JPH09269967A

JPH09269967A - カードリーダ防塵構造

Info

Publication number: JPH09269967A
Application number: JP8076581A
Authority: JP
Inventors: Yasushi Otsuka; 泰史大塚
Original assignee: NEC Engineering Ltd
Current assignee: NEC Engineering Ltd
Priority date: 1996-03-29
Filing date: 1996-03-29
Publication date: 1997-10-14

Abstract

(57)【要約】【課題】塵埃によるカードの読み取り性能の低下の防
止と、防塵カバーの開口閉口両状態の安定化と、防塵機
構のコスト低減とを図る。【解決手段】装置カバー１には、防塵カバー２を取り
付けるため穴１ａ、防塵カバーの動きを規制するための
ガイド凹１ｂ・ラッチ１ｃを設け、防塵カバーには、穴
１ａ・ガイド凹１ｂ・ラッチ１ｃにそれぞれ対応したツ
メ２ａ・ガイド凸２ｂ・ラッチ２ｃを設ける。防塵カバ
ーのツメ２ａを装置カバーの穴１ａに引っかけることに
より、防塵カバーを装置カバーに取り付ける。カードリ
ーダの不使用の場合、防塵カバーを装置カバーに接合
し、カードのガイド溝３を閉口する。カードリーダの使
用の場合、防塵カバーを装置カバーとの接合位置から離
間し、カードのガイド溝を開口する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ機器
等に使用されるカードリーダの防塵構造に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】図８及び図９は、実開昭６０−１５９５
９５号公報に記載されたカードリーダの従来技術を示す
斜視図である。図８は、カバーを取り付けた状態を示す
斜視図で、図９は、カバーを取り外した状態の斜視図で
ある。カードリーダのケース８、カード案内溝９、切り
欠き１０、穴１１・１２・１３、カバー１８、操作突起
２２により構成される。

【０００３】図１０は、要部を示す正面図である。支持
片１４・１５・１６、支持片１４・１６の上端に突設さ
れた軸１４ａ・１６ａ、支持片１５に立板される板バネ
１７、板バネ１７の上部に設けた半球状の係合突起１７
ａ、カバー１８、支持腕１９・２０、支持腕１９・２０
の下端部に備えた軸穴１９ａ・２０ａ、係合部材２１、
係合部材２１の下面に浅く窪んだ係合凹部２１ａ、操作
突起２２により構成される。

【０００４】カバー１８に固定された支持腕１９・２０
の下端部は、穴１１・１３に挿入され、支持片１４・１
６の軸１４ａ・１６ａに回動自在に取り付けられてい
る。

【０００５】カードリーダを使用しない場合は、図１１
（ａ）に示すように、支持腕１９・２０を反時計方向に
回動させ、切り欠き１０にカバー１８を嵌合させて、カ
ード案内溝９の上面開口部を閉鎖する。この時、図１１
（ｂ）に示すように、係合凹部２１ａに板バネ１７の係
合突起１７ａがはまり込む。この為、カバー１８は、カ
ード案内溝９の上面開口部を閉口した状態に係止され
る。

【０００６】カードリーダを使用する場合は、図１２
（ａ）に示すように、操作突起２２を指に掛けて、時計
方向に支持腕１９・２０を回動させ、図１２（ｂ）に示
すように、係合凹部２１ａから係合突起１７ａをはずし
てカバー１８を開き、カード６をカード案内溝９に挿入
可能にする。

【０００７】本従来技術では、カード案内溝を開閉でき
るカバーを備えているので、不使用時にカバーでカード
案内溝の上面の開口部を閉鎖することにより、カード案
内溝へ塵埃が侵入するのを防ぐことができ、磁気ヘッド
に塵埃が付着する事による読み取り動作の誤りを未然に
防ぐことができる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】従来技術では、上方か
らカードをカード案内溝に挿入する際、カード案内溝が
狭いためカード案内溝に狙ってカードを挿入することが
むずかしいので、挿入しようとしたカードが開いたカバ
ーに当たり、カバーが回動し、カバーを閉口する恐れが
ある。

【０００９】また、カード案内溝の上面にのみカバーが
設けてあるが、カード案内溝の前面までカバーが覆われ
ていないため、完全な防塵構造に成し得ていない。その
ため、カード案内溝の前面より塵埃が侵入し、磁気ヘッ
ドに塵埃が付着し、読み取り誤動作の起因となる恐れが
ある。

【００１０】部品コスト面についても、従来技術では部
品点数が多く、また、複雑な構造を有しているため、コ
ストが非常に高い。

【００１１】そこで、本発明は、従来技術のカードリー
ダの欠点を改良し、塵埃によるカードの読み取り性能の
低下の防止と、カバー（防塵カバー）の開口状態及び閉
口状態の安定化と、防塵機構のコスト低減とを図るもの
である。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、次の手段を採用する。

【００１３】（１）カードのガイド溝を有する装置カバ
ーと、ガイド溝の開口部全周を覆う形状を有し、かつ、
装置カバーに対してスライド可能な防塵カバーと、防塵
カバーの開放及び閉鎖状態を固定するために装置カバー
及び防塵カバーに設けられたラッチとから構成され、防
塵カバーのスライドによりガイド溝を開口及び閉口する
カードリーダ防塵構造。

【００１４】（２）ガイド溝を装置カバーにクランク状
に設けた前記（１）記載のカードリーダ防塵構造。

【００１５】（３）カードのガイド溝への挿入口をテー
パ形状に形成した前記（１）記載のカードリーダ防塵構
造。

【００１６】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の一実施の形態例
の構成を示す斜視である。装置を形成するための装置カ
バー１、装置カバー１に取り付けし、ガイド溝の開口部
の全周を覆うことが出来る形状を形成しているカバー
（防塵カバー）２、カードを通すためのガイドとなり、
カードの厚さより僅かに大きい幅の溝を有しているガイ
ド溝３、カードを挿入する際に挿入のガイドとなる為に
テーパ形状を有している挿入口４、カードを読み取るた
めのカード読み取り部５により構成される。装置カバー
１とカバー２の材料には、弾力性を有するプラスチック
が、通常採用される。

【００１７】装置カバー１には、カバー２を取り付ける
ための穴１ａ、カバー２の動きを規制するためのガイド
凹１ｂ・ラッチ１ｃを有しており、カバー２には、穴１
ａ・ガイド凹１ｂ・ラッチ１ｃにそれぞれ対応したツメ
２ａ・ガイド凸２ｂ・ラッチ２ｃを有している。カバー
２のツメ２ａを装置カバー１の穴１ａに引っかけること
によりカバー２を装置カバー１に取り付ける。

【００１８】図２は、カバー２を装置カバー１に取り付
けた状態を示す斜視図である。カードリーダを使用しな
い場合、方向Ｂにカバー２を移動させることにより、装
置カバー１とカバー２の接合部７は、閉口する。これに
より、ガイド溝３の開口部は、カバー２に覆われ、塵埃
の侵入を防ぐことが可能となる。カードリーダを使用す
る場合は、方向Ａにカバー２を移動させることにより、
接合部７は開口し、ガイド溝３が現れ、カード６をガイ
ド溝３の底面まで挿入し、方向Ｃに移動させることによ
り、カード読み取り部５によってカード６のストライプ
６ａに記憶された情報を読み取る。

【００１９】図３は、本発明の一実施の形態例を示す平
面図である。ガイド凹１ｂ及びガイド凸２ｂは、カバー
２を図２の方向Ａ・Ｂに移動させるためのガイドとなる
機能を持ち、カバー２を移動する方向に対して平行に細
長い形状を有しているため、カバー２の移動をガイド溝
３に対し平行に移動させることが可能となる。

【００２０】図４は、図３のＤ−Ｄ断面図を示す。ツメ
２ａは、Ｌ字型の形状を有し、穴１ａに嵌合することに
より、カバー２は、装置カバー１から外れない構造とな
っている。また、ガイド凸２ｂをガイド凹１ｂに嵌合す
ることにより、カバー２の移動をガイド溝３に対して動
きを強制させることが可能である。

【００２１】図５は、図３のＥ−Ｅ断面図を示してお
り、装置カバー１とカバー２の接合部７が閉口された状
態を示す。カバー２のラッチ２ｃと、装置カバー１のラ
ッチ１ｃが、互いに端面を接することにより、大きな外
力を加えない限りカバー２は固定された状態を維持す
る。この時、接合部７は閉口された状態であるため、ガ
イド溝３への塵埃の侵入を防いでいる。カードリーダを
使用する場合は、この状態から指等により方向Ａに対し
外力を加える。ラッチ２ｃは、ラッチ１ｃを乗り越え、
図６の状態になり、接合部７は開口し、カード６をガイ
ド溝３に挿入することが可能となる。この時、図５の状
態と同様に、大きな外力を加えない限りカバー２は固定
された状態を維持する。図６の状態から、カバー２に対
し指等により方向Ｂに外力を加えることにより、ラッチ
２ｃは、ラッチ１ｃを乗り越え、接合部７は閉口され
る。

【００２２】本実施の形態例では、カバー２の動きを強
制するためにガイド凹１ｂ及びガイド凸２ｂを２ケ所設
けたが、１ケ所または３ケ所以上設けてもよい。また、
装置カバー１とカバー２を取り付けるための穴１ａ及び
ツメ２ａを２ケ所設けたが、１ケ所または３ケ所以上設
けてもよい。また、カバーを固定するためのラッチ１ｃ
及びラッチ２ｃを１ケ所設けたが、２ケ所以上設けても
よい。

【００２３】また、図５では、カバー２の接合部７は、
ガイド溝３の側面に接しているが、図７に示す本発明の
他の実施の形態例のように、カバー２を装置カバー１に
重ねることにより、塵埃の侵入経路がクランク状になる
ため、さらに防塵の機能を向上させることが出来る。

【００２４】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、次の効果を奏することができる。

【００２５】（１）カードリーダのガイド溝に防塵カバ
ーを設けることにより、塵埃の侵入を阻止し、読み取り
性能の低下を防止する。

【００２６】（２）カバーをスライド式にし、更に、ラ
ッチを設けることにより、防塵カバーの開口状態と閉口
状態を安定させる。

【００２７】（３）コスト面については、防塵機構を備
えていない装置に対して部品を１点追加するのみである
ため、コストが低廉になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態例の分解斜視図である。

【図２】本発明の一実施の形態例を組立てた状態の斜視
図である。

【図３】本発明の一実施の形態例の平面図である。

【図４】図３のＤ−Ｄ断面図である。

【図５】本発明の一実施の形態例におけるカバーの閉口
状態を示す図３のＥ−Ｅ断面図である。

【図６】本発明の一実施の形態例におけるカバーの開口
状態を示す図３のＥ−Ｅ断面図である。

【図７】本発明の他の実施の形態例におけるカバーの閉
口状態を示す図３のＥ−Ｅ断面図である。

【図８】従来のカードリーダを組立てた状態の斜視図で
ある。

【図９】従来のカードリーダのカバーを外した状態の斜
視図である。

【図１０】従来のカードリーダの要部の正面図である。

【図１１】従来のカードリーダにおけるカバーの支持腕
等の要部断面図であり、（ａ）は閉口状態を示し、
（ｂ）は開口状態を示す。

【図１２】従来のカードリーダにおけるカバーの係合部
材等の要部断面図であり、（ａ）は閉口状態を示し、
（ｂ）は開口状態を示す。

【符号の説明】１装置カバー１ａ穴１ｂガイド凹１ｃラッチ２カバー（防塵カバー）２ａツメ２ｂガイド凸２ｃラッチ３ガイド溝４挿入口５カード読み取り部６カード６ａストライプ７接合部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】カードのガイド溝を有する装置カバー
と、ガイド溝の開口部全周を覆う形状を有し、かつ、装
置カバーに対してスライド可能な防塵カバーと、防塵カ
バーの開放及び閉鎖状態を固定するために装置カバー及
び防塵カバーに設けられたラッチとから構成され、防塵
カバーのスライドによりガイド溝を開口及び閉口するカ
ードリーダ防塵構造。
【請求項２】ガイド溝を装置カバーにクランク状に設
けた請求項１記載のカードリーダ防塵構造。
【請求項３】カードのガイド溝への挿入口をテーパ形
状に形成した請求項１記載のカードリーダ防塵構造。