JPH09267272A - インパクトレンチの出力トルク検査機 - Google Patents

インパクトレンチの出力トルク検査機

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JPH09267272A
JPH09267272A JP11293196A JP11293196A JPH09267272A JP H09267272 A JPH09267272 A JP H09267272A JP 11293196 A JP11293196 A JP 11293196A JP 11293196 A JP11293196 A JP 11293196A JP H09267272 A JPH09267272 A JP H09267272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output torque
torque value
pass filter
low
strain
Prior art date
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Pending
Application number
JP11293196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Waki
和広 脇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Seiko Co Ltd
Original Assignee
Nitto Seiko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インパクトレンチの回転工具部の出力トルク
を正確に検出することができる出力トルク検査機を提供
しようとするものである。 【解決手段】 インパクトレンチ2の回転工具部2aの
出力トルク値をローパスフィルタ4bを介して検出する
と同時に、ローパスフィルタ4bによる出力トルク値の
減衰分を補償した出力トルク値を得るように構成してい
るため、高周波ノイズを取り除いても、減衰することが
なく、真の出力トルク値を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インパクトレンチ
の回転工具部の出力トルクを検出する出力トルク検査機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インパクトレンチの回転工具部の
出力トルクを検出する場合、回転工具部が嵌合する嵌合
部とこれと一体で歪みゲージが取付けられた起歪軸とを
備えた出力トルク検査機が利用されている。この出力ト
ルク検査機では、インパクトレンチを駆動すると、その
出力トルクが起歪軸に伝達され、これに取付けられた歪
みゲージによりその歪み量に応じた電気信号に変換され
て検出されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、インパクト
レンチではボルト、ナット等の被締結部品の座面が相手
材に当接すると、内蔵されたメカクラッチの被動側の回
転が拘束されるので、メカクラッチの駆動側が被動側と
係合離脱を繰り返し、駆動側が被動側に係合する際に、
被動側に衝撃を与え、駆動側から被動側に回転を伝達し
ている。そのため、この出力トルク検査機では、被締結
部品で相手材を締結する際には、締付け時のトルクを検
出できるものの、歪みゲージにはメカクラッチの駆動側
が被動側に係合する時にしか歪みが発生しないため、イ
ンパクトレンチの回転工具の出力トルクは、瞬時のしか
も脈動する電気信号として検出されるに過ぎない。この
脈動する電気信号には信号処理回路から発生する高周波
のノイズが含まれているため、電気信号から出力トルク
を得る際には、ローパスフィルタを使用して高周波のノ
イズを取り除かなければならない。そのため、検出され
た電気信号自体もローパスフィルタにより減衰されるこ
ととなり、正確な回転工具部の出力トルクを検出するこ
とができない等の欠点が生じている。
【0004】本発明は上記欠点の除去を目的として発明
されたもので、インパクトレンチの回転工具部の出力ト
ルクを正確に検出することができる出力トルク検査機を
提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のインパクトレン
チの出力トルク検査機は、インパクトレンチの回転工具
部に嵌合する嵌合部と歪みゲージが取付けられた起歪軸
とを備え、さらに、前記歪みゲージの出力信号を増幅
部、ローパスフィルタ、A−D変換部を介して読み込
み、この値から前記回転工具部の出力トルク値を得る一
方、歪みゲージの出力信号の周期からその周波数を算出
し、この周波数におけるローパスフィルタの伝達関数の
ゲインを得て、この伝達関数のゲインから前記出力トル
ク値を補正する制御部を備えている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面に基き本発明の一実施
例を説明する。図1において、1はインパクトレンチ2
の回転工具部2aの出力トルクを検出する出力トルク検
査機であり、インパクトレンチ2の回転工具部2aが嵌
合してこれを直立して保持できる嵌合部1aと、これと
一体の起歪軸1bと、機台1cに固定されたレンチガイ
ド1dとを備えている。前記起歪軸1bの一端は出力ト
ルク検査機1の機台1c側に固定されており、回転工具
部2aが回転すると起歪軸1bが歪むように構成されて
いる。また、前記起歪軸1bには歪みゲージ3が取付け
られており、起歪軸1bの歪み量が正弦波の半波分に近
似した電気信号として検出されるように構成されてい
る。なお、前記回転工具部2aはボルト、ナットが嵌合
する非円形の嵌合穴を有するレンチ部であっても、また
このレンチ部が嵌合する非円形の突部を持つジョイント
部であってもよい。
【0007】前記出力トルク検査機1の制御装置4は、
前記歪みゲージ3の電気信号を増幅する増幅部4a、高
周波ノイズを除去するローパスフィルタ4b、一定周期
でアナログ信号をディジタル値に変換するA−D変換部
4c、検査スタート指令信号を受けて作動する制御部4
d、あらかじめ実験により得られた嵌合部1aおよび起
歪軸1bの持つ慣性による歪みゲージ3の出力低下率の
他各種データを記憶する記憶部4e、検査スタート指令
信号、検査終了指令信号等各種指令信号を出力する操作
部(図示せず)、および制御部4dで算出された正味の
出力トルク値を表示する表示部4fを有している。
【0008】前記制御部4dは、図2に示すように、 1)検査スタート指令信号を待ってA−D変換部から出
力されるディジタル値を刻々読み込み、これを記憶部で
記憶するとともに、そのピーク値を記憶部で記憶する。 2)ディジタル値が所定しきい値を超えて再度このしき
い値よりも低くなるまでの周期を計測して、この周期か
ら電気信号の角周波数ωを算出する。 3)ローパスフィルタの伝達関数のゲイン|G(jω)
|およびその逆数を算出する計算式を実行する。この計
算式は、図3に示すVCVS型2次ローパスフィルタの
一般式 G(s)=Kb/(s+bs/Q+b) ここで、K=1+R/R b=(1/C1/2 Q=(C 1/2/(1−K)C
+C+C から、s=jωとおき求められ、次の式で表される。 |G(jω) |=Kb/(A+B1/2 |G(jω) |−1=(A+B1/2/Kb ここで、A=b−ω、B=bω/Q 4)ローパスフィルタの伝達関数のゲインの逆数に前記
ピーク値を乗算してローパスフィルタ通過時の減衰分を
補償して補正出力トルク値を算出する。 5)嵌合部および起歪軸の持つ慣性による歪みゲージの
出力低下率の逆数を前記補正出力トルク値に乗算して、
正味出力トルク値を算出する。 6)検査終了指令信号の有無を判断して、検査終了指令
信号がない時、2)に戻る。 7)エンド。 となるように構成されている。なお、前記計算式は他の
ローパスフィルタの一般式から算出してもよい。
【0009】上記インパクトレンチ2の出力トルク検査
機1では、インパクトレンチ2をレンチガイド1dで保
持しながら、インパクトレンチ2の回転工具部2aを嵌
合部1aに嵌合させ、インパクトレンチ2を駆動する
と、回転工具部2aの回転が起歪軸1bに伝達される。
この時、起歪軸1bの一端が固定されているため、回転
工具部2aの回転は拘束されるが、内蔵されたメカクラ
ッチ(図示せず)の作動により衝撃トルクがその駆動側
から被動側に伝達され、起歪軸1bに歪みが一定インパ
クト周期で発生する。この歪み量が歪みゲージ3により
図4に示すように正弦波の半波分に近似した電気信号と
して検出され、さらに増幅部4aを介して増幅されて
後、A−D変換されてディジタル値として刻々読み込ま
れる。
【0010】また、前記ディジタル値が読み込まれる間
にそのピーク値が記憶部4eに記憶されており、しかも
前記ディジタル値が一周期分読み込まれる度にこれが所
定しきい値を超えてから再度この値に達するまでの時間
が計測されて出力トルク値の周期が計測され、この周期
から出力トルク値の角周波数ωが算出される。この角周
波数ωが算出されると、この角周波数ωについてあらか
じめ記憶された計算式によりローパスフィルタ4bの伝
達関数のゲイン|G(jω)|およびその逆数が算出さ
れ、この逆数と前記出力トルク値のピーク値とからロー
パスフィルタ4bによる出力トルク値の減衰分が補償さ
れた補正出力トルク値が算出される(図5参照)。さら
に、この補正出力トルク値は嵌合部1aおよび起歪軸1
bの持つ慣性による出力トルク値の低下分が補償されて
正味出力トルク値が算出され、これが表示部4fで表示
される。
【0011】前記操作部から検査終了指令信号が出力さ
れるまで、前述の動作を繰り返し、インパクトレンチ2
の正味出力トルク値を刻々表示することができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はインパク
トレンチの回転工具部の出力トルク値をローパスフィル
タを介して検出すると同時に、ローパスフィルタによる
出力トルク値の減衰分を補償した出力トルク値を得るよ
うに構成しているため、高周波ノイズを取り除いても、
減衰することがなく、真の出力トルク値を検出すること
ができる等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概要を説明する全体説明図である。
【図2】本発明に係る制御部の動作フローチャートであ
る。
【図3】VCVS型2次ローパスフィルタの回路図であ
る。
【図4】出力トルク値の波形図である。
【図5】出力トルク値の補償状態を示す波形図である。
【符号の説明】
1 出力トルク検査機 1a 嵌合部 1b 起歪軸 1c 機台 1d レンチガイド 2 インパクトレンチ 2a 回転工具部 3 歪みゲージ 4 制御装置 4a 増幅部 4b ローパスフィルタ 4c A−D変換部 4d 制御部 4e 記憶部 4f 表示部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インパクトレンチの回転工具部に嵌合する
    嵌合部と歪みゲージが取付けられた起歪軸とを備え、 さらに、前記歪みゲージの出力信号を増幅部、ローパス
    フィルタ、A−D変換部を介して読み込み、この値から
    前記回転工具部の出力トルク値を得る一方、歪みゲージ
    の出力信号の周期からその周波数を算出し、この周波数
    におけるローパスフィルタの伝達関数のゲインを得て、
    この伝達関数のゲインから前記出力トルク値を補正する
    制御部を備えたことを特徴とするインパクトレンチの出
    力トルク検査機。
JP11293196A 1996-03-29 1996-03-29 インパクトレンチの出力トルク検査機 Pending JPH09267272A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104334316A (zh) * 2012-05-25 2015-02-04 罗伯特·博世有限公司 冲击机构单元
US11207763B2 (en) 2017-08-29 2021-12-28 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Signal processing apparatus for tool comprising rotating body rotated by impacts delivered from drive apparatus

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JP2015517410A (ja) * 2012-05-25 2015-06-22 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツングRobert Bosch Gmbh 打撃装置
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