JPH09266149A - 投影露光方法及び面位置検出方法 - Google Patents

投影露光方法及び面位置検出方法

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JPH09266149A
JPH09266149A JP8073018A JP7301896A JPH09266149A JP H09266149 A JPH09266149 A JP H09266149A JP 8073018 A JP8073018 A JP 8073018A JP 7301896 A JP7301896 A JP 7301896A JP H09266149 A JPH09266149 A JP H09266149A
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photosensitive substrate
wafer
exposure
projection
optical system
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JP8073018A
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Shinji Wakamoto
信二 若本
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 どのような露光層を有するウエハに対しても
常にベストフォーカス状態でレチクルのパターンを露光
することのできる投影露光方法を提供する。 【解決手段】 感光基板Wの所定の領域に複数のレチク
ルRのパターンを反復して露光するに際し、感光基板W
の表面上にパターン形成板62のスリットを通して複数
の光束を入射し、感光基板Wで反射された光束を検出器
69の複数の検出器で検出することによって感光基板W
の表面の光軸AX方向の位置ずれを検出する。各レチク
ルRによる露光の開始前に、露光すべき感光基板Wを用
いて複数の検出器に対応する各計測点でのオフセットを
計測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光基板上にパタ
ーンを形成する投影露光方法及び露光時に感光基板の光
軸方向の位置ずれを検出する面位置検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘ
ッド等を製造するフォトリソグラフィ工程では、フォト
マスク又はレチクル(以下、レチクルという)に形成さ
れたパターンをフォトレジスト等の感光剤が塗布された
ウエハやガラスプレート等の基板(以下、ウエハとい
う)上に投影露光することが行われる。この投影露光に
おいては、レチクルのパターン結像面にウエハの表面を
合致させる作業、すなわち焦点合わせを行うことが必要
である。近年、投影光学系の焦点深度は狭くなる一方で
あり、露光用照明光として波長365nmのi線を用い
たものでも、±0.7μm程度の深度しか得られない。
加えて、投影光学系の投影視野はますます増大する傾向
にある。
【0003】広い露光視野全面にわたって良好な焦点合
わせを達成するために、ウエハ上のショット領域内の複
数の計測点の夫々に、投影光学系を介することなくピン
ホール像を斜め入射方式で投射し、その各反射像を2次
元アレイセンサーで受光する方式の多点斜め入射方式焦
点検出系(斜め入射方式の多点AF系)が特開平2−1
02528号公報に記載されている。また、特開平5−
190423号公報には、このような多点AF系におい
て、レチクルパターンとウエハとの露光波長での合焦位
置を直接検出する光学系を別に設け、投影露光時のベス
トフォーカス面に対する多点AF系の較正(フォーカス
キャリブレーション)を行う方法が記載されている。
【0004】多点AF系は、各計測点に対して独立の光
学系を備えるものではなく、共通の光学系を通して光源
からウエハ面にピンホール像を投影し、ウエハ面上の各
計測点で反射された反射像を再び共通の光学系によって
検出面に導き、そこに配置した2次元のアレイセンサー
で個別に検出する構成となっている。そのため、フォー
カスキャリブレーションでは各計測点に対応するセンサ
ー間のオフセットを求め、焦点検出時にそのオフセット
を考慮してZステージのサーボ制御を行うことで、セン
サー間のオフセットを実効的に補償する方法がとられ
る。
【0005】前記特開平5−190423号公報に記載
されたフォーカスキャリブレーション法は、TTL(ス
ルーザレンズ)方式の絶対フォーカス検出系と斜め入射
方式の多点AF系とを同時に使って、多点AF系の各計
測点でのオフセットを個別に求め、各オフセットを用い
て最小自乗法により近似平面を特定し、その近似平面を
新たな基準として各計測点でのオフセットを修正計算す
る。以後、各計測点で得られる出力信号が先に計算され
たオフセットとそれぞれ等しくなるようにZステージを
上下動させると共に傾斜させることで、ショット領域内
の全面で良好なピント合わせを達成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
に各計測点でのオフセットを求めてフォーカスキャリブ
レーションを行った斜め入射方式の多点AF系を用い
て、ウエハ面上のショット領域のZ位置(投影光学系の
光軸方向位置)を合わせ、ショット領域にレチクルパタ
ーンを露光してみると、フォーカスがずれた状態で露光
される場合があることが判明した。しかも、詳細な調査
によると、ある露光層を有するウエハに対して生じたフ
ォーカスずれの程度と、別の露光層を有するウエハに対
して生じたフォーカスずれの程度が相違するなど、斜め
入射式の多点AF系による焦点合わせの精度がウエハの
種類毎に異なって安定しない現象も見出された。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、どのような露光層を有するウエハに対しても常
にベストフォーカス状態でレチクルのパターンを露光す
ることのできる投影露光方法を提供すること、及び計測
精度及び安定性を向上した斜め入射方式の多点AF系を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】多点AF系のセンサー間
オフセットは送光スリットや受光センサーの製造誤差、
光学系の収差、ステージの走り面の傾斜などによって生
じ、通常はウエハ面と同じ位置にある基準面を用いて計
測される。ところが、このセンサー間オフセットは、ウ
エハの種類によっても変化する。
【0009】図2に示すように、表面に透明あるいは半
透明な塗布層を有する基板、例えばレジスト33を塗布
したウエハ34の複数の計測点に対してZ位置検出用の
光ビーム31を斜め入射すると、レジスト表面35で反
射した光線32aとウエハ面36で反射した光線32b
とが重ね合わされてセンサーに入射する。その場合、塗
布されたレジスト33の相違によるレジスト表面での反
射とウエハ面での反射の割合の相違や、光線32a,3
2bの干渉状態の相違により、センサー間オフセットが
基準面で計測されたものと異なってしまう。そのため、
基準面を用いてセンサー間オフセットを求め、フォーカ
スキャリブレーションを行ってもフォーカスずれが発生
してしまうのである。
【0010】本発明では、このような認識のもとに、セ
ンサー間オフセットをプロセスウエハ毎に計測し、管理
することで前記目的を達成する。すなわち、本発明は、
レチクルのパターンを所定の結像面内に結像する投影光
学系と、感光基板を保持するとともに2次元移動可能な
XYステージと、感光基板を投影光学系の光軸方向に移
動させるZステージと、投影光学系の投影視野内の予め
定められた複数の位置に計測点を有し該複数の計測点の
夫々で感光基板の表面の光軸方向の位置ずれを検出する
焦点検出手段とを備える投影露光装置を用い、複数のレ
チクルを使用して感光基板上の所定の領域に投影露光を
反復して複数層を形成する投影露光方法において、各レ
チクルによる投影露光の開始前に、露光すべき感光基板
を用いて焦点検出手段の各計測点でのオフセットを計測
することを特徴とする。
【0011】また、本発明は、感光基板の所定の領域に
複数のレチクルのパターンを反復して露光するに際し、
感光基板の表面上に複数の光束を入射し、感光基板で反
射された光束を複数の検出器で検出することによって感
光基板の表面の光軸方向の位置ずれを検出する面位置検
出方法において、各レチクルによる露光の開始前に、露
光すべき感光基板を用いて複数の検出器に対応する各計
測点でのオフセットを計測することを特徴とする。
【0012】各計測点でのオフセットは、複数の検出器
のうち少なくとも1つに対応する計測点を基準として計
測することができる。オフセットの計測は、新しいプロ
セスのウエハがステージ上に来た場合にウエハの露光前
に行う。これは必ずしも全てのウエハに対して行う必要
はなく、そのプロセスのロットの最初のウエハのみに対
して行えばよい。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、投影露光装置の要部を示
すもので、照明光学系からの露光光ELのもとで、レチ
クルR上のパターンが投影光学系PLを介してフォトレ
ジストが塗布されたウエハWの各ショット領域に投影露
光される。ウエハWは、Zステージ54上に保持され、
Zステージ54はXYステージ55上に載置されてい
る。また、Zステージ54上にはウエハWの表面とほぼ
等しい高さ位置で基準板FMが固定されている。XYス
テージ55は、投影光学系PLの光軸AXに垂直な平面
(XY平面)内でウエハWの位置決めを行い、Zステー
ジ54はウエハWの露光面の光軸AXに平行な方向のフ
ォーカス位置及びその露光面の傾斜角を指定された状態
に設定する。
【0014】Zステージ54上には移動鏡56が固定さ
れており、外部のレーザ干渉計57は移動鏡56で反射
されるレーザビームを用いて周知の方法でXYステージ
55のX座標及びY座標を常時検出している。検出され
たX座標及びY座標の情報は主制御系58に供給され
る。主制御系58は、駆動装置59を介してXYステー
ジ55及びZステージ54を駆動制御することにより、
ステップ・アンド・リピート方式でウエハW上の各ショ
ット領域にレチクルRのパターンを順次露光する。レチ
クルR上のパターン形成面(レチクル面)とウエハWの
露光面とを投影光学系PLに関して共役な位置関係に置
くために、斜め入射方式の多点焦点検出系(多点AF
系))を用いてウエハWの露光面のフォーカス位置及び
傾斜角の制御が行われる。
【0015】斜め入射方式の多点AF系においては、露
光光ELとは異なりウエハW上のフォトレジストを感光
させない波長の照明光が光ファイバー60を介して導か
れる。光ファイバー60を射出した照明光は、集光レン
ズ61を経てパターン形成板62を照明する。パターン
形成板62を透過した照明光は、レンズ63、ミラー6
4及び照明対物レンズ65を経てウエハWの露光面に投
射される。こうして、ウエハWの露光面にはパターン形
成板62上のパターンの像が光軸AXに対して斜めに投
影結像される。対物レンズ65の光軸とウエハ表面との
角度は5〜12度に設定されている。ウエハWで反射さ
れた照明光は、集光対物レンズ66、回転方向振動板6
7、結像レンズ68及びプレーンパラレル73を経て受
光器69の受光面に再投影され、受光器69の受光面に
はパターン形成板62上のパターンの像が再結像され
る。主制御系58は加振装置70を介して回転方向振動
板67に後述のような振動を与え、受光器69の多数の
受光素子からの検出信号が信号処理装置71に供給され
る。信号処理装置71は、各検出信号を加振装置70の
駆動信号で同期検波して得た多数のフォーカス信号を主
制御系58に供給する。
【0016】図3(b)は、パターン形成板62上に形
成された開口パターンを示し、パターン形成板上には9
個の斜め方向のスリット状パターン72−1〜72−9
が設けられている。この開口パターン72−1〜72−
9は、ウエハWの露光面にX軸及びY軸に対して45゜
で交差する方向から照射されるため、ウエハWの露光面
上の投影光学系PLの露光フィールド74内での投影像
AF1〜AF9は図3(a)に示すような配置になる。
中央の開口パターン72−5の投影像AF5は投影光学
系PLの光軸AXがウエハWと交差する点に位置する。
図3(c)は受光器69の受光面の様子を示す。受光器
69の受光面には9個の受光素子75−1〜75−9が
配置され、各受光素子の上にはスリット状の開口を有す
る遮光板(図示省略)が配置されている。そして、図3
(a)の各計測点AF1〜AF9上の像がそれぞれ受光
素子75−1〜75−9の上に再結像される。
【0017】図1のウエハWの露光面で反射されたスリ
ット状パターンの光線は、集光対物レンズ66の瞳位置
に存在すると共に図1の紙面にほぼ垂直な軸の回りに回
転振動する回転方向振動板67で反射されるため、図3
(c)に示すように、受光器69上では各受光素子75
−1〜75−9上に再結像される投影像の位置がスリッ
ト状の開口の幅方向であるRD方向に振動する。また、
図3(a)の各計測点AF1〜AF9上のスリット形状
の開口の像は、投影光学系PLの光軸AXに対して斜め
に投影されているため、ウエハWの露光面のフォーカス
位置が変化すると、それら投影像の受光器69上での再
結像位置はRD方向に変化する。従って、信号処理装置
71で各受光素子75−1〜75−9の検出信号をそれ
ぞれ回転方向振動板67の加振信号で同期検波すること
で、計測点AF1〜AF9のフォーカス位置に各々対応
する9個のフォーカス信号が得られる。
【0018】本実施例の投影露光装置は、また、図4に
略示するようなTTL方式の焦点検出系を備える。この
TTL方式の焦点検出系は、前述の基準板FMを用いて
露光光による投影光学系PLのベストフォーカス位置を
検出するものである。基準板FMには、図5に示すよう
にX方向に延びた複数本の透過型スリットがY方向に一
定ピッチで配置されたマークISyと、Y方向に延びた
複数本の透過型スリットがX方向に一定ピッチで配置さ
れたマークISxと、さらにX,Y方向のそれぞれに対
して45゜となる斜めスリットISaとが形成されてい
る。これらのスリットマークISx,ISy,ISa
は、石英製の基準板FMの表面全体にクロム層(遮光
層)を蒸着し、そこに透明部として刻設したものであ
る。
【0019】基準板FMの下方(Zステージ54の内
部)には、ミラーM1、照明用対物レンズ40、及び光
ファイバー41が設けられ、光ファイバー41の射出端
からの照明光が対物レンズ40によって集光されて、基
準板FMのスリットマークISx,ISy,ISaを共
に裏面から照射する。光ファイバー41の入射端側には
ビームスプリッタ42が設けられ、レンズ系43を介し
て露光照明光ELが光ファイバー41に導入される。ま
た、投影光学系PLを通った光束のうち基準板FMのス
リットマークISx,ISy,ISaを透過した光束
は、ミラーM1、対物レンズ40を介して光ファイバー
41に逆方向から入射し、ビームスプリッタ42、レン
ズ系44を介して光電センサー45で受光される。この
焦点検出系の詳細な動作については後述する。
【0020】続いて、本発明の実施例について説明す
る。レチクルRを交換して新しいレチクルのパターンに
よる投影露光を開始するとき、すなわち新しいプロセス
のウエハがステージ上に来たときに、その最初の露光の
前に多点AF系のセンサー間オフセットを再計測する。
最初に、図4に示したTTL方式の焦点検出系を用いて
多点AF系の基準となる計測点、例えば投影光学系PL
の光軸AX上の計測点AF5に関する受光器69の受光
素子75−5の出力の較正を行う。そのためには、まず
XYステージ55を駆動して、基準板FMの発光マーク
ISx,ISy,ISaの中心を投影光学系PLの光軸
AX上に位置決めする。この位置決めはそれほど厳密で
ある必要はなく発光マーク群の中心点と計測点AFとが
X,Y方向に100μm程度ずれていてもかまわない。
X,Yステージ55が位置決めされたら、Zステージ5
4を上下方向(Z方向)に一定速度で移動させながら、
図4に示したTTL方式の焦点検出系と図1に示した多
点AF系を同時に作動させる。
【0021】TTL方式の焦点検出系では、照明光EL
を光ファイバー41に導入すると、図4に示すように、
基準板FMのマークISx,ISy,ISaから投影光
学系PLへ像光束が送られる。この基準板FMのマーク
像は投影光学系PLを逆進してレチクルRのパターン面
PA付近で集光されると共にパターン面PAで反射し、
もとの光路をたどって基準板FMの表面付近に結像す
る。投影光学系PLの最良結像面(レチクル共役面)に
基準板FMが位置するようにZステージ54がセットさ
れていると、基準板FM上には各マークISx,IS
y,ISaのシャープな像がそれぞれのマークに重畳し
て形成される。一方、基準板FMがデフォーカスしてい
ると、マークISx,ISy,ISaの位置に形成され
る各マークの反射像はそれぞれのマークの形状寸法より
も大きくなり、単位面積当たりの照度も低下する。そこ
で、マークスリットISx,ISy,ISaを透過した
光束をミラーM1、対物レンズ40を介して光ファイバ
ー41で受け、ビームスプリッタ42、レンズ系44を
介して光電センサー45で受光しながらZステージ54
を上下方向(Z方向)に移動させるとき、光電センサー
45の受光量が最大になるZステージ位置がベストフォ
ーカス位置である。このようにして、露光波長における
ベストフォーカス位置を検出することができる。
【0022】Zステージ54の移動中、多点AF系で
は、信号処理装置71で受光素子75−5の検出信号を
回転方向振動板67の加振信号で同期検波して得られる
計測点AF5のフォーカス信号をモニターする。そし
て、TTL方式の焦点検出系でZステージ54のベスト
フォーカス位置が検出されたとき、計測点AF5のフォ
ーカス信号もベストフォーカスを指示するようにプレー
ンパラレル73の回転角度を調整する。これで多点AF
系の受光素子75−5が較正される。なお、受光素子7
5−5の較正は、プレーンパラレル73で行う代わりに
出力信号にバイアス信号を加えるなどの方法で電気的に
行ってもよい。
【0023】次に、多点AF系の基準となる計測点AF
5に関する受光素子75−5に対する他の計測点AF1
〜4,AF6〜9に関する受光素子75−1〜4,75
−6〜75−9のオフセットを計測する。このオフセッ
ト計測は、露光すべきウエハを用いて次のようにして行
われる。まず、XYステージ55を駆動して、ウエハW
上の任意の点Pを投影光学系PLの光軸AX上に位置さ
せ、計測点AF5に関する受光素子75−5の信号がベ
ストフォーカスを示すようにZステージ54を移動す
る。これでウエハW上では計測点AF5が焦点合わせさ
れた状態となる。次に、ウエハW上の点Pを計測点AF
1に移動する。これは、計測点AF5と計測点AF1の
既知の位置関係をもとにXYステージ55を駆動するこ
とで容易に実行できる。ウエハWの移動が終わったら、
受光素子75−1を用いて計測点AF1のZ位置計測を
行う。このとき計測された値が受光素子75−5に対す
る受光素子75−1のオフセットである。同様にして、
XYステージ55を駆動して前記ウエハW上の点Pを計
測点AF2〜AF4,AF6〜AF9に順次移動し、残
りの受光素子75−2〜75−4,75−6〜75−9
のオフセット計測を行う。
【0024】レチクルRのパターンをウエハWに露光す
る際には、このようにして求められた計測点AF5に関
する受光素子75−5に対する各計測点AF1〜AF
4,AF6〜AF9に関する受光素子75−1〜75−
4,75−6〜75−9のオフセットを考慮した上で、
多点AF系を用いてウエハWの焦点合わせを行う。すな
わち、光ファイバー60からの照明光によりパターン形
成板62の9個の斜め方向のスリットパターン72−1
〜72−9をウエハWの露光面に投射して、9個の計測
点AF1〜AF9のフォーカス位置を9個の受光素子7
5−1〜75−9で検出する。このとき受光素子75−
5の信号はそのまま使用し、受光素子75−1〜75−
4,75−6〜75−9の信号は前記オフセットを基準
にして計測点AF1〜AF9のフォーカス位置を計測す
ることにより、あるいは受光素子75−1〜75−4,
75−6〜75−9の検出信号に前記オフセットがゼロ
になるようなバイアス信号を各々加えることにより、多
点AF系やウエハWの表面状態に起因する計測信号のば
らつきを補償して各計測点AF1〜AF9のフォーカス
位置を計測することができる。
【0025】信号処理装置71は、こうして検出された
露光フィールド74内の9個の計測点AF1〜AF9の
フォーカス位置から、最小2乗法などの方法により露光
フィールド74の平均的な面の傾斜角及びその平均的な
面のフォーカス位置を求めて主制御系58に供給する。
主制御系58は、駆動装置59及びZステージ54を介
してウエハWの当該ショット領域のフォーカス位置及び
傾斜角(レベリング角)を所定の値に設定する。このよ
うにして、ウエハWの各ショット領域においてフォーカ
ス位置及び傾斜角が投影光学系PLの像面に合わせ込ま
れた状態で、レチクルRのパターン像が露光される。
【0026】複数の計測点間のオフセット計測は、次の
ような手順で行うこともできる。最初に、前述したのと
同様の方法で、図4に示したTTL方式の焦点検出系を
用いて多点AF系の基準となる計測点、例えば投影光学
系PLの光軸AX上の計測点AF5に関する受光器69
の受光素子75−5の出力を較正する。次に、露光すべ
きウエハWを載置したXYステージ55を駆動して、ウ
エハW上の任意の点Pを投影光学系PLの光軸AX上に
位置させる。この状態で、図1に示した多点AF系の光
ファイバー60からの照明光によりパターン形成板62
の9個の斜め方向のスリットパターン72−1〜72−
9をウエハWの露光面に投射し、計測点AF5に関する
受光素子75−5の信号がベストフォーカスを示すよう
にZステージ54を移動する。これでウエハW上では計
測点AF5が焦点合わせされた状態となる。このとき、
計測点AF1〜AF4、AF6〜AF9に関する受光素
子75−1〜75−4、75−6〜75−9の検出出力
から他の計測点AF1〜AF4,AF6〜AF9のZ位
置を計測し、その値をそれぞれSA1〜SA4,SA6
〜SA9とする。ここで、多点AF系の計測点AF1,
AF2,…,AF9は、各々ウエハ上の点P1,P2,
…,P9に対応しているものとする。
【0027】次に、XYステージ55を駆動して計測点
AF1に相当するウエハW上の点P1を投影光学系PL
の光軸AX上に移動し、計測点AF5で点P1のZ位置
を計測したところ、SB1であったとする。同様に、ウ
エハW上の各点P2,P3,P4,P6,…,P9を順
次投影光学系PLの光軸AX上に移動して、計測点AF
5でのZ位置を計測した結果がSB2,SB3,SB
4,SB6,…,SB9であったとする。これらの計測
結果から、計測点AF5に対する計測点AF1,AF
2,…,AF4,AF6,…AF9のオフセットはそれ
ぞれ、SA1−SB1,SA2−SB2,…,SA4−
SB4,…,SA9−SB9として求められる。
【0028】レチクルRのパターンをウエハWに露光す
る際に、このようにして計測された各受光素子75−1
〜75−4,75−6〜75−9のオフセットを考慮し
た上で、多点AF系を用いてウエハWの焦点合わせを行
う方法は、前述したのと同様である。なお本発明は、静
止型の投影露光装置ばかりでなく、特開平6−2834
03号公報に記載されているような走査型の投影露光装
置にも適用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によると、露光層の相違によらず
どのようなウエハに対しても常にベストフォーカス状態
でレチクルのパターンを露光することができ、また、斜
め入射方式の多点AF系の計測精度及び安定性を向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多点AF系の概略説明図。
【図2】ウエハ表面での光ビームの反射状態を説明する
図。
【図3】図1に示した多点AF系における計測点の配置
並びにパターン形成板及び受光器を示す説明図。
【図4】TTL方式の焦点検出系の説明図。
【図5】図4中の基準板FM上のパターン配置を示す平
面図。
【符号の説明】
AF1〜AF9…計測点、EL…露光光、FM…基準
板、PL…投影光学系、R…レチクル、W…ウエハ、3
3…レジスト、34…ウエハ、40…対物レンズ、41
…光ファイバー、42…ビームスプリッタ、45…光電
センサ、54…Zステージ、55…XYステージ、56
…移動鏡、57…レーザ干渉計、59…駆動装置、60
…光ファイバー、65…パターン形成板、67…回転方
向振動板、69…受光器、70…加振装置、71…信号
処理装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レチクルのパターンを所定の結像面内に
    結像する投影光学系と、感光基板を保持するとともに2
    次元移動可能なXYステージと、前記感光基板を前記投
    影光学系の光軸方向に移動させるZステージと、前記投
    影光学系の投影視野内の予め定められた複数の位置に計
    測点を有し該複数の計測点の夫々で前記感光基板の表面
    の光軸方向の位置ずれを検出する焦点検出手段とを備え
    る投影露光装置を用い、複数のレチクルを使用して感光
    基板上の所定の領域に投影露光を反復して複数層を形成
    する投影露光方法において、 各レチクルによる投影露光の開始前に、露光すべき感光
    基板を用いて前記焦点検出手段の各計測点でのオフセッ
    トを計測することを特徴とする投影露光方法。
  2. 【請求項2】 感光基板の所定の領域に複数のレチクル
    のパターンを反復して露光するに際し、前記感光基板の
    表面上に複数の光束を入射し、前記感光基板で反射され
    た光束を複数の検出器で検出することによって前記感光
    基板の表面の光軸方向の位置ずれを検出する面位置検出
    方法において、 各レチクルによる露光の開始前に、露光すべき感光基板
    を用いて前記複数の検出器に対応する各計測点でのオフ
    セットを計測することを特徴とする面位置検出方法。
  3. 【請求項3】 前記複数の検出器のうち少なくとも1つ
    に対応する計測点を基準として他の計測点での前記オフ
    セットを計測することを特徴とする請求項2記載の面位
    置検出方法。
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