JP3372075B2 - 同期制御方式 - Google Patents

同期制御方式

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JP3372075B2
JP3372075B2 JP01307193A JP1307193A JP3372075B2 JP 3372075 B2 JP3372075 B2 JP 3372075B2 JP 01307193 A JP01307193 A JP 01307193A JP 1307193 A JP1307193 A JP 1307193A JP 3372075 B2 JP3372075 B2 JP 3372075B2
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敏則 小柳
眞治 太田
宏哉 櫻井
宏 太田
裕巳 上田
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Fujitsu Ltd
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  • Detection And Prevention Of Errors In Transmission (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は同期制御方式に関し、特
に二重化された系のセルを無瞬断で切り替えることがで
きるように同期化する同期制御方式に関する。
【0002】各種の通信において、伝送路や伝送装置を
二重化構成として、通信網の信頼性の向上を図ってい
る。また、ATM(Asynchronous Transfer Mode)方式に
おいては、ディジタル音声信号、ディジタル画像信号,
各種のデータ等を固定長パケット化し、それをセルとし
て伝送するものであり、現用系と予備系との二重化構成
とした場合、切替えを行う場合に、有効セルの欠落や重
複が生じないように切り替える無瞬断二重化切替えを可
能とずることが要望されている。
【0003】
【従来の技術】二重化システムは、例えば、図11に示
すように、送信側31においては、分配部33により送
信部34,35に送信データを分配し、送信部34,3
5からそれぞれ伝送路38,39にデータを送出する。
受信側32においては、受信部36,37によりそれぞ
れ受信し、セレクタ41によりいずれか一方の受信デー
タを選択して出力する。即ち、二点鎖線で示すように、
送信部34と伝送路38と受信部36とにより現用伝送
系としての現用系(0系)を構成し、また送信部35と
伝送路39と受信部37とにより予備伝送系としての予
備系(1系)を構成している。
【0004】このような二重化システムにおいて、AT
M方式によるセルを送信側31から受信側32に伝送
し、現用系の障害発生時に予備系のセレクタ41によっ
て切り替えることになる。
【0005】この場合、無瞬断で切り替える方式とし
て、送信側31の分配部33からネットワークのセンタ
ー(図示せず)側から切替用トリガセルを挿入して予備
系及び現用系の双方に送信し、受信側32の受信部3
6,37のバッファ(図示せず)からこの切替用トリガ
セルを同時に読み出した時に現用系と予備系とのセルが
同期化したと判断して、セレクタ41を切替制御する方
式が考えられる。即ち、セレクタ41を制御して現用系
と予備系との切り替えを行う時に、現用系と予備系との
セル同期を取る方式である。
【0006】また現用系と予備系のセルについて、受信
部36,37のバッファ(図示せず)により伝送路3
8,39等による伝送遅延差を吸収し、常時同期状態と
しておき、現用系の障害発生等により予備系に切り替え
る時に、直ちにセレクタ41を制御して無瞬断で切り替
える方式も考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の切
替用トリガセルを用いる同期制御方式では、受信側32
の受信部36,37のバッファからこの切替用トリガセ
ルを同時に読み出した時にセレクタ41での切替を行う
ので、切替用トリガセルが同時に検出できるまでに時間
が掛かってしまう。
【0008】また、この切替用トリガセルの同時検出時
毎に切替動作を実行するため、先に切替用トリガセルが
到着した系のバッファからは空きセルが出力されるのに
対して後に切替用トリガセルが到着した系のバッファか
らは連続して有効セルが出力されており、これら両系の
間で切替を行う度毎に位相差吸収揺らぎが生じ、有効セ
ルの濃密差が発生してしまうという問題がある。
【0009】更に、受信部36,37のバッファにより
常時同期状態として、セレクタ41により無瞬断切替を
行わせる方式は、一旦同期が確立してもその後にセル廃
棄や余分なセルの挿入等により同期外れが生じる欠点が
あり、このような同期外れが生ずると、現用系から予備
系に切り替える時に、直ちにセレクタ41を制御した場
合、セルの欠落や重複が生じる欠点がある。
【0010】従って本発明は、位相差吸収揺らぎを発生
させることなく短時間で同期を確立させ且つその後にセ
ル廃棄や余分なセルの挿入等があってもその同期を維持
できるように制御する方式を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る同期制御方式は、図1(1) に示すよう
に、二重化構成の現用系と予備系の有効セルをそれぞれ
入力して位相差吸収を行うファーストイン・ファースト
アウト(FIFO)・メモリバッファ1,2と、該バッ
ファ1,2を制御する同期制御部3とを備え、該同期制
御部3が該バッファ1,2から同期して該有効セルを読
み出してセレクタ4に与え、該セレクタ4で該現用系と
該予備系とを無瞬断で切り換える同期制御方式を前提と
するものである。
【0012】そして、セレクタ4の前段にセル一致比較
回路5を設け、該同期制御部3が予備系のバッファより
同一のユーザーセルを連続して読み出させ、現用系のバ
ッファから自由読出したユーザーセルと該セル一致比較
回路5で比較させ、所定閾値まで一致するセルが見つか
らなかったときには今度は逆に該現用系のバッファより
同一のユーザーセルを連続して読み出させ、該予備系の
バッファから自由読出したユーザーセルと該セル一致比
較回路5で比較させ、該比較動作を一致するセルが見つ
かるまで交互に切替を行い、一致するセルが見つかった
場合には同期確立が得られたものとし、この後は該同期
制御部3は更に、該現用系又は予備系のバッファから有
効セルの読出が可能な状態の時に、該予備系又は現用系
のバッファに有効セルが無い場合、該現用系又は予備系
のバッファの読出を停止して、該現用系と予備系から空
きセルを送り出し、該予備系又は現用系のバッファに有
効セルが入力された時に、該現用系と予備系のバッファ
から同期して該有効セルを読み出し同期を維持すること
を特徴としている。
【0013】また本発明では、同期制御部3が、該同期
確立後の同期読出において所定数のセルが連続不一致の
とき、該同一のユーザーセルを連続読出していたバッフ
ァで再び同一のセルの連続読出動作を実行させることが
できる。
【0014】更に本発明では、該セル一致比較回路5
が、所定段数の後方保護を設定してセルの連続一致比較
を行うようにしてもよい。
【0015】更に本発明では、該連続一致比較でセル一
致が検出できなかったときには該連続一致比較を繰り返
して行うこともできる。
【0016】更に本発明では、該セル一致比較回路5
が、セル一致比較のビット数を削減することが好まし
く、この削減したセル一致比較のビット数で多数決論理
により判定してもよい。
【0017】更に本発明では、該同期制御部3が、該第
1又は予備系の有効セル廃棄時に、廃棄した有効セルの
位置にダミーセルを挿入して、該ダミーセルを有効セル
として該バッファに入力してもよい。
【0018】
【作用】図1(1) に示す本発明に係る同期制御方式を同
図(2) に概念的に示すフローチャートを参照して説明す
ると、まず、二重化構成の一方の系を現用系として使用
している場合、他方の系は予備系であり、現用系の揺ら
ぎはトラヒックに悪影響を与えるのに対し、予備系の揺
らぎは全体のトラヒックには影響を与えないので、予備
系のバッファ2から同一のセルを連続して読み出すこと
により同期確立を行う。
【0019】このため、まず予備系のバッファ2から同
一のユーザーセルが読み出され(ステップT1)、セル
一致比較回路5に送られると共に現用系バッファ1から
は自由読出が行われ、これらのバッファ1,2からのユ
ーザーセルがセル一致比較回路5で比較され、両系のユ
ーザーセルの一致比較が行われる(ステップT2)。
【0020】尚、この一致比較において該当するセルを
見逃すことは揺らぎの原因となるので極力避ける必要が
あり、比較ビット数を減らすことによって該当セルを見
逃す確率を小さくさせることが出来る。また、これと同
様に比較したビット中の過半数が一致していれば同一セ
ルとして判断するという多数決論理を採用することによ
り、ビット誤りによる該当セルを見逃す確率を低減させ
ることができる。
【0021】両系のユーザーセルの一致比較の結果、一
致していることが分かったときには、一致したユーザー
セル以降のセルに対して所定の段数だけ後方保護を行い
(ステップT3)、この後方保護によってもユーザーセ
ルの一致が検出されたときには同期確立が得られたもの
と判定する(ステップT4)。
【0022】一方、ステップT2で一致検出できなかっ
たときには、予備系より現用系の方が位相が早いことが
予想されるので、今度は現用系のバッファ1から同一の
ユーザーセルが読み出され(ステップT5)、セル一致
比較回路5に送られると共に予備系バッファ2からは自
由読出が行われ、これらのバッファ1,2からのユーザ
ーセルがセル一致比較回路5で比較され、両系のユーザ
ーセルの一致比較が行われる(ステップT6)。
【0023】この一致比較の結果、一致していることが
分かったときには、やはり一致したユーザーセル以降の
セルに対して所定の段数だけ後方保護を行い(ステップ
T7)、この後方保護によってもユーザーセルの一致が
検出されたときには同期確立が得られたものと判定する
(ステップT4)。
【0024】但し、ステップT6で一致検出できなかっ
たときには、再びステップT1に戻って予備系バッファ
2からの同一ユーザーセルの読出を実行し、この比較動
作を一致するセルが見つかるまで、好ましくは所定回数
だけ、交互に切替を行うこととなる。
【0025】このようにして得られた同期確立後には同
期制御部3は各バッファ1,2からの同期読出を行う。
但し、同期制御部3は、該同期確立後の同期読出におい
て所定数のセルが連続不一致のとき、該同一のユーザー
セルを連続読出していたバッファで再び同一のセルの連
続読出動作を実行させれば、徐々に位相差を吸収するこ
とができる。
【0026】上記の同期読出を図2のフローチャートを
参照して説明すると、同期制御部3は、現用系及び予備
系のバッファ1,2が空きか否かを、バッファ1,2か
らの容量情報(蓄積された有効セル数)により判定する
(ステップT11,T12)。そして、両バッファ1,
2が空きでない場合、即ち、有効セルが蓄積されている
場合は、両系の有効セルを同期して読み出す(ステップ
T13)。
【0027】また現用系のバッファ1が伝送遅延等によ
り空きの場合は、予備系のバッファ2の読出を停止させ
(ステップT14)、予備系のバッファ2より空きセル
を送出させる(ステップT15)。また、バッファ1は
空きでないがバッファ2が空きの場合は、バッファ1の
読出を停止させ(ステップT16)、バッファ1より空
きセルを送出させる(ステップT17)。
【0028】このように、伝送遅延等により一方のバッ
ファにユーザーセルがなくなった場合、他方のバッファ
からユーザーセルの読出を行うと、両系のユーザーセル
のずれが生じるので、同期制御部3は、バッファ1のユ
ーザーセルとバッファ2のユーザーセルとを同期して読
み出すようにしたので、一旦同期が確立した後は、伝送
遅延等のバラツキがあっても同期状態を維持し、系選択
制御信号によりセレクタ4を制御して、現用系と予備系
との切替を行う場合に無瞬断切替を可能とすることが出
来る。
【0029】また、同期確立後の同期読出時において、
セルのヘッダのビット誤り等によりセルが廃棄される場
合があり、廃棄セルは空きセルとするものであるから、
バッファには蓄積されないことになる。従って、セル廃
棄が生じると、バッファ1,2から同期してユーザーセ
ルの読出しを行ったとしても、内容が異なるセルが同時
に読み出されるだけで、実際の同期状態とは異なる状態
となる。
【0030】そこで、本発明では更に、廃棄されたセル
の代わりにダミーセルを挿入し、このダミーセルをユー
ザーセルとしてバッファに入力する。それにより、ダミ
ーセル以後のユーザーセルは内容が同一となって、実際
の同期状態を維持することができる。
【0031】
【実施例】図3乃至図6は本発明に係る同期制御方式の
実施例を示したもので、この内、図3のフローチャート
及び図4のタイムチャートは共に予備系の位相の方が現
用系の位相より早いと仮定したときの同期確立モードを
示し、図5のフローチャート及び図6のタイムチャート
は共に現用系の位相の方が予備系の位相より早いと仮定
したときの同期確立モードを示している。
【0032】上述の如く、二重化構成の一方の系を現用
系として使用している場合、他方の系は予備系であり、
現用系の揺らぎはトラヒックに悪影響を与えるのに対
し、予備系の揺らぎは全体のトラヒックには影響を与え
ないので、予備系のバッファ2から同一のセルを連続し
て読み出すことにより同期確立を行う必要がある。
【0033】そこで、まず図3において予備系が早いと
仮定し(ステップS1)、パラメータiを0に初期化す
る(ステップS2)。
【0034】そしてパラメータiが設定値aに達したか
否かを判定し(ステップS3)、達していないときには
まず予備系のバッファ2から同一のユーザーセルを読み
出すというハンチング動作を行う(ステップS4)。
【0035】この状態が図4に示されており、予備系の
バッファ2からはユーザーセルA,B,Cが順次読み出
された後、ユーザーセルDが読み出された時点からハン
チングが開始され、この同一のユーザーセルDがバッフ
ァ2から読み出され続けてセル一致比較回路5に送られ
ることとなる。
【0036】このステップS4の時点では現用系バッフ
ァ1からは自由読出が行われ、これらのバッファ1,2
からのユーザーセルがセル一致比較回路5で比較され、
両系のユーザーセルの一致比較が図4に示すように行わ
れる(ステップS5)。尚、この一致比較において該当
するセルを見逃すことは揺らぎの原因となるので極力避
ける必要があり、比較ビット数を減らすことによって該
当セルを見逃す確率を小さくさせることが出来る。ま
た、これと同様に比較したビット中の過半数が一致して
いれば同一セルとして判断するという多数決論理を採用
することにより、ビット誤りによる再ハンチング確率
(該当セルを見逃す確率)は非常に小さくなる。
【0037】ステップS5での一致比較の結果、例えば
図4に示すようにユーザーセルDをハンチングしてから
の一定数のセルの期間中は不一致であるので、このよう
な不一致セルの数が所定の閾値を超えて続くようなとき
にはステップS6を経てパラメータiをインクリメント
し(ステップS7)、ステップS8,S9に示すように
予備系バッファ2の自由読出を行ってバッファ2を空に
しておき、ステップS3に戻ってパラメータiが設定値
aに達したか否かを再び判定し、この設定値aに達して
いないときには、上記と同様のステップを実行する。
【0038】そして、設定値aに達したときには予備系
より現用系の方が位相が早いことが予想される(ステッ
プS15)ので、図3のフローチャートから図5のフロ
ーチャートに移り、図3と同様に予備系と現用系を逆に
した流れの動作を行うこととなる。尚、図5のフローチ
ャートは図3のフローチャートの各ステップに「20」
を加えたものに対応している。
【0039】このようにして今度は現用系の方が位相が
早いとして図5及び図6に示す同期確立のための探索過
程を実行するが、この図5及び図6に示す場合でも比較
動作で一致するセルが見つからないときは、再び予備系
の位相の方が早い図3の探索過程を実行し、このような
一致セルが見つかるまで交互に切替を行い、一致するセ
ルがステップS5又はS25で見つかったときは原則と
して同期確立が得られたものとする。
【0040】但し、一致するセルが見つかった場合でも
次に示すような各ステップを実行することが好ましい。
【0041】即ち、セルの一致を検出したとき(ステッ
プS5,S25)、両バッファ1,2から同期読出を行
うが(ステップS10,S30)、図4及び図6に示す
ように予備系バッファ2よりハンチングで読み出した同
一のユーザーセルDと現用系バッファ1から自由読出し
たユーザーセルAとがたまたま一致するような場合があ
るので、その後、例えば一定値K個のセルが連続不一致
したかどうかをまず判定する(ステップS11,S3
1)。
【0042】そして、図4及び図6に示すようにユーザ
ーセルDとAの誤った一致検出に伴って連続不一致が検
出されたときには、パラメータiを初期化し(ステップ
S12,S32)、ステップS3,S23に戻って再び
ユーザーセルのハンチングを行う(ステップS4,S2
4)。これは図4の例では予備系バッファ2においてユ
ーザーセルIがハンチングされることを示しており、図
6の場合には現用系バッファ1においてユーザーセルI
がハンチングされることを示している。
【0043】このようにユーザーセルIがハンチングさ
れた時点から同一セルを読み出した結果、ステップS
5,S25によりユーザーセルIが図4及び図6に示す
如く一致検出されたときには、その後の同期読出(ステ
ップS10,S30)を行った場合にセルの不一致がK
個連続しない場合には更に所定数M個のセルが連続して
一致するか否かを判定し(ステップS13,S33)、
図4及び図6に示すようにユーザーセルQの時点で同期
が確立したものとし(ステップS14,S34)、同期
確立フラッグをオンにする。
【0044】図7及び図8は本発明に係る同期制御方式
において上記の図3〜図6の実施例で得られた同期確立
状態から同期維持を行うための動作実施例を示したタイ
ムチャートであり、図中、1,2は図1に示した現用系
及び予備系にそれぞれ対応する現用系及び予備系のバッ
ファ(FIFO)、Y,Z,A,B,C,・・・はユー
ザーセル、点線は空きセルを示している。
【0045】図7の(A1)に示す状態は同期が確立さ
れた状態を示しており、このようにして同期が確立した
後に、(A2)に示すように、何らかの理由により例え
ば予備系のユーザーセルD,E,F,Gが現用系より遅
れて予備系のバッファ2が空きになったとすると、現用
系のバッファ1の読出を停止し、両系に空きセルを送出
する。従って、現用系のバッファ1には、ユーザーセル
D,E,Fが蓄積された状態となる。
【0046】次に、(A3)で示すように、予備系のユ
ーザーセルDがバッファ2に蓄積されると、読出停止が
解除されて、ユーザーセルDは(A4)に示すように同
期して読み出される。従って、(A5)の状態において
も同期が維持されている。
【0047】前述と同様にして、図8の(A6),(A
9)においては、予備系のバッファ2が空きとなるか
ら、現用系のバッファ1の読み出しを停止し、予備系の
バッファ2にユーザーセルが入力されると、両系のバッ
ファ1,2の読出を行い、同期を維持することができ
る。
【0048】図9は上記の本発明の動作実施例において
セル廃棄の問題が生じた場合の説明図であり、(B1)
に示すように、例えば予備系のユーザーセルGが廃棄さ
れた場合を示す。従って、(B2)に示すように、現用
系と予備系とのバッファ1,2の先頭にユーザーセルF
が蓄積され、そのユーザーセルFが(B3)に示すよう
に同期して読み出された後、現用系のバッファ1の先頭
にユーザーセルGが蓄積された状態となるが、予備系の
バッファ2にはユーザーセルGは入力されないから、バ
ッファ2が空きとなったとき、現用系のバッファ1の読
出を停止するので、同期制御部3は(B4)に示すよう
に、両系に空きセルを送出することになる。
【0049】次に、(B5)に示すように、予備系のバ
ッファ2にユーザーセルHが蓄積されると、(B6)に
示すように、現用系のバッファ1からユーザーセルG、
予備系のバッファ2からユーザーセルHを同時に読み出
して送出することになり、位相同期外れの状態となり、
この状態は(B7)以降も継続することになる。即ち、
セル廃棄が生じない場合は、前述の実施例により同期を
維持することができるが、セル廃棄が生じる場合は、位
相同期外れの状態となる。
【0050】そこで、本発明では、図10に示すよう
に、廃棄されたセルGの代わりにセルXをダミーセルと
し、これをユーザーセルとしてバッファに入力するもの
である。即ち、図9の(B1),(B2)に示すよう
に、ユーザーセルGを廃棄した場合、この実施例におい
ては、図10の(C1)に示すように、廃棄したユーザ
ーセルGをダミーセルXとする。例えば、セルのヘッダ
のビット誤りにより廃棄された場合、そのヘッダをユー
ザーセルとして取り扱うことができるように修正する。
【0051】このダミーセルXがユーザーセルFの後
に、(C2)に示すように予備系のバッファ2に入力さ
れ、(C3)に示すように、バッファ1の先頭にユーザ
ーセルG、バッファ2の先頭にダミーセルXが蓄積され
た状態となり、(C4)に示すように、このユーザーセ
ルGとダミーセルXとが同時に読出され、次に(C5)
に示すように、バッファ1,2の先頭にユーザーセルH
が蓄積されるから、それ以降は(C6),(C7)に示
すように、位相同期が維持されることになる。
【0052】尚、本発明は前述の各実施例にのみ限定さ
れるものではなく、種々付加変更することができるもの
であり、データをパケット化して伝送する二重化システ
ムに適用し、無瞬断切り替えを可能とすることができ
る。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る同期制
御方式は、同期制御部が予備系のバッファより同一のユ
ーザーセルを連続して読み出させ、現用系のバッファか
ら自由読出したユーザーセルとセル一致比較回路で比較
させて一致するセルが見つからなかったときには今度は
逆に該現用系のバッファより同一のユーザーセルを連続
して読み出させ該予備系のバッファから自由読出したユ
ーザーセルと該セル一致比較回路で比較させ、一致する
セルが見つかるまで該比較動作を交互に切替を行い、一
致するセルが見つかった場合には同期確立が得られたも
のとし、該同期確立後には、一方の系ののバッファが空
きとなった場合に、他方の系のバッファの読出を停止さ
せ、該一方の系にユーザーセルが到着するまで、他方の
系のユーザーセルを待たせることにより同期を維持する
ように構成したので、現用系と予備系との切替を行う場
合の位相差吸収揺らぎを無くすことができ且つ同期確立
後はいつでも無瞬断切替が可能となるので切替までの時
間を短縮することができる。
【0054】またヘッダ誤り等により一方の系のセルに
不足が生じても、その代わりにダミーセルを挿入し、こ
のダミーセルをユーザーセルとしてバッファに入力する
ことにより同期を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る同期制御方式を原理的に示した図
である。
【図2】本発明に係る同期制御方式における同期維持過
程を概念的に説明するためのフローチャート図である。
【図3】本発明に係る同期制御方式における同期確立過
程(予備系の方が現用系より位相が早い場合)を示した
フローチャート図である。
【図4】本発明に係る同期制御方式における同期確立過
程(予備系の方が現用系より位相が早い場合)を示した
動作タイムチャート図である。
【図5】本発明に係る同期制御方式における同期確立過
程(現用系の方が予備系より位相が早い場合)を示した
フローチャート図である。
【図6】本発明に係る同期制御方式の同期確立過程(現
用系の方が予備系より位相が早い場合)を示した動作タ
イムチャート図である。
【図7】本発明に係る同期制御方式の動作実施例(同期
維持)のタイムチャート図である。
【図8】本発明に係る同期制御方式の動作実施例(同期
維持)のタイムチャート図である。
【図9】本発明に係る同期制御方式の動作実施例におけ
るセル廃棄の問題点を説明するためのタイムチャート図
である。
【図10】本発明に係る同期制御方式によりセル廃棄の
問題点を解消した実施例のタイムチャート図である。
【図11】従来より一般的な二重化システムを示したブ
ロック図である。
【符号の説明】
1 現用系のバッファ(FIFO) 2 予備系のバッファ(FIFO) 3 同期制御部 4 セレクタ 5 セル一致比較回路 図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 櫻井 宏哉 宮城県仙台市青葉区一番町1丁目2番25 号 富士通東北ディジタル・テクノロジ 株式会社内 (72)発明者 太田 宏 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 上田 裕巳 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−98917(JP,A) 特開 平6−120972(JP,A) 特開 平6−62036(JP,A) 小柳ほか,ATM伝送装置における無 瞬断二重化切替え方式の一検討,1992年 電子情報通信学会秋季大会講演論文集, 日本,(社)電子情報通信学会,1992年 9月15日,分冊3「通信」,3−192 頁(B−526) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 1/22 H04L 7/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二重化構成の現用系と予備系の有効セル
    をそれぞれ入力して位相差吸収を行うファーストイン・
    ファーストアウト・メモリバッファ(1),(2)と、該バッ
    ファ(1),(2) を制御する同期制御部(3) とを備え、該同
    期制御部(3)が該バッファ(1),(2) から同期して該有効
    セルを読み出してセレクタ(4) に与え、該セレクタ(4)
    で該現用系と該予備系とを無瞬断で切り換える同期制御
    方式に於いて、 該セレクタ(4) の前段にセル一致比較回路(5) を設け、
    該同期制御部(3) が予備系のバッファより同一のユーザ
    ーセルを連続して読み出させ、現用系のバッファから自
    由読出したユーザーセルと該セル一致比較回路(5) で比
    較させ、所定閾値まで一致するセルが見つからなかった
    ときには今度は逆に該現用系のバッファより同一のユー
    ザーセルを連続して読み出させ、該予備系のバッファか
    ら自由読出したユーザーセルと該セル一致比較回路(5)
    で比較させ、該比較動作を一致するセルが見つかるまで
    交互に切替を行い、一致するセルが見つかった場合には
    同期確立が得られたものとし、 この後は該同期制御部(3) は更に、該現用系又は予備系
    のバッファから有効セルの読出が可能な状態の時に、該
    予備系又は現用系のバッファに有効セルが無い場合、該
    現用系又は予備系のバッファの読出を停止して、該現用
    系と予備系から空きセルを送り出し、該予備系又は現用
    系のバッファに有効セルが入力された時に、該現用系と
    予備系のバッファから同期して該有効セルを読み出し同
    期を維持することを特徴とする同期制御方式。
  2. 【請求項2】 該同期制御部(3) が、該同期確立後の同
    期読出において所定数のセルが連続不一致のとき、該同
    一のユーザーセルを連続読出していたバッファで再び同
    一のセルの連続読出動作を実行させることを特徴とした
    請求項1に記載の同期制御方式。
  3. 【請求項3】 該セル一致比較回路(5) が、所定段数の
    後方保護を設定してセルの連続一致比較を行うことを特
    徴とした請求項1に記載の同期制御方式。
  4. 【請求項4】 該連続一致比較でセル一致が検出できな
    かったときには該連続一致比較を繰り返して行うことを
    特徴とした請求項3に記載の同期制御方式。
  5. 【請求項5】 該セル一致比較回路(5) が、セル一致比
    較のビット数を削減することを特徴とした請求項1乃至
    4のいずれかに記載の同期制御方式。
  6. 【請求項6】 該削減したセル一致比較のビット数で多
    数決論理により判定することを特徴とした請求項1乃至
    5のいずれかに記載の同期制御方式。
  7. 【請求項7】 該同期制御部(3) が、該現用系又は予備
    系の有効セル廃棄時に、廃棄した有効セルの位置にダミ
    ーセルを挿入して、該ダミーセルを有効セルとして該バ
    ッファに入力することを特徴とする請求項1乃至5のい
    ずれかに記載の同期制御方式。
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小柳ほか,ATM伝送装置における無瞬断二重化切替え方式の一検討,1992年電子情報通信学会秋季大会講演論文集,日本,(社)電子情報通信学会,1992年 9月15日,分冊3「通信」,3−192頁(B−526)

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