JP2005024706A - 看板用照明装置及びそれを備えた照明付き看板 - Google Patents
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Abstract
【課題】日照時に太陽電池によって変換された電気エネルギーを蓄電池に蓄電し、その電気エネルギーを利用して光源を発光させるので商用電源の供給や電池交換が不要で省エネルギー性、メンテナンス性に優れ、既存の看板に容易に取付けが可能で汎用性に優れ、照明が明るく広告表示面の誘目性、視認性に優れた看板用照明装置を提供する。
【解決手段】内部に光源となる発光ダイオードを有する照明部5と、照明部の外周部に配設され照明部へ電力を供給する太陽電池パネル7及び蓄電池を備えた電源部と、周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサ8及び/又は設定した稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーと、照明部を係止する係止部3と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】内部に光源となる発光ダイオードを有する照明部5と、照明部の外周部に配設され照明部へ電力を供給する太陽電池パネル7及び蓄電池を備えた電源部と、周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサ8及び/又は設定した稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーと、照明部を係止する係止部3と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、看板用照明装置及び照明付き看板に関するものであり、特に日照時に太陽電池によって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して光源を発光させる省エネルギー性に優れ、誘目性、視認性に優れる看板用照明装置及び照明付き看板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋外に設置される広告看板等の照明には、長いアームを被照面の上端または下端より突き出し、その先端にソケットホルダーを固定し、そのソケットホルダーに反射形ランプを装着して、被照射面の前方から投光照明するのが一般的であった。
このような従来の看板照明では、看板面全体をほぼ均一に照明するために、照明灯の看板面からの出幅を看板の高さとほぼ同じ長さにする必要があり、美観を損ね、ランプの取り替えに手間がかかると共に安全性に欠けるなどの欠点があった。また、照明器具から出る光のうち30〜40%が看板面以外へもれ、エネルギーの有効利用上からも問題があった。
【0003】
(特許文献1)には、「上縁または下縁のいずれかに沿って配置、支持された照明灯と、照明灯の反対側縁に沿って設置された、照明灯からの照明光の一部を広告看板面に反射する反射鏡とを備えた広告看板照明装置」が開示されている。
(特許文献2)には、「ケース内に設けた複数本の光源のうち、隣接する光源の中間下方に光源からの光を表示パネル側に反射させる傾斜面を有する下方反射体を光源の長手方向に沿って設けた照明型看板」が開示されている。
(特許文献3)には、「枠の全面に透光性のシートが張り付けられており、そのシートの一方の面を表示面とし、その表示面に、透光性を有する有色の板材又はフィルムを切り抜いて文字又は図形に形成したロゴ板又はロゴフィルムが接着されており、その裏面に、前記表示面のロゴ板又はロゴフィルムの外形に沿って複数の豆光源が装着されており、その豆光源は、透光性を有する小容器の中に光拡散性を付与した樹脂を充填し、その樹脂の中に発光ダイオードを埋設して形成したものであり、その豆光源を点灯乃至点滅させることにより、前記表示面のロゴ板又はロゴフィルムが照らし出されるようになった照明看板装置」が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−273926号
【特許文献2】
特開平8−83054号
【特許文献3】
特開2003−84694号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)では、照明が不要な昼間時には外光センサーからの信号により照明器具と反射鏡は看板面の所定の位置に収納可能であるが、外光センサーの他に看板面の上下端部には、看板面から垂直方向への照明器具と反射鏡の出退を案内するためのガイドレールと、これらを出退移動させるための駆動用モータが必要であり、部品点数が多く構造が複雑で製造工数がかかり、設置場所が制約されるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)では、光源からの光を表示パネル側に反射させる傾斜面を有する下方反射体を光源の長手方向に沿って設けることにより、明るさのむらを低減しているが、ケース内に複数本の光源を必要とするので省エネルギー性に欠け、商用電源を使用するので設置場所が限定されると共に、電源工事が必要で設置の作業が繁雑で作業工数がかかり、手動による電源のON/OFFや寿命となった光源の交換等、維持管理に工数を必要とし、メンテナンス性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献3)では、表示面のロゴ板又はロゴフィルムの外形に沿って複数の豆光源を装着する必要があるので、汎用性がなく製造工数がかかって量産性に欠け、広告を照らすことができないという課題を有していた。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、日照時に太陽電池によって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して光源を発光させるので商用電源の供給や電池の交換が不要で省エネルギー性、メンテナンス性に優れ、既存の看板に容易に取付けが可能で汎用性に優れ、照明が明るく広告表示面の誘目性、視認性に優れた看板用照明装置の提供及びそれを備えたコンパクトで搬送自在性に優れ、既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等に一人で短時間に設置できる省力性、作業性に優れた照明付き看板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の看板用照明装置及びそれを備えた照明付き看板は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の看板用照明装置は、内部に光源となる発光ダイオードを有する照明部と、前記照明部の外周部に配設され前記照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部と、周囲の照度を検知して前記照明部への電力の供給を制御する光センサ及び/又は設定した稼動時間に従って前記照明部への電力の供給を制御するタイマーと、前記照明部を係止する係止部と、を備えている構成を有している。
【0008】
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)照明部へ電力を供給する太陽電池パネルを有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず、容易に既存の看板にも取付け可能で施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(2)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板に照明を行うことができる。
(3)照明部の光源に発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、発熱や破損も少ないので耐久性、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(4)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(5)光源が発光ダイオードであるので、消費電力が少なく、太陽電池パネル及び蓄電池によって長時間の照明を行うことができる。
(6)周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサを有することにより、日照時には確実に蓄電池に蓄電を行うと共に、曇天時や夜間等の周囲が暗い時には自動的に看板への照明を行って視認性、誘目性を向上させることができる。
(7)稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーを有することにより、照明部への電力の供給を時間管理して確実に照明を行うことができる。
(8)光センサとタイマーを併用することにより、誤作動が少なく、天候や季節等の違いに柔軟に対応して、看板に効率的で効果的な照明を行うことができる。
(9)光センサ及び/又はタイマーを備えることにより、特に夜間等に管理者を必要とせず、広告用看板のみならず、無人駅等の駅名表示、観光地等の地図、道路案内等への照明を効果的に行うことができる。
(10)照明部を係止する係止部を有するので、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に容易に配設固定することができる。
【0009】
ここで、照明部の光源となる発光ダイオードは照明部の長手方向に複数個を並べて配設することが好ましい。これにより、十分な明るさが得られ視認性に優れる。尚、発光ダイオードは3cm〜8cmの間隔で配設することが好ましい。配設間隔が3cmよりも狭くなるにつれ不必要に発光ダイオードの数が増えて生産工数、消費電力が増加し、8cmよりも広くなるにつれて照明にムラが生じ易く視認性が低下する傾向があり、いずれも好ましくない。
発光ダイオードは透明樹脂充填材等により密封充填されたものが好適に用いられる。これにより、屋外での使用による雨水や湿気の侵入或いは塵埃や細菌、黴等の侵入を防止できると共に、耐衝撃性に優れ破損を防止することができる。
尚、樹脂充填材にはシリカ等の微粉末を練り込むなどして、光拡散性を付与してもよい。これにより、樹脂充填材が光を拡散させ、実効的な発光寸法が単体よりも大きくなって視認性に優れる。
【0010】
照明部は外周に四分円や四分楕円、角形等の照明部カバーと照明部カバーの両側に延設された側面カバーを有し、照明部カバーから水平に延設された看板取付け部及び/又は側面カバーに直交して延設された垂直取付け部が係止部によって看板等に固定される。係止部としてはボルト締めの他、接着等が用いられる。
照明部は係止部によって看板の上縁または下縁のいずれかに沿って直接、配設固定することが可能であるが、施工性やメンテナンス性の面からは上縁に配置することが好ましい。また、既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に配設固定することもできる。
照明部を看板の上縁に配設した場合、照明部が看板の庇となって、雨の雫や汚れ等が看板の広告表示面に付着し難く、視認性に優れる。
尚、看板用照明装置は看板の大きさに合わせて照明部の幅を選択し、容易に既存の看板に組み合わせて取り付けることができる。また、看板が大型の場合等には、幅の狭い複数の照明部を並列に配設してもよい。
照明部の外周に形成された照明部カバーや側面カバーには光源等を雨等から保護すると共に光源からの光が外部に漏れないために金属製や合成樹脂製等の不透光素材が好適に用いられるが、看板の広告表示面に光を照射するために少なくとも広告表示面に対向する透光部は光透過性の部材で形成される必要がある。透光部の材質には透明又は着色された半透明のアクリルやポリカーボネート等のプラスチックの他、強化ガラス等を用いることができる。
【0011】
透光部の内表面には光散乱用の凹凸面を形成することが好ましい。これにより、光源から発生又は照明部内で反射されて透光部に入射した光線を屈折させ、面状光線として広告表示面に照射することができる。
特に、山部と谷部を連続させて形成した断面が三角形状の凸状部を平板状部材の長手方向と平行となるように配置することにより、透光部に入射した光線を相対的に看板に向けて屈折導光させ、広告表示面の視認性を良好にして、照明効果を高めることができる。この時、透光部の出射側で全反射が発生しないために入射角が臨界角以下となるよう凸状部の傾斜角を形成する必要がある。
この凹凸面は透光部に直接形成してもよいし、凹凸面を有する透光性のシートを透光部に被着してもよい。
また、透光部を着色する場合、看板に表示された広告の色に応じて文字や図柄が目立つ色を選択することが好ましい。
更に、光源又は透光部には昆虫を引き寄せる紫外線等の光線をカットするフィルムを被着した場合は、これにより、昆虫の飛来を防止して衛生的であると共に、光源や透光部の破損時における破片の飛散防止効果がある。
【0012】
単結晶、多結晶、アモルファスのシリコン系やガリウム/ヒ素系等で形成された太陽電池を備えた太陽電池セルとしては、集光表面の形状が三角形、四角形等の多角形状や円形状等に形成された平面状や、略三角錐、略四角錐等の多角錐状、略三角錐台、略四角錐台等の多角錐台状、さらには凹凸状を有するような3次元形状に形成されたものが用いられる。多角錐状、多角錐台状、凹凸状等の3次元形状に形成された太陽電池セルは、表面積を大きくすることができ、同じ底面積の太陽電池セルに搭載することができる太陽電池の表面積を増やすことができるので単位面積当りの光電変換効率を増加させることができ、太陽電池パネルをコンパクト化することができ好適に用いられる。
太陽電池パネルは照明部カバーや看板取付け部等の上面に照明部と一体になるように配設してもよいし、照明部と別に設置場所の周辺で日当たりのよい場所を選択して設置してもよい。
尚、蓄電池には照明部への電力の供給及び蓄電池内への蓄電を制御する充放電コントローラーが接続され、電力の供給と蓄電が効率的に管理される。蓄電池及び充放電コントローラーは照明部の内部に配設してもよいし、照明部を取付ける看板の裏面等にボルト締めや接着等の手段によって配設固定してもよい。
また、複数の看板用照明装置が並設される場合には、太陽電池パネル及び/又は蓄電池を一箇所にまとめて設置し、照明部への電力の供給や蓄電を集中管理することもできる。
光センサは照明部の上面など周囲の照度を検知し易い場所にねじ止めや接着等の方法により設置することが好ましい。また、タイマーにより夏期と冬季で稼働時間を変更できるので、日の出や日の入りの時刻の変化に対応して効率的で効果的な照明を行うことができる。尚、光センサやタイマーには防水加工が施される。これにより、耐久性を向上できる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の看板用照明装置であって、前記照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を有するので、光源からの発光光線を反射面で全反射拡散させ、更には二次反射拡散させて面状光線として十分な照度で看板への照明を行うことができる。
(2)光源からの発光光線が反射面で全反射拡散、二次反射拡散することにより、全体的に均質な面状光線となって光源の陰影が消失し、看板の広告表示面の視認性を向上させることができる。
【0014】
ここで、反射面は、表面を鏡面仕上げされたステンレス板や高光沢の圧延アルミニウムで形成することができる。また、照明部の外周に形成された照明部カバーの内面に、反射塗膜層を形成して反射面としてもよい。反射塗膜層は、シリカ、酸化チタン、ガラス粉体、アルミ粉体等の超微粉末を透明合成樹脂素材等に混合して形成することができ、照明部カバーの内面に直接、塗布してもよいし、反射塗膜層を形成したシート等を敷設してもよい。反射塗膜層の厚さは50μm〜1mmが好ましい。反射塗膜層の厚さが50μmより薄くなるにつれて被着面を十分に覆うことができずに反射率が低下する傾向があり、1mmより厚くなるにつれて製造工数が増加して不必要に厚くなり過ぎる傾向があるのでいずれも好ましくない。
また、反射面は照明部カバーの内表面に直接、凹凸を形成したものや、表面に凹凸を有するフィルム等の別部材を敷設したものでもよく、表面は銀色にして光源からの光を反射し易くすることが好ましい。
更に、反射面は光源からの光が広告表示面に届くように内側に湾曲させたり、直線的に傾斜或いは屈曲させたりしてもよい。
尚、反射面の表面にはセラミックコーティング等を施してもよい。これにより、反射面を曲げても傷が付き難く、耐久性に優れる。
また、透光部にも凹凸面を形成する代わりに、反射塗膜層を形成してもよい。これにより凹凸面の加工が不要で製造工数が低減すると共に、光源からの光を拡散させ、反射面の効果と合わせて乱反射が発生し、より均一な面状光線として看板への照明を行うことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は請求項1又は2に記載の看板用照明装置であって、前記太陽電池パネルの外表面に光触媒材を含有する汚れ防止層を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)光触媒材により、太陽電池パネルの表面に付着している汚れの原因である種々の有機化合物を分解し、降雨等で流して太陽電池パネルの表面を清浄に維持することができ、太陽電池パネルの表面の汚れによる光電変換効率の低下を防止することができる。
ここで、光触媒材としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化ゲルマニウム、酸化鉛、酸化カドミウム、酸化銅、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ロジウム、酸化レニウム、酸化ビスマス、チタン酸ストロンチウム等の内少なくとも1種の酸化物が用いられる。光触媒材は、水又は溶剤に分散させて太陽電池パネルの表面に塗布され、又は粉末状で太陽電池パネルの表面に固定され透明な汚れ防止層を形成する。
尚、光触媒材の基材に対する密着性を向上させるために、中間層を設けることが好ましい。中間層としては、シリコーン樹脂やアクリル変性シリコーン樹脂等が好適に用いられる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の照明付き看板は、広告表示面を有する平板状部材と、前記平板状部材の上部に延設又は配設されフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止される断面コ字型状の掛止部と、前記平板状部材及び/又は前記掛止部に配設固定され前記平板状部材の前記広告表示面に光を照射する請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の看板用照明装置と、を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)広告表示面を有する平板状部材の上部に断面コ字型状の掛止部が延設又は配設固定されるので、照明付き看板を既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部で掛止でき、一人で容易に設置可能で省力性に優れる。
(2)平板状部材の広告表示面に太陽電池パネルによって電力を供給して照明を行う看板用照明装置を有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(3)看板用照明装置が照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板の広告表示面に照明を行うができる。
(4)照明部の光源に寿命が長く、発熱や破損が少ない発光ダイオードを用いた看板用照明装置を備えることにより、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(6)広告表示面を有する平板状部材の上部に掛止部を有し、看板用照明装置が太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部で発光する発光ダイオードを光源とするので、軽量、コンパクトで搬送自在性に優れる。
【0017】
ここで、広告表示面を有する平板状部材や掛止部の材質としては、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属や耐候処方を施したFRP、FRTP、その他の合成樹脂、木材を使用することができる。金属製の場合、防錆加工されたものが好適に用いられる。これにより、広告表示面が錆びつくのを防止して視認性を維持できる。また、合成樹脂製の場合、成形、加工性に優れると共に軽量で取扱い性に優れ、また耐候処方により耐久性に優れるので好ましい。
平板状部材は長方形や正方形等の多角形、略楕円形、半円形等の形状とすることができ、広告は平板状部材の表面に直接、印刷又は画工することにより形成するか、印刷物、シール、マーキングフィルム等を貼着することによって形成される。
平板状部材及び掛止部には、フェンスや平板状の塀、広告用鉄骨構造物等に平板状部材や掛止部を固定する固定部を備えることが好ましい。これにより、既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部を掛止し、固定するだけで容易に照明付き看板を取付けることができる。
【0018】
掛止部は平板状部材の上部の長手方向の全長に渡って形成してもよいし、上部の中央部や両端部等の一部に形成したり、複数に分割して形成したりしてもよい。また、平板状部材と掛止部を別部材で形成し、平板状部材の背面等に接着や溶接等の手段で一体化してもよい。
平板状部材や掛止部を固定する固定部にはボルト、ナット等によるねじ止め手段を使用することが好ましい。これにより、照明付き看板の取付け、取外しを容易に行うことができる。例えば、平板状部材の裏面でコ字型状の掛止部の内側に溶接等によって固定用ナットを固定すると共に、掛止部の固定用ナットに直交する軸線上に貫通孔を穿設しておき、フェンスや塀等の所望の位置に照明付き看板を掛止した後、掛止部の外面側から貫通孔に固定用ボルトを挿通し、フェンスの網目や塀に穿設された孔等を通して先端を固定用ナットに螺着して固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板の全体斜視図であり、図2は照明付き看板の取付け状態を示す断面側面図であり、図3は図2のA部拡大図である。
図1中、1は実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板、2はステンレス等の金属で長方形状に形成され表面に画工やマーキングフィルムの貼り付けにより形成された広告表示面2aを有する平板状部材、3は平板状部材2から延設されその上端部を折り曲げて形成した上面部3aと背面部3bを有しフェンスや塀等の上面に掛止される断面コ字型状の掛止部、4は平板状部材2の上縁に沿って配設された照明部5を有する看板用照明装置、5aは円弧状に形成されて照明部5の上面及び前面を覆う不透光な合成樹脂製の照明部カバー、5bは照明部カバー5aの両側に延設された側面カバー、5cは照明部カバー5aから水平に延設され掛止部3の上面部3a上にねじ6によって固定された看板取付け部、5dは側面カバー5bに直交して延設され平板状部材2の広告表示面2aにねじ6によって固定された垂直取付け部、7は照明部5の看板取付け部5aの上面に配設固定された太陽電池パネル、8は照明部5の看板取付け部5aの上面に配設固定され周囲の照度を検知して照明部5への電力の供給を制御する光センサである。
【0020】
ここで、照明部5を看板取付け部5a及び垂直取付け部5bにおいて掛止部3の上面部3a及び平板状部材2の広告表示面2aにねじ6によって固定したが、照明部5が看板取付け部5a又は垂直取付け部5bのいずれか一方しか備えていない場合でも、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に配設固定することができる。また、係止部としてねじ6の代わりに接着や溶接等により固定してもよい。尚、照明部5を平板状部材2の幅に合わせて形成する代わりに、幅の小さなものを複数並列に配設固定してもよい。
また、本実施の形態では照明部5の照明部カバー5aを円弧状に形成したが、上面部と上面部に垂設された前面部を有する角形状に形成してもよい。
太陽電池パネル7は単結晶、多結晶、アモルファスのシリコン系やガリウム/ヒ素系等で形成された太陽電池を搭載し平面形状が三角形、四角形等の多角形状や円形状等に形成された平面状の太陽電池セルを備えている。
本実施の形態では太陽電池パネル7を看板取付け部5c上に配設したが、照明部5が看板取付け部5cを備えていない場合には、照明部カバー5a上に配設することができる。また、太陽電池パネル7を照明部カバー5a及び看板取付け部5cの両方に取付けた場合は、より大きな電力を取り出すことができる。
【0021】
図2中、7aは太陽電池パネル7の表面に形成された酸化チタン、酸化亜鉛等の光触媒材を含有する透明の汚れ防止層、9aは照明部5の長手方向に光源となる複数の発光ダイオード9bを有し垂直取付け部5dに配設された基板部、9cは照明部5の照明部カバー5aの内面に沿うように配設された円弧状で表面を鏡面仕上げされたステンレス板等の反射面、10は照明部5の底部で照明部カバー5a及び垂直取付け部5dに保持された透明又は有色半透明のアクリルやポリカーボネート等のプラスチック製の透光部、11は太陽電池パネル7及び照明部5の基板部9aと電気的に接続され太陽電池パネル7によって変換された電気エネルギーを蓄電する看板用照明装置4の蓄電池、12は稼動時間に従って照明部5への電力の供給を制御するタイマーを内蔵し蓄電池11に電気的に接続されて照明部5への電力の供給及び蓄電池11内への蓄電を制御する充放電コントローラー、13は平板状部材2の裏面でコ字型状の掛止部3の内側に溶接等によって固定された固定用ナット13aと固定用ナット13aに直交する軸線上で掛止部3の背面部3bの外面側から背面部3bに穿設された貫通孔3cに挿通されフェンス15の網目を通って先端を固定用ナット13aに螺着される固定用ボルト13bを有する固定部である。
尚、反射面9cは照明部5の照明部カバー5aの形状によらず、円弧状に形成される。また、蓄電池11及び充放電コントローラー12は平板状部材2の裏面に配設する代わりに照明部5内に配設して一体化してもよい。これにより、施工性に優れ好ましい。
【0022】
図3中、10aは透光部10の内表面に平板状部材2の長手方向と平行に形成された断面が三角形状の凸条部、10bは発光ダイオード9bから発光され反射面9cで反射された反射光が屈折される凸条部10aの傾斜透光面、10cは透光部10の外表面である。
尚、発光ダイオード9bは3cm〜8cmの間隔で配設した。配設間隔が3cmよりも狭くなるにつれ不必要に発光ダイオード9bの数が増えて生産工数、消費電力が増加し、8cmよりも広くなるにつれて照明にムラが生じ易く視認性が低下して、いずれも好ましくないことがわかった。
また、反射面9cは垂直取付け部5d面にも設けることができる。これにより、二次反射拡散が増加し、照度を向上させることができる。
【0023】
以上のように構成された照明付き看板において、その動作を説明する。
図2において、日照時に太陽光を受けた太陽電池パネル7によって変換された電気エネルギーは充放電コントローラー12によって蓄電池11に蓄電される。
充放電コントローラー12に内蔵されたタイマーに予め設定された時刻に従い、夜間等に蓄電池11から照明部5の光源である発光ダイオード9bへの電力の供給が行われる。また、日中であっても光センサ8によって周囲の照度を検知し、曇天時や雨天時等、周囲が暗い時には照明部5への電力の供給が行われる。
発光ダイオード9bから発光され反射面9cで反射された反射光は、図3の矢印で示すように透光部10に形成された凸条部10aの傾斜透光面10bで屈折して透光部10を透過し、更に透光部10の外表面10cにて屈折して平板状部材2の広告表示面2aを照明する。
尚、充放電コントローラー12に内蔵されたタイマーに設定する時刻は夏季と冬季で変更できるように構成した。これにより、日の出や日の入りの時刻の変化に対応して効率的で効果的な照明を行う。
また、本実施の形態では発光ダイオード9bへの電力の供給を制御するタイマーを充放電コントローラー12に内蔵したが、充放電コントローラー12と別に設けてもよい。また、タイマーと光センサ8はそれぞれ単独で使用してもよい。
複数の照明付き看板1が並設される場合には、太陽電池パネル7や蓄電池11、充放電コントローラー12を一箇所にまとめて設置し、照明部5への電力の供給や蓄電を集中管理することもできる。また、蓄電池11や充放電コントローラー12にはカバーを配設するか、防水加工を施すことが好ましい。これにより、耐久性、メンテナンス性に優れる。
【0024】
以上のように実施の形態1における看板用照明装置によれば、以下の作用を有する。
(1)照明部へ電力を供給する太陽電池パネルを有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず、容易に既存の看板に取付け可能で施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(2)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板への照明を行うことができる。
(3)照明部の光源に発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、発熱や破損も少ないので耐久性、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(4)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(5)光源が発光ダイオードであるので、消費電力が少なく、太陽電池パネルや蓄電池によって長時間の照明を行うことができる。
(6)周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサを有することにより、日照時には確実に蓄電池に蓄電を行うと共に、曇天時や夜間等の周囲が暗い時には自動的に看板への照明を行って視認性、誘目性を向上させることができる。
(7)稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーを有することにより、照明部への電力の供給を時間管理して確実に照明を行うことができる。
(8)光センサとタイマーを併用することにより、誤作動が少なく、天候や季節等の違いに柔軟に対応して、看板の広告表示面への効率的で効果的な照明を行うことができる。
(9)光センサ及び/又はタイマーを備えることにより、特に夜間等に管理者を必要とせず、無人駅等の駅名表示、観光地等の地図、道路案内等への照明を効果的に行うことができる。
(10)照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を有するので、光源からの発光光線を反射面で全反射拡散させ更には二次反射拡散させて面状光線として十分な照度で看板への照明を行うことができる。
(11)光源からの発光光線が反射面で全反射拡散、二次反射拡散することにより、全体的に均質な面状光線となって光源の陰影が消失し、看板の広告表示面の視認性を向上させることができる。
(12)光触媒材により、太陽電池パネルの表面に付着している汚れの原因である種々の有機化合物を分解し、降雨等で流して太陽電池パネルの表面を清浄に維持することができ、太陽電池パネルの表面の汚れによる光電変換効率の低下を防止することができる。
(13)照明部を看板の上縁に配設した場合、照明部が看板の庇となって、雨の雫や汚れ等が看板の広告表示面に付着し難く、視認性に優れる。
(14)照明部を係止する係止部を有するので、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に容易に配設固定することができる。
【0025】
また、実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板によれば、以下の作用を有する。
(1)広告表示面を有する平板状部材の上部に断面コ字型状の掛止部が配設されるので、照明付き看板を既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部で掛止でき、一人で容易に設置可能で省力性に優れる。
(2)平板状部材の広告表示面に太陽電池パネルによって電力を供給して照明を行う看板用照明装置を有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(3)看板用照明装置が照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板の広告表示面に照明を行うができる。
(4)照明部の光源に寿命が長く、発熱や破損が少ない発光ダイオードを用いた看板用照明装置を備えることにより、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(6)広告表示面を有する平板状部材の上部に掛止部を有し、看板用照明装置が太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部で発光する発光ダイオードを光源とするので、軽量、コンパクトで搬送自在性に優れる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明の看板用照明装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)照明部へ電力を供給する太陽電池パネルを有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず、容易に既存の看板に取付け可能で施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができるメンテナンス性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(2)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板に照明を行うことができる省エネルギー性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(3)照明部の光源に発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、発熱や破損も少ない耐久性、信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(4)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、消費電力が少なく、太陽電池パネルや蓄電池によって長時間、照明を行うことができる省エネルギー性、信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(6)周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサを有することにより、日照時には確実に蓄電池に蓄電を行うと共に、曇天時や夜間等の周囲が暗い時には自動的に看板への照明を行う信頼性、視認性、誘目性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(7)稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーを有することにより、照明部への電力の供給を時間管理して確実に照明を行うことができる信頼性、省エネルギー性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(8)光センサとタイマーを併用することにより、誤作動が少なく、天候や季節等の違いに柔軟に対応して、看板への効率的で効果的な照明を行うことができる信頼性、省エネルギー性、誘目性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(9)光センサ及び/又はタイマーを備えることにより、特に夜間等に管理者を必要としないので工数を低減してメンテナンス性に優れ、無人駅等の駅名表示、観光地等の地図、道路案内等の照明を効果的に行うことができる信頼性、省エネルギー性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(10)照明部を係止する係止部を有するので、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に容易に配設固定することができる施工性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を有するので、光源からの発光光線を反射面で全反射拡散させ更には二次反射拡散させて面状光線として十分な照度で看板への照明を行うことができる視認性、信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(2)光源からの発光光線が反射面で全反射拡散、二次反射拡散することにより、全体的に均質な面状光線となって光源の陰影を消失させ視認性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)光触媒材により、太陽電池パネルの表面に付着している汚れの原因である種々の有機化合物を分解し、降雨等で流して太陽電池パネルの表面を清浄に維持することができ、太陽電池パネルの表面の汚れによる光電変換効率の低下を防止することができる耐久性、信頼性、メンテナンス性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
【0029】
本発明における看板用照明装置を備えた照明付き看板によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)広告表示面を有する平板状部材の上部に断面コ字型状の掛止部が延設又は配設固定されるので、既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部で掛止でき、一人で容易に設置可能で省力性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(2)平板状部材の広告表示面に太陽電池パネルによって電力を供給して照明を行う看板用照明装置を有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず省エネルギー性、施工性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができるメンテナンス性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(3)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を備えた看板用照明装置を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板の広告表示面に照明を行うができる省エネルギー性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(4)照明部の光源に寿命が長く、発熱や破損が少ない発光ダイオードを用いた看板用照明装置を備えることにより、信頼性がありメンテナンス性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する信頼性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(6)広告表示面を有する平板状部材の上部に掛止部を有し、看板用照明装置が太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部で発光する発光ダイオードを光源とするので、軽量、コンパクトで搬送自在性に優れる照明付き看板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板の全体斜視図
【図2】照明付き看板の取り付け状態を示す断面側面図
【図3】図2のA部拡大図
【符号の説明】
1 照明付き看板
2 平板状部材
2a 広告表示面
3 掛止部
3a 上面部
3b 背面部
3c 貫通孔
4 看板用照明装置
5 照明部
5a 照明部カバー
5b 側面カバー
5c 看板取付け部
5d 垂直取付け部
6 ねじ
7 太陽電池パネル
7a 汚れ防止層
8 光センサ
9a 基板部
9b 発光ダイオード
9c 反射面
10 透光部
10a 凸状部
10b 傾斜透光面
10c 外表面
11 蓄電池
12 充放電コントローラー
13 固定部
13a 固定用ナット
13b 固定用ボルト
15 フェンス
【発明の属する技術分野】
本発明は、看板用照明装置及び照明付き看板に関するものであり、特に日照時に太陽電池によって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して光源を発光させる省エネルギー性に優れ、誘目性、視認性に優れる看板用照明装置及び照明付き看板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、屋外に設置される広告看板等の照明には、長いアームを被照面の上端または下端より突き出し、その先端にソケットホルダーを固定し、そのソケットホルダーに反射形ランプを装着して、被照射面の前方から投光照明するのが一般的であった。
このような従来の看板照明では、看板面全体をほぼ均一に照明するために、照明灯の看板面からの出幅を看板の高さとほぼ同じ長さにする必要があり、美観を損ね、ランプの取り替えに手間がかかると共に安全性に欠けるなどの欠点があった。また、照明器具から出る光のうち30〜40%が看板面以外へもれ、エネルギーの有効利用上からも問題があった。
【0003】
(特許文献1)には、「上縁または下縁のいずれかに沿って配置、支持された照明灯と、照明灯の反対側縁に沿って設置された、照明灯からの照明光の一部を広告看板面に反射する反射鏡とを備えた広告看板照明装置」が開示されている。
(特許文献2)には、「ケース内に設けた複数本の光源のうち、隣接する光源の中間下方に光源からの光を表示パネル側に反射させる傾斜面を有する下方反射体を光源の長手方向に沿って設けた照明型看板」が開示されている。
(特許文献3)には、「枠の全面に透光性のシートが張り付けられており、そのシートの一方の面を表示面とし、その表示面に、透光性を有する有色の板材又はフィルムを切り抜いて文字又は図形に形成したロゴ板又はロゴフィルムが接着されており、その裏面に、前記表示面のロゴ板又はロゴフィルムの外形に沿って複数の豆光源が装着されており、その豆光源は、透光性を有する小容器の中に光拡散性を付与した樹脂を充填し、その樹脂の中に発光ダイオードを埋設して形成したものであり、その豆光源を点灯乃至点滅させることにより、前記表示面のロゴ板又はロゴフィルムが照らし出されるようになった照明看板装置」が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開平5−273926号
【特許文献2】
特開平8−83054号
【特許文献3】
特開2003−84694号
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の技術では、以下のような課題を有していた。
(1)(特許文献1)では、照明が不要な昼間時には外光センサーからの信号により照明器具と反射鏡は看板面の所定の位置に収納可能であるが、外光センサーの他に看板面の上下端部には、看板面から垂直方向への照明器具と反射鏡の出退を案内するためのガイドレールと、これらを出退移動させるための駆動用モータが必要であり、部品点数が多く構造が複雑で製造工数がかかり、設置場所が制約されるという課題を有していた。
(2)(特許文献2)では、光源からの光を表示パネル側に反射させる傾斜面を有する下方反射体を光源の長手方向に沿って設けることにより、明るさのむらを低減しているが、ケース内に複数本の光源を必要とするので省エネルギー性に欠け、商用電源を使用するので設置場所が限定されると共に、電源工事が必要で設置の作業が繁雑で作業工数がかかり、手動による電源のON/OFFや寿命となった光源の交換等、維持管理に工数を必要とし、メンテナンス性に欠けるという課題を有していた。
(3)(特許文献3)では、表示面のロゴ板又はロゴフィルムの外形に沿って複数の豆光源を装着する必要があるので、汎用性がなく製造工数がかかって量産性に欠け、広告を照らすことができないという課題を有していた。
【0006】
本発明は上記従来の課題を解決するもので、日照時に太陽電池によって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して光源を発光させるので商用電源の供給や電池の交換が不要で省エネルギー性、メンテナンス性に優れ、既存の看板に容易に取付けが可能で汎用性に優れ、照明が明るく広告表示面の誘目性、視認性に優れた看板用照明装置の提供及びそれを備えたコンパクトで搬送自在性に優れ、既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等に一人で短時間に設置できる省力性、作業性に優れた照明付き看板を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の看板用照明装置及びそれを備えた照明付き看板は、以下の構成を有している。
本発明の請求項1に記載の看板用照明装置は、内部に光源となる発光ダイオードを有する照明部と、前記照明部の外周部に配設され前記照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部と、周囲の照度を検知して前記照明部への電力の供給を制御する光センサ及び/又は設定した稼動時間に従って前記照明部への電力の供給を制御するタイマーと、前記照明部を係止する係止部と、を備えている構成を有している。
【0008】
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)照明部へ電力を供給する太陽電池パネルを有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず、容易に既存の看板にも取付け可能で施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(2)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板に照明を行うことができる。
(3)照明部の光源に発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、発熱や破損も少ないので耐久性、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(4)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(5)光源が発光ダイオードであるので、消費電力が少なく、太陽電池パネル及び蓄電池によって長時間の照明を行うことができる。
(6)周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサを有することにより、日照時には確実に蓄電池に蓄電を行うと共に、曇天時や夜間等の周囲が暗い時には自動的に看板への照明を行って視認性、誘目性を向上させることができる。
(7)稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーを有することにより、照明部への電力の供給を時間管理して確実に照明を行うことができる。
(8)光センサとタイマーを併用することにより、誤作動が少なく、天候や季節等の違いに柔軟に対応して、看板に効率的で効果的な照明を行うことができる。
(9)光センサ及び/又はタイマーを備えることにより、特に夜間等に管理者を必要とせず、広告用看板のみならず、無人駅等の駅名表示、観光地等の地図、道路案内等への照明を効果的に行うことができる。
(10)照明部を係止する係止部を有するので、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に容易に配設固定することができる。
【0009】
ここで、照明部の光源となる発光ダイオードは照明部の長手方向に複数個を並べて配設することが好ましい。これにより、十分な明るさが得られ視認性に優れる。尚、発光ダイオードは3cm〜8cmの間隔で配設することが好ましい。配設間隔が3cmよりも狭くなるにつれ不必要に発光ダイオードの数が増えて生産工数、消費電力が増加し、8cmよりも広くなるにつれて照明にムラが生じ易く視認性が低下する傾向があり、いずれも好ましくない。
発光ダイオードは透明樹脂充填材等により密封充填されたものが好適に用いられる。これにより、屋外での使用による雨水や湿気の侵入或いは塵埃や細菌、黴等の侵入を防止できると共に、耐衝撃性に優れ破損を防止することができる。
尚、樹脂充填材にはシリカ等の微粉末を練り込むなどして、光拡散性を付与してもよい。これにより、樹脂充填材が光を拡散させ、実効的な発光寸法が単体よりも大きくなって視認性に優れる。
【0010】
照明部は外周に四分円や四分楕円、角形等の照明部カバーと照明部カバーの両側に延設された側面カバーを有し、照明部カバーから水平に延設された看板取付け部及び/又は側面カバーに直交して延設された垂直取付け部が係止部によって看板等に固定される。係止部としてはボルト締めの他、接着等が用いられる。
照明部は係止部によって看板の上縁または下縁のいずれかに沿って直接、配設固定することが可能であるが、施工性やメンテナンス性の面からは上縁に配置することが好ましい。また、既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に配設固定することもできる。
照明部を看板の上縁に配設した場合、照明部が看板の庇となって、雨の雫や汚れ等が看板の広告表示面に付着し難く、視認性に優れる。
尚、看板用照明装置は看板の大きさに合わせて照明部の幅を選択し、容易に既存の看板に組み合わせて取り付けることができる。また、看板が大型の場合等には、幅の狭い複数の照明部を並列に配設してもよい。
照明部の外周に形成された照明部カバーや側面カバーには光源等を雨等から保護すると共に光源からの光が外部に漏れないために金属製や合成樹脂製等の不透光素材が好適に用いられるが、看板の広告表示面に光を照射するために少なくとも広告表示面に対向する透光部は光透過性の部材で形成される必要がある。透光部の材質には透明又は着色された半透明のアクリルやポリカーボネート等のプラスチックの他、強化ガラス等を用いることができる。
【0011】
透光部の内表面には光散乱用の凹凸面を形成することが好ましい。これにより、光源から発生又は照明部内で反射されて透光部に入射した光線を屈折させ、面状光線として広告表示面に照射することができる。
特に、山部と谷部を連続させて形成した断面が三角形状の凸状部を平板状部材の長手方向と平行となるように配置することにより、透光部に入射した光線を相対的に看板に向けて屈折導光させ、広告表示面の視認性を良好にして、照明効果を高めることができる。この時、透光部の出射側で全反射が発生しないために入射角が臨界角以下となるよう凸状部の傾斜角を形成する必要がある。
この凹凸面は透光部に直接形成してもよいし、凹凸面を有する透光性のシートを透光部に被着してもよい。
また、透光部を着色する場合、看板に表示された広告の色に応じて文字や図柄が目立つ色を選択することが好ましい。
更に、光源又は透光部には昆虫を引き寄せる紫外線等の光線をカットするフィルムを被着した場合は、これにより、昆虫の飛来を防止して衛生的であると共に、光源や透光部の破損時における破片の飛散防止効果がある。
【0012】
単結晶、多結晶、アモルファスのシリコン系やガリウム/ヒ素系等で形成された太陽電池を備えた太陽電池セルとしては、集光表面の形状が三角形、四角形等の多角形状や円形状等に形成された平面状や、略三角錐、略四角錐等の多角錐状、略三角錐台、略四角錐台等の多角錐台状、さらには凹凸状を有するような3次元形状に形成されたものが用いられる。多角錐状、多角錐台状、凹凸状等の3次元形状に形成された太陽電池セルは、表面積を大きくすることができ、同じ底面積の太陽電池セルに搭載することができる太陽電池の表面積を増やすことができるので単位面積当りの光電変換効率を増加させることができ、太陽電池パネルをコンパクト化することができ好適に用いられる。
太陽電池パネルは照明部カバーや看板取付け部等の上面に照明部と一体になるように配設してもよいし、照明部と別に設置場所の周辺で日当たりのよい場所を選択して設置してもよい。
尚、蓄電池には照明部への電力の供給及び蓄電池内への蓄電を制御する充放電コントローラーが接続され、電力の供給と蓄電が効率的に管理される。蓄電池及び充放電コントローラーは照明部の内部に配設してもよいし、照明部を取付ける看板の裏面等にボルト締めや接着等の手段によって配設固定してもよい。
また、複数の看板用照明装置が並設される場合には、太陽電池パネル及び/又は蓄電池を一箇所にまとめて設置し、照明部への電力の供給や蓄電を集中管理することもできる。
光センサは照明部の上面など周囲の照度を検知し易い場所にねじ止めや接着等の方法により設置することが好ましい。また、タイマーにより夏期と冬季で稼働時間を変更できるので、日の出や日の入りの時刻の変化に対応して効率的で効果的な照明を行うことができる。尚、光センサやタイマーには防水加工が施される。これにより、耐久性を向上できる。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の看板用照明装置であって、前記照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を備えている構成を有している。
この構成により、請求項1の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を有するので、光源からの発光光線を反射面で全反射拡散させ、更には二次反射拡散させて面状光線として十分な照度で看板への照明を行うことができる。
(2)光源からの発光光線が反射面で全反射拡散、二次反射拡散することにより、全体的に均質な面状光線となって光源の陰影が消失し、看板の広告表示面の視認性を向上させることができる。
【0014】
ここで、反射面は、表面を鏡面仕上げされたステンレス板や高光沢の圧延アルミニウムで形成することができる。また、照明部の外周に形成された照明部カバーの内面に、反射塗膜層を形成して反射面としてもよい。反射塗膜層は、シリカ、酸化チタン、ガラス粉体、アルミ粉体等の超微粉末を透明合成樹脂素材等に混合して形成することができ、照明部カバーの内面に直接、塗布してもよいし、反射塗膜層を形成したシート等を敷設してもよい。反射塗膜層の厚さは50μm〜1mmが好ましい。反射塗膜層の厚さが50μmより薄くなるにつれて被着面を十分に覆うことができずに反射率が低下する傾向があり、1mmより厚くなるにつれて製造工数が増加して不必要に厚くなり過ぎる傾向があるのでいずれも好ましくない。
また、反射面は照明部カバーの内表面に直接、凹凸を形成したものや、表面に凹凸を有するフィルム等の別部材を敷設したものでもよく、表面は銀色にして光源からの光を反射し易くすることが好ましい。
更に、反射面は光源からの光が広告表示面に届くように内側に湾曲させたり、直線的に傾斜或いは屈曲させたりしてもよい。
尚、反射面の表面にはセラミックコーティング等を施してもよい。これにより、反射面を曲げても傷が付き難く、耐久性に優れる。
また、透光部にも凹凸面を形成する代わりに、反射塗膜層を形成してもよい。これにより凹凸面の加工が不要で製造工数が低減すると共に、光源からの光を拡散させ、反射面の効果と合わせて乱反射が発生し、より均一な面状光線として看板への照明を行うことができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は請求項1又は2に記載の看板用照明装置であって、前記太陽電池パネルの外表面に光触媒材を含有する汚れ防止層を備えた構成を有している。
この構成により、請求項1又は2の作用に加え、以下のような作用を有する。
(1)光触媒材により、太陽電池パネルの表面に付着している汚れの原因である種々の有機化合物を分解し、降雨等で流して太陽電池パネルの表面を清浄に維持することができ、太陽電池パネルの表面の汚れによる光電変換効率の低下を防止することができる。
ここで、光触媒材としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化タングステン、酸化クロム、酸化モリブデン、酸化ルテニウム、酸化ゲルマニウム、酸化鉛、酸化カドミウム、酸化銅、酸化バナジウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化ロジウム、酸化レニウム、酸化ビスマス、チタン酸ストロンチウム等の内少なくとも1種の酸化物が用いられる。光触媒材は、水又は溶剤に分散させて太陽電池パネルの表面に塗布され、又は粉末状で太陽電池パネルの表面に固定され透明な汚れ防止層を形成する。
尚、光触媒材の基材に対する密着性を向上させるために、中間層を設けることが好ましい。中間層としては、シリコーン樹脂やアクリル変性シリコーン樹脂等が好適に用いられる。
【0016】
本発明の請求項4に記載の照明付き看板は、広告表示面を有する平板状部材と、前記平板状部材の上部に延設又は配設されフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止される断面コ字型状の掛止部と、前記平板状部材及び/又は前記掛止部に配設固定され前記平板状部材の前記広告表示面に光を照射する請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の看板用照明装置と、を備えている構成を有している。
この構成により、以下のような作用を有する。
(1)広告表示面を有する平板状部材の上部に断面コ字型状の掛止部が延設又は配設固定されるので、照明付き看板を既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部で掛止でき、一人で容易に設置可能で省力性に優れる。
(2)平板状部材の広告表示面に太陽電池パネルによって電力を供給して照明を行う看板用照明装置を有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(3)看板用照明装置が照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板の広告表示面に照明を行うができる。
(4)照明部の光源に寿命が長く、発熱や破損が少ない発光ダイオードを用いた看板用照明装置を備えることにより、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(6)広告表示面を有する平板状部材の上部に掛止部を有し、看板用照明装置が太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部で発光する発光ダイオードを光源とするので、軽量、コンパクトで搬送自在性に優れる。
【0017】
ここで、広告表示面を有する平板状部材や掛止部の材質としては、鉄、アルミニウム、ステンレス等の金属や耐候処方を施したFRP、FRTP、その他の合成樹脂、木材を使用することができる。金属製の場合、防錆加工されたものが好適に用いられる。これにより、広告表示面が錆びつくのを防止して視認性を維持できる。また、合成樹脂製の場合、成形、加工性に優れると共に軽量で取扱い性に優れ、また耐候処方により耐久性に優れるので好ましい。
平板状部材は長方形や正方形等の多角形、略楕円形、半円形等の形状とすることができ、広告は平板状部材の表面に直接、印刷又は画工することにより形成するか、印刷物、シール、マーキングフィルム等を貼着することによって形成される。
平板状部材及び掛止部には、フェンスや平板状の塀、広告用鉄骨構造物等に平板状部材や掛止部を固定する固定部を備えることが好ましい。これにより、既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部を掛止し、固定するだけで容易に照明付き看板を取付けることができる。
【0018】
掛止部は平板状部材の上部の長手方向の全長に渡って形成してもよいし、上部の中央部や両端部等の一部に形成したり、複数に分割して形成したりしてもよい。また、平板状部材と掛止部を別部材で形成し、平板状部材の背面等に接着や溶接等の手段で一体化してもよい。
平板状部材や掛止部を固定する固定部にはボルト、ナット等によるねじ止め手段を使用することが好ましい。これにより、照明付き看板の取付け、取外しを容易に行うことができる。例えば、平板状部材の裏面でコ字型状の掛止部の内側に溶接等によって固定用ナットを固定すると共に、掛止部の固定用ナットに直交する軸線上に貫通孔を穿設しておき、フェンスや塀等の所望の位置に照明付き看板を掛止した後、掛止部の外面側から貫通孔に固定用ボルトを挿通し、フェンスの網目や塀に穿設された孔等を通して先端を固定用ナットに螺着して固定することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板の全体斜視図であり、図2は照明付き看板の取付け状態を示す断面側面図であり、図3は図2のA部拡大図である。
図1中、1は実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板、2はステンレス等の金属で長方形状に形成され表面に画工やマーキングフィルムの貼り付けにより形成された広告表示面2aを有する平板状部材、3は平板状部材2から延設されその上端部を折り曲げて形成した上面部3aと背面部3bを有しフェンスや塀等の上面に掛止される断面コ字型状の掛止部、4は平板状部材2の上縁に沿って配設された照明部5を有する看板用照明装置、5aは円弧状に形成されて照明部5の上面及び前面を覆う不透光な合成樹脂製の照明部カバー、5bは照明部カバー5aの両側に延設された側面カバー、5cは照明部カバー5aから水平に延設され掛止部3の上面部3a上にねじ6によって固定された看板取付け部、5dは側面カバー5bに直交して延設され平板状部材2の広告表示面2aにねじ6によって固定された垂直取付け部、7は照明部5の看板取付け部5aの上面に配設固定された太陽電池パネル、8は照明部5の看板取付け部5aの上面に配設固定され周囲の照度を検知して照明部5への電力の供給を制御する光センサである。
【0020】
ここで、照明部5を看板取付け部5a及び垂直取付け部5bにおいて掛止部3の上面部3a及び平板状部材2の広告表示面2aにねじ6によって固定したが、照明部5が看板取付け部5a又は垂直取付け部5bのいずれか一方しか備えていない場合でも、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に配設固定することができる。また、係止部としてねじ6の代わりに接着や溶接等により固定してもよい。尚、照明部5を平板状部材2の幅に合わせて形成する代わりに、幅の小さなものを複数並列に配設固定してもよい。
また、本実施の形態では照明部5の照明部カバー5aを円弧状に形成したが、上面部と上面部に垂設された前面部を有する角形状に形成してもよい。
太陽電池パネル7は単結晶、多結晶、アモルファスのシリコン系やガリウム/ヒ素系等で形成された太陽電池を搭載し平面形状が三角形、四角形等の多角形状や円形状等に形成された平面状の太陽電池セルを備えている。
本実施の形態では太陽電池パネル7を看板取付け部5c上に配設したが、照明部5が看板取付け部5cを備えていない場合には、照明部カバー5a上に配設することができる。また、太陽電池パネル7を照明部カバー5a及び看板取付け部5cの両方に取付けた場合は、より大きな電力を取り出すことができる。
【0021】
図2中、7aは太陽電池パネル7の表面に形成された酸化チタン、酸化亜鉛等の光触媒材を含有する透明の汚れ防止層、9aは照明部5の長手方向に光源となる複数の発光ダイオード9bを有し垂直取付け部5dに配設された基板部、9cは照明部5の照明部カバー5aの内面に沿うように配設された円弧状で表面を鏡面仕上げされたステンレス板等の反射面、10は照明部5の底部で照明部カバー5a及び垂直取付け部5dに保持された透明又は有色半透明のアクリルやポリカーボネート等のプラスチック製の透光部、11は太陽電池パネル7及び照明部5の基板部9aと電気的に接続され太陽電池パネル7によって変換された電気エネルギーを蓄電する看板用照明装置4の蓄電池、12は稼動時間に従って照明部5への電力の供給を制御するタイマーを内蔵し蓄電池11に電気的に接続されて照明部5への電力の供給及び蓄電池11内への蓄電を制御する充放電コントローラー、13は平板状部材2の裏面でコ字型状の掛止部3の内側に溶接等によって固定された固定用ナット13aと固定用ナット13aに直交する軸線上で掛止部3の背面部3bの外面側から背面部3bに穿設された貫通孔3cに挿通されフェンス15の網目を通って先端を固定用ナット13aに螺着される固定用ボルト13bを有する固定部である。
尚、反射面9cは照明部5の照明部カバー5aの形状によらず、円弧状に形成される。また、蓄電池11及び充放電コントローラー12は平板状部材2の裏面に配設する代わりに照明部5内に配設して一体化してもよい。これにより、施工性に優れ好ましい。
【0022】
図3中、10aは透光部10の内表面に平板状部材2の長手方向と平行に形成された断面が三角形状の凸条部、10bは発光ダイオード9bから発光され反射面9cで反射された反射光が屈折される凸条部10aの傾斜透光面、10cは透光部10の外表面である。
尚、発光ダイオード9bは3cm〜8cmの間隔で配設した。配設間隔が3cmよりも狭くなるにつれ不必要に発光ダイオード9bの数が増えて生産工数、消費電力が増加し、8cmよりも広くなるにつれて照明にムラが生じ易く視認性が低下して、いずれも好ましくないことがわかった。
また、反射面9cは垂直取付け部5d面にも設けることができる。これにより、二次反射拡散が増加し、照度を向上させることができる。
【0023】
以上のように構成された照明付き看板において、その動作を説明する。
図2において、日照時に太陽光を受けた太陽電池パネル7によって変換された電気エネルギーは充放電コントローラー12によって蓄電池11に蓄電される。
充放電コントローラー12に内蔵されたタイマーに予め設定された時刻に従い、夜間等に蓄電池11から照明部5の光源である発光ダイオード9bへの電力の供給が行われる。また、日中であっても光センサ8によって周囲の照度を検知し、曇天時や雨天時等、周囲が暗い時には照明部5への電力の供給が行われる。
発光ダイオード9bから発光され反射面9cで反射された反射光は、図3の矢印で示すように透光部10に形成された凸条部10aの傾斜透光面10bで屈折して透光部10を透過し、更に透光部10の外表面10cにて屈折して平板状部材2の広告表示面2aを照明する。
尚、充放電コントローラー12に内蔵されたタイマーに設定する時刻は夏季と冬季で変更できるように構成した。これにより、日の出や日の入りの時刻の変化に対応して効率的で効果的な照明を行う。
また、本実施の形態では発光ダイオード9bへの電力の供給を制御するタイマーを充放電コントローラー12に内蔵したが、充放電コントローラー12と別に設けてもよい。また、タイマーと光センサ8はそれぞれ単独で使用してもよい。
複数の照明付き看板1が並設される場合には、太陽電池パネル7や蓄電池11、充放電コントローラー12を一箇所にまとめて設置し、照明部5への電力の供給や蓄電を集中管理することもできる。また、蓄電池11や充放電コントローラー12にはカバーを配設するか、防水加工を施すことが好ましい。これにより、耐久性、メンテナンス性に優れる。
【0024】
以上のように実施の形態1における看板用照明装置によれば、以下の作用を有する。
(1)照明部へ電力を供給する太陽電池パネルを有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず、容易に既存の看板に取付け可能で施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(2)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板への照明を行うことができる。
(3)照明部の光源に発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、発熱や破損も少ないので耐久性、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(4)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(5)光源が発光ダイオードであるので、消費電力が少なく、太陽電池パネルや蓄電池によって長時間の照明を行うことができる。
(6)周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサを有することにより、日照時には確実に蓄電池に蓄電を行うと共に、曇天時や夜間等の周囲が暗い時には自動的に看板への照明を行って視認性、誘目性を向上させることができる。
(7)稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーを有することにより、照明部への電力の供給を時間管理して確実に照明を行うことができる。
(8)光センサとタイマーを併用することにより、誤作動が少なく、天候や季節等の違いに柔軟に対応して、看板の広告表示面への効率的で効果的な照明を行うことができる。
(9)光センサ及び/又はタイマーを備えることにより、特に夜間等に管理者を必要とせず、無人駅等の駅名表示、観光地等の地図、道路案内等への照明を効果的に行うことができる。
(10)照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を有するので、光源からの発光光線を反射面で全反射拡散させ更には二次反射拡散させて面状光線として十分な照度で看板への照明を行うことができる。
(11)光源からの発光光線が反射面で全反射拡散、二次反射拡散することにより、全体的に均質な面状光線となって光源の陰影が消失し、看板の広告表示面の視認性を向上させることができる。
(12)光触媒材により、太陽電池パネルの表面に付着している汚れの原因である種々の有機化合物を分解し、降雨等で流して太陽電池パネルの表面を清浄に維持することができ、太陽電池パネルの表面の汚れによる光電変換効率の低下を防止することができる。
(13)照明部を看板の上縁に配設した場合、照明部が看板の庇となって、雨の雫や汚れ等が看板の広告表示面に付着し難く、視認性に優れる。
(14)照明部を係止する係止部を有するので、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に容易に配設固定することができる。
【0025】
また、実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板によれば、以下の作用を有する。
(1)広告表示面を有する平板状部材の上部に断面コ字型状の掛止部が配設されるので、照明付き看板を既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部で掛止でき、一人で容易に設置可能で省力性に優れる。
(2)平板状部材の広告表示面に太陽電池パネルによって電力を供給して照明を行う看板用照明装置を有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができる。
(3)看板用照明装置が照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板の広告表示面に照明を行うができる。
(4)照明部の光源に寿命が長く、発熱や破損が少ない発光ダイオードを用いた看板用照明装置を備えることにより、信頼性がありメンテナンス性に優れる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する。
(6)広告表示面を有する平板状部材の上部に掛止部を有し、看板用照明装置が太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部で発光する発光ダイオードを光源とするので、軽量、コンパクトで搬送自在性に優れる。
【0026】
【発明の効果】
以上のように、本発明の看板用照明装置によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項1に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)照明部へ電力を供給する太陽電池パネルを有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず、容易に既存の看板に取付け可能で施工性や設置自在性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができるメンテナンス性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(2)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板に照明を行うことができる省エネルギー性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(3)照明部の光源に発光ダイオードを用いることにより、寿命が長く、発熱や破損も少ない耐久性、信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(4)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、消費電力が少なく、太陽電池パネルや蓄電池によって長時間、照明を行うことができる省エネルギー性、信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(6)周囲の照度を検知して照明部への電力の供給を制御する光センサを有することにより、日照時には確実に蓄電池に蓄電を行うと共に、曇天時や夜間等の周囲が暗い時には自動的に看板への照明を行う信頼性、視認性、誘目性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(7)稼動時間に従って照明部への電力の供給を制御するタイマーを有することにより、照明部への電力の供給を時間管理して確実に照明を行うことができる信頼性、省エネルギー性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(8)光センサとタイマーを併用することにより、誤作動が少なく、天候や季節等の違いに柔軟に対応して、看板への効率的で効果的な照明を行うことができる信頼性、省エネルギー性、誘目性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(9)光センサ及び/又はタイマーを備えることにより、特に夜間等に管理者を必要としないので工数を低減してメンテナンス性に優れ、無人駅等の駅名表示、観光地等の地図、道路案内等の照明を効果的に行うことができる信頼性、省エネルギー性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(10)照明部を係止する係止部を有するので、看板や既存の看板が取り付けられているフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に容易に配設固定することができる施工性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
【0027】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)照明部の内部に光源の光を反射させる反射面を有するので、光源からの発光光線を反射面で全反射拡散させ更には二次反射拡散させて面状光線として十分な照度で看板への照明を行うことができる視認性、信頼性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
(2)光源からの発光光線が反射面で全反射拡散、二次反射拡散することにより、全体的に均質な面状光線となって光源の陰影を消失させ視認性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
【0028】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2の効果に加え、以下のような効果を有する。
(1)光触媒材により、太陽電池パネルの表面に付着している汚れの原因である種々の有機化合物を分解し、降雨等で流して太陽電池パネルの表面を清浄に維持することができ、太陽電池パネルの表面の汚れによる光電変換効率の低下を防止することができる耐久性、信頼性、メンテナンス性に優れる看板用照明装置を提供することができる。
【0029】
本発明における看板用照明装置を備えた照明付き看板によれば、以下のような有利な効果が得られる。
請求項4に記載の発明によれば、以下のような効果を有する。
(1)広告表示面を有する平板状部材の上部に断面コ字型状の掛止部が延設又は配設固定されるので、既存のフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止部で掛止でき、一人で容易に設置可能で省力性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(2)平板状部材の広告表示面に太陽電池パネルによって電力を供給して照明を行う看板用照明装置を有するので、商用電源の供給のための電気工事が不要で設置場所が限定されず省エネルギー性、施工性に優れ、電池交換等の維持管理の工数を低減することができるメンテナンス性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(3)照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部を備えた看板用照明装置を有するので、日照時に太陽電池パネルによって変換された電気エネルギーを蓄電池に一旦蓄電し、その電気エネルギーを利用して夜間等の周辺が暗いときに看板の広告表示面に照明を行うができる省エネルギー性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(4)照明部の光源に寿命が長く、発熱や破損が少ない発光ダイオードを用いた看板用照明装置を備えることにより、信頼性がありメンテナンス性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(5)光源が発光ダイオードであるので、誘目性、視認性に優れ、誘虫性が低いので屋外での使用に適する信頼性に優れる照明付き看板を提供することができる。
(6)広告表示面を有する平板状部材の上部に掛止部を有し、看板用照明装置が太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部で発光する発光ダイオードを光源とするので、軽量、コンパクトで搬送自在性に優れる照明付き看板を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における看板用照明装置を備えた照明付き看板の全体斜視図
【図2】照明付き看板の取り付け状態を示す断面側面図
【図3】図2のA部拡大図
【符号の説明】
1 照明付き看板
2 平板状部材
2a 広告表示面
3 掛止部
3a 上面部
3b 背面部
3c 貫通孔
4 看板用照明装置
5 照明部
5a 照明部カバー
5b 側面カバー
5c 看板取付け部
5d 垂直取付け部
6 ねじ
7 太陽電池パネル
7a 汚れ防止層
8 光センサ
9a 基板部
9b 発光ダイオード
9c 反射面
10 透光部
10a 凸状部
10b 傾斜透光面
10c 外表面
11 蓄電池
12 充放電コントローラー
13 固定部
13a 固定用ナット
13b 固定用ボルト
15 フェンス
Claims (4)
- 内部に光源となる発光ダイオードを有する照明部と、前記照明部の外周部に配設され前記照明部へ電力を供給する太陽電池パネル及び蓄電池を備えた電源部と、周囲の照度を検知して前記照明部への電力の供給を制御する光センサ及び/又は設定した稼動時間に従って前記照明部への電力の供給を制御するタイマーと、前記照明部を係止する係止部と、を有することを特徴とする看板用照明装置。
- 前記照明部の内部に発光ダイオードの光を反射させる反射面を有することを特徴とする請求項1に記載の看板用照明装置。
- 前記太陽電池パネルの外表面に光触媒材を含有する汚れ防止層を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の看板用照明装置。
- 広告表示面を有する平板状部材と、前記平板状部材の上部に延設又は配設されフェンスや塀、広告用鉄骨構造物等の横桟等に掛止される断面コ字型状の掛止部と、前記平板状部材及び/又は前記掛止部に配設固定され前記平板状部材の前記広告表示面に光を照射する請求項1乃至3の内いずれか1項に記載の看板用照明装置と、を有することを特徴とする照明付き看板。
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