JPH09267245A - バリ取り装置 - Google Patents

バリ取り装置

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JPH09267245A
JPH09267245A JP8110696A JP8110696A JPH09267245A JP H09267245 A JPH09267245 A JP H09267245A JP 8110696 A JP8110696 A JP 8110696A JP 8110696 A JP8110696 A JP 8110696A JP H09267245 A JPH09267245 A JP H09267245A
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chuck
brush
deburring
cylindrical portion
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Hironori Suzuki
弘典 鈴木
Matsuo Kurihara
松雄 栗原
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイズの異なる多種のワークに対して同様に
バリ取りを行う。 【解決手段】 バリを除去する回転ブラシ16をベース
台22上に設置する。ライン上のワーク搬送治具18か
ら回転ブラシ16までワークWを移動させるワーク移動
装置20を設ける。ワーク移動装置20に、ワークWを
把持するチャック42と、チャック42を、ワークWの
軸回り方向に回転させるロータリアクチュエータ41と
を設ける。ワーク搬送治具18に付与したワークWの種
別情報をセンサ37で検知し、その情報をセンサ37か
らコントローラ36に入力する。コントローラ36が入
力された種別情報に基づきワーク搬送治具18から回転
ブラシ16までの移動距離をワークWの筒部12の半径
に応じた値に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの筒部端面
に付着したゴム等のバリを除去するバリ取り装置に関
し、とりわけサイズの異なる多種のワークに柔軟に対応
することのできるバリ取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の防振装置として、金属製の内筒
と外筒の間にゴム材料を充填したタイプのものがあり、
このタイプの防振装置は、通常、金型内に内筒と外筒が
所定位置関係にセットされ、その状態で金型内にゴム材
料が注入されて製造される。ところが、前記防振装置を
このようにして製造する場合には、ゴム材料が内筒,外
筒間の所定位置に充填されるときにそのゴム材料が内筒
や外筒等の筒部の端面にも付着することがあり、そのた
め製造完了後にこれらの筒部の端面に対しバリ取り作業
を行う必要がある。
【0003】このような場合に用いられるバリ取り装置
として、従来、例えば特開平4−93195号公報に示
されるようなものが開発されている。
【0004】このバリ取り装置は、図7,図8に示すよ
うに、ワークWを加工位置まで回転搬送するターンテー
ブル1と、加工位置においてワークWを把持するワーク
支持装置2と、ワークWの筒部(内筒)3端面に付着し
ているバリを削り落とす回転ブラシ4とを備え、ワーク
Wがターンテーブル1に乗って加工位置まで移動する
と、そこでワーク支持装置2のチャック5がワークWを
把持し、その状態において回転ブラシ4がワークWの筒
部(内筒)3端面に押し当てられその端面に付着してい
るバリを削り落とすようになっている。そして、ターン
テーブル1は、その外周縁部の所定位置にワーク載置用
の治具6が設置され、ライン上を搬送されてきたワーク
Wを、作業者またはロボットがその治具6上にセットす
ることにより、回転搬送時にワークWの軸中心が必ず回
転ブラシ4の上方の所定位置にくるようになっている。
また、回転ブラシ4は、昇降装置7と公転装置8によっ
て保持され、昇降装置7によってワークWに対して近接
離反させると共に、バリ取り時(ブラシホイール9の回
転時)に公転装置8によりブラシホイール9をワークW
の筒部3端面の円周に沿って公転させるようになってい
る。尚、図中10は、ワークWの逆側の端面のバリ取り
を行う場合に、ワークWを保持したチャック5を反転さ
せるための反転機構である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のバ
リ取り装置においては、一定サイズのワークWに対して
連続的にバリ取りを行う場合には何等問題がないが、サ
イズの異なるワークWを混在させてバリ取りを行うこと
が難しく、例えば、外径サイズの異なるワークWを扱う
場合には、ターンテーブル1に設置する治具6をワーク
Wのサイズに対応したものにその都度交換しなければな
らず、また、筒部(内筒)3の半径の異なるワークWを
扱う場合には、回転ブラシ4の回転中心がワークWの筒
部3の肉厚中心からずれることから、安定したバリ取り
効果を得ることができない。
【0006】そこで本発明は、サイズの異なる多種のワ
ークに柔軟に対応することのできるバリ取り装置を提供
しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、ワーク搬送治具に載置され
てライン上を移動してきたワークを作業位置まで移動さ
せ、そこでワークの筒部端面に付着したバリを回転ブラ
シで除去するバリ取り装置において、前記回転ブラシを
作業位置に設置する一方で、前記ワーク搬送治具上のワ
ークをこの回転ブラシまで移動させるワーク移動装置を
設け、このワーク移動装置に、ワークを把持するチャッ
クと、このチャックを、把持したワークの軸回り方向に
回転させる回転機構とを設けると共に、前記ワーク搬送
治具から回転ブラシまでの移動距離をワークの筒部の半
径に応じて制御するコントローラを設けるようにした。
ワーク搬送治具に載置されてワークがライン上を移動し
てくると、ワーク移動装置のチャックがそのワークを把
持し、その状態でチャックがワークの筒部の半径に応じ
た距離だけ回転ブラシ方向に移動する。こうしてチャッ
クが所定距離移動すると、そこでワークの端面に回転ブ
ラシが押し当てられ、その状態で回転機構がチャックに
把持されたワークを回転させる。この場合、ライン上を
移動してきたワークを直接移動装置のチャックで把持す
るため、外径サイズの異なるワークであっても柔軟に対
処することができ、また、ワーク搬送治具から回転ブラ
シまでの移動距離をワークの筒部の半径に応じた量に制
御するため、筒部の半径の異なるワークであっても回転
ブラシの所定位置を筒部の端面に正確に接触させること
ができる。
【0008】前記回転ブラシは放射方向に沿ったブラシ
毛を有すると共に、前記ワークの筒部の半径方向に沿っ
て回転するものであっても良い。この場合、バリ取り時
にブラシ毛がワークとの接触によって常に一定方向にな
びくこととなるため、回転ブラシの耐久性が高まり、ま
た、筒部の端面にセレーションのあるワークに対して確
実にバリを除去することができる。
【0009】筒部の半径を含むワークの種別情報を前記
ワーク搬送治具に付与し、前記コントローラによる制御
をこのワーク搬送治具の種別情報に基づいて行うように
しても良い。この場合、ワークにマーキング等をする必
要がないため、ワークの種別判断が容易かつ確実なもの
となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図1
〜図6に基づいて説明する。
【0011】11は、本発明にかかるバリ取り装置であ
り、このバリ取り装置11は、図2に示すようなワーク
Wのバリ取りに用いられる。このワークWは、内筒12
と外筒13の間にゴム材料14を充填した車両の防振装
置であって、内筒12の両端面には、被装着部にボルト
結合されたときの回り止め用のセレーション15が径方
向に沿って形成されている。そして、本発明にかかるバ
リ取り装置11は、金型成形時にこの内筒12(本発明
における筒部。以下、筒部12と呼ぶ。)の端面のセレ
ーション15に付着したバリ(ゴム材料)を回転ブラシ
16によって削り落とすようになっている。
【0012】まず、このバリ取り装置11の概略構成に
ついて説明すると、この装置11は、バリ取り用の回転
ブラシ16を有するブラシユニット17と、ワーク搬送
治具18に載置されてラインのコンベア19上を搬送さ
れてきたワークWを回転ブラシ16位置(作業位置)ま
で移動させるワーク移動装置20と、一方の端面のバリ
取りを終了したワークWを上下反転させる反転ユニット
21とから構成されている。
【0013】ブラシユニット17は、ベース台22上に
設置された支軸23にバランスアーム24が回動可能に
支持され、このバランスアーム24の一端に回転ブラシ
16のブラシホイール25が取り付けられると共に、他
端にホイール駆動用のモータ26が設置されている。回
転ブラシ16のブラシホイール25は放射方向に沿って
ブラシ毛27が設けられ、モータ26からベルト28を
介して動力を伝達されると、それによって鉛直方向に回
転するようになっている。また、バランスアーム24
は、モータ26の重量がブラシホイール25に比較して
大きいことから、支軸23からブラシホイール25まで
の距離が同支軸23からモータ26までの距離に比較し
て大きく設定されている。したがって、ブラシホイール
25は上下方向に充分なストロークが確保されている。
そして、バランスアーム24のモータ26設置側の端部
にはエア圧式のバランスシリンダ29が設置され、ブラ
シホイール25に鉛直方向の荷重が付与されたときにこ
のバランスシリンダ29がその荷重に抗する弾発力を発
生するようになっている。尚、このバランスシリンダ2
9には圧力調整弁30(図3参照。)が設けられてお
り、この圧力調整弁30によって前記荷重に抗する弾発
力を適宜調整できるようになっている。さらに、ベース
台22上には、バランスアーム24のブラシホイール2
5の周域を囲繞する集塵フード31が固定設置され、バ
リ取り作業時にワークWから削り取られたバリがブラシ
ホイール25の周域に飛散することのないようになって
いる。この集塵フード31は、その上部面にワークWを
挿入するための作業口32が形成されると共に、下部面
に図外のバキューム装置に接続された排出ダクト33が
設けられている。
【0014】一方、ワーク移動装置20は、ベース台2
2の上部に、ラインのコンベア19と直交する方向に延
出するガイドレール34が設置され、このガイドレール
34にワーク把持ブロック35がスライド可能に設置さ
れている。このワーク把持ブロック35は図外のモータ
によってガイドレール34上を移動するようになってお
り、その移動、つまり、モータの回転はコントローラ3
6(図1参照。)によって制御されるようになってい
る。このコントローラ36によるワーク把持ブロック3
5の移動距離の制御は、ラインのコンベア19から搬送
されてくる各ワークWの種別情報に基づいて行われ、ワ
ークWの筒部12の半径に応じて移動距離を変化させる
ようにしている。即ち、ワークWの筒部12のバリ取り
を行う場合には、図5(A)に示すように、筒部12の
肉厚中心T0を回転ブラシ16のブラシホイール中心C0
に一致させる必要があるが、ラインを搬送されてくるワ
ークWが筒部12の半径の異なるもの(R1からR2)に
切り換わったときに、ワーク搬送治具18から回転ブラ
シ16方向に今までと同一距離L1だけ移動させると、
同図中の鎖線で示すように筒部12の肉厚中心T1が回
転ブラシ16のブラシホイール中心C0からずれるた
め、このようなずれを無くすべく、図5(B)に示すよ
うに、ブラシホイール中心C0と肉厚中心T1が一致する
ように筒部12の半径R2に応じた移動距離L2に制御す
るようにしている。また、この実施の形態においては、
各ワークWの種別情報はラインのコンベア19上を搬送
されてくるワーク搬送治具18に識別用の凹凸や識別記
号の形で付与してあり、ワーク搬送治具18がワークW
と共にコンベア19のワーク受け渡し位置に達すると、
そこでコンベア19の側部に設置してあるセンサ37に
よって種別情報が読み取られ、その情報がコントローラ
36に入力されるようになっている。
【0015】そして、ワーク把持ブロック35は、ガイ
ドレール34に支持されるベース部材38に昇降シリン
ダ39が設置されており、この昇降シリンダ39の可動
部に昇降プレート40を介して回転機構としてのロータ
リアクチュエータ41の上端部が固定されると共に、こ
のロータリアクチュエータ41の下端に、ワークWを把
持するためのチャック42が固定されている。チャック
42は、アクチュエータ43によって径方向に移動する
4つのチャック爪44を有し、これらのチャック爪44
を縮径方向に移動させることによってワークWの外周面
を把持し、また拡径方向に移動させることによってワー
クWの把持を解除するようになっている。また、ロータ
リアクチュエータ41は、180°の回転が可能な一対
のアクチュエータ要素45a,45bがゴムカップリン
グ46を介して直列に連結されてなり、両アクチュエー
タ要素45a,45bの回転が合成されて、チャック4
2を、把持したワークWの軸回り方向に360°まで回
転させられるようになっている。そして、ゴムカップリ
ング46はアクチュエータ要素45a,45bの回転時
にその回転慣性による衝撃を緩和するようになってい
る。尚、図6に示すように、軸方向の端部の外周にフラ
ンジ47が延設されたタイプのワークWを扱う場合に
は、同図に示すように内側上部に凹状の逃げ溝48を有
するチャック爪49を用いるようにすれば良い。
【0016】また、反転ユニット21は、ベース台22
に設置された昇降装置50と反転装置51とから構成さ
れ、昇降装置50は、ベース台22に固定設置されたガ
イドロッド52と、このガイドロッド52に支持された
一対のシリンダ53,54とを備えている。昇降装置5
0の一対のシリンダ53,54は底部相互を直列に連結
されており、下方のシリンダ54のピストンロッド54
aは、ガイドロッド52の下端に取り付けられたエンド
プレート55に結合され、上方のシリンダ53のピスト
ンロッド53aにはワーク受け取りピン56が結合され
ている。したがって、この昇降装置50は、両シリンダ
53,54の作動によってワーク受け取りピン56を二
段階に昇降させられるようになっている。尚、57,5
8は、両シリンダ53,54に固定されてこれらのシリ
ンダ53,54の昇降時にガイドロッド52に案内され
るガイドプレートである。一方、反転装置51は、ベー
ス台22上に支柱59を介して所定高さに支持されたロ
ータリアクチュエータ60と、このロータリアクチュエ
ータ60に取り付けられたチャック61とを備え、この
チャック61がワークWを把持したときにロータリアク
チュエータ60がチャック61を鉛直方向に180°回
転させるようになっている。尚、昇降装置50の一対の
シリンダ53,54によるワーク受け取りピン56の二
段階の昇降は、下方のシリンダ54の作動による一段目
の上昇によってワーク受け取りピン56を反転装置51
のチャック位置に移動させ、さらに上方のシリンダ53
の作動による二段目の上昇によってワーク受け取りピン
56をチャック位置よりも上方のワーク受け取り位置に
移動させるようになっている。
【0017】尚、詳細な説明は省略するが、ブラシユニ
ット17、ワーク移動装置20、反転ユニット21の各
アクチュエータはコントローラ36によって適宜制御さ
れるようになっている。
【0018】以上の構成において、ワークWがワーク搬
送治具18に載置されてラインの所定位置まで移動して
くると、その位置においてコンベア19が停止すると共
に、ワーク搬送治具18に付されたワークWの種別情報
がセンサ37によって検知され、その情報がコントロー
ラ36に入力される。すると、予めワーク搬送治具18
の上方に移動させられているワーク移動装置20のチャ
ック42が下降し、そのチャック爪44がワークWを把
持して再び上昇した後(図1,図4の状態)、ワーク把
持ブロック35全体がガイドレール34に沿って回転ブ
ラシ16方向に移動する。この移動距離は前述したよう
にワークWの種別情報の一つであるワークWの筒部12
の半径に応じたものであることから、ワーク把持ブロッ
ク35は、筒部12の肉厚中心が回転ブラシ16のブラ
シホイール中心と一致したところで移動を停止する。
【0019】この状態から次にワーク把持ブロック35
のチャック42が所定量下降し、チャック爪44に把持
されたワークWが集塵フード31の作業口32に挿入さ
れて、チャック42に把持されたワークWの筒部12端
面が、ブラシホイール中心において回転ブラシ16のブ
ラシ毛27に押し当てられる(図3の状態)。尚、この
とき回転ブラシ16のブラシホイール25はバランスア
ーム24の支軸23を中心にして若干下降し、バランス
シリンダ29の弾発力でもってワークWとブラシ毛27
が安定して接触するようになる。そして、このときブラ
シホイール25が回転してワークWの筒部12端面のブ
ラシ毛27との接触部のバリが削り落とされるが、さら
にこのときチャック42がワークWの軸回り方向に36
0°回転し、ワークWの筒部12端面の周域全体に対し
て同様のバリ取りが行われる。
【0020】この際、回転ブラシ16のブラシ毛27は
ワークWの筒部12端面に対して径方向に沿って変位す
るため、筒部12端面に付着しているバリはその径方向
に沿って削り落とされる。したがって、筒部12端面の
セレーション15内に入り込んだバリは容易かつ確実に
削り落とされる。また、このときのブラシ毛27の倒れ
方向は一定方向となるため、ブラシ毛27の痛みは少な
くなる。
【0021】また、こうしてワークWの一方の端面のバ
リ取りが完了すると、ワークWを把持したチャック42
が再び所定高さまで上昇し、その状態においてワーク把
持ブロック35全体が反転ユニット21の上方まで移動
する。そして、この状態から昇降装置50のシリンダ5
3,54が作動してワーク受け取りピン56が二段目の
上昇位置まで上昇し(図3の鎖線で示す状態)、そこで
ワーク受け取りピン56がワークWを保持すると共に、
ワーク把持ブロック35側のチャック42が解除され、
ワークWがワーク受け取りピン56に受け渡される。つ
づいて、この状態からワーク受け取りピン56が一段目
の上昇位置まで下降し、そこで反転装置51のチャック
61がワークWを把持したところでワーク受け取りピン
56がさらに最下降位置まで下降し、その状態において
反転装置51のロータリアクチュエータ60が180°
回転してチャックに保持されたワークWの反転が行われ
る。そして、こうしてワークWの反転が行われると、ワ
ーク受け取りピン56が一段目の上昇位置まで上昇して
チャック61からワークWを受け取り、さらにワーク受
け取りピン56が二段目上昇位置まで上昇して、そこで
待機しているワーク把持ブロック35のチャック42に
ワークWを受け渡す。
【0022】こうして、反転したワークWがワーク把持
ブロック35に受け渡されると、ワーク受け取りピン5
6が初期位置まで下降すると共に、ワーク把持ブロック
35が再び回転ブラシ16の上方の所定の作業位置まで
移動する。そして、ここでチャック42が再び下降して
ワークWの筒部12の逆側の端面に対して前述と同様の
バリ取りが行われる。
【0023】このようにしてワークWの筒部12の両側
の端面のバリ取りが完了すると、チャック42が上昇し
た後に、ワーク把持ブロック35全体がラインのコンベ
ア19の上方の初期位置まで移動し、バリ取りを完了し
たワークWをワーク搬送治具18に再び戻して一つ目の
ワークWに対する作業を終了する。そして、バリ取りを
完了したワークWがワーク搬送治具18に戻されると、
チャック42が初期位置まで再び上昇して次のワークW
のバリ取りに備えられると共に、ラインのコンベア19
が運転を再開する。
【0024】以上のようにこのバリ取り装置11におい
ては、ワーク移動装置20のチャック42によってワー
ク搬送治具18上のワークWを把持し、こうしてチャッ
ク42で把持したワークWをそのまま回転ブラシ16に
押し当ててバリ取りを行うため、外径の異なるワークW
であっても部品交換等を行うことなく柔軟に対応するこ
とができる。また、ワーク搬送治具18から回転ブラシ
16(ブラシホイール25)までの移動距離をコントロ
ーラ36によってワークWの筒部12の半径に応じた値
に制御するため、筒部12の半径の異なるワークWであ
っても筒部12をブラシホイール中心に確実に接触させ
ることができ、そのため常に円滑なバリ取り作業を行う
ことができる。したがって、このバリ取り装置11にあ
っては、ラインにサイズの異なるワークWを混在させて
もそれに柔軟に対応することができる。
【0025】さらに、このバリ取り装置11において
は、ワークWの種別情報は予めワーク搬送治具18に付
与するようにしているため、ワークW自体にマーキング
を行う等の煩雑な準備工程の必要がなく、そのためコス
ト増加を招くことなく容易かつ確実にワークの種別判断
を行うことができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明は、バリを除去する
ための回転ブラシを作業位置に設置する一方で、ライン
のワーク搬送治具上のワークをこの回転ブラシまで移動
させるワーク移動装置を設け、このワーク移動装置に、
ワークを把持するチャックと、このチャックを、把持し
たワークの軸回り方向に回転させる回転機構とを設ける
と共に、前記ワーク搬送治具から回転ブラシまでの移動
距離をワークの筒部の半径に応じて制御するコントロー
ラを設けるようにしたため、外径サイズの異なるワーク
であってもワーク移動装置のチャックによって確実に把
持して所定位置まで移動させることができ、また、筒部
の半径の異なるワークであっても、ワーク搬送治具から
回転ブラシまでの移動距離をワークの筒部の半径に応じ
た量に制御することで回転ブラシの所定位置を筒部の端
面に正確に接触させることができる。したがって、本発
明によれば、外径や筒部の半径の異なる多種のワークに
柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一つの実施の形態を示す部分破断側面
図。
【図2】同実施の形態を示す斜視図。
【図3】同実施の形態を示す部分破断側面図。
【図4】同実施の形態を示す部分破断平面図。
【図5】同実施の形態を示す模式平面図。
【図6】本発明の他の実施の形態を示す部分断面側面
図。
【図7】従来の技術を示す部分断面側面図。
【図8】同技術を示す斜視図。
【符号の説明】
11…バリ取り装置、 12…筒部、 16…回転ブラシ、 18…ワーク搬送治具、 20…ワーク移動装置、 36…コントローラ、 41…ロータリアクチュエータ(回転機構)、 42…チャック、 W…ワーク。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク搬送治具に載置されてライン上を
    移動してきたワークを作業位置まで移動させ、そこでワ
    ークの筒部端面に付着したバリを回転ブラシで除去する
    バリ取り装置において、前記回転ブラシを作業位置に設
    置する一方で、前記ワーク搬送治具上のワークをこの回
    転ブラシまで移動させるワーク移動装置を設け、このワ
    ーク移動装置に、ワークを把持するチャックと、このチ
    ャックを、把持したワークの軸回り方向に回転させる回
    転機構とを設けると共に、前記ワーク搬送治具から回転
    ブラシまでの移動距離をワークの筒部の半径に応じて制
    御するコントローラを設けたことを特徴とするバリ取り
    装置。
  2. 【請求項2】 前記回転ブラシは放射方向に沿ったブラ
    シ毛を有すると共に、前記ワークの筒部の半径方向に沿
    って回転することを特徴とする請求項1に記載のバリ取
    り装置。
  3. 【請求項3】 筒部の半径を含むワークの種別情報を前
    記ワーク搬送治具に付与し、前記コントローラによる制
    御をこのワーク搬送治具の種別情報に基づいて行うこと
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のバリ取り装
    置。
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WO2012138113A2 (ko) * 2011-04-05 2012-10-11 Choi Min-Cheol 면취장치
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