JP2002125839A - カービングマット及びその製造方法 - Google Patents

カービングマット及びその製造方法

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JP2002125839A
JP2002125839A JP2000320882A JP2000320882A JP2002125839A JP 2002125839 A JP2002125839 A JP 2002125839A JP 2000320882 A JP2000320882 A JP 2000320882A JP 2000320882 A JP2000320882 A JP 2000320882A JP 2002125839 A JP2002125839 A JP 2002125839A
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JP
Japan
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carving
mat
pattern
curving
shrinking
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JP2000320882A
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English (en)
Inventor
Takakiyo Yoshino
孝喜代 吉野
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SANWA GOSEN KK
Original Assignee
SANWA GOSEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】模様や柄がボケることもなく、凹凸を有した
「ダンツウ」に限りなく近い高級なカービングマット及
びその製造方法を提供できるようにすることを目的とす
るものである。 【解決手段】基布から立設されたタフト用合成繊維束を
起毛した単繊維状の合成繊維を収縮薬剤を含んだカービ
ング剤で収縮させることによりグランド部分と模様部分
の少なくとも一方の境界部分のタフト合成繊維を収縮さ
せてマットの表面部分にカービングを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
【0001】本発明は、主として家庭の室内や玄関等に
敷設したり、飾り用として使用されるマットであって、
特にマットの表面に表された花柄等の模様の模様に合わ
せて凹凸を形成したカービングマットの製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般にこの種のマットとして例えば「ダ
ンツウ」と言われる絨毯風の高級なマットが知られてい
る。この「ダンツウ」は中国から伝来したもので、高密
度に立設された繊維を電動鋏で、模様にあわせて刈り込
み、表面に凹凸、所謂カービングを形成するようにして
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような「ダンツ
ウ」では生地の織成から刈り込みによるカービング形成
の全てが手仕事であることから、生産性が低く、非常に
高価なものになると言う問題があった。そこで、かかる
問題点に鑑みて例えば特公昭62−57753号公報に
示されているように、長さを短くする部分のカットパイ
ルの繊維束状の上端部分を薬剤にて脆弱にし、この脆弱
部分を機械的に書き落としてカービングマットを形成す
る方法や、本発明者が先に提案しているように、基布か
ら立設されたパイル生地の合成繊維束の先端に収縮薬剤
を含んだカービング剤を塗布して当該部分を収縮させる
ようにしたケミカルカービングの方法がある。
【0004】ところが、カットパイルの繊維束状の上端
部分を薬剤で脆弱にした部分を機械的に書き落としてカ
ービングマットを形成する前者の方法では、機械的に書
き落とす時に模様や柄を形成するために着色された繊維
が混ざってしまい、その境界線がはっきりしなくなり、
結果、模様や柄がボケた商品価値の低いものになってし
まうと言う問題があった。また、基布から立設されたパ
イル生地の合成繊維束の先端にカービング剤を塗布して
収縮させるようにした後者のケミカルカービングでは、
繊維束を単位として収縮するために、木目が粗く高級感
に欠けると言う問題がある。そこで、本発明は上記問題
点に鑑みて提案されたもので、模様や柄がボケることも
なく、凹凸を有した「ダンツウ」に限りなく近い高級な
カービングマット及びその製造方法を提供できるように
することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にかかるカービングマットは、基布から立設
されたパイル生地の合成繊維束を起毛した単繊維状の合
成繊維を、収縮薬剤を含んだカービング剤で収縮させる
ことによりグランド部分と模様部分の少なくとも一方の
境界部分及び/またはグランド部分や模様部分中の単繊
維状合成繊維を収縮させてマットの表面部分にカービン
グを形成したことを特徴とするものである。
【0006】次に、本発明にかかるカービングマットの
製造方法は、基布から立設されたパイル生地の合成繊維
束を単繊維状に起毛し、この起毛された合成繊維に収縮
薬剤を含んだカービング剤を捺染により施し、グランド
部分と模様部分の少なくとも一方の境界部分及び/また
はグランド部分や模様部分中の単繊維状合成繊維を収縮
させてマットの表面部分にカービングを形成した後、風
合い加工を施したことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカービングマット
に係る実施の形態を図面に基づいて説明する。図1はカ
ービング処理を施したマットの斜視図であって、図中符
号1はこのマットを全体的に示す。このマット1は玄関
等に敷かれて使用されるもので、表面部分には周囲のグ
ランド地2との境界部分3にカービング処理Cを施した
花柄模様4が形成されている。
【0008】上記カービング処理Cを施す手順を次に説
明する。先ず、図2に示すように、基布5から先端がカ
ットされた状態のアクリル糸等の合成樹脂製繊維製のカ
ットパイル(パイル生地の合成繊維束)6が立ち上げら
れたマット素材7を形成する。次に、繊維束状のカット
パイル5を図3に示すように起毛具8で起毛して単繊維
状にした後、シャーリング等により上面をフラットに仕
上げられると、マット素材7の表面部分は単繊維9がび
っしりと植えこまれた状態になる。
【0009】かくして単繊維9がびっしりと高密度で植
えこまれた状態のマット素材7はスキージ(図示せず)
等で押し出される収縮薬剤を含んだ染料(カービング
剤)10が捺染機11のスクリーン12から塗布され
る。ここで、本例のようにカットパイル5を構成する単
繊維9がアクリルの場合には、収縮薬剤として例えばエ
チレンカーボネートなどが用いられ、単繊維9がナイロ
ンの場合にはパラトルエンスルホン酸や芳香族系有機物
からなる酸系のものが用いられるが、他の合成樹脂の場
合には、その繊維にあった収縮薬剤が選択される。
【0010】収縮薬剤を含んだ染料(カービング剤)1
0が捺染機11のスクリーン12から単繊維9に塗布さ
れると、染料10がこの単繊維9に浸透して着色される
と同時に、これに含まれる収縮剤により図4に示すよう
に単繊維9が収縮する。如かしてカービング処理された
マット1は、花柄模様4とカービング部分とはずれを生
じることがなく、仕上がりの美しいものとなる。そし
て、カービング処理されたマット1は仕上げとして、洗
浄、乾燥等の風合い出し加工が行われる。この風合い出
し加工としては、洗浄後タンブラー乾燥により表面部分
に単繊維9がびっしりと植えこまれた状態に起毛した
り、洗浄、乾燥後、再び起毛具で起毛させたりする。
【0011】そして、洗浄、乾燥後、再び起毛具で起毛
させる場合にあっては、カービング処理される前のマッ
ト素材がすでにシャーリング等により上面をフラットに
仕上げられていることから、起毛具で再び起毛させた場
合でも境界部分の混色によるボケは可及的に防止され
る。尚、上記実施の形態ではカービング剤を染料ととも
に起毛されたマット素材7に供給するようにしてある
が、染料を混入しないでカービング剤だけを供給する場
合もある。また、上記実施の形態では花柄模様4を形成
する時にカービング処理を行うようにしてあるが、花柄
模様4と共に、または花柄模様4に代えてグランド地2
にカービング処理を施すようにすることもできるし、花
柄模様4やグランド地2の境界部分だけでなく、花柄模
様4やグランド地2の夫々の内部にもカービング処理を
施すことができるのは勿論である。
【0012】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
基布から立設されたパイル生地の合成繊維束を単繊維状
に起毛し、この起毛された合成繊維に収縮薬剤を含んだ
カービング剤を捺染により施し、グランド部分と模様部
分の少なくとも一方の境界部分のパイル生地の合成繊維
を収縮させてマットの表面部分にカービングを形成する
ようにしてあるので、従来のように鋏等の切断具や書き
落とし装置等による加工を省略でき、手間を半減してそ
の生産性を大幅に向上させることができる。
【0013】更に、パイル生地の合成繊維束を単繊維状
に起毛し、この起毛された合成繊維に収縮薬剤を含んだ
カービング剤を捺染により施した後、仕上げ加工を施す
ことにより、元の風合いを再現するようにしてあるの
で、模様や柄がボケることもなく、凹凸を有した「ダン
ツウ」に限りなく近い高級なカービングマットを提供で
きると言う利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明にかかるカービングマットの斜視図で
ある。
【図2】は本発明にかかるカービングマットのマット素
材部分の縦断側面図である。
【図3】は本発明にかかるカービングマットの起毛工程
の縦断側面図である。
【図4】は本発明にかかるカービングマットのカービン
グ処理工程の縦断側面図である。
【符号の説明】
1・・・カービングマット 2・・・グランド部分 3・・・境界部分 4・・・模様部分 5・・・基布 6・・・パイル生地の合成繊維束 7・・・単繊維 9・・・ナイロン糸 10・・・カービング剤 C・・・カービング

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基布から立設されたパイル生地の合成繊維
    束を起毛した単繊維状の合成繊維を、収縮薬剤を含んだ
    カービング剤で収縮させることによりグランド部分と模
    様部分の少なくとも一方の境界部分及び/またはグラン
    ド部分や模様部分中の単繊維状合成繊維を収縮させてマ
    ットの表面部分にカービングを形成してなるカービング
    マット。
  2. 【請求項2】基布から立設されたパイル生地の合成繊維
    束を単繊維状に起毛し、この起毛された合成繊維に収縮
    薬剤を含んだカービング剤を捺染により施し、グランド
    部分と模様部分の少なくとも一方の境界部分及び/また
    はグランド部分や模様部分中の単繊維状合成繊維を収縮
    させてマットの表面部分にカービングを形成した後、風
    合い加工を施したことを特徴とするカービングマットの
    製造方法。
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