JPH09267947A - 紙幣識別機用の紙幣移送装置 - Google Patents

紙幣識別機用の紙幣移送装置

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JPH09267947A
JPH09267947A JP10431796A JP10431796A JPH09267947A JP H09267947 A JPH09267947 A JP H09267947A JP 10431796 A JP10431796 A JP 10431796A JP 10431796 A JP10431796 A JP 10431796A JP H09267947 A JPH09267947 A JP H09267947A
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JP
Japan
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drum
transfer
bill
transfer drum
rotary shaft
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JP10431796A
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English (en)
Inventor
Shigetaro Muraoka
繁太郎 村岡
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USC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 識別対象紙幣の高速移送を確保し、かつ移送
中の紙幣の移送方向に直交する向きの波打等の防止。 【解決手段】 移送用ドラム11と、その外周に当接す
る第1、第2、第3の抑えローラ群12、13、14
と、紙幣導入部15と、移送用ドラム11を回転駆動す
る駆動機構16とで構成する。移送用ドラム11は、回
転軸17と、これに配した6枚の円板状支分ドラムとで
構成し、円板状支分ドラムは、支分ドラム本体とその外
周部をなす合成ゴムによるベルト部材とで構成する。な
おベルト部材は表面を研磨し、かつ回転軸17が正しく
円板状支分ドラムの中心に位置するように調整する。電
動モータ26の回転力は、ギア27、28、29、30
を介して回転軸17に伝達し、移送用ドラム11を回転
させるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣識別機中で、
識別対象紙幣を、識別用のセンサ又はセンサ群の間を通
して速やかに移送してその識別動作を行なわせるために
用いられる紙幣識別機用の紙幣移送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の殆どの紙幣識別装置では無端ベル
トを用いた紙幣移送装置が採用されている。これは、平
行に配列した複数の無端ベルトと、その間で該無端ベル
トのキャリア側上面と上面が一致するように配したガイ
ド板と、前記無端ベルトのキャリア側上面に対面状態に
配した複数の抑えローラと、前記無端ベルトの駆動機構
とで構成されたものであり、紙幣識別用のセンサ又はセ
ンサ群は前記ガイド板の配される位置の一部を切り欠く
等によってその部位に配される。
【0003】しかして識別対象紙幣は前記無端ベルトの
キャリア側と抑えローラの間に挿入され、該無端ベルト
の移送動作に伴ってキャリア側の動く方向に移送される
こととなるものであるが、複数の無端ベルトの間にガイ
ド板が配置されており、これは当然固定状態であるため
該無端ベルトの移送動作時には、これに伴って移送され
る識別対象紙幣と前記ガイド板との間に摩擦による抵抗
が生じ、よりスピーディな移送は困難にならざるを得な
い。
【0004】そこで、これを解決すべく、ドラム型の紙
幣移送装置が開発され、提供されるに至った。これは、
図6に示すように、回転軸1と、これに平行に連設した
複数の円板状支分ドラム2、2…と、該円板状支分ドラ
ム2、2…の外周に形成した凹溝に嵌め込んだゴムリン
グ3とで移送用ドラム4を構成し、この移送用ドラム4
の各円板状支分ドラム2、2…の外周に図示しない抑え
ローラを対面当接させ、かつ該移送用ドラム4の回転軸
1に回転駆動機構を接続したものである。
【0005】したがって前記移送用ドラム4と前記抑え
ローラとの間に識別対象紙幣Mが挿入され、これが図示
しないセンサで検出されると、前記回転駆動機構が動作
し、前記移送用ドラム4が所定方向に回転させられ、該
紙幣Mの移送動作が行なわれる。このときこのタイプの
紙幣移送装置では、円板状支分ドラム2、2の間にガイ
ド板のような動かない部材を挿入する必要はなく、した
がって当然そのようなものが入っていないので、該紙幣
Mとの間にその移動を妨げるような摩擦を生じる部材が
存在していないことになる。それ故、移送用ドラム4の
回転速度を高めて識別対象紙幣Mのスピーディな移送を
容易に実現することができることとなるものである。
【0006】しかしながら以上の従来のドラム型の紙幣
移送装置は、円板状支分ドラム2、2…の外周に凹溝を
形成し、これにゴムリング3を嵌め込んだものであり、
識別対象紙幣Mの移送時には、移送用ドラム4は、該紙
幣Mと概ね線接触状態になってしまうため、図6に示す
ように、進行方向に直交する方向に波打つ状態になって
しまう。そのため表裏の光センサS1、S2及び磁気セ
ンサS3等のセンサ群と紙幣Mの検出面との距離を一定
に保持し得ず、その結果、正確な検出データが得られな
くなるという問題がある。これは距離によって感度の大
きく変化するセンサを用いた場合には顕著に表れる問題
点である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の従来
のドラム型の紙幣識別装置の問題点を解決し、識別対象
紙幣の移送をスピーディに行ない得られるようにすると
ともに、移送中の紙幣を移送方向に直交する方向は勿論
移送方向にも波打たせないようにした紙幣識別機用の紙
幣移送装置を提供することを解決の課題とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、外周が平坦で
あり、少なくとも外周部を大摩擦係数の部材で構成した
移送用ドラムであって、端面から見て真円をなし、かつ
その中心軸を回転軸として回転自在に配した移送用ドラ
ムと、上記移送用ドラムの外周に対面する抑えローラで
あって、上記移送用ドラムとの間に挿入された識別対象
紙幣を該移送用ドラムの外周に密着させるべく配した抑
えローラと、前記移送用ドラムと上記抑えローラとの間
に挿入された識別対象紙幣を該移送用ドラムの回転に伴
って回転方向に移送すべく該移送用ドラムを回転させる
回転駆動機構と、で構成した紙幣識別機用の紙幣移送装
置である。
【0009】したがって本発明によれば、識別対象紙幣
を前記移送用ドラムと前記抑えローラとの間に挿入する
と、該紙幣は抑えローラによって移送用ドラムの外周に
密着させられつつ該移送用ドラムの回転する方向に移送
させられることになる。このとき、移送用ドラムの外周
は平坦(ここで平坦とは、軸方向と平行な方向に平坦で
あるとの意味である。当然、周方向には回転軸を中心と
する正確な円弧面となっている)に構成してあるので、
これに密接する紙幣は進行方向と直交する方向に波打つ
ようなことはなく平坦(これも前記平坦と同一な意味で
ある)な状態を保持する。しかして紙幣に対面状態にな
るように配される各センサと該紙幣の検出面との距離は
一定に保持し得ることとなり、正確な検出動作が保証さ
れることとなる。
【0010】また移送用ドラムは、端面から見て真円を
なし、かつその中心軸を回転軸として回転自在に配され
ているものであるから、偏心に起因する移送中の紙幣の
揺れが生ずることもなく、この面でもセンサと紙幣の検
出面との距離の一定性が保持され、正確な検出動作が保
証されることとなる。
【0011】またこの紙幣移送装置は、ドラム型であ
り、ガイド板のように紙幣と接触する部材であって、紙
幣とともに動くことのない部材等は存在せず、少なくと
も移送用ドラムの外周部を大摩擦係数の部材で構成した
ので、移送用ドラムの回転速度を上げれば、紙幣はその
動きに追随して移動し、高速の移送を実現することがで
きるものである。
【0012】ところで以上の紙幣識別機用の紙幣移送装
置に於いて、前記移送用ドラムはその全体を大摩擦係数
の、例えば、プラスチックを用いて構成することも可能
である。この場合は、適切な材質を選択できれば単一の
部材で構成できる利点がある。しかし必ずしも強度、摩
擦係数及びコストの点で良い材質のものが見出し得ない
こともあり、その場合には、次のように構成するのが適
切である。例えば、前記移送用ドラムを、回転軸と、こ
れに配したドラム本体と、その外周部に配する前記大摩
擦係数の部材とで構成し、該大摩擦係数の部材として合
成ゴム製のベルト部材を採用した場合は、ドラム本体を
適切なプラスチック材等を用いて移送用ドラムのしっか
りとした骨格構造を構成するとともに、その外周に接す
る紙幣との間の滑りを減少させ、よりスピーディな移送
を実現することができることとなる。
【0013】また前記移送用ドラムを、回転軸と、該回
転軸に平行に連設する複数の円板状支分ドラムであっ
て、支分ドラム本体の外周部に大摩擦係数の部材として
合成ゴム製のベルト部材を配してなる複数の円板状支分
ドラムと、で構成することもできる。
【0014】このように構成した場合は、前記複数の円
板状支分ドラムの間にセンサ類を配することが可能にな
り、移送中の識別対象紙幣を外側からばかりでなく内側
からも同時に検出可能になる。しかして表裏の検出面の
検出を同時に行えるため、識別精度を高めることができ
るものである。
【0015】更にまた、移送用ドラムの主体をドラム本
体とその外周部である合成ゴム製のベルト部材とで構成
した場合、及び移送ドラムの主体を支分ドラム本体とそ
の外周部である合成ゴム製のベルト部材とで構成した複
数の円板状支分ドラムで構成した場合には、上記合成ゴ
ム製のベルト部材の外面を研磨して、端面から見て移送
用ドラムが真円をなし、かつ中心軸に正確に回転軸が位
置するようにすれば、前記のようにして識別対象紙幣を
移送する際に偏心に起因する該紙幣の周方向への揺れが
生じることがなく、センサと紙幣の識別面との距離を一
定に保持し得るため、正確な検出動作が保証されること
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下発明の実施の形態を、実施例
に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。図1〜図4
は本発明の実施例1を示している。
【0017】この実施例1の紙幣識別機用の紙幣移送装
置は、図1〜図3に示すように、移送用ドラム11とそ
の外周に当接する第1、第2、第3の抑えローラ群1
2、13、14と、紙幣導入部15と、前記移送用ドラ
ム11を回転駆動する駆動機構16とで構成したもので
ある。
【0018】前記移送用ドラム11は、特に図2及び図
4に示すように、回転軸17と、これに、相互に平行に
配した6枚の円板状支分ドラム18、18…とで構成し
たものであり、更に円板状支分ドラム18は、特に図4
に示すように、支分ドラム本体19とその外周部をなす
合成ゴムによるベルト部材20とで構成したものであ
る。なお上記ベルト部材20はその表面を研磨し、前記
回転軸17が正しく円板状支分ドラム18の中心に位置
するように調整する。
【0019】前記第1の抑えローラ群12は、移送用ド
ラム11を構成する円板状支分ドラム18、18…の数
に合わせて6個の抑えローラ21、21…で構成し、図
1〜図3に示すように、移送用ドラム11の真上に位置
させることとし、かつ各抑えローラ21は、図示しない
バネにより、各々の円板状支分ドラム18の外周方向に
向かう押圧力を付してあるものである。第2の抑えロー
ラ群13も、同様に、6個の抑えローラ22、22…で
構成し、上記第1の抑えローラ群12より僅かに移送用
ドラム11の回転方向に進んだ位置に位置させることと
し、かつ各抑えローラ22は、図示しないバネにより、
各々の円板状支分ドラム18の外周方向に向かう押圧力
を付してあるものである。更に前記第3の抑えローラ群
14も、同様に、6個の抑えローラ23、23…で構成
し、上記第1の抑えローラ群12から見て約90度移送
用ドラム11の回転方向に進んだ位置に位置させること
とし、かつ各抑えローラ23は、図示しないバネによ
り、各々の円板状支分ドラム18の外周方向に向かう押
圧力を付してあるものである。
【0020】前記紙幣導入部15は、図1に示すよう
に、下部導入板24と上部導入板25とからなり、その
間に紙幣Mを挿入すると、おのずと前記移送用ドラム1
1の外周と第1の抑えローラ群12との間に該紙幣Mが
導かれるようにしてあるものである。
【0021】前記駆動機構16は、図1及び図2に示す
ように、電動モータ26と、その出力軸に固設したギア
27、前記移送用ドラム11の回転軸17に固設したギ
ア28、その中間に設けた軸に配した大小のギア29、
30とからなり、前記電動モータ26の回転力が、その
出力軸のギア27、中間に配した大小のギア29、30
及びギア28を介して前記移送用ドラム11の回転軸1
7に伝達されるように相互を噛み合わせ構成してあるも
のである。
【0022】したがってこの実施例1によれば、識別対
象紙幣Mを前記紙幣導入部15の下部導入板24上に載
せて滑り込ませると、これは、移送用ドラム11の外周
と前記第1の抑えローラ群12との間に挿入されること
となる。より詳しくは、該紙幣Mは、移送用ドラム11
を構成する円板状支分ドラム18、18…の外周部をな
すベルト部材20の外表面と第1の抑えローラ群12を
構成する各抑えローラ21、21…との間に挿入される
こととなる。
【0023】こうして紙幣Mが挿入されると、図示しな
いセンサによりそれが検出され、前記駆動機構16の電
動モータ26が回転動作し、これが前記ギア27、2
9、30、28を介して回転軸17に伝達され、移送用
ドラム11は、移送方向、即ち、図1中、時計廻り方向
に回転することとなる。こうして紙幣Mは、図1中、左
から右下方にスピーディに移送されることとなるもので
ある。
【0024】この実施例では、移送用ドラム11は、6
枚の円板状支分ドラム18、18…によって構成され、
その間に若干のすき間が空けてあるので、その間にもセ
ンサ類を設置することができる。例えば、図2中のセン
サ31、32及び図4中のセンサ33の如くである。し
たがって図2中のセンサ34、35及び図4中のセンサ
36及び磁気センサ37のように、外部にもセンサ類を
設置しておけば、紙幣Mの表裏の検出面を同時に検出す
ることができる。
【0025】しかも移送用ドラム11の円板状支分ドラ
ム18の外周部は、外表面を平坦にしたベルト部材20
で構成されているため、対象紙幣Mは進行方向と直交す
る方向に波打を生じることはなく、かつ移送用ドラム1
1は正確に回転中心が定められているので、該対象紙幣
Mが、偏心に起因する揺れを生じるようなこともないの
で、前記表裏のセンサ31、32、33、34、35、
36及び磁気センサ37と該紙幣Mの表裏面の検出面と
の距離が常に一定に保持され、正確な検出が保証される
ものである。
【0026】図4によってより詳しく説明すると、セン
サ33と紙幣Mの内側の面との距離L1、センサ36と
紙幣Mの表側の面との距離L2及び磁気センサ37と紙
幣Mの表側の面との距離L3が、前記のような理由から
各々常に一定に保持され、それ故、これらのセンサが被
検出物との距離によって感度に著しい違いの生じるもの
であっても正確な検出結果が確保できるものである。
【0027】またこの紙幣移送装置は、移送用ドラム1
1の各円板状支分ドラム18、18…の間にガイド板の
ような紙幣Mと接触するものでありながら、固定的に存
在する部材が存在せず、かつ各円板状支分ドラム18、
18…の外周部を大摩擦係数の部材である合成ゴム製の
ベルト部材20で構成したので、該移送用ドラム11の
回転速度を上げても紙幣Mはその動きに追随して移動
し、高速の移送を実現することができるものである。
【0028】図5は本発明の実施例2を示しており、こ
の実施例2は、実施例1の移送用ドラム11の一部及び
第1、第2及び第3の抑えローラ群12、13、14の
一部を変更した態様のものであり、その他の点は全く同
一である。したがって同一の部分には同一の符号を付す
ものとする。
【0029】異なる部分のみを述べる。即ち、移送用ド
ラム40は、回転軸41と、これに配した2枚の円板状
支分ドラム42、42及び1個の短円柱状支分ドラム4
3とで構成したもので、短円柱状支分ドラム43を中央
に、その両側に若干の隙間を開けて各円板状支分ドラム
42を配した構成とする。円板状支分ドラム42は、支
分ドラム本体とその外周部を構成する合成ゴム製のベル
ト部材とで構成したものである。また前記短円柱状支分
ドラム43も支分ドラム本体とその外周部を構成する合
成ゴム製のベルト部材とで構成したものである。
【0030】回転軸41を円板状支分ドラム42、42
及び短円柱状支分ドラム43の中心に正確に位置させる
こと、及び前記ベルト部材の表面を研磨して平坦にする
こと等は前記実施例1と同様である。
【0031】また前記第1の抑えローラ群44は、移送
用ドラム40を構成する円板状支分ドラム42、42に
対応する短いタイプの抑えローラ45、45と短円柱状
支分ドラム43に対応する長いタイプの抑えローラ46
とで構成し、実施例1の第1の抑えローラ群12と同一
の位置に設置したものである。バネによって押圧力を付
してある点も同一である。前記第2の抑えローラ群47
は、同様に短いタイプの抑えローラ48、48と長いタ
イプの抑えローラ49とで構成し、実施例1の第2の抑
えローラ群13と同一の位置に設置したものである。バ
ネによって押圧力を付してある点も同一である。前記第
3の抑えローラ群50は、同様に短いタイプの抑えロー
ラ51、51と長いタイプの抑えローラ52とで構成
し、実施例1の第3の抑えローラ群14と同一の位置に
設置したものである。バネによって押圧力を付してある
点も同一である。
【0032】しかしてこの紙幣移送装置で紙幣を移送す
る場合は、紙幣の進行方向と直交する方向の波打ちは、
より起こりにくくなり、その面でセンサによる検出動作
をより信頼性の高いものとすることができる。紙幣の移
送速度もより高くすることができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の紙幣識別機用の紙幣移送装置に
よれば、紙幣を高速で移送できるものであり、かつその
際に紙幣に進行方向と直交する向きの波打ち等が生じな
いので、センサと紙幣の表面との距離を一定に保持でき
る。それ故、距離によって感度に著しい違いの生じるセ
ンサを用いても正確な検出動作を確保することができ
る。移送用ドラムの回転中心を正確の定めたので、偏心
に起因する揺れ等が移送中の紙幣に生じることもないの
で、この面でもセンサとの距離が一定に保持でき、正確
な検出動作を確保できることとなるものである。
【0034】ところで以上の紙幣識別機用の紙幣移送装
置に於いて、前記移送用ドラムはその全体を大摩擦係数
の、例えば、プラスチックを用いて構成することも可能
であり、この場合は、適切な材質を選択できれば単一の
部材で構成できる利点がある。
【0035】また前記移送用ドラムを、回転軸と、これ
に配したドラム本体と、その外周部に配する前記大摩擦
係数の部材とで構成し、該大摩擦係数の部材として合成
ゴム製のベルト部材を採用することができ、このように
構成した場合は、ドラム本体を適切なプラスチック材等
を用いて移送用ドラムのしっかりとした骨格構造を構成
するとともに、その外周に接する紙幣との間の滑りを減
少させ、よりスピーディな移送を実現することができる
こととなる。
【0036】また前記移送用ドラムは、回転軸と、該回
転軸に平行に連設する複数の円板状支分ドラムであっ
て、支分ドラム本体の外周部に大摩擦係数の部材として
合成ゴム製のベルト部材を配してなる複数の円板状支分
ドラムとで構成することもでき、この場合は、前記複数
の円板状支分ドラムの間にセンサ類を配することが可能
になり、移送中の識別対象紙幣を外側からばかりでなく
内側からも同時に検出可能になる。しかして表裏の検出
面の検出を同時に行えるため、識別精度を高めることが
できるものである。
【0037】更にまた、移送用ドラムの主体をドラム本
体とその外周部である合成ゴム製のベルト部材とで構成
した場合、及び移送ドラムの主体を支分ドラム本体とそ
の外周部である合成ゴム製のベルト部材とで構成した複
数の円板状支分ドラムで構成した場合には、上記合成ゴ
ム製のベルト部材の外面を研磨して、端面から見て移送
用ドラムが真円をなし、かつ中心軸に正確に回転軸が位
置するようにすれば、前記のようにして識別対象紙幣を
移送する際に偏心に起因する該紙幣の周方向への揺れが
生じることがなく、センサと紙幣の識別面との距離を一
定に保持し得るため、正確な検出動作が保証されること
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の紙幣識別機用の紙幣移送装置の側面
説明図。
【図2】実施例1の紙幣識別機用の紙幣移送装置の平面
説明図。
【図3】実施例1の移送用ドラムと第1、第2及び第3
の抑えローラ群の間に紙幣が挿入されている状態を示し
た側面説明図。
【図4】実施例1の移送用ドラムと紙幣との当接関係等
を示した一部切欠説明図。
【図5】実施例2の紙幣識別機用の紙幣移送装置の平面
説明図。
【図6】従来例の移送用ドラムと紙幣との当接関係等を
示した説明図。
【符号の説明】
11、40 移送用ドラム 12、44 第1の抑えローラ群 13、47 第2の抑えローラ群 14、50 第3の抑えローラ群 15 紙幣導入部 16 駆動機構 17、41 回転軸 18、42 円板状支分ドラム 19 支分ドラム本体 20 ベルト部材 21、22、23、45、46、48、49、51、5
2 抑えローラ 24 下部導入板 25 上部導入板 26 電動モータ 27、28、29、30 ギア 31、32、33、34、35、36 センサ 37 磁気センサ 43 短円柱状支分ドラム L1、L2、L3 距離 M 識別対象紙幣

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周が平坦であり、少なくとも外周部を
    大摩擦係数の部材で構成した移送用ドラムであって、端
    面から見て真円をなし、かつその中心軸を回転軸として
    回転自在に配した移送用ドラムと、 上記移送用ドラムの外周に対面する抑えローラであっ
    て、上記移送用ドラムとの間に挿入された識別対象紙幣
    を該移送用ドラムの外周に密着させるべく配した抑えロ
    ーラと、 前記移送用ドラムと上記抑えローラとの間に挿入された
    識別対象紙幣を該移送用ドラムの回転に伴って回転方向
    に移送すべく該移送用ドラムを回転させる回転駆動機構
    と、 で構成した紙幣識別機用の紙幣移送装置。
  2. 【請求項2】 前記移送用ドラムを、回転軸と、これに
    配したドラム本体と、その外周部に配する前記大摩擦係
    数の部材とで構成し、該大摩擦係数の部材として合成ゴ
    ム製のベルト部材を採用した請求項1の紙幣識別機用の
    紙幣移送装置。
  3. 【請求項3】 前記移送用ドラムを、回転軸と、該回転
    軸に平行に連設する複数の円板状支分ドラムであって、
    支分ドラム本体の外周部に大摩擦係数の部材として合成
    ゴム製のベルト部材を配してなる複数の円板状支分ドラ
    ムと、 で構成した請求項1の紙幣識別機用の紙幣移送装置。
  4. 【請求項4】 前記合成ゴム製のベルト部材を研磨し
    て、端面から見て移送用ドラムが真円をなし、かつその
    中心軸に正確に回転軸が位置するようにした請求項2又
    は3の紙幣識別機用の紙幣移送装置。
JP10431796A 1996-03-29 1996-03-29 紙幣識別機用の紙幣移送装置 Pending JPH09267947A (ja)

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JP10431796A Pending JPH09267947A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 紙幣識別機用の紙幣移送装置

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