JPH09266122A - フェライト製キャップ状コアの成形方法 - Google Patents
フェライト製キャップ状コアの成形方法Info
- Publication number
- JPH09266122A JPH09266122A JP9939196A JP9939196A JPH09266122A JP H09266122 A JPH09266122 A JP H09266122A JP 9939196 A JP9939196 A JP 9939196A JP 9939196 A JP9939196 A JP 9939196A JP H09266122 A JPH09266122 A JP H09266122A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ferrite powder
- punch
- ferrite
- molding
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】成形品の位置決め用の凸部等のかけを防止し得
る、フェライト製キャップ状コアの成形方法を提供す
る。 【解決手段】内部に凹堀部が形成され凹堀部の底面中央
部に孔を有すると共に、凹堀部の開口側端面に位置決め
用の凸部を有するキャップ状コアの成形方法において、
凸部を成形し得る凹部が形成されると共に下面に凹窟部
の底面にカット面を成形し得る突出部が形成された上杵
と、上面が略平坦に形成されその外周端縁にキャップ状
コアの外周端縁にカット面を成形し得る突条部を有する
下杵とをうす内に上下動可能に配設し、上杵と下杵間に
介在されたフェライト粉体を上杵を下降させ、加圧後の
フェライト粉体の密度が略均一になる如く加圧成形す
る。
る、フェライト製キャップ状コアの成形方法を提供す
る。 【解決手段】内部に凹堀部が形成され凹堀部の底面中央
部に孔を有すると共に、凹堀部の開口側端面に位置決め
用の凸部を有するキャップ状コアの成形方法において、
凸部を成形し得る凹部が形成されると共に下面に凹窟部
の底面にカット面を成形し得る突出部が形成された上杵
と、上面が略平坦に形成されその外周端縁にキャップ状
コアの外周端縁にカット面を成形し得る突条部を有する
下杵とをうす内に上下動可能に配設し、上杵と下杵間に
介在されたフェライト粉体を上杵を下降させ、加圧後の
フェライト粉体の密度が略均一になる如く加圧成形す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、チョークコイル、
インダクタ等のコイル部品の磁心として使用されるフェ
ライト製キャップ状コアの成形方法に関する。
インダクタ等のコイル部品の磁心として使用されるフェ
ライト製キャップ状コアの成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、コイル部品に使用されるキャ
ップ状コアは、フェライト粉体を加圧成形して成形品を
得、この成形品を焼成することによって製造されるが、
このキャップ状コアの成形品は、例えば図9に示すよう
な形状を呈している。すなわち、成形品20は、内部に
凹堀部21が形成され、この凹堀部21の底面21aの
中央部分には上下方向に貫通する孔22が穿設されてい
る。
ップ状コアは、フェライト粉体を加圧成形して成形品を
得、この成形品を焼成することによって製造されるが、
このキャップ状コアの成形品は、例えば図9に示すよう
な形状を呈している。すなわち、成形品20は、内部に
凹堀部21が形成され、この凹堀部21の底面21aの
中央部分には上下方向に貫通する孔22が穿設されてい
る。
【0003】また、凹堀部21の底面21aは、例えば
開口方向に末広がり状に傾斜するカット面23で形成さ
れると共に、凹堀部21の開口側端面20aでその直径
方向の両端部には、キャップ状コアの位置決めとして使
用される一対の凸部24が形成されている。そして、こ
の成形品20の成形は、従来、図10及び図11に示す
ように、うす32の孔32a内に上下動可能に配設され
た上杵33と下杵34とによって成形される。
開口方向に末広がり状に傾斜するカット面23で形成さ
れると共に、凹堀部21の開口側端面20aでその直径
方向の両端部には、キャップ状コアの位置決めとして使
用される一対の凸部24が形成されている。そして、こ
の成形品20の成形は、従来、図10及び図11に示す
ように、うす32の孔32a内に上下動可能に配設され
た上杵33と下杵34とによって成形される。
【0004】上杵33は、その中央部分に上記成形品2
0の孔22に対応する孔33aが穿設され、うす32の
孔32aに対して挿脱し得る如く上下動可能に配設され
ている。また、上杵33と対向する下杵34は、第1下
杵35と第2下杵36とによって構成され、第1下杵3
5は、その中央部分に上杵33の孔33aより大きな孔
35aが穿設された円筒形状を呈し、うす32の孔32
a内を上下動する。
0の孔22に対応する孔33aが穿設され、うす32の
孔32aに対して挿脱し得る如く上下動可能に配設され
ている。また、上杵33と対向する下杵34は、第1下
杵35と第2下杵36とによって構成され、第1下杵3
5は、その中央部分に上杵33の孔33aより大きな孔
35aが穿設された円筒形状を呈し、うす32の孔32
a内を上下動する。
【0005】この第1下杵35の上面の直径方向の両端
部には、上記凸部24に対応する凹部37がそれぞれ形
成されると共に、第1下杵35の孔35a内には第2下
杵36が固定的に配設されている。この第2下杵36の
上部には、上記カット面23に対応する傾斜面38aを
有する突出部38が設けられており、この突出部38の
先端は上杵33の孔33aに挿脱される。
部には、上記凸部24に対応する凹部37がそれぞれ形
成されると共に、第1下杵35の孔35a内には第2下
杵36が固定的に配設されている。この第2下杵36の
上部には、上記カット面23に対応する傾斜面38aを
有する突出部38が設けられており、この突出部38の
先端は上杵33の孔33aに挿脱される。
【0006】この上杵33と下杵34による成形品20
の成形は、先ず、図10に示すように、上杵33を上昇
させてうす32の孔32aから上方に所定距離退去させ
ると共に、第1下杵35を所定位置にセットする。この
状態で、うす32の孔32aの内面と第1下杵35の上
面及び第2下杵36の側面とで形成される空間K内に、
フェライト粉体Pに適宜なバインダを混入させたもの
(以下、単にフェライト粉体Pという)を充填し上杵3
3を下降させる。上杵33が下降すると、図11に示す
ように、その下面33bによってフェライト粉体Pが下
杵34方向に押圧されて加圧成形される。
の成形は、先ず、図10に示すように、上杵33を上昇
させてうす32の孔32aから上方に所定距離退去させ
ると共に、第1下杵35を所定位置にセットする。この
状態で、うす32の孔32aの内面と第1下杵35の上
面及び第2下杵36の側面とで形成される空間K内に、
フェライト粉体Pに適宜なバインダを混入させたもの
(以下、単にフェライト粉体Pという)を充填し上杵3
3を下降させる。上杵33が下降すると、図11に示す
ように、その下面33bによってフェライト粉体Pが下
杵34方向に押圧されて加圧成形される。
【0007】そして、所定圧力で所定時間加圧後、上杵
33を上昇させてうす32の孔32a内から退去させ、
その後第1下杵35を上昇させることにより、図9に示
すような形状を呈した成形品20が、うす32の孔32
a内から排出されて成形工程が完了する。この成形品2
0を後工程で焼成すること等により、キャップ状コアが
製造される。
33を上昇させてうす32の孔32a内から退去させ、
その後第1下杵35を上昇させることにより、図9に示
すような形状を呈した成形品20が、うす32の孔32
a内から排出されて成形工程が完了する。この成形品2
0を後工程で焼成すること等により、キャップ状コアが
製造される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この成
形方法にあっては、第1下杵35に設けた凹部37によ
って、成形品20の凸部24が成形されるため、成形品
20の凸部24等がかけ易いという問題点があった。
形方法にあっては、第1下杵35に設けた凹部37によ
って、成形品20の凸部24が成形されるため、成形品
20の凸部24等がかけ易いという問題点があった。
【0009】また、上杵33による加圧時に、空間K内
に充填されたフェライト粉体Pの平坦な上面を、平坦な
上杵33の下面33bで押圧するため、フェライト粉体
Pに加わる圧力がその上面の全域において略均一かつ略
同時となり、フェライト粉体Pの厚さ(図11の上下方
向の寸法)が薄い中央部分の密度は高く、厚さが厚い凹
部37部分の密度は低くなり易い。その結果、厚さが最
も厚い成形品20の凸部24の成形密度が最も低くな
り、その強度が他の部分に対して弱くなって、上記のう
す32内からの排出時や成形後に後工程に搬送する際等
に、成形品20の凸部24がかけ易くなる。
に充填されたフェライト粉体Pの平坦な上面を、平坦な
上杵33の下面33bで押圧するため、フェライト粉体
Pに加わる圧力がその上面の全域において略均一かつ略
同時となり、フェライト粉体Pの厚さ(図11の上下方
向の寸法)が薄い中央部分の密度は高く、厚さが厚い凹
部37部分の密度は低くなり易い。その結果、厚さが最
も厚い成形品20の凸部24の成形密度が最も低くな
り、その強度が他の部分に対して弱くなって、上記のう
す32内からの排出時や成形後に後工程に搬送する際等
に、成形品20の凸部24がかけ易くなる。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、成形品の位置決め用の凸部等のか
けを防止し得る、フェライト製キャップ状コアの成形方
法を提供することにある。
もので、その目的は、成形品の位置決め用の凸部等のか
けを防止し得る、フェライト製キャップ状コアの成形方
法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のフェライト製キャップ状コアの成形方法は
内部に凹堀部が形成され該凹堀部の底面中央部に孔を有
すると共に、凹堀部の開口側端面に位置決め用の凸部を
有するキャップ状コアの成形方法において、凸部を成形
し得る凹部が形成されると共にその下面に凹堀部の底面
にカット面を成形し得る突出部が形成された上杵と、上
面が略平坦に形成されその外周端縁にキャップ状コアの
外周端縁にカット面を成形し得る突条部を有する下杵と
をうす内に上下動可能に配設し、フェライト粉体供給治
具によって上杵と下杵間に供給されたフェライト粉体
を、上杵の下降により加圧後のフェライト粉体の密度が
略均一になる如く加圧成形すると共に、この成形品を、
下杵を上昇させフェライト粉体供給治具を移動させるこ
とによって、うす上をスライドさせて後工程に排出させ
ることを特徴とする。
く、本発明のフェライト製キャップ状コアの成形方法は
内部に凹堀部が形成され該凹堀部の底面中央部に孔を有
すると共に、凹堀部の開口側端面に位置決め用の凸部を
有するキャップ状コアの成形方法において、凸部を成形
し得る凹部が形成されると共にその下面に凹堀部の底面
にカット面を成形し得る突出部が形成された上杵と、上
面が略平坦に形成されその外周端縁にキャップ状コアの
外周端縁にカット面を成形し得る突条部を有する下杵と
をうす内に上下動可能に配設し、フェライト粉体供給治
具によって上杵と下杵間に供給されたフェライト粉体
を、上杵の下降により加圧後のフェライト粉体の密度が
略均一になる如く加圧成形すると共に、この成形品を、
下杵を上昇させフェライト粉体供給治具を移動させるこ
とによって、うす上をスライドさせて後工程に排出させ
ることを特徴とする。
【0012】このフェライト製キャップ状コアの成形方
法によれば、上杵と下杵間に介在されているフェライト
粉体は、下降する上杵の下面で加圧されて成形される。
成形品は凸部が形成されていない凹堀部の底面側端面
が、略平坦な下杵の上面によって押し上げられてうす内
から排出され、この成形品がフェライト粉体供給治具の
移動によってうす上をスライドして後工程に排出され
る。そして、上杵による加圧時に、フェライト粉体の中
央部分が先ず突出部によって加圧されるため、フェライ
ト粉体が外周方向に流動し易くなり、凸部の成形密度が
高くなる。また、加圧時にフェライト粉体が下杵の突条
部に沿って凸部方向に流動し易くなり、凸部の成形密度
が一層高くなり成形品の密度が均一化されると共に、成
形品の外周端縁にカット面が形成される。
法によれば、上杵と下杵間に介在されているフェライト
粉体は、下降する上杵の下面で加圧されて成形される。
成形品は凸部が形成されていない凹堀部の底面側端面
が、略平坦な下杵の上面によって押し上げられてうす内
から排出され、この成形品がフェライト粉体供給治具の
移動によってうす上をスライドして後工程に排出され
る。そして、上杵による加圧時に、フェライト粉体の中
央部分が先ず突出部によって加圧されるため、フェライ
ト粉体が外周方向に流動し易くなり、凸部の成形密度が
高くなる。また、加圧時にフェライト粉体が下杵の突条
部に沿って凸部方向に流動し易くなり、凸部の成形密度
が一層高くなり成形品の密度が均一化されると共に、成
形品の外周端縁にカット面が形成される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1〜図7は、本発明に係
わるフェライト製キャップ状コアの成形方法を実施し得
る成形装置の一実施例を示し、図1がその成形状態を示
す要部側面図、図2がその断面図、図3が図2のA−A
線断面図、図4が上杵の斜視図、図5がその断面図、図
6が下杵の斜視図、図7がその断面図である。
に基づいて詳細に説明する。図1〜図7は、本発明に係
わるフェライト製キャップ状コアの成形方法を実施し得
る成形装置の一実施例を示し、図1がその成形状態を示
す要部側面図、図2がその断面図、図3が図2のA−A
線断面図、図4が上杵の斜視図、図5がその断面図、図
6が下杵の斜視図、図7がその断面図である。
【0014】図1〜図3において、成形装置1は、うす
2内に配設された上杵3及び下杵4を有している。うす
2は従来と略同様に構成され、上下方向に貫通する孔2
aを有し、この孔2a内に上杵3と下杵4が上下動可能
に配設されている。
2内に配設された上杵3及び下杵4を有している。うす
2は従来と略同様に構成され、上下方向に貫通する孔2
aを有し、この孔2a内に上杵3と下杵4が上下動可能
に配設されている。
【0015】上杵3は、図4及び図5に示すように、そ
の中央部に上下方向に貫通する孔3aが穿設されると共
に、その下面には傾斜面5aを有する略円錐状の突出部
5が形成されている。この突出部5の傾斜面5aによっ
て成形品20にカット面23が成形される。また、上杵
3の下面側外周部の直径方向の両端部には一対の凹部6
が形成されており、この凹部6によって成形品20に位
置決め用の凸部24が成形される。この上杵3は、図示
しない上杵移動機構によってうす2の孔2a内に摺動状
態で挿脱される。
の中央部に上下方向に貫通する孔3aが穿設されると共
に、その下面には傾斜面5aを有する略円錐状の突出部
5が形成されている。この突出部5の傾斜面5aによっ
て成形品20にカット面23が成形される。また、上杵
3の下面側外周部の直径方向の両端部には一対の凹部6
が形成されており、この凹部6によって成形品20に位
置決め用の凸部24が成形される。この上杵3は、図示
しない上杵移動機構によってうす2の孔2a内に摺動状
態で挿脱される。
【0016】一方下杵4は、図6及び図7に示すよう
に、中央部に上下方向に貫通する孔4aが穿設されて略
円筒形状を呈すると共に、上面4bの外周端縁には、内
側に傾斜面7aを有する円環状の突条部7が形成されて
いる。この突条部7の傾斜面7aによって成形品20の
外周端縁にカット面25(図9の二点鎖線部分参照)が
成形される。この下杵4は図示しない下杵移動機構によ
ってうす2の孔2内を摺動状態で上下動する。なお、下
杵4の孔4aには、図1〜図3に示すように下方からロ
ッド8が挿通され、このロッド8は、例えばうす2の孔
2aに対して固定的に配設され、その上端はうす2の上
面2bと略面一に設定されている。
に、中央部に上下方向に貫通する孔4aが穿設されて略
円筒形状を呈すると共に、上面4bの外周端縁には、内
側に傾斜面7aを有する円環状の突条部7が形成されて
いる。この突条部7の傾斜面7aによって成形品20の
外周端縁にカット面25(図9の二点鎖線部分参照)が
成形される。この下杵4は図示しない下杵移動機構によ
ってうす2の孔2内を摺動状態で上下動する。なお、下
杵4の孔4aには、図1〜図3に示すように下方からロ
ッド8が挿通され、このロッド8は、例えばうす2の孔
2aに対して固定的に配設され、その上端はうす2の上
面2bと略面一に設定されている。
【0017】次に、この成形装置1を使用したキャップ
状コアの成形方法を図8等に基づいて説明する。先ず、
成形装置1を図示しない適宜のプレス機等にセットし、
うす2の上面2b側に、フェライト粉体供給治具10を
図8の水平方向(矢印イ、ロ方向)に移動可能に配設す
る。そして、上杵移動機構を作動させて上杵3を上昇さ
せ、うす2の上面2bから所定距離上方に退去させると
共に、下杵移動機構により下杵4を所定位置(例えば図
1に示す位置)にセットし、うす2の孔2aと下杵4の
上面4bとの間に空間Kを形成する。
状コアの成形方法を図8等に基づいて説明する。先ず、
成形装置1を図示しない適宜のプレス機等にセットし、
うす2の上面2b側に、フェライト粉体供給治具10を
図8の水平方向(矢印イ、ロ方向)に移動可能に配設す
る。そして、上杵移動機構を作動させて上杵3を上昇さ
せ、うす2の上面2bから所定距離上方に退去させると
共に、下杵移動機構により下杵4を所定位置(例えば図
1に示す位置)にセットし、うす2の孔2aと下杵4の
上面4bとの間に空間Kを形成する。
【0018】また、フェライト粉体供給治具10の孔1
0a内に所定量のフェライト粉体Pを充填する。この状
態で、フェライト粉体供給治具10を矢印イ方向にスラ
イドさせ、孔10a部をうす2の孔2a上部に位置させ
て、孔10a内のフェライト粉体Pを空間K内に落下収
容させる。
0a内に所定量のフェライト粉体Pを充填する。この状
態で、フェライト粉体供給治具10を矢印イ方向にスラ
イドさせ、孔10a部をうす2の孔2a上部に位置させ
て、孔10a内のフェライト粉体Pを空間K内に落下収
容させる。
【0019】フェライト粉体供給治具10は、空間K内
にフェライト粉体Pを所定量収容した後、矢印ロ方向に
移動して元の位置に戻り、空となった孔10a内には新
たなフェライト粉体Pが充填される。フェライト粉体供
給治具10がうす2の孔2aの上方から退去すると、上
杵移動機構が作動して上杵3が下降し、その孔3a内に
ロッド8の上端が挿通されつつ、この上杵3の下降によ
って、空間K内に充填されているフェライト粉体Pが上
杵3の下面によって加圧される。
にフェライト粉体Pを所定量収容した後、矢印ロ方向に
移動して元の位置に戻り、空となった孔10a内には新
たなフェライト粉体Pが充填される。フェライト粉体供
給治具10がうす2の孔2aの上方から退去すると、上
杵移動機構が作動して上杵3が下降し、その孔3a内に
ロッド8の上端が挿通されつつ、この上杵3の下降によ
って、空間K内に充填されているフェライト粉体Pが上
杵3の下面によって加圧される。
【0020】この加圧は、先ず上杵3の下面の突出部5
によって、フェライト粉体Pの平坦な上面の中央部分が
押圧され、上杵3の下降と共に加圧部分が外周方向に広
がる。この加圧によって、中央部分のフェライト粉体P
が矢印ハに示す如く外周方向に流動し、また下杵4の上
面4bの外周端縁に設けた突条部7の傾斜面7aによっ
ても、フェライト粉体Pが矢印ニに示す如く流動する。
これらにより、外周部分のフェライト粉体Pの密度が、
充填されたままの加圧前の状態に比較して高くなり、中
央部分と外周部分とが略同じ密度になって、空間K内に
おけるフェライト粉体Pの密度が均一化される。
によって、フェライト粉体Pの平坦な上面の中央部分が
押圧され、上杵3の下降と共に加圧部分が外周方向に広
がる。この加圧によって、中央部分のフェライト粉体P
が矢印ハに示す如く外周方向に流動し、また下杵4の上
面4bの外周端縁に設けた突条部7の傾斜面7aによっ
ても、フェライト粉体Pが矢印ニに示す如く流動する。
これらにより、外周部分のフェライト粉体Pの密度が、
充填されたままの加圧前の状態に比較して高くなり、中
央部分と外周部分とが略同じ密度になって、空間K内に
おけるフェライト粉体Pの密度が均一化される。
【0021】そして、上杵3を所定位置まで下降させ
て、フェライト粉体Pを所定時間加圧することにより成
形品20が成形される。この成形品20は、上杵3の突
出部5の傾斜面5aによってカット面23が成形され、
凹部6によって位置決め用の凸部24が成形され、また
下杵4の突条部7の傾斜面7aによって外周端縁にカッ
ト面25が成形される。
て、フェライト粉体Pを所定時間加圧することにより成
形品20が成形される。この成形品20は、上杵3の突
出部5の傾斜面5aによってカット面23が成形され、
凹部6によって位置決め用の凸部24が成形され、また
下杵4の突条部7の傾斜面7aによって外周端縁にカッ
ト面25が成形される。
【0022】成形品20が成形されると、上杵移動機構
を作動させて上杵3を上昇させうす2の孔2a上方に退
去させ、その後、下杵4を下杵移動機構により上昇させ
て、成形品20をうす2の孔2a上まで押し上げる。こ
の時成形品20は、凸部24が成形されていない平坦な
底面側端面20bが、略平坦な下杵4の上面4bで押し
上げられる。
を作動させて上杵3を上昇させうす2の孔2a上方に退
去させ、その後、下杵4を下杵移動機構により上昇させ
て、成形品20をうす2の孔2a上まで押し上げる。こ
の時成形品20は、凸部24が成形されていない平坦な
底面側端面20bが、略平坦な下杵4の上面4bで押し
上げられる。
【0023】押し上げられた成形品20は、フェライト
粉体供給治具10を矢印イ方向にスライドさせることに
より、治具10の先端で孔2a上から矢印ホ方向に移動
させられて成形装置1から後工程に排出され、一連の成
形工程が終了する。このフェライト粉体供給治具10の
移動時に、空となっている空間K内に次のフェライト粉
体Pが収容される。そして、成形品20は焼成工程等の
後工程に送られて焼成されることにより、キャップ状コ
アが製造される。なお、この成形方法における一連の動
作は自動的に行われ、成形品20が連続的に成形され
る。
粉体供給治具10を矢印イ方向にスライドさせることに
より、治具10の先端で孔2a上から矢印ホ方向に移動
させられて成形装置1から後工程に排出され、一連の成
形工程が終了する。このフェライト粉体供給治具10の
移動時に、空となっている空間K内に次のフェライト粉
体Pが収容される。そして、成形品20は焼成工程等の
後工程に送られて焼成されることにより、キャップ状コ
アが製造される。なお、この成形方法における一連の動
作は自動的に行われ、成形品20が連続的に成形され
る。
【0024】このように、上記実施例の成形方法によれ
ば、加圧成形後うす2内から成形品20を排出する際
に、略平坦な下杵4の上面4bで成形品20の凸部24
のない平坦な底面側端面20bを押し上げるため、成形
品20の成形装置1からの排出時等における凸部24等
のかけが防止される。
ば、加圧成形後うす2内から成形品20を排出する際
に、略平坦な下杵4の上面4bで成形品20の凸部24
のない平坦な底面側端面20bを押し上げるため、成形
品20の成形装置1からの排出時等における凸部24等
のかけが防止される。
【0025】また、上杵3にカット面23を成形し得る
突出部5と凸部24を成形し得る凹部6を設け、下杵4
の上面4bを略平坦に形成すると共に、上杵3を下降さ
せて空間K内のフェライト粉体Pを加圧するため、加圧
が突出部5から開始されて外周方向に順次向かい、これ
によりフェライト粉体Pが中央部分から外周方向へ流動
しつつ加圧される。
突出部5と凸部24を成形し得る凹部6を設け、下杵4
の上面4bを略平坦に形成すると共に、上杵3を下降さ
せて空間K内のフェライト粉体Pを加圧するため、加圧
が突出部5から開始されて外周方向に順次向かい、これ
によりフェライト粉体Pが中央部分から外周方向へ流動
しつつ加圧される。
【0026】また、下杵4の上面4bの外周端縁に傾斜
面7aを有する突条部7を設けているため、この突条部
7によってフェライト粉体Pが凹部6方向に流動し、こ
れらのフェライト粉体Pの流動によって、空間K内にお
けるフェライト粉体Pの密度が均一化され、成形品20
の凸部24の成形密度を従来に比較して高くすることが
できる。その結果、凸部24の強度がアップし、後工程
への搬送時等における凸部24のかけが防止される。
面7aを有する突条部7を設けているため、この突条部
7によってフェライト粉体Pが凹部6方向に流動し、こ
れらのフェライト粉体Pの流動によって、空間K内にお
けるフェライト粉体Pの密度が均一化され、成形品20
の凸部24の成形密度を従来に比較して高くすることが
できる。その結果、凸部24の強度がアップし、後工程
への搬送時等における凸部24のかけが防止される。
【0027】さらに、下杵4の上面4bの外周端縁の突
条部7によって、成形と同時に、成形品20の外周端縁
にカット面25が形成され、該端縁のかけも防止され
る。これらのことから、かけのない成形品20が得ら
れ、成形工程における歩留まりの向上が図れる。
条部7によって、成形と同時に、成形品20の外周端縁
にカット面25が形成され、該端縁のかけも防止され
る。これらのことから、かけのない成形品20が得ら
れ、成形工程における歩留まりの向上が図れる。
【0028】なお、上記実施例においては、凹堀部21
の底面21aの略全域がカット面23である成形品20
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば底面21aに平坦部を形成し、この平坦
部にカット面23を連続させるようにしても良く、凹堀
部21の形状は適宜に形成し得る。
の底面21aの略全域がカット面23である成形品20
について説明したが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、例えば底面21aに平坦部を形成し、この平坦
部にカット面23を連続させるようにしても良く、凹堀
部21の形状は適宜に形成し得る。
【0029】さらに、上記実施例における、キャップ状
コア(成形品)の形状、カット面の大きさ、凸部・凹部
の形状及び個数、上杵及び下杵の全体形状等も一例であ
って、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
更可能であることはいうまでもない。
コア(成形品)の形状、カット面の大きさ、凸部・凹部
の形状及び個数、上杵及び下杵の全体形状等も一例であ
って、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変
更可能であることはいうまでもない。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のキャップ
状コアの成形方法によれば、上杵に位置決め用の凸部を
成形し得る凹部等を設け、この上杵を下降させることに
より、凸部の成形密度を高くし得てその強度をアップす
ることができ、凸部等のかけを防止することができる等
の効果を奏する。
状コアの成形方法によれば、上杵に位置決め用の凸部を
成形し得る凹部等を設け、この上杵を下降させることに
より、凸部の成形密度を高くし得てその強度をアップす
ることができ、凸部等のかけを防止することができる等
の効果を奏する。
【図1】本発明に係わるフェライト製キャップ状コアの
成形方法を実施し得る成形装置の成形状態を示す要部側
面図
成形方法を実施し得る成形装置の成形状態を示す要部側
面図
【図2】同その断面図
【図3】同図2のA−A線断面図
【図4】同上杵の斜視図
【図5】同その断面図
【図6】同下杵の斜視図
【図7】同その断面図
【図8】同成形方法の一例を示す断面図
【図9】キャップ状コアの一例を示す斜視図
【図10】従来の成形方法を示す加圧前の状態図
【図11】同その加圧後の状態図
1・・・・・・・・・成形装置 2・・・・・・・・・うす 2a・・・・・・・・孔 3・・・・・・・・・上杵 4・・・・・・・・・下杵 5・・・・・・・・・突出部 5a・・・・・・・・傾斜面 6・・・・・・・・・凹部 7・・・・・・・・・突条部 7a・・・・・・・・傾斜面 11・・・・・・・・フェライト粉体供給治具 20・・・・・・・・成形品 20a・・・・・・・開口側端面 20b・・・・・・・底面側端面 21・・・・・・・・凹堀部 21a・・・・・・・底面 22・・・・・・・・孔 23、25・・・・・カット面 24・・・・・・・・凸部 K・・・・・・・・・空間 P・・・・・・・・・フェライト粉体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雅善 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】内部に凹堀部が形成され該凹堀部の底面中
央部に孔を有すると共に、凹堀部の開口側端面に位置決
め用の凸部を有するキャップ状コアの成形方法におい
て、前記凸部を成形し得る凹部が形成されると共にその
下面に前記凹堀部の底面にカット面を成形し得る突出部
が形成された上杵と、上面が略平坦に形成されその外周
端縁に前記キャップ状コアの外周端縁にカット面を成形
し得る突条部を有する下杵とをうす内に上下動可能に配
設し、フェライト粉体供給治具によって上杵と下杵間に
供給されたフェライト粉体を、上杵の下降により加圧後
のフェライト粉体の密度が略均一になる如く加圧成形す
ると共に、該成形品を、下杵を上昇させ前記フェライト
粉体供給治具を移動させることによって、前記うす上を
スライドさせて後工程に排出させることを特徴とするフ
ェライト製キャップ状コアの成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9939196A JPH09266122A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | フェライト製キャップ状コアの成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9939196A JPH09266122A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | フェライト製キャップ状コアの成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09266122A true JPH09266122A (ja) | 1997-10-07 |
Family
ID=14246205
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9939196A Pending JPH09266122A (ja) | 1996-03-27 | 1996-03-27 | フェライト製キャップ状コアの成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09266122A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007081305A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Sumida Corporation | コイル封入型磁性部品及びその製造方法 |
JP2010135758A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-06-17 | Hitachi Metals Ltd | フェライト成形体、フェライト研削体、フェライト磁心、製造方法、成形方法及び装置、研削方法及び装置 |
JP6059363B2 (ja) * | 2013-11-15 | 2017-01-11 | 株式会社鷺宮製作所 | 電磁弁 |
-
1996
- 1996-03-27 JP JP9939196A patent/JPH09266122A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007081305A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Sumida Corporation | コイル封入型磁性部品及びその製造方法 |
JP2010135758A (ja) * | 2008-10-27 | 2010-06-17 | Hitachi Metals Ltd | フェライト成形体、フェライト研削体、フェライト磁心、製造方法、成形方法及び装置、研削方法及び装置 |
JP6059363B2 (ja) * | 2013-11-15 | 2017-01-11 | 株式会社鷺宮製作所 | 電磁弁 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20100134233A1 (en) | Inductor and method for making the same | |
WO2018221497A1 (ja) | 切削インサート用圧粉体の粉末成形プレス方法および粉末成形プレス装置 | |
JP2002001595A (ja) | 粉末材料から環状物品を形成する装置 | |
US4061452A (en) | Apparatus for producing spherical articles | |
JPH09266122A (ja) | フェライト製キャップ状コアの成形方法 | |
JP2008075157A (ja) | 金属粉末の充填方法 | |
EP0436289B1 (en) | Apparatus and method for molding on carrier strip material | |
JPS6077903A (ja) | 粉末成形方法およびその装置 | |
CN206550214U (zh) | 弹簧座板加强板冲压模具 | |
JPS63286502A (ja) | 焼結成形品の圧粉成型方法 | |
JP2926686B2 (ja) | 粉末成形装置 | |
JPH08281493A (ja) | 容器状成形体のプレス成形法 | |
JP3916981B2 (ja) | 永久磁石の製造装置及び永久磁石の製造方法 | |
JPH0665607A (ja) | 粉末圧縮成形機における成形体の払い出し方法とその方法に使用される装置 | |
JPS6226417Y2 (ja) | ||
JPH0994699A (ja) | 粉末プレス装置 | |
JP2004167895A (ja) | インサート成形装置、インサート成形品の製造方法、およびモータ用コイルボビンの製造方法 | |
JPH11267892A (ja) | 圧粉体の排出方法 | |
JPH07299598A (ja) | 粉末プレス成形装置 | |
JPH07290293A (ja) | 粉末プレス成形装置 | |
JPH072280B2 (ja) | 粉末プレス装置 | |
JP2892598B2 (ja) | プーリの成形装置 | |
JPS62136505A (ja) | 複合粉末成形装置及び方法 | |
JP5019416B2 (ja) | 圧縮成形方法及びその装置 | |
JP5859796B2 (ja) | 電子部品の粉末成型装置 |