JPH09266222A - 半導体装置の製法 - Google Patents
半導体装置の製法Info
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- H01L2224/73201—Location after the connecting process on the same surface
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- Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Epoxy Resins (AREA)
- Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】耐湿信頼性に優れた常温で固体のエポキシ樹脂
系封止材料を用い、樹脂封止作業が容易となる半導体装
置の製法の提供。 【解決手段】基板2の配線電極に、導電性接着材料4を
介して半導体素子5の電極部を当接し搭載する。つい
で、常温で固体の封止用樹脂組成物(A)を基板2の半
導体素子5搭載面に載置して加熱溶融することにより、
基板2と半導体素子5との空隙に、溶融状態の封止用樹
脂組成物を充填し硬化させて基板2と半導体素子5との
空隙に封止樹脂層6を形成する。 (A)(a)結晶性エポキシ樹脂又は常温で固体の2官
能エポキシ樹脂 (b)ノボラック型フェノール樹脂 (c)最大粒径が30μm以下のシリカ粉末 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上
系封止材料を用い、樹脂封止作業が容易となる半導体装
置の製法の提供。 【解決手段】基板2の配線電極に、導電性接着材料4を
介して半導体素子5の電極部を当接し搭載する。つい
で、常温で固体の封止用樹脂組成物(A)を基板2の半
導体素子5搭載面に載置して加熱溶融することにより、
基板2と半導体素子5との空隙に、溶融状態の封止用樹
脂組成物を充填し硬化させて基板2と半導体素子5との
空隙に封止樹脂層6を形成する。 (A)(a)結晶性エポキシ樹脂又は常温で固体の2官
能エポキシ樹脂 (b)ノボラック型フェノール樹脂 (c)最大粒径が30μm以下のシリカ粉末 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子をフェ
ースダウン構造でマザーボード、あるいはドーターボー
ドに実装する方式による半導体装置の製法に関するもの
である。
ースダウン構造でマザーボード、あるいはドーターボー
ドに実装する方式による半導体装置の製法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体デバイスの性能向上に伴う
要求として、半導体素子をフェースダウン構造で、配線
回路が形成されたマザーボード、あるいはドーターボー
ドに実装される方法(フリップチップ方式、ダイレクト
チップアタッチ方式等)が注目されている。これは、従
来から用いられている方式、例えば、半導体素子から金
ワイヤーでリードフレーム上にコンタクトをとりパッケ
ージングされた形態でマザーボード、あるいはドーター
ボードに実装する方法では、配線による情報伝達の遅
れ、クロストークによる情報伝達エラー等が生ずるとい
う問題が発生していることに起因する。
要求として、半導体素子をフェースダウン構造で、配線
回路が形成されたマザーボード、あるいはドーターボー
ドに実装される方法(フリップチップ方式、ダイレクト
チップアタッチ方式等)が注目されている。これは、従
来から用いられている方式、例えば、半導体素子から金
ワイヤーでリードフレーム上にコンタクトをとりパッケ
ージングされた形態でマザーボード、あるいはドーター
ボードに実装する方法では、配線による情報伝達の遅
れ、クロストークによる情報伝達エラー等が生ずるとい
う問題が発生していることに起因する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、上記フリップチ
ップ方式、ダイレクトチップアタッチ方式においては、
互いの線膨脹係数が異なる半導体素子とボードをダイレ
クトに電気接続を行うことから、接続部分の信頼性が問
題となっている。この対策としては、半導体素子とボー
ドとの空隙に液状樹脂材料を注入し硬化させて樹脂硬化
体を形成し、電気接続部に集中する応力を上記樹脂硬化
体にも分散させることにより接続信頼性を向上させる方
法が採られている。しかしながら、上記液状樹脂材料
は、超低温(−40℃)での保管が必要であることに加
えて、上記半導体素子とボードとの空隙への注入におい
ては注射器で行う必要があり、注入ポジション、注入量
コントロールが困難である等の問題を抱えている。さら
に、上記液状樹脂材料においては、耐湿信頼性に優れた
エポキシ樹脂および硬化剤であるフェノール樹脂系の材
料を選択する場合には希釈剤を用いなければ使用するこ
とができず、この場合には上記注入部分である空隙にボ
イドが発生するという問題が生ずる。
ップ方式、ダイレクトチップアタッチ方式においては、
互いの線膨脹係数が異なる半導体素子とボードをダイレ
クトに電気接続を行うことから、接続部分の信頼性が問
題となっている。この対策としては、半導体素子とボー
ドとの空隙に液状樹脂材料を注入し硬化させて樹脂硬化
体を形成し、電気接続部に集中する応力を上記樹脂硬化
体にも分散させることにより接続信頼性を向上させる方
法が採られている。しかしながら、上記液状樹脂材料
は、超低温(−40℃)での保管が必要であることに加
えて、上記半導体素子とボードとの空隙への注入におい
ては注射器で行う必要があり、注入ポジション、注入量
コントロールが困難である等の問題を抱えている。さら
に、上記液状樹脂材料においては、耐湿信頼性に優れた
エポキシ樹脂および硬化剤であるフェノール樹脂系の材
料を選択する場合には希釈剤を用いなければ使用するこ
とができず、この場合には上記注入部分である空隙にボ
イドが発生するという問題が生ずる。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、耐湿信頼性に優れた常温で固体のエポキシ樹脂
系封止材料を用い、樹脂封止作業が容易となる半導体装
置の製法の提供をその目的とする。
もので、耐湿信頼性に優れた常温で固体のエポキシ樹脂
系封止材料を用い、樹脂封止作業が容易となる半導体装
置の製法の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の半導体装置の製法は、配線回路基板の配線
電極に、導電性接着材料を介して半導体素子の電極部を
当接し上記基板に半導体素子を搭載し、ついで、常温で
固体の封止用樹脂組成物(A)を上記基板の素子搭載面
に載置して加熱溶融することにより、上記基板と半導体
素子との空隙に、上記溶融状態の封止用樹脂組成物を充
填し硬化させて上記基板と半導体素子との空隙を樹脂封
止するという構成をとる。 (A)下記の(a)〜(c)成分を含有し、上記(c)
成分の含有割合が封止用樹脂組成物全体の50重量%以
上80重量%未満の範囲に設定され、かつ、下記の特性
(x)および(y)を備えたペレット状の封止用樹脂組
成物。 (a)結晶性エポキシ樹脂および常温で固体の2官能エ
ポキシ樹脂の少なくとも一方。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下に設定された溶融シリカ
粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上。
め、本発明の半導体装置の製法は、配線回路基板の配線
電極に、導電性接着材料を介して半導体素子の電極部を
当接し上記基板に半導体素子を搭載し、ついで、常温で
固体の封止用樹脂組成物(A)を上記基板の素子搭載面
に載置して加熱溶融することにより、上記基板と半導体
素子との空隙に、上記溶融状態の封止用樹脂組成物を充
填し硬化させて上記基板と半導体素子との空隙を樹脂封
止するという構成をとる。 (A)下記の(a)〜(c)成分を含有し、上記(c)
成分の含有割合が封止用樹脂組成物全体の50重量%以
上80重量%未満の範囲に設定され、かつ、下記の特性
(x)および(y)を備えたペレット状の封止用樹脂組
成物。 (a)結晶性エポキシ樹脂および常温で固体の2官能エ
ポキシ樹脂の少なくとも一方。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下に設定された溶融シリカ
粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上。
【0006】すなわち、本発明は、基板上に導電性接着
材料を介して半導体素子を直接搭載し、この基板と半導
体素子との空隙に、特定の特性〔特性(x)および
(y)〕を備えた常温で固体の封止用樹脂組成物(A)
を、加熱溶融して溶融状態にし、これを充填し硬化させ
て上記基板と半導体素子との空隙を樹脂封止する。この
ように、常温で固体の封止用樹脂組成物(A)を加熱溶
融して基板と半導体素子の空隙に毛管現象を利用して充
填することから、充填作業が容易であり、また、固体の
樹脂材料を用いることからその保管が容易である。しか
も、上記封止用樹脂組成物(A)の溶融シリカ粉末とし
て、最大粒径が30μm以下に設定されたものを用いる
ことにより、上記空隙内への充填がボイド等が生じず良
好に行われる。そして、このような製法において、上記
封止用樹脂組成物(A)中のエポキシ樹脂として、特に
前記特定の構造を有するビフェニル型のエポキシ樹脂等
を用いることが、溶融状態での粘度が低いため、毛管現
象による充填を容易にする点から好ましい。
材料を介して半導体素子を直接搭載し、この基板と半導
体素子との空隙に、特定の特性〔特性(x)および
(y)〕を備えた常温で固体の封止用樹脂組成物(A)
を、加熱溶融して溶融状態にし、これを充填し硬化させ
て上記基板と半導体素子との空隙を樹脂封止する。この
ように、常温で固体の封止用樹脂組成物(A)を加熱溶
融して基板と半導体素子の空隙に毛管現象を利用して充
填することから、充填作業が容易であり、また、固体の
樹脂材料を用いることからその保管が容易である。しか
も、上記封止用樹脂組成物(A)の溶融シリカ粉末とし
て、最大粒径が30μm以下に設定されたものを用いる
ことにより、上記空隙内への充填がボイド等が生じず良
好に行われる。そして、このような製法において、上記
封止用樹脂組成物(A)中のエポキシ樹脂として、特に
前記特定の構造を有するビフェニル型のエポキシ樹脂等
を用いることが、溶融状態での粘度が低いため、毛管現
象による充填を容易にする点から好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明を詳しく説明す
る。
る。
【0008】本発明の半導体装置の製法で用いられる封
止用樹脂組成物(A)は、特定のエポキシ樹脂(a成
分)と、ノボラック型フェノール樹脂(b成分)と、特
定の溶融シリカ粉末(c成分)とを用いて得られるもの
であり、常温で固体を示し、圧延シート化したものを所
望の各種形状に打ち抜きペレットとして供される。な
お、上記常温とは、具体的に、20〜50℃の範囲をい
う。
止用樹脂組成物(A)は、特定のエポキシ樹脂(a成
分)と、ノボラック型フェノール樹脂(b成分)と、特
定の溶融シリカ粉末(c成分)とを用いて得られるもの
であり、常温で固体を示し、圧延シート化したものを所
望の各種形状に打ち抜きペレットとして供される。な
お、上記常温とは、具体的に、20〜50℃の範囲をい
う。
【0009】上記エポキシ樹脂(a成分)としては、結
晶性エポキシ樹脂、常温で固体の2官能エポキシ樹脂が
あげられ、具体的には、低溶融粘度という観点から、下
記の一般式(1),式(2),式(3)で表される構造
のエポキシ樹脂があげられる。これらは単独でもしくは
2種以上併せて用いられる。
晶性エポキシ樹脂、常温で固体の2官能エポキシ樹脂が
あげられ、具体的には、低溶融粘度という観点から、下
記の一般式(1),式(2),式(3)で表される構造
のエポキシ樹脂があげられる。これらは単独でもしくは
2種以上併せて用いられる。
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】上記式(1)〜(3)で表される構造のエ
ポキシ樹脂において、特にエポキシ当量150〜230
g/eqで、融点60〜160℃のものを用いることが
好ましい。
ポキシ樹脂において、特にエポキシ当量150〜230
g/eqで、融点60〜160℃のものを用いることが
好ましい。
【0014】上記特定のエポキシ樹脂(a成分)ととも
に用いられるノボラック型フェノール樹脂(b成分)
は、特に限定するものではなく通常用いられているもの
が用いられ、特に低粘度のものを用いることが好まし
い。なかでも、水酸基当量が80〜120g/eqで、
軟化点が80℃以下のものを用いることが好ましい。よ
り好ましくは、水酸基当量90〜110g/eqで、軟
化点50〜70℃である。特に好ましくは水酸基当量1
00〜110g/eqで、軟化点55〜65℃である。
に用いられるノボラック型フェノール樹脂(b成分)
は、特に限定するものではなく通常用いられているもの
が用いられ、特に低粘度のものを用いることが好まし
い。なかでも、水酸基当量が80〜120g/eqで、
軟化点が80℃以下のものを用いることが好ましい。よ
り好ましくは、水酸基当量90〜110g/eqで、軟
化点50〜70℃である。特に好ましくは水酸基当量1
00〜110g/eqで、軟化点55〜65℃である。
【0015】上記特定のエポキシ樹脂(a成分)とノボ
ラック型フェノール樹脂(b成分)の配合割合は、エポ
キシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してノボラック型フ
ェノール樹脂中の水酸基当量を0.5〜1.6の範囲に
設定することが好ましい。より好ましくは0.8〜1.
2の範囲に設定することである。
ラック型フェノール樹脂(b成分)の配合割合は、エポ
キシ樹脂中のエポキシ基1当量に対してノボラック型フ
ェノール樹脂中の水酸基当量を0.5〜1.6の範囲に
設定することが好ましい。より好ましくは0.8〜1.
2の範囲に設定することである。
【0016】上記a成分およびb成分とともに用いられ
る特定の溶融シリカ粉末(c成分)としては、特に球状
で、平均粒径が0.1〜25μmのものを用いることが
好ましく、特に好ましくは0.5〜20μmである。さ
らに、最大粒径が30μm以下のものを用いる必要があ
る。特に好ましくは最大粒径が1〜25μmである。す
なわち、最大粒径が30μmを超えると、基板と半導体
素子間〔封止用樹脂組成物(A)を用いて樹脂封止され
る空隙〕の充填が不可能になる場合があるからである。
また、このような観点から、この溶融シリカ粉末(c成
分)の最大粒径は、基板と半導体素子間〔封止用樹脂組
成物(A)を用いて樹脂封止される空隙〕の距離の1/
2以下に設定することが好ましい。より好ましくは1/
10〜1/3である。すなわち、最大粒径を1/2以下
に設定することにより、上記基板と半導体素子間への溶
融状態の封止用樹脂組成物(A)の充填が、ボイド等が
生じず良好になされるようになるからである。
る特定の溶融シリカ粉末(c成分)としては、特に球状
で、平均粒径が0.1〜25μmのものを用いることが
好ましく、特に好ましくは0.5〜20μmである。さ
らに、最大粒径が30μm以下のものを用いる必要があ
る。特に好ましくは最大粒径が1〜25μmである。す
なわち、最大粒径が30μmを超えると、基板と半導体
素子間〔封止用樹脂組成物(A)を用いて樹脂封止され
る空隙〕の充填が不可能になる場合があるからである。
また、このような観点から、この溶融シリカ粉末(c成
分)の最大粒径は、基板と半導体素子間〔封止用樹脂組
成物(A)を用いて樹脂封止される空隙〕の距離の1/
2以下に設定することが好ましい。より好ましくは1/
10〜1/3である。すなわち、最大粒径を1/2以下
に設定することにより、上記基板と半導体素子間への溶
融状態の封止用樹脂組成物(A)の充填が、ボイド等が
生じず良好になされるようになるからである。
【0017】上記特定の溶融シリカ粉末(c成分)の含
有量は、封止用樹脂組成物(A)全体の50重量%以上
80重量%未満の範囲に設定する必要がある。特に好ま
しくは60重量%以上75重量%以下である。すなわ
ち、溶融シリカ粉末(c成分)の含有量が50重量%未
満では、封止用樹脂硬化物の特性、特に線膨張係数との
差が大きくなって、樹脂硬化物や半導体素子にクラック
等の欠陥を発生させる。また、80重量%以上では、封
止用樹脂の溶融粘度が高くなることから充填性が悪くな
るからである。
有量は、封止用樹脂組成物(A)全体の50重量%以上
80重量%未満の範囲に設定する必要がある。特に好ま
しくは60重量%以上75重量%以下である。すなわ
ち、溶融シリカ粉末(c成分)の含有量が50重量%未
満では、封止用樹脂硬化物の特性、特に線膨張係数との
差が大きくなって、樹脂硬化物や半導体素子にクラック
等の欠陥を発生させる。また、80重量%以上では、封
止用樹脂の溶融粘度が高くなることから充填性が悪くな
るからである。
【0018】本発明に用いられる封止用樹脂組成物
(A)には、上記a〜c成分以外に、必要に応じて、シ
リコーン化合物(側鎖エチレングライコールタイプジメ
チルシロキサン等)等の低応力化剤、難燃剤、ポリエチ
レン、カルナバ等のワックス、シランカップリング剤
(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)等
のカップリング剤等を適宜に配合してもよい。
(A)には、上記a〜c成分以外に、必要に応じて、シ
リコーン化合物(側鎖エチレングライコールタイプジメ
チルシロキサン等)等の低応力化剤、難燃剤、ポリエチ
レン、カルナバ等のワックス、シランカップリング剤
(γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等)等
のカップリング剤等を適宜に配合してもよい。
【0019】上記難燃剤としては、ブロム化エポキシ樹
脂等があげられ、これに三酸化二アンチモン等の難燃助
剤等が用いられる。
脂等があげられ、これに三酸化二アンチモン等の難燃助
剤等が用いられる。
【0020】本発明に用いられる封止用樹脂組成物
(A)は、例えばつぎのようにして得られる。すなわ
ち、前記a成分、b成分およびc成分を外部より加熱可
能な金属容器の中で150℃で30分〜1時間混合し、
120℃に温度を下げた後、反応性調整のための触媒を
添加し、均一混合する。ついで、上記均一混合した後圧
延シート化し、これを所望の形状に打ち抜いてペレット
化することにより得られる。
(A)は、例えばつぎのようにして得られる。すなわ
ち、前記a成分、b成分およびc成分を外部より加熱可
能な金属容器の中で150℃で30分〜1時間混合し、
120℃に温度を下げた後、反応性調整のための触媒を
添加し、均一混合する。ついで、上記均一混合した後圧
延シート化し、これを所望の形状に打ち抜いてペレット
化することにより得られる。
【0021】上記反応性調整のために配合される触媒と
しては、特に限定するものではなく従来から硬化促進剤
として用いられるものがあげられる。例えば、トリフェ
ニルホスフィン、テトラフェニルホスフェート、テトラ
フェニルボレート、2−メチルイミダゾール等があげら
れる。
しては、特に限定するものではなく従来から硬化促進剤
として用いられるものがあげられる。例えば、トリフェ
ニルホスフィン、テトラフェニルホスフェート、テトラ
フェニルボレート、2−メチルイミダゾール等があげら
れる。
【0022】上記各成分の混合およびペレットの作製方
法については上記方法に限定するものではなく、例え
ば、上記混合においては、2軸ロール、3軸ロール等を
用いることも可能である。また、上記ペレットの作製方
法についても、シート状にした後に打ち抜く以外に、注
型法等の方法を用いることができる。
法については上記方法に限定するものではなく、例え
ば、上記混合においては、2軸ロール、3軸ロール等を
用いることも可能である。また、上記ペレットの作製方
法についても、シート状にした後に打ち抜く以外に、注
型法等の方法を用いることができる。
【0023】上記ペレットの形状については、特に限定
するものではなく、立方体、円柱、図1に示すような、
くさび形状(略L字状)のペレット1等、その目的、基
板および半導体素子の大きさ形状等に応じて適宜に設定
される。特に好適なのは、基板への載置および位置決め
が容易で、加熱溶融することにより毛管現象を利用して
充填が容易になされる、図1に示すくさび形状のペレッ
ト1である。
するものではなく、立方体、円柱、図1に示すような、
くさび形状(略L字状)のペレット1等、その目的、基
板および半導体素子の大きさ形状等に応じて適宜に設定
される。特に好適なのは、基板への載置および位置決め
が容易で、加熱溶融することにより毛管現象を利用して
充填が容易になされる、図1に示すくさび形状のペレッ
ト1である。
【0024】本発明では、例えば、半導体装置をつぎの
ようにして製造する。すなわち、図2に示すように、片
面に配線回路が形成された基板2上の配線電極3に、導
電性接着材料4を介して、半導体素子5の下面に形成さ
れた金属製(金、ニッケル−金の合金等)の電極(バン
プ)7を当接させ、半導体素子5と基板2とを接合す
る。
ようにして製造する。すなわち、図2に示すように、片
面に配線回路が形成された基板2上の配線電極3に、導
電性接着材料4を介して、半導体素子5の下面に形成さ
れた金属製(金、ニッケル−金の合金等)の電極(バン
プ)7を当接させ、半導体素子5と基板2とを接合す
る。
【0025】上記導電性接着材料4としては、一般に、
半田、銀粉入り接着剤、共晶合金、鉛レスハンダ等があ
げられる。そして、例えば、導電性接着材料4として半
田を用い、この半田を介して配線電極3と金属製の電極
7とを当接し半田を加熱溶融させて半導体素子5と基板
2とを接合して半導体素子5を搭載することが好まし
い。
半田、銀粉入り接着剤、共晶合金、鉛レスハンダ等があ
げられる。そして、例えば、導電性接着材料4として半
田を用い、この半田を介して配線電極3と金属製の電極
7とを当接し半田を加熱溶融させて半導体素子5と基板
2とを接合して半導体素子5を搭載することが好まし
い。
【0026】ついで、図3に示すように、上記半導体素
子5が搭載された基板2の素子搭載面上に、くさび形状
のペレット1を、その中央凹部(直角部分)が半導体素
子5のエッジ部と合致するよう載置する。そして、全体
を加熱してペレット1を溶融し、溶融状態にして、毛管
現象を利用して半導体素子5と基板2との空隙内に、溶
融状態の封止用樹脂組成物(A)を充填し、硬化させる
ことにより空隙を樹脂封止する。このようにして、図4
に示すような、半導体装置を製造する。図4において、
6は封止用樹脂組成物(A)を用いて封止することによ
り形成された封止樹脂層である。
子5が搭載された基板2の素子搭載面上に、くさび形状
のペレット1を、その中央凹部(直角部分)が半導体素
子5のエッジ部と合致するよう載置する。そして、全体
を加熱してペレット1を溶融し、溶融状態にして、毛管
現象を利用して半導体素子5と基板2との空隙内に、溶
融状態の封止用樹脂組成物(A)を充填し、硬化させる
ことにより空隙を樹脂封止する。このようにして、図4
に示すような、半導体装置を製造する。図4において、
6は封止用樹脂組成物(A)を用いて封止することによ
り形成された封止樹脂層である。
【0027】上記常温で固体の封止用樹脂組成物(A)
を溶融状態する際の加熱温度としては、半導体素子5お
よび基板2の劣化等を考慮して70〜250℃の範囲に
設定することが好ましい。そして、加熱方法としては、
赤外線リフロー炉、乾燥機、温風機、熱板等があげられ
る。
を溶融状態する際の加熱温度としては、半導体素子5お
よび基板2の劣化等を考慮して70〜250℃の範囲に
設定することが好ましい。そして、加熱方法としては、
赤外線リフロー炉、乾燥機、温風機、熱板等があげられ
る。
【0028】上記のようにして製造された半導体装置に
おいて、半導体素子5の大きさは、通常、幅5〜20m
m×長さ5〜20mm×厚み0.1〜1.0mmに設定
される。より好適なのは幅8〜18mm×長さ8〜18
mm×厚み0.3〜0.8mmである。また、半導体素
子5を搭載する配線回路が形成された基板2の大きさ
は、通常、幅10〜70mm×長さ10〜70mm×厚
み0.05〜3.0mmに設定される。より好適なのは
幅15〜50mm×長さ15〜50mm×厚み0.1〜
2.0mmである。そして、封止用樹脂組成物(A)が
充填される、半導体素子5と基板2の空隙の両者間の距
離は、通常、15〜120μmである。特に、本発明に
用いられる封止用樹脂組成物(A)の特性等を考慮する
と、上記両者間の距離は、30〜100μmに設定する
ことが好ましい。
おいて、半導体素子5の大きさは、通常、幅5〜20m
m×長さ5〜20mm×厚み0.1〜1.0mmに設定
される。より好適なのは幅8〜18mm×長さ8〜18
mm×厚み0.3〜0.8mmである。また、半導体素
子5を搭載する配線回路が形成された基板2の大きさ
は、通常、幅10〜70mm×長さ10〜70mm×厚
み0.05〜3.0mmに設定される。より好適なのは
幅15〜50mm×長さ15〜50mm×厚み0.1〜
2.0mmである。そして、封止用樹脂組成物(A)が
充填される、半導体素子5と基板2の空隙の両者間の距
離は、通常、15〜120μmである。特に、本発明に
用いられる封止用樹脂組成物(A)の特性等を考慮する
と、上記両者間の距離は、30〜100μmに設定する
ことが好ましい。
【0029】上記製法に用いた封止用樹脂組成物(A)
(ペレット1)としては、そのペレット密度が真密度に
対して99%以上〔特性(x)〕である必要がある。す
なわち、ペレット密度が真密度に対して99%以上とい
う高真密度に設定することにより、ペレット内部の空気
が硬化物に持ち込まれ、この空気がボイドを形成する原
因となることを防止することが可能となるからである。
なお、上記ペレット密度(%)は下記の式にて算出され
る値である。
(ペレット1)としては、そのペレット密度が真密度に
対して99%以上〔特性(x)〕である必要がある。す
なわち、ペレット密度が真密度に対して99%以上とい
う高真密度に設定することにより、ペレット内部の空気
が硬化物に持ち込まれ、この空気がボイドを形成する原
因となることを防止することが可能となるからである。
なお、上記ペレット密度(%)は下記の式にて算出され
る値である。
【0030】
【数1】ペレット密度(%)=〔(ペレットの比重)/
(硬化物の比重)〕×100
(硬化物の比重)〕×100
【0031】そして、上記封止用樹脂組成物(A)(ペ
レット1)としては、下記の特性(y)を有する必要が
ある。すなわち、上記封止用樹脂組成物(A)の形成材
料を用い、上記方法に従って断面積1mm×2mmの角
柱状ペレットを作製する。そして、上記角柱状ペレット
を150℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有
する2枚の鏡面ガラス板間に溶融侵入させ、その際の侵
入距離が15mm以上となる特性〔特性(y)〕を有し
ていなければならない。より好ましくは侵入距離が18
mm以上である。また封止用樹脂組成物(A)を用いて
封止することにより形成された封止樹脂層6、すなわ
ち、上記封止用樹脂組成物(A)としては、各使用温度
での溶融粘度が1〜100poise、ゲルタイムが1
50℃において0.5〜30分間、その硬化物として
は、線膨脹係数が17〜40ppm/℃であることが好
ましい。特に好ましくは溶融粘度が1〜30pois
e、ゲルタイムが150℃において0.5〜15分間、
線膨脹係数が22〜30ppm/℃である。これは、界
面ジョイントである半田等の導電性接着材料の線膨張係
数に界面封止樹脂の線膨張係数を合わせることが応力集
中を無くし、導通信頼性を向上させることによるもので
ある。すなわち、溶融粘度が上記範囲内に設定されるこ
とにより、充填性が良好となる。また、ゲルタイムが上
記範囲内に設定されることにより、成形作業性、特に硬
化時間の短縮が可能となる。さらに、線膨脹係数が上記
範囲内に設定されることにより、樹脂硬化物や半導体素
子にクラック等の応力による欠陥防止が可能となる。な
お、上記溶融粘度は、コーンプレート粘度計により測定
し、上記ゲルタイムは熱板キャビティー法にて測定し
た。また、線膨脹係数は、熱機械分析(Thermal Mechan
ical Analysis :TMA)により測定した。
レット1)としては、下記の特性(y)を有する必要が
ある。すなわち、上記封止用樹脂組成物(A)の形成材
料を用い、上記方法に従って断面積1mm×2mmの角
柱状ペレットを作製する。そして、上記角柱状ペレット
を150℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有
する2枚の鏡面ガラス板間に溶融侵入させ、その際の侵
入距離が15mm以上となる特性〔特性(y)〕を有し
ていなければならない。より好ましくは侵入距離が18
mm以上である。また封止用樹脂組成物(A)を用いて
封止することにより形成された封止樹脂層6、すなわ
ち、上記封止用樹脂組成物(A)としては、各使用温度
での溶融粘度が1〜100poise、ゲルタイムが1
50℃において0.5〜30分間、その硬化物として
は、線膨脹係数が17〜40ppm/℃であることが好
ましい。特に好ましくは溶融粘度が1〜30pois
e、ゲルタイムが150℃において0.5〜15分間、
線膨脹係数が22〜30ppm/℃である。これは、界
面ジョイントである半田等の導電性接着材料の線膨張係
数に界面封止樹脂の線膨張係数を合わせることが応力集
中を無くし、導通信頼性を向上させることによるもので
ある。すなわち、溶融粘度が上記範囲内に設定されるこ
とにより、充填性が良好となる。また、ゲルタイムが上
記範囲内に設定されることにより、成形作業性、特に硬
化時間の短縮が可能となる。さらに、線膨脹係数が上記
範囲内に設定されることにより、樹脂硬化物や半導体素
子にクラック等の応力による欠陥防止が可能となる。な
お、上記溶融粘度は、コーンプレート粘度計により測定
し、上記ゲルタイムは熱板キャビティー法にて測定し
た。また、線膨脹係数は、熱機械分析(Thermal Mechan
ical Analysis :TMA)により測定した。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明の半導体装置の製
法は、基板上に導電性接着材料を介して半導体素子を直
接搭載し、この基板と半導体素子との空隙に、常温で固
体の封止用樹脂組成物(A)を、加熱溶融し溶融状態に
して充填し硬化させて上記基板と半導体素子との空隙を
樹脂封止する。このように、前記の特性(x)および
(y)を備えた常温で固体の封止用樹脂組成物(A)を
加熱溶融して基板と半導体素子の空隙に毛管現象を利用
して充填することから、充填作業が容易であり、また、
固体のものを用いることからその保管が容易である。特
に、封止用樹脂組成物(A)中のシリカ粉末(c成分)
の粒径が、基板と半導体素子間の距離の1/2のものを
用いることにより、基板と半導体素子の空隙への充填が
ボイドを生ずることもなく良好に行われる。そして、こ
のような封止用樹脂組成物(A)を構成する特定のエポ
キシ樹脂(a成分)として、特に前記一般式(1)〜
(3)で表される構造のエポキシ樹脂を用いることが溶
融状態での粘度が低いため、毛管現象による充填を容易
にする点から特に好ましい。
法は、基板上に導電性接着材料を介して半導体素子を直
接搭載し、この基板と半導体素子との空隙に、常温で固
体の封止用樹脂組成物(A)を、加熱溶融し溶融状態に
して充填し硬化させて上記基板と半導体素子との空隙を
樹脂封止する。このように、前記の特性(x)および
(y)を備えた常温で固体の封止用樹脂組成物(A)を
加熱溶融して基板と半導体素子の空隙に毛管現象を利用
して充填することから、充填作業が容易であり、また、
固体のものを用いることからその保管が容易である。特
に、封止用樹脂組成物(A)中のシリカ粉末(c成分)
の粒径が、基板と半導体素子間の距離の1/2のものを
用いることにより、基板と半導体素子の空隙への充填が
ボイドを生ずることもなく良好に行われる。そして、こ
のような封止用樹脂組成物(A)を構成する特定のエポ
キシ樹脂(a成分)として、特に前記一般式(1)〜
(3)で表される構造のエポキシ樹脂を用いることが溶
融状態での粘度が低いため、毛管現象による充填を容易
にする点から特に好ましい。
【0033】つぎに、実施例について比較例と併せて説
明する。
明する。
【0034】まず、実施例に先立って、下記に示す各成
分を準備した。
分を準備した。
【0035】〔エポキシ樹脂a1〕下記の式(4)で表
される構造のビフェニル型エポキシ樹脂である。
される構造のビフェニル型エポキシ樹脂である。
【0036】
【化7】
【0037】〔エポキシ樹脂a2〕下記の式(5)で表
される構造のエポキシ樹脂である。
される構造のエポキシ樹脂である。
【0038】
【化8】
【0039】〔エポキシ樹脂a3〕下記の式(6)で表
される構造のビフェニル型エポキシ樹脂である。
される構造のビフェニル型エポキシ樹脂である。
【0040】
【化9】
【0041】〔エポキシ樹脂a4〕液状ビスフェノール
型エポキシ樹脂(エポキシ当量:190g/eq)であ
る。
型エポキシ樹脂(エポキシ当量:190g/eq)であ
る。
【0042】〔硬化剤b1〕ノボラック型フェノール樹
脂(水酸基当量:104g/eq、軟化点59℃)であ
る。
脂(水酸基当量:104g/eq、軟化点59℃)であ
る。
【0043】〔硬化剤b2〕液状メチル化ヘキサハイド
ロフタリックアシドである。
ロフタリックアシドである。
【0044】〔硬化剤b3〕液状アリル化フェノールで
ある。
ある。
【0045】〔シリカ粉末c1〜c6〕下記の表1に示
す球状溶融シリカ粉末である。
す球状溶融シリカ粉末である。
【0046】
【表1】
【0047】〔触媒d1〕トリフェニルホスフィンであ
る。
る。
【0048】〔触媒d2〕テトラフェニルホスフェート
およびテトラフェニルボレートの混合物(モル混合比1
/1)である。
およびテトラフェニルボレートの混合物(モル混合比1
/1)である。
【0049】〔触媒d3〕2−メチルイミダゾールであ
る。
る。
【0050】〔難燃剤〕ブロム化エポキシフェノールノ
ボラックである。
ボラックである。
【0051】〔難燃助剤〕三酸化二アンチモンである。
【0052】〔ワックス〕ポリエチレンである。
【0053】〔シリコーン化合物〕側鎖エチレングライ
コールタイプジメチルシロキサンである。
コールタイプジメチルシロキサンである。
【0054】〔カップリング剤〕γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシランである。
ピルトリメトキシシランである。
【0055】
【実施例1〜24、比較例1〜9】上記各成分を用い、
下記の表2〜表5に示す割合で各成分を混合した。これ
を直接シート化し、冷却後打ち抜くことにより図1に示
す、界面封止用のくさび形状のペレット1を作製した。
なお、上記実施例で用いたペレット1の密度は、いずれ
も真密度に対して99%以上であった。
下記の表2〜表5に示す割合で各成分を混合した。これ
を直接シート化し、冷却後打ち抜くことにより図1に示
す、界面封止用のくさび形状のペレット1を作製した。
なお、上記実施例で用いたペレット1の密度は、いずれ
も真密度に対して99%以上であった。
【0056】なお、比較例9は、流展面積の劣る樹脂を
冷却後粉砕した後ペレット化したものである。
冷却後粉砕した後ペレット化したものである。
【0057】また、比較例1〜4では、封止用樹脂組成
物が液状を示すため、これをシリンジに詰め、適正量を
L字型に滴下して封止に供した。
物が液状を示すため、これをシリンジに詰め、適正量を
L字型に滴下して封止に供した。
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】つぎに、充填特性確認のため二つの半導体
装置に似せたテスト用サンプルを作製した。一つは、図
5(a)および(b)に示すように、15mm×15m
m×厚み0.45mmのチップ12を表面を下に向けて
50μmのスペーサー10を介して、鏡面ガラス11上
に張り合わせたもので、図6に示すように、ペレット1
3をチップ12側面に置き、150℃のオーブンで30
分間加熱して界面(空隙50μm)に完全充填するか否
かを確認した。そして、下記の表6〜表10には完全充
填したものを○、完全充填しなかったものを×として示
した(充填性)。
装置に似せたテスト用サンプルを作製した。一つは、図
5(a)および(b)に示すように、15mm×15m
m×厚み0.45mmのチップ12を表面を下に向けて
50μmのスペーサー10を介して、鏡面ガラス11上
に張り合わせたもので、図6に示すように、ペレット1
3をチップ12側面に置き、150℃のオーブンで30
分間加熱して界面(空隙50μm)に完全充填するか否
かを確認した。そして、下記の表6〜表10には完全充
填したものを○、完全充填しなかったものを×として示
した(充填性)。
【0063】二つめは、22mm×60mm×厚み1m
mの鏡面ガラス板を2枚準備し、50μmのスペーサー
を介して5mm程度長手方向にずらして接着したもので
ある。上記鏡面ガラス板の張り合わせのずらした部分
に、断面積1mm×2mm×長さ20mmの角柱状ペレ
ットを置き、つぎに、これを温度150℃のオーブンに
10分間放置することによって上記ペレットを溶融して
毛管現象によって封止用樹脂組成物を充填させることに
より2枚の鏡面ガラス板界面(空隙50μm)を樹脂封
止した。このように封止した結果、溶融した樹脂が界面
に対し侵入した距離を測定し示した。目安としては15
mmが汎用的に使用する上で要求される値と考える。上
記の結果、下記の表6〜表10に、フィラーの粒子径の
影響等により、目視によりボイドが観察されたものにつ
いては×、ボイドが観察されなかったものについては○
を表示した(ボイド)。
mの鏡面ガラス板を2枚準備し、50μmのスペーサー
を介して5mm程度長手方向にずらして接着したもので
ある。上記鏡面ガラス板の張り合わせのずらした部分
に、断面積1mm×2mm×長さ20mmの角柱状ペレ
ットを置き、つぎに、これを温度150℃のオーブンに
10分間放置することによって上記ペレットを溶融して
毛管現象によって封止用樹脂組成物を充填させることに
より2枚の鏡面ガラス板界面(空隙50μm)を樹脂封
止した。このように封止した結果、溶融した樹脂が界面
に対し侵入した距離を測定し示した。目安としては15
mmが汎用的に使用する上で要求される値と考える。上
記の結果、下記の表6〜表10に、フィラーの粒子径の
影響等により、目視によりボイドが観察されたものにつ
いては×、ボイドが観察されなかったものについては○
を表示した(ボイド)。
【0064】つぎに、上記各実施例および比較例のペレ
ットを用いて、トランスファー成形(成形条件:150
℃×20分間+後硬化175℃×300分間)により、
デュアルインラインパッケージ(DIP)形態の耐湿信
頼性評価用パッケージを作製した。そして、この評価用
パッケージを用いて、130℃×85%RH×30Vの
バイアス印加でのデバイス腐食試験(PCBTテスト)
を行い、200時間後不良50%未満のものを○、50
%以上のものを×と表示した。
ットを用いて、トランスファー成形(成形条件:150
℃×20分間+後硬化175℃×300分間)により、
デュアルインラインパッケージ(DIP)形態の耐湿信
頼性評価用パッケージを作製した。そして、この評価用
パッケージを用いて、130℃×85%RH×30Vの
バイアス印加でのデバイス腐食試験(PCBTテスト)
を行い、200時間後不良50%未満のものを○、50
%以上のものを×と表示した。
【0065】また、上記各実施例および比較例のペレッ
ト(あるいは液状物)を加熱溶融して硬化(条件:15
0℃×20分+175℃×300分)することにより線
膨脹係数を熱機械分析(TMA)により測定した。ま
た、それぞれの溶融粘度およびゲルタイムを前述の方法
に従って測定した。これらの評価・測定結果を下記の表
6〜表10に併せて示した。
ト(あるいは液状物)を加熱溶融して硬化(条件:15
0℃×20分+175℃×300分)することにより線
膨脹係数を熱機械分析(TMA)により測定した。ま
た、それぞれの溶融粘度およびゲルタイムを前述の方法
に従って測定した。これらの評価・測定結果を下記の表
6〜表10に併せて示した。
【0066】
【表6】
【0067】
【表7】
【0068】
【表8】
【0069】
【表9】
【0070】
【表10】
【0071】上記表6〜表10の結果、全ての実施例で
は、充填が良好に行われており、しかもPCBTテスト
においても平均故障時間が長く信頼性に優れていること
がわかる。これに対して比較例では、充填性(ボイドの
発生、界面侵入性)、耐湿性、線膨張性のいずれかに劣
るものであった。
は、充填が良好に行われており、しかもPCBTテスト
においても平均故障時間が長く信頼性に優れていること
がわかる。これに対して比較例では、充填性(ボイドの
発生、界面侵入性)、耐湿性、線膨張性のいずれかに劣
るものであった。
【図1】本発明の半導体装置の製法に用いられる封止用
のペレットを示す斜視図である。
のペレットを示す斜視図である。
【図2】半導体素子と基板とが接合された状態を示す断
面図である。
面図である。
【図3】本発明の半導体装置の製法の一例を示す説明図
である。
である。
【図4】本発明の半導体装置の製法により得られた半導
体装置を示す断面図である。
体装置を示す断面図である。
【図5】(a)は充填効果確認用のサンプル品を示す断
面図であり、(b)はその平面図である。
面図であり、(b)はその平面図である。
【図6】充填効果確認用のサンプル品を製造する工程を
示す説明図である。
示す説明図である。
1 くさび形状のペレット 2 基板 3 配線電極 4 導電性接着材料 5 半導体素子 6 封止樹脂層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 63/00 NJS (72)発明者 桑村 誠 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 首藤 伸一朗 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 配線回路基板の配線電極に、導電性接着
材料を介して半導体素子の電極部を当接し上記基板に半
導体素子を搭載し、ついで、常温で固体の封止用樹脂組
成物(A)を上記基板の素子搭載面に載置して加熱溶融
することにより、上記基板と半導体素子との空隙に、上
記溶融状態の封止用樹脂組成物を充填し硬化させて上記
基板と半導体素子との空隙を樹脂封止することを特徴と
する半導体装置の製法。 (A)下記の(a)〜(c)成分を含有し、上記(c)
成分の含有割合が封止用樹脂組成物全体の50重量%以
上80重量%未満の範囲に設定され、かつ、下記の特性
(x)および(y)を備えたペレット状の封止用樹脂組
成物。 (a)結晶性エポキシ樹脂および常温で固体の2官能エ
ポキシ樹脂の少なくとも一方。 (b)ノボラック型フェノール樹脂。 (c)最大粒径が30μm以下に設定された溶融シリカ
粉末。 (x)ペレット密度が真密度に対して99%以上。 (y)断面積1mm×2mmの角柱状ペレットを150
℃で10分間加熱溶融し、50μmの空隙を有する2枚
の鏡面ガラス板間に侵入させた際の侵入距離が15mm
以上。 - 【請求項2】 上記(c)成分である溶融シリカ粉末の
最大粒径が、基板と半導体素子間の距離の1/2以下で
ある請求項1記載の半導体装置の製法。 - 【請求項3】 上記(a)成分が、下記の一般式(1)
〜(3)で表されるエポキシ樹脂からなる群から選ばれ
た少なくとも一つのエポキシ樹脂である請求項1または
2記載の半導体装置の製法。 【化1】 【化2】 【化3】 - 【請求項4】 上記(b)成分であるノボラック型フェ
ノール樹脂の軟化点が80℃以下である請求項1〜3の
いずれか一項に記載の半導体装置の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7424696A JPH09266222A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 半導体装置の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7424696A JPH09266222A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 半導体装置の製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266222A true JPH09266222A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=13541623
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7424696A Pending JPH09266222A (ja) | 1996-03-28 | 1996-03-28 | 半導体装置の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09266222A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1117075A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-01-22 | Nitto Denko Corp | 半導体装置 |
JP2001131391A (ja) * | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Toray Ind Inc | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物ならびに半導体装置 |
JP2004300239A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂封止型半導体装置および半導体封止用エポキシ樹脂組成物 |
-
1996
- 1996-03-28 JP JP7424696A patent/JPH09266222A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1117075A (ja) * | 1997-04-28 | 1999-01-22 | Nitto Denko Corp | 半導体装置 |
JP2001131391A (ja) * | 1999-11-02 | 2001-05-15 | Toray Ind Inc | 半導体封止用エポキシ樹脂組成物ならびに半導体装置 |
JP2004300239A (ja) * | 2003-03-31 | 2004-10-28 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 樹脂封止型半導体装置および半導体封止用エポキシ樹脂組成物 |
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