JPH09265678A - 光磁気記録素子 - Google Patents

光磁気記録素子

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Publication number
JPH09265678A
JPH09265678A JP7290596A JP7290596A JPH09265678A JP H09265678 A JPH09265678 A JP H09265678A JP 7290596 A JP7290596 A JP 7290596A JP 7290596 A JP7290596 A JP 7290596A JP H09265678 A JPH09265678 A JP H09265678A
Authority
JP
Japan
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layer
magneto
recording
optical recording
alloy
Prior art date
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Pending
Application number
JP7290596A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiro Kajiwara
光広 梶原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP7290596A priority Critical patent/JPH09265678A/ja
Publication of JPH09265678A publication Critical patent/JPH09265678A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コストなオーバーライト用光磁気記録素子の
提供 【解決手段】基板1上に垂直磁化可能な磁性薄膜からな
る記録再生層6と、記録補助層7と、制御層8と、初期
化層9とを順次積層したオーバーライト可能な層構成で
あって、記録補助層7を下記原子組成比のSmDyFe
Co合金から構成した光磁気ディスクM。 Smx (D
1-y-z Fez Coy 1-x 0<x<0.125
0.48<y<0.60 0.15<z<0.27

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオーバーライト可能
な光磁気記録素子の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4層膜構造のオーバーライト可能な光磁
気記録素子が特開平7−110973号に提案されてい
る。同号によれば、スパッタリング法によって透明基板
上に垂直磁化可能な記録再生層(メモリー層)と、垂直
磁化可能な記録補助層と、垂直磁化可能な制御層と、垂
直磁化可能な初期化層とを順次積層し、そして、記録補
助層を膜厚700ÅのDyFeCo合金で構成した実施
例が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の光磁気記録素子によれば、記録補助層の膜厚につい
ては、記録補助層への磁化転写動作を大きくするため
に、700Åよりも大きくする必要があり、この厚みよ
りもさらに小さくすると、磁化の強さをあらわす「飽和
磁化Ms×膜厚t」も小さくなって、磁化転写が困難と
なり、これにより、記録補助層としての役割を果たさな
くなり、その膜厚tを少なくとも700Åにする必要が
あった。
【0004】他方、光磁気記録素子を製造するに当たっ
ては、スパッタリング法などの薄膜形成手段でもって成
膜形成するが、その膜厚が小さいほどに、製造所要時間
が短くなり、その上、材料コストも低減するので、製造
コストが下がるという利点がある。
【0005】したがって本発明の目的はオーバーライト
可能な4層膜構造のうち記録補助層の膜厚を小さくし
て、製造コストを下がることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の光磁気記録素子
は、透明基板上に垂直磁化可能な磁性薄膜からなる記録
再生層と、記録補助層と、制御層と、初期化層とを順次
積層したオーバーライト可能な構成において、記録補助
層を下記原子組成比のSmDyFeCo合金から構成し
たことを特徴とする。
【0007】Smx (Dy1-y-z Fez Coy 1-x 0<x<0.125 0.15<y<0.27 0.48<z<0.60
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光磁気ディスクM
(直径3.5インチ)の平面図であり、図2は図1に示
す切断面線X−Xによる断面図である。また、図3は光
磁気記録層の層構造を示す。
【0009】前記透明ディスク基板としてポリカーボネ
ート樹脂からなる基板1を用いており、この基板1の片
面側にはトラッキング用溝2が同心円状に多数形成さ
れ、その中心部にはハブ装着用の穴3が設けられてい
る。トラッキング用溝2が形成された面上には薄膜4が
被覆されている。
【0010】薄膜4はサイアロンからなる誘電体層と、
情報の記録および消去をおこなう光磁気記録層と、チタ
ンやサイアロンからなる断熱層と、アルミニウムからな
る反射層と、紫外線硬化型樹脂からなる保護樹脂層とが
順次積層された構造である。
【0011】上記誘電体層と断熱層はサイアロンやチタ
ン以外に酸化シリコン、窒化アルミ、酸化チタン、酸化
タンタルなどによって形成してもよく、また、反射層に
ついてもアルミニウム(Al)以外にAl、Ti、A
u、Ag、Cu、Pt、Cr、Niの少なくとも1種の
金属もしくは合金によって形成してもよい。
【0012】上記薄膜4の各層の作成方法については、
保護樹脂層を塗布法でもって成膜する以外は、いずれも
スパッタリング法などの薄膜形成手段でもって成膜する
ことができる。
【0013】上記光磁気記録層の層構成を図3に示す。
同図によれば、光磁気記録層5は記録再生層6と、記録
補助層7と、制御層8と、初期化層9とを順次積層した
ものであって、いずれも垂直磁化可能な磁性薄膜からな
り、特開平7−110973号に記載されている通り、
記録再生層6と記録補助層7とは交換結合して、室温で
記録再生層6の磁化の向きは変化せず、記録補助層7の
磁化のみを所要通りの向きに向けておくことができ、さ
らに記録補助層7と初期化層9とは制御層8のキュリー
点温度以下の温度でもって、その制御層8を介して交換
結合している。そして、記録再生層6において、そのビ
ットの向きでもって情報が記録される。
【0014】かかるオーバーライト型層構成において、
本発明では記録補助層7を下記の原子組成比のSmDy
Co合金から構成し、これによって磁化の強さである
「飽和磁化Ms×膜厚t」のうちの飽和磁化Msが、先
行する記録補助層がDyFeCo合金であるものと比べ
て大きくなり、そのため、相対的に膜厚tが小さくする
ことができる。
【0015】Smx (Dy1-y-z Fez Coy 1-x 0<x<0.125 好適には0.03<x<0.09 0.15<y<0.27 好適には0.18<y<
0.24 0.48<z<0.60 好適には0.51<z<
0.57 このx値が0.125以上の場合には、膜厚が薄くなり
すぎて信頼性が確保できなくなり、また、y値が0.1
5以下の場合には、記録再生層6よりもキュリー点温度
が低くなって転写ができなくなり、0.27以上の場合
には、キュリー点温度が高くなりすぎる。z値が0.4
8以下の場合には、キュリー点温度が高くなりすぎ、
0.60以上の場合には、記録再生層6よりもキュリー
点温度が低くなって転写ができなくなる。
【0016】上記構成の光磁気ディスクMにおいては、
基板1を回転させながら、波長780nmのレーザービ
ームを基板1を通して照射し、トラッキング用溝2に沿
ってトラッキングすると、そのレーザービームが誘電体
層を通して光磁気記録層5へ到達し、さらにその一部が
この光磁気記録層5を通過し、断熱層を通して反射層で
反射され、その反射光が光磁気記録層5へ到る。
【0017】かくして本発明の光磁気ディスクMによれ
ば、オーバーライト用層構成において、記録補助層を所
定の原子組成比のSmDyFeCo合金でもって形成す
ることで、膜厚tが小さくすることができ、その結果、
成膜の所要時間が短くなり、材料コストも低減するの
で、製造コストが下がる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳述する。前記薄膜
4については、直径86mmの基板1上に膜厚500Å
のサイアロンからなる誘電体層と、光磁気記録層5と、
膜厚100Åのサイアロンからなる断熱層と、膜厚60
0Åのアルミニウムからなる反射層とを順次積層した。
ただし、本例では保護樹脂層を設けないで実験に供し
た。
【0019】そして、上記光磁気記録層5としては、マ
グネトロンスパッタリング法でもって、Tb0.20Fe
0.76Co0.04の記録再生層6(厚み200Å)と、記録
補助層7と、Tb0.17Fe0.83の制御層8(厚み100
Å)と、Tb0.20Co0.80の初期化層9(厚み400
Å)とを順次積層したものであって、上記記録補助層7
についてはSm0.05(Dy0.29Fe0.51Co0.200.95
の合金からなり、その厚みを600Åにした場合(例
1)と、Sm0.125 (Dy0.35Fe0.47Co0.18
0.875 の合金からなり、その厚みを350Åにした場合
(例2)との2種類を作製した。
【0020】かくして得られた両者光磁気ディスクにつ
いて、記録補助層7の飽和磁気モーメントMsを測定し
たところ、前者の(例1)では230〔emu・c
-1〕であり、後者の(例2)は350〔emu・cc
-1〕であった。なお、飽和磁気モーメントMsはバイブ
レーションサンプルマグネットメーターを用いて室温下
で測定した。
【0021】つぎに、上記記録補助層としてDy0.30
0.35Co0.35の合金からなり、その厚みを700Åに
した場合(例3)と、Sm0.15(Dy0.36Fe0.46Co
0.180.85の合金からなり、その厚みを300Åにした
場合(例4)で、しかも、それ以外の構成は上記の通り
にした2種類の光磁気ディスクを作製した。
【0022】そして、双方の光磁気ディスクについて、
記録補助層の飽和磁気モーメントMsを測定したとこ
ろ、(例3)は200〔emu・cc-1〕であり、(例
4)は360〔emu・cc-1〕であった。
【0023】以上の結果から、本発明の光磁気ディスク
であれば、記録補助層の厚みを350Åにまで薄くして
も、飽和磁気モーメントMsについて所要とおりの値
(200〜350〔emu・cc-1〕)が得られ、これ
によって好適な磁化の強さが得られた。
【0024】
【発明の効果】以上の通り、本発明の光磁気記録素子に
よれば、記録再生層と、記録補助層と、制御層と、初期
化層とを順次積層したオーバーライト用層構成におい
て、記録補助層を所定の原子組成比のSmDyFeCo
合金でもって形成することで、膜厚tが小さくすること
ができ、これによって、成膜の所要時間が短くなり、材
料コストも低減し、その結果、低コストな光磁気記録素
子が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光磁気ディスクMの平面図である。
【図2】本発明の光磁気ディスクMの断面図である。
【図3】光磁気記録層の層構成を示す断面図である。
【符号の説明】
M 光磁気ディスク 1 基板 2 トラッキング用溝 4 薄膜 5 光磁気記録層 6 記録再生層 7 記録補助層 8 制御層 9 初期化層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板上に垂直磁化可能な磁性薄膜か
    らなる記録再生層と、記録補助層と、制御層と、初期化
    層とを順次積層したオーバーライト可能な光磁気記録素
    子において、上記記録補助層を下記原子組成比のSmD
    yFeCo合金から構成したことを特徴とする光磁気記
    録素子。 Smx (Dy1-y-z Fez Coy 1-x 0<x<0.125 0.15<y<0.27 0.48<z<0.60
JP7290596A 1996-03-27 1996-03-27 光磁気記録素子 Pending JPH09265678A (ja)

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