JPH09265558A - 入出金システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投入された紙幣を一時保留部に保留しなくて
も、顧客の紙幣と銀行の紙幣との切り分けを容易に行
う。 【解決手段】 搬送路中に配置され、紙幣の搬送状態を
検出するセンサ２４と、センサ２４が検出した紙幣の搬
送状態をデータとして記憶する記憶部２３と、記憶部２
３が記憶した搬送状態データを表示するＬＣＤ表示３２
とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、銀行や郵便局など
の金融機関において預貯金の引き出し、預け入れ、ある
いは振り込みなどに使用される入出金システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、銀行や郵便局などの金融機関にお
いて預貯金の引き出し、預け入れ、あるいは振り込みな
どに使用される入出金システムには、自動入出金機に投
入された複数枚の紙幣を一枚ずつ分離して搬送し、金種
別に金庫に収納するものがある。自動入出金機は、通
常、一括金庫、万円金庫、五千円金庫、千円金庫を有し
ており、各金庫の上部には、一時保留部が設けられてい
る。顧客によって投入され、一枚ずつ分離されて搬送さ
れた紙幣は、鑑別計数部で真偽と金種の判別、および金
額の計数が行われた後、各金庫の一時保留部に集積され
る。

【０００３】自動入出金機は、投入された紙幣の金額を
表示し、顧客は、表示された金額と自分が投入した紙幣
の金額とが同じである場合は、確認キーを押下する。こ
れにより、一時保留部に集積された紙幣は金庫内に収納
される。ここで、顧客が紙幣を投入した後に搬送路中で
ジャムが発生した場合には、係員が自動入出金機の扉を
開け、搬送路中、および一時保留部の紙幣を全て顧客に
返却する。一時保留部は、このようにして顧客が確認キ
ーを押下するまでの、顧客の紙幣と銀行の紙幣との切り
分けを行っている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の入出金システム
にあっては、顧客の紙幣と銀行の紙幣との切り分けを行
う一時保留部を各金庫の上部にそれぞれ設けなければな
らず、この一時保留部の構成が複雑になっており、自動
入出金機の小形化の妨げとなっているという問題点があ
った。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の入出金システムにおいては、搬送路中に配
置され、紙幣の搬送状態を検出する複数のセンサと、セ
ンサが検出した紙幣の搬送状態をデータとして記憶する
記憶部と、記憶部が記憶した搬送状態データを表示する
表示手段とを設けた。

【０００６】上記のように構成された入出金システムの
自動入出金機に複数枚の紙幣が投入されると、紙幣は一
枚ずつ分離されて搬送路を搬送され、センサがその搬送
状態を検出して記憶部に送信し、記憶部が搬送状態デー
タとして記憶し、紙幣が金種別に全て各金庫に収納され
た後、あるいは搬送ジャムが発生して搬送を中止した時
点で表示手段が搬送状態データを表示する。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。なお、各図面に共通な要素に
は同一の符号を付す。図１は本発明の入出金システムの
制御部を示すブロック図、図２は本発明の自動入出金機
を示す斜視図、図３は自動入出金機の内部構造を示す説
明図である。図１において、入出金システム２１は、自
動入出金機２２と係員操作部１７とで構成される。係員
操作部１７には、ＬＣＤ表示部３２と入金状態表示釦３
４とが接続されている。係員操作部１７は、自動入出金
機２２の操作盤制御部５に接続されており、自動入出金
機２２の設置してある場所とは別の場所にいる係員が、
ＬＣＤ表示部３２を見ることにより、自動入出金機２２
の取り引き動作状況を監視するものである。

【０００８】自動入出金機２２の制御部１には、カード
リーダ制御部２、通帳制御部３、現金処理制御部４、操
作盤制御部５が接続されている。カードリーダ制御部２
には、カードリーダ６とカード走行部７とが接続されて
いる。さらに、通帳制御部３には通帳プリンタ１０と通
帳走行部１１とが接続される。また、現金処理制御部４
には投入排出口１２と鑑別計数部１３と金庫１４とが、
操作盤制御部５には顧客操作部１５と表示パネル１６と
上述した係員操作部１７とが接続される。

【０００９】また、制御部１内には、記憶部２３が設け
られており、この記憶部２３には、センサ２４と操作盤
制御部５が接続されている。センサ２４は、自動入出金
機２２内の搬送路中に複数設けられており、紙幣の搬送
状態を検出してそのデータを制御部１に送信する。制御
部１は、センサ２４から送信された搬送状態データを記
憶部２３に記憶する。記憶部２３に記憶された搬送状態
データは、係員が入金状態表示釦３４を操作することに
より、操作盤制御部５と係員操作部１７とを介してＬＣ
Ｄ表示部３２に表示される。

【００１０】図２において、自動入出金機２２は、その
正面に紙幣投入排出口１２ａ、硬貨投入排出口１２ｂ、
カード挿入排出口２７、通帳挿入排出口２８、表示パネ
ル１６を備えている。図３において、自動入出金機２２
は、内部に万円金庫１４ａ、五千円金庫１４ｂ、千円金
庫１４ｃ、一括金庫１４ｄ、リジェクト金庫１４ｅを有
しており、各金庫の上部には、それぞれ紙幣繰出し手段
４２ａ、４２ｂ、４２ｃ、４２ｄが設けられている。こ
れらの金庫は、搬送路２９により紙幣挿入排出口１２ａ
とつながっている。この搬送路２９は、複数の搬送ロー
ラ３０などからなっており、その途中に鑑別計数部１
３、表裏反転部４１、また複数のセンサ２４が設けられ
ている。

【００１１】上述したような入出金システム２１による
入金処理動作について説明する。図４、図５はＬＣＤ表
示部による表示例を示す説明図である。入金処理を行う
場合には、まず顧客が操作誘導の表示パネル１６の入金
キーを押下すると、制御部１は、操作盤制御部５を介し
て入金取り引きと判断し、通帳の挿入を待つ。顧客が通
帳挿入排出口２８から通帳を挿入すると、通帳制御部３
は、通帳走行部１１へ通帳を取り込んでその磁気ストラ
イプ内の頁と行内容を読取り、制御部１へ読み取ったデ
ータを送信する。

【００１２】制御部１は、このデータが正常であれば、
現金処理制御部４を介して紙幣の投入を待つ。顧客が紙
幣投入排出口１２ａから紙幣を投入すると、現金処理制
御部４は、鑑別計数部１３でそれが真券か偽券を判断
し、真券であれば一時保留を行わずにそのまま所定の金
庫に投入する。センサ２４は、紙幣が搬送路２９を搬送
される間、紙幣が一枚ずつ通過する度にオンオフし、そ
の信号を制御部１に送信する。全ての紙幣が各金庫に納
められると、入金額が表示パネル１６により顧客に表示
される。また、ＬＣＤ表示部３２には、図４に示すよう
な投入された紙幣の金種、枚数、金額、収納状態が係員
に表示される。

【００１３】顧客が入金額を確認して表示パネル１６の
確認キーを押下すると、通帳制御部３は、通帳プリンタ
１０で取り引き内容を印字し、通帳挿入排出口２８から
通帳を返却して入金処理を終了する。なお、顧客が投入
した紙幣のうち一枚が搬送路中でジャムを起こしてしま
った場合は、ジャムが発生した時点で搬送ローラ３０の
駆動を停止して紙幣の搬送を中断する。上述したよう
に、センサ２４は、紙幣が搬送路２９を搬送される間、
紙幣が一枚ずつ通過する度にオンオフし、その信号を制
御部１に送信している。

【００１４】制御部１は、あるセンサ２４がオンオフ
し、次のセンサ２４がオンオフする前に紙幣の搬送が中
断されると、そのセンサ間に紙幣が一枚あると判断し、
紙幣の位置を把握する。そして、図５に示すように、セ
ンサ２４が検出した紙幣の収納状態と搬送状態、つまり
紙幣が存在している位置を、ＬＣＤ表示部３２により係
員に表示する。係員は、ここで自動入出金機２２の図示
せぬ扉を開け、この表示画面に従って搬送路２９中、各
金庫内、および紙幣投入排出口１２ａにある紙幣を全て
顧客に返却する。

【００１５】出金処理を行う場合、顧客が操作誘導の表
示パネル１６の出金キーを押下すると、制御部１は、操
作盤制御部５を介して出金取り引きと判断し、カードの
挿入を待つ。顧客がカード挿入排出口２７からカードを
挿入すると、カードリーダ制御部２は、カードを取り込
みカードリーダ６で磁気ストライプ内のデータを読み取
って制御部１へ送信する。制御部１は、このデータが正
常であれば、顧客に支払い金額を表示パネル１６から入
力するように指示する。顧客が支払い金額を入力する
と、制御部１が現金処理制御部４により金庫１４から指
定された金額分の紙幣を繰出す。その後、カード挿入排
出口２７から顧客にカードを返却し、鑑別計数部１３を
通して正常券を紙幣投入排出口１２ａから排出し、支払
い処理を終了する。

【００１６】このように搬送路２９中に配置され、紙幣
の搬送状態を検出するセンサ２４と、センサ２４が検出
した紙幣の搬送状態をデータとして記憶する記憶部２３
と、搬送状態データを表示するＬＣＤ表示部３２とを設
けたことにより、投入された紙幣を一時保留部に保留し
なくても、顧客の紙幣と銀行の紙幣との切り分けを容易
に行うことができるので、自動入出金機２２の小形化が
可能となる。なお、入金取引に際しては、顧客の預貯金
残高情報などを管理する上位装置との交信や暗証番号の
入力などによる顧客識別が必要であるがその説明は省略
した。

【００１７】

【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。

【００１８】すなわち、搬送路中に配置され、紙幣の搬
送状態を検出するセンサと、センサが検出した紙幣の搬
送状態をデータとして記憶する記憶部と、記憶部が記憶
した搬送状態データを表示する表示手段とを設けたこと
により、投入された紙幣を一時保留部に保留しなくて
も、顧客の紙幣と銀行の紙幣との切り分けを容易に行う
ことができるので、自動入出金機の小形化が可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の入出金システムの制御部を示すブロッ
ク図である。

【図２】本発明の自動入出金機を示す斜視図である。

【図３】自動入出金機の内部構造を示す説明図である。

【図４】ＬＣＤ表示部による表示例を示す説明図であ
る。

【図５】ＬＣＤ表示部による表示例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１４ 金庫 ２１ 入出金システム ２２ 自動入出金機 ２３ 記憶部 ２４ センサ ３２ ＬＣＤ表示部 １７ 係員操作部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動入出金機に投入された複数枚の紙幣
   を一枚ずつ分離して搬送し、金種別に金庫に収納する入
   出金システムにおいて、 搬送路中に配置され、紙幣の搬送状態を検出する複数の
   センサと、 上記センサが検出した紙幣の搬送状態をデータとして記
   憶する記憶部と、 上記記憶部が記憶した上記搬送状態データを表示する表
   示手段とを設けたことを特徴とする入出金システム。
2. 【請求項２】 上記表示手段は、上記自動入出金機に接
   続された操作部に設けられたことを特徴とする請求項１
   記載の入出金システム。
3. 【請求項３】 上記表示部は、搬送方向に隣接する上記
   センサ間に紙幣が存在することを表示することを特徴と
   する請求項１、または請求項２記載の入出金システム。