JP2686056B2 - 通貨両替機 - Google Patents

通貨両替機

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JP2686056B2
JP2686056B2 JP24291395A JP24291395A JP2686056B2 JP 2686056 B2 JP2686056 B2 JP 2686056B2 JP 24291395 A JP24291395 A JP 24291395A JP 24291395 A JP24291395 A JP 24291395A JP 2686056 B2 JP2686056 B2 JP 2686056B2
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【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば出入国
時などに行われる各国通貨間の両替などを係員の介在な
しに自動的に行う通貨両替機に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、海外渡航者あるいは海外からの入
国者は、増加の一途をたどっている。これら出入国者
は、必ず出入国時に各国通貨間の両替を行う必要があ
る。この両替は、空港内の銀行やホテルなどで行われて
いるが、その窓口業務は日々変わる為替交換レ―トにし
たがって両替額を計算したり、顧客(利用客)の細かな
金種と枚数の組合わせ指定にしたがって通貨の支払を行
ったり、その業務は極めて繁雑なものであった。 【0003】そこで、各国通貨間の両替などにおいて、
両替請求者(利用客)の簡単な操作に応じて自動的に行
うことにより、もって窓口業務の省力化、誤りの防止を
なしうる通貨両替機(たとえば、特公昭60−1438
9号公報)が本願出願人より考案されている。 【0004】しかしながら、前記の通貨両替機にあって
は、たとえば「円」から「ドル」または「ドル」から
「円」への単に一方向の両替を行う機能しか有していな
かった。このため、利用客の希望取引に応じた機能を有
する各種の機器を必要とするものであり、また操作が複
雑で利用客にとって操作性の悪いものとなっていた。 【0005】一方、たとえば「円」から「ドル」への両
替、あるいは「ドル」から「円」への両替の双方向の両
替機能を有する両替機とした場合、「円」を受入れるユ
ニット、「円」を払出すユニット、「ドル」を受入れる
ユニット、「ドル」を払出すユニットがそれぞれ必要で
あり、高価で、かつ複雑な構成とならざるを得ないとい
う問題があった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この発明は、単に一方
向の両替を行う機能しか有していない両替機では、利用
客の希望取引に応じた機能を有する各種の機器が必要と
なるとともに、利用客にとって操作性の悪いものであ
り、また双方向の両替機能を有する両替機では、高価
で、かつ複雑な構成とならざるを得ないという問題を除
去し、双方向の両替機能を有し、安価で、かつシンプル
な構成とすることができ、しかも利用客にとって操作性
の良い通貨両替機を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】この発明の通貨両替機
は、第1国通貨と第2国通貨との相互の両替取引を行う
通貨両替機において、両替支払いを行うための第1国通
貨の紙幣を収納する第1の収納部と、両替支払いを行う
ための第2国通貨の紙幣を収納する第2の収納部と、両
替支払いを行うための第1国通貨の硬貨を収納する第3
の収納部と、両替支払いを行うための第2国通貨の硬貨
を収納する第4の収納部と、前記第1の収納部に収納さ
れた紙幣の金額を単位として両替レートを表示する第1
の両替レート表示手段と、前記第2の収納部に収納され
た紙幣の金額を単位として両替レートを表示する第2の
両替レート表示手段と、両替するための第1国通貨また
第2国通貨を選択的に受入れる入金部と、この入金部
から受入れた通貨の金額に応じて、前記第1の収納部ま
たは第2の収納部に収納されている紙幣を取り出して両
替処理を行う紙幣払出し手段と、この紙幣払出し手段
て両替処理を行った際に、前記第1の収納部または第2
の収納部に収納されている紙幣では払出されない差額が
生じた場合に、その差額を第1国通貨および第2国通貨
で表示する差額表示手段と、利用者により操作され、前
記差額表示手段により表示された差額を第1国通貨で支
払うか、第2国通貨で支払うかを指定する指定手段と、
この指定手段での指定に基づいて前記第3の収納部また
は第4の収納部から選択的に前記差額の硬貨を取出して
払出す硬貨払出し手段から構成されている。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施例につい
て図面を参照して説明する。図1はこの発明の通貨両替
機を概略的に示すものである。図に示すものは、利用客
の操作にもとづいて貨幣の入出金を自動的に行う取引装
置100であり、たとえば筺体1の正面に形成されてい
る操作面2が仕切壁3を貫通して銀行の自動入出金コ−
ナ―に臨んだ状態で据付けられている。 【0009】上記操作面2には、有価証券たる入金用紙
幣の投入および筺体1内から放出される紙幣が取出され
る一つの紙幣出入口4、入金用硬貨の投入および筺体1
内から放出される硬貨が取出される一つの硬貨出入口2
01、貨幣の入出金の際に使用されるキャッシュカ−ド
としてのICメモリカ―ドや通帳などの取引媒体の投入
および放出が行われるカ−ド/通帳出入口5、利用客に
よる入出金操作と必要な表示が行われる表示/入力面6
が設けられている。そして、筺体1内には、前記紙幣出
入口4から投入された紙幣の入金処理および紙幣出入口
4へ放出すべき紙幣の出金処理などを行う紙幣処理ユニ
ット9、前記硬貨出入口201から投入された硬貨の受
入れ処理および硬貨出入口201へ放出すべき硬貨の放
出処理などを行う硬貨処理ユニット200、前記カ−ド
/通帳出入口5から投入されたカ−ドまたは通帳に対し
て所定処理を行うカ−ド/通帳処理ユニット10、前記
表示/入力面6に所定の表示動作と入力動作とを行う表
示/入力ユニット11、係員操作に供される係員操作ユ
ニット280および各ユニットの制御を司る制御ユニッ
ト290が設けられている。 【0010】図2は取引装置100の構成を示すブロッ
ク図である。図において、290は前記制御ユニットで
あり、所定のプログラムが記憶されているプログラムメ
モリ91と、該装置100での取引ごとの取引記録,入
出金額の累計などを記憶する記憶手段(以下、単に取引
メモリとも称する)92と、最新の通貨為替交換レ―ト
(以下、単に為替レ―トともいう)が記憶されるレ―ト
メモリ93とが制御部90に接続されて構成されてい
る。また、制御部90には、前述の紙幣処理ユニット
9、硬貨処理ユニット200、カ−ド/通帳処理ユニッ
ト10、表示/入力ユニット11、係員操作ユニット2
80および利用客に音声案内を行う音声案内ユニット9
9が接続されている。そして、この制御部90は、専用
回線または交換回線などを利用してセンタ計算機94と
交信可能に接続され、カ−ド/通帳処理ユニット10に
投入されたカ−ドまたは通帳から読取られた口座番号,
当該口座番号や暗証番号に対応してあらかじめセンタ計
算機94に登録されている与信限度、前記表示/入力ユ
ニット11から入力された口座番号や暗証番号などの交
信を行って取引を行えるようになっている。なお、図に
おいて、100´で示すものはセンタ計算機94と交信
可能に接続されているその他の取引装置であり、上述の
取引装置100と同様の構成を有している。 【0011】また、計時手段90Aは、制御部90の計
時機能を利して、後述する硬貨の取出し判別に供するも
のである。次に、紙幣処理ユニット9の構成の概要を、
図3乃至図6を参照して説明する。図3において、紙幣
処理ユニット9の筺体14の前側(図中左側)上部に
は、前記紙幣出入口(紙幣投入口または紙幣送出口とも
いう)4に対向するように投入紙幣(入金用紙幣)Pま
たは送出紙幣Pを積層状態で収容する収容部15が設け
られているとともに、紙幣処理ユニット9内の後側(図
中右側)には、下側から順に各種金庫、すなわち入金損
券や両替支払不可とされた日本円券(円紙幣)および米
国ドル券(US$紙幣)を混合して収納する入金券収納
部16、出金/両替用10ドル券($券)および損券以
外の入金10$券を収納する10$券収納部17、出金
/両替用万円券および損券以外の入金万円券を収納する
万円券収納部18、および取忘れ紙幣を収納する回収庫
19が配置されている。 【0012】また、筺体14内には、投入または送出紙
幣Pを鑑査する鑑査部20および搬送される紙幣の搬送
先端をずらして集積しながら搬送する第1,第2の集積
搬送部21a,21bが設けられているとともに、紙幣
搬送路22が形成されており、紙幣Pを各部に搬送し得
るようになっている。さらに、紙幣搬送路22の分岐部
には、図示しないロ−タリ−ソレノイドを駆動源とする
振分ゲ−ト23a,〜,23fが配設されているととも
に、その途中には各所に紙幣通過検知器(図示しない)
が配設されている。 【0013】上記鑑査部20には、日本円券(以下、単
に円券あるいは円紙幣ともいう)に関する各種デ―タ
(標準パタ―ン)が記憶されている円券辞書20bと、
米国ドル券(以下、単に$券あるいは$紙幣)に関する
各種デ―タ(標準パタ―ン)が記憶されているドル券辞
書20cと、投入または送出紙幣Pの券面に関する各種
パタ―ンと標準パタ―ンとを比較してその紙幣Pの券種
(金種)および真偽判別を行う判別回路20aとが設け
られている。 【0014】また、上記紙幣搬送路22は次のように形
成されている。すなわち、紙幣出入口4に対応して設け
られた収容部15を基端部とする取込搬送路22aが形
成され、この取込搬送路22aは中途部に鑑査部20が
配置された中央搬送路22bに連通した状態になってい
る。さらに、この中央搬送路22bは、前記各紙幣収納
部16,17,18の配設方向に沿う区分搬送路22c
に連通した状態になっている。 【0015】区分搬送路22cには、各紙幣収納部1
6,17,18および回収庫19に紙幣Pを収納するた
めの収納用搬送路22d,22e,22f,22gが分
岐されている。また、区分搬送路22cには、各紙幣収
納部16,17,18にそれぞれ設けられた取出し機構
24を介して取出された紙幣Pを搬送する取出し搬送路
22h,22i,22jが合流する状態となっている。
なお、前記入金券収納部16に設けられた取出し機構2
4は動作されないようになっている。 【0016】中央搬送路22bの基端には、連絡搬送路
22kを介して区分搬送路22cの終端に連通している
とともに、その中途部には第1の集積搬送部21aに紙
幣Pを搬送するための分岐搬送路22lが分岐されてい
る。また、その中途部には、上記第1の集積搬送部21
aの紙幣Pを前記収容部15に搬送する送出搬送路22
mが設けられている。 【0017】ここで、収容部15より鑑査部20に至る
紙幣搬送経路を第1の搬送路L1と称し、この第1の搬
送路L1に沿って紙幣を搬送する搬送手段を第1の搬送
手段190とする。また、第1の集積搬送部21aより
取込搬送路22aの一部、送出搬送路22mおよび第2
の集積搬送部21bを介して収容部15に至る紙幣搬送
経路を第2の搬送路L2と称し、この第2の搬送路L2
に沿って紙幣を搬送する搬送手段を第2の搬送手段19
1とする。 【0018】次に、入金時の紙幣Pの流れの概要を、図
4を参照して説明する。まず、紙幣出入口4に一括して
挿入された紙幣P…は、紙幣出入口4に対向して設けら
れた収容部15の取込/送出機構により順次1枚ずつ取
込まれ、取込搬送路22aを介して中央搬送路22bに
送り込まれ、この中途部に配置された鑑査部20で額面
(券種)および真偽などが判別される。この結果、正券
の場合には、図中実線矢印で示すように、中央搬送路2
2bをそのまま搬送されて区分搬送路22c内に送り込
まれるとともに、区分搬送路22c内に配設された振分
ゲ−ト23b,23c,23dにより選択的に振分けら
れる。そして、たとえば$券が入金された場合、鑑査部
20においてドル券辞書20cを用いた鑑査が行われ、
両替支払に適した10$券は10$券収納部17へ、そ
の他の$券は入金券収納部16へ収納される。 【0019】同じく、日本円券が入金された場合、鑑査
部20において円券辞書20bを用いた鑑査が行われ、
両替支払に適した万円券が万円券収納部18に、その他
の日本円券は入金券収納部16へ収納される。 【0020】一方、偽券と判定された場合には、図中破
線矢印で示すように、振分ゲ−ト23aによって分岐搬
送路22l側に振分けられ、この分岐搬送路22lを介
して第1の集積搬送部21aに集積される。なお、振分
ゲ−ト23aと分岐搬送路22lとは、搬送切換手段の
一例である。そして、紙幣出入口4に紙幣Pが無くなっ
たことが紙幣有無検出器(図示せず)により検知される
と、図5で示すように、一時集積された偽券がリジェク
ト紙幣P´として送出用搬送路22mを介して紙幣出入
口4に向けて搬送される。 【0021】すなわち、紙幣出入口4から挿入された紙
幣Pは、紙幣処理ユニット9の鑑査部20によって鑑査
され、両替支払に適した10$券は10$券収納部17
に、1万円券は万円券収納部18にそれぞれ収納し、そ
れ以外の券種は全て収納部16に収納するようにしてい
る。これにより、紙幣Pを挿入する出入口4が一つで、
かつ紙幣Pを収納する収納部16,17,18が最低限
の数による構成で、入金紙幣Pのリサイクルによる両替
取引が可能となる。したがって、安価で、しかもシンプ
ルな機器とすることができる。 【0022】次に、図6を参照して、出金時の紙幣Pの
流れの概要を説明する。利用客による両替金種指定、す
なわち万円券あるいは10$券の指定により、各金種別
に金庫、すなわち万円券収納部18、10$券収納部1
7から取出し機構24を介して順次1枚ずつ取出され、
取出し搬送路22j,22iを介して区分搬送路22c
に送り込まれる。そして、この区分搬送路22cを直進
して連絡搬送路22kを介して中央搬送路22bに送り
込まれ、鑑査部20でスキュ−しているか、あるいは2
枚取りかなどをチェックし、円券辞書20bあるいはド
ル券辞書20cにより「支払可」か「支払不可」かが判
定される。 【0023】そして、「支払可」と判定された紙幣P
は、図中実線矢印で示すように振分ゲ−ト23aを介し
て分岐搬送路22l側に振分けられ、第1の集積搬送部
21aにおいて連続搬送された後に第2の集積搬送部2
1bに集積され、全ての紙幣Pの取出しが終了した後に
一括して紙幣出入口4に払出される。 【0024】一方、鑑査部20で「支払不可」と判定さ
れたスキュ−、あるいは2枚取りなどの紙幣Pは、図中
破線矢印で示すように、振分ゲ−ト23aで振分けられ
ることなく中央搬送路22bを直進して区分搬送路22
cに送り込まれる。そして、振分ゲ−ト23bによって
最下段の収納用搬送路22dに振分けられ、入金券収納
部16に収納されるように構成されている。 【0025】また、入金時および出金時とも、紙幣出入
口4の紙幣Pを取り忘れた場合には、取込搬送路22
a、中央搬送路22b、区分搬送路22cおよび最上段
の収納用搬送路22gを経て搬送され、回数庫19に収
納されるように構成されている。 【0026】つぎに、図7および図8を参照して、取引
媒体としてのICメモリカ−ドCと磁気通帳(以下、単
に通帳という)Eを取扱う機能を有したカ−ド/通帳処
理ユニット10の構成を説明する。図中、30は前記カ
−ド/通帳出入口5に対向して開口部を有した筺体であ
り、この筺体30内には前記カ−ド/通帳出入口5より
ほぼ直線的に搬送路31が形成されている。前記カ−ド
/通帳出入口5は、通帳Eの横幅にほぼ等しい開口部3
2とICメモリカ−ドCの横幅にほぼ等しい溝33とを
有している。 【0027】また、上記搬送路31は、複数のロ−ラ対
34…とガイド板対35…とによって形成されている。
この搬送路31の一端部、すなわち前記カ−ド/通帳出
入口5側には、光学センサ36a〜36d、ICメモリ
カ−ドCに対するカ−ド読取部37、およびソレノイド
38によって搬送路31を開閉するシャッタ39が順次
設けられている。 【0028】上記カ−ド読取部37は、搬送路31の上
面側に設けられたコンタクト面40とコンタクト圧を受
ける受け台41とを有し、上記コンタクト面40はソレ
ノイド42により支軸43を支点として揺動する支持レ
バ−44に取着されている。 【0029】さらに、シャッタ39の後方、すなわち搬
送路31の中途部には通帳Eのペ−ジマ−クや印字済の
検出を行う反射形センサ45、および通帳Eの磁気スト
ライプよりの読取りを行う磁気ヘッド46が設けられて
いる。また、これらのさらに後方には印字装置47が設
けられている。 【0030】この印字装置47は、ガイドシャフト4
8,48によって案内され搬送路31と直交する方向に
往復動自在なキャリッジ49に搭載された印字ヘッド5
0と、この印字ヘッド50の移動方向に沿って設けられ
たアンビル51とを有した構成となっている。このアン
ビル51には、リ−ル52に装着されたロ−ル紙53の
繰り出し部が掛渡され、その先端は搬送路31の下面側
に設けられた送りロ−ラ対54によって保持され、この
送りロ−ラ対54の回転により順次繰り出されるように
なっている。また、送りロ−ラ対54の繰り出し方向側
の近傍には、カッタ55が設けられていて印字済のロ−
ル紙をカットするようになっているとともに、カットさ
れたロ−ル紙53、すなわちレシ―ト(以下、単に伝票
ともいう)は搬送ロ−ラ対57…およびガイド板対58
…から形成された支払い記録紙供給手段たる伝票移送路
59を介して、前述した紙幣処理ユニット9の紙幣出入
口4に搬入される構成となっている。 【0031】また、搬送路31の他端部、すなわち前記
カ−ド/通帳出入口5の反対側には、利用客が取り忘れ
たICメモリカ−ドC、通帳E、伝票などの取引媒体を
収納する回収箱60が設けられている。 【0032】しかして、前記カ−ド/通帳出入口5に、
たとえばICメモリカ−ドCが挿入されると光学センサ
36b,36cのみが暗となり、この場合はシャッタ3
9は閉のままICメモリカ−ドCの先端がシャッタ39
に当る状態で位置決めされる。ついで、ソレノイド42
が動作して支持レバ−44が支軸43を支点として揺動
変位し、その先端側に取着されたコンタクト面40がI
Cメモリカ−ドCのコンタクト部62に圧接して電気的
に結合され、信号の授受を行う。 【0033】また、通帳Eが挿入されると光学センサ3
6a〜36dの全てが暗となり、この場合はシャッタ3
9を開いて搬送路31の駆動系を動作せしめ、通帳Eを
取込みながら反射形センサ45によりペ−ジマ−ク,印
字済みの読出しを行なった後、印字装置47により所定
の位置に印字を行うように制御される。 【0034】なお、前記カ−ド/通帳出入口5の溝33
部には、ア−スに落された導電体70が取着されてお
り、挿入されたICメモリカ−ドCの裏層にコ−ティン
グされた導電体と接触することにより、ICメモリ(図
示しない)に悪影響を与える静電気を除去するようにな
っている。 【0035】次に、図9乃至図12を参照して、表示/
入力ユニット11の構成を説明する。表示/入力ユニッ
ト11は、図9に示すように、操作案内手段としてのC
RT(画面表示装置)71と、このCRT71の画面部
71aを覆う状態に設けられた操作入力手段としての透
明キ−ボ−ド72とを有し、これらをケ−シング73内
に組込んだ構成となっている。上記透明キ−ボ−ド72
は、図10に示すように、透明板74に透明電極75…
を埋込んだもので、X1〜X5,Y1〜Y4のマトリッ
クス回路を構成し、利用客によって押圧される部位に応
じた出力を出し得る構成となっている。上記透明板74
は、CRT71の画面部71aとほぼ同じ曲率を有し、
視差を防止している。 【0036】また、透明キ−ボ−ド72は、CRT71
の画面部71aが、たとえば図11に示す如く表示され
た場合はテンキ−として、さらに別の表示の場合は他の
ファンクションに切替わるようにプログラムされてい
る。たとえば、利用客に取引のモ−ドを指示させるた
め、図12に示すように、「ご希望の取引を選択してく
ださい」の案内表示、およびどれくらいの金額を両替し
たらよいかの予算相談を指示する第1の指示部76B、
「円」から「$」の両替を指示させる第2の指示部76
C、「$」から「円」の両替を指示させる第3の指示部
76Dが表示される。 【0037】図13は硬貨処理ユニット200の構造を
示すものである。先ず、硬貨処理ユニット200の概略
を説明すると、これは前記硬貨出入口201から投入さ
れた硬貨および硬貨出入口201から取出されるべき硬
貨を導き入れる投入取出硬貨導入部202、利用客がこ
の投入取出硬貨導入部202から取忘れた硬貨を収容す
る取忘れ硬貨収容部203、利用客によって投入取出硬
貨導入部202に投入された硬貨を上方へ搬送する受入
れ搬送路204、受入れ搬送路204にて上方へ搬送さ
れた硬貨が重力を利用して下方へ案内されてくるときに
その硬貨を金種別に収容する金種別収容部205、この
金種別収容部205から出金用に取り出された所望金額
の硬貨などを前記投入取出硬貨導入部202へ搬送する
放出搬送路207、前記金種別収容部205から取出さ
れた硬貨を回収するために上方へ搬送する回収搬送路2
08、この回収搬送路208上に搬送されてくる硬貨を
受け入れて保管する保管部209、およびこの保管部2
09から硬貨を補充用に取出して前記受入れ搬送路20
4に合流すべく搬送する補充搬送路210などから構成
され、硬貨出入口201から投入された硬貨を金種別収
容部205に収容する受入れ処理、金種別収容部205
から所定金額の硬貨を取出して投入取出硬貨導入部20
2に導き入れる放出処理、金種別収容部205内の硬貨
を必要に応じて保管部209に回収する回収処理、保管
部209に保管されている硬貨を必要に応じて金種別収
容部205に補充する補充処理を利用客や係員の操作な
どにもとづいて行うものである。 【0038】前記投入取出硬貨導入部202は、前記硬
貨出入口201に連通して投入硬貨の導入スペ−ス21
2がフレ−ム構成され、硬貨出入口201に対向する奥
部には硬貨放出口212Aが、底部には硬貨落下口21
2Bが開口形成されている。前記硬貨出入口201に
は、図示矢印Z1、Z2方向に回動可能に枢支された硬
貨扉214Aと、この硬貨扉214Aを開閉駆動する第
1の開閉駆動部材(たとえば、ロ−タリ−ソレノイド)
214Bとから成る硬貨扉開閉機構214が設けられて
いる。前記硬貨落下口212Bには、硬貨出入口201
から投入された硬貨および硬貨放出口212Aから放出
された硬貨が載置される硬貨載置部材216Aが図示矢
印Y1,Y2方向に回動可能に枢使され、かつ載置され
た硬貨を落下させるべく硬貨載置部材216Aを回動変
位させる駆動部材(以下、単に第2の開閉駆動部材とも
称する)216Bが設けられている。 【0039】また、前記硬貨載置部材216A上の硬貨
が硬貨出入口201を介して取出し動作が行われたかを
判別する取出し判別手段として、たとえば硬貨出入口2
01に挿入された利用客の手を光学的に検出する透光型
の第1の光学センサ217A、第2の光学センサ217
Bが導入スペ−ス212に設けられているとともに、両
光学センサ217A,217Bによって一旦検出された
手が、その後検出されなくなったときに計時を開始し、
この計時時間が所定時間に達するまで再度手を検出しな
かったときに硬貨の取出しを判別する計時手段90A
(図2参照)が設けられている。 【0040】前記取忘れ硬貨収容部203は、前記受入
れ搬送路204の斜め下端部からの硬貨の滑落を選択的
に許容する回動変位可能な滑落ゲ−ト部材226Aと、
この滑落ゲ−ト部材226Aを図示矢印X1,X2方向
に回動させる第3の開閉駆動部材226Bと、受入れ搬
送路204から滑落してきた硬貨を収容する取忘れ硬貨
収容箱227とから構成され、滑落ゲ−ト部材226A
が図示矢印X1方向に回動されたときにのみ受入れ搬送
路204からの硬貨の滑落が許容されることになる。な
お、取忘れた硬貨の回収を光学的に検出する第3の光学
センサ227Aが取忘れ硬貨収容箱227の開口部近傍
に設けられている。 【0041】前記受入れ搬送路204は、斜め上方に向
かって第1の搬送ベルト220と第2の搬送ベルト22
1とが無端走行可能に張設され、第2の搬送ベルト22
1のうち、前記硬貨落下口212Bの下方位置に対向す
る部分は硬貨落下口212Bから落下された硬貨を一括
して保持する硬貨保持部221Aとして構成されてい
る。この硬貨保持部221Aに落下された硬貨は、第2
の搬送ベルト221の走行駆動にて斜上方へ搬送され
る。また、その搬送途上においては、第2の搬送ベルト
221の上表面に対して1〜2枚程度の硬貨の厚さに相
当する間隙を有して回転する第2の搬送枚数規制ロ−ラ
223が設けられている。この第2の搬送枚数規制ロ−
ラ223の作用により順次通過搬送が許容された積層状
態1〜2枚程度の硬貨は、前記第1の搬送ベルト220
と第2の搬送ベルト221によって斜め上方へ挟持搬送
されるようになっている。そして、両搬送ベルト22
0,221にて挟持搬送されてきた硬貨を受け取ってほ
ぼ水平状態に搬送する第3の搬送ベルト224が無端走
行可能に設けられ、かつこの第3の搬送ベルト224の
上表面に対して硬貨の厚さ1枚程度の間隙を有して回転
する第3の搬送枚数規制ロ−ラ228が設けられてい
る。 【0042】前記金種別収容部205は、受入れ搬送路
204の上方に設けられている第3の搬送ベルト224
と第2の搬送枚数規制ロ−ラ228との作用によって一
枚づつ送出されてくる硬貨を下方へ案内するシュ−ト2
30、このシュ−ト230によって案内されてきた硬貨
に対して受入れの可否を判別するための判別部、たとえ
ば金種,真偽,枚数を判別する電子検銭部231、この
電子検銭部231での判別の結果、受入れ可能な硬貨
(たとえば真正な1円、1セント、10円、1ドル、1
00円硬貨)と、受入れ不可能な硬貨とを搬送途上にお
いて分岐させる分岐ゲ−ト部232、この分岐ゲ−ト部
232で分岐された受入れ不可能な硬貨を重力を利用し
て下方へ案内する排出シュ−ト233、分岐ゲ−ト部2
32を通過してきた受入れ可能な硬貨をその外形寸法に
よって金種別に選別する外形選別部234、および外形
選別部234で金種ごとに選別された硬貨を収容する金
種別収容箱235によって構成されている。 【0043】上記金種別収容箱235は、1セント収容
領域235A、1円収容領域235B、100円収容領
域235C、10円収容領域235D、1ドル収容領域
235Eに離隔分割形成されている。そして、各収容領
域235A〜235Eには、硬貨を順次一枚づつ取出し
て出金シュ−ト236に放出する硬貨取出機構、たとえ
ば公知の円板繰出し装置237が設けられている。な
お、各出金シュ−ト236の上端部には、下方へ落下さ
れた硬貨の枚数を光学的または機械的に計数する第1の
係数手段238が設けられている。 【0044】また、所定の収容領域235A,…,23
5Eに収容されている硬貨を回収処理に供することを指
示する回収信号出力手段として、たとえば各収容領域2
35A,…,235Eに収容された硬貨の量を判別(た
とえば、収容された硬貨が所定量まで増大したことを光
学的に検出)して、前記制御部90に回収信号を出力す
る第1の収納量検出手段240が設けられている。さら
に、所定の収容領域235A,…,235Eに対して硬
貨の補充処理を行なうことを指示する補充信号出力手段
として、たとえば各収容領域235A,…,235Eに
収容されている硬貨の量を判別(たとえば、収容された
硬貨が所定量まで減少したことを光学的に検出)して、
前記制御部90に補充信号を出力する第2の収納量検出
手段241が設けられている。 【0045】前記放出搬送路207および回収搬送路2
08は、走行面の一部が前記排出シュ−ト233および
出金シュ−ト236の下方に面するごとく凹状に張設さ
れ、図示矢印W1またはW2方向に無端走行可能な第4
の搬送ベルト244、この第4の搬送ベルト244の右
側の起立走行面に接触対向配置された無端走行可能な第
5の搬送ベルト245、前記第4の搬送ベルト244の
左側の起立走行面に接触対向配置された無端走行可能な
第6の搬送ベルト246、前記第4の搬送ベルト244
の右側の水平走行面に対して1〜2枚程度の硬貨の厚さ
に相当する間隙を有して回転する第4の搬送枚数制御ロ
−ラ247、および第4の搬送ベルト244の左側の水
平走行面に対して1〜2枚程度の硬貨の厚さに相当する
間隙を有して回転する第5の搬送枚数規制ロ−ラ248
によって構成されている。 【0046】上記構成により、排出されるべき硬貨およ
び出金されるべき硬貨は、第4の搬送ベルト244と第
6の搬送ベルト246とにより挟持搬送されて前記投入
取出硬貨導入部202へ放出され、回収されるべき硬貨
は、第4の搬送ベルト244と第5の搬送ベルト245
とにより挟持搬送されて前記保管部209に保管される
ことになる。なお、前記第1の搬送ベルト220、第2
の搬送ベルト221、第4の搬送ベルト244、第5の
搬送ベルト245、第6の搬送ベルト246、第2の搬
送枚数規制ロ−ラ223、第4の搬送枚数規制ロ−ラ2
47および第5の搬送枚数規制ロ−ラ248は、それぞ
れ第1のモ−タ250を駆動源として駆動されるもので
ある。 【0047】保管部209は、前記第4の搬送ベルト2
44と第5の搬送ベルト245とによって挟持搬送され
てきた硬貨が導入される導入開口部251A、および蓄
積された硬貨が送出される送出開口部251Bを有する
保管箱251によって構成されている。 【0048】補充搬送路210は、保管箱251内に導
入された硬貨を載置し、前記送出開口部251Bへ向け
て搬送可能に無端状で張設された第7の搬送ベルト25
2、およびこの第7の搬送ベルト252の上表面に対し
て1〜2枚程度の硬貨の厚さに相当する間隙を有して回
転する第6の搬送枚数規制ロ−ラ253によって構成さ
れ、送出開口部251Bから送出された補充用の硬貨は
受入れ搬送路204の一部を構成する第3の搬送ベルト
224上に落とし込まれて先方に搬送されることにな
る。なお、補充される硬貨は、前記電子検銭部231を
通過するときに金種,枚数が検出されることになるの
で、この電子検銭部231は補充処理に供された硬貨の
数量を計数する第2の計数手段としての機能をも有する
ものである。 【0049】次に、上記構成の動作について、図14お
よび図15に示すフロ−チャ−トを参照して説明する。
先ず、フロ−チャ−トの動作ステップ以前において、通
貨両替機(取引装置)100の電源が投入されると、セ
ンタ計算機94とのオンライン交信が開局される。そし
て、センタ計算機94より送信される最新の為替レ−ト
をレ−トメモリ93に記憶した後、両替機100は取引
可能状態となる。 【0050】この時、表示/入力面6には、両替機10
0の制御部90による表示/入力ユニット11の制御に
よって、図16の(a)に示す如く、スタ―ト画面とし
てのガイダンス言語が表示される。これにより、操作ガ
イドを日本語で行うか、英語で行うかが利用客により選
択される。これは、この種の機器が国際空港やホテルな
どに設置されることを考慮すると必須の機能である。 【0051】この状態において、利用客によって「日本
語」が選択されたとする。すると、表示/入力面6で
は、日本語による操作ガイドが開始される。すなわち、
図16の(b)に示す如く、「円」から「$」への両
替、「$」から「円」への両替、および予算相談などの
取引の種類が日本語で表示される。上記「予算相談」
は、CRT71の画面部71a、つまり表示/入力面6
を使用して、利用客との間で対話形式による両替予算の
相談を行なうもので、たとえば海外旅行の行先国とその
宿泊順序,宿泊数などを利用客に入力させて、これに対
する各国間の為替レ−ト、国に応じた持ち出し,持ち込
み限度金額、必要両替額概算などを伝票として出力する
ものである。 【0052】ここで、「円」から「$」への両替取引が
選択されたとする。すると、図16の(c)に示す如
く、表示/入力面6には両替のレ−トとしての最新の為
替レ―トと、案内メッセ―ジおよび処理の実行を指示す
る「○」キ―、中止を指示する「×」キ―が表示され
る。この時、両替レ―トとしては、10$あたりのレ−
ト、および1万円あたりのレ−トが表示されるようにし
ている。すなわち、両替レ―トとして、この機器で取扱
われる紙幣(通貨)を単位とし、それぞれ10$と1万
円とを基準に交換レ―トが表示される。これにより、実
際に取扱われる通貨による両替取引の目安として、利用
客の所持する円が何ドルに相当するか、あるいは必要と
するドルが何円に相当するかの判断が容易なものとな
る。 【0053】ここで、利用客によって「×」キ―が投入
されると、処理ル―チンは終了され、表示/入力面6に
スタ―ト画面が表示される。一方、「○」キ―が投入さ
れると、表示/入力面6には、図16の(d)に示す如
く、両替の方法として2種の操作の選択案内が表示され
る。すなわち、所持する「円」を直接両替したい人(利
用客)の場合、紙幣処理ユニット9の紙幣出入口4に直
接日本円券が挿入される。また、場合によっては、硬貨
ユニット200の硬貨出入口201より硬貨(貨幣)を
挿入しても良い。 【0054】そして、紙幣挿入口4に日本円券が挿入さ
れると、紙幣処理ユニット9では、図1(a)に示す如
く、受け入れた紙幣が順次、鑑査部20に送り込まれ
る。この場合、紙幣処理ユニット9には、あらかじめ収
納部17に10$券が、収納部18に1万円券がセット
されており、また取引としては「円」から「$」への両
替が指定されている。したがって、この鑑査部20で
は、受入れた紙幣の券面に関する各種パタ−ン信号と円
券辞書20b内の標準パタ−ンとが判別回路20aで比
較され、パタ―ンの一致した紙幣のみが円券(正券)と
して収納部側に送り込まれ、それ以外は返却される。し
かも、正券のうち、「$」から「円」への両替の場合
に、払出し用として支払可能な1万円券のみが万円券収
納部18に、それ以外は入金券収納部16に収納され
る。 【0055】上記入金紙幣の収納が完了すると、表示/
入力面6には、図16の(e)に示す如く、入金された
円の金額とそれに相当するレ―トメモリ93に記憶され
た為替レ―トにしたがってドル単位に変換された$の金
額とが表示され、同時に10$紙幣で払出されない差額
$の金額と円の金額とが表示され、その差額の小銭硬
貨を円での支払を希望する「円」キ―、あるいは$での
支払を希望する「$」キ―の投入案内が表示される。こ
こで、たとえば「円」キ―、あるいは「$」キ―が投入
されると、この指定にしたがって硬貨処理ユニット20
0が動作され、差額の小銭硬貨が$あるいは円で放出さ
れる。これにより、利用客の希望により必要に応じた釣
銭処理が可能となる。 【0056】また、紙幣処理ユニット9が動作され、1
0$券収納部17より入金円券に相当する10$紙幣が
取出される。さらに、カ―ド/通帳処理ユニット10が
動作され、上記取引の内容にもとづいて伝票が作成され
る。そして、出金金額と指定の金額とが一致するかを確
認し、上記取引の内容および入出金額の累計などを取引
メモリ92に記憶するとともに、10$紙幣と伝票とを
紙幣出入口4に放出することで取引は終了される。 【0057】一方、カ―ド/通帳出入口5にICメモリ
カ−ドCが挿入された場合、先ずカ―ド/通帳処理ユニ
ット10によりICメモリカ−ドCの内容が読取られ
る。そして、利用客によって表示/入力面6から入力さ
れる暗証番号との照合が行われる。この照合によって、
暗証番号が一致された場合は、図16の(f)に示す如
く、表示/入力面6に必要とする$の金額を「円」、あ
るいは「$」によって指定させる入力案内などが表示さ
れる。 【0058】ここで、「$」によって金額が指定される
と、表示/入力面6には、たとえば図16の(g)に示
す如く、指定された$の金額とそれに相当する引落し額
が表示されるとともに、処理の実行を指示する「○」キ
―、中止を指示する「×」キ―が表示される。また、
「円」によって金額が指定されると、表示/入力面6に
は、たとえば図16の(h)に示す如く、指定された円
の金額、およびレ―トメモリ93に記憶された為替レ―
トにしたがってドル単位に変換された$の金額とそれに
相当する引落し額が表示されるとともに、処理の実行を
指示する「○」キ―、中止を指示する「×」キ―が表示
される。 【0059】そして、上記の表示によって、表示/入力
面6の「×」キ―が投入されると、処理が中止され、I
Cメモリカ―ドCがカ―ド/通帳出入口5から利用客に
返却されて処理が終了される。また、表示/入力面6の
「○」キ―が投入されると、制御部90は、この引落し
額と口座番号とをセンタ計算機94に送信し、当該口座
より、この金額が元帳上で引落されて残高が更新され
る。 【0060】これに対して、センタ計算機94から両替
機100に払出しOKの返信が行われると、両替機10
0は出金金額と指定の金額とが一致するかを確認し、上
記取引の内容および入出金額の累計などを取引メモリ9
2に記憶するとともに、カ―ド/通帳出入口5から利用
客にICメモリカ―ドCを返却し、さらに紙幣処理ユニ
ット9を動作させて指定額の10$紙幣と伝票とを紙幣
出入口4から払出すことにより取引は終了される。この
場合、取引媒体としてのICメモリカ―ドCに変えて、
通帳Eが挿入された場合には、磁気ヘッド46によって
磁気ストライプの内容が読取られることにより上記同様
にした両替取引が行われ、この取引の内容(引落し額)
が印字装置47により所定の位置に印字される。 【0061】このように、現金紙幣の挿入による両替取
引のみでなく、取引媒体の挿入にもとづく当該口座から
の預金の引落しによる両替処理を可能とするとともに、
これらの処理を選択可能としている。これにより、現金
の持合わせがなくとも両替取引を行うことができるとと
もに、必要とする$の金額に相当する円の金額を口座か
ら引落すことによって不必要な差額小銭を受取らずに済
むなど、利用客のさまざまなニ―ズに対応できる。ま
た、円の引出し処理と両替処理とを一体化することがで
きるため操作性が向上され、しかも機器としての構成の
簡素化を図ることができる。 【0062】以上、「円」から「$」への両替取引につ
いてのみ説明したが、「$」から「円」への両替取引の
場合には、全ての操作における「円」と「$」とを逆に
して同様に処理が行われるものである。また、日本語に
よる操作ガイドの処理ル―チンを示したが、前記におい
てガイダンス言語として英語(ENGLISH)が選択
されると、英語による操作ガイド、すなわち英語処理ル
―チンが実行される。 【0063】上記したように、少なくとも3個の通貨収
納部16,17,18を有し、入金された紙幣(通貨)
を金種に応じて区分して収納するとともに、そのうちの
2個の収納部には取出し機構24を備え、受入れた紙幣
を収納するだけでなく、収納した紙幣を払い出すことに
より、受入れおよび払い出し用のユニットとしての紙幣
処理ユニットを単一ユニットとするようにしている。 【0064】すなわち、この2つの収納部17,18に
は、この両替機100で取扱う通貨、つまり払い出しに
適した10$券,万円券をそれぞれ収納し、収納部16
には、その他の払い出しに供されない紙幣をドル券およ
び円券を混合して収納するようにしている。そして、円
から$への両替時には、収納部18内に1万円券を収納
するとともに、取出し機構24によって収納部17内の
10$券を取出して払い出し、$から円への両替時に
は、収納部17内に10$券を収納するとともに、取出
し機構24によって収納部18内の1万円券を取出して
払い出すようにしている。これにより、最低限3個の収
納部16,17,18を持たせることによって、「円か
ら$」への両替あるいは「$から円」への双方向の両替
取引を1台の両替機で実行可能することができる。した
がって、安価で、かつシンプルな構成とすることができ
るとともに、操作が簡単化されることにより、利用客に
とっての操作性を向上することができるものである。 【0065】また、円とドルとの相互の両替取引を行う
ものにおいて、円紙幣、ドル紙幣、円硬貨、ドル硬貨を
それぞれ収納する収納部を有し、円及びドルを共通に受
け入れ、入金された金額に応じて収納部に収納されてい
る円紙幣あるいはドル紙幣を取り出して両替処理を行
い、この両替処理による差額の硬貨による支払いを円硬
貨あるいはドル硬貨により行うかを指定し、この指定に
応じて収納部に収納されている円硬貨あるいはドル硬貨
を取り出して払い出すようにしたものである。 【0066】これにより、ドルから円、円からドルへの
双方向の両替機能を有し、安価で、かつシンプルな構成
とすることができ、しかも利用客の希望により両替処理
による差額の硬貨による支払いを円硬貨あるいはドル硬
貨により行うかを指定でき、利用客にとって操作性の良
いものとすることができる。 【0067】なお、上記実施例においては、単に「$」
と「円」とを例に2ヶ国間における両替取引を説明した
が、これに限らず、たとえば3ヶ国間、4ヶ国間…にお
ける両替取引を行うようにしても良い。この場合、紙幣
処理ユニット9の収納部の数を1つずつ増やしていくこ
とにより容易に実現できる。 【0068】同様にして、払出しの券種として、単に1
0$券あるいは1万円券に限らず、収納部の数を増やす
ことによって種々の券を両替可能とすることができる。
また、制御の一部を変更することにより、いわゆるAT
M/CDの機能と両替機能とを有する「通貨両替機能付
きATM」も容易に実現することができる。 【0069】さらに、紙幣のかわりにトラベラ−ズチェ
ックなどの放出も可能である。また、取引媒体での口座
引落しによる両替取引の場合、オンラインによる取引に
限らず、たとえばオフラインをも可能とし、クレジット
の如く、後日にバッチ処理することによって口座を引落
すシステムにも適用できる。 【0070】さらに、所持する円を挿入することによっ
て自動的に入金金額に相当する金額の$券を放出するよ
うにしたが、たとえば必要とする$の金額をあらかじめ
「円」あるいは「$」によって指定できるようにし、ま
たこれを表示するようにしても良い。 【0071】 【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
双方向の両替機能を有し、安価で、かつシンプルな構成
とすることができ、しかも利用客の希望により必要に応
じた釣銭処理が可能で、利用客にとって操作性の良い通
貨両替機を提供できる。すなわち、この発明によれば、
実際に取扱われる通貨による両替取引の目安として、利
用客の所持する第1国通貨の金額が第2国通貨の金額の
いくらに相当するか、あるいは必要とする第2国通貨が
第1国通貨の金額のいくらに相当するかの判断が容易な
ものとなり、端数がどのくらいの金額になるかも容易に
判断でき、また、両替処理を行った際に、端数としての
第1国通貨による差額と第2国通貨による差額とを、利
用者に知らせることができ、また、両替処理を行った際
に、端数としての差額を第1国通貨で支払うか、第2国
通貨で支払うかを指定でき、利用客の希望により必要に
応じた釣銭処理が可能で、利用客にとって操作性の良い
ものとすることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の一実施例における通貨両替機として
の取引装置の概略構成を示す斜視図。 【図2】取引装置の概略構成を示すブロック図。 【図3】紙幣処理ユニットの概略構成を示す図。 【図4】紙幣処理ユニットの概略構成を示す図。 【図5】紙幣処理ユニットの概略構成を示す図。 【図6】紙幣処理ユニットの概略構成を示す図。 【図7】カ―ド/通帳処理ユニットの概略構成を示す断
面図。 【図8】カ―ド/通帳処理ユニットの概略構成を示す斜
視図。 【図9】表示/入力ユニットの概略構成を示す図。 【図10】透明キ−ボ−ドの概略構成を示す図。 【図11】CRTの画面部の表示例を示す図。 【図12】CRTの画面部の表示例を示す図。 【図13】硬貨処理ユニットの概略構成を示す断面図。 【図14】両替取引の動作例を説明するためのフロ―チ
ャ―ト。 【図15】両替取引の動作例を説明するためのフロ―チ
ャ―ト。 【図16】両替取引動作における表示例を示す図。 【符号の説明】 2…操作面 4…紙幣出入口 5…カ―ド/通帳出入口 6…表示/入力面 9…紙幣処理ユニット 10…カ―ド/通帳処理ユニット 11…表示/入力ユニット 16…入金券収納部 17…10$券収納部 18…万券収納部 20…鑑査部 20a…判別回路 20b…円券辞書 20c…ドル券辞書 24…取出し機構 37…カ―ド読取部 46…磁気ヘッド 47…印字装置 71…CRT 72…透明キ―ボ―ド 93…レ―トメモリ 94…センタ計算機 100…取引装置(通貨両替機) 200…硬貨処理ユニット 201…硬貨出入口 290…制御ユニット C…ICメモリカ―ド E…通帳

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.第1国通貨と第2国通貨との相互の両替取引を行う
    通貨両替機において、 両替支払いを行うための第1国通貨の紙幣を収納する第
    1の収納部と、 両替支払いを行うための第2国通貨の紙幣を収納する第
    2の収納部と、 両替支払いを行うための第1国通貨の硬貨を収納する第
    3の収納部と、 両替支払いを行うための第2国通貨の硬貨を収納する第
    4の収納部と、前記第1の収納部に収納された紙幣の金額を単位として
    両替レートを表示する第1の両替レート表示手段と、 前記第2の収納部に収納された紙幣の金額を単位として
    両替レートを表示する第2の両替レート表示手段と、 両替するための第1国通貨または第2国通貨を選択的に
    受入れる入金部と、 この入金部から受入れた通貨の金額に応じて、前記第1
    の収納部または第2の収納部に収納されている紙幣を取
    り出して両替処理を行う紙幣払出し手段と、 この紙幣払出し手段 にて両替処理を行った際に、前記第
    1の収納部または第2の収納部に収納されている紙幣で
    払出されない差額が生じた場合に、その差額を第1国
    通貨および第2国通貨で表示する差額表示手段と、 利用者により操作され、前記差額表示手段により表示さ
    れた差額を第1国通貨で支払うか、第2国通貨で支払う
    かを指定する指定手段と、 この指定手段での指定に基づいて前記第3の収納部また
    は第4の収納部から選択的に前記差額の硬貨を取出して
    払出す硬貨払出し手段と を具備したことを特徴とする通
    貨両替機。
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