グループ化
のことである。たとえば、鋼種記号が240,241,
242,243,244の5種類がある場合、生産計画
上の生産量を管理する上では、この5種類の鋼種を同一
のグループとみなし、ひとまとめにして管理できるが、
技術改善を行う際には、鋼種記号が243は別に管理す
る必要があるなど、管理する視点が違えば、要求の内容
も異なってくる。
【0016】さらに、重量などの項目の合計やある種の
条件に該当するデータにマークをつけるなど、後での集
計作業が行いやすいように出力イメージを予め出力依頼
書に明記することにより、システム部門に帳票または他
の出力装置への出力を依頼する。
【0017】これらの要求、解析を支援するために、シ
ステム開発の依頼を受け取ったシステム部門では、その
依頼された情報がどこのディスク装置、データベースに
収納されているかを判断し、出力依頼書に沿ってプログ
ラムを作成する。それらの作成が完了すると、要求どお
りの情報が得られているか、テストしながら内容の確認
を行う。さらにテスト終了後、いったん依頼主にその結
果を確認してもらい、もし依頼内容と異なれば、もう一
度プログラムを再作成、または手直しを施すことにより
利用部門では、情報の入手を行っている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】金属体の品質管理、向
上を行っていく上で、品質に関するさまざまな情報を素
早く、容易に、かつ正確に抽出、加工する手段を持つこ
とは非常に重要である。しかし、利用部門が品質に関す
る必要な情報を入手するためには、情報の管理を行って
いるシステム部門の介在が発生する。したがって、結果
を得るまでに、多大な時間を費やしてしまい、情報の鮮
度、利用価値、あるいは迅速な対応といった面から見て
もかなりマイナスになる。また、その出力依頼のやり取
りの中で、利用部門とシステム部門との認識の相違、あ
るいはシステム部門でのプログラムミス、テストミス等
が発生する可能性がある。また、それらの要求は、当然
のことながら千差万別である。利用部門の一人一人によ
り鋼種記号、あるいは仕上げ記号のファミリ化も異なれ
ば、集計の仕方、表示の仕方等も様々である。したがっ
て、情報を入手するまでに、時間を費やしていては効率
の良い改善活動は行えない。
【0019】また、次々に生じる個々の要求の全てに使
用可能なプログラムの作成は不可能であり、システム部
門自身が応じることは困難である。また、個々の要求に
応じたプログラムの開発はプログラムの作成、テスト等
は効率面、生産性、資源の活用においても良いとは言え
ない。
【0020】このように、利用部門が品質に関する情報
を入手するためには、システム部門の手を借りなければ
ならず、利用部門自身が、生のデータを入手し、そのデ
ータに対して、自由に記号類のグループ化を行い、集計
することができないことが、類似帳票の増大や、帳票の
ためのメンテナンス作業の増大、あるいは改善活動の遅
延となる主な原因である。
【0021】利用部門の異常原因の追求、あるいはその
他、納期、生産量や原価などの解析を行おうとすると
き、定型解析業務、半定型解析業務、非定型解析業務の
3つの業務体系に分類され、それぞれについて問題点が
ある。定型解析業務は別にして、半定型解析業務とは、
解析、検索方法自体は決まっているが対象となる日付や
設備番号、鋼種などのデータ項目、またその範囲が異な
る、あるいは、設備単位、工程単位などの集計方法が異
なるといった解析業務である。適中率管理、歩留管理、
納期管理などの主要な解析がこれに当たる。
【0022】たとえば、調質圧延(略称SKP)工程で
発生する疵Aの発生原因としては、鋼種記号、仕上げ記
号、幅、厚み、また、冷間圧延(略称ZM)工程の圧延
速度、圧下力、通過設備番号、粗研磨(略称RP)工程
での研摩回数、研摩ベルト番号と、ある程度原因が絞り
こめている場合には、それらのデータをどのように解析
するかだけであり、通常水準管理、傾向管理の分野であ
る。この場合、仮に冷間圧延(ZM)工程の疵の発生期
間と発生していなかった期間の圧延速度の平均、最大、
最少、標準偏差を対比したグラフを作成したいとする
と、上記の対象となるデータを集めてきた後に、加工し
グラフにするという処理をすることになる。
【0023】或る程度原因が絞りこめているにもかかわ
らず、その対象となるデータの抽出範囲を変え、たとえ
ば、疵が発生した鋼種がSUS304で金属帯の幅が1
000mmから1100mmで仕上げが2Bのデータで
の疵の発生状況はどうか、仕上げ記号が2Dならどのよ
うになっているかなど、さまざまな角度からデータを抽
出して解析しようとすると、それぞれについて、データ
を抽出して解析しなければならない。その上、鋼種がS
US304では、範囲が広すぎるので、もう少し範囲を
絞り込み、鋼種記号270,271,273,274の
類似したデータではどうかといったように、グループ
化、層別の変化に対して柔軟に対応できなければならな
い。また、幅が1000mmから1100mmのデータ
と1101mmから1200mmまでのデータでの相違
など、あらゆる関係を解析しようとすると、これら絞り
込まれている原因に対しても、これといった決まった見
方ではなく自由度を持たなければならない。そのために
は、グループ化できる項目は、自由に変更ができ、その
条件での抽出が容易でなければならない。
【0024】検索、抽出するデータ項目が予め決定され
ているにもかかわらず、それを検索、抽出する条件が異
なるだけで、プログラムの修正、変更を行わなければな
らない。また、データ項目を追加、変更をする場合に
も、同様にプログラムの修正、変更が必要であり、シス
テム部門でのプログラムメンテナンス作業が増加してし
まい、新規システム開発の弊害となっている。
【0025】非定型解析業務とは、特に品質異常など、
どのデータがどのように関連し、どのような条件の時に
発生するのか定まらない場合、任意のデータ項目を任意
の条件で検索、抽出するもので定型、半定型では解析で
きない解析業務のことである。この非定型解析業務のほ
とんどの場合、試行錯誤の状態での解析となるため、対
象となるデータの項目も条件も定かでない場合が多い。
そのため、これらの項目、条件を自由に変更することが
できなければならない。先の半定型解析でも述べたよう
に、記号類のグループ化、層別の自由がこの非定型につ
いても重要である。
【0026】多様な種類の金属帯の製造方法は鋼種、目
標とする仕上げ方法によってそれぞれ異なる。すなわ
ち、これら金属帯の品質の管理、向上を図っていく上で
も鋼種記号、仕上げ記号などにより分類して管理してい
くことが望ましい。しかし、鋼種記号や仕上げ記号など
は詳細に記号化されているため、それらを解析、把握し
ていく上では、鋼種記号などを個々に分類、層別する方
法、また、それらを決まった尺度でまとめるグループ化
の方法などをとる必要がある。その例を表1に示す。
【0027】
【表1】
【0028】表1に従えば、たとえば、鋼種のSUS3
04系では、標準として18%クロム−8%ニッケル
系、301系および、モリブデン系と呼ばれるものな
ど、さらに枝分かれしている。しかし、これらの鋼種記
号や仕上げ記号などをある尺度でファミリ化して解析、
把握を行なおうとすると、各個人によってその尺度ある
いは見方が微妙に異なるため、それらの記号の層別、フ
ァミリ化の方法を利用部門全ての要求に満足させるよう
に設定することは困難である。また、鋼種記号について
は、約1000種類もあり、そのような多くの鋼種記号
を一つ一つグループ化していくのは大変な作業であり、
データの検索、抽出作業の度にこのような作業を行って
いては、非常に効率が悪い。
【0029】また、統計的手法である回帰分析、重回帰
分析、相関分析など使用するためには、その対象となる
データを各工程から幅広く入手できなければならない。
したがって、必要な情報検索において、製鋼工程から精
整工程までの一貫した情報の入手は必要であり、そのた
めにはそれぞれ分散された各工程間の結合が必要不可欠
な技術となってくる。しかしながら、先にも述べたよう
に、金属帯に分割が発生するため、必要な情報を入手す
るために、従来では、分散された情報を結合することは
非常に困難である。
【0030】また、上工程から下工程までの一貫したデ
ータの入手、あるいは、各々種類の異なるデータの結合
についても、金属帯一品一品の通過工程でのデータが横
並びで入手でき、相関関係を把握しやすくできることが
望まれる。
【0031】また、利用部門側では、各種プログラム開
発により出力された情報をもとに、各種の会議資料や、
集計表などに使用するために、たとえば生産量集計表か
ら生産量の集計データを、設備稼動状況表から設備の稼
動時間を集計し、それぞれのデータを元に各設備毎の時
間単位当りの生産量を算出する。あるいはその表をグラ
フ化したものを作成し、それらを集めて切り貼りするな
ど2次あるいは3次加工を施すことで2次、3次帳票を
作成する。これらの帳票類においてもそれぞれの帳票で
集計、解析するため、たとえば生産量集計表中では鋼種
記号200,201,202,203を1つのグループ
で集計しているが、設備稼動状況表では、鋼種記号20
0,202,203と201をグループからはずして集
計しているとすると、生産量集計表と設備稼動集計表は
集計単位が異なるため、先の各設備毎の時間単位当たり
の生産量は求めることができなくなってしまう。このよ
うにファミリ化のグループ単位が異なるほど、利用部門
の集計の目的に合わせて作成されるため、少し内容を変
更しただけの類似した帳票、解析が増大してしまい資
源、あるいは時間の浪費が発生する。そこで、それらの
帳票、いわば定型的な解析、傾向管理資料は、システム
部門へ開発を依頼するということになれば、先のシステ
ム開発の増大による問題点の繰り返しとなり、悪循環を
引き起こしてしまう。
【0032】このように、半定型解析、非定型解析業務
で、利用部門自身が、記号類のグループ化ができないこ
とが、類似帳票の増大や、帳票のためのメンテナンス作
業の増大の主な原因であり、また製鋼工程から入庫まで
の一貫した情報を得ることが困難な原因である。
【0033】以上のように解析業務には、定型解析、半
定型解析、非定型解析の3つのパターンが存在し、デー
タ、情報を検索、抽出を行う際に、解析業務を行いやす
い形でのデータの入手が必要であるが、解析業務の3つ
のパターン、定型解析、半定型解析、非定型解析では、
ただデータが検索できればよいという訳ではない。
【0034】製造所に設けられているホストコンピュー
タは、その製造所における製鉄、製鋼、圧延、焼鈍など
の各工程毎に備えられている設備の制御を行って、金属
帯であるコイルの品質に関連する情報をストアしてい
る。この情報を希望する表の形式で出力するには、その
ホストコンピュータにパーソナルコンピュータなどの入
力処理手段を接続し、ホストコンピュータによって出力
演算処理動作を行わせて、たとえば陰極線管(略称CR
T)を用いた表示手段によって、あるいは印字手段によ
って出力表示を行わせている。このような先行技術で
は、ホストコンピュータが内部にストアされている情報
を表の形式で出力表示する構成を有しているので、ホス
トコンピュータの演算処理時間が長引く結果になり、表
示出力を行う際に、ホストコンピュータはその他の演算
処理を行うことができなくなってしまうという大きな問
題がある。さらにまたこの先行技術では、ホストコンピ
ュータによって表示出力のための演算処理を行わせるの
で、その表の形式が異なれば、その異なるたび毎にホス
トコンピュータの演算処理のためのプログラムを作り直
さなければならず、大きな手間がかかるという問題もあ
る。
【0035】本発明の目的は、ホストコンピュータ内の
金属帯の品質関連情報を、ホストコンピュータに演算の
負担をかけることなく、容易に入手することができるよ
うにした製造所内の金属帯の品質関連情報の入手方法お
よび装置を提供することである。
【0036】本発明の目的は、製鉄所などの製造所内に
おける必要情報を入手する方法において、分散されてい
る情報を任意のキーにおいて結合し、鋼種記号、仕上げ
記号などをファミリ化することにより、品質に関する必
要情報の入手条件の設定および変更による定型的な情報
の入手、検索を支援することができるシステムを提供す
ることである。
【0037】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホストコンピ
ュータに、製造所内の金属帯の識別番号と、金属帯の品
質関連情報とによって構成される組合せをストアすると
ともに、その組合せを構成するための組合せ識別番号を
ストアし、金属帯識別番号は、分割された金属帯を個別
的に識別して表わすとともに、元の金属帯とその元の金
属帯から前記分割された金属帯を得るまでの間にある順
次的な親の金属帯とを体系化して表わし、サーバに、ホ
ストコンピュータにストアされる前記組合せの内容と、
前記組合せ識別番号とを読出してストアしておくととも
に、サーバでは、その読出した金属帯識別番号に基づい
て、その金属帯を得るために分割された親の金属帯の組
合せ識別番号を求め、各金属帯の自己の組合せ識別番号
と、前記求められた親の金属帯の組合せ識別番号とを、
対応づけてストアしておき、サーバにストアされている
前記対応づけられた自己および親の組合せ識別番号か
ら、品質関連情報を検索して表示することを特徴とする
製造所内の金属帯の品質関連情報の入手方法である。ま
た本発明は、金属帯の製造所内における品質に関連する
情報を入手する方法において、ホストコンピュータ内に
分散されている品質に関する情報をサーバ内に集積し、
その中から、必要な情報だけを入力処理用パーソナルコ
ンピュータを介して必要なときに、素早く入手すること
を特徴とする製造所内の金属帯の品質関連情報の入手方
法である。また本発明は、製造所内における鋼種記号、
仕上げ記号、作業種類記号、金属帯幅記号等の製造条
件、製造仕様上の記号化およびコード体系化された情報
を使用方法別、類似記号別に層別・グループ化し、ま
た、それを使用用途にあわせ、自由に変更、修正するこ
とを特徴とする。さらにまた本発明は、前記品質に関連
する必要情報の入手、および抽出条件の設定および変更
において、定型的な情報の入手、検索を特徴とする。ま
た本発明は、日々発生するデータをデータベースに登録
する際に、取消、置き換え、新規登録のデータ更新処理
を迅速に行い、データの整合性を確保することを特徴と
する。また本発明は、それぞれ分散されている情報を要
求されるキー項目で結合するための結合補助データベー
スを有し、解析に必要なデータを製造が行われた順序
で、かつ、用途に合わせた様々な形式でのデータの結合
を迅速に行うことを特徴とする。また本発明は、金属帯
の品質関連情報の種類を入力する入力処理手段と、ホス
トコンピュータであって、製造所内の金属帯の識別番号
と、金属帯の品質関連情報とによって構成される組合せ
をストアするとともに、その組合せを識別するための組
合せ識別番号をストアし、金属帯識別番号は、分割され
た金属帯を個別的に識別して表わすとともに、元の金属
帯とその元の金属帯から前記分割された金属帯を得るま
での間にある順次的な親の金属帯とを体系化して表わす
ホストコンピュータと、サーバであって、ホストコンピ
ュータにストアされる前記組合せの内容と前記組合せ識
別番号とを読出してストアしておくとともに、その読出
した金属帯識別番号に基づいて、その金属帯を得るため
に分割された親の金属帯の組合せ識別番号を求め、各金
属帯の自己の組合せ識別番号と、前記求められた親の金
属帯の組合せ識別番号とを、対応づけてストアしてお
き、入力処理手段の出力に応答して、対応づけられた自
己および親の組合せ識別番号から、品質関連情報を検索
するサーバと、サーバの出力に応答して、金属帯識別番
号と品質関連情報とを表示する表示手段とを含むことを
特徴とする製造所内の金属帯の品質関連情報の入手装置
である。さらにまた本発明は、品質関連情報は、金属帯
を処理する複数の各工程の作業条件であることを特徴と
する。また本発明は、複数の各工程の作業条件は、圧延
工程の圧延圧力および圧延速度、ならびに焼鈍工程の炉
内温度を含むことを特徴とする。また本発明は、入力処
理手段は、金属帯の欠陥の種類を入力し、ホストコンピ
ュータは、各金属帯の欠陥の種類を表わす情報をストア
し、サーバは、その欠陥の種類を表わす情報をホストコ
ンピュータから読出し、入力処理手段からの欠陥の種類
に対応する金属帯識別番号と品質関連情報とを出力して
表示手段に表示させることを特徴とする。また本発明
は、入力処理手段は、予め定める基準となる工程を入力
し、ホストコンピュータは、複数の各工程毎の欠陥の種
類を表わす情報をストアし、サーバは、前記基準工程に
おける欠陥の種類に対応する金属帯識別番号と品質関連
情報とを出力することを特徴とする。また本発明は、サ
ーバは、金属帯が分割された親の金属帯の組合せ識別番
号を求め、各金属帯の自己の組合せ識別番号と、前記求
められた親の組合せ識別番号とを、対応づけてストアし
ておき、入力処理手段の出力に応答して、対応づけられ
た自己および親の組合せ識別番号から品質関連情報を検
索することを特徴とする。また本発明は、金属帯識別番
号は、元の金属帯の番号と、その元の金属帯から分割さ
れた親の金属帯の番号と、各金属帯の自己の番号とを含
むことを特徴とする。また本発明は、入力処理手段であ
って、製造所内の金属帯の欠陥の種類を選択する抽出条
件と、金属帯を処理する複数の各工程の作業条件を選択
する抽出項目と、複数の各工程のうち、予め定める基準
となる工程とを入力して設定する入力処理手段と、ホス
トコンピュータであって、金属帯の識別番号と、金属帯
が処理される複数の各工程の作業条件とによって構成さ
れる組合せをストアするとともに、その組合せを構成す
るための組合せ識別番号をストアし、金属帯識別番号
は、分割された金属帯を個別的に識別して表わすととも
に、元の金属帯とその元の金属帯から前記分割された金
属帯を得るまでの間にある順次的な親の金属帯と、さら
に順次的に分割されて得られる子の金属帯とを、体系化
して表わすホストコンピュータと、サーバであって、ホ
ストコンピュータにストアされる前記組合せの内容と、
前記組合せ識別番号とを読出してストアしておくととも
に、その読出した金属帯識別番号に基づいて、その金属
帯を得るために分割された親および子の金属帯の組合せ
識別番号を求め、各金属帯の自己の組合せ識別番号と、
前記求められた親および子の金属帯の組合せ識別番号と
を、対応づけてストアしておき、入力処理手段の出力に
応答して、基準工程における抽出条件を備える金属帯を
選択し、対応づけられた自己、親および子の組合せ識別
番号から、抽出項目を検索するサーバと、サーバの出力
に応答して、金属帯識別番号と抽出項目とを表示する表
示手段とを含むことを特徴とする製造所内の金属帯の品
質関連情報の入手装置である。
【0038】本発明に従えば、ホストコンピュータには
サーバが接続され、このサーバにはパーソナルコンピュ
ータなどによって実現される入力処理手段が接続され
る。入力処理手段からは、図11に関連して後述されて
いる金属帯の品質関連情報の種類、すなわち抽出条件、
抽出項目および基準工程が入力される。ホストコンピュ
ータ1は、製造所内の複数の各工程毎の制御条件である
品質関連情報をストアしており、サーバ2はホストコン
ピュータ1の内容を読出し、図11の工程別データベー
ス105であるメモリには、表の形式で参照符112,
113,114で示される品質関連情報がストアされて
いる。このホストコンピュータ1およびサーバ2では、
製造所内の金属帯の識別番号、すなわち元コイル番号と
分割コイル番号(たとえば1000PB,1000Q,
1000A,2000PAなど)が個別的に品質関連情
報と組合されており、この組合せを識別するためにシー
ケンス番号と称している組合せ識別番号が対応づけてス
トアされる。金属帯識別番号は、図2および図3に示さ
れるように、元の金属帯から親および子に分割された金
属帯をファミリ化して体系化して表されている。本発明
に従えば、サーバには、ホストコンピュータの工程でデ
ータベース105の内容を112,113,114がそ
のまま転送されてストアされており、たとえばこの転送
は1日に数回、または1回であってもよい。サーバでは
工程別データベース105のストア内容に基づいて、コ
イル履歴別データベース106を作成して図13に関連
して後述するデータ118をメモリ内に作成する。すな
わちストア内容であるデータ118では、工程別データ
ベース105に基づき、金属帯識別番号によって、その
金属帯および分割された親および子の金属帯の組合せ識
別番号を求めて対応づける。サーバは、このコイル識別
データベース106のデータ118に基づいて、図11
のターゲット実績データベース110において基準とな
る調質圧延(SKP)工程のデータ119(図14参
照)を作成し、さらにこれらのデータベース106,1
10に基づいて図15に示される内容120を有する結
果履歴データベース111を作成する。この結果履歴デ
ータベース111と内容112,113,114を備え
る工程別データベース105とによって、図16に示さ
れるようにパーソナルコンピュータなどに備えられた目
視表示手段などによって内容115,116,117
(図16参照)を表示出力する。本発明に従えば、鋼種
記号、仕上げ記号、作業種類記号、金属帯幅記号などの
記号化あるいは、コード体系化された情報を使用方法
別、類似記号別にファミリ化することが容易になり、そ
れぞれの情報をより体系化することを容易に行うことが
できる。また、本発明に従えば、必要情報の入手条件の
設定および変更による定型的な情報の入手、検索を容易
に行うことができる。また本発明に従えば、それぞれに
分散されている情報を要求されるキー項目で結合するこ
とで、金属帯が通過した工程の情報を通過した順番に容
易に検索、入手することができる。本発明に従えば、製
造所内においてシステム部門に依存することなく、上記
の自由な組合せにより必要なときに必要な情報を入手す
ることが容易となる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
概略的な構成を示す。ホストコンピュータ1、パーソナ
ルコンピュータである入力処理装置101、およびCR
T(陰極線管)ディスプレイ等の表示出力装置102
は、品質情報システムHSにそれぞれ接続される。品質
情報システムHSは、中型コンピュータであるサーバ2
の本体内の演算装置、およびその記憶装置などによって
構成されるハードウエアと、ハードウエア上に構築され
るソフトウエアとによって構成される。ソフトウエアに
よって実現される構成要素としてユーザインタフェイス
103a,103b、C/R(Cancel/Repl
ace、キャンセル/置き換え)処理エンジン104
a、情報検索エンジン104b、金属帯結合エンジン1
04cが含まれる。また、構成要素には、データベース
として、ホストコンピュータ1上に作業結果データベー
ス4、品質情報システムHS上に工程別データベース1
05、コイル履歴別データベース106、検索結果デー
タベース107、検索手順保存データベース108、グ
ループ化登録データベース109が含まれる。
【0040】ユーザインタフェイス103aは、ホスト
コンピュータ1上の作業実績データベース4上のデータ
とC/R処理エンジン104aとの間のデータの受け渡
しを行い、もう1つのユーザインタフェイス103b
は、入力装置101またはCRT出力装置102と金属
帯結合エンジン104bとの間のデータの受け渡しの処
理を実行する。C/R処理エンジン104aは、ホスト
コンピュータ1からのデータをユーザインタフェイス1
03を介して受け取ると、日々発生する作業結果データ
4を参照し、工程別データベース105、コイル履歴別
データベース106をそれぞれ参照し、取消、置き換
え、新規登録の処理を行い、それぞれのデータベースに
登録、格納する。情報検索エンジン104bは、ユーザ
インタフェイス103bを介して入力されると、工程別
データベース105上のデータを参照、検索し、その検
索された結果の情報を検索結果データベース107に格
納するとともに、その検索の手順を検索手順保存データ
ベース108に格納し、さらにユーザインタフェイス1
03bを介してCRT出力装置102から出力される。
金属帯結合エンジン104cは、オペレータからの実行
要求が入力装置101からユーザインタフェイス103
bを介して入力されると、コイル履歴別データベース1
06上のデータを参照し、要求された親子関係の金属帯
の情報を特定し、その結果に基づいて各工程の実績を格
納した工程別データベース105を参照し、検索された
結果の情報を検索結果データベース107に格納すると
ともに、その検索の手順を検索手順保存データベース1
08に格納し、さらにユーザインタフェイス103を介
してCRT出力装置102から出力される。
【0041】従来では、パーソナルコンピュータ上で稼
動し、視覚的な操作が可能である表計算ソフトの発達に
より、品質解析、管理に必要な四則演算、統計解析、デ
ータ加工、グラフ作成などを自由に行えるようになって
いるため、それらを使用すれば、システム部門で行って
いた開発を削減でき、データを検索、抽出することがで
きれば、より迅速、正確に解析、管理を行うことができ
る。そこで本発明では、パーソナルコンピュータ上で稼
動する表計算ソフトウエアと中型コンピュータのサーバ
上で稼動するリレーショナルデータベースを使用する。
【0042】品質の管理、作業の指示などは、もっと細
かく一品一品について、どの工程にどの金属帯が仕掛か
っており、次にはどの工程でどのような作業が行われる
のか、あるいは、生産量は現在幾らで、計画通りに行わ
れているのかなど逐次管理する必要がある。そのため、
分割が発生する、あるいは精整工程から再び、冷間圧延
工程に戻ってくるなど、様々な経路をたどる金属帯に対
して、個々に識別、管理するために、金属帯に番号を付
与する。この番号を以下、元コイル番号(図3の100
0)と呼ぶことにする。この金属帯に付与された番号
は、分割が発生した際には、各々異なる契約に引き当て
られ、異なる工程を経るため、これらを識別するために
さらに、分割を示すための分割番号(図3のP,Q,
R,A,B,C,1,2など)と呼ばれるものを付与す
る。この番号を以下、分割コイルと呼ぶことにする。こ
のように、一本一本の金属帯は、元コイル番号と、分割
コイル番号とをあわせたコイル番号と呼ばれるもので一
意に識別されている。この例を図3に示す。たとえば自
己の番号1000PAであるとき、親番号1000Pで
あり、子番号1000PA1〜3である。
【0043】金属帯に分割が発生するため、たとえば、
図2に示すように、元コイル番号1000でかつ分割コ
イル番号PAの金属帯が、SKPと呼ばれる調質圧延工
程で何らかの異常すなわち欠陥が発生したため、原因を
追求するために前工程にさかのぼって情報の検索、入手
をしたいとする。図2は或るステンレス鋼製品について
の具体的な実績製造ルートを示す。「AP」は焼鈍酸洗
工程を示し、「ZM」は圧延工程を示し、「BA」は光
輝焼鈍工程を示し、「SKP」は調質圧延工程を示し、
「SL」はスリット工程を示し、「CB」はサービステ
ール溶接工程を示し、「FP」は仕上げ研摩工程を示
す。また、「(1)」は初段を示し、「(F)」は最終
段をそれぞれ示す。さらに、Cはその工程での金属帯番
号を示す。そうすると、もしも仮に、元コイル番号10
00をキーにして情報を検索すると、分割コイル番号P
Bの金属帯といった流れの違う、異常発生には関係のな
い情報が一緒に収集されてしまう。また、逆に元コイル
番号1000でかつ分割コイル番号PAをキーとする
と、CB工程あるいは、ZM(1)工程の情報は入手で
きないことになってしまう。
【0044】図3を参照して元コイル番号を1000で
あるとき、それが分割されると、コイル番号1000
P,1000Q,1000Rとなる。コイル番号100
0Pがさらに分割されて1000PA,1000PBと
なる。コイル番号1000PAの金属帯がさらにその長
さ方向に分割されると、1000PA1,1000PA
2,1000PA3となる。コイル番号1000PBが
分割されると、1000PBA,1000PBBとな
る。また同様にコイル番号1000Qが分割されて10
00QA,1000QB,1000QCとなる。コイル
番号1000Rの長手方向に分割されると、コイル番号
は1000R1,1000R2となる。このようにして
金属帯識別番号であるコイル番号が体系化されて作成さ
れる。
【0045】工程別データベース105および工程履歴
別データベース106は、サーバ2のC/R処理エンジ
ン104bによって作成される。
【0046】C/R処理に関しては、日々発生するデー
タについて、どうしても、各工程での端末機を介しての
手入力データ、あるいは利用部門での手入力データがあ
るため、データの入力ミスや変更が発生する。したがっ
て、それらのデータについて、現在登録されているデー
タの取消や間違えて入力された部分のデータの置き換え
作業、あるいは、新しく作業を実施し、その結果発生し
たデータを取り込んでやる作業が必要であるため、この
ようなC/R処理が発生する。その作成方法の概要を図
4に示す。
【0047】この図4においてC/R処理の開始ステッ
プa1から次のステップa2では修正区分Sの処理を行
い、次のステップa3では修正区分Cの処理を行い、さ
らにステップa4では修正区分Rの処理を行い、その
後、ステップa5において全工程の全経過処理が終了し
ていれば、ステップa6においてC/R処理を終了す
る。
【0048】日々各工程が作業した結果に発生するかつ
メモリにストアされる作業結果データベース4をホスト
コンピュータ1内で、その他必要な情報を付加、作成
し、それをサーバ2に転送し、サーバ2で受け取ると、
ユーザインタフェイス103aは、C/R処理エンジン
104bを起動する。そうすると、C/R処理エンジン
104bは、図4に示すフローに従って、工程別データ
ベース105、コイル履歴別データベース106にデー
タを登録していく。ただし、作業結果データ201内の
データ項目である修正区分については、Cは取消デー
タ、Rは置き換え、Sは新規データを意味する。また、
シーケンス番号はコイル履歴別データベース106内で
管理されており、C/R処理を行う際に、番号をサーバ
内部で重複のない番号が与えられる。図4で説明する
と、C/R処理は、新規登録、取消、置き換えの順序で
各工程単位に行われる。
【0049】まず、図5のステップb3で、作業結果デ
ータ201中の修正区分Sのデータを読み込んでくる。
このデータを工程別データベース105に新規登録す
る。この際、何らかの障害などの欠陥が発生した場合に
は、エラーとして、処理を中止し、C/R処理自体を強
制的に終了させる。正常に登録できた場合は、次に、コ
イル履歴別データベース106に、この新規にデータを
登録するために、親となる金属帯データを探し出し、親
シーケンス番号を付加しなければならない。その新規登
録方法としては、まず作業結果データ201中の新規に
登録するデータYのコイル番号をキーとして、コイル履
歴別データベース106中に合致するデータXがないか
をステップb4で調べる。ステップb5で存在する場合
には、ステップb7からb8に移り、作業年月日、終了
時刻をデータXのそれと比較して、その新規に登録する
作業結果データ4中の金属帯のデータYの方が遅いデー
タなら、Xのシーケンス番号をYの親シーケンス番号と
して付与する。逆にYがXより早ければ、Xの親シーケ
ンス番号とし、Yの親シーケンス番号をXのシーケンス
番号とする。もし、コイル番号をキーとして、コイル履
歴別データベース106中に、該当するデータが存在し
ない場合には、ステップb9からb11に移り、このX
の親シーケンス番号を見付けるために、分割番号があれ
ば、一桁もぎ取る。たとえば、分割コイル番号がPQで
あれば、後ろ側のQを取り、分割コイル番号をPとし、
その分割コイル番号と元コイル番号をあわせて、コイル
番号とし、これをキーに、コイル履歴別データベース1
06を読み込みにいき、先のように、作業年月日、終了
時刻を比較し、ステップb12で、同様に、シーケンス
番号の付け替えを行う。このようにして、ステップb
1,b2を経て親が見つかるまで、行い、もし、該当す
るコイル番号が存在しない場合には、そのデータXの親
の金属帯データは存在しないものとして、親シーケンス
番号に0を入れる。もし、何らかの障害などが発生した
場合には、既に、工程別データベース105内のデータ
が新規登録されているということになるため、工程別デ
ータベース105とコイル履歴別データベース106の
整合性が崩れているとして、エラーとして、ステップb
10で履歴別エラーファイル203に書き出し、その時
点までの処理をすべて無効として、現在行っている工程
のC/R処理を強制的に終了させ、次の工程のC/R処
理に移る。
【0050】次に、作業結果データベース4の中から図
6のように修正区分Cのデータをステップc3で読み込
んでくる。ステップc4では、既に登録されている工程
別データベース105中のデータとコイル番号、作業年
月日、作業終了時刻をキーとして、照合していき、ステ
ップc5で、もし、合致したデータが存在しない、ある
いは何らかの障害などが発生した場合には、ステップc
6で、エラーとして工程エラーファイル202に書き出
し、次のデータに処理を移す。合致すれば、ステップc
7でそのデータを取消、工程別データベース105から
消去する。
【0051】ステップc8では、コイル履歴別データベ
ース106も同様に処理し、ステップc9からc11に
移り、合致したデータベース106を消去する。もし、
合致したデータが存在しない、あるいは何らかの障害な
どが発生した場合には、既に、工程別データベース10
5内のデータが削除されているということになるため、
工程別データベース105とコイル履歴別データベース
106の整合性が崩れているとして、ステップc10で
は、エラーとして、履歴エラーファイル203に書き出
し、その時点までの処理を全て無効として、ステップc
13で、現在行っている工程のC/R処理を強制的に終
了させ、次の工程のC/R処理に移る。合致したデータ
がコイル履歴別データベース106中に存在し、正常に
削除が行われた場合には、このデータ消去により、ステ
ップc12で金属帯親子関係が崩れるので、その親を表
す親シーケンス番号を付け換え、その他のデータの親子
関係を維持するように処理する。この処理をステップc
1,c2を経て繰り返し、修正区分Cのデータを全て処
理していく。
【0052】最後に、作業結果データベース4の中から
図7のように、修正区分Rのデータをステップd3で読
み込んでくる。ステップd4では、既に登録されている
工程別データベース105中のデータとコイル番号、作
業年月日、終了時刻をキーとして照合し、ステップd
5,d7で合致したデータと置き換えを行う。ステップ
d5で、もし合致したデータが存在しない、あるいは何
らかの障害などが発生した場合には、ステップd6で、
エラーとして工程エラーファイル202に書き出し、次
のデータに処理を移す。合致すれば、そのデータを、ス
テップd7で、工程別データベース105中のデータと
置き換える。コイル履歴別データベース106について
は、修正区分Rの場合、コイル履歴別データベース10
6内には、キーとなるデータ項目であるコイル番号、作
業年月日、終了時刻を持っているため、工程別データベ
ース105とコイル履歴別データベース106とのデー
タの整合性を保持するために、ステップd8では、コイ
ル番号、作業年月日、終了時刻をキーとして、工程別デ
ータベース105も同様に検索し、ステップd9で、も
し、合致したデータが存在しない、あるいは何らかの障
害などが発生した場合には、両者のデータベースでのデ
ータ不整合として、ステップd10で、エラーとする。
また、既に、工程別データベース105内のデータが置
き換えられているということになるため、工程別データ
ベース105とコイル履歴別データベース106の整合
性が崩れているとして、エラーとして、履歴エラーファ
イル203に書き出し、その時点までの処理を全て無効
として、ステップd13で、現在行っている工程のC/
R処理を強制的に終了させ、次の工程のC/R処理に移
る。ステップd11,d12で、合致したデータが存在
し、正常に置き換えが行われた場合には、金属帯の親子
関係が崩れることはないめた、そのデータの親子関係を
維持するためのシーケンス操作は必要ない。この処理を
ステップd1,d2を経て繰り返し、修正区分Rのデー
タを全て処理していく。
【0053】図8に、上記のC/R処理の一例を示す。
図8(a)は、作業結果データの一例を示し、図8
(b)は、工程別データベース105の一例である図5
の表114と同等であり、図8(c)は、コイル履歴別
データベース106の一例である図13の一部であり、
図8(b1)はC/R処理後の工程別データベース10
5の内容を示し、図8(c1)はC/R処理後のコイル
履歴別データベース106の内容をそれぞれ示してい
る。ただし、図8中の丸数字は、この説明のために付加
したものである。上記のC/R処理の説明似従えば、ま
ず修正区分Sのデータ、つまり図8(a)のデータの
工程別データベース105への新規登録処理を行う。こ
の場合、元コイル番号と分割コイル番号を合わせたコイ
ル番号と作業年月日、終了時刻は一致しないため、新規
登録可能である。ただし、この際に品質情報システムH
Sが管理している新しいシーケンス番号15をデータ
のシーケンス番号とする。
【0054】次にコイル履歴別データベース106の新
規登録に移る。先程と同様に、コイル番号と作業年月
日、終了時刻を比較して、一致するデータが存在しない
ため、新規登録可能である。そこで、まず、どのコイル
と親子にするかを探すために、コイル番号40000P
Aをキーとして、図8(b)内を検索するが、一致する
ものがないため、分割コイル番号PAの内、後ろの一桁
をもぎ取り、分割コイル番号をPとし、その分割コイル
番号と元コイル番号を合わせたコイル番号4000Pを
キーとして、再度図8(b)内を検索すると、データ
と合致する。そこで、今度はどちらが親かを作業年月
日、終了時刻で比較すると、データの方が早いため、
データは、データの後ろにくる。その際に、先のシ
ーケンス番号の付与ルールに従うと、データのシーケ
ンス番号14をデータの親シーケンス番号14とす
る。したがって、図8(c1)のデータの様になる。
【0055】次に修正区分Cのデータの取消処理を行
う。図8(a)のデータがそれに該当する。まず、工
程別データベース105中のデータの削除を行う。この
際、コイル番号、作業年月日、終了時刻をキーにして、
一致するデータを検索すると、図8(b)のデータが
一致する。そのため、このデータを消去する。それか
ら、今度は、コイル履歴別データベース106中のデー
タの消去を行う。先程と同様に、コイル番号と作業年月
日、終了時刻をキーとして、検索すると、データが一
致するため、このデータを消去するが、この際、親子関
係を維持しなければならないが、親子関係にあるデータ
が存在しないため、この場合、何もする必要はない。
【0056】最後に、修正区分Rのデータの置き換え処
理を行う。図8(a)のデータがそれに該当する。ま
ず、工程別データベース105中のデータの置き換えを
行う。この際、コイル番号、作業年月日、終了時刻をキ
ーにして、一致するデータを検索すると、図8(b)の
データが一致する。そのため、このデータ内の炉内
温度データを置き換える。それから、今度は、コイル履
歴別データベース106中のデータの整合性を図るた
め、先程と同様に、コイル番号、作業年月日、終了時刻
をキーとして、検索すると、データが一致するため、
親子関係は正常であるといえる。
【0057】このように、日々発生する作業結果データ
4をもとに、C/R処理を行っていき、作業結果データ
4を工程別データベース105、コイル履歴別データベ
ース106に、1日に数度登録し、この作業を行い、常
に最新のデータを用意するようにしておく。
【0058】利用部門がどのように、この品質情報シス
テムHSを利用するのかについては、歩留管理、適中率
管理は、水準、傾向管理、差異管理、層別解析の3つの
管理・解析により構成されているが、内容については、
歩留管理、適中率管理によってそれぞれ異なる。また、
納期管理は、進捗管理により構成されている。歩留管理
を行いたい場合、図22(1)の画面より、水準管理、
差異管理、層別管理を選択し、ボタンを押下すると、図
22(2)をCRT出力装置102に表示する。歩留管
理中での水準・傾向管理において、図23(1)、図2
3(2)により、グラフ化する際のX軸、Y軸の項目を
選択し、ファミリ化の層別することにより、図24のよ
うなグラフを表示する。
【0059】このように、適中率、歩留など記号化項目
を選択、あるいは設定することにより、必要なデータが
表形式、あるいはグラフにより、出力装置102に表示
される。この歩留管理で解析できないときは、非定形業
務として、解析を進める。その方法を次に説明する。
【0060】図9は、図1の発明の実施の一形態の詳細
な動作のフローチャートを示す。ステップ10では、解
析手順保存データベース108より、登録されている解
析手順、すなわち、検査項目とそのファミリ化および検
索条件と一貫検索タイプを呼び出し、CRT出力装置1
02にユーザインタフエイス103を介して図17
(1)のように表示させ、図17(1)の解析名称一
覧、コメント欄により、通過の同一情報検索、解析パタ
ーンの存在有無について確認を行う。探し出しにくい場
合には、図17(2)の画面により、作成日などを条件
に、解析パターンを検索できる。
【0061】もしも、同様の検索パターンがある場合に
は、ステップ20としてその検索手順中の抽出項目が同
一かどうかをチェックする。さらに、抽出項目が同一で
あれば、ステップ30としてその解析手順中の抽出条件
が同一であるかをチェックする。抽出条件が一致すれ
ば、ステップ60として検索を実行する。この時点で仮
に抽出条件が一致しない場合でも、解析手順が以前登録
された際に、可変条件の設定ができるようになっている
場合には、ステップ40として図18(1)のような画
面が表示され、検索条件の変更が可能である。同一の検
索パターンが存在しない場合には、ステップ25として
図18(2)のように画面が表示され、新規に検索項目
を入力するか、あるいは、検索項目の変更を行い、ステ
ップ35として図19(1)、図19(2)および図2
0(1)のような画面が表示され、新規に検索条件を入
力するか、あるいは、検索条件を変更する。
【0062】検索項目は工程別データベース105に登
録してある項目をユーザインタフエイス103を介して
CRT出力装置102に図18(2)に示すように表示
させ検索項目、条件の新規あるいは変更の入力を行う。
この際、鋼種記号、仕上げ記号などの記号化項目につい
てファミリ化があるかどうかを判断し、ある場合には、
ファミリ化登録データベース109よりユーザインタフ
エイス103を介して図19(1)に示すように表示さ
せ、鋼種記号、仕上げ記号の中から、自由に記号化項目
のファミリ化の選択、変更を行うことができる。この場
合、ファミリ化できる項目について、予め、一般的に使
用される区分を設けておき、その設定での検索に支障が
あるか、または、変更を行いたいときには、図19
(2)あるいは、図20(1)の画面上でのファミリ化
項目の範囲、内容について追加、削除の変更も可能であ
る。ただし、一般的な使用区分自体を変更するのではな
く、職番による個人登録により変更をかけるようにして
いる。
【0063】図18(2)の?欄に?マークをつけるこ
とにより、次回の解析で図17(1)の検索実行ボタン
により直接検索する際に、図18(1)画面が表示さ
れ、検索条件の変更が可能となる。
【0064】ステップ50では、ステップ25およびス
テップ35で設定された情報の、検索項目、検索条件を
保存する場合には、解析内容を登録したい場合には、解
析登録ボタンを押し、図20(2)の画面を表示させ、
解析手順の管理、また解析手順の保護の面から、「職
番」と呼ばれる解析者のID番号、および解析の内容を
入力する。そして、ユーザインタフエイス103を介し
て、解析手順登録データベース108に保存を行う。
【0065】複数の工程の情報を検索、あるいは一貫検
索を行いたい場合には、図18(2)中の一貫検索ボタ
ンを押せば、設定された条件により、すなわち図16
(1)〜図16(3)における図3(4)によって入力
されて設定された条件によって、まず、図21(1)の
ように表示させ、基準となる工程について、対象となる
データが何件あるかを表示する。次に、図21(2)の
画面により、その工程に存在する金属帯の親コイルの情
報か、あるいは子コイルの情報か、あるいは親子双方な
のかを選択し入力する。この場合の金属帯のCRT出力
装置102への出力方法として、たとえば、図2の金属
帯の情報が存在する際に、検索結果の一例を示した検索
結果データベース107の詳細な内容である図16に示
すような3種類のパターンが存在し、この中から選択す
ることができる。図16(1)は、一行に一本の金属帯
の情報を展開する方法であり、図16(2)は、複数行
に、一本の金属帯の情報を展開する方法であり、図16
(3)は、一行に一本の金属帯の履歴の情報、または関
連情報を展開する方法である。
【0066】上工程から下工程までの一貫したデータの
入手、あるいは、各々種類の異なるデータの結合につい
ても、図16(1)、図16(2)および図16(3)
に示すような3つのパターンでの情報の入手が必要であ
る。しかし、通常のデータは、発生場所がそれぞれ異な
るため、図12に示すように工程単位、作業単位に独立
して存在する上に、金属帯によっては中間の圧延作業を
3回、最終の圧延作業を2回など複数回にわたって作業
が行われるなど、データの形態は同じであるが、作業の
内容が異なるため、たとえば、最終仕上げ圧延工程のZ
M工程での圧延作業の内容とその後の剪断(SL)工程
での剪断作業での疵の発生の相関関係はどのようになっ
ているかなど、各々データの発生場所の異なるデータを
結合させて、データ間の相関関係などを調査しなければ
ならない。その場合、図16(3)のパターンでのデー
タの入手が必要である。これにより、金属帯一品一品の
通過工程でのデータが横並びで入手でき、相関関係を把
握しやすくできる。
【0067】図11の金属帯結合エンジン104bの概
要を示す。図12に各工程の作業実績を保存した工程別
データベース105のより詳細な内容の一例を示し、図
13にコイル履歴別データベース106のより詳細の内
容の一例を示す。すなわち図12に各工程の作業実績を
保存した工程別データベース105のより詳細の内容を
示す。図13に製鋼工程から精整工程までの一貫した履
歴のデータを保存したコイル履歴別データベース106
のより詳細の内容を示す。図12の参照符112はAP
(1)工程の作業実績を、図12の参照符113はZM
(F)工程の作業実績を、図12の参照符114はSK
P工程のそれぞれのデータの一例を示している。図12
中のシーケンス番号とは、品質情報システムHS内で保
持、管理されている唯一の重複しない番号で、C/R処
理時に自動的に付与される。また、親シーケンス番号と
は、その金属帯の親を指し示すシーケンス番号であり、
これは、C/R処理エンジン104b内で付与される。
【0068】前述の図16に検索結果の一例を示した検
索結果データベース107のより詳細の内容を示す。こ
の検索結果を得るために、図11に解析手順の一例を示
した解析手順登録データベース108のより詳細の内容
を示す。前述の表1は、記号化項目のファミリ化を登録
したファミリ化登録データベース109のより詳細の内
容を示す。
【0069】図18(1)に示す画面により、解析、管
理に必要なデータ項目を選択する。このデータをどのよ
うな条件で抽出してくるか抽出の条件を選択する。基準
となる工程を指定する。これは、もし、SKP工程で品
質異常による疵が発生し、その原因を調査するために
は、その親である上工程の情報が必要であり、また逆
に、その異常後にどのような工程を経て出荷されたのか
を調査したい場合には、その子である下工程の情報が必
要である。そのため、基準となる工程を定めてやり、的
を得た情報を入手しやすくするために、基準となる工程
を予め設定しておく。これら抽出データ項目、条件、基
準となる工程を選択した後、検索開始のボタンを押すと
図21(1)および図21(2)の表示後、これらの3
つのサーバに送られる。そうすると、サーバ2内のユー
ザインタフェイス103が、検索要求がきていないかを
常時監視しており、先に選択された、抽出データ項目、
条件、基準となる工程のデータを受け取り、要求がきた
と判断し、金属帯結合エンジン104bが起動される。
起動されると、基準となる工程についてのデータが抽出
される。
【0070】たとえば、図12中のSKPの工程を基準
工程とし、その基準工程であるSKP工程で、保留原因
が200(たとえば欠陥が伸びであることを意味する)
の金属帯でその親工程のうち、ZM(F)工程の圧延速
度、AP(I)工程の炉内温度、SKP工程の圧延圧力
のデータが欲しいとすると、図14のように、金属帯の
うち、2本の金属帯が該当する。このデータをターゲッ
ト実績データベース110に書き込む。
【0071】次に、該当したこの金属帯のデータに付随
するシーケンス番号をキーにして、コイル履歴別データ
ベース106のシーケンス番号と一致するデータを抽出
し、結果履歴データベース111に一致したデータが持
っているシーケンス番号を書き込む。ターゲット実績デ
ータベース110を基準として、このターゲット実績デ
ータベース110中のシーケンス番号をキーとして、コ
イル履歴別データベース106のシーケンス番号と一致
するデータを探し出す。SKP工程の保留原因が200
のデータであるから、ターゲット実績データベース11
0は、図14のようにコイル番号1000PBと200
0PAの2件となる。このターゲット実績データベース
110中の2件のデータのシーケンス番号をキーに、コ
イル履歴別データベース106のシーケンス番号と、一
致するデータを検索する。そして、見付かったら、今度
はその親工程の金属帯のデータを検索する。そのために
はコイル履歴別データベース106内で、ターゲットデ
ータ110とのデータと一致したデータの親シーケンス
番号と同じく、コイル履歴別データベース106のシー
ケンス番号が一致するデータを検索し、親シーケンス番
号が0になるまで、さかのぼって見付け出し、その結果
を結果履歴データベース111に書き込んで図15のデ
ータ120を得る。図11の場合、コイル番号1000
PBの親シーケンス番号5と一致するシーケンス番号の
金属帯データはコイル番号1000Pであり、そのデー
タの親シーケンス番号は8であるから、シーケンス番号
が8の金属帯データのコイル番号は1000Pである。
同様にターゲット実績データベース110中のコイル番
号2000PAについても、親の金属帯を探し出す。そ
の結果、図15中の結果履歴データベース111のよう
になる。
【0072】次に要求されるデータ項目のデータを得る
ために結果履歴データベース111中のシーケンス番号
と工程別データベース105中のシーケンス番号が一致
するデータのデータ項目を取り込んでくる。取り込んで
きたデータは通常、図11のテーブル115(図16
(1)参照)のような形で得られるか、要求された形が
図11のテーブル116,117(図16(2)および
(3)参照)のような形であれば、そのように編成しな
おす。
【0073】このようにして結合の処理が完了すると処
理が完了したことをユーザインタフェイス103bを介
して、出力装置102に通知し、出力装置102に取り
にいき、出力装置102内に表示する。
【0074】このように図9ステップ25(図18
(2)参照)およびステップ35(図19(1)〜図2
0(1)参照)を経て、できあがった検索項目、検索条
件を、ユーザインタフェイス103を介して、単一工程
の検索の場合には、情報検索エンジン104bに、複数
工程の検索の場合には、金属帯結合エンジン104cに
それぞれ引き渡す。情報結合エンジン104cは、工程
別データベース105から、直接、要求に合うデータ項
目、条件でデータを検索、抽出する。金属帯結合エンジ
ン104cは、工程別データベース105から、まず、
基準となる工程のデータを抜き出す。そして、そのデー
タを検索結果データベース107に登録する。その後
に、コイル履歴別データベース106上のシーケンス番
号を参照し、先の解析結果登録データベース108に登
録されたデータのシーケンス番号と合致したデータを見
付け出す。そして、もしも、基本となる工程よりも上す
なわち先、あるいは、親の金属帯の情報が必要なときに
は、コイル履歴別データベース106上の親シーケンス
番号を参照し、その親シーケンス番号をもとにコイル履
歴別データベース106内のシーケンス番号が一致する
シーケンス番号を見付け、そのシーケンス番号をもとに
工程別データベース105からデータを抽出する。この
ように順次親シーケンス番号をたどっていく。逆に、子
のデータを検索する場合には、この方法の逆を行えば、
同様に検索が可能である。
【0075】本発明は、ステンレス鋼および鋼の金属帯
に関連して実施されるだけでなく、その他の種類の金属
帯に関連して広範囲に実施することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、金属処理手段には金属
帯の品質関連情報の出力を入力し、ホストコンピュータ
には製造所内における各工程の金属帯の品質関連情報が
金属帯の識別番号と対応づけてストアされており、その
組合せ識別番号もまたホストコンピュータにストアされ
ており、この金属帯識別番号が体系化され、このような
ホストコンピュータ内の品質関連情報をサーバに転送し
てストアし、金属処理手段の出力に応答してサーバにお
いて演算処理を行い、希望するたとえばテーブル形式、
目視表示などの表示を行うことができる。サーバでは、
ホストコンピュータにストアされている品質関連情報に
基づいて、金属帯を得るために分割された親の金属帯の
組合せ識別番号、さらには子の金属帯の組合せ識別番号
を演算して求めておき、したがって入力処理手段から、
このサーバにおいてストアされている内容に基づいて品
質関連情報を容易に入手して表示されることができるよ
うになる。
【0077】本発明によれば、製鉄所内において分散さ
れている品質に関する情報の中からシステム部門に要求
する手続きを必要とすることなく、視覚的な操作により
必要な情報だけを必要なときに素早く入手することがで
きる。
【0078】本発明によれば、製鉄所内における鋼種記
号、仕上げ記号、作業種類記号、金属帯幅記号などの記
号化およびコード体系化された情報を、使用方法別、類
似記号別にグループ化することにより、情報を様々な角
度から層別して自由に入手することができる。
【0079】本発明によれば、解析を登録することによ
り、技術の伝承を図ることができ、また、それらの解析
を基に類似解析の重複を避けることができる。これによ
り、金属帯に何らかの品質異常が発生した際には、迅速
にかつ精度よく対応が図れ、その解析、分析結果に基づ
いて品質向上、および納期遅れの問題を解消することが
でき、製造工程の改善などを重点に行い、製造技術の向
上を図ることができる。
【0080】本発明によれば、たとえば製鋼工程から精
整工程まで一貫した情報を入手できることにより、各工
程間、各金属帯間の実績などの情報の対比が可能となる
ため、各工程間の製造技術、製造仕様、製造原価と金属
帯、製鋼製品との相関を解明することが行いやすくな
り、鉄鋼製品などを安価に安定供給していく上で非常に
有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の概略的な構成を示すブ
ロック図である。
【図2】製造工程における一般的な金属帯番号の変遷を
示す図である。
【図3】金属帯の識別番号を体系化して説明するための
図である。
【図4】C/R処理の概要を示す図である。
【図5】修正区分Sの処理動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】修正区分Cの処理動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図7】修正区分Rの処理動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図8】C/R処理の一例を示すマップである。
【図9】図1の品質情報システムHS動作を概略的に示
すブロック図である。
【図10】図1に示す解析手順登録データベース108
の内容の一例を示すマップである。
【図11】金属帯エンジン104bの概要を示す図であ
る。
【図12】図1に示す工程別データベース105の内容
の一例を示すマップである。
【図13】図1に示すコイル履歴別データベース106
の内容の一例を示すマップである。
【図14】基準となる圧延(SKP)工程のデータを示
す図である。
【図15】元コイル番号と分割コイルとの各工程毎の対
応関係を示す図である。
【図16】図1に示す検索結果データベース107の内
容の一例を示すマップである。
【図17】図1に示す動作で入出力されるデータおよび
情報の内容を示す画面イメージである。
【図18】検索条件の変更を行い、入力を行うための状
態を示す図である。
【図19】ファミリ化の選択、変更、追加、削除などを
行うための状態を説明するための図である。
【図20】ファミリ化項目の追加、削除の変更を行うた
めの状態および解析手順などのための動作を説明するた
めの図である。
【図21】基準となる工程についての内容を表示するた
めの図である。
【図22】歩留管理を行うときの状態を示す図である。
【図23】グラフ化を行って表示をするときの状態を示
す図である。
【図24】図17〜図23と同様に出力装置102によ
って表示されるグラフを示す図である。
【符号の説明】
HS 品質情報システム 101 入力装置 102 CRT出力装置 103 ユーザインタフェイス 104 金属帯結合エンジン 105 工程別データベース 106 コイル履歴別データベース 107 検索結果データベース 108 解析手順登録データベース 109 ファミリ化登録データベース 110 ターゲット実績データベース 111 結果履歴データベース 201 作業結果データ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホストコンピュータに、製造所内の金属
    帯の識別番号と、金属帯の品質関連情報とによって構成
    される組合せをストアするとともに、その組合せを構成
    するための組合せ識別番号をストアし、 金属帯識別番号は、分割された金属帯を個別的に識別し
    て表わすとともに、元の金属帯とその元の金属帯から前
    記分割された金属帯を得るまでの間にある順次的な親の
    金属帯とを体系化して表わし、 サーバに、ホストコンピュータにストアされる前記組合
    せの内容と、前記組合せ識別番号とを読出してストアし
    ておくとともに、サーバでは、その読出した金属帯識別
    番号に基づいて、その金属帯を得るために分割された親
    の金属帯の組合せ識別番号を求め、各金属帯の自己の組
    合せ識別番号と、前記求められた親の金属帯の組合せ識
    別番号とを、対応づけてストアしておき、 サーバにストアされている前記対応づけられた自己およ
    び親の組合せ識別番号から、品質関連情報を検索して表
    示することを特徴とする製造所内の金属帯の品質関連情
    報の入手方法。
  2. 【請求項2】 金属帯の製造所内における品質に関連す
    る情報を入手する方法において、ホストコンピュータ内
    に分散されている品質に関する情報をサーバ内に集積
    し、その中から、必要な情報だけを入力処理用パーソナ
    ルコンピュータを介して必要なときに、素早く入手する
    ことを特徴とする製造所内の金属帯の品質関連情報の入
    手方法。
  3. 【請求項3】 製造所内における鋼種記号、仕上げ記
    号、作業種類記号、金属帯幅記号等の製造条件、製造仕
    様上の記号化およびコード体系化された情報を使用方法
    別、類似記号別に層別・グループ化し、また、それを使
    用用途にあわせ、自由に変更、修正することを特徴とす
    る請求項1または2記載の製造所内の金属帯の品質関連
    情報の入手方法。
  4. 【請求項4】 前記品質に関連する必要情報の入手、お
    よび抽出条件の設定および変更において、定型的な情報
    の入手、検索を特徴とする請求項1または2記載の製造
    所内の金属帯の品質関連情報の入手方法。
  5. 【請求項5】 日々発生するデータをデータベースに登
    録する際に、取消、置き換え、新規登録のデータ更新処
    理を迅速に行い、データの整合性を確保することを特徴
    とする請求項1または2記載の製造所内の金属帯の品質
    関連情報の入手方法および装置。
  6. 【請求項6】 それぞれ分散されている情報を要求され
    るキー項目で結合するための結合補助データベースを有
    し、解析に必要なデータを製造が行われた順序で、か
    つ、用途に合わせた様々な形式でのデータの結合を迅速
    に行うことを特徴とする請求項5記載の製造所内の金属
    帯の品質関連情報の入手方法。
  7. 【請求項7】 金属帯の品質関連情報の種類を入力する
    入力処理手段と、 ホストコンピュータであって、製造所内の金属帯の識別
    番号と、金属帯の品質関連情報とによって構成される組
    合せをストアするとともに、その組合せを識別するため
    の組合せ識別番号をストアし、金属帯識別番号は、分割
    された金属帯を個別的に識別して表わすとともに、元の
    金属帯とその元の金属帯から前記分割された金属帯を得
    るまでの間にある順次的な親の金属帯とを体系化して表
    わすホストコンピュータと、 サーバであって、ホストコンピュータにストアされる前
    記組合せの内容と前記組合せ識別番号とを読出してスト
    アしておくとともに、その読出した金属帯識別番号に基
    づいて、その金属帯を得るために分割された親の金属帯
    の組合せ識別番号を求め、各金属帯の自己の組合せ識別
    番号と、前記求められた親の金属帯の組合せ識別番号と
    を、対応づけてストアしておき、入力処理手段の出力に
    応答して、対応づけられた自己および親の組合せ識別番
    号から、品質関連情報を検索するサーバと、 サーバの出力に応答して、金属帯識別番号と品質関連情
    報とを表示する表示手段とを含むことを特徴とする製造
    所内の金属帯の品質関連情報の入手装置。
  8. 【請求項8】 品質関連情報は、金属帯を処理する複数
    の各工程の作業条件であることを特徴とする請求項7記
    載の製造所内の金属帯の品質関連情報の入手装置。
  9. 【請求項9】 複数の各工程の作業条件は、圧延工程の
    圧延圧力および圧延速度、ならびに焼鈍工程の炉内温度
    を含むことを特徴とする請求項8記載の製造所内の金属
    帯の品質関連情報の入手装置。
  10. 【請求項10】 入力処理手段は、金属帯の欠陥の種類
    を入力し、 ホストコンピュータは、各金属帯の欠陥の種類を表わす
    情報をストアし、 サーバは、その欠陥の種類を表わす情報をホストコンピ
    ュータから読出し、入力処理手段からの欠陥の種類に対
    応する金属帯識別番号と品質関連情報とを出力して表示
    手段に表示させることを特徴とする請求項7〜9の1つ
    に記載の製造所内の金属帯の品質関連情報の入手装置。
  11. 【請求項11】 入力処理手段は、予め定める基準とな
    る工程を入力し、 ホストコンピュータは、複数の各工程毎の欠陥の種類を
    表わす情報をストアし、 サーバは、前記基準工程における欠陥の種類に対応する
    金属帯識別番号と品質関連情報とを出力することを特徴
    とする請求項7記載の製造所内の金属帯の品質関連情報
    の入手装置。
  12. 【請求項12】 サーバは、金属帯が分割された親の金
    属帯の組合せ識別番号を求め、各金属帯の自己の組合せ
    識別番号と、前記求められた親の組合せ識別番号とを、
    対応づけてストアしておき、 入力処理手段の出力に応答して、対応づけられた自己お
    よび親の組合せ識別番号から品質関連情報を検索するこ
    とを特徴とする請求項7記載の製造所内の金属帯の品質
    関連情報の入手装置。
  13. 【請求項13】 金属帯識別番号は、 元の金属帯の番号と、 その元の金属帯から分割された親の金属帯の番号と、 各金属帯の自己の番号とを含むことを特徴とする請求項
    7〜12のうちの1つに記載の製造所内の金属帯の品質
    関連情報の入手装置。
  14. 【請求項14】 入力処理手段であって、製造所内の金
    属帯の欠陥の種類を選択する抽出条件と、金属帯を処理
    する複数の各工程の作業条件を選択する抽出項目と、複
    数の各工程のうち、予め定める基準となる工程とを入力
    して設定する入力処理手段と、 ホストコンピュータであって、金属帯の識別番号と、金
    属帯が処理される複数の各工程の作業条件とによって構
    成される組合せをストアするとともに、その組合せを構
    成するための組合せ識別番号をストアし、金属帯識別番
    号は、分割された金属帯を個別的に識別して表わすとと
    もに、元の金属帯とその元の金属帯から前記分割された
    金属帯を得るまでの間にある順次的な親の金属帯と、さ
    らに順次的に分割されて得られる子の金属帯とを、体系
    化して表わすホストコンピュータと、 サーバであって、ホストコンピュータにストアされる前
    記組合せの内容と、前記組合せ識別番号とを読出してス
    トアしておくとともに、その読出した金属帯識別番号に
    基づいて、その金属帯を得るために分割された親および
    子の金属帯の組合せ識別番号を求め、各金属帯の自己の
    組合せ識別番号と、前記求められた親および子の金属帯
    の組合せ識別番号とを、対応づけてストアしておき、入
    力処理手段の出力に応答して、基準工程における抽出条
    件を備える金属帯を選択し、対応づけられた自己、親お
    よび子の組合せ識別番号から、抽出項目を検索するサー
    バと、 サーバの出力に応答して、金属帯識別番号と抽出項目と
    を表示する表示手段とを含むことを特徴とする製造所内
    の金属帯の品質関連情報の入手装置。
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