JPH09266846A - カービングマットの製造方法 - Google Patents

カービングマットの製造方法

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JPH09266846A
JPH09266846A JP8078830A JP7883096A JPH09266846A JP H09266846 A JPH09266846 A JP H09266846A JP 8078830 A JP8078830 A JP 8078830A JP 7883096 A JP7883096 A JP 7883096A JP H09266846 A JPH09266846 A JP H09266846A
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JP
Japan
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mat
carving
nylon
printing
synthetic fibers
Prior art date
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JP8078830A
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English (en)
Inventor
Takakiyo Yoshino
孝喜代 吉野
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SANWA GOSEN KK
Original Assignee
SANWA GOSEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カービングマットを簡単でかつ安価に生産する
ことができるようにすることを目的とするものである。 【解決手段】基布からタフト用合成繊維を植設してなる
マットであって、タフト合成繊維からなるグランド部分
と模様部分の少なくとも一方に収縮薬剤を含んだカービ
ング剤を捺染により施し、当該部分のタフト合成繊維を
収縮させてマットの表面部分にカービングを形成するよ
うにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として家庭の台所や
浴室の入口に敷設したり、ホテルや商店の入口に敷設し
て使用されるマットであって、特にマットの表面を花柄
等の模様や文字に合わせて凹凸を形成したカービングマ
ットの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種の入口等に敷設して使用さ
れる例えば足拭きマットは、織製したパイル地や基材シ
ートに植毛糸を固定し、パイルや植毛糸の先端を略面一
に調整してマット素地を形成し、このマット素地の植毛
糸の表面部分に例えば『いらっしゃいませ』や『ありが
とうございました』等の顧客に対するメッセージ及び購
買欲をそそるような文字や花等の図柄(本件ではこれら
を総称して模様と言う)を表してある。
【0003】そして、こうした足拭きマットの模様をよ
り際立たせ、マットの商品価値をも高めるようにするた
めに、この模様自体若しくはその輪郭に沿って凹凸を形
成した所謂“カービングマット”があり、このカービン
グマットを形成する場合、大別して二通りの方法が行わ
れている。
【0004】先ず、第1の方法は例えば特開昭63−2
35584号公報や実開昭63−136571号公報に
示されているように、マットのカットパイルの上面を鋏
等の切断具で切り取ってカービングマットを形成する方
法である。
【0005】次に、第2の方法は植毛式のものであっ
て、例えば特公昭62−57753号公報に示されてい
るように、長さを短くする部分のカットパイルの上端部
分を薬剤にて脆弱にし、この脆弱部分を機械的に掻き落
としてカービングマットを形成する方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記マット
のカットパイルの上面を鋏等の切断具で切り取ってカー
ビングマットを形成する第1の方法では、カットパイル
の製織、染色等の仕上げの他に鋏等の切断具による加工
を余分に行わなくてはならず、この切断具による加工に
多大の時間を要し、これが為に生産性が低下し、製造コ
ストも高くなってしまうと言う問題があった。
【0007】また、鋏等の切断具で切り取ってカービン
グマットを形成する場合、鋏等の切断具を模様に沿って
動かさなくてはならず、熟練を要する上、グランド部分
のように広い面積を切り揃える場合には、更に加工時間
を要してしまい、生産性も低下してしまうという問題も
あった。
【0008】一方、長さを短くする部分のカットパイル
の上端部分を薬剤で脆弱にし、この脆弱部分を機械的に
掻き落としてカービングマットを形成する第2の方法の
場合も、上記第1の方法の場合と同様、カットパイルの
製織、染色等の仕上げの他に機械的な掻き落とし加工を
余分に行わなくてはならず、この機械による掻き落とし
加工の為に生産性が低下し、製造コストも高くなってし
まうと言う問題があった。
【0009】更に、上記第1の方法や第2の方法も切削
された切り屑や粉末状で掻き落とされた砕片屑が飛散
し、これがために作業環境も低下してしまうと言う問題
もあった。 こうした作業環境の低下を防止するために
は、吸塵装置等を備えなくてはならず、この吸塵装置等
のためにイニシャルコスト並びにランニングコストが高
くなってしまうという問題もあった。
【0010】本発明は上記問題点に鑑み提案されたもの
で、カービングマットを簡単でかつ安価に生産すること
ができるようにすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるカービングマットは、基布からタフ
ト用合成繊維を植設してなるマットであって、タフト合
成繊維からなるグランド部分と模様部分の少なくとも一
方に収縮薬剤を含んだカービング剤を捺染により施し、
当該部分のタフト合成繊維を収縮させてマットの表面部
分にカービングを形成するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0012】また、捺染がグランド部分の色を抜き、こ
れと同時に色抜きされた部分に着色するようにした着色
抜染であることや、タフト用合成繊維がナイロン6また
はナイロン6−6であることも特徴の1つである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカービングマット
に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はカ
ービング処理を施した脚拭き用マットの使用状態の斜視
図であって、図中符号1はこの脚拭き用マットを全体的
に示す。この脚拭き用マット1は商店2の出入口3に敷
設されて使用されるもので、比較的厚手の設置用ゴムシ
ート4の上面部分に鮮やかなブルーの地色に黄色で入店
者に対するメッセージである『いらっしゃいませ』の模
様(文字)5を表したマット地(グランド部分)6を接
着剤7で貼着固定して形成してある。
【0014】このマット地6を形成するには、図2に示
すように、先ず、薄手の柔軟な合成樹脂シート8に植毛
を形成するナイロン糸(ここではナイロン6−6)から
なる植毛(タフト合成繊維)9を植設し、合成樹脂シー
ト8の裏面部分で折り返されている植毛9部分を接着剤
7で固定した後、植毛9の先端を略面一にトリミングし
て揃え、マット素地10を形成する。次に、このマット
素地10を酸性染料または金属醋塩染料、例えばLanyl
Brill.Blue BLW(Color Index no,:Acid Blue) により所
謂“ドブ漬け”でブルーの地色に染色し、乾燥処理す
る。
【0015】そして、天然糊剤及び加工糊剤、デクロリ
ン(BASF社製品)や塩化第一スズ等の抜染剤と、抜
染剤にも影響されない発色基を持つ酸性染料、例えばLa
nylBrill.Yellow 3G(Color Index no,:Acid Yellow127)
と、パラトルエンスルホン酸や芳香族系有機物からな
るナイロン糸を収縮させる酸系の収縮薬剤を含んだ抜染
糊剤で『いらっしゃいませ』の文字を形成した捺染スク
リーンで印捺すると、印捺された部分のブルーの地色が
分解され、抜染糊剤中のLanyl Brill.Yellow 3G(Color
Index no,:Acid Yellow127) で、地色の分解された部分
が黄色に染色される。これと同時に、収縮薬剤により黄
色に染色された部分の植毛9が収縮し、その上面部分が
周囲のグランド部分の上面から沈んだ状態になり、鮮や
かなブルーのマット地(グランド部分)6に1段沈んだ
『いらっしゃいませ』の模様(文字)5が黄色でくっき
りと形成されるのである。
【0016】然る後、水洗・乾燥等の後処理をすると、
マット地6が形成されるのである。斯して形成されたマ
ット地6はその下面を比較的厚手の設置用ゴムシート4
に接着剤11で貼着すると模様を有する脚拭き用マット
1が形成されるのである。尚、上記の例ではマット素地
6の地色のブルーを抜染し、これと同時にこの部分を黄
色に染めるようにしてあるが、抜染したままで周囲のブ
ルーのマット地(グランド部分)6から1段沈んだナイ
ロン糸の原色である白色にする場合もある。また、植毛
をナイロン6−6に代えて、ナイロン6にすることもで
きる。
【0017】次にナイロン6−6、ナイロン6とを主体
とする植毛糸8のマット素地9の模様を形成する染色工
程をより詳細に説明する。 着色抜染と同時にカービングを行う処方例 グアー系ガム及びローカストビーンガム 元糊(グアー系ガム10%品) 20〜30 カテコール(芳香族系有機物・収縮薬剤) (C6 4 (OH)2 ) 20〜40 炭酸カリ(K2 CO3 ) 10 レドールCパウダー 15 デクロリン 10 水 X スレン染料 Y ──────────────────────────────── 合計 100
【0018】上記のようにして調合された薬剤を用いて
着色抜染の捺染工程は、白色抜染用染料で無地染めし、
乾燥したナイロンパイル織物(マット素地10)にハン
ドスクリーン捺染及びオートスクリーン捺染で印捺後、
Wetで水平又は垂直で常圧スチーミングを行なう。こ
の時、温度は、飽和蒸気100℃で時間は約8分間行う
と、カテコール(芳香族系有機物・収縮薬剤)によりス
レン染料で着色されたナイロンパイル織物の植毛9部分
が収縮するのである。
【0019】そして、水洗し、強制酸化させた後、更に
新たな水洗を行なう。しかる後、脱水(遠心分離機)
し、乾燥(タンブラー乾燥機温度80〜90℃で30分
位で乾燥)する。上記の捺染操作で行うと、マット地
(グランド部分)6に一段沈んだスレン染料による模様
5がシャープに形成されるのである。尚、上記の実施の
形態ではタフト用合成繊維をナイロン糸で形成するよう
にしてあるが、このナイロン糸にかえて、アクリルやそ
の他の合成繊維でタフト用合成繊維を形成することがで
きるのは勿論である。この場合には収縮薬剤もその合成
繊維を収縮させる薬剤に変更されることは勿論のことで
ある。
【0020】また、上記実施の形態では文字をグランド
部分より1段低くするようにしてあるが、グランド部分
を文字部分より下げるようにすることができるのは勿論
のこと、文字に代えて花柄にすることもできる。この場
合、花柄部分への着色と同時に、花柄部分とその輪郭を
形成するグランド部分とに収縮薬剤を供給して双方のタ
フト用合成繊維を漸次収縮させると、立体的でボリュー
ム感に富んだ色鮮やかな花柄を形成することができるの
である。
【0021】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
タフト合成繊維のグランド部分または模様部分に収縮薬
剤を含んだカービング剤を捺染により施し、当該部分の
タフト合成繊維を収縮させてマットの表面部分にカービ
ングを形成するようにしてあるので、上記従来の方法の
ように鋏等の切断具や掻き落とし装置等による加工を省
略でき、手間を半減してその生産性を大幅に向上させる
ことができるという利点がある。
【0022】また、鋏等の切断具や掻き落とし装置等に
よる加工を省略できることから、従来のようにカービン
グ形成時に切り屑や砕片等が飛散することなく、吸塵装
置等を備えなくても済み、その分イニシャルコストやラ
ンニングコストを低減することはができるとともに、切
り屑や砕片等の飛散による作業環境の低下も防止するこ
とができるという利点もある。
【0023】更に、捺染がグランド部分の色を抜き、こ
れと同時に色抜きされた部分に着色する着色抜染にした
ものでは、着色と同時にカービングも形成することがで
きるので、色鮮やかなカービングマットの生産性を更に
向上させることができるという利点もある。
【0024】加えて、タフト用合成繊維をナイロン6ま
たはナイロン6−6で形成したものではカービングマッ
トの耐磨耗性を向上でき、カービングマットの耐久性を
向上させることができるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は模様を有する脚拭き用カービングマットを使
用した状態の斜視図である。
【図2】は脚拭き用カービングマットの縦断側面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・カービングマット 5・・・模様(文字)部分 6・・・グランド部分 9・・・植毛(ナイロン糸)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06Q 1/06 D06Q 1/06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布からタフト用合成繊維を植設してなる
    マットであって、タフト合成繊維からなるグランド部分
    と模様部分の少なくとも一方に収縮薬剤を含んだカービ
    ング剤を捺染により施し、当該部分のタフト合成繊維を
    収縮させてマットの表面部分にカービングを形成するよ
    うにしたことを特徴とするカービングマットの製造方
    法。
  2. 【請求項2】捺染がグランド部分の色を抜き、これと同
    時に色抜きされた部分に着色するようにした着色抜染で
    ある請求項1に記載のカービングマットの製造方法。
  3. 【請求項3】タフト用合成繊維がナイロン6またはナイ
    ロン6−6である請求項1または請求項2に記載のカー
    ビングマットの製造方法。
JP8078830A 1996-04-01 1996-04-01 カービングマットの製造方法 Pending JPH09266846A (ja)

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