JPH09268587A - 制振材、制振用ブロック、及び制振工法 - Google Patents
制振材、制振用ブロック、及び制振工法Info
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- JPH09268587A JPH09268587A JP10362796A JP10362796A JPH09268587A JP H09268587 A JPH09268587 A JP H09268587A JP 10362796 A JP10362796 A JP 10362796A JP 10362796 A JP10362796 A JP 10362796A JP H09268587 A JPH09268587 A JP H09268587A
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Abstract
のおそれのない制振材、制振用ブロック、及び制振工法
を提供する。 【解決手段】 不織布からなる容器2A内に多数のヒゲ
状ゴム製制振材3を収納して制振用ブロック1Aを形成
し、鉄道等の振動源から地盤G中を伝播する振動の振動
伝播経路付近の地盤G中に制振用ブロック1Aを埋設し
て制振壁11A等を形成し、地盤G中を通って伝達され
る振動を低減させる。
Description
材、その制振材を用いた制振用ブロック、及びその制振
材又は制振用ブロックを用いて振動源からの振動を低減
させる制振工法に関するものである。
辺においては、列車や自動車等の車両の走行に伴って発
生する振動を低減することが課題となっていた。振動を
低減するための対策としては、走行する車両自体や走
行路である軌道又は構造物に施す発生源対策、振動が
伝播する地盤等に施す伝播経路対策、振動を受ける家
屋等に施す受信部対策がある。
生源と受信部との中間の地盤中に振動を遮断する構造
物、例えば地中壁を構築することが多かった。これらの
地中壁は、鋼矢板を連接させて構成したもの、コンクリ
ート壁、地中に溝を掘削しこの溝内に直方体状に形成さ
れた発泡スチロール樹脂(EPS)部材を積層配置する
ことにより壁状構造を形成するものなどが知られてい
る。これらの地中振動遮断壁は、いずれも一定の振動遮
断効果が得られることが確認されている。
来の地中振動遮断壁では、いずれの方式も、工事単価が
高く、特に、施工延長距離の長い鉄道や道路などでは、
全体の工事費用が莫大となる、という問題があった。
それがある一方、EPS方式では、直方体部材が細かい
粒状の破片に破砕するおそれがある。また、EPS部材
は、熱に弱く、化学薬品等にも反応し易く、変質又は劣
化のおそれがある。また、EPS部材は水に浮くほど軽
量であるため、地下水位が高い場合には、壁体に大きな
浮力が作用し、壁体が変状するおそれがあった。したが
って、これらの方式では、当初の壁体の形状が変形し、
鉄道構造物等に不測の変状等の悪影響を及ぼす可能性が
ある、という問題があった。
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、工
事費用が低廉で、かつ振動遮断壁体の変状のおそれのな
い制振材、制振用ブロック、及び制振工法を提供するこ
とにある。
め、本発明に係る制振材は、ゴムからなり、地盤中を伝
播する振動の振動伝播経路付近の前記地盤中に埋設され
ることにより、前記地盤中を通って伝達される振動を低
減させることを特徴とする。
は、ゴムタイヤの加硫時に発生するヒゲ状突起を切除す
ることにより生成される。
振材は、ゴム材料からなる部材を切断、破砕又は粉砕す
ることにより生成される。
振材は、ゴム組成物を成形し加硫することにより生成さ
れる。
からなる容器内にゴムからなる制振材を多数収納するこ
とにより形成され、地盤中を伝播する振動の振動伝播経
路付近の前記地盤中に埋設され、前記地盤中を通って伝
達される振動を低減させることを特徴とする。
は、前記容器は内部に収納空間を有し閉じた立体状に形
成される。
しくは、前記布は不織布又は織布で形成される。
盤中を伝播する振動の振動伝播経路付近の前記地盤に溝
を開削し、前記溝中にゴムからなる制振材を多数充填し
埋設することにより地中に制振壁を形成し、前記地盤中
を通って伝達される振動を低減させることを特徴とす
る。
は、前記開削は、前記溝の崩落を防止する崩落防止手段
を併用しつつ行い、前記制振材の充填は前記崩落防止手
段を利用して行う。
盤中を伝播する振動の振動伝播経路付近の前記地盤に溝
を開削し、布からなる容器内にゴムからなる制振材を多
数収納した制振用ブロックを前記溝中に積層埋設するこ
とにより地中に制振壁を形成し、前記地盤中を通って伝
達される振動を低減させることを特徴とする。
しくは、前記開削は、前記溝の崩落を防止する崩落防止
手段を併用しつつ行い、前記制振用ブロックの積層埋設
は前記崩落防止手段を利用して行う。
しくは、前記積層される制振用ブロックのうち互いに接
触する面が千鳥状に食い違うように配置される。
て、好ましくは、前記振動の発生源は陸上交通に供され
る構造物、又は前記地盤に振動を付与する機器を含む。
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
ブロックの構成を示したものであり、図1(A)は制振
用ブロックの外観構成を示す斜視図を、図1(B)は制
振用ブロックの断面図を、図1(C)は制振用ブロック
内に封入されるゴム製制振材の構成を示す斜視図を、図
1(D)及び図1(E)は制振用ブロックの他の構成例
を、それぞれ示している。
は、不織布からなる直方体状の容器2A内に後述するゴ
ム製の制振材3を多数収納することにより形成されてい
る。容器2Aは、不織布のシート材上に展開図を描画し
て裁断し、辺のうちいくつかを縫製するなどして袋状に
形成する。その後、袋内に多数の制振材3を収納し、す
べての辺を縫製することにより、略直方体状に形状を整
える。
を別途用意し、袋の内部側から辺の部分に当て、その上
から縫製してもよい。このようにすると、制振材3が小
さい場合に、縫製部の隙間からこぼれ出ることを防止す
ることができる。
う等に使用される織った布であってもよい。さらに、容
器2Aはポリエチレンのような合成樹脂製のシート材を
加工し、各辺を溶着等により接合することにより立体状
に形成してもよい。
すように、ゴムからなり、直径約1〜3mm程度で長さ
が約0.5〜3cm程度の略円柱状のヒゲ状部材であ
る。この制振材3は、一様な太さではなく、先細りのテ
ーパー状に形成されていてもよい。また、断面形状も円
形だけでなく、一部楕円形、多角形状のものであっても
よい。
体状のものだけでなく、他の形状のものも利用可能であ
る。例えば、図1(D)に示すように、不織布により略
円柱状に形成された容器2B内に制振材3を多数封入し
たような制振用ブロック1Bとして形成されてもよい
し、図1(D)に示すように、不織布により略3角柱状
に形成された容器2C内に制振材3を多数封入したよう
な制振用ブロック1Cとして形成されてもよい。
器の形状は、他の多角形断面の柱状、板状、球状等であ
ってもよい。また、図示はしないが、通常の袋状に形成
された容器に制振材3を多数封入したものでもよい。要
は、内部に収納空間を有し閉じた立体状に形成される容
器であればどのようなものであってもよいのである。
たっては、ゴム製制振材3の個数が少なすぎると、後述
する制振壁状に構成したのち、外力等により制振用ブロ
ック1A〜1C等の形状が変状しやすくなり、土構造等
に悪影響を及ぼす。したがって、ある程度以上の密度で
制振材3を封入する必要がある。
高い密度でゴム製制振材3を封入すると、制振用ブロッ
ク1A等があたかも一体成形のゴムブロックのような状
態となる。本発明の制振用ブロックでは、容器2A等の
内部の制振材3自体が弾性変形を行うことのほか、制振
材3どうしがずれることにより振動エネルギーを吸収す
ることを企図しているので、容器内での制振材3どうし
のずれ移動ができないほど高密度に制振材を封入するこ
とは好ましくない。したがって、容器2A〜2C等への
制振材3の封入にあたっては、制振材3どうしのずれ移
動が可能な程度の密度を目安とする。
等の寸法には特に制限はないが、土木・建築用資材の一
種として取り扱われること、後述するように、積層、並
設等を行って制振壁等を構築すること、人力により取り
扱われること等を考慮すると、各寸法は、例えば10c
m単位で、小さすぎずまた大きすぎない適当な寸法が望
ましく、直方体状の制振用ブロック1Aの場合であれ
ば、例えば、20cm×20cm×40cmや20cm
×30cm×50cm等の切りの良い寸法が好ましい。
等を用いた制振工法について説明する。図2は、上記し
た制振用ブロック1A〜1C等を用いた制振工法の一例
を示す図である。また、図3は、図2に示す制振工法の
手順を説明する図である。
れた盛土20上に鉄道の線路22が設けられている場合
に、上記の制振用ブロックを用いて振動低減を行う例を
示したものである。図に示すように、線路22は、バラ
スト25と、バラスト上に並設されたマクラギ23と、
マクラギ23上にレール24,24が敷設されている。
鉄道車両が走行すると、振動が地盤G中を伝播し、地点
P1 にまで伝わる。図2の例では、このような振動伝播
を阻止すべく、コンクリートよう壁21の前面側の地盤
G中に浅い直壁状の制振壁11Aを設けるとともに、コ
ンクリートよう壁21の背面側の地盤G中によう壁背面
に沿わせて斜壁状の制振壁11Bを設けたものである。
図上、P1 は振動低減対策を必要とする家屋等の位置
(制振箇所)を示す。
いて、制振壁11Aを例に挙げて説明する。まず、図3
(A)に示すように、コンクリートよう壁21の前面の
地盤Gに溝13を開削する。溝13の位置は、振動源で
ある線路22で発生した振動が地盤中を伝播し、例えば
地点P1 に到達する場合の振動伝播経路上に設定する。
線路延長方向(図3の紙面の手前から奥に向かう方向)
に延設されるトレンチ状の溝である。開削にあたって
は、公知の掘削工法を用い、必要な場合には土留めやケ
ーシング等の壁面崩落防止対策を実施する。
ロック、例えば直方体状の制振用ブロック1Aを積層
し、溝13内に壁状の構造体である制振壁11Aを形成
し、地盤Gに密着させる(図3(B)参照)。この制振
壁11Aは、図に示すように、幅方向に3列の構造をな
し、各列は最下部から順に上方に向かって制振用ブロッ
ク1Aが積み上げられている。
の積層工法、例えば人力積み又は機械による積層法を用
い、必要な場合にはケーシング等の壁面崩落防止具内に
制振用ブロックを収納し、溝の底部からケーシングを引
抜きつつ制振用ブロックを積層する等の対策を実施す
る。
の上下の切れ目の面(重積面)が一直線状に一致しない
ように、レンガ積みで行われているような「千鳥状」に
食い違うように構成されている。このため、図3(B)
に示す例では、第2列目の最下段と最上段に、1Aの1
/2の高さを有する直方体状の制振用ブロック1Dを使
用している。
Aの重積面を一直線状に一致させると、地盤G内におい
て、何らかの理由により制振壁11Aの一部に水平方向
の力が作用した場合に、その部分が水平方向にずれてし
まい、土構造物全体に悪影響を及ぼすおそれがあるから
である。
状の制振用ブロック1Aを縦横に並べて、上記したよう
な水平方向のみならず垂直方向、さらには線路延長方向
についても個々の制振用ブロック1Aどうしが互いに接
触する面が一直線状に一致しないように積めば、地震対
策上もさらに好ましい。上記の制振壁は、図3に示す3
列に限らず、1列、2列、あるいは4列以上と、必要に
応じて列数を適宜設定可能である。
効果について説明する。試験的に図4(A)に示す実物
大の構造物を構築して振動試験を行った結果を図4
(B)に示す。
している。試験構造物の各部の寸法は、図4(A)にお
いて、盛土20の高さ(測定点A1 からA0 までの高
さ)は2.4m、線路22の中心からコンクリートよう
壁21の前端面までの距離は3.2m、コンクリートよ
う壁21の底板部の幅は2.2m、コンクリートよう壁
21の底板部上面からよう壁天端までの高さは2.4m
であった。また、制振壁11Aの幅は1m、深さは1.
5mであった。また、制振壁11Bの幅は1m、深さは
コンクリートよう壁21の背面に沿って底板の背面側の
上面まで(約2.7m)であった。
は、測定点A0 がよう壁天端中央位置(線路22の中心
から水平距離約3mの位置)、測定点A1 がよう壁前端
面直下の地表位置(線路22の中心から水平距離3.2
mの位置)、測定点A2 がA1 から水平距離2.5mの
地表位置(線路22の中心から水平距離5.7mの位
置)、測定点A3 がA1 から水平距離5.0mの地表位
置(線路22の中心から水平距離8.2mの位置)、測
定点A4 がA1 から水平距離10.0mの地表位置(線
路22の中心から水平距離13.2mの位置)、測定点
A5 がA1 から水平距離20.0mの地表位置(線路2
2の中心から水平距離23.2mの位置)、測定点A6
がA1 から水平距離40.0mの地表位置(線路22の
中心から水平距離43.2mの位置)であった。
高さ(地上1m程度)から落下させ、垂直振動を与え
た。この結果、各測定点A0 〜A6 で測定された振動レ
ベルを図4(B)に示す。図において、横軸の各点は測
定点位置を、縦軸は振動レベル(単位dB:デシベル)
を示している。また、図上、黒丸点を結んだ曲線aは制
振対策を何ら施していない場合を、白丸点を結んだ曲線
bは図4に示すような制振壁を発泡スチロール樹脂(E
PS)部材で構築した場合を、三角点を結んだ曲線dは
図4に示す制振壁をヒゲ状のゴム製制振材3によって構
築した場合を、それぞれ示している。四角点を結んだ曲
線cについては後述する。
11A′,11B′は、制振用ブロック1Aを積層して
形成したものではなく、コンクリートよう壁21の前面
側の地盤G中に浅い垂直な開削溝を設けるとともに、コ
ンクリートよう壁21の背面側の地盤G中によう壁背面
に沿わせて斜めの開削溝を設け、各開削溝の内壁面と内
底面あるいは開削溝の終端部の内側面等を不織布シート
12等の分離部材で覆い、制振材3が地盤Gとは直接接
触しないようにした後に、不織布シート内空間に多数の
制振材3を直接投入し充填することにより形成してい
る。
a)の場合に比べ、上記の制振対策を実施した場合は、
例えば測定点A3 において、振動レベルで8dB程度の
振動低減効果を示した。また、測定点A2 〜A6 の間で
は、無対策の場合に比べ、つねに5dB以上の振動低減
効果を示している。したがって、制振材3を用いた制振
工法は、無対策の場合に比べ顕著な効果を有することが
認められる。
(曲線b)と比較すると、上記の制振工法の場合は、例
えば測定点A5 において、振動レベルで5dB程度の振
動低減効果を示した。また、測定点A2 〜A6 の間で
は、EPS方式の場合に比べ、上記の制振工法の場合
は、つねに2dB以上の振動低減効果を示している。し
たがって、制振材3を用いた制振工法は、EPS方式の
制振工法と比較しても優れていることが認められる。
ついての結果であるが、水平方向の振動試験も図示等は
していないが実施されており、この場合も上記とまった
く同様に、上記の制振材3が良好な振動低減作用を有す
ることが確認されている。
いは線路上を走行する鉄道車両を例に挙げたが、振動源
が道路、あるいは道路上を走行する自動車等、さらには
工場等におけるモーター、機関等の一般の各種施設の各
種機器等であっても同様の振動低減効果が期待できるこ
とは明らかである。
が顕著な理由は、多数の制振材3により形成された地中
壁が振動を受けると、振動のエネルギーが個々の制振材
3自体の弾性変形、及び制振材3どうしで構成される構
造体の減衰性等により吸収されるためと推測される。
振材3を開削溝内に分離部材等を介して直接充填する方
式(以下、「制振材直接充填方式」という。)により形
成しているが、図1に示すような制振材3を容器2A等
に封入した制振用ブロック1A等を開削溝内に積層埋設
する方式(以下、「制振用ブロック積層埋設方式」とい
う。)によって制振壁を形成する場合も同様な効果が得
られることは明らかである。
ート12等の分離部材で覆うとしても、施工後長期間経
過した場合に、制振材3どうしの間隙に地盤の土砂が混
入し振動減衰性能が低下する可能性もあるが、制振用ブ
ロック積層埋設方式では、上記した土砂の混入をさらに
厳重に防止することができる。
ロック積層埋設方式と同等の制振効果が得られ、しかも
制振用ブロック積層埋設方式に比べ施工がより簡易であ
り工事費用もより低減される、という利点がある。
用ブロック積層埋設方式の場合と同様、溝の開削にあた
っては、公知の掘削工法を用い、必要な場合には土留め
やケーシング等の壁面崩落防止対策を実施してもよい。
また、分離部材は、不織布シートに限らず、織布シート
であってもよいし、ポリエチレンのような合成樹脂製の
シート材であってもよい。
た制振工法の他の例について説明する。図5は、本実施
形態の制振壁を鉄道構造物や道路構造物又は他の振動源
に対して用いる例を示した図である。
6が設けられた場合に、石積みよう壁26の前面及び背
面の地盤G中に地中壁状の制振壁11C及び11Dを設
け、各制振壁を、上記した制振材直接充填方式、又は制
振用ブロック1A等による制振用ブロック積層埋設方式
により形成した例を示している。
を、P2 は振動低減対策を施すべき家屋等(制振箇所)
の位置を、それぞれ示している。この場合、よう壁前面
の制振壁11Cは図2,4の場合における制振壁11A
と同様の構造であるが、よう壁背面の制振壁11Dは図
2,4の場合と異なり、石積みよう壁26の背面に沿わ
せず、よう壁背面から若干離間させ、かつ直壁状に形成
されている。
1C,11Dは、振動源28で発生し地盤G中を伝播す
る振動の振動伝播経路上の地盤G中に形成されているた
め、点P2 へ伝播しようとする振動を効果的に低減し得
ると考えられる。上記において、26は石積みよう壁を
想定したが、26はコンクリートブロックを積み上げて
形成したよう壁であってもよい。
ート高架橋29が設けられた場合に、コンクリート高架
橋29の基礎の側部に沿わせて地盤G中に直立地中壁状
の制振壁11E及び11Fを設け、各制振壁を、上記し
た制振材直接充填方式、又は制振用ブロック1A等によ
る制振用ブロック積層埋設方式により形成した例を示し
ている。
を、P3 は振動低減対策を施すべき家屋等(制振箇所)
の位置を、それぞれ示している。このように、制振対象
がコンクリート構造物の場合には、振動源30で発生し
た振動は、コンクリート構造物内を伝達した後に基礎か
ら地盤G中に入って地盤G中を伝播するが、この振動の
振動伝播経路上の地盤G中に各制振壁11E,11Fが
形成されているため、この場合も、点P3 へ伝播しよう
とする振動を効果的に低減し得ると考えられる。上記に
おいて、29はコンクリート高架橋を想定したが、29
は橋梁のコンクリート橋脚、コンクリート橋台、あるい
は橋梁の石積み橋脚、石積み橋台等にも応用可能であ
る。
が設けられた場合に、盛土31の両側の斜面最下部付近
の地盤G中に直立地中壁状の制振壁11G及び11Hを
設け、各制振壁を、上記した制振材直接充填方式、又は
制振用ブロック1A等による制振用ブロック積層埋設方
式により形成した例を示している。
を、P4 は振動低減対策を施すべき家屋等(制振箇所)
の位置を、それぞれ示している。このように構成した場
合でも、各制振壁11G,11Hは、振動源32で発生
し地盤G中を伝播する振動の振動伝播経路上の地盤G中
に形成されているため、点P4 へ伝播しようとする振動
を効果的に低減し得ると考えられる。
られた場合に、切土33の両側の斜面最下部付近の地盤
G中に直立地中壁状の制振壁11J及び11Kを設け、
各制振壁を、上記した制振材直接充填方式、又は制振用
ブロック1A等による制振用ブロック積層埋設方式によ
り形成した例を示している。
を、P5 は振動低減対策を施すべき家屋等(制振箇所)
の位置を、それぞれ示している。このように構成した場
合でも、各制振壁11J,11Kは、振動源34で発生
し地盤G中を伝播する振動の振動伝播経路上の地盤G中
に形成されているため、点P5 へ伝播しようとする振動
を効果的に低減し得ると考えられる。
上には特に構造物は構築されていないが、地盤Gに半地
下式の振動源35が設けられた場合に、振動源35の周
囲の離間した位置の地盤G中に4角形状に閉合した直立
地中壁状の制振壁11Lを設け、制振壁を、上記した制
振材直接充填方式、又は制振用ブロック1A等による制
振用ブロック積層埋設方式により形成した例を示してい
る。
等(制振箇所)の位置を示している。このように構成し
た場合でも、制振壁11Lは、振動源35で発生し地盤
G中を伝播する振動の振動伝播経路上の地盤G中に形成
されているため、点P6 へ伝播しようとする振動を効果
的に低減し得ると考えられる。制振壁の形状は、11L
には限定されず、例えば、図5(G)に示すように、円
形に閉合する直立地中壁状の制振壁11Mとしてもよ
い。
一般に、地盤G中を伝播する振動の振動伝播経路付近の
地盤G内に形成される壁状構造体であればどのようなも
のであってもよく、壁状構造体の形成方法も、上記した
制振材直接充填方式によってもよいし、制振用ブロック
積層埋設方式によってもよい。また、壁は直壁でも斜壁
でもよい。
に沿わせるようにして形成しなくても、単に振動源と家
屋等の中間の振動伝播経路に直交しそれを遮断するよう
な位置に制振壁を設置するだけであっても一定の振動低
減効果を得ることができると考えられる。
いる制振材3の製造方法について、図6を参照しつつ説
明する。図6(A)は、自動車用タイヤの製造工程の最
終工程を示したもので、タイヤ形状に成形された加硫前
のタイヤT1 が、金型43,44内に収納され、かつ金
型43,44は外型41,42内に収納されている。こ
の状態で加熱を行うと、ゴム原料の中の個々の高分子鎖
にイオウ(S)原子の架橋が形成され、ゴム原料が3次
元的網目構造を持つ弾性材料に変化する。この工程を
「加硫工程」という。この場合、金型43,44には、
タイヤ表面と金型との間隙の空気を逃がすため、タイヤ
の外周部付近に空気抜孔45,46が設けられている。
うと、加硫前タイヤT1 のゴムは可塑性を有しているた
め、タイヤ表面のゴムの一部が空気抜孔45,46内に
入り込む。このため、加硫終了後にタイヤを金型43,
44から取り出すと、図6(B)に47で示すようなヒ
ゲ状の突起がタイヤ表面に形成される。このヒゲ状突起
47は、直径約1〜3mm程度で長さが約0.5〜3c
m程度の略円柱状をなしている。このヒゲ状突起47
は、製品としてのタイヤにとっては不要な部分であり、
切除する必要がある。
ター等の駆動源51により回転されるローラー52上に
加硫後のタイヤT2 を載せて回転させ、タイヤT2 の外
周部付近にカッター53を当てることにより、ヒゲ状突
起47を切除すると、上記した制振材3が得られる。
イヤ製造上の副産物であるが、従来は廃棄物として処分
されていたものである。したがって、これらのゴム片を
上記した制振材として利用すれば、制振材の製造コスト
が低減される一方、タイヤ製造工程で発生する廃棄物を
有効利用することにより廃棄物処分量を減らすことがで
き、自然環境保護の観点からも好ましい。
化せず、腐食等により失われないため、この点は、逆に
制振壁の制振性能の維持及び制振壁の形状保持の点で有
利である。また、タイヤに用いられるゴム組成物の比重
は1.1〜1.2程度であるため、水より重く、制振壁
の施工箇所の地下水位が高い場合であっても、これらの
制振材からなる制振壁に大きな浮力が作用することはな
い。したがって、EPS式の制振壁のように不測の変状
のおそれもない。
内に収納するゴム製制振材としては、他の方式によって
製造される他の形状の部材も利用可能である。以下に、
上記した制振用ブロック1A等に用いる他の制振材の製
造方法について説明する。以下に説明する方法は、廃タ
イヤを加工することによりゴム製制振材を形成するもの
である。図7(A)に示すように、まず廃タイヤT3 を
カッター等により切断線L1 で輪切りにし、2つのタイ
ヤ半体に分割する。次に、これらのタイヤ半体を切断線
L2 により放射状に切断し、切断片61に分割する。
61を、図7(B)に示す破砕機によりさらに細かく破
砕する。この破砕機は、1対の破砕部62a,62bを
備えている。各破砕部62a,62bは、図7(B)の
手前から奥に向う方向(軸方向)に延設された回転軸6
5a,65bに複数の星形盤状のカッター63a,63
bが所定間隔で取り付けられ、互いに櫛状に噛み合うよ
うに配置されている。また、破砕機の本体側には、軸方
向に複数のスクレーパー64a,64bが一定の間隔で
取り付けられ、カッター63a,63bと互いに櫛状に
噛み合うように配置されている。
ー等の駆動源により回転軸65a,65bを回転させ、
破砕機の上方から切断片61を投入すると、切断片61
はカッターやスクレーパーによりさらに細かい破砕片6
6に破砕される。このようにして形成されるゴム破砕片
66は、略多角形状の板状に形成され、その概略の外径
寸法は、5〜20cm程度である。
として容器2A内に収納され制振用ブロックを形成する
ことが可能である。このような廃タイヤ破砕ゴム片を、
上記した図4(A)に示す制振壁11A,11B用の溝
内に充填し、上記と同様の振動試験を行った結果が、図
4(B)において四角点を結んだ曲線cである。制振対
策を施していない場合の曲線a、EPS部材による制振
壁を形成した場合の曲線b、ヒゲ状制振材3により制振
壁を形成した場合の曲線dと比較すると、この廃タイヤ
破砕ゴム片により制振壁を形成した場合(曲線c)は、
無対策(曲線a)の場合に比べ、例えば測定点A2 にお
いて、振動レベルで6dB程度の振動低減効果を示し
た。また、測定点A2 〜A6 の間では、無対策の場合に
比べ、つねに3dB以上の振動低減効果を示している。
したがって、廃タイヤ破砕ゴム片を用いた制振工法は、
無対策の場合に比べ顕著な効果を有することが認められ
る。
法をEPS部材を用いた制振工法の場合(曲線b)と比
較すると、例えば測定点A5 において、振動レベルで4
dB程度の振動低減効果を示した。また、測定点A2 〜
A6 の間では、EPS方式の場合に比べ、つねに1dB
以上の振動低減効果を示している。したがって、本実施
形態の制振工法は、EPS方式の制振工法と比較しても
優れていることが認められる。
法を、上記したヒゲ状制振材3を用いた制振工法の場合
(曲線d)と比較すると、測定点A2 〜A6 の間では、
同等又はそれ以上の振動低減効果を示している。したが
って、廃タイヤ破砕ゴム片を用いた制振工法は、ヒゲ状
制振材3を用いた制振工法と比較しても遜色がないこと
が認められる。
ついての結果であるが、水平方向の振動試験も図示等は
していないが実施されており、この場合も上記とまった
く同様に、上記の廃タイヤ破砕ゴム片を用いた制振材が
良好な振動低減作用を有することが確認されている。
ゴム片を用いた制振壁は、多数の廃タイヤ破砕ゴム片を
開削溝内に分離部材等を介して直接充填する「制振材直
接充填方式」により形成しているが、図1に示すような
容器2A等に廃タイヤ破砕ゴム片を封入した制振用ブロ
ック等を開削溝内に積層埋設する「制振用ブロック積層
埋設方式」によって制振壁を形成する場合も同様な効果
が得られることは明らかである。
入等、サーマルリサイクルタイヤや原形利用として防舷
材等に再利用されているが、廃タイヤを破砕し、制振材
の材料として活用すれば、制振材の製造コストが低減さ
れるとともに、有効なリサイクル分野が創出される。
腐食等により失われないので、逆に制振壁の制振性能の
維持及び制振壁の形状保持の点では有利である。また、
タイヤに用いられるゴム組成物の比重は1.1〜1.2
程度であるため、水より重く、制振壁の施工箇所の地下
水位が高い場合であっても、制振壁に大きな浮力が作用
することはない。したがって、EPS式の制振壁のよう
に不測の変状のおそれもない。
の種々の形態のものが実施可能である。図7で説明した
タイヤ破砕方法以外に、廃タイヤに液体窒素等を噴射し
冷凍させることにより材質を脆くして破砕する方法、廃
タイヤを有機溶剤等に浸漬し膨潤させることにより強度
を低下させて破砕する方法、あるいは廃タイヤを200
〜350°C程度に加熱して発泡軟化又は脆化させて破
砕する方法等が採用可能である。
ても、上記した各破砕方法を組み合わせたり多段階に行
うことにより、さらに小さくし、塊状、粒子状等に破
砕、又は粉砕することも可能である。
されない。その他に例えば、ベルトコンベア用ゴム部
材、ゴム板、ゴムホース等でもよく、一般にゴム材料か
らなる部材であればどのようなものであっても利用可能
である。
ある。上記した実施形態では、タイヤ製造工程の副産物
やゴム製廃材から制振材を形成する例について説明した
が、制振材は、一般のゴム製品と同様に、ゴム原料から
新たに製造することも可能である。
練り装置により均一に練混ぜられたゴム組成物70を、
図8(A)に示すように、押出機71に投入する。押出
機71は、モーター72と、モーター72により駆動さ
れる押出用スクリュー73を有しており、モーター72
を回転させることにより、可塑性を有するゴム組成物7
0は、押出機71のノズルから排出される。このように
してノズル74から排出された柱状のゴム原料をカッタ
ー75で所定寸法に切断することにより、素材76が形
成される。
76を金型78に入れ、加硫室77内で高温の蒸気雰囲
気中に所定時間置くことにより、「加硫」がおこなわ
れ、弾性を有するゴムに変化する。その後、金型78を
加硫室77から出し、金型78からできあがった制振材
を取り出す。このようにしても、上記した制振用ブロッ
ク1A等に用いる制振材を製造することができる。
を製造する場合、ゴム原料は、天然ゴムや合成ゴムに改
質剤を混合して生成される。合成ゴムとしては、イソプ
レンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、クロロプレンゴ
ム、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー、ハロ
ブチルゴム、ブチルゴム等を含む。また、改質剤として
は、カーボン、イオウ、石油系オイル等の軟化剤、酸化
亜鉛、ステアリン酸等の加硫助剤などを含む。
る上記各成分の構成比率は、天然ゴムや合成ゴムなどの
ゴムが30〜40%、カーボンが20〜30%、イオウ
が0.5〜1.5%、石油系オイル等の軟化剤が15〜
20%、酸化亜鉛が1〜1.5%、加硫助剤そのたが2
〜7%となっている。乗用車用バイアスタイヤには、上
記のほかに、ナイロン、ポリエステル等の繊維、スチー
ルなども含まれている。上記の各成分の組成比率は、タ
イヤ用途により種々異なっている。
振材を形成する場合には、練混ぜ後加硫前の素材(図8
(A)における76)は、可塑性を有しているから、金
型(図8(B)における78)の内面形状により所望の
形状に形成することができる。したがって、図9(A)
に示すような四角柱状、図9(B)に示すような円筒
状、図9(C)に示すような略L字断面の細長材状、図
9(D)に示すような球状、図9(E)に示すような円
錐状、等に形成することができる。
状であってもよく、一般に、多角形断面の柱状体、円柱
体、柱状体に種々の断面形状の貫通孔を設けた筒状体、
種々の断面形状の細長材、球体、直方体、立方体、多面
体、各種の錐体、板状体など立体であればどのようなも
のであってもよい。
制振材の場合も、上記したヒゲ状ゴム片を用いた制振材
や、廃タイヤ破砕ゴム片を用いた制振材と同様の制振効
果を発揮することは明白である。また、上記各制振材と
同様に、その材質が長期間にわたって劣化せず、腐食等
により失われないから、制振壁の制振性能の維持及び制
振壁の形状保持の点でも有利である。
重は1.1〜1.2程度であるため、水より重く、制振
壁の施工箇所の地下水位が高い場合であっても、制振壁
に大きな浮力が作用することはない。したがって、EP
S式の制振壁のように不測の変状のおそれもない。
れるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本
発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的
に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、
いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
ゴムからなる制振材を直接に、あるいは布からなる容器
内に多数のゴム片を収納して形成した制振用ブロック
を、地盤中を伝播する振動の伝播経路付近の地盤中に充
填あるいは積層することにより埋設して制振壁を構成す
るので、地盤中を通って伝達される振動を有効に低減さ
せることができる。また、制振材を、ゴムタイヤの加硫
時に発生するヒゲ状突起を切除することにより生成した
り、廃タイヤ等のゴム材料からなる部材を切断、破砕又
は粉砕することにより生成すれば、制振対策に要する工
事費用を低減させることができる。さらに、制振材はゴ
ム製であるので材質の劣化がほとんどなく、制振壁の変
状を防止することができる。
を示す図である。
例を示す図である。
る。
る。
る。
る。
図(1)である。
図(2)である。
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 ゴムからなり、地盤中を伝播する振動の
振動伝播経路付近の前記地盤中に埋設されることによ
り、前記地盤中を通って伝達される振動を低減させるこ
とを特徴とする制振材。 - 【請求項2】 請求項1記載の制振材は、ゴムタイヤの
加硫時に発生するヒゲ状突起を切除することにより生成
されることを特徴とする制振材。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の制振材
は、ゴム材料からなる部材を切断、破砕又は粉砕するこ
とにより生成されることを特徴とする制振材。 - 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1項
に記載の制振材は、ゴム組成物を成形し加硫することに
より生成されることを特徴とする制振材。 - 【請求項5】 布からなる容器内にゴムからなる制振材
を多数収納することにより形成され、地盤中を伝播する
振動の振動伝播経路付近の前記地盤中に埋設され、前記
地盤中を通って伝達される振動を低減させることを特徴
とする制振用ブロック。 - 【請求項6】 請求項5記載の制振用ブロックにおい
て、前記容器は内部に収納空間を有し閉じた立体状に形
成されることを特徴とする制振用ブロック。 - 【請求項7】 請求項5又は請求項6に記載の制振用ブ
ロックにおいて、前記布は不織布又は織布で形成される
ことを特徴とする制振用ブロック。 - 【請求項8】 地盤中を伝播する振動の振動伝播経路付
近の前記地盤に溝を開削し、前記溝中にゴムからなる制
振材を多数充填し埋設することにより地中に制振壁を形
成し、前記地盤中を通って伝達される振動を低減させる
ことを特徴とする制振工法。 - 【請求項9】 請求項8記載の制振工法において、前記
開削は、前記溝の崩落を防止する崩落防止手段を併用し
つつ行い、前記制振材の充填は前記崩落防止手段を利用
して行うことを特徴とする制振工法。 - 【請求項10】 地盤中を伝播する振動の振動伝播経路
付近の前記地盤に溝を開削し、布からなる容器内にゴム
からなる制振材を多数収納した制振用ブロックを前記溝
中に積層埋設することにより地中に制振壁を形成し、前
記地盤中を通って伝達される振動を低減させることを特
徴とする制振工法。 - 【請求項11】 請求項10記載の制振工法において、
前記開削は、前記溝の崩落を防止する崩落防止手段を併
用しつつ行い、前記制振用ブロックの積層埋設は前記崩
落防止手段を利用して行うことを特徴とする制振工法。 - 【請求項12】 請求項10又は請求項11に記載の制
振工法において、前記積層される制振用ブロックのうち
互いに接触する面は千鳥状に食い違うように配置される
ことを特徴とする制振工法。 - 【請求項13】 請求項8ないし請求項12のうちのい
ずれか1項に記載の制振工法において、前記振動の発生
源は陸上交通に供される構造物、又は前記地盤に振動を
付与する機器を含むことを特徴とする制振工法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10362796A JP3227377B2 (ja) | 1996-03-31 | 1996-03-31 | 制振壁、及び制振工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10362796A JP3227377B2 (ja) | 1996-03-31 | 1996-03-31 | 制振壁、及び制振工法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09268587A true JPH09268587A (ja) | 1997-10-14 |
JP3227377B2 JP3227377B2 (ja) | 2001-11-12 |
Family
ID=14359013
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3227377B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1621681A3 (en) * | 2004-11-26 | 2008-01-23 | Tieliikelaitos | Method for protecting an object against traffic induced vibration |
-
1996
- 1996-03-31 JP JP10362796A patent/JP3227377B2/ja not_active Expired - Fee Related
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