JPH09267046A - 製粉用ロール機及び該ロール機による製粉システム - Google Patents

製粉用ロール機及び該ロール機による製粉システム

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JPH09267046A
JPH09267046A JP10470096A JP10470096A JPH09267046A JP H09267046 A JPH09267046 A JP H09267046A JP 10470096 A JP10470096 A JP 10470096A JP 10470096 A JP10470096 A JP 10470096A JP H09267046 A JPH09267046 A JP H09267046A
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JP
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roll
rolls
milling
divided
fixed
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JP10470096A
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English (en)
Inventor
Satoru Satake
覺 佐竹
Katsumi Okamoto
克己 岡本
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Satake Engineering Co Ltd
Original Assignee
Satake Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 挽砕効率の低下を防止するとともに、製粉工
程におけるロール機を安価に、しかもコンパクト化でき
る製粉用ロール機及び該ロール機による製粉システムを
提供する。 【構成】 固定ロール11を軸方向にn個に区切ってそ
れぞれのロール周面に異なる目立又は滑面を形成し、移
動ロール10は前記固定ロール11と対応するようにn
個に分割して前記ロール周面に対応する目立又は滑面を
形成するとともに、それぞれの移動ロール10A,10
B,10Cにはロール軸14と、該ロール軸14を支持
する移動軸受15と、ロール間隙を調節するロール間隙
調節装置17とを設ける一方、前記固定ロールと前記移
動ロールとの分割部には各一対のロールをn個にそれぞ
れ独立させる仕切壁を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、穀物、特に小麦を粉砕
する製粉用ロール機及び該ロール機による製粉システム
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製粉工場で用いられる製粉用ロー
ル機は、フレーム内に一対のロールを2組有したいわゆ
る複式ロール機がよく知られており、該複式ロール機は
それぞれのロールが中仕切によって独立の働きをするよ
うに区分されている。そして、製粉工場において製粉工
程を構成する場合は、工場の能力、目標歩留まり及び使
用原料の種類等に応じてブレーキ工程、リダクション工
程で使用する製粉用ロール機の台数が決定される。例え
ば、上記の複式ロール機を使用して図7のようなショー
トフローを構成する場合、ロール機が少なくとも3台必
要であった。
【0003】これに対して、本出願人が特開平7ー30
3845号公報によって提案したものは、製粉機の金属
ロールの軸方向のほぼ中心部に周溝を設け、この周溝を
利用して周溝の一方側と他方側とに異なる目立ロール又
は滑面ロールを形成して製粉用ロール機に組み込んだも
のである。これにより、異なる2つのロールを一本に形
成し、このロールを製粉用ロール機に2組組み込んでい
るため合計4種類のブレーキ工程及びリダクション工程
を実現でき、図7のショートフローを組んだ場合、ロー
ル機は2台で済み大幅にコスト安となるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平7ー303845号公報の製粉用ロール機にあって
は、一本の細長状の金属ロールを使用して異なる2つの
ロールを形成しているため、負荷の大きいサイジングや
ミドリングなどのリダクション工程に使うとロールが偏
摩耗してロール間隙に不揃いを生じ、十分な挽砕ができ
ないという欠点があった。
【0005】本発明は、上記問題点にかんがみ、挽砕効
率の低下を防止するとともに、製粉工程におけるロール
機を安価に、しかもコンパクト化できる製粉用ロール機
及び該ロール機による製粉システムを提供することを技
術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、フレーム内に少なくとも一対のロールを有
し、該一対のロールのうちの一方を固定ロールとして固
定軸受に支持し、他方を移動ロールとして移動軸受に支
持し、各々のロールを異なる周速度で駆動させ、前記移
動軸受には、前記固定軸受と移動可能に連結したロール
間隙調節装置を設けた製粉用ロール機において、前記固
定ロールを軸方向にn個に区切ってそれぞれのロール周
面に異なる目立又は滑面を形成し、前記移動ロールは前
記固定ロールと対応するようにn個に分割して前記ロー
ル周面に対応する目立又は滑面を形成するとともに、そ
れぞれの移動ロールには、ロール軸と、該ロール軸を支
持する移動軸受と、ロール間隙を調節するロール間隙調
節装置とを設ける一方、前記固定ロールと前記移動ロー
ルとの分割部には各一対のロールをn個にそれぞれ独立
させる仕切壁を設ける、という技術的手段を講じた。
【0007】また、フレーム内に一対のロールを少なく
とも二組有し、該二組のロールのうちの一方をn分割し
て複数種のブレーキ工程となし、他方をm分割して複数
種のリダクション工程にそれぞれ形成した前記製粉用ロ
ール機と、前記複数種のブレーキ工程及び前記複数種の
リダクション工程にそれぞれ接続したシフターと、該シ
フターにより分級された原料精麦を純化する複数個のピ
ュリファイヤーと、前記ブレーキ工程の後段に置かれた
ブランフィニッシャーとにより製粉工程の挽砕系を構成
すればよい。
【0008】そして、前記固定ロールと前記移動ロール
との周速度差を1.25乃至2.5対1となし、前記固
定ロールの回転数を350乃至500rpmとするとよ
い。
【0009】更に、前記固定ロールの回転数は、分割し
たロールの処理能力をn倍に上げるように設定するとよ
い。
【0010】
【作用及び効果】固定ロールを軸方向にn個に区切って
それぞれのロール周面に異なる目立又は滑面を形成し、
移動ロールは固定ロールと対応するようにn個に分割し
てロール周面に対応する目立又は滑面を形成するととも
に、それぞれの移動ロールには、ロール軸と、該ロール
軸を支持する移動軸受と、ロール間隙を調節するロール
間隙調節装置とを設ける一方、固定ロールと移動ロール
との分割部には各一対のロールをn個にそれぞれ独立さ
せる仕切壁を設けることにより、分割した各ロールごと
にそれぞれロール間隙調節装置が設けられているので挽
砕効率の低下を防止することが可能となる。
【0011】また、フレーム内に一対のロールを少なく
とも二組有し、該二組のロールのうちの一方をn分割し
て複数種のブレーキ工程となし、他方をm分割して複数
種のリダクション工程にそれぞれ形成した前記製粉用ロ
ール機と、前記複数種のブレーキ工程及び前記複数種の
リダクション工程にそれぞれ接続したシフターと、該シ
フターにより分級された原料精麦を純化する複数個のピ
ュリファイヤーと、前記ブレーキ工程の後段に置かれた
ブランフィニッシャーとにより製粉システムを構成する
ので、製粉工程の挽砕系におけるロール機は1台で済
み、この1台の製粉用ロール機により複数種のブレーキ
工程と複数種のリダクション工程とを実現できるので、
製粉プラントにおいて複数台の製粉用ロール機を設置す
るものに比べて大幅にコスト安となり、かつ、コンパク
ト化となる。
【0012】そして、前記固定ロールと前記移動ロール
との周速度差を1.25乃至2.5対1となし、前記固
定ロールの回転数を350乃至500rpmとすると、
例えばブレーキ工程には周速度差を2.5対1で、固定
ロールの回転数を400〜500rpmに、リダクショ
ン工程には周速度差を1.25対1で、固定ロールの回
転数を350〜400rpmにそれぞれ設定することが
でき、ブレーキ工程及びリダクション工程のそれぞれの
粉砕における処理能力を大幅に上げ、しかも粉品質の向
上を図ることができる。
【0013】更に、前記固定ロールの回転数は、分割し
たロールの処理能力をn倍に上げるように設定すると、
n分割したロールの処理能力が分割していない長尺状の
ロールの処理能力と同等とすることができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について説明
する。図1は本発明の製粉用ロール機の全体を示す概略
縦断面図であり、フレーム1内には対向する一対のロー
ルを2組有している。フレーム1に上載して供給筒2を
設ける。該供給筒2は中仕切3によって6分し(図2参
照)、それぞれストック供給室3A〜3Fに形成され、
各供給室3の底部には供給ホッパー4が設けられる。更
に、該供給ホッパー4の下部排出口にはフィードロール
5及びフィーダーゲート板6が設けられ、フィードロー
ル5の回転とフィーダーゲート板6の開動作とにより原
料を定量排出するように形成される。すなわち、ストッ
ク供給室3A,3B,3C,3D,3E,3Fに対応し
てフィードロール5がそれぞれ設けられるとともに、ス
トック供給室3A,3B,3C,3D,3E,3Fに対
応するフィーダーゲート板6がそれぞれ設けられる。ま
た、前記フィードロール5に接続して案内シュート7を
立設する。
【0015】前記案内シュート7の下端は、カバー8で
形成される挽砕室9内に臨ませるとともに、該挽砕室9
上部に配設した一対のロール10,11の間隙上方に臨
ませる。前記一対のロール10,11は挽砕室9内の中
心側寄りを移動ロール10に、外側寄りを固定ロール1
1とし、固定ロール11のロール軸12を固定軸受13
に支持し、移動ロール10のロール軸14は移動軸受1
5に支持し、固定ロール11が移動ロール10よりも高
速に、かつ、互いに内回りに回転するよう形成される。
【0016】更に、前記ロール10,11について詳述
すると、図3はロール10,11が支持されたロールス
タンドを示す斜視図であり、該ロールスタンド16には
一対のロールが2組支持されている。そして、ロールス
タンド16の外側寄りの固定ロール11は、そのロール
軸12を左右の固定軸受13,13に支持し、軸方向に
3等分に区切ってロール周面11A,11B,11Cを
それぞれ形成する。該ロール周面11A,11B,11
Cはそれぞれ異なる目立を形成し、例えばロール周面1
1Aは1番ブレーキ(1B)に使用する最も粗い目数
(8〜12目/インチ)に、ロール周面11Bは2番ブ
レーキ(2B)に使用する中程度の目数(12〜16目
/インチ)に、ロール周面11Cは3番ブレーキ(3
B)に使用する細かな目数(20〜26目/インチ)に
それぞれ形成する。
【0017】一方、ロールスタンド16の中心側寄りの
移動ロール10は、一本のロールを軸方向に3等分に分
割し、独立した移動ロール10A,10B,10Cにそ
れぞれ形成する。そして、該移動ロール10A,10
B,10Cは、前記ロール周面11A,11B,11C
にそれぞれ対応する目立が形成されるとともに、それぞ
れにロール軸14と、該ロール軸14を支持する移動軸
受15と、ロール間隙を調節するロール間隙調節装置1
7とを設ける。該ロール間隙調節装置17は、移動軸受
15下端部のロール開閉用リンク18と、移動軸受15
上端部のロール開閉用支軸19と、ロール開閉用リンク
18とロール開閉用支軸19とを接続するロール開閉用
シリンダー20とから構成される。そして、フレーム1
の両側壁には(図1参照)、フィーダーゲート板6の開
度を調節するフィーダーゲート調節装置21が設けら
れ、また、これに接続するフィーダーゲート開閉用シリ
ンダー22が設けられる。
【0018】図3のロールスタンド16には一対のロー
ルが2組支持されているのであるが、一方側を目立ロー
ル10,11となし、他方側を滑面ロール23,24に
形成すると、1台の製粉用ロール機により複数種のブレ
ーキ工程と複数種のリダクション工程とを実現すること
ができる。滑面ロール23,24は目立ロール10,1
1と同様にロールスタンド16の外側寄りを固定ロール
24となし、ロールスタンド16の中心側寄りを移動ロ
ール23となす。そして、固定ロール24を軸方向に3
等分に区切ってそれぞれ異なるロール周面を形成し、例
えばロール周面24Aを1番ミドリングス(1M)に使
用する粗粉砕用ロールに、ロール周面24Bを2番ミド
リングス(2M)に使用する細粉砕用ロールに、ロール
周面24Cを3番ミドリングス(3M)に使用する微粉
砕用ロールに形成する。ロールスタンド16の中心側寄
りの移動ロール23は、一本のロールを軸方向に3等分
に分割し、独立した移動ロール23A,23B,23C
にそれぞれ形成する。そして、該移動ロール23A,2
3B,23Cは、前記ロール周面24A,24B,24
Cにそれぞれ対応する滑面が形成されるとともに、それ
ぞれにロール軸と、該ロール軸を支持する移動軸受と、
ロール間隙を調節するロール間隙調節装置とを設ける。
【0019】次に、図4及び図5により前記移動ロール
と固定ロールの駆動系を説明する。前記一対のロール2
3,24の下方にはモータ25と、移動ロール23を逆
回転させる中継軸26とを設け、前記モータ25のモー
タ軸にはモータプーリ27を軸着する。分割した移動ロ
ール23A,23B,23Cにはそれぞれにロール軸1
4を嵌入するとともに、それぞれのロール軸14には径
の異なるプーリ28A,28B,28Cを軸着する。一
方、固定ロール24は一本のロール軸12を嵌入し、該
ロール軸12の一端側にモータ25からの駆動を受ける
駆動プーリ29を軸着し、他端側に移動ロール23を駆
動させる伝導プーリ30を軸着する。更に、該伝導プー
リ30の下方にはテンションプーリ31を設ける。そし
て、各プーリごとの連絡について説明すると、前記モー
タプーリ27と駆動プーリ29とはVベルト32を介し
て連絡し、各移動ロール23A,23B,23Cに設け
たプーリ28A,28B,28Cはタイミングベルト3
3A,33B,33Cを介して中継軸26に連絡する。
また、伝導プーリ30はタイミングベルト34を介して
中継軸26及びテンションプーリ31と連絡する。
【0020】ところで、前記固定ロール11と移動ロー
ル10との間隙及び固定ロール24と移動ロール23と
の間隙には各一対のロール10Aと11A、10Bと1
1B10Cと11C、23Aと24A、23Bと24
B、23Cと24Cが6組にそれぞれ独立した働きとな
るような仕切壁を設ける。すなわち、図1を参照して説
明すると、案内シュート7と移動・固定ロール10,1
1の間隙との間、並びに両ロール10,11の間隙の下
方には上部隔壁35と下部隔壁36とをそれぞれ立設す
る。これにより、挽砕室9の下部は下部隔壁36により
3分され、各々搬送用パイプ37の搬送始端部を設けて
ある。
【0021】次に、図6に基づき、前記製粉用ロール機
を用いた製粉システムを説明する。挽砕系38のロール
機としては前記製粉用ロール機を1台用いるとよく、該
製粉用ロール機は異なる3種類の目立ロール1B,2
B,3Bと、異なる3種類の滑面ロール1M,2M,3
Mとを備えている。そして、目立ロール1B,2B,3
Bは各挽砕室9内に臨ませた搬送用パイプ37からシフ
ター1S,2S,3Sにそれぞれ接続される。同様に、
滑面ロール1M,2M,3Mは各挽砕室9内に臨ませた
搬送用パイプ37からシフター4S,5S,6Sにそれ
ぞれ接続される。更に、挽砕系の一部である2台のピュ
リファイヤー39,40と、麩(ふすま)に付着した胚
乳部をほぐし取るブランフィニッシャー41とを設け
る。
【0022】精麦系42には、例えば竪型の精麦機43
を使用し、該精麦機43の排出口は風選機44を介して
製粉用ロール機の1番ブレーキ(1B)に連絡してい
る。一方、前記精麦機43の上方には調整タンク45を
介して加水機46を設ける。該加水機46には撹拌スク
リューを設け、流量調整弁47を備えた吸水ノズルを臨
ませる。
【0023】次に、前記精麦系42の前工程について説
明する。荷受ホッパ48、バケットエレベータ49、投
入用コンベア50、複数個の荷受タンク51及び排出用
コンベア52からなる荷受・貯蔵系53の後工程に粗選
機54、石抜き機42及びマグネットセパレーター56
からなる精選系57を設け、更に、該精選系57の後工
程に調質系58を設ける。該調質系58には複数のテン
パリングタンク59を並設するとともに、該テンパリン
グタンク59に付帯する投入用コンベア60及び排出用
コンベア61を設け、そして、投入用コンベア60の前
段には流量調整弁47を備えた加水機46を介設する。
また、前記各工程のバケットエレベーター49、荷受タ
ンク51、粗選機54及びテンパリングタンク59の除
塵を行うためのバッグフィルター62を設ける。
【0024】以下、上記構成における具体的作動につい
て説明する。荷受タンク51内に貯蔵された原料小麦
(原麦)は、粗選機54及び石抜き機55を通して原料
中に含まれる軽い夾雑物や石屑を選別・除去し、マグネ
ットセパレーター56等により鉄片等を取り除く。こう
して、精選系57において精選された原麦は調質系に搬
送され、加水機46において撹拌・搬送される間に適量
の水分を添加された後、テンパリングタンク59に投入
され、所定水分になるまで「ねかし」が行われる。
【0025】調質系58において「ねかし」が終わる
と、次に、精麦系42において精麦が行われる。すなわ
ち、加水機46による再度の加水を行うとともに、調整
タンク45において短時間貯留する間に麦粒表面を軟化
させ、精麦機43に供給される。精麦機43では麦粒の
縦溝部(crease)以外の糠層が剥離・除去され、
精白麦となる。
【0026】前記精白麦は空気搬送により製粉用ロール
機のストック供給室3Aに供給され、フィーダーゲート
開閉用シリンダー22及びフィーダーゲート調節装置2
1によりフィダーゲート板6が適度に開放されることに
よって、フィードロール5,5及び案内シュート7を経
て1番ブレーキ(1B)となるロール10A,11Aの
間隙に投入される。このとき、一対のロール10A,1
1Aの間隙の上方には各ロールを仕切る上部隔壁35が
立設されているので、上部隔壁35を隔てた隣のロール
10B,11B側に原料精白麦が供給されることがな
い。そして、ロール10A,11Aは、ロール間隙調節
装置17により予め設定されたロール間隙となるように
調節される。すなわち、ロール開閉用シリンダー20が
上方に移動してロール開閉用リンク18及びロール開閉
用支軸19を作動させ、ロール間隙を狭めるように移動
ロール10Aを固定ロール11A方向に移動させる。
【0027】ロール10A,11Aに供給された原料精
白麦は、固定ロール11Aと移動ロール10Aとの周速
度差により、せん断され、引きちぎられる。この固定ロ
ール11Aと移動ロール10Aとの周速度差は例えば
2.5対1にし、固定ロールの回転数を400〜500
rpmに設定すると、せん断の効率がよくなる。また、
固定ロール11B,Cと移動ロール10B,10Cとの
周速度差も同様に2.5対1となるのであるが、図4及
び図5に示すプーリ28B,28Cの径を換えることに
より、目立ロールごとに周速度差を変えることも可能で
ある。一方、リダクション工程に用いるロール23A,
24Aは、固定ロール24Aと移動ロール23Aとの周
速度差を例えば1.25対1にし、固定ロール24Aの
回転数を350〜400rpmに設定すると、粉砕の効
率がよくなる。なお、固定ロールの回転数は、分割した
ロールの処理能力をn倍に上げるように設定するとよ
い。すなわち、ロールをn分割したときの固定ロールの
回転数を、n倍に設定すると、n分割したそれぞれのロ
ールの処理能力は、分割していない長尺状のロールの処
理能力と同等又はそれ以上にすることができる。
【0028】こうして破砕された精白麦(ストック)
は、下部隔壁24により仕切られた挽砕室9に流出し、
搬送用パイプ25によって搬送されてシフター1Sに投
入され、分別される。
【0029】シフター1Sは例えば4段の篩網からな
り、最上段の篩網オーバーは製粉用ロール機のストック
供給室3Bに投入される。そして、2番ブレーキ(2
B)となるロール10B,11Bにより破砕される。同
様にシフター1Sの2段目の篩網オーバーは製粉用ロー
ル機のストック供給室3Cに供給され、3番ブレーキ
(3B)となるロール10C,11Cにより破砕され
る。そして、シフター1Sの3段目のオーバーはピュリ
ファイヤー39へ、4段目のオーバーは製粉用ロール機
のストック供給室3Dに供給され、1番ミドリング(1
M)となるロール23A,24Aにより粉砕される。シ
フタ1Sの4段目の篩網を通過したスルーは上がり粉と
して抽出される。
【0030】このようにして、1台の製粉用ロール機に
6種類の挽砕工程を設けて順次挽砕を行い、各挽砕工程
はそれぞれシフターに接続され、各シフターにより分別
されたストックはブレーキ工程、リダクション工程又は
ピュリファイヤーによる純化工程に搬送され、更に、破
砕・粉砕工程や分別・篩分け工程を経て小麦粉の仕上げ
が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製粉用ロール機の全体を示す概略縦断
面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】ロールが支持されたロールスタンドを示す斜視
図である。
【図4】移動ロールと固定ロールの駆動系を示す斜視図
である。
【図5】移動ロールと固定ロールの駆動系を示す概略図
である。
【図6】本発明の製粉用ロール機を用いた製粉システム
のフローシートの一例である。
【図7】挽砕系のフローシートの一例である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 供給筒 3 中仕切 4 供給ホッパー 5 フィードロール 6 フィードゲート板 7 案内シュート 8 カバー 9 挽砕室 10 ロール 11 ロール 12 ロール軸 13 固定軸受 14 ロール軸 15 移動軸受 16 ロールスタンド 17 ロール間隙調節装置 18 ロール開閉用リンク 19 ロール開閉用支軸 20 ロール開閉用シリンダー 21 フィーダーゲート 22 フィーダーゲート開閉用シリンダー 23 ロール 24 ロール 25 モータ 26 中継軸 27 モータプーリ 28 プーリ 29 駆動プーリ 30 伝導プーリ 31 テンションプーリ 32 Vベルト 33 タイミングベルト 34 タイミングベルト 35 上部隔壁 36 下部隔壁 37 搬送用パイプ 38 挽砕系 39 ピュリファイヤー 40 ピュリファイヤー 41 ブランフィニッシャー 42 精麦系 43 精麦機 44 風選機 45 調整タンク 46 加水機 47 流量調整タンク 48 荷受ホッパ 49 バケットエレベータ 50 投入用コンベア 51 荷受タンク 52 排出用コンベア 53 荷受・貯蔵系 54 粗選機 55 石抜機 56 マグネトットセパレータ 57 精選系 58 調質系 59 テンパリングタンク 60 投入用コンベア 61 排出用コンベア 62 バッグフィルター

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレーム内に少なくとも一対のロールを
    有し、該一対のロールのうちの一方を固定ロールとして
    固定軸受に支持し、他方を移動ロールとして移動軸受に
    支持し、各々のロールを異なる周速度で駆動させ、前記
    移動軸受には、前記固定軸受と移動可能に連結したロー
    ル間隙調節装置を設けた製粉用ロール機において、前記
    固定ロールを軸方向にn個に区切ってそれぞれのロール
    周面に異なる目立又は滑面を形成し、前記移動ロールは
    前記固定ロールと対応するようにn個に分割して前記ロ
    ール周面に対応する目立又は滑面を形成するとともに、
    それぞれの移動ロールには、ロール軸と、該ロール軸を
    支持する移動軸受と、ロール間隙を調節するロール間隙
    調節装置とを設ける一方、前記固定ロールと前記移動ロ
    ールとの分割部には各一対のロールをn個にそれぞれ独
    立させる仕切壁を設けたことを特徴とする製粉用ロール
    機。
  2. 【請求項2】 フレーム内に一対のロールを少なくとも
    二組有し、該二組のロールのうちの一方をn分割して複
    数種のブレーキ工程となし、他方をm分割して複数種の
    リダクション工程にそれぞれ形成した前記製粉用ロール
    機と、前記複数種のブレーキ工程及び前記複数種のリダ
    クション工程にそれぞれ接続したシフターと、該シフタ
    ーにより分級された原料精麦を純化する複数個のピュリ
    ファイヤーと、前記ブレーキ工程の後段に置かれたブラ
    ンフィニッシャーとにより製粉工程の挽砕系を構成した
    ことを特徴とする製粉システム。
  3. 【請求項3】 前記固定ロールと前記移動ロールとの周
    速度差を1.25乃至2.5対1となし、前記固定ロー
    ルの回転数を350乃至500rpmとする請求項1記
    載の製粉用ロール機。
  4. 【請求項4】 前記固定ロールの回転数は、分割したロ
    ールの処理能力をn倍に上げるように設定してなる請求
    項1記載の製粉用ロール機。
  5. 【請求項5】 前記2組のロールのうち、1方側を軸方
    向に3等分に分割して1番ブレーキ用、2番ブレーキ
    用、3番ブレーキ用の複数種の目立ロールに形成すると
    ともに、他方側を軸方向に3等分に分割して1番ミドリ
    ング用、2番ミドリング用及び3番ミドリング用の複数
    種の滑面ロールに形成してなる請求項2記載の製粉シス
    テム。
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