JP2894435B2 - 無瞬断切替システムの位相調整回路 - Google Patents

無瞬断切替システムの位相調整回路

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JP2894435B2
JP2894435B2 JP8149639A JP14963996A JP2894435B2 JP 2894435 B2 JP2894435 B2 JP 2894435B2 JP 8149639 A JP8149639 A JP 8149639A JP 14963996 A JP14963996 A JP 14963996A JP 2894435 B2 JP2894435 B2 JP 2894435B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無瞬断切替システム
の位相調整回路に関し、特に現用系伝送路と予備系伝送
路との切替えを無瞬断で実行する無瞬断切替システムに
おいて現用系伝送路及び予備系伝送路の遅延量を合わせ
る位相調整技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の無瞬断切替システムにお
いては、図3に示すように、無瞬断切替区間外から現用
系及び予備系の2系統の信号がインタフェース(IF)
部11,12で受信されると、インタフェース部11,
12で受信された信号各々に対して位相情報付加部1
3,14で無瞬断切替の遅延時間調整用の位相情報が付
加される。
【0003】ここで、位相情報付加部13,14で付加
される位相情報としては、一般に、無瞬断切替区間にお
ける現用系と予備系との伝送路遅延時間差よりも十分に
長い周期のフレームパタンが用いられ、このフレームパ
タンがデータ信号中の未使用ビット部分を利用して挿入
される。
【0004】すなわち、現用系及び予備系では伝送路長
が同一とは限らず、またインタフェース部11,12で
の遅延時間も多少のばらつきがあるため、図5に示すよ
うに、現用系の信号と予備系の信号とでは伝送されてい
る情報が同じであっても全く同じ時刻に到着するとは限
らない。
【0005】一般に、伝送信号は情報信号Iに加えて、
受信部においてフレーム同期をとり、情報信号Iや各種
管理情報を分離するためのフレーム同期バイトFや使用
されていない予備バイトRのような各種管理情報等が時
分割多重されている[図5(a)参照]。
【0006】無瞬断切替え方式ではこれらの管理情報の
一部(予備バイトR)を使用して位相情報としてフレー
ムパタンPを伝送し、受信部ではこのフレームパタンP
を基に位相調整を実施する[図5(b)参照]。尚、フ
レーム同期バイトFや予備バイトR、及びフレームパタ
ンPは1バイトの大きさを持つ。
【0007】現用系の位相情報付加部13及び予備系の
位相情報付加部14は同じ信号を受信しているが、時間
的には幾分かのずれが生じている。受信部では位相調整
部21,22において夫々送信側で挿入された位相調整
用のフレームパタンPを用いてフレーム同期をとり、伝
送路長の違い等によって発生する遅延時間差を位相調整
部21,22内のメモリで吸収し、選択部23,24へ
は現用系及び予備系で位相の揃った信号を送出する。
【0008】位相情報付加部13,14で位相情報が付
加された信号は選択部15,16にてどちらか一方が選
択された後、インタフェース部17,18によって無瞬
断切替区間の現用系伝送路及び予備系伝送路に送出され
る。選択部15,16は無瞬断切替区間外の伝送路の冗
長系切替を実行する部分であり、選択部15,16は常
に同じ系を選択するように制御される。
【0009】すなわち、選択部15,16は無瞬断切替
区間外及び無瞬断切替区間の両方に属しており、切替区
間は境界部(選択部15,16)で一部オーバラップし
ており、切れ目のない冗長系を構成している。尚、選択
部23,24も選択部15,16と同様に無瞬断切替区
間外及び無瞬断切替区間の両方に属している。
【0010】これによって、無瞬断切替区間では、常に
同一の位相情報が付加された信号が現用系伝送路及び予
備系伝送路の両方に送出される。
【0011】無瞬断切替区間の現用系伝送路及び予備系
伝送路を介して伝送される信号の受信部ではインタフェ
ース部19,20において夫々現用系伝送路及び予備系
伝送路からの信号を受信し、その信号を各々位相調整部
21,22に送出する。
【0012】位相調整部21,22では送信側で挿入さ
れた位相情報を用いて現用系伝送路及び予備系伝送路の
信号位相を揃える。位相調整部21,22は、図4に示
すように、フレーム同期回路31と、メモリ32と、書
込みカウンタ(W ADDRCTR)33と、読出しカ
ウンタ(R ADDR CTR)34と、遅延調整制御
回路35とから構成されている。
【0013】フレーム同期回路31は送信側で挿入され
たフレームパタンを検出し、検出したフレームパタンを
用いて書込みカウンタ33を制御し、書込みカウンタ3
2でメモリ32(エラスティックストア)への書込みア
ドレスを生成する。
【0014】例えば、フレームの先頭をメモリ32の先
頭の番地(0番地)に書込んでから、順次受信信号をメ
モリ32に書込む。フレーム同期回路31は次フレーム
の先頭の信号を受信すると、上記と同様に、フレームの
先頭をメモリ32の先頭の番地から書込みを始める。
【0015】また、フレーム同期回路31は受信信号が
同期していることを示す同期検出信号と、位相情報(フ
レームパタン)をフレーム毎に受信していることを示す
フレームタイミングとを同期情報として遅延調整制御回
路35と他系の遅延調整制御回路35とに夫々出力す
る。
【0016】遅延調整制御回路35では自系のフレーム
同期回路31から出力されるフレームタイミングと他系
のフレーム同期回路31から出力されるフレームタイミ
ングとを比較し、その比較結果を基に読出しカウンタ3
4を制御する。
【0017】例えば、現用系及び予備系の受信フレーム
パタンの遅延時間差を求め、遅れて受信した方の系の書
込み位相から一定時間遅らせて読出しを行うようにし、
メモリスリップを起こさないように制御する。
【0018】上記の動作によって、現用系の位相調整部
21及び予備系の位相調整部22からは同じ信号が同じ
位相で出力される。そのため、選択部23,24におい
て現用系と予備系との切替えを行っても、インタフェー
ス部25,26の出力においては信号の瞬断が発生する
ことはない。
【0019】通常、送信側及び受信側のクロックは同期
しているので、読出しカウンタ34の制御は装置起動時
に一度行えば、伝送路障害等によって一時的に受信信号
が断となっても、読出しカウンタ34を継続的に動作さ
せておくことで、その障害が回復した時にはメモリ32
の書込み及び読出しの位相関係が当初設定した位相関係
に復帰する。
【0020】また、障害が現用系または予備系の一方で
のみ発生した場合には、いずれか一方の正常な信号を受
信している系の遅延調整制御回路35においてフレーム
タイミングによりメモリ32への書込み及び読出しのタ
イミングを監視することができる。よって、その障害が
回復した時の位相調整が不要となる。
【0021】しかしながら、現用系及び予備系の両方に
おいて同時に障害が発生した場合等、メモリ32への書
込み及び読出しの位相関係が現用系及び予備系の両方の
位相調整部21,22において不明となった場合には障
害の復旧時に位相調整を実施する必要がある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の位相調
整方式では、一度位相調整が完了してもその位相状態を
記憶していないので、現用系及び予備系の両方のフレー
ム同期がはずれ、位相情報が消えた時に再度位相調整を
行っている。
【0023】一般に、現用系の位相情報付加部に入力さ
れる信号(現用系信号)と予備系の位相情報付加部に入
力される信号(予備系信号)とは位相が揃っていない。
そのため、フレームパタンを挿入するための空きビット
の相対的な位置も現用系と予備系とでは異なっている。
【0024】上記のような方式の場合、無瞬断切替区間
入力部において前段(無瞬断切替区間外)の切替えが実
行された場合、例えば図3の選択部15,16で切替え
が実行された場合には信号中のデータ列で不連続が発生
し、無瞬断切替区間の現用系及び予備系の両方の受信部
において同時に信号の瞬断が発生する。
【0025】また、フレームパタンの挿入位置も異なる
ため、図6に示すように、この切替えによって受信側の
位相調整部内のフレーム同期回路においても同期はずれ
が発生し、同期引き込み動作にはいる。
【0026】フレーム同期回路において同期が確立した
後は上記のように再度位相調整が行われ、メモリの読出
しカウンタが最適な読出し位相にセットされる。この読
出しカウンタのセットによって2回目の信号の瞬断が発
生する。つまり、従来の無瞬断切替方式では無瞬断切替
区間外で切替動作が行われると、無瞬断切替区間入力部
において瞬断が2回発生してしまう。
【0027】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、無瞬断切替区間外で切替動作が行われた時の無瞬
断切替区間入力部における2回目の瞬断を防止すること
ができ、伝送品質と保守性とを向上させることができる
無瞬断切替システムの位相調整回路を提供することにあ
る。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明による無瞬断切替
システムの位相調整回路は、現用系伝送路及び予備系伝
送路各々を介して伝送される信号の位相差をメモリを用
いて調整し、前記現用系伝送路と前記予備系伝送路との
切替えを無瞬断で行う無瞬断切替システムの位相調整回
路であって、起動時に行われる前記位相差の調整で得ら
れた前記メモリに対する書込みと読出しとの位相関係を
記憶する記憶手段と、前記位相差の再調整の実行前に現
在の前記メモリに対する書込みと読出しとの位相関係を
前記記憶手段に記憶してある位相関係と比較する比較手
段と、前記比較手段の比較結果に応じて前記位相差の再
調整の要・不要を判断する判断手段と、前記判断手段が
要と判断した時に前記位相差の再調整を行う手段とを備
えている。
【0029】本発明による他の無瞬断切替システムの位
相調整回路は、現用系伝送路及び予備系伝送路各々を介
して伝送される信号の位相差をメモリを用いて調整し、
前記現用系伝送路と前記予備系伝送路との切替えを無瞬
断で行う無瞬断切替システムの位相調整回路であって、
起動時に行われる前記位相差の調整で得られかつ前記メ
モリに信号が書込まれてから読出されるまでの遅延時間
を記憶する記憶手段と、前記位相差の再調整の実行前に
現在の前記メモリに対する遅延時間と前記記憶手段に記
憶してある遅延時間とを比較する比較手段と、前記比較
手段の比較結果に応じて前記位相差の再調整の要・不要
を判断する判断手段と、前記判断手段が要と判断した時
に前記位相差の再調整を行う手段とを備えている。
【0030】
【発明の実施の形態】まず、本発明の作用について以下
に述べる。
【0031】本発明の位相調整回路では起動時に位相調
整を実施した後、位相調整完了後のメモリへの書込みと
読出しとの位相関係(メモリに信号を書込んでから読出
すまでの遅延時間)を起動時位相記憶回路に記憶してお
く。この位相調整回路による位相調整は装置の起動時や
伝送路工事を実施して伝送路の遅延時間が変動した時に
実施される。
【0032】現用系及び予備系の両方のフレーム同期回
路が同期はずれを起こした時等、再度位相調整を行う必
要が発生した場合、フレーム同期復帰後、位相調整を実
施する前に現在のメモリへの書込みタイミングとメモリ
からの読出しタイミングとの関係を起動時位相記憶回路
に記憶された位相関係と比較し、その位相差がある一定
の範囲内にあれば以前に位相調整が完了していたものと
認識し、位相調整を行わない。
【0033】これによって、無瞬断切替区間外で切替動
作が行われた時の無瞬断切替区間入力部における2回目
の瞬断を防止することが可能となり、伝送品質と保守性
とを向上させることが可能となる。
【0034】次に、本発明の一実施例について図面を参
照して説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す
ブロック図である。図において、本発明の一実施例によ
る位相調整部はフレーム同期回路1と、メモリ2と、書
込みカウンタ(W ADDRCTR)3と、読出しカウ
ンタ(R ADDR CTR)4と、遅延調整制御回路
5と、起動時位相記憶回路6とから構成されている。
【0035】フレーム同期回路1は送信側で挿入された
フレームパタンを検出し、検出したフレームパタンを用
いて書込みカウンタ3を制御し、書込みカウンタ3でメ
モリ2(エラスティックストア)への書込みアドレスを
生成する。
【0036】例えば、フレームの先頭をメモリ2の先頭
の番地(0番地)に書込んでから、順次受信信号をメモ
リ2に書込む。フレーム同期回路1は次フレームの先頭
の信号を受信すると、上記と同様に、フレームの先頭を
メモリ2の先頭の番地から書込みを始める。
【0037】また、フレーム同期回路1は受信信号が同
期していることを示す同期検出信号と、位相情報(フレ
ームパタン)をフレーム毎に受信していることを示すフ
レームタイミングとを同期情報として遅延調整制御回路
5と他系の遅延調整制御回路(図示せず)とに夫々出力
する。
【0038】遅延調整制御回路5では自系のフレーム同
期回路1から出力されるフレームタイミングと他系のフ
レーム同期回路(図示せず)から出力されるフレームタ
イミングとを比較し、その比較結果を基に読出しカウン
タ4を制御する。
【0039】例えば、現用系及び予備系の受信フレーム
パタンの遅延時間差を求め、遅れて受信した方の系の書
込み位相から一定時間遅らせて読出しを行うようにし、
メモリスリップを起こさないように制御する。
【0040】また、遅延調整制御回路5は起動時の位相
調整が完了すると、その時のメモリ2への書込みタイミ
ングとメモリ2からの読出しタイミングとの位相関係
(メモリ2に信号を書込んでから読出すまでの遅延時
間)を起動時位相記憶回路6に記憶する。この処理動作
は起動時の位相調整が完了した場合の1度だけ行われ
る。
【0041】図2は本発明の一実施例の動作を示すタイ
ミングチャートである。これら図1及び図2を用いて本
発明の一実施例の処理動作について説明する。尚、本発
明の一実施例による無瞬断切替システムは図3に示す従
来の無瞬断切替システムと同様の構成となっており、無
瞬断切替区間の位相調整部21,22が図1に示す各回
路で構成されているものとし、伝送信号が図5に示す各
信号で構成されているものとする。
【0042】無瞬断切替区間外から現用系及び予備系の
2系統の信号がインタフェース部11,12で受信され
ると、インタフェース部11,12で受信された信号各
々に対して位相情報付加部13,14で無瞬断切替の遅
延時間調整用の位相情報が付加される。
【0043】ここで、位相情報付加部13,14で付加
される位相情報としては、一般に、無瞬断切替区間にお
ける現用系と予備系との伝送路遅延時間差よりも十分に
長い周期のフレームパタンが用いられ、このフレームパ
タンがデータ信号中の未使用ビット部分を利用して挿入
される。
【0044】すなわち、現用系及び予備系では伝送路長
が同一とは限らず、またインタフェース部11,12で
の遅延時間も多少のばらつきがあるため、現用系の信号
と予備系の信号とでは伝送されている情報が同じであっ
ても全く同じ時刻に到着するとは限らない。
【0045】一般に、伝送信号は情報信号Iに加えて、
受信部においてフレーム同期をとり、情報信号Iや各種
管理情報を分離するためのフレーム同期バイトFや使用
されていない予備バイトRのような各種管理情報等が時
分割多重されている。
【0046】無瞬断切替え方式ではこれらの管理情報の
一部(予備バイトR)を使用して位相情報としてフレー
ムパタンPを伝送し、受信部ではこのフレームパタンP
を基に位相調整を実施する。尚、フレーム同期バイトF
や予備バイトR、及びフレームパタンPは1バイトの大
きさを持つ。
【0047】現用系の位相情報付加部13及び予備系の
位相情報付加部14は同じ信号を受信しているが、時間
的には幾分かのずれが生じている。受信部では位相調整
部21,22において夫々送信側で挿入された位相調整
用のフレームパタンPを用いてフレーム同期をとり、伝
送路長の違い等によって発生する遅延時間差を位相調整
部21,22内のメモリで吸収し、選択部23,24へ
は現用系及び予備系で位相の揃った信号を送出する。
【0048】位相情報付加部13,14で位相情報が付
加された信号は選択部15,16にてどちらか一方が選
択された後、インタフェース部17,18によって無瞬
断切替区間の現用系伝送路及び予備系伝送路に送出され
る。選択部15,16は無瞬断切替区間外の伝送路の冗
長系切替を実行する部分であり、選択部15,16は常
に同じ系を選択するように制御される。
【0049】すなわち、選択部15,16は無瞬断切替
区間外及び無瞬断切替区間の両方に属しており、切替区
間は境界部(選択部15,16)で一部オーバラップし
ており、切れ目のない冗長系を構成している。尚、選択
部23,24も選択部15,16と同様に無瞬断切替区
間外及び無瞬断切替区間の両方に属している。
【0050】これによって、無瞬断切替区間では、常に
同一の位相情報が付加された信号が現用系伝送路及び予
備系伝送路の両方に送出される。
【0051】無瞬断切替区間の現用系伝送路及び予備系
伝送路を介して伝送される信号の受信部ではインタフェ
ース部19,20において夫々現用系伝送路及び予備系
伝送路からの信号を受信し、その信号を各々位相調整部
21,22に送出する。
【0052】位相調整部21,22では送信側で挿入さ
れた位相情報を用いて現用系伝送路及び予備系伝送路の
信号位相を揃える。位相調整部21,22のフレーム同
期回路1は送信側で挿入されたフレームパタンを検出
し、検出したフレームパタンを用いて書込みカウンタ3
を制御し、書込みカウンタ3でメモリ2への書込みアド
レスを生成する。
【0053】例えば、フレームの先頭をメモリ2の先頭
の番地(0番地)に書込んでから、順次受信信号をメモ
リ2に書込む。フレーム同期回路1は次フレームの先頭
の信号を受信すると、上記と同様に、フレームの先頭を
メモリ2の先頭の番地から書込みを始める。
【0054】また、フレーム同期回路1は受信信号が同
期していることを示す同期検出信号と、位相情報をフレ
ーム毎に受信していることを示すフレームタイミングと
を同期情報として遅延調整制御回路5と他系の遅延調整
制御回路とに夫々出力する。
【0055】遅延調整制御回路5では自系のフレーム同
期回路1から出力されるフレームタイミングと他系のフ
レーム同期回路から出力されるフレームタイミングとを
比較し、その比較結果を基に読出しカウンタ4を制御す
る。
【0056】例えば、現用系及び予備系の受信フレーム
パタンの遅延時間差を求め、遅れて受信した方の系の書
込み位相から一定時間遅らせて読出しを行うようにし、
メモリスリップを起こさないように制御する。
【0057】また、遅延調整制御回路5は起動時の位相
調整が完了すると、その時のメモリ2への書込みタイミ
ングとメモリ2からの読出しタイミングとの位相関係を
起動時位相記憶回路6に記憶する。この処理動作は起動
時の位相調整が完了した場合の1度だけ行われる。
【0058】上記の動作によって、現用系の位相調整部
21及び予備系の位相調整部22からは同じ信号が同じ
位相で出力される。そのため、選択部23,24におい
て現用系と予備系との切替えを行っても、インタフェー
ス部25,26の出力においては信号の瞬断が発生する
ことはない。
【0059】通常、送信側及び受信側のクロックは同期
しているので、読出しカウンタ4の制御は装置起動時に
一度行えば、伝送路障害等によって一時的に受信信号が
断となっても、読出しカウンタ4を継続的に動作させて
おくことで、その障害が回復した時にはメモリ2の書込
み及び読出しの位相関係が当初設定した位相関係に復帰
する。
【0060】また、障害が現用系または予備系の一方で
のみ発生した場合には、いずれか一方の正常な信号を受
信している系の遅延調整制御回路5においてフレームタ
イミングによりメモリ2への書込み及び読出しのタイミ
ングを監視することができる。よって、その障害が回復
した時の位相調整が不要となる。
【0061】現用系及び予備系の両方において同時に障
害が発生した場合等、メモリ2への書込み及び読出しの
位相関係が現用系及び予備系の両方の位相調整部21,
22において不明となった場合には障害の復旧時に位相
調整を実施する必要があるが、その位相調整を実施する
前に、遅延調整制御回路5において現在のメモリ2への
書込みタイミングとメモリ2からの読出しタイミングと
の位相関係を起動時位相記憶回路6に記憶してある位相
関係と比較する。この比較において、それら位相関係の
差が予め設定された判定基準を越えていた場合にのみ読
出しカウンタ4を制御して位相調整を実行する。
【0062】これに対し、それら位相関係の差が予め設
定された判定基準を越えていない場合には、再位相調整
は不要と判断し、位相調整を実施しない。この場合、イ
ンタフェース部19,20の入力部の遅延時間差分の位
相差では再位相調整が不要となるように判定基準を予め
設定しておけば、選択部15,16での切替えによって
発生する位相の変動では再位相調整が実施されることは
なく、瞬断は一度しか起こらない(図2参照)。
【0063】このように、現用系伝送路及び予備系伝送
路各々を介して伝送される信号の位相差をメモリ2を用
いて調整し、現用系伝送路と予備系伝送路との切替えを
無瞬断で行う無瞬断切替システムにおいて、起動時に行
われる位相差の調整で得られたメモリ2に対する書込み
と読出しとの位相関係を起動時位相記憶回路6に記憶し
ておき、障害の復旧時に行われる位相差の再調整の実行
前に遅延調整制御回路5で現在のメモリ2に対する書込
みと読出しとの位相関係を起動時位相記憶回路6に記憶
してある位相関係と比較し、その比較結果に応じて位相
差の再調整の要・不要を判断することによって、それら
位相関係の差が判定基準内であれば位相差の再調整を行
わないので、無瞬断切替区間外で切替動作が行われた時
の無瞬断切替区間入力部における2回目の瞬断を防止す
ることができる。よって、伝送品質と保守性とを向上さ
せることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、現
用系伝送路及び予備系伝送路各々を介して伝送される信
号の位相差をメモリを用いて調整し、現用系伝送路と予
備系伝送路との切替えを無瞬断で行う無瞬断切替システ
ムにおいて、起動時に行われる位相差の調整で得られた
メモリに対する書込みと読出しとの位相関係を記憶して
おき、位相差の再調整の実行前に現在の前記メモリに対
する書込みと読出しとの位相関係と記憶しておいた位相
関係との比較結果に応じて位相差の再調整の要・不要を
判断することによって、無瞬断切替区間外で切替動作が
行われた時の無瞬断切替区間入力部における2回目の瞬
断を防止することができ、伝送品質と保守性とを向上さ
せることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の一実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図3】従来例の無瞬断切替システムの構成を示すブロ
ック図である。
【図4】従来例の位相調整部の構成を示すブロック図で
ある。
【図5】(a)は図3の位相情報付加部の入力信号例を
示す図、(a)は図3の位相情報付加部の出力信号例を
示す図である。
【図6】従来例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
1 フレーム同期回路 2 メモリ 3 書込みカウンタ 4 読出しカウンタ 5 遅延調整制御回路 6 起動時位相記憶回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04L 1/22 H04J 3/00 H04L 7/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現用系伝送路及び予備系伝送路各々を介
    して伝送される信号の位相差をメモリを用いて調整し、
    前記現用系伝送路と前記予備系伝送路との切替えを無瞬
    断で行う無瞬断切替システムの位相調整回路であって、
    起動時に行われる前記位相差の調整で得られた前記メモ
    リに対する書込みと読出しとの位相関係を記憶する記憶
    手段と、前記位相差の再調整の実行前に現在の前記メモ
    リに対する書込みと読出しとの位相関係を前記記憶手段
    に記憶してある位相関係と比較する比較手段と、前記比
    較手段の比較結果に応じて前記位相差の再調整の要・不
    要を判断する判断手段と、前記判断手段が要と判断した
    時に前記位相差の再調整を行う手段とを有することを特
    徴とする位相調整回路。
  2. 【請求項2】 前記判断手段は、前記比較手段による比
    較でそれら位相関係の差が予め設定された所定範囲内で
    あることが検出された時に前記位相差の再調整を不要と
    判断し、かつ前記比較手段による比較でそれら位相関係
    の差が予め設定された所定範囲を越えることが検出され
    た時に前記位相差の再調整を要と判断するよう構成した
    ことを特徴とする請求項1記載の位相調整回路。
  3. 【請求項3】 現用系伝送路及び予備系伝送路各々を介
    して伝送される信号の位相差をメモリを用いて調整し、
    前記現用系伝送路と前記予備系伝送路との切替えを無瞬
    断で行う無瞬断切替システムの位相調整回路であって、
    起動時に行われる前記位相差の調整で得られかつ前記メ
    モリに信号が書込まれてから読出されるまでの遅延時間
    を記憶する記憶手段と、前記位相差の再調整の実行前に
    現在の前記メモリに対する遅延時間と前記記憶手段に記
    憶してある遅延時間とを比較する比較手段と、前記比較
    手段の比較結果に応じて前記位相差の再調整の要・不要
    を判断する判断手段と、前記判断手段が要と判断した時
    に前記位相差の再調整を行う手段とを有することを特徴
    とする位相調整回路。
  4. 【請求項4】 前記判断手段は、前記比較手段による比
    較でそれら遅延時間の差が予め設定された所定範囲内で
    あることが検出された時に前記位相差の再調整を不要と
    判断し、かつ前記比較手段による比較でそれら遅延時間
    の差が予め設定された所定範囲を越えることが検出され
    た時に前記位相差の再調整を要と判断するよう構成した
    ことを特徴とする請求項3記載の位相調整回路。
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