JPH09266474A - 2重化処理装置 - Google Patents

2重化処理装置

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JPH09266474A
JPH09266474A JP8074355A JP7435596A JPH09266474A JP H09266474 A JPH09266474 A JP H09266474A JP 8074355 A JP8074355 A JP 8074355A JP 7435596 A JP7435596 A JP 7435596A JP H09266474 A JPH09266474 A JP H09266474A
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speed adjustment
flow
cell flow
speed
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Hiroshi Ota
宏 太田
Masahito Shimura
雅人 志村
Hiroyuki Sato
浩之 佐藤
Takamasa Suzuki
孝昌 鈴木
Kazuyoshi Oshima
一能 大島
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2重化された高速伝送路上で或いはSDHか
らセルへの変換時に発生する現用系と予備系のATMセ
ルの位相差とセル揺らぎを吸収可能な2重化処理装置を
得る。 【解決手段】 高速伝送路上の現用系と予備系のSDH
フレームはSDH処理部121でそれぞれセル流へ変換
され、この変換の際に発生したSDHの速度とセルの速
度のずれを重畳して4セル分になったら4つの速度調整
用セルを上記セル流に挿入する。次に、2重化処理装置
122に入力され、速度調整用セルずれ吸収回路は両系
セル流の速度調整用セルの位相を合せ込む。次に、MU
X31は両系セル流をそれぞれ4分割し、セル流選択回
路33は両系セル流の選択系の順位の正常を確かめ、両
系の同期をとった上で両系の位相差を速度調整用セルの
挿入/削除により吸収する。切替回路34は外部からの
切替指令により、現用系と予備系の切替を行う。切替後
の出力はMUX35が多重する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ATM網の2重化
された伝送路において、2重化切替を行う2重化処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ATM(Asynchronous T
ransfer Mode)網の2重化された伝送路に
おいて、2重化切替を行った場合、無瞬断で切り替わる
ことが要求されている。このような要求に応えるものと
して、例えば、1992年電子情報通信学会技術研究報
告CS92―48、同じく1988年CS88―55に
記載されている方式が提案されている。これらの方式を
従来例として以下に説明する。
【0003】従来方式において2重化切替を実現するた
めには、現用系セル流及び予備系セル流の同期を確立さ
せること、同期を維持すること、そして同期外れの検出
を確実に行うこと、が必要となる。図1は従来の2重化
切替装置を含むシステム全体の構成を示すシステム構成
図である。図1において、11は送信または受信を行う
対向装置、12は対向装置11から信号を受信する受信
装置、121は受信装置12に設けられたSDH(Sy
nchronous Digital Hierarc
hy)処理部、122は受信装置12内かつSDH処理
部121の後段に設けられた従来の2重化切替装置であ
る。なお、SDH処理部121は現用系SDH処理部1
21aと予備系SDH処理部121bとから構成され
る。また、101は対向装置11から受信装置12へ送
られる現用系SDHフレーム、102は対向装置11か
ら受信装置12へ送られる予備系SDHフレーム、10
3は現用系SDH処理部121aから2重化切替装置1
22へ送られる現用系セル流、104は予備系SDH処
理部121bから2重化切替装置122へ送られる予備
系セル流、105は2重化切替装置122から出力され
る切替え後の出力セル流である。
【0004】また、図24は図1に示した従来方式のS
DH処理部121の構成を示した構成図である。図24
において、図1と同符号は同一または相当部分を示す。
2401aは現用系SDHフレームからセル流を作成す
る現用系SDH/セル変換回路、2401bは予備系S
DHフレームからセル流を作成する予備系SDH/セル
変換回路、2402aは現用系セル流を格納する現用系
バッファ、2402bは予備系セル流を格納する予備系
バッファ、2403aは現用系の速度調整用アイドルセ
ル挿入回路、2403bは予備系の速度調整用アイドル
セル挿入回路である。
【0005】また、図25は図1または図24に示した
従来方式の2重化切替装置の構成を示す構成図である。
図25において、図1と同符号は同一または相当部分を
示す。2501は現用系セル流と予備系セル流の位相差
(遅延差)を測定する位相測定回路、2502aは現用
系セル流を遅延させる可変遅延回路、2502bは予備
系セル流を遅延させる可変遅延回路、2503は現用系
セル流と予備系セル流のいずれかを選択する現用系/予
備系選択回路、2504は位相測定回路2501、可変
遅延回路2502a、b及び現用系/予備系選択回路2
503を制御する制御部である。
【0006】また、図26は図25に示した従来の2重
化切替装置の動作を示したフローチャートである。
【0007】次に、従来の2重化切替装置の動作を図
1、図24〜図26を用いて説明する。まず、図1に示
す対向装置11から、オーバーヘッド部とセル情報を収
容したペイロード情報から成る現用系SDHフレーム1
01が伝送され、現用系SDH処理部121aに入力さ
れる。また、図1に示す対向装置11から、オーバーヘ
ッド部とセル情報を収容しペイロード情報から成る予備
系SDHフレーム102が伝送され、予備系SDH処理
部121bに入力される。SDH処理部121aでは、
現用系SDH/セル変換回路2401aが現用系SDH
フレームのペイロード情報をセル単位に取り出して現用
系セル流を作成し、予備系SDH/セル変換回路240
1bが予備系SDHフレームのペイロード情報をセル単
位に取り出して予備系セル流を作成する。また、SDH
フレームからセル流を作成する際に発生するSDHフレ
ームとセル流との同期ずれを吸収するためにペイロード
情報から取り出した現用系セル流を現用系バッファ24
02aに、予備系セル流を予備系バッファ2402bに
一旦格納する。
【0008】この場合、入力されたSDHフレームのオ
ーバーヘッド情報を除いたペイロード情報の伝送速度よ
りも、2重化切替装置122に入力されるセルの伝送速
度の方が若干速い(ただし、速度誤差は1セル分以内で
ある)ため、バッファ2402への書込み速度がバッフ
ァ2402からの読出し速度に追いつかず、バッファ2
402のアンダーフローが発生する可能性がある。そこ
で、セルを受信する毎に上記速度誤差を累積し、この累
積された速度誤差が1セル分に達すると、バッファ24
02からの読出しを止めて、速度調整用アイドルセル挿
入回路2403は伝送速度を調整するために上記セル流
に対して速度調整用のアイドルセルを1セル分挿入す
る。
【0009】これにより、バッファ2402におけるア
ンダーフロー発生を防ぐことができる。次に、この速度
調整用のアイドルセルが挿入された現用系セル流103
と予備系セル流104は2重化切替装置122に入力さ
れる。2重化切替装置122では、これらのセル流10
3、104は図25に示す位相測定回路2501に入力
される。
【0010】図25において、位相測定回路2501は
現用系セル流103と予備系セル流104との位相差を
検出する。この位相差をndとする。次に、位相測定回
路2501は偶然に一致したセルによる誤同期を防ぐた
めに、図26に示すように測定した位相差ndと同じ間
隔で(すなわちndセルおきに)所定の回数(これを
(L―1)回とする)連続してセルを比較し(ステップ
S2601)、比較した結果を判定し(ステップS26
02)、(L―1)回連続して比較結果が一致した場
合、現用系セル流と予備系セル流との位相差ndで同期
が確立したとみなし、その値ndを制御部2504に通
知する。また、連続した(L―1)回の内、1回でも比
較結果が一致しない場合には、ステップS2601へ戻
り、再び現用系セル流103と予備系セル流104との
位相差検出からやり直す。以上の動作が同期探索過程と
なる。なお、ユーザ情報を含まない無効セル(アイドル
セル)は比較対象としない。
【0011】同期探索過程で現用系セル流と予備系セル
流との位相差ndが確立した後、現用系セル流103が
予備系セル流104よりndセル分位相が進んでいる場
合、可変遅延回路2502aは制御部2504からの指
令により、遅延(例えばアイドルセル)を挿入し、逆
に、予備系セル流104が現用系セル流103よりnd
セル分位相が進んでいる場合には、可変遅延回路250
2bがnd個の遅延をセル流の先頭側に挿入する。
【0012】次に、このようにして同期させた現用系セ
ル流と予備系セル流とを所定の回数(M回とする)比較
する(ステップS2603)。同期した現用系セル流と
予備系セル流を比較した結果、M回連続してセルが一致
するかどうかを判定する(ステップS2604)。これ
は、偶然に一致したセルによる誤同期を防ぐために行
う。M回連続して比較結果が一致した場合、同期が確立
したとみなす。また、連続したM回の内、1回でも一致
しない場合があれば、ステップS2601へ戻り、再び
現用系セル流103と予備系セル流104との位相差検
出からやり直す。以上の動作が同期確認過程となる。な
お、無効セルは比較対象としない。
【0013】次に、現用系セル流と予備系セル流との同
期が確立した後も、同期が外れないことを検索するため
に、現用系セル流と予備系セル流とを比較する(ステッ
プS2605)。同期した現用系セル流と予備系セル流
とを比較した結果、所定の回数(N回とする)連続して
不一致となるかどうかを判定する(ステップS260
6)。これは、ビットエラー等により偶然に不一致とな
るセルによる誤同期外れを防ぐために行う。この場合、
N回連続して不一致となる場合は同期外れとみなし、ス
テップS2601へ戻り、再び現用系セル流103と予
備系セル流104との位相差検出からやり直す。連続し
たN回の内、1回でも双方のセルが一致する場合があれ
ば、ビットエラー等により一時的に不一致となっただけ
であり、まだ同期を維持しているとみなす。なお、無効
セルは比較対象としない。
【0014】次に、同期が確立している状態で、制御部
2504から現用系/予備系選択回路2503に対し
て、外部より切替指示信号が出力された場合、現用系/
予備系選択回路2503は現用系セル流を予備系セル流
へ切替える。この切替えの際に、現用系において、セル
抜け及びセル重複等が発生せず、無瞬断切替が実現す
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】従来の2重化切替装置
はこのように構成されており、伝送路上で発生した現用
系セル流と予備系セル流との位相差を吸収するために、
対向装置から送られてくるアイドルセルと同一のアイド
ルセルを用いており、可変遅延回路は対向装置からのア
イドルセルと位相差吸収用のアイドルセルとを区別しな
いで削除/挿入を行うので、この可変遅延回路から出力
されたセル流において有効セルが連続的に出現する確率
が高く、この有効セルを処理する過程で後段回路におい
てオーバフローが発生して処理不可能な事態に陥る場合
があるという問題点があった。
【0016】また、現用系セル流及び予備系セル流をそ
のまま入力するため、伝送路セル流がより高速になった
場合、処理時間が厳しくなるという問題点があった。ま
た、複数の伝送路セル流が存在する場合、各々の伝送路
セル流毎に2重化切替装置を必要とするため装置が膨大
になるという問題点があった。
【0017】さらに、SDH伝送フレームのペイロード
情報を用いてセルを伝送する場合、現用系セル流と予備
系セル流とが各々独立して動作するのでSDH処理部1
21がペイロード情報の伝送速度と生成されるセルの伝
送速度とを調整するために挿入する速度調整用アイドル
セルの挿入位置が、現用系と予備系で非同期となるた
め、位相測定回路が検出した位相差と、可変遅延回路に
おける処理の位相差が異なり、正常な動作が保証されな
いという問題点があった。
【0018】例えば、図27に示すように、速度調整用
アイドルセルを挿入したセル流の構成がセル流2701
であったと仮定すると、現用系セル流が予備系セル流よ
りも1セル進んでいるので、位相測定回路が検出した位
相差は1セルとなる。しかし、このセル流2701は
「セルC」以降の同期がまだ確立していない。そこで、
同期を確立するために、可変遅延回路が現用系の「セル
C」と「セルD」との間に速度調整用アイドルセルを1
セル挿入してセル流2702を作成してもこのセル流の
「セルD」以降の同期がまだ確立できない。そこで、同
期を確立するために、可変遅延回路がさらに「セルD」
と「セルE」との間に速度調整用アイドルセルを1セル
挿入してセル流2703を作成してもこのセル流の「セ
ルG」以降の同期がまだ確立できない。このように、同
期を確立するために、可変遅延回路が速度調整用アイド
ルセルの挿入を何回も繰り返すことになり、セル流の構
成によってはいつまでたっても同期が確立しない場合が
あるという問題があった。
【0019】この発明は、これらの問題点を解決するた
めになされたもので、伝送路セル流の速度が高速或いは
低速に関わらず処理可能な2重化処理装置を小規模な装
置で得ることを目的とする。
【0020】また、現用系と予備系に挿入される速度調
整用セルの位相が非同期の場合でも、現用系セル流と予
備系セル流の位相探索、位相差の吸収、同期の確立等の
処理が正常に動作できる2重化処理装置を得ることを目
的とする。これについて、以下に述べる。セル流が図2
8に示すように、セル流2701と同じセル流2801
であった場合、遅延を挿入する前に基準の系(ここでは
現用系)に、基準でない系(ここでは予備系)の速度調
整用セルの位置を合わせ込んでセル流2802を作成し
て、位相測定回路が速度調整用セルをカウントしないよ
うにすれば、位相測定回路の位相差が1セルとなり、可
変遅延調整回路も1セル遅延を挿入することにより、現
用系と予備系の同期が確立できる。このような2重化処
理装置を得ることを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る2重化
処理装置は対向装置から同一の2重化されたSDHフレ
ームを受信すると該SDH伝送フレームのオーバーヘッ
ド部を除いたペイロード情報をセル単位に取り出して同
一の現用系と予備系のセル流を生成するSDH処理部
と、この現用系と予備系のセル流の位相差を探索し、位
相同期をとった後、セル抜け・セル重複等を起こさずに
現用系から予備系へ無瞬断で切り替わる2重化切替装置
とを備え、2重化切替装置は、上記入力された伝送路セ
ル流が高速の場合はセル単位で複数の低速なセル流に分
割し、或は入力された伝送路セル流が低速の場合はセル
流を透過するセル流分割制御手段と、該分割制御手段に
より分割されたセル流の数だけ設けられ、分割制御手段
により複数に分割されたセル流の内から1つのセル流を
選択するセル流選択回路と、上記分割制御手段により分
割されたセル流の数だけ設けられ、現用系と予備系のセ
ル流を比較することにより、両系の位相差を探索し、該
位相差を吸収して同期をとった後で、伝送路を現用系か
ら予備系へ無瞬断に切り替える切替回路と、複数の上記
セル流選択回路及び上記切替回路が互いに協調動作する
ための制御信号と、入力された伝送路セル流が高速の場
合は上記切替回路より出力されたセル流を再び多重し、
入力された伝送路セル流が低速の場合は上記切替回路よ
り出力されたセル流を透過することにより元のセル系列
へ戻す多重制御手段とを備え、上記セル流選択回路は予
め異なる現用系セル流を選択し、予備系セル流との位相
差を探索する際に、現用系セル流と予備系セル流が一致
しない場合には、上記セル流選択回路が、該予備系セル
流の選択系を変更し、再度比較を行い、位相差を探索す
るまで選択系の変更を繰返し、該現用系セル流と該予備
系セル流が一致した場合には、上記分割制御手段により
分割されたセル流毎に設けられた上記セル流選択回路の
間で、該予備系セル流の選択系の値が重複せず、かつ該
現用系セル流と同じ系列であることを確認した上で、複
数の上記切替回路を協調動作させながら、探索した位相
差を吸収し、位相同期をとり、同期を確立した後に現用
系から予備系へ伝送路の系を切り替えものである。
【0022】また、第2の発明に係る2重化処理装置
は、入力された伝送路セル流が低速の場合、該セル流を
複数入力すると共に該複数のセル流をそのまま透過する
分割制御手段と、複数の入力セル流をそのまま透過して
出力する多重制御手段とを備えたものである。
【0023】また、第3の発明に係る2重化処理装置
は、SDH処理部は、SDH伝送フレームからセル流を
生成する際に発生する該ペイロード情報の速度と、2重
化切替装置に入力されるセルの速度との位相のずれを重
畳させ、受信した該SDH伝送フレームのオーバーヘッ
ド部がこの位相のずれが所定のセル数分に達した時点
で、速度調整用セルを挿入する速度調整用セル挿入手段
を備え、切替回路は、速度調整用セルを検出する速度調
整用セル検出手段と、速度調整用セルとアイドルセルと
を明確に識別する手段と、現用系と予備系の内で位相が
進んでいる系へ上記速度調整用セルを用いて遅延を挿入
する遅延挿入手段とを備えたものである。
【0024】また、第4の発明に係る2重化処理装置
は、SDH処理部は、SDH伝送フレームからセル流を
生成する際に発生する該ペイロード情報の速度と、2重
化切替装置に入力されるセルの速度との位相のずれを重
畳させ、受信した該SDH伝送フレームのオーバーヘッ
ド部がこの位相のずれが所定のセル数分に達した時点
で、速度調整用セルを挿入する速度調整用セル挿入手段
を備え、切替回路は、速度調整用セルを検出する速度調
整用セル検出手段と、速度調整用セルとアイドルセルと
を明確に識別する手段と、現用系と予備系の内で位相が
遅れている系から速度調整用セルを用いて遅延を削除す
る遅延削除手段とを備えたものである。
【0025】また、第5の発明に係る2重化処理装置
は、上記速度調整用セルまたはアイドルセルを用いて、
遅延を削除する遅延削除手段を備えたものである。
【0026】また、第6の発明に係る2重化処理装置
は、現用系から予備系へ切替を行う際に、現用系と予備
系が同期が確立していない場合でも、予備系のセル流選
択回路の選択系を現用系のセル流選択回路の選択系に合
わせ込むセル流れ選択手段を備えたものである。
【0027】また、第7の発明に係る2重化処理装置
は、分割制御手段が伝送路セル流を複数に分割して処理
を行う場合、SDH処理部は受信した伝送フレームのオ
ーバーヘッド領域が、切替回路の個数に相当するセル数
分に達した場合、該切替回路の個数分の速度調整用セル
を連続して挿入する速度調整用セル挿入回路を備えたも
のである。
【0028】また、第8の発明に係る2重化処理装置
は、対向装置から同一の2重化されたSDHフレームを
受信すると該SDH伝送フレームのオーバーヘッド部を
除いたペイロード情報をセル単位に取り出して同一の現
用系と予備系のセル流を生成するSDH処理部と、ペイ
ロード情報からセル流を作成する際に、該ペイロード情
報の速度と、生成したセルの速度のずれを重畳して、こ
のずれが所定のセル数に達した時点で、両系のセル流に
速度調整用セルを挿入する速度調整用セルを挿入手段
と、現用系セル流と予備系セル流の位相差を速度調整用
セルにより吸収し同期を確立する可変遅延回路と、可変
遅延回路とは別に、現用系と予備系の位相探索時に発生
するセルのゆらぎを抑制するために可変遅延回路で吸収
する位相差を事前に探索する位相測定回路を設け、セル
重複等を起こさずに現用系から予備系へ無瞬断で切り替
わる2重化切替装置と、を備え、該2重化切替装置は速
度調整用セルを検出する速度調整用セル検出手段と、速
度調整用セルとアイドルセルとを明確に識別する手段
と、現用系と予備系のどちらか一方を基準の系とし、基
準の系に挿入されている該速度調整用セルに、もう一方
の系の速度調整用セルの位置を合わせ込む速度調整用セ
ルずれ吸収手段と、を備え、該速度調整用セルずれ吸収
手段は速度調整用セルの位置を合わせ込む系に、合わせ
込む際にセルを待たせるためのメモリを備え、速度調整
用セル検出手段が基準となる系に速度調整用セルを検出
した場合に、基準とならない他方の系のメモリからの読
み出しを行わず、基準となる系の速度調整用セルの位置
に合わせて、基準とならない系に速度調整用セルを挿入
し、基準となる系に速度調整用セル以外のセルが検出さ
れた場合、該メモリからの読み出しを行い、基準としな
い系に速度調整用セルが検出された場合、上記メモリへ
該速度調整用セルを書き込まず、基準としない系に速度
調整用セル以外のセルが挿入されている場合、該メモリ
への書き込みを行う制御手段を備えたものである。
【0029】また、第9の発明に係る2重化処理装置
は、速度調整用セル制御手段は、基準としない系に挿入
される速度調整用セルの頻度が異常に高く、かつ基準と
なる系に挿入される速度調整用セルの頻度が異常に低い
場合、基準としない系の速度調整用セルをアイドルセル
に変換する変換制御手段と、該メモリへ変換されたアイ
ドルセルの書き込みを行う書き込み制御手段とを備えた
ものである。
【0030】また、第10の発明に係る2重化処理装置
は、速度調整用セル制御手段は、基準となる系に挿入さ
れる速度調整用セルの頻度が異常に高く、かつ基準とし
ない系に挿入される速度調整用セルの頻度が異常に低い
場合、該メモリからの読み出しを行う読み出し制御手段
と、基準となる系に挿入される速度調整用セルをアイド
ルセルへ変換する変換制御手段とを備えたものである。
【0031】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1はこの発明に係る2重化切替装置を
含むシステム全体の構成を示すシステム構成図である。
図1において、11は送信または受信を行う対向装置、
12は対向装置11から信号を受信する受信装置、12
1は受信装置12に設けられたSDH処理部、122は
受信装置12内に、かつSDH処理部121の後段に設
けられたこの発明に係る2重化切替装置である。なお、
SDH処理部121は現用系SDH処理部121aと予
備系SDH処理部121bとから構成される。また、1
01は対向装置11から受信装置12へ送られる現用系
SDHフレーム、102は対向装置11から受信装置1
2へ送られる予備系SDHフレーム、103は現用系S
DH処理部121aから2重化切替装置122へ送られ
る現用系セル流、104は予備系SDH処理部121b
から2重化切替装置122へ送られる予備系セル流、1
05は2重化切替装置122から出力される切替え後の
出力セル流である。
【0032】また、図2は伝送速度が600Mbpsの場
合のSDH処理部121の構成を示した構成図である。
図2において、図1と同符号は同一または相当部分を示
す。21aは現用系SDHフレームのペイロード情報を
セル単位に取り出すSDH/セル変換回路、21bは予
備系SDHフレームのペイロード情報をセル単位に取り
出すSDH/セル変換回路、22aは現用系のセル流を
格納するバッファ、22bは予備系のセル流を格納する
するバッファ、23aは現用系のセル流の伝送速度を調
整するために速度調整用セルを4セル連続して挿入する
現用系速度調整用セル挿入回路、23bは予備系のセル
流の伝送速度を調整するための速度調整用セルを4セル
連続して挿入する予備系速度調整用セル挿入回路であ
る。
【0033】また、図3はこの発明に係る2重化切替装
置の一実施の形態を示す構成図である。図3において、
図1と同符号は同一又は相当部分を示す。31は前段の
現用系SDH処理部121a(図示せず)から到来した
高速(600Mbps)な現用系セル流103を入力し
て低速(150Mbps)な現用系セル流106〜10
9に分割して出力すると共に、予備系SDH処理部12
1bから到来した高速(600Mbps)な予備系セル
流104を入力して低速(150Mbps)な予備系セ
ル流110〜113に分割して出力するDMUX回路、
32a〜dは切替制御部である。
【0034】また、33aは切替制御部32aに設けら
れ、分割された現用系セル流106〜109の内の1つ
を選択して132を出力するセル流選択回路、33bは
切替制御部32aに設けられ、分割された予備系セル流
110〜113の内の1つを選択して予備系セル流13
3を出力するセル流選択回路、33cは切替制御部32
bに設けられ、分割された現用系セル流106〜109
の内の1つを選択して134を出力するセル流選択回
路、33dは切替制御部32bに設けられ、分割された
予備系セル流110〜113の内の1つを選択して予備
系セル流135を出力するセル流選択回路、33eは切
替制御部32cに設けられ、分割された現用系セル流1
06〜109の内の1つを選択して136を出力するセ
ル流選択回路、33fは切替制御部32cに設けられ、
分割された予備系セル流110〜113の内の1つを選
択して予備系セル流137を出力するセル流選択回路、
33gは切替制御部32dに設けられ、分割された現用
系セル流106〜109の内の1つを選択して138を
出力するセル流選択回路、33hは切替制御部32dに
設けられ、分割された予備系セル流110〜113の内
の1つを選択して予備系セル流139を出力するセル流
選択回路である。
【0035】また、34aは切替制御部32aに設けら
れ、セル同期確立後に外部からの切替指令信号118に
従って現用系セル流132から予備系セル流133へ切
り替え、セル流141を出力する切替回路、34bは切
替制御部32bに設けられ、セル同期確立後に外部から
の切替指令信号118に従って現用系セル流134から
予備系セル流135へ切り替え、セル流142を出力す
る切替回路、34cは切替制御部32cに設けられ、セ
ル同期確立後に外部からの切替指令信号118に従って
現用系セル流136から予備系セル流137へ切り替
え、セル流143を出力する切替回路、34dは切替制
御部32dに設けられ、セル同期確立後に外部からの切
替指令信号118に従って現用系セル流138から予備
系セル流139へ切り替え、セル流144を出力する切
替回路である。
【0036】また、35は切替回路34a〜dから出力
された切替え後のセル流141〜144を多重化して出
力セル流105を出力するMUXである。
【0037】また、106、107、108、109は
DMUX回路31によって現用系セル流103に基づき
分割された現用系セル流、110、111、112、1
13はDMUX回路31により現用系セル流104に基
づき分割された予備系セル流、114〜117は制御信
号、118は外部からの切替指令信号、132〜139
はセル流選択回路23a〜hの出力信号、141〜14
4は切替回路34a〜dからの出力信号である。
【0038】また、図4は、図3に示すDMUX31及
びMUX35で扱うセル流の遷移状況を示したセル遷移
図である。図4において、421は600Mbpsのセ
ル流で図3に示すセル流103または104または10
5に対応するものである。また、422は600bps
セル流を4つに分割した150Mbpsセル流で、図3
に示すセル流106〜109あるいは110〜113に
対応するものである。また、401a、b、402a、
b、403a、b、404a、b、405a、b、40
6a、b、407a、b、408a、b、409a、
b、410a、b、411a、412aは速度調整用セ
ル以外のセル、413a〜hは速度調整用セルである。
【0039】また、図5は図3に示した切替回路34a
の構成を示す構成図である。切替回路34b、c、dの
構成も同じである。図5において、51はSDH処理部
121aによって現用系セル流132に挿入された速度
調整用セルの位相と、SDH処理部121bによって予
備系セル流133に挿入された速度調整用セルの位相
と、を合わせ込ん予備系セル流151を出力する速度調
整用セルずれ吸収回路、52は現用系セル流132と予
備系セル流151の位相差(遅延差)を測定する位相測
定回路、53aは現用系セル流132の(有効セルの)
位相が予備系セル流151の(有効セルの)位相よりも
進んでいる場合に位相を合わせる為に現用系セル流に速
度調整用セルを挿入して現用系セル流152を出力する
可変遅延回路、53bは予備系セル流151の(有効セ
ルの)位相が現用系セル流132の(有効セルの)位相
よりも進んでいる場合に予備系セル流151に速度調整
用セルを挿入して予備系セル流153を出力する可変遅
延回路、54は現用系セル流152と予備系セル流15
3のいずれかを選択して出力セル流141を出力する現
用系/予備系選択回路、55は位相測定回路52、可変
遅延回路53a、53b及び現用系/予備系選択回路5
4を制御する制御部である。また、119は外部からの
切替指令信号に基づいて制御部55が出力する切替指令
信号である。
【0040】また、図6は切替回路34aにおける図5
に示した速度調整用セルずれ吸収回路51の構成を示し
た構成図である。切替回路34b、c、dの各々に設け
られた速度調整用セルずれ吸収回路の構成も同様であ
る。図6において、61aは現用系セル流132に含ま
れている速度調整用セルを検出する速度調整用セル検出
部、61bは予備系セル流133に含まれている速度調
整用セルを検出する速度調整用セル検出部、62は予備
系セル流を格納するメモリ、63は現用系セル流との位
相合わせを行うために予備系セル流に新たな速度調整用
セルを挿入する速度調整用セル挿入回路、64は速度調
整用セル検出部61a、b、メモリ62及び速度調整用
セル挿入回路63を制御する制御部である。なお、メモ
リ62はアンダーフロー防止用に2セル分、オーバフロ
ー防止用に2セル分設けられている。
【0041】また、図7は図6に示した速度調整用セル
の構成におけるセル流の遷移状況を示した動作説明図で
ある。図7において、78a〜78hは速度調整用セ
ル、71a〜d(セルA)、72a〜d(セルB)、7
3a〜d(セルC)、74a〜d(セルD)、75a〜
d(セルE)、76a〜c(セルF)、77a〜c(セ
ルG)、79(セルY)、70(セルZ)は速度調整用
セル以外のセル(有効セル及びアイドルセル)、132
及び133は速度調整用セルの位相を合わせ込む前の現
用系セル流及び予備系セル流、151及び152は速度
調整用セルの位相を合わせ込みを行った後の現用系セル
流及び予備系セル流である。なお、予備系セル流152
の速度調整用セル以外の位相は現用系セル流151の位
相よりも2セル分遅れているが、これはメモリ42を介
しているからである。
【0042】また、図8は有効セル、アイドルセル及び
速度調整用セルの構成を示した各種セル構成図である。
【0043】また、図9は図2に示す2重化切替装置の
動作を示すフローチャートである。
【0044】次に、この発明に係る2重化切替装置の動
作を図1〜図9を用いて説明する。まず、図1に示す対
向装置11から、オーバーヘッド部とセル情報を収容し
たペイロード情報から成る現用系SDHフレーム101
が伝送され、現用系SDH処理部121aに入力され
る。また対向装置11から、オーバーヘッド部とセル情
報を収容しペイロード情報から成る予備系SDHフレー
ム102が伝送され、予備系SDH処理部121bに入
力される。SDH処理部121aでは、現用系SDH/
セル変換回路2401aが現用系SDHフレームのペイ
ロード情報をセル単位に取り出して現用系セル流を作成
し、予備系SDH/セル変換回路2401bが予備系S
DHフレームのペイロード情報をセル単位に取り出して
予備系セル流を作成する。また、SDHフレームからセ
ル流を作成する際に発生するSDHフレームとセル流と
の同期ずれを吸収するためにペイロード情報から取り出
した現用系セル流を現用系バッファ22aに、予備系セ
ル流を予備系バッファ22bに一旦格納する。
【0045】この場合、入力されたSDHフレームのオ
ーバーヘッド情報を除いたペイロード情報の伝送速度よ
りも、2重化切替装置122に入力されるセルの伝送速
度の方が若干速い(ただし、速度誤差は1セル分以内で
ある)ため、バッファ22への書込み速度がバッファ2
2からの読出し速度に追いつかず、バッファ22のアン
ダーフローが発生する可能性がある。そこで、セルを受
信する毎に上記速度誤差を累積し、この累積された速度
誤差が4セル分に達すると、バッファ22からの読出し
を止めて、速度調整用セル挿入回路23は伝送速度を調
整するために上記セル流に対して速度調整用セルを4セ
ル分連続して挿入する。
【0046】速度調整用セルを1セル分ではなく、4セ
ル分連続して挿入する理由は、伝送速度が600Mbp
sの場合、2重化切替装置122では、DMUX回路3
1が入力したセル流を4つのセル流に分割し、分割され
たセル流を用いて、図3に示す各切替制御部32a、
b、c、d毎に各々動作するため、速度調整用セルを1
セル分のみ挿入した場合には、1つの切替制御部には速
度調整用セルが入力されるが、他の3つの切替制御部に
はその時の速度調整用セルが入力されない。そのため、
現用系と予備系の速度調整用セルの位相を合わせ込む際
に、4つの切替制御部が協調して動作せず、セルの順序
が乱れる場合があるからである。このような事態の発生
を回避するため、4セル分連続して速度調整用セルを挿
入するのである。
【0047】例えば、現用系セル流103及び予備系セ
ル流104が、図4のセル流421に示すように「AB
CDEFGH速速速速IJ・・・・」から構成されてい
るならば、2重化切替装置122では、DMUX回路3
1(図示せず)が、4つの150Mbpsセル流#1「A
E速I・・・・」と、#2「BF速J・・・・」と、#
3「CG速K・・・・」と、#4「DH速L・・・・」
に分割し、#1〜#4の各セル流の同じ位相に速度調整
用セル413e、f、g、hが1つずつ挿入されること
になり、4つの切替制御部32a、b、c、dが協調し
て位相を吸収する。なお、上記「A」、「B」・・・
「L」は速度調整用セル以外のセルを、「速」は速度調
整用セルを意味する。
【0048】これにより、高速(600Mbps)なセ
ル流を複数の低速(150Mbps)なセル流に分割し
て制御するような2重化切替装置においても、セル順序
が乱れることなくアンダーフローの発生を防ぐことが可
能となる。
【0049】2重化切替装置122では図3に示すDM
UX回路31がSDH処理部121から出力された速度
調整用セルと対向装置11から送られたアイドルセルを
含む有効セルとが混在したセル流を入力する。なお、従
来例では、SDH処理部121がSDHフレームからA
TMセルを取り出す際の現用系セル流と予備系セル流と
の位相のずれをアイドルセルを用いて吸収するので、セ
ル流には速度調整用セルは含まれず、2重化切替装置1
22に入力されるセル流はアイドルセルと有効セルのみ
が混在した構成となる点がこの発明と異なる。
【0050】DMUX31は入力した現用系セル流10
3を4つの150Mbpsの現用系セル流106〜10
9に分割し、予備系セル流104を4つの150Mbp
sの予備系セル流110〜113に分割する。この場
合、DMUX回路31は入力した現用系セル流103を
各現用系セル流106〜109に等分する。予備系セル
流についても同様である。
【0051】たとえば、最初に入力した現用系の入力セ
ル103を106へ、予備系の入力セル104を110
へ出力し、次の現用系の入力セル103を107へ、予
備系の入力セル104を111へ出力し、次の現用系の
入力セル103を108へ、予備系の入力セル104を
112へ出力し、次の現用系の入力セル103を109
へ、予備系の入力セル104を113へ出力し、次の現
用系の入力セル103を106へ、予備系の入力セル1
04を110へ出力し、次の現用系の入力セル103を
107へ、予備系の入力セル104を111へ出力し、
次の現用系の入力セル103を108へ、予備系の入力
セル104を112へ出力し、次の現用系の入力セル1
03を109へ、予備系の入力セル104を113へ出
力し、次の現用系の入力セル103を106へ、予備系
の入力セル104を110へ出力し、・・・・という具
合に4等分に順番に配分して出力する。
【0052】次に、DMUX回路31によって分割され
た150Mbpsの現用系セル流106〜109は切替
制御部32aのセル流選択回路33a、切替制御部32
bのセル流選択回路33c、切替制御部32cのセル流
選択回路33e及び切替制御部32dのセル流選択回路
33gに入力され、予備系セル流110〜113は切替
制御部32aのセル流選択回路33b、切替制御部32
bのセル流選択回路33d、切替制御部32cのセル流
選択回路33f及び切替制御部32dのセル流選択回路
33hに入力される。
【0053】次に、切替制御部32aでは、セル流選択
回路33aが現用系セル流106〜109の内から1つ
の現用系セル流を選択して現用系セル流132として出
力すると共に、セル流選択回路33bが予備系セル流1
10〜113の内から1つの予備系セル流を選択して予
備系セル流133として出力する。また、切替制御部3
2bでは、セル流選択回路33cが現用系セル流106
〜109の内から1つの現用系セル流を選択して現用系
セル流134として出力すると共に、セル流選択回路3
3dが予備系セル流110〜113の内から1つの予備
系セル流を選択して予備系セル流135として出力す
る。また、切替制御部32cでは、セル流選択回路33
eが現用系セル流106〜109の内から1つの現用系
セル流を選択して現用系セル流136として出力すると
共に、セル流選択回路33fが予備系セル流110〜1
13の内から1つの予備系セル流を選択して予備系セル
流137として出力する。また、切替制御部32dで
は、セル流選択回路33gが現用系セル流106〜10
9の内から1つの現用系セル流を選択して現用系セル流
138として出力すると共に、セル流選択回路33hが
予備系セル流110〜113の内から1つの予備系セル
流を選択して予備系セル流139として出力する。この
際、現用系セル流選択回路33a、c、e、gは4つの
現用系セル流106〜109が各々重複しないように選
択する。また、予備系セル流選択回路33b、d、f、
hも4つの予備系セル流110〜113が各々重複しな
いように選択する。
【0054】例えば、現用系セル流については切替制御
部32aのセル流選択回路33aが現用系セル流106
を選択した場合、切替制御部32bのセル流選択回路3
3cは現用系セル流107を選択し、切替制御部32c
のセル流選択回路33eは現用系セル流108を選択
し、切替制御部32dのセル流選択回路33gは現用系
セル流109を選択する。また、切替制御部32aのセ
ル流選択回路33aが現用系セル流107を選択した場
合、切替制御部32bのセル流選択回路33cは現用系
セル流108を選択し、切替制御部32cのセル流選択
回路33eは現用系セル流109を選択し、切替制御部
32dのセル流選択回路33gは現用系セル流106を
選択する。また、切替制御部32aのセル流選択回路3
3aが現用系セル流108を選択した場合、切替制御部
32bのセル流選択回路33cは現用系セル流109を
選択し、切替制御部32cのセル流選択回路33eは現
用系セル流106を選択し、切替制御部32dのセル流
選択回路33gは現用系セル流107を選択する。ま
た、切替制御部32aのセル流選択回路33aが現用系
セル流109を選択した場合、切替制御部32bのセル
流選択回路33cは現用系セル流106を選択し、切替
制御部32cのセル流選択回路33eは現用系セル流1
07を選択し、切替制御部32dのセル流選択回路33
gは現用系セル流108を選択する。
【0055】予備系の場合も同様である。すなわち、切
替制御部32aのセル流選択回路33bが予備系セル流
110を選択した場合、切替制御部32bのセル流選択
回路33dは予備系セル流111を選択し、切替制御部
32cのセル流選択回路33fは予備系セル流112を
選択し、切替制御部32dのセル流選択回路33hは予
備系セル流113を選択する。また、切替制御部32a
のセル流選択回路33bが予備系セル流111を選択し
た場合、切替制御部32bのセル流選択回路33dは予
備系セル流112を選択し、切替制御部32cのセル流
選択回路33fは予備系セル流113を選択し、切替制
御部32dのセル流選択回路33hは予備系セル流11
0を選択する。また、切替制御部32aのセル流選択回
路33bが予備系セル流112を選択した場合、切替制
御部32bのセル流選択回路33dは予備系セル流11
3を選択し、切替制御部32cのセル流選択回路33f
は予備系セル流110を選択し、切替制御部32dのセ
ル流選択回路33hは予備系セル流111を選択する。
また、切替制御部32aのセル流選択回路33bが予備
系セル流113を選択した場合、切替制御部32bのセ
ル流選択回路33dは予備系セル流110を選択し、切
替制御部32cのセル流選択回路33fは予備系セル流
111を選択し、切替制御部32dのセル流選択回路3
3hは予備系セル流112を選択する。
【0056】次に、セル流選択回路33aが選択した現
用系セル流132及びセル流選択回路33bが選択した
現用系セル流133は切替回路34aに入力される。ま
た、セル流選択回路33cが選択した現用系セル流13
4及びセル流選択回路33dが選択した現用系セル流1
35は切替回路34bに入力される。また、セル流選択
回路33eが選択した現用系セル流136及びセル流選
択回路33fが選択した現用系セル流137は切替回路
34cに入力される。また、セル流選択回路33gが選
択した現用系セル流138及びセル流選択回路33hが
選択した現用系セル流139は切替回路34dに入力さ
れる。
【0057】次に、切替回路34a〜dの動作を説明す
る。切替回路34a〜dの動作はいずれも同じであるた
め、ここでは切替回路24aの動作について説明する。
切替回路34aにおいて、入力された現用系セル流13
2の速度調整用セルの位相と予備系セル流133の速度
調整用セルの位相は非同期であるため、図5に示すよう
に、速度調整用セルずれ吸収回路51がセル流選択回路
33から入力した現用系セル流132と予備系セル流1
33に含まれている速度調整用セルの位相を合せ込む。
この場合、速度調整用セルずれ吸収回路51は、現用系
を基準の系とし、現用系に挿入されている速度調整用セ
ルの位相に、予備系の速度調整用セルの位相を合わせ込
む。
【0058】次に、この速度調整用セルずれ吸収回路5
1動作を図6、図7を用いて説明する。まず、図7に示
す現用系セル流132aが図6に示す速度調整用セル検
出部61aに入力され、図7に示す予備系セル流133
が図6に示す速度調整用セル検出部61bに入力され
る。この速度調整用セル検出部61aが図7に示す現用
系セル流132aの速度調整用セル78aを検出した場
合、検出した旨を制御部64へ通知する。これにより、
制御部64はメモリ62に対してデータの読出しを禁止
する。このメモリ62は予備系セル流133に速度調整
用セルを挿入する際に、有効セルを一時格納しておくた
めのメモリとなる。このとき、メモリ62にはすでに
「セルA」、「セルB」が格納されている。
【0059】また、速度調整用セルと通常のアイドルセ
ルは、図8に示すスイッチングヘッダのフラグにより明
確に識別される。
【0060】従って、予備系セル流133の有効セルA
の読出しが遅延される。また、このとき現用系セル流1
32bの速度調整用セル78eの位相に合わせ込むよう
にして速度調整用セル挿入回路63が速度調整用セル7
8gを新たに挿入する。従って予備系セル流151の有
効セル71d(セルA)は速度調整用セル78gの後に
出力される。また、予備系の速度調整用セル検出部61
bが予備系セル流133の速度調整用セル78cを検出
した場合には、この速度調整用セル78cをメモリ62
へ書き込まない。
【0061】この結果、現用系セル流132bの速度調
整用セル78eの位相(現用系セル流132の速度調整
用セル78aの位相と同じ)と速度調整用セル78gの
位相とが合わせ込まれる。さらに、予備系の速度調整用
セル検出部61bが予備系セル流133の速度調整用セ
ル78dを検出した場合にも、この速度調整用セル78
dをメモリ62へ書き込まず、現用系の速度調整用セル
検出部61aが現用系セル流132aの速度調整用セル
78bを検出した場合、この速度調整用セル78bの位
相に合わせ込むようにして、速度調整用セル78hを挿
入する。この結果、現用系セル流132aの速度調整用
セル78fの位相(現用系セル流132の速度調整用セ
ル78bの位相と同じ)と予備系セル流151の速度調
整用セル78hの位相とが合わせ込まれる。
【0062】従って、SDHフレームからセル流を作成
する際に、現用系セル流と予備系セル流に挿入される速
度調整用セルの位相が非同期の場合でも、同期をとるこ
とにより位相の探索、位相の吸収及び同期確立等の正常
動作を保証することが可能となる。
【0063】なお、ここでは現用系を基準系としたが、
予備系を基準系としてよいのはいうまでもない。以上が
速度調整用セルずれ吸収回路51の動作説明である。
【0064】次に、現用系セル流132と、速度調整用
セルずれ吸収回路51から出力された予備系セル流15
1は図5に示す位相測定回路52と可変遅延回路53
a、bに入力される。位相測定回路52は現用系セル流
132の位相と予備系セル流151の位相を比較すると
共にカウンタndに初期値0を設定する(図9のステッ
プs901)。この比較の結果、両系のセルが一致した
か否かを調べ(図9のステップs902)、両系のセル
が一致しない場合は、ステップs907へ飛び、ここ
で、カウンタndが最大値より大きいか否かをチェック
し(図9のステップs907)、カウンタndが最大値
より大きくなければ、ndを1つカウントアップして
(図9のステップs910)、次のセルに対して再度比
較するためにステップs902へ戻る。ステップs90
7において、カウンタndが最大値よりも大きくなった
ら、すべてのセルと比較しても一致しなかったことを意
味するので、ステップs908へ飛び、ここで伝送路セ
ル流が600Mbpsか否かをチェックした後(ここで
は600Mbpsを前提としているのでYES)、予備
系のセル流選択回路33b、d、f、hが予備系セル流
の選択系を他の系列に切り替えた(ステップs909)
上で、上記現用系セル流と切り替えた後の予備系セル流
を比較するためにステップs901へ戻る。
【0065】例えば、予備系のセル流選択回路33bは
現用系セル流106と予備系セル流110との比較を行
った場合に比較結果が不一致となると、予備系セル流1
10から予備系セル流111へ切替えた(ステップs9
09)上で、現用系セル流106と予備系セル流111
とを再度比較する(ステップs901)。さらに比較結
果が不一致となった場合には、予備系のセル流選択回路
33bは予備系セル流をセル流111からセル流112
へ切替えた(ステップs909)上で現用系セル流10
6と予備系セル流112とを再度比較する(ステップs
901)。このように、現用系セル流106と予備系セ
ル流とが一致するまで、予備系セル流の系列を次々と切
替えながら現用系セル流106と切替えた予備系セル流
との比較を繰り返す。
【0066】ステップs902における比較の結果、現
用系セル流151と予備系セル流152とが一致した
ら、その時点のカウンタnd(カウンタndは結局現用
系セル流と予備系セル流との位相差を表すことになる)
に基づいて現用系セル流と予備系セル流との位相差確定
のために(Nー1)回ndセル間隔で双方のセルを比較
して(ステップs903)、双方が(Nー1)回連続し
て一致するか否かを調べる(ステップs904)。この
比較の結果、1回でもセルが一致しなかったら、双方の
セルが偶然一致しただけで位相差がまだ確定していない
ことを意味するので、再びステップs907へ飛び、カ
ウンタ(位相差)ndが最大値を超えていなければ、カ
ウンタndをカウントアップした上で次のセルに対して
再度双方のセルを比較し直し、ndが最大値を超えてい
れば、予備系セル流の切替え(ステッップs709)を
行った上で、ステップs901へ飛んで現用系セル流と
予備系セル流の位相差の検索を始めからやり直す。
【0067】ステップs904における比較の結果(N
ー1)回連続してセルが一致したら、位相差が確定した
と判断できるので、次に、切替制御部32aの制御部3
5は入力セル流の伝送速度が600Mbps(高速)で
あるか否かを調べる(ステップs905)。この場合、
入力セル流の伝送速度は600Mbpsを前提としてい
るのでyesであるから、ステップs906へ飛んで、
ここでセル流選択回路33が選択したセル流選択系の順
序が正常か否かをチェックする。この場合、現用系及び
予備系のセル流選択回路23が選択した現用系及び予備
系のセル流の選択系が相互に重複せず、従って制御部3
5は現用系セル流の系列と予備系セル流の系列とが順序
よく対応しているか否かをチェックする。
【0068】例えば、現用系セル流選択回路33aが現
用系セル流106を選択する現用系選択系をSL1、現
用系セル流選択回路33cが現用系セル流107を選択
する現用系選択系をSL2、現用系セル流選択回路33
eが現用系セル流108を選択する現用系選択系をSL
3、現用系セル流選択回路33gが現用系セル流109
を選択する現用系選択系をSL4、予備系セル流選択回
路33bが予備系セル流110を選択する予備系選択系
をSL1、予備系セル流選択回路33dが予備系セル流
111を選択する予備系選択系をSL2、予備系セル流
選択回路33fが予備系セル流112を選択する予備系
選択系をSL3、予備系セル流選択回路33hが予備系
セル流113を選択する予備系選択系をSL4とする
と、例えば、4つに分割された現用系セル流に対して各
現用系セル流選択回路33a、33c、33e、33g
がそれぞれ現用系選択系SL1、SL2、SL3、SL
4を選択した場合、4つに分割された予備系セル流に対
して各予備系セル流選択回路33b、33d、33f、
33hがそれぞれ予備系選択系SL1、SL2、SL
3、SL4を選択するか、或いは予備系セル流選択回路
33b、33d、33f、33hがそれぞれ予備系選択
系SL2、SL3、SL4、SL1を選択するか、或い
は予備系セル流選択回路33b、33d、33f、33
hがそれぞれ予備系選択系SL3、SL4、SL1、S
L2を選択するか、或いは予備系セル流選択回路33
b、33d、33f、33hがそれぞれ予備系選択系S
L4、SL1、SL2、SL3を選択するかの4通りの
内のいずれか1つが満足されているならば、現用系セル
流の系列と予備系セル流の系列とが順序よく対応してい
るとみなされる。
【0069】ステップs906における上記チェックの
結果、セル流選択回路33が選択したセル流系列の順序
が正常すなわち現用系セル流の系列と予備系セル流の系
列とが順序よく対応していれば、同期確認過程へ進む。
チェックの結果、セル流選択回路33が選択したセル流
系列の順序が正常でなければ、予備系のセル流選択回路
の系列を切替えた(ステップs909)上で、再び現用
系セル流の位相と予備系セル流の位相との位相差測定か
らやり直すためにステップs901へ戻る。
【0070】以上のように、現用系及び予備系における
選択回路の選択系が全て正常の場合にのみ、4つの切替
制御部32が同時に同期探索過程を終了し、同期確認過
程へ移行する。同期確認過程では、図5に示す可変遅延
回路53a、bが速度調整セルを用いて遅延の挿入或い
は削除を行うが、この場合も、4つの切替制御部32a
〜dが互いにリンクしながら遅延の挿入或い削除を行
う。さらに、同期確認過程において同期が確立した後、
外部から切替指令があると、各切替回路34a〜dの選
択回路54が同時に現用系セル流から予備系セル流へ無
瞬断切替を実施する。切り替えられたセル流はMUX回
路25によって再び多重され、出力セル流105として
出力される。
【0071】上記動作より伝送路セル流が高速の場合で
も、無瞬断切替を実現できる。
【0072】この実施の形態によれば、SDHフレーム
からセル流を作成する際に、現用系セル流と予備系セル
流に挿入される速度調整用セルの位相が非同期の場合で
も、同期をとることにより位相の探索、位相の吸収及び
同期確立等の正常動作を保証することが可能となるとい
う効果を奏する。また、伝送路セル流が高速の場合で
も、無瞬断切替を実現できるという効果を奏する。
【0073】実施の形態2.次に、伝送路セル流が60
0Mbps(高速)ではなく、150Mbps(低速)
の場合について説明する。伝送路セル流が150Mbp
s(低速)の場合にも、図1、図2、図3を用いること
ができる。この場合、DMUX回路31は入力した伝送
路セル流を分割しないで透過してそのまま用い、さらに
セル流選択回路33には切り替え機能を持たせず150
Mbpsの現用系セル流と150Mbpsの予備系セル
流を常に選択するようにする。例えば、セル流選択回路
33aは現用系セル流106を常に選択し、セル流選択
回路33bは予備系セル流110を常に選択し、セル流
選択回路33cは現用系セル流107を常に選択し、セ
ル流選択回路33dは予備系セル流111を常に選択
し、セル流選択回路33eは現用系セル流108を常に
選択し、セル流選択回路33fは予備系セル流112を
常に選択し、セル流選択回路33gは現用系セル流10
9を常に選択し、セル流選択回路33hは予備系セル流
113を常に選択する。これにより伝送路セル流が60
0Mbps(高速)の場合の処理と同様に処理すること
ができる。
【0074】しかし、この場合、図3において、4つの
切替制御部32a〜dのうち1つだけを使用する構成に
なるため、実装上無駄が生じてしまう。そこで、このよ
うな無駄を排除する必要がある。図10はこのような無
駄を排除するために構成された構成図である。図10に
おいて、図3と同符号は同一または相当部分を示す。1
001は入力した4つの現用系セル流103a〜dを分
割しないで透過してそのまま現用系セル流106〜10
9として出力すると共に、入力した4つの予備系セル流
104a〜dを分割しないで透過してそのまま予備系セ
ル流110〜113として出力するDMUX回路、10
02は切替回路34a〜dからのセル流141〜144
を透過してそのまま出力セル流105a〜dとして出力
するMX回路である。また、103a〜dは現用系セル
流#1〜#4、104a〜dは予備系セル流#1〜#
4、105a〜dは出力セル流#1〜#4である。
【0075】次に、図10に示した2重化切替装置の動
作を説明する。DMUX回路1001がSDH処理部1
21から送られた4つの150Mbpsの現用系セル流
103a〜d及び予備系セル流104a〜dを入力する
と、このDMUX回路1001は上記セル流をそのまま
透過し、各々現用系セル流106〜109及び予備系セ
ル流110〜113として出力する。DMUX回路10
01から出力されたセル流106〜113は切替制御部
32a〜dへ入力される。切替制御部32a〜dに設け
られたセル流選択回路33a〜hは切替制御部32毎に
使用する現用系セル流及び予備系セル流を各々固定的に
選択する。その後、上記と同様に動作して、切替制御部
32a〜dから出力されるセル流がMUX回路1002
に入力される。MUX回路1002は切替制御部32a
〜dから入力されたセル流をそのまま透過し、出力セル
流105a〜dとして出力する。
【0076】以上の動作より、伝送路セル流が150M
bpsの場合、4回線の150Mbpsセル流の無瞬断切替を
実現できる。
【0077】この実施の形態によれば、低速伝送路セル
流の無瞬断切替を実現できると共に、実装上の効率が向
上するという効果を奏する。
【0078】なお、上記の実施の形態では入力セル流が
4つの場合について記述したが、4つに限らないのはい
うまでもない。
【0079】実施の形態3.図1、図2、図3はこの実
施の形態でも用いられる。また、図11は現用系セル流
と予備系セル流との位相差を吸収する際に速度調整用セ
ルを用いて遅延を挿入する遅延挿入手段の構成を示した
構成図であり、この遅延挿入手段は図5に示す速度調整
用セルずれ吸収回路51の後段かつ選択回路54の前段
に設けられ、位相測定回路52と可変遅延回路53a、
bと制御部55とから構成される部分に相当するもので
ある。また、図12は図11に示した遅延挿入手段の動
作を示す動作説明図である。また、図13はこの実施の
形態の動作を説明する上でのこの発明に係る速度調整用
セルを用いて遅延を挿入する場合のセル流の遷移状況を
示すセル流遷移図、図14は従来のアイドルセルを用い
て遅延を挿入する場合のセル流の遷移状況を示すセル流
遷移図である。
【0080】また、図11において、図5と同符号は同
一または相当部分を示す。1101は現用系セル流13
2及び速度調整用セルずれ吸収回路51から出力された
予備系セル流151に含まれている速度調整用セルを検
出する速度調整用セル検出回路、11110、1111
は切替回路34に設けられ、図5に示す可変遅延回路5
3aと可変遅延回路bと制御回路55とを合成した回路
に相当する遅延挿入制御部、1102は速度調整用セル
をアイドルセルへ変換するアイドルセル変換回路、11
03はメモリ、1104はメモリ1103へのセル書き
込みを制御する書き込み制御回路、1105はメモリ1
103からのセル読み出しを制御する読み出し制御回
路、1106は速度調整用セルを用いて遅延を挿入する
速度調整用セル挿入回路、1107は位相が進んでいる
予備系セル流151或いは速度調整用セル挿入回路から
の出力のいずれかを選択するセレクタ、1108はアイ
ドルセル変換回路1102、メモリ1103書き込み制
御回1104、読み出し制御回路1105及び速度調整
用セル挿入回路1106を制御する制御部である。この
構成は他のセル流選択回路33b、c、dついても同様
である。
【0081】また、図12において、1207a〜eは
速度調整用セル、1208a、bは速度調整用セルから
変換されたアイドルセル、1201a〜c(セルA)、
1202a〜f(セルB)、2103a〜f(セル
C)、1204a〜f(セルD)、1205a〜f(セ
ルE)、1206a、bは速度調整用セル以外かつアイ
ドルセル以外の有効セル、132aは位相が遅れている
現用系入力セル流、151は位相が進んでいる現用系入
力セル流、132bは可変遅延挿入制御部1110にお
ける位相が遅れている現用系セル流、11001はメモ
リ1103に格納され遅延挿入前の位相が進んでいる予
備系セル流、152は可変遅延挿入制御部1110から
出力され位相が遅れている現用系セル流、153は遅延
挿入制御部1111の速度調整用セル挿入回路1106
からセレクタ1107を介して出力された遅延挿入後の
予備系セル流である。
【0082】次に、図11に示した速度調整用セル挿入
手段の動作を図12を用いて説明する。対向装置11か
ら伝送された現用系セル流と予備系セル流は実施の形態
1と同様に処理され、図11に示すように、セル流選択
回路33から出力されたセル流132と、速度調整用セ
ルずれ吸収回路51から出力されたセル流151とは共
に遅延挿入制御部1110、1111に入力される。ま
た、セル流132、151は速度調整用セル検出回路1
101にも入力され、この速度調整用セル検出回路11
01はセル流132とセル流151との位相比較を行
う。ここで、セル流151はセル流132より位相が進
んでいると仮定する。同期確認過程において、速度調整
用セル検出回路1101は位相が進んでいる系のセル流
151に挿入されている速度調整用セルをまず検出す
る。
【0083】速度調整用セル検出回路1101が速度調
整用セルを検出すると、遅延挿入制御部1111に設け
られたアイドルセル変換回路1102は速度調整用セル
をアイドルセルへ変換し、速度調整用セルと認識させな
いようにする。変換されたアイドルセルは、書き込み制
御回路1104からの制御により、位相吸収用のメモリ
1103へ書き込まれる。さらに、速度調整用セル検出
回路1101は位相が遅れている系のセル流132に挿
入されている速度調整用セルを検出すると、検出した旨
を制御部1108に通知し、通知を受けた制御部110
8は読み出し制御回路1105に対して、読み出し禁止
を指令する。
【0084】これにより、メモリ1103は位相が進ん
でいるセル流151内の速度調整用セルの読み出しを行
わず、速度調整用セル挿入回路1106を用いてセル流
132で検出した速度調整用セルと同じ位相に、新たに
速度調整用セルを挿入する。上記アイドルセルへの変換
1208bと速度調整用セル1207eの挿入との両方
の処理により、位相が進んでいる系のセル流151に1
セル分の遅延を挿入して位相差を吸収することができ
る。なお、図11に示す遅延挿入制御部1110と11
11とは同一構成であり、セル流132がセル流151
より進んでいる場合には遅延挿入制御部1110におい
て上記と同様の遅延挿入をセル流132に対して行う。
【0085】また、図12は図1、図2、図3、図11
に示すセル流の動作を示す動作説明図である。図12に
おいて、1207a〜eは速度調整用セル、1208
a、bは速度調整セルから変換されたアイドルセル、1
201a〜c(セルA)、1202a〜f(セルB)、
1203a〜f(セルC)、1204a〜f(セル
D)、1205a〜f(セルE)、1206a〜b(セ
ルF)は速度調整用セル以外かつアイドルセル以外の有
効セルである。
【0086】次に、図12に示すセル流を例にして上記
の動作を具体的に説明する。セル流151はセル流13
2aより位相が1セル分だけ進んでいると仮定する。速
度調整用セル検出回路1101がセル流151において
速度調整用セル1207bを検出すると、アイドルセル
変換回路1102は当該速度調整用セル1207bをア
イドルセル1208aへ変換する。変換されたアイドル
セル1208aはメモリ1103へ書き込まれる。さら
に、速度調整用セル検出回路1101がセル流132a
において、速度調整用セル1207aを検出すると、速
度調整用セル挿入回路1206は速度調整用セル120
7dの位置に合わせ込むように、メモリ1103から読
み出したセル流11001へ速度調整用セル1207e
を新たに挿入する。
【0087】これにより、セル流151に対して1セル
分の遅延を挿入することができる。セル流153は1セ
ル分の遅延を挿入した結果を示したものである。これに
よりセル1204e(セルD)と1204f(セルD)
以降の同期が確立する。図11の例は遅延差が1セルの
場合を示しているが、遅延差が1セル以上になる場合は
挿入する遅延差分の速度調整用セルが受信されるまで繰
返し上記処理を行うことになる。
【0088】次に、速度調整用セルを設けた理由につい
て説明する。図13は速度調整用セルとアイドルセルを
区別し、速度調整用セルを用いて現用系セル流に2セル
分の遅延を挿入する場合のセル流の処理過程におけるセ
ル流の遷移状況を示したセル流遷移図であり、図14は
速度調整用セルとアイドルセルを区別しないで、速度調
整用セルの代りにアイドルセルを用いて現用系セル流に
2セル分の遅延を挿入する従来例の方法によってセル流
を処理した場合のセル流の遷移状況を示したセル流遷移
図である。
【0089】図13において、1301は対向装置11
から伝送されてくるセル流、1302は速度調整用セル
ずれ吸収回路51から出力されるセル流、1303はア
イドルセル変換回路1102から出力されるセル流、1
304は速度調整用セル挿入回路1106から出力され
るセル流である。また、図14において、1401は対
向装置11から伝送されてくるセル流であり、ここでは
図13のセル流と比較しながら説明するために、セル流
1301と同じセル構成とする。1402は可変遅延回
路2502へ入力されるセル流、1403は可変遅延回
路2502から出力されるセル流である。
【0090】次に、図13、図14に示したセル流を比
較しながら説明する。図13に示すように、対向装置1
1からセル流1301が入力されるとSDH処理部12
1は現用系及び予備系共に速度調整用セルを付加し、次
に速度調整用セルずれ吸収回路51が現用系セル流の速
度調整用セルの位置と予備系セル流の速度調整用セルの
位置とを合わせ込んでセル流1302を作成する。この
例では、セル流1302において現用系セル流の「AB
空空CD」の直後(図中の△印の位置)と現用系セル流
の「E空FGH空IJ」の直後(図中の△印の位置)に
現用系セル流予備系セル流の双方に速度調整用セルを挿
入する。次に、この速度調整用セルを含んだセル流13
02は切替回路34の遅延挿入制御部1111のアイド
ルセル変換回路1102に入力され、アイドルセル変換
回路1102は位相が進んでいる系のセル流(この例で
は現用系セル流)の速度調整用セルをアイドルセルへ変
換してセル流1303を出力する。次に、速度調整用セ
ル挿入回路806は予備系セル流の速度調整用セルの位
置に合わせ込むようにして現用系セル流に速度調整セル
を挿入してセル流1304を作成する。
【0091】一方、図14に示すように従来例では、対
向装置11から速度調整用アイドルセル流1301と同
じセル流1401が入力されるとSDH処理部121は
現用系及び予備系共に速度調整用のアイドルセルを付加
して(この例では図中の△印の位置に付加している)セ
ル流1402を作成する。このセル流1402と図13
に示すセル流1302とは速度調整用セルがアイドルセ
ルに代わっているだけである。この速度調整用のアイド
ルセルを挿入されたセル流1402は可変遅延回路25
02に入力される。可変遅延回路2502は、予備系セ
ル流のアイドルセルを検出したらその位置に合わせ込む
ようにしてSDH処理部121で挿入した速度調整用の
アイドルセルの数と同じ数の速度調整用のアイドルセル
を連続的に挿入してセル流1403を作成する。従っ
て、この例ではセル流1403では予備系セル流の始め
のアイドルセルの位置(図中、△印の位置)に対応する
現用系セル流の位置に速度調整用のアイドルセルを連続
して2セル分挿入する。
【0092】従来の速度調整用アイドルセル挿入方式で
は、速度調整用のアイドルセルを先頭のアイドルセルの
位置で連続的に挿入するので、この先頭のアイドルセル
以降に位置するセル流はこの分速度調整用のアイドルセ
ルが削除されることになるから、有効セルが連続的に出
現する度合(バースト性)はその分高くなる(これをセ
ル揺らぎが大きいという)。この有効セルのバースト性
はSDH処理部121での速度調整用のアイドルセルの
挿入数が多ければ多い程高くなるので、後段回路(図示
せず)が有効セルを処理する場合、オーバフローが発生
して処理不可能になる場合が生じる。一方、この発明に
係る速度調整用セル挿入方式によれば、速度調整用セル
挿入回路1106が速度調整用セルを有効セルの間に分
散して挿入するので、有効セルが連続的に出現する度合
(バースト性)はその分抑えられる(これをセル揺らぎ
が小さいという)。従って、後段回路(図示せず)が有
効セルを処理する場合、その分オーバフローが発生し難
くなるので正常動作を保証できるという効果を奏する。
なお、セル揺らぎとはこのように速度調整用セルあるい
は速度調整用アイドルセルを挿入する前と挿入した後の
有効セルのずれのことをいう。
【0093】この実施の形態によれば、両系のセル流に
おける位相差を吸収することが可能である。また、速度
調整用セルを用いることにより、従来よりもセル揺らぎ
を抑制することが可能であるという効果を奏する。
【0094】実施の形態4.図15は、上記実施の形態
1において、現用系と予備系の位相差を吸収する際に、
速度調整用セルを用いて遅延を削除する遅延削除手段の
構成を示した構成図である。また、図16は図15に示
す遅延削除手段の動作を示す動作説明図である。図15
において、図11と同符号は同一または相当部分を示
す。1510、1511は遅延を削除する制御を行う遅
延削除制御部である。また、図16において、1606
a〜cは速度調整用セル、1601a〜d(セルA)、
1602a〜d(セルB)、1603a〜d(セル
C)、1604a〜d(セルD)、1605a〜c(セ
ルE)、1607a〜b(セルZ)は速度調整用セル以
外のセル、132、152は位相が進んでいるセル流、
151は遅延削除前の位相が遅れているセル流、143
は遅延削除後のセル流である。
【0095】次に、図15に示す遅延削除手段の動作を
説明する。実施の形態3と同様にしてセル流132とセ
ル流151は遅延削除手段に入力されるが、セル流15
1はセル流132より位相が遅れていると仮定する。同
期確認過程において、速度調整用セル検出回路が位相が
遅れているセル流に挿入されている速度調整用セルを検
出すると、速度調整用セル検出回路1101は速度調整
用セルを検出した旨を制御部へ通知し、制御部1108
から書き込み制御回路1104に対して、メモリへの速
度調整用セルの書き込み禁止を指令する。メモリ110
3はこの書き込み禁止指令を入力すると、速度調整用セ
ルの書き込みを行わない。これにより、位相が遅れてい
る系のセル流151から遅延を削除することができる。
なお、図12に示す遅延削除制御部1510と1511
は同一構成となり、例えば、セル流132がセル流15
1より位相が遅れている場合にはセル流132に対して
上記遅延削除を行う。
【0096】次に、図16に示すセル流を例にして上記
の動作を具体的に説明する。図16において、セル流1
51はセル流132より位相が1セル分だけ遅れている
と仮定する。速度調整用セル検出回路1101がセル流
151において、速度調整用セル1606bを検出する
と、この速度調整用セル1606bをメモリ1103に
書き込まないことによりセル流151の位相が、セル1
602d(セルB)以降1セル分進むことになる(セル
流153)。これによりセル流153のセル1603c
(セルC)とセル1603d(セルC)以降の同期が確
立する。図16の例では遅延差が1セルの場合を示して
いるが、遅延差が1セル以上になる場合は削除する遅延
差分の速度調整用セルが受信されるまで繰返し上記処理
を行う。これにより、両系の位相差を吸収することがで
きる。
【0097】また、速度調整用セルを用いることで、セ
ルの揺らぎを抑制することが可能になる。この理由につ
いて以下に説明する。
【0098】図17は速度調整用セルとアイドルセルと
を区別して速度調整用セルを用いて予備系のセル流から
2セル分の遅延を削除する場合の例を示した説明図であ
る。また、図18は速度調整用セルとアイドルセルとを
区別しないで、速度調整用セルの代わりにアイドルセル
を用いて予備系のセル流から2セル分の遅延を削除する
場合の例を示した説明図である。
【0099】図17において、1701は対向装置から
のセル流、1702は速度調整用セルずれ吸収回路51
から遅延削除手段に入力される入力セル流、1703は
遅延削除手段からの出力セル流である。また、図18に
おいて、1801は対向装置からのセル流でセル流17
01と同じものである。また、1802はSDH処理部
121で速度調整用のアイドルセルを付加された上で遅
延削除手段に入力される入力セル流、1803は遅延削
除手段からの出力セル流である。
【0100】次に、図17、図18に示したセル流を比
較しながら説明する。図17に示すように、対向装置1
1からセル流1701が入力されるとSDH処理部12
1は現用系及び予備系共に速度調整用セルを付加し、次
に速度調整用セルずれ吸収回路51が現用系セル流の速
度調整用セルの位相と予備系セル流の速度調整用セルの
位相とを合わせ込んでセル流1702を作成する。この
例では、セル流1702において現用系セル流の「AB
空空CD」の直後(図中の△印の位置)と現用系セル流
の「E空FGH空IJ」の直後(図中の△印の位置)に
現用系セル流と予備系セル流の双方に速度調整用セルを
挿入する。次に、この速度調整用セルを含んだセル流1
702は切替回路34の遅延削除制御部1511メモリ
1103と速度調整用セル検出回路1101に入力され
る。速度調整用セル検出回路1101が位相が遅れてい
る予備系の速度調整用セルを検出すると、この旨を制御
部1108に通知し、制御部1108からの指令により
予備系セル流の速度調整用セルを削除してセル流170
4を作成する。
【0101】一方、図18に示すように従来例では、対
向装置11から速度調整用アイドルセル流1701と同
じセル流1801が入力されるとSDH処理部121は
現用系及び予備系共に速度調整用のアイドルセルを付加
して(この例では図中の△印の位置に付加している)セ
ル流1802を作成する。なお、このセル流1802と
図17に示すセル流1702とは速度調整用セルがアイ
ドルセルに代わっているだけである。予備系のセルが
「YZAB空空空・・・」となっているがこれは説明を
簡単にするためセル流1702と合わせているのであ
り、常にこのようになるわけではない。この速度調整用
のアイドルセルを挿入されたセル流1802は可変遅延
回路2502に入力される。可変遅延回路2502は、
予備系セル流のアイドルセルを検出したらその位置に合
わせ込むようにしてSDH処理部121で挿入した速度
調整用のアイドルセルの数と同じ数の速度調整用のアイ
ドルセルを連続的に削除してセル流1803を作成す
る。従って、この例ではセル流1803では予備系セル
流の先頭のアイドルセルの位置(図中、△印の位置)に
対応する現用系セル流の位置に速度調整用のアイドルセ
ルを連続して2セル分削除する。従って、セル流180
3の予備系のセル流は「YZAB空CDE空FGH空空
IJKL空・・・」となる.これをセル流1802の予
備系と比較すると、「YZAB空空空」以降の「CDE
空FGH空空IJKL空・・・」が2セル分揺らぎが派
生したことになる。
【0102】従来の速度調整用アイドルセル削除方式で
は、速度調整用のアイドルセルを先頭のアイドルセルの
位置で連続的に削除するので、有効セルが連続的に出現
する度合(バースト性)はその分高くなる(これをセル
揺らぎが大きいという)。この有効セルのバースト性は
SDH処理部121での速度調整用のアイドルセルの挿
入数が多ければ多い程高くなるので、後段回路(図示せ
ず)が有効セルを処理する場合、オーバフローが発生し
て処理不可能になる場合が生じる。一方、この発明に係
る速度調整用セル削除方式によれば、遅延削除制御部1
111が有効セルの間に分散した速度調整用セルのみを
削除するので、アイドルセルは削除されず有効セルが連
続的に出現する度合(バースト性)はその分抑えられる
(これをセル揺らぎが小さいという)。従って、後段回
路(図示せず)が有効セルを処理する場合、その分オー
バフローが発生し難くなるので正常動作を保証できると
いう効果を奏する。
【0103】この実施の形態によれば、両系のセル流に
おける位相差を吸収することが可能である。また、速度
調整用セルを用いることにより、従来よりもセル揺らぎ
を抑制することが可能であるという効果を奏する。
【0104】実施の形態5.図19は、上記実施の形態
4において、遅延削除手段が速度調整用セル及びアイド
ルセルを用いて遅延を削除する場合の構成を示した構成
図である。また、図20は図19に示した遅延削除手段
の動作を示す動作説明図である。図19において、図1
5と同符号は同一または相当部分を示す。1901はア
イドルセル検出回路である。
【0105】また、図20において、2008a〜cは
アイドルセル、2009a〜cは速度調整用セル、20
01a〜d(セルA)、2002a〜d(セルB)、2
003a〜d(セルC)、2004a〜d(セルD)、
2005a〜d(セルE)、2006a〜c(セル
F)、2007a〜c(セルG)、2010a〜b(セ
ルY)、2011a〜b(セルZ)は速度調整用セル以
外のセル、132は位相が進んでいる入力セル流、15
1は遅延削除前の位相が遅れている入力セル流、152
は位相が進んでいる出力セル流、153は遅延削除後の
出力セル流である。
【0106】次に、図19に示した遅延削除手段の動作
を説明する。同期探索過程において、セル流132とセ
ル流151との位相比較を行い、セル流151はセル流
132より位相が遅れていると仮定する。その後、同期
確認過程において、速度調整用セル検出回路1101は
位相が遅れている系のセル流151に挿入されている速
度調整用セルを検出すると、検出した旨を制御部110
8へ通知する。アイドルセル検出回路1901は同じく
セル流151に挿入されているアイドルセルを検出する
と、アイドルセルを検出した旨を制御部1108へ通知
する。制御部1108は速度調整用セルを検出した旨ま
たはアイドルセルを検出した旨を通知されると、書き込
み制御回路1104に対して、メモリ1103への上記
速度調整用セル或いは上記アイドルセルの書き込み禁止
を指令する。メモリ1103はこの書き込み禁止指令に
従い速度調整用セル或いはアイドルセルの書き込みを行
わない。
【0107】これにより、位相が遅れている系のセル流
151の遅延を上記実施の形態4よりも迅速に削除する
ことができる。なお、図19に示した遅延挿入制御部1
510と1511は同一構成となり、例えば、セル流1
51がセル流132より位相が遅れている場合には遅延
挿入制御部1510がセル流132に対して上記遅延削
除を行う。
【0108】次に、上記迅速に削除することができる理
由について図20に示すセル流を例にして説明する。セ
ル流151はセル流132より位相が2セル分だけ遅れ
ていると仮定する。セル流151において、アイドルセ
ル検出回路1901がアイドルセル2008bを検出す
ると、アイドルセル2008bをメモリ1103に書き
込まないことにより、セル1512bから1セル分位相
が進む。また、速度調整用セル検出回路1101が速度
調整用セル2009bを検出した場合も同様に、速度調
整用セル2009bをメモリ1103へ書き込まないこ
とによりセル2003d(セルC)から、さらに1セル
分位相が進み、セル流152のセル2004c(セル
D)及びセル流153のセル2004d(セルD)以降
同期が確立する。なお、図20の例は遅延差が2セルの
場合を示しているが、複数セル分の遅延を削除する場合
は、削除するセル分の速度調整用セル或いはアイドルセ
ルが検出されるまで繰返し上記処理を行う。
【0109】この実施の形態によれば、アイドルセルを
用いて遅延を削除した際にセルの揺らぎは発生するが、
実施の形態3の場合よりも速く両系の位相差を吸収する
ことができる。
【0110】実施の形態6.図21は、実施の形態1に
おいて、同期が確立していない場合の2重系切替装置の
強制切替に関する処理フローを示したフローチャートで
ある。以下に2重系切替装置の動作を図21に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。このフローチャートは装
置が自ら故障した場合などに実行される強制的な切替え
処理のフローを示したものである。まず、外部からの切
替指令が有意(外部から切替指令がきていることを示
す)であるか否かを判定する(ステップS2101)。
切替指示が有意でなければ、有意になるまで繰返し判定
する。切替指示が有意になると、現用系セル流と予備系
セル流の同期が確立しているか否かを判定する(ステッ
プS2102)。同期が確立していれば、切替え可能だ
から切替指令に従い現用系から予備系へ切替える(ステ
ップS2103)。また、同期が確立していなければ、
このままでは切替できないから図3に示す予備系のセル
流選択回路33b、d、f、hが選択するセル流の系列
の値を現用系のセル流選択回路33a、c、e、gが選
択しているセル流の系列の値と同じ値に揃えた後、現用
系から予備系へ切り替える(ステップS2104)。
【0111】こうする理由は、同期探索過程では、4つ
の切替制御部32が各々独立して動作するため、同期探
索過程での比較で不一致が発生した場合に、探索対象の
セル流の系列を切替えるため、このままだと選択される
4つの予備系セル流の系列において同一のセル流の系列
が重複して発生し、その代わりに元のセル流の一部の系
列が喪失することになり、このような状態で現用系から
予備系への切替を行うと、多重した後の現用系セル流の
データが誤ったデータとなるからである。
【0112】例えば、図3に示す切替制御部33a、3
3c、33e、33gが選択している現用系セル流がそ
れぞれ106、107、108、109で、切替制御部
33b、33d、33f、33hが選択している予備系
セル流が110、111、112、113の場合、各系
列の比較の結果、現用系セル流106と予備系セル流1
10が不一致、現用系セル流107と予備系セル流11
1が一致、現用系セル流108と予備系セル流112が
一致、現用系セル流109と予備系セル流113が一致
となった場合に、不一致となった系列の予備系セル流1
10から別の系列例えば111への切替えが行われ、再
び、現用系セル流106と予備系セル流111との比較
が行われる。
【0113】このように現用系と予備系の系列比較にお
ける不一致発生後、各々がまだ同期を確立していない状
態で、外部からの切替指示が有意になると、切替制御部
32aは現用系セル流106から予備系セル流111へ
切替え、切替制御部32bは現用系セル流107から予
備系セル流111へ切替え、切替制御部32cは現用系
セル流108から予備系セル流112へ切替え、切替制
御部32dは現用系セル流109から予備系セル流11
3へ切替えることになる。この場合、切替制御部32
a、32bの現用系セル流が共にセル流11となって重
複してしまうため、これらのセル流を多重した後のセル
流には110がなく、重複した111が残ることにな
り、元のセル流とは全く異なった異常なデータとなる。
すなわち、セル流のデータの正常性が保証できなくな
る。ステップS2104における処理はこのような不具
合の発生を防止するために行う。
【0114】この実施の形態によれば、同期が確立して
いない場合における切替においても、セル流選択回路3
3の正常な動作を保証することができる。
【0115】実施の形態7.図22は、実施の形態7に
おいて、基準としない系にて異常に到着する速度調整用
セルの位相を合わせ込む場合の構成を示した構成図であ
る。図22において、図6と同一符号のものは同一また
は相当部分を示す。2201はアイドルセル変換回路で
ある。
【0116】速度調整用セルの位相のずれは、速度調整
用セルを挿入する速度調整用セル挿入回路で発生するず
れに依存しているため、通常の動作をしている分には、
実施の形態1における速度調整用セルずれ吸収回路で吸
収できる。これは、非同期に入力される速度調整用セル
のすれに対応できるだけの容量を持つメモリを実装する
ことで可能となる。しかし、メモリ領域は有限であるた
め、現用系と予備系の速度調整用セルの位相のずれが異
常に大きい場合にはセルの正常性が保証されない場合が
ある。例えば、現用系を基準の系とすると、予備系にお
いて故障等により有効セルが全く到着せず、速度調整用
セルだけが異常に多く到着し、かつ現用系では有効セル
のみが到着し、速度調整用セルが全く到着しない場合が
ある。この場合には、メモリ62にセルを全く格納でき
ず、かつ現用系セル流のセルの到達の都度、メモリ62
に格納されているセルの読み出しのみが続いてしまうた
め、メモリ62においてアンダーフローが発生する可能
性がある。
【0117】このような事態の発生を未然に防止するた
めの回路構成を、図22を用いて説明する。アンダーフ
ローが起こる可能性がある状態で、予備系側が速度調整
用セルを検出した場合、検出された速度調整用セルを、
アイドルセル変換回路2301によってアイドルセルへ
変換する。変換されたアイドルセルはメモリ62に書き
込まれる。よって、あたかもメモリ62にアイドルセル
が到着したように動作するので、予備系に速度調整用セ
ルが異常に多く到着してもその都度メモリ62からアイ
ドルセルとして読み出すことができ、従って現用系アン
ダーフローの発生を回避できる。なお、速度調整用セル
とアイドルセルは、セルの情報としては同一であるた
め、後段回路(図示せず)の処理には全く影響がない。
【0118】この実施の形態によれば、予備系において
故障等により有効セルが全く到着せず、速度調整用セル
だけが異常に多く到着し、かつ現用系では有効セルのみ
が到着し、速度調整用セルが全く到着しない場合メモリ
62でのアンダーフローを防止することが可能となる。
【0119】実施の形態8.図23は、実施の形態7に
おいて、基準とする系にて異常に到着する速度調整用セ
ルの位相を合わせ込む場合の構成を示した構成図であ
る。図23において、図23と同一符号のものは同一ま
たは相当部分を示す。2301はアイドルセル変換回路
である。
【0120】速度調整用セルの位相のずれは、速度調整
用セルを挿入する速度調整用セル挿入回路で発生するず
れに依存しているため、通常の動作をしている分には、
実施の形態1における速度調整用セルずれ吸収回路で吸
収できる。これは、非同期に入力される速度調整用セル
のすれに対応できるだけの容量を持つメモリを実装する
ことで可能となる。しかし、メモリ領域は有限であるた
め、現用系と予備系の速度調整用セルの位相のずれが異
常に大きい場合にはセルが保証されないことが考えられ
る。例えば、現用系を基準の系とすると現用系において
故障等により有効なセルが全く到着せず、速度調整用セ
ルのみが異常に多く到着し、かつ予備系において有効セ
ルのみが到着し、速度調整用セルが全く到着しないよう
な場合、現用系セル流の速度調整用セルを検出する都
度、速度調整用セルをメモリ62へ書き込むので、メモ
リ62においてオーバーフローが発生する可能性があ
る。
【0121】このような事態の発生を未然に防止するた
めの回路構成を、図23を用いて説明する。オーバーフ
ローが起こる可能性がある状態で、現用系側が速度調整
用セルを検出した場合、このアイドルセル変換回路23
01が検出された速度調整用セルを、すべてアイドルセ
ルへ変換するので、現用系に速度調整用セルが異常に多
く到着してもその都度メモリ62からアイドルセルとし
て読み出すことができ、従って現用系オーバーフローの
発生を回避できる。なお、速度調整用セルとアイドルセ
ルは、セルの情報としては同一であるため、後段回路
(図示せず)の処理には全く影響がない。
【0122】この実施の形態によれば、メモリ62での
オーバーフローを防止することが可能となる。
【0123】ところで上記説明では、伝送路セル流とし
て150Mbps及び600Mbpsを例に挙げている
が、それ以上の速度を持つ伝送路に利用できることはい
うまでもない。
【0124】
【発明の効果】第1の発明によれば、入力された伝送路
セル流が高速の場合はセル単位で複数の低速なセル流に
分割し、或は入力された伝送路セル流が低速の場合はセ
ル流を透過するセル流分割制御手段と、該分割制御手段
により分割されたセル流の数だけ設けられ、分割制御手
段により複数に分割されたセル流の内から1つのセル流
を選択するセル流選択回路と、上記分割制御手段により
分割されたセル流の数だけ設けられ、現用系と予備系の
セル流を比較することにより、両系の位相差を探索し、
該位相差を吸収して同期をとった後で、伝送路を現用系
から予備系へ無瞬断に切り替える切替回路と、複数の上
記セル流選択回路及び上記切替回路が互いに協調動作す
るための制御信号と、入力された伝送路セル流が高速の
場合は上記切替回路より出力されたセル流を再び多重
し、入力された伝送路セル流が低速の場合は上記切替回
路より出力されたセル流を透過することにより元のセル
系列へ戻す多重制御手段とを備えたので、伝送路セル流
が低速の場合のみでなく高速の場合でも、無瞬断切替を
実現できるという効果を奏する。
【0125】また、第2の発明によれば、分割制御手段
は入力された伝送路セル流が低速の場合、該セル流を複
数入力すると共に該複数のセル流をそのまま透過し、多
重制御手段は複数の入力セル流をそのまま透過して出力
するので、低速伝送路セル流の無瞬断切替を実現できる
と共に、実装上の効率が向上するという効果を奏する。
【0126】また、第3の発明によれば、SDH処理部
は、SDH伝送フレームからセル流を生成する際に発生
する該ペイロード情報の速度と、2重化切替装置に入力
されるセルの速度との位相のずれを重畳させ、、受信し
た該SDH伝送フレームのオーバーヘッド部がこの位相
のずれが所定のセル数分に達した時点で、速度調整用セ
ルを挿入する速度調整用セル挿入手段を備え、切替回路
は、速度調整用セルを検出する速度調整用セル検出手段
と、速度調整用セルとアイドルセルとを明確に識別する
手段と、現用系と予備系の内で位相が進んでいる系へ上
記速度調整用セルを用いて遅延を挿入する遅延挿入手段
とを備えたので、現用系セル流と予備系セル流の位相を
吸収し、速度調整用セルを挿入することによりセルの揺
らぎを抑制することができるという効果を奏する。
【0127】また、第4の発明によれば、速度調整用セ
ルを検出する速度調整用セル検出手段と、速度調整用セ
ルとアイドルセルとを明確に識別する手段と、現用系と
予備系の内で位相が遅れている系から速度調整用セルを
用いて遅延を削除する遅延削除手段とを備えたので、現
用系セル流と予備系セル流の位相を吸収し、速度調整用
セルのみを削除することにより、セルの揺らぎを抑制す
ることができるという効果を奏する。
【0128】また、第5の発明によれば、遅延削除手段
は上記速度調整用セルまたはアイドルセルを用いて遅延
を削除するので、現用系セル流と予備系セル流の位相を
より早く吸収できるという効果を奏する。
【0129】また、第6の発明によれば、セル流れ選択
手段は現用系から予備系へ切替を行う際に、現用系と予
備系が同期が確立していない場合でも、予備系のセル流
選択回路の選択系を現用系のセル流選択回路の選択系に
合わせ込むので、上記手段により、同期が確立していな
い際の切替においても、セル流選択回路の誤動作を無く
すという効果を奏する。
【0130】また、第7の発明によれば、分割制御手段
が伝送路セル流を複数に分割して処理を行う場合、SD
H処理部は受信した伝送フレームのオーバーヘッド領域
が、切替回路の個数に相当するセル数分に達した場合、
該切替回路の個数分の速度調整用セルを連続して挿入す
る速度調整用セル挿入回路を備えたので、速度調整用セ
ルを用いた遅延差の吸収を行う際のセル順序の乱れを防
ぐという効果を奏する。
【0131】また、第8の発明によれば、現用系セル流
と予備系セル流に挿入されている速度調整用セルの位相
にずれが生じる場合でも、位相測定回路及び可変遅延回
路の前段にて現用系セル流と予備系セル流の速度調整用
セルの位相を合わせ込むことにより、位相探索、位相吸
収及び同期確立等の正常動作を保証することが可能とな
るという効果を奏する。
【0132】また、第9の発明によれば、速度調整用セ
ル制御手段は、基準としない系に挿入される速度調整用
セルの頻度が異常に高く、かつ基準となる系に挿入され
る速度調整用セルの頻度が異常に低い場合、基準としな
い系の速度調整用セルをアイドルセルに変換する変換制
御手段と、該メモリへ変換されたアイドルセルの書き込
みを行う書き込み制御手段とを備えたので、該メモリで
のアンダーフローを防止するという効果を奏する。
【0133】また、第10の発明によれば、速度調整用
セル制御手段は、基準となる系に挿入される速度調整用
セルの頻度が異常に高く、かつ基準としない系に挿入さ
れる速度調整用セルの頻度が異常に低い場合、該メモリ
からの読み出しを行う読み出し制御手段と、基準となる
系に挿入される速度調整用セルをアイドルセルへ変換す
る変換制御手段とを備えたので、該メモリでのオーバー
フローを防止するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る2重化切替装置を含むシステ
ム全体の構成を示すシステム構成図である。
【図2】 伝送速度が600Mbpsの場合のSDH処
理部121の構成を示した構成図である。
【図3】 この発明に係る2重化切替装置の一実施の形
態を示す構成図である。
【図4】 図3に示すDMUX31及びMUX35で扱
うセル流の遷移状況を示したセル遷移図である。
【図5】 図3に示した切替回路34aの構成を示す構
成図である。
【図6】 切替回路34aにおける図5に示した速度調
整用セルずれ吸収回路51の構成を示した構成図であ
る。
【図7】 図6に示した速度調整用セルの構成における
セル流の遷移状況を示した動作説明図である。
【図8】 有効セル、アイドルセル及び速度調整用セル
の構成を示した各種セル構成図である。
【図9】 図2に示す2重化切替装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 伝送速度が低速な場合の実装の無駄を排除
するために構成された構成図である。
【図11】 は現用系セル流と予備系セル流との位相差
を吸収する際に速度調整用セルを用いて遅延を挿入する
遅延挿入手段の構成を示した構成図である。
【図12】 図11に示した遅延挿入手段の動作を示す
動作説明図である。
【図13】 図13はこの実施の形態の動作を説明する
上でのこの発明に係る速度調整用セルを用いて遅延を挿
入する場合のセル流の遷移状況を示すセル流遷移図であ
る。
【図14】 従来のアイドルセルを用いて遅延を挿入す
る場合のセル流の遷移状況を示すセル流遷移図である。
【図15】 現用系と予備系の位相差を吸収する際に、
速度調整用セルを用いて遅延を削除する遅延削除手段の
構成を示した構成図である。
【図16】 図15に示す遅延削除手段の動作を示す動
作説明図である。
【図17】 速度調整用セルとアイドルセルとを区別し
て速度調整用セルを用いて予備系のセル流から2セル分
の遅延を削除する場合の例を示した説明図である。
【図18】 速度調整用セルとアイドルセルとを区別し
ないで、速度調整用セルの代わりにアイドルセルを用い
て予備系のセル流から2セル分の遅延を削除する場合の
例を示した説明図である。
【図19】 遅延削除手段が速度調整用セル及びアイド
ルセルを用いて遅延を削除する場合の構成を示した構成
図である。
【図20】 図19に示した遅延削除手段の動作を示す
動作説明図である。
【図21】 同期が確立していない場合の2重系切替装
置の強制切替に関する処理フローを示したフローチャー
トである。
【図22】 基準としない系にて異常に到着する速度調
整用セルの位相を合わせ込む場合の構成を示した構成図
である。
【図23】 基準とする系にて異常に到着する速度調整
用セルの位相を合わせ込む場合の構成を示した構成図で
ある。
【図24】 図1に示した従来方式のSDH処理部12
1の構成を示した構成図である。
【図25】 図1または図24に示した従来方式の2重
化切替装置の構成を示す構成図である。
【図26】 図25に示した従来の2重化切替装置の動
作を示したフローチャートである。
【図27】 ペイロード情報の伝送速度と生成されるセ
ルの伝送速度とを調整するための速度調整用アイドルセ
ルの挿入位置が、現用系と予備系で非同期となるため、
発生する問題点を説明する図である。
【図28】 図27における問題点を解決するための手
段を得ることを目的とすることを説明する図である。
【符号の説明】
11 対向装置 12 受信装置 21 SDH/セル変換回路 22 バッファ 23 速度調整用セル挿入回路 31 DMUX回路 32 切替制御部 33 セル流選択回路 34 切替回路 35 MUX回路 51 速度調整用セルずれ吸収回路 52 位相測定回路 53 可変遅延回路 54 選択回路 55 制御部 61 速度調整用セル検出部 62 メモリ 63 速度調整用セル挿入回路 64 制御部 121 SDH処理部 122 2重化切替装置 1101 速度調整用セル検出回路 1102 アイドルセル変換回路 1103 メモリ 1104 書き込み制御回路 1105 読み出し制御回路 1106 速度調整用セル挿入回路 1107 セレクタ 1108 制御部 1110 遅延挿入制御部 1111 遅延挿入制御部 1510 遅延削除制御部 1511 遅延削除制御部 1901 アイドルセル検出回路 2201 アイドルセル検出回路 2301 アイドルセル検出回路 2401 SDH/セル変換回路 2402 バッファ 2403 速度調整用アイドルセル挿入回路 2501 位相測定回路 2502 可変遅延回路 2503 現用系/予備系選択回路 2504 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04Q 3/00 9466−5K H04L 11/20 D (72)発明者 佐藤 浩之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 鈴木 孝昌 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 大島 一能 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向装置から同一の2重化されたSDH
    フレームを受信すると該SDH伝送フレームのオーバー
    ヘッド部を除いたペイロード情報をセル単位に取り出し
    て同一の現用系と予備系のセル流を生成するSDH処理
    部と、この現用系と予備系のセル流の位相差を探索し、
    位相同期をとった後、セル抜け・セル重複等を起こさず
    に現用系から予備系へ無瞬断で切り替わる2重化切替装
    置とを備え、2重化切替装置は、上記入力された伝送路
    セル流が高速の場合はセル単位で複数の低速なセル流に
    分割し、或は入力された伝送路セル流が低速の場合はセ
    ル流を透過するセル流分割制御手段と、該分割制御手段
    により分割されたセル流の数だけ設けられ、分割制御手
    段により複数に分割されたセル流の内から1つのセル流
    を選択するセル流選択回路と、上記分割制御手段により
    分割されたセル流の数だけ設けられ、現用系と予備系の
    セル流を比較することにより、両系の位相差を探索し、
    該位相差を吸収して同期をとった後で、伝送路を現用系
    から予備系へ無瞬断に切り替える切替回路と、複数の上
    記セル流選択回路及び上記切替回路が互いに協調動作す
    るための制御信号と、入力された伝送路セル流が高速の
    場合は上記切替回路より出力されたセル流を再び多重
    し、入力された伝送路セル流が低速の場合は上記切替回
    路より出力されたセル流を透過することにより元のセル
    系列へ戻す多重制御手段とを備え、上記セル流選択回路
    は予め異なる現用系セル流を選択し、予備系セル流との
    位相差を探索する際に、現用系セル流と予備系セル流が
    一致しない場合には、上記セル流選択回路が、該予備系
    セル流の選択系を変更し、再度比較を行い、位相差を探
    索するまで選択系の変更を繰返し、該現用系セル流と該
    予備系セル流が一致した場合には、上記分割制御手段に
    より分割されたセル流毎に設けられた上記セル流選択回
    路の間で、該予備系セル流の選択系の値が重複せず、か
    つ該現用系セル流と同じ系列であることを確認した上
    で、複数の上記切替回路を協調動作させながら、探索し
    た位相差を吸収し、位相同期をとり、同期を確立した後
    に現用系から予備系へ伝送路の系を切り替えることを特
    徴とする2重化処理装置。
  2. 【請求項2】 分割制御手段は入力された伝送路セル流
    が低速の場合、該セル流を複数入力すると共に該複数の
    セル流をそのまま透過し、多重制御手段は複数の入力セ
    ル流をそのまま透過して出力することを特徴とする請求
    項1記載の2重化処理装置。
  3. 【請求項3】 SDH処理部は、SDH伝送フレームか
    らセル流を生成する際に発生する該ペイロード情報の速
    度と、2重化切替装置に入力されるセルの速度との位相
    のずれを重畳させ、受信した該SDH伝送フレームのオ
    ーバーヘッド部がこの位相のずれが所定のセル数分に達
    した時点で、速度調整用セルを挿入する速度調整用セル
    挿入手段を備え、切替回路は、速度調整用セルを検出す
    る速度調整用セル検出手段と、速度調整用セルとアイド
    ルセルとを明確に識別する手段と、現用系と予備系の内
    で位相が進んでいる系へ上記速度調整用セルを用いて遅
    延を挿入する遅延挿入手段とを備えたことを特徴とする
    請求項1記載の2重化処理装置。
  4. 【請求項4】 SDH処理部は、SDH伝送フレームか
    らセル流を生成する際に発生する該ペイロード情報の速
    度と、2重化切替装置に入力されるセルの速度との位相
    のずれを重畳させ、受信した該SDH伝送フレームのオ
    ーバーヘッド部がこの位相のずれが所定のセル数分に達
    した時点で、速度調整用セルを挿入する速度調整用セル
    挿入手段を備え、切替回路は、速度調整用セルを検出す
    る速度調整用セル検出手段と、速度調整用セルとアイド
    ルセルとを明確に識別する手段と、現用系と予備系の内
    で位相が遅れている系から速度調整用セルを用いて遅延
    を削除する遅延削除手段とを備えたことを特徴とする請
    求項1記載の2重化処理装置。
  5. 【請求項5】 遅延削除手段は、上記速度調整用セルま
    たはアイドルセルを用いて、遅延を削除することを特徴
    とする請求項4記載の2重化処理装置。
  6. 【請求項6】 セル流れ選択手段は現用系から予備系へ
    切替を行う際に、現用系と予備系が同期が確立していな
    い場合でも、予備系のセル流選択回路の選択系を現用系
    のセル流選択回路の選択系に合わせ込むことを特徴とす
    る請求項1記載の2重化処理装置。
  7. 【請求項7】 分割制御手段が伝送路セル流を複数に分
    割して処理を行う場合、SDH処理部は受信した伝送フ
    レームのオーバーヘッド領域が、切替回路の個数に相当
    するセル数分に達した場合、該切替回路の個数分の速度
    調整用セルを連続して挿入する速度調整用セル挿入回路
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の2重化処理装
    置。
  8. 【請求項8】 対向装置から同一の2重化されたSDH
    フレームを受信すると該SDH伝送フレームのオーバー
    ヘッド部を除いたペイロード情報をセル単位に取り出し
    て同一の現用系と予備系のセル流を生成するSDH処理
    部と、ペイロード情報からセル流を作成する際に、該ペ
    イロード情報の速度と、生成したセルの速度のずれを重
    畳して、このずれが所定のセル数に達した時点で、両系
    のセル流に速度調整用セルを挿入する速度調整用セルを
    挿入手段と、現用系セル流と予備系セル流の位相差を速
    度調整用セルにより吸収し同期を確立する可変遅延回路
    と、可変遅延回路とは別に、現用系と予備系の位相探索
    時に発生するセルのゆらぎを抑制するために可変遅延回
    路で吸収する位相差を事前に探索する位相測定回路を設
    け、セル重複等を起こさずに現用系から予備系へ無瞬断
    で切り替わる2重化切替装置と、を備え、該2重化切替
    装置は速度調整用セルを検出する速度調整用セル検出手
    段と、速度調整用セルとアイドルセルとを明確に識別す
    る手段と、現用系と予備系のどちらか一方を基準の系と
    し、基準の系に挿入されている該速度調整用セルに、も
    う一方の系の速度調整用セルの位置を合わせ込む速度調
    整用セルずれ吸収手段と、を備え、該速度調整用セルず
    れ吸収手段は速度調整用セルの位置を合わせ込む系に、
    合わせ込む際にセルを待たせるためのメモリを備え、速
    度調整用セル検出手段が基準となる系に速度調整用セル
    を検出した場合に、基準とならない他方の系のメモリか
    らの読み出しを行わず、基準となる系の速度調整用セル
    の位置に合わせて、基準とならない系に速度調整用セル
    を挿入し、基準となる系に速度調整用セル以外のセルが
    検出された場合、該メモリからの読み出しを行い、基準
    としない系に速度調整用セルが検出された場合、上記メ
    モリへ該速度調整用セルを書き込まず、基準としない系
    に速度調整用セル以外のセルが挿入されている場合、該
    メモリへの書き込みを行う制御手段を備えたことを特徴
    とする2重化処理装置。
  9. 【請求項9】 速度調整用セル制御手段は、基準としな
    い系に挿入される速度調整用セルの頻度が異常に高く、
    かつ基準となる系に挿入される速度調整用セルの頻度が
    異常に低い場合、基準としない系の速度調整用セルをア
    イドルセルに変換する変換制御手段と、該メモリへ変換
    されたアイドルセルの書き込みを行う書き込み制御手段
    とを備えたことを特徴とする請求項8記載の2重化処理
    装置。
  10. 【請求項10】 速度調整用セル制御手段は、基準とな
    る系に挿入される速度調整用セルの頻度が異常に高く、
    かつ基準としない系に挿入される速度調整用セルの頻度
    が異常に低い場合、該メモリからの読み出しを行う読み
    出し制御手段と、基準となる系に挿入される速度調整用
    セルをアイドルセルへ変換する変換制御手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項8記載の2重化処理装置。
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