JPH09266408A - 可動ビームアンテナ装置 - Google Patents

可動ビームアンテナ装置

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Publication number
JPH09266408A
JPH09266408A JP7385296A JP7385296A JPH09266408A JP H09266408 A JPH09266408 A JP H09266408A JP 7385296 A JP7385296 A JP 7385296A JP 7385296 A JP7385296 A JP 7385296A JP H09266408 A JPH09266408 A JP H09266408A
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JP
Japan
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reflecting mirror
sub
drive
mirror
main
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Application number
JP7385296A
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English (en)
Inventor
Yasushi Mori
康 森
Norio Makari
法夫 真狩
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人工衛星等の宇宙機器に搭載される可動ビー
ムアンテナ装置において、楕円ビームを回転し、かつそ
の放射方向を変えることができ、さらにその機構に待機
冗長を構成することで長期使用時での信頼性を確保す
る。 【解決手段】 送受信器より発生する電波を放射する一
次放射器、上記一次放射器に対向した位置におかれ、楕
円ビームが得られる形状に修整された副反射鏡、上記楕
円ビームが回転するように、上記副反射鏡を鏡軸まわり
に回転させるための駆動機構、上記副反射鏡に対向した
位置におかれた回転対称な主反射鏡を備えた可動ビーム
アンテナ装置において、上記駆動機構の原動機の前後
に、上記副反射鏡に対し回転トルクを与えるための出力
軸を有し、上記出力軸の回転方向を制御することによ
り、上記副反射鏡に対し回転トルクを与える出力軸を切
り替える機構を上記駆動機構に設けたことで待機冗長を
構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駆動機構によっ
て楕円ビームを回転し、その放射方向を変えることがで
きる可動ビームアンテナ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の一般的な可動ビームアンテナに
は、図11に示すようなものがあった(特公昭51−2
4217号公報等参照)。図において、1は主反射鏡、
2は副反射鏡、3は一次放射器、4は送受信器、11は
ギアーであり、モーター等で回転するものである。
【0003】次に動作について説明する。モーター等に
よって回転したギアー11の力は副反射鏡2に伝えら
れ、その結果副反射鏡2は定点を中心に回転する。その
結果一次放射器3から放射された電磁波は副反射鏡2、
主反射鏡1によって反射され、副反射鏡2の回転角度に
応じた方向に放射される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の可動ビームアン
テナ装置は以上のように構成されているので、円形ビー
ムを所望の方向に放射することはできるが、楕円ビーム
のような成形ビームの場合には、その放射方向を変える
ことはできても、その楕円ビームを回転することはでき
ないため、例えば衛星に搭載されたアンテナにおいて、
サービスエリアが変化する場合に効率よくサービスエリ
アをカバーできない。また、ビームを動かす駆動機構が
単一故障点となるため、故障によりサービス途絶という
重大な事態を招く問題があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、鏡面修整によって得られた楕円
ビームを任意の方向に放射できるとともに、楕円ビーム
を任意に回転することができ、さらにこの機能が長期間
にわたって、高い信頼度を有して提供できることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わる可動
ビームアンテナ装置は、送受信器より発生する電波を放
射する一次放射器と、上記一次放射器に対向した位置に
おかれ、楕円ビームが得られる形状に修整された副反射
鏡と、楕円ビームが回転するように、上記副反射鏡を鏡
軸まわりに回転させるための駆動機構と、上記副反射鏡
に対向した位置におかれた回転対称な主反射鏡とを備え
たアンテナ装置において、上記駆動機構の原動機の前後
に、上記副反射鏡に対し回転トルクを与えるための出力
軸を有し、上記出力軸の回転方向を制御することによ
り、上記副反射鏡に対し回転トルクを与える出力軸を切
り替える機構を上記駆動機構に設けたことで待機冗長を
構成することを特徴とするものである。
【0007】また、第2の発明に係わる可動ビームアン
テナ装置は、第1の発明記載の可動ビームアンテナ装置
における、上記主反射鏡にビーム方向を変えるため、鏡
軸を含む面内で回転するための駆動機構を備え、上記駆
動機構に鏡軸方向に駆動する3台の駆動部を有し、上記
駆動部3台すべてが直線上に並ばないよう配置し、その
うちの任意の2台を駆動するように切り替えることがで
きる機構に備えることで、待機冗長を構成することを特
徴としたものである。
【0008】また、第3の発明に係わる可動ビームアン
テナ装置は、第1の発明記載の可動ビームアンテナ装置
における、上記副反射鏡にビーム方向を変えるため、鏡
軸を含む面内で回転するための駆動機構を備え、上記駆
動機構に鏡軸方向に駆動する3台の駆動部を有し、上記
駆動部3台すべてが直線上に並ばないよう配置し、その
うちの任意の2台を駆動するように切り替えることがで
きる機構に備えることで、待機冗長を構成することを特
徴としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1 図1はこの可動ビームアンテナ装置の実施の形態1を示
す概略図である。図において、1、3は図11に示した
従来装置と同様のものであり、従来装置と同様の動作を
する。5はアンテナ駆動機構、6は副反射鏡回転機構、
8は修整された副反射鏡、9は副反射鏡8を固定するス
テイ、10は副反射鏡回転機構6を固定するプレート、
12は主反射鏡1を固定するステイである。アンテナ駆
動機構5はアンテナ装置全体を駆動するものである。ま
た副反射鏡回転機構6は、副反射鏡8を鏡軸に垂直な面
内で回転させる機構で、待機冗長を構成している。
【0010】図2にはこの可動ビームアンテナ装置の動
作の詳細を示す。図2において、1、8は図1に示した
装置と同様のものであり、同様の動作をする。また、図
2における直交座標は、主反射鏡1の開口面の中心を原
点とし、開口面内にx−y面を設けたものである。ま
た、F0は主反射鏡1の焦点であり、副反射鏡8のx−
z面での2次曲線の焦点と一致する。一方F1は、副反
射鏡8のy−z面での2次曲面の焦点である。
【0011】一次放射器3より放射された電波は、副反
射鏡8、さらに回転対称な主反射鏡1を介して鏡軸方向
に放射する。
【0012】この際に、図2に示すように、x−z面内
において主反射鏡1の焦点F0と副反射鏡8の焦点とを
一致させ、y−z面内においては主反射鏡1の焦点F0
に対して副反射鏡8の焦点がz方向にずれるように副反
射鏡8を修整する。このような副反射鏡8を介して放射
される球面波は、x−z面内において、主反射鏡1の焦
点F0と副反射鏡8の焦点とが一致しているため、主反
射鏡1で反射した後、平面波に変換される。一方、y−
z面内においては、同様に球面波が副反射鏡8を介して
放射されるが、主反射鏡1と副反射鏡8の焦点が異なる
ため、主反射鏡1において反射されたビームは、球面波
となって放射する。よって、直交する面でそれぞれ平面
波、球面波が放射されるため、楕円ビームが形成され
る。
【0013】このような副反射鏡8を副反射鏡回転機構
6によってz軸に垂直な面で回転することにより、x,
y軸も回転する。その結果、最終的に主反射鏡1を介し
て放射される楕円ビームも回転する。
【0014】また、上記のようにして得られた楕円ビー
ムをアンテナ駆動機構5を用いてアンテナ全体を駆動す
ることにより、その駆動量に応じた方向に放射すること
ができる。
【0015】図3は副反射鏡回転機構6を示す概略図で
ある。この機構は大きく分けて主駆動部、冗長駆動部、
およびモーターから構成されている。図において8は図
1に示した装置と同様のもので、同様の動作をする。1
3はこの回転機構の回転軸、14はモーターのハウジン
グ、15はステーター、16はローター、17はモータ
ーシャフト、18、19はモーターシャフト17を支持
するベアリング、20、21は主駆動部、冗長駆動部の
ハウジング、22、23は主駆動部、冗長駆動部をモー
ターとそれぞれ結合するブラケット、24、25はハウ
ジング20、21にブラケット22、23を固定するネ
ジ、26、27はラチェット、28、31はサーキュラ
スプライン、29、32はウェーブ・ジェネレータ、3
0、33はフレクスプライン、34、35はシャフト、
36、37はシャフト34、35をそれぞれ支持するベ
アリング、38、39は主駆動部、冗長駆動部の出力シ
ャフト、40、41は出力シャフト38、39を保持す
る組合せベアリング、42〜45は組合せベアリング4
0、41を固定するためのプレート、46〜49は出力
シャフト38、39、ハウジング20、21とプレート
42〜45を固定するためのネジ、50、51は出力シ
ャフト38、39とフレクスプライン30、33とを結
合するネジである。28〜30、31〜33はハーモニ
ック・ドライブギアーと呼ばれる減速機で小型で高トル
ク、高回転精度を得ることができる。また、プレート4
2〜45を固定することで、ベアリングペア40、41
に予圧をかけ軸変位に対する剛性を高め、軸振れを抑え
位置精度が向上する機構になっており、楕円ビームを高
精度で駆動できる。
【0016】ラチェット26、27は図4に示すように
原動側と従動側から構成されている。原動側はつめ5
2、バネ53、ハウジング54からなり、回転軸55を
軸として回転する。従動側はつめ車56からなってい
る。原動側は各つめ52がバネ53によってそれぞれ押
し上げられており、つめ車56とかみ合うようになって
いる。ラチェットはかみ合った状態で原動側をc方向に
回転すると、つめ52とつめ車56は回転方向に垂直な
面でかみ合うため、一体となって回転し、従動側に原動
側のトルクを伝えることができ、d方向に回転するとつ
め52とつめ車56は回転方向に対し傾斜した面でかみ
合うのでかみ合う面の摩擦が小さいとき、つめ車がすべ
り、つめ52は押し下げられ、原動側が空回りし、従動
側にはトルクは伝わらない機構になっている。
【0017】副反射鏡回転機構6の動作について説明す
る。ラチェット26、27の原動側はモーターシャフト
17と結合し、従動側はシャフト34、35とそれぞれ
結合している。図3において、通常モーターシャフト1
7をa方向に回転するとラチェットの上記機能により冗
長駆動部のラチェット27の原動側が空回りし、シャフ
ト35にモーターの駆動トルクは伝わらず、主駆動部の
ラチェット26からシャフト34にトルクが伝わり、ハ
ーモニックドライブギアー28〜30で減速され、シャ
フト38に取付けてある副反射鏡8を回転させる。ま
た、地上局の受信エリアに関する情報から主駆動部の機
構の故障で副反射鏡8が回転していないことを確認した
場合、モーターシャフト17をb方向に回転し、主駆動
部のラチェット26は原動側は空回りし、シャフト34
にモーターの駆動トルクは伝わらず、冗長駆動部のラチ
ェット27からシャフト35にトルクが伝わり、ハーモ
ニックドライブギアー31〜33で減速され、シャフト
39にトルクが伝わる。シャフト39はプレート12に
固定されているので、プレート12に対して主反射鏡回
転機構6全体が副反射鏡8とともに回転し、上記駆動機
構の機能を維持する。また、ベアリング、ハーモニック
ドライブギアー等に高い内部摩擦があるため、停止中の
駆動部は一方の駆動部による振動等によって軸振れを発
生することはなく、楕円ビームの駆動精度には影響を与
えない。
【0018】上記副反射鏡回転機構6はあくまでも一例
であって、ハーモニックドライブギアーの代わりに遊星
歯車等の変速機構、ラチェットの代わりに電磁クラッチ
等のトルク伝達機構を用いることによっても同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0019】実施の形態2 図5は、この発明の可動ビームアンテナ装置によって得
られる楕円ビームの断面形状を示す。
【0020】実施の形態1で得られる楕円ビームの放射
パターンは図5の実線で示されるようになる。そこで、
より効率的にビームを放射するために、図5の点線で示
すように、サービスエリア内で利得が平坦となるよう
に、修整された主反射鏡を用いることもできる。主反射
鏡の修整の方法は、文献“A Method forP
roducing a Shaped Contour
RadiationPattern Using a
Single Shaped Reflector
and a Single feed” IEEE T
RANSACTIONS ON ANTENNA AN
D PROPAGATION,VOL37,NO6,J
UNE 1989,pp698〜706に基づいて行
う。
【0021】実施の形態3 図6はこの発明の可動ビームアンテナ装置の実施の形態
3を示す概略図である。図において、1、3、6、8は
図1に示した実施の形態1と同様のものであり、実施の
形態1と同様の動作をする。ただし、7は主反射鏡1の
みを駆動するアンテナ駆動機構であり待機冗長を構成す
る。なおステイ9の他端は衛星側に取付けられる。
【0022】上記のように構成された可動ビームアンテ
ナ装置は、アンテナ駆動機構7を用いて、主反射鏡1を
図2に示す原点0を中心に駆動することにより、ビーム
の放射方向を変えることができる。
【0023】図7は主反射鏡1を駆動するアンテナ駆動
機構を示す概略図である。この機構は二つの主駆動部7
a、7b、一つの冗長駆動部7cからなっている。57
は回転するリードネジ付のアクチュエータ、58はアク
チュエータ57のリードネジ部を受け、ネジ部は周囲に
対しては回転自在(記号クに対応)に組込まれているリ
ードブッシュ、59はリードブッシュ58を回転自在
(記号アに対応)に支持して上下方向(記号オに対応)
に駆動されるアッパーサポート、60はアクチュエータ
57を回転自在(記号ウに対応)に支持するローアサポ
ート、61はローアサポート60を回転自在(記号エに
対応)に支持するローアサポートレグ、62は主反射鏡
に対してアッパーサポート59を回転自在(記号イに対
応)に支持するアッパーサポートレグである。
【0024】従来のアンテナ駆動機構の動作について図
12にて説明する。従来のアンテナ駆動機構は二つの駆
動部7d、7eと一つのマウント部7fで構成されてい
る。また、各機構の配置は図13に示すようにマウント
部7f中央から各軸方向へ等距離に駆動部7d、7eが
配置されている。図12において、57〜62、ア〜
オ、およびクは図7に示したものと同様のものであり、
同様の動作をする。63はサポート64を回転自在(記
号キに対応)に支持するサポートレグ、65は主反射鏡
1に取付きサポート63に対して回転自在(記号カに対
応)に支持されるマウントである。この装置は2台の駆
動部7d、7eを独立に駆動することにより、主反射鏡
1を駆動させる。例えば主反射鏡1をNS軸回りに傾け
る場合は駆動部7dのアクチュエータ57を回転させ駆
動部7dのアッパーサポート59をマウント部7fのマ
ウント65および駆動部7eのアッパーサポート59に
対して上下させることにより行う。また、EW軸回りに
傾ける場合は駆動部7eのアクチュエータ57を回転さ
せ駆動部7eのアッパーサポート59をマウント部7f
のマウント65および駆動部7dのアッパーサポート5
9に対して上下させることにより行う。以上の動作を組
合せることにより、主反射鏡1を駆動させる。
【0025】上記駆動機構において駆動部7d、7eの
いずれかが故障したとき、NS,EW軸のいずれかのま
わりでの駆動ができなくなりサービスが途絶してしまう
という重大な事態が発生してしまうという問題点があ
る。
【0026】次に図7のこの発明のアンテナ駆動機構の
動作について説明する。この機構は図8のように主駆動
部7a、7bをNS軸に平行に並べ、主駆動部7a、7
b、冗長駆動部7cの各アクチュエータ57の軸によっ
て正三角形が形成されるよう配列している。この装置は
通常、三つある駆動部のうち、二つの主駆動部を独立に
駆動することにより、主反射鏡1を駆動する。例えば主
反射鏡1をNS軸回りに傾ける場合は主駆動部7a、7
bのアクチュエータ57をそれぞれ同一方向に回転させ
主駆動部7a、7bのアッパーサポート59を冗長駆動
部7cのアッパーサポート59に対して上下させること
により行う。また、EW軸回りに傾ける場合は主駆動部
7a、7bのアクチュエータ57を各々逆に回転させ、
それぞれが連結するアッパーサポート59を片側が上で
もう一方が下になるように動かすことにより冗長駆動部
7cのアッパーサポート59に対して回転させることに
より行う。以上の動作を組合せることにより、主反射鏡
を駆動する。
【0027】また、地上局の受信エリアに関する情報か
ら一方の主駆動部の故障が確認された場合、故障した駆
動部を停止し、冗長駆動部7cを駆動させることにより
機能を確保できる。例えば、図7の主駆動部7aが故障
のため停止した場合、NS軸回りに傾けるためには冗長
駆動部7cのアクチュエータ57を回転させ冗長駆動部
7cのアッパーサポート59を二つの主駆動部7a、7
bのアッパーサポート59に対して上下させることによ
り行う。また、EW軸回りを傾ける場合は、主駆動部7
b、冗長駆動部7cのアクチュエータ57を同一方向に
回転させ、主駆動部7bのアッパーサポート59および
冗長駆動部7cのアッパーサポート59を主駆動部7a
のアッパーサポート59に対して上または下に動かすこ
とにより行う。以上の動作を組合せることにより、アン
テナ駆動機構の故障においても機能を維持することがで
きる。
【0028】上記アンテナ駆動機構はあくまでも一例で
あって、上記の駆動部と同様の動作ができる駆動装置3
台すべてが直線上に並ばないよう配置することで、上記
機能と同様のものが得られることは言うまでもない。
【0029】実施の形態4 実施の形態3では、回転対称な主反射鏡1を用いた場合
について示したが、実施の形態2に示したように、実施
の形態3において主反射鏡を修整された鏡面にすること
により、実施の形態2と同様な動作をすることができ
る。
【0030】実施の形態5 図9はこの可動ビームアンテナ装置の実施の形態5を示
す概略図である。図において、1、3、6、8は図1に
示した実施の形態1と同様のものであり、実施の形態1
と同様の動作をする。ただし、7は副反射鏡8のみを駆
動するアンテナ駆動機構であり、実施の形態3で示した
ものと同様のもので、同様の動作をする。
【0031】図10には、副反射鏡8を駆動した場合の
ビームの放射方向についての説明を示す。1、8は図9
に示すものと同様であり、同様の動作をする。F0,F
0′はそれぞれ、副反射鏡8が点線の位置にある場合
と、実線の位置にある場合の副反射鏡8の焦点である。
【0032】上記のように構成された可動ビームアンテ
ナ装置は、アンテナ駆動機構7を用いて、副反射鏡8を
駆動することにより図10に示すように、副反射鏡8の
焦点を変えることができる。この際、副反射鏡を介して
放射する球面波は、例えば図10ではF0′を中心とす
る方向に変化する。この球面波が、主反射鏡1で反射さ
れた場合、平面波に変換され、放射する方向は図10に
示す通りである。
【0033】以上のような方法によって、ビームの方向
を変えることができる。
【0034】実施の形態6 実施の形態5では、回転対称な主反射鏡1を用いた場合
について示したが、実施の形態2に示したように、実施
の形態5において主反射鏡を修整された鏡面にすること
により、実施の形態2と同様な動作をすることができ
る。
【0035】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0036】第1の発明によれば、副反射鏡を楕円ビー
ムが得られる形状に修整するとともに、上記副反射鏡を
鏡軸まわりに回転させ、楕円ビームを回転する駆動機構
を備えたことにより、例えば衛星に搭載した場合、変化
するサービスエリアに対して効率よくビームを放射する
ことができる。さらに、上記機構に待機冗長を構成する
ことにより、上記駆動機構の一部が故障しても、冗長自
由度を駆動させることによりその機能を維持できるため
長期使用時での信頼性を確保できる。
【0037】第2の発明によれば、上記第1の可動ビー
ムアンテナ装置において、上記主反射鏡を鏡軸を含む面
内で回転し、ビーム方向を変える駆動機構を備えたこと
により、例えば衛星に搭載した場合、変化するサービス
エリアに対して効率よくビームを放射することができ
る。さらに、上記駆動機構に待機冗長を構成することに
より、上記駆動機構の一部が故障しても、冗長自由度を
駆動させることによりその機能を維持できるため長期使
用時での信頼性を確保できる。
【0038】第3の発明によれば、上記第1の可動ビー
ムアンテナ装置において、上記副反射鏡を鏡軸を含む面
内で回転し、ビーム方向を変える駆動機構を備えたこと
により、例えば衛星に搭載した場合、変化するサービス
エリアに対して効率よくビームを放射することができ
る。さらに、上記駆動機構に待機冗長を構成することに
より、上記駆動機構の一部が故障しても、冗長自由度を
駆動させることによりその機能を維持できるため長期使
用時での信頼性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1の可動ビームアンテナ
装置を表す構成図である。
【図2】図1の可動ビームアンテナ装置の鏡面修整の説
明図である。
【図3】図1の可動ビームアンテナ装置の副反射鏡回転
機構の概略図である。
【図4】図3の副反射鏡回転機構のラチェットの概略図
である。
【図5】実施の形態2の可動ビームアンテナ装置のビー
ムの利得分布の説明図である。
【図6】この発明の実施の形態3の可動ビームアンテナ
装置を表す構成図である。
【図7】図6のアンテナ駆動機構の概略図である。
【図8】図7のアンテナ駆動機構の各構成要素の配置図
である。
【図9】この発明の実施の形態5の可動ビームアンテナ
装置を表す構成図である。
【図10】図9の可動ビームアンテナ装置の駆動につい
ての説明図である。
【図11】従来の可動ビームアンテナ装置を表す構成図
である。
【図12】従来のアンテナ駆動機構の概略図である。
【図13】図12の従来のアンテナ駆動機構の各構成要
素の配置図である。
【符号の説明】
1 主反射鏡 2 副反射鏡 3 一次放射器 4 送受信器 5 アンテナ駆動機構 6 副反射鏡回転機構 7 アンテナ駆動機構 8 副反射鏡 9 ステイ 10 プレート 11 ギアー 12 ステイ 13 回転軸 14 モーターハウジング 15 ステータ 16 ローター 17 モーターシャフト 18 ベアリング 19 ベアリング 20 ハウジング 21 ハウジング 22 ブラケット 23 ブラケット 24 ネジ 25 ネジ 26 ラチェット 27 ラチェット 28 サーキュラ・スプライン 29 ウェーブジェネレーター 30 フレクスプライン 31 サーキュラ・スプライン 32 ウェーブジェネレーター 33 フレクスプライン 34 シャフト 35 シャフト 36 ベアリング 37 ベアリング 38 シャフト 39 シャフト 40 組合せベアリング 41 組合せベアリング 42 プレート 43 プレート 44 プレート 45 プレート 46 ネジ 47 ネジ 48 ネジ 49 ネジ 50 ネジ 51 ネジ 52 つめ 53 バネ 54 ハウジング 55 回転軸 56 つめ車 57 リードネジつきアクチュエータ 58 リードブッシュ 59 アッパーサポート 60 ローアーサポート 61 ローアーサポートレグ 62 アッパーサポートレグ 63 サポートレグ 64 サポート 65 マウント 7a アンテナ駆動機構主駆動部 7b アンテナ駆動機構主駆動部 7c アンテナ駆動機構冗長駆動部 7d アンテナ駆動機構主駆動部 7e アンテナ駆動機構主駆動部 7f アンテナ駆動機構マウント部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送受信器より発生する電波を放射する一
    次放射器と、上記一次放射器に対向した位置におかれ、
    楕円ビームが得られる形状に修整された副反射鏡と、楕
    円ビームが回転するように、上記副反射鏡を鏡軸まわり
    に回転させるための駆動機構と、上記副反射鏡に対向し
    た位置におかれた回転対称な主反射鏡を備えた可動ビー
    ムアンテナ装置において、上記駆動機構の原動機の前後
    に、上記副反射鏡に対し回転トルクを与えるための出力
    軸を有し、上記出力軸の回転方向を制御することによ
    り、上記副反射鏡に対し回転トルクを与える出力軸を切
    り替える機構を上記駆動機構に設けたことで待機冗長を
    構成することを特徴とする可動ビームアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記主反射鏡にビーム方向を変えるた
    め、鏡軸を含む面内で回転するための駆動機構を備え、
    上記駆動機構に鏡軸方向に駆動する3台の駆動部を有
    し、上記駆動部3台すべてが直線上に並ばないよう配置
    し、そのうちの任意の2台を駆動するように切り替える
    ことができる機構を備えることで、待機冗長を構成する
    ことを特徴とする請求項1記載の可動ビームアンテナ装
    置。
  3. 【請求項3】 上記副反射鏡にビーム方向を変えるた
    め、鏡軸を含む面内で回転するための駆動機構を備え、
    上記駆動機構に鏡軸方向に駆動する3台の駆動部を有
    し、上記駆動部3台すべてが直線上に並ばないよう配置
    し、そのうちの任意の2台を駆動するように切り替える
    ことができる機構を備えることで、待機冗長を構成する
    ことを特徴とする請求項1記載の可動ビームアンテナ装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003050277A (ja) * 2001-08-08 2003-02-21 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd マルチパスミリ波映像化レーダシステム
WO2020213135A1 (ja) 2019-04-18 2020-10-22 株式会社Qps研究所 アンテナ装置及び宇宙航行体
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