JPH09269744A - 照明付広告装置とそれを用いた広告装置付郵便ポスト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の照明付広告装置は設置場所を確保しな
ければならず、電気の供給されていない所には設置でき
なかった。給電用の配線工事が面倒であった。 【解決手段】 照明付広告装置は広告表示体１と、広告
表示体１の外に設けられた太陽電池２と、太陽電池２か
らの電気を蓄電するバッテリー３と、太陽電池２又はバ
ッテリー３からの電気により広告表示体１を内部から照
明する発光体４と、発光体４の発光を制御する制御部５
を備えている。バッテリー３と、発光体４と、制御部５
を広告表示体１の内部に設けた。照明付広告装置６を郵
便ポスト７の屋根８の上に取付けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電源として太陽電池
を使用した照明付広告装置と、その照明付広告装置を利
用した広告装置付ポストに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】夜間とか暗い時とか、地下鉄のホームと
か地下の商店街といった昼でも暗い場所ででも目に付く
様に、公告の写真や文字等を内部から照明するようにし
た照明付の広告装置は従来から各種ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の照明付
広告装置には以下のような諸問題があった。 広告装置を設置するための場所を確保する必要があ
り、しかも、電気の供給されていない所には設置できな
いため、設置場所の確保が難しかった。 電源があっても広告装置に給電用の配線をしなければ
ならないため、配線が面倒であったり、配線が邪魔にな
るといったこともあった。

【０００４】本発明の第１の目的は電源の供給されてい
ない地域とか場所ででも照明できる照明付広告装置を提
供することにある。第２の目的は広告装置の設置場所を
容易に確保できる広告装置付郵便ポストを提供すること
にある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項１の
照明付広告装置は図１、図２に示す様に、広告表示体１
と、広告表示体１の外に設けられた太陽電池２と、太陽
電池２からの電気を蓄電するバッテリー３と、太陽電池
２又はバッテリー３からの電気により広告表示体１を内
部から照明する発光体４と、発光体４の発光を制御する
制御部５を備えたものである。

【０００６】本発明のうち請求項２の照明付広告装置は
広告表示体１に、図２に示す様にバッテリー３と、発光
体４と、制御部５を広告表示体１の内部に設けてなるも
のである。

【０００７】本発明のうち請求項３の広告装置付ポスト
は請求項１又は２の照明付広告装置６を、図１に示す様
に郵便ポスト７の屋根８の上に取付けてなるものであ
る。

【０００９】

【発明の実施の形態１】本発明の実施の形態の一例を図
１に基づいて詳細に説明する。図１に示すものは照明付
広告装置６を郵便ポスト７の屋根の上に取付けた広告装
置付郵便ポストである。郵便ポスト７は道路とか郵便局
の敷地内等に設置されている通常のポストである。照明
付広告装置６は広告表示体１と、広告表示体１の外に設
けられた太陽電池２と、太陽電池２からの電気を蓄電す
るバッテリー３（図２（ａ））と、太陽電池２又はバッ
テリー３からの電気により広告表示体１を内部から照明
する発光体４（図２（ｂ））と、発光体４の発光を制御
する制御部５（図２（ｂ））を備えている。

【００１０】広告表示体１は横長箱状に形成されてお
り、これは図２（ａ）に示すように底面１１と両側面１
２、１３が開口している筐体１４と、両側面１２、１３
に図１、図２（ｂ）のように取りつけた広告パネル１５
とからなる。

【００１１】広告パネル１５は図２（ｂ）に示すよう
に、樹脂製（例えばアクリル板）の透明な表面パネル１
６と、発砲スチロール製の表示板１７と、樹脂製（例え
ばアクリル板）の赤色の内面板１８とが外側から内側に
順次積層されている。この広告パネル面１５は筐体１４
の四隅から内側に突設されているボルト１９にナット２
０を締めつけて固定してある。

【００１２】広告パネル１５には広告用の図形、文字等
が表示されている。図１では郵便マーク２１と、その外
側に形成した斜め半割り楕円形の電子マーク２２と、
「レタックス」の文字と、「電子郵便」の文字が表示さ
れている。

【００１３】郵便マーク２１は図４（ｂ）に示すよう
に、発砲スチロール製の表示板１７のうち、図４（ａ）
の二本の横線２１ａ、２１ｂと一本の縦線２１ｃに相当
する部分を切り抜いて、表示板１７の表面と裏面に貫通
する開口部２３を形成し、その開口部２３の奥の赤色の
内面板１８に白色シール２４を貼って白色にしてある。
また、表示板１７の表面の開口部２３の周囲のうち、図
５（ａ）の上方縁部２５ａと中間縁２５ｂと両側縁部２
５ｃ、２５ｄに相当する箇所に赤色シール２６を貼っ
て、郵便マーク２１の白色部分を縁取りしてある。

【００１４】また内面板１８の裏面にはＬＥＤ等の発光
体４を取り付けた配線板１９を取り付け、発光体４の頭
部を開口部２３内に突出させ、しかも発光体４は図３に
示すように郵便マーク２１の開口部２３の長手方向に一
定間隔で配置して、発光体４を発光させると郵便マーク
２１が内側から照明され、配列された発光体４を配列方
向に順番に一個づつ発光、消灯を繰り返すことにより、
１個の発光体４が発光するだけで郵便マーク２１の全体
が照明されるようにしてある。この場合、開口部２３の
幅を発光体４の直径より大きくして、発光体４からの光
が開口部２３の全般に拡散するようにしてある。

【００１５】半割り楕円形の電子マーク２２は図３に示
すように、発砲スチロール製の表示板１７のうち、電子
マーク２２に相当する部分を切り抜いて表示板１７の表
面と裏面に貫通する開口部２６を形成して、表示板１７
の裏側の赤色の内面板１８が透明な表面パネル１６の外
側から開口部２６を通して透視できるようにしてある。

【００１６】また、配線板１９に取り付けた発光体４の
頭部を開口部２６内に突出させ、しかも発光体４を図３
に示すように電子マーク２２の開口部２６の長手方向に
一定間隔で配置して、発光体４を発光させると電子マー
ク２２が内側から照明され、配列された発光体４を配列
方向に順番に一個づつ発光、消灯を繰り返すことによ
り、１個の発光体４が発光するだけで電子マーク２２の
全体が照明されるようにしてある。この場合も開口部２
３の幅を発光体４の直径より大きくして、発光体４から
の光が開口部２６の全般に拡散するようにしてある。

【００１７】図１の「レタックス」の文字は次のように
して表示してある。図２（ｂ）に示す発砲スチロール製
の表示板１７のうち、図１に示す「レタックス」の外側
の鎖線の部分を方形に繰り抜いて図５に示すように表示
板１７の表面と裏面に貫通する開口部２７を形成し、そ
の開口部２７の奥の内面板１８に非透光性の白色シール
２８を貼り、表示板１７の表面に開口部２７よりやや大
きめの透光性の白色シール２９を貼って開口部２７を覆
い、白色シール２９の上に緑色シートをカットして得た
「レ」、「タ」、「ッ」、「ク」、「ス」の文字３０を
貼ってある。

【００１８】また、配線板１９に取り付けた発光体４の
頭部を開口部２７内に突出させ、その発光体４を発光さ
せることにより「レタックス」の文字が照明されるよう
にしてある。この場合も開口部２７の幅を発光体４の直
径より大きくして、発光体４からの光が開口部２７の全
般に拡散するようにしてある。

【００１９】「電子郵便」の文字は「レタックス」の文
字と同様にして表示してある。即ち、図２（ｂ）に示す
発砲スチロール製の表示板１７のうち、図１に示す「電
子郵便」の外側の鎖線の部分を方形に繰り抜いて図５に
示すように表示板１７の表面と裏面に貫通する開口部２
７を形成し、その開口部２７の奥の内面板１８に非透光
性の白色シール２８を貼り、表示板１７の表面に開口部
２７よりやや大きめの透光性の白色シール２９を貼って
開口部２７を覆い、白色シール２９の上に緑色シートを
カットして得た「電」、「子」、「郵」、「便」の４文
字３１を貼ってある。

【００２０】また、配線板１９に取り付けた発光体４の
頭部を開口部２７内に突出させ、その発光体４を発光さ
せることにより「電子郵便」の文字が照明されるように
してある。この場合も開口部２７の幅を発光体４の直径
より大きくして、発光体４からの光が開口部２７の全般
に拡散するようにしてある。

【００２１】図２（ａ）の太陽電池２は太陽光を電気に
変換するものであり、それには現在汎用されている太陽
電池と同じものとか、それを改良したもの等を使用する
ことができる。

【００２２】図２（ａ）のバッテリー３は太陽電池２か
らの電気を蓄電するためのものであり、これには現在汎
用されているバッテリーと同じものとか、それを改良し
たもの等を使用することができる。太陽電池２から送ら
れる電気は一旦、制御部５に送られた後に当該バッテリ
ー３に蓄電されるようにしてもよく、制御部５を通さず
に直接バッテリー３に充電するようにしてもよい。

【００２３】発光体４は太陽電池２から電気により直接
又はバッテリー３からの電気により発光して広告表示体
１を内部から照明するものであり、これには汎用されて
いる発光ダイオード（ＬＥＤ）とか他の発光素子、或は
豆電球等を使用することもできる。いずれの場合も、小
型で、しかも点灯時に明るく、消費電力の少ないものが
望ましい。

【００２４】図２（ａ）に示す制御部５は発光体４の発
光を制御するためのものであり、これは制御パネル４０
に多数の電子部品や電子素子等が配置され、それらの間
が配線され、更に各種ソフトが組込まれて、例えば、発
光体４をＯＮ、ＯＦＦするスイッチ機能、発光体４の点
灯時間を設定するタイマー機能、多くの発光体４の点
灯、消灯の順番を設定する機能、発光体４の点灯時間と
消灯時間の割合を設定する機能、等々の各種制御機能が
備えられている。

【００２５】図２（ａ）のバッテリー３、制御パネル４
０はフレーム４１に取り付けられており、その外側に前
記した横長箱型の底面開口の広告表示体１が被せられて
フレーム４１にねじ止めされている。この広告表示体１
の屋根の上には太陽電池２が取り付けられ、この太陽電
池２、バッテリー３、制御パネル４０と前記した発光体
４とは互いに結線されて所定の電気回路が構成されてい
る。フレーム４１は強度、加工性、重量、コスト等の面
から金属、樹脂等の適宜のものを使用することができ、
その構造もバッテリー３、制御パネル４０、広告表示体
１等を取り付け易いものとしてある。

【００２６】図１に示す照明付広告装置６はポスト７の
屋根８の上にボルト止めして取り付けたり、永久磁石に
より取り付けたりすることができる。ボルト止めする場
合はポスト７の防水性が確保されるようにする。

【００２７】

【発明の他の実施の形態】広告表示体１は風雨に曝され
る屋外に設置されるため、防水性、防錆性、強度、取り
付け作業時の取扱い易さ（例えば重量、形状）等を配慮
する必要がある。このため筐体１４の材質は丈夫で、軽
くて、錆にくいステンレスやアルミ等が適するが、それ
ら以外のものであってもよい。広告表示体１の形状も円
盤状、三角形、円筒状、三角錐形などの適宜形状にする
ことができ、寸法も設置場所に合わせて任意に設定する
ことができる。図示したものは広告パネル１５を筐体１
４の両面に設けてあるが、広告パネル１５は筐体の一面
にだけ設けても良く、３面或は４面に設けてもよい。ま
た、広告表示体１が六角形とか、八角形当の場合は、そ
れらの任意の面とか、全面に設ける等してもよい。図示
したものは横長箱状の照明付広告装置６をその長手方向
が郵便ポスト７の屋根８の長手方向に添うようにして取
り付けてあるが、その取り付けの向きはどのようにして
もよく、歩道側と車道側のいずれからも見易い向きに取
り付けるのがよい。

【００２８】図示した照明付広告装置は郵便局のレタッ
クスの宣伝用であるため、それに適した図形や文字を表
示パネル１５に表示してあるが、表示パネル１５に表示
する図形や文字の内容は広告の目的に合わせて任に変え
ることができる。また、取付位置もポスト７の屋根８の
上に限らず、任意に場所に設置することができ。例えば
会社の門の上に取り付けるとか、一戸建て住宅の門やマ
ンションの門等に取り付けたりすることもできる。

【００２９】

【発明の効果】本発明のうち請求項１の照明付広告装置
は次のような効果がある。 ．太陽電池を電源として照明するため、電気の引かれ
ていない場所にも設置でき、また、配線工事等の手間も
かからない。 ．発光体４の発光を制御する制御部５を備えているの
で、制御部５により発光体４の点灯時間、発光体４の点
灯、消灯、発光体４の点灯時間と消灯時間の割合等を任
意に設定することができ、太陽電池からバッテリーに充
電されている電気を無駄なく有効に使用することができ
る。

【００３０】本発明のうち請求項２の照明付広告装置は
次のような効果がある。 ．バッテリー３、発光体４、制御部５が広告表示体１
の内部に設けられているので、照明付広告装置の外部構
成がシンプルになり、設置場所の制約を受けにくくな
る。

【００３１】本発明のうち請求項３の広告装置付ポスト
は次のような効果がある。 ．本発明の照明付広告装置６を、郵便ポスト７の屋根
８の上に取付けるものであるため、既存の郵便ポストの
上部空間を有効利用することができる。また、新たな設
置スペースを必要としないため、新たに照明付広告装置
６を設置するスペースを確保しにくい市街地にも、照明
付広告装置６を手軽に設置することができる。 ．既存のポスト７の屋根８の上にボルト、磁石等で取
付けることができるので、既存のポスト７の機能を損ね
ることなく取付可能となる。 ．広告装置が照明付であるため、夜間でも郵便ポスト
の所在を容易に確認することができる。 ．郵便ポストは既に全国各地に必ず存在しているの
で、新たな設置スペースを確保することなく全国各地に
設置することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の広告装置付ポストの第一の実施形態を
示す斜視図。

【図２】（ａ）は本発明の照明付広告装置の内部構造を
示す説明図、（ｂ）は照明付広告装置における広告表示
体の縦断説明図。

【図３】本発明の照明付広告装置における電子マーク付
近の縦断説明図。

【図４】（ａ）は本発明の照明付広告装置における郵便
マークの正面説明図、（ｂ）は郵便マーク付近の縦断説
明図。

【図５】（ａ）は本発明の照明付広告装置におけるレタ
ックスの文字が表示されている付近の縦断説明図。

【符号の説明】

１は広告表示体 ２は太陽電池 ３はバッテリー ４は発光体 ５は制御部 ７は郵便ポスト ８は屋根

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】広告表示体（１）と、広告表示体（１）の
   外に設けられた太陽電池（２）と、太陽電池（２）から
   の電気を蓄電するバッテリー（３）と、太陽電池（２）
   又はバッテリー（３）からの電気により広告表示体
   （１）を内部から照明する発光体（４）と、発光体
   （４）の発光を制御する制御部（５）を備えたことを特
   徴とする照明付広告装置。
2. 【請求項２】請求項１におけるバッテリー（３）と、発
   光体（４）と、制御部（５）を広告表示体（１）の内部
   に設けてなることを特徴とする照明付広告装置。
3. 【請求項３】請求項１又は請求項２記載の照明付広告装
   置（６）を、郵便ポスト（７）の屋根（８）の上に取付
   けてなることを特徴とする広告装置付ポスト。