JPH09265347A - ポインティングデバイス用のカバー部材 - Google Patents

ポインティングデバイス用のカバー部材

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JPH09265347A
JPH09265347A JP8097346A JP9734696A JPH09265347A JP H09265347 A JPH09265347 A JP H09265347A JP 8097346 A JP8097346 A JP 8097346A JP 9734696 A JP9734696 A JP 9734696A JP H09265347 A JPH09265347 A JP H09265347A
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JP
Japan
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cover member
vertically movable
pointing device
circuit board
light
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Application number
JP8097346A
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English (en)
Inventor
Takekuni Okamoto
武邦 岡本
Naoto Komine
尚登 小嶺
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H25/00Switches with compound movement of handle or other operating part
    • H01H25/04Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick
    • H01H2025/048Operating part movable angularly in more than one plane, e.g. joystick having a separate central push, slide or tumbler button which is not integral with the operating part that surrounds it

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリックやポイント指定等の操作性を改善で
き、また、ポインティングデバイスの構造を簡素化でき
るポインティングデバイス用のカバー部材を提供する。 【解決手段】 固定接点11と受発光ユニット12を有
する回路基板10に支持されるベース部35、ベース部
35に下側外周部が薄肉ドーム状の第2連結部34を介
して連続する略筒状の上下可動部33、上下可動部33
の上側内周部に第1連結部32を介して外周縁が連続す
る円柱状の操作スティック部31をシリコーンゴム等で
一体成形若しくは一体化してなるカバー部材30であっ
て、ベース部35を回路基板10に支持してケースガイ
ド20により挟着するとともに、ケースガイド20に上
下動自在に支持されたキャップ70を上下可動部33に
被着させて該上下可動部33から操作スティック部31
を突出させ、操作スティック部31の下部の取付部31
bに受発光ユニット12の発光する光を反射する光反射
板41を設けるとともに、上下可動部33の下面に等間
隔に複数の可動接点42を固定接点11と当接可能に設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パーソナルコン
ピュ−タのキーボード等に用いられるポインティングデ
バイス用のカバー部材、詳しくは、ポイント指定操作と
クリック等のスイッチ操作の双方がオペレータの1本の
指のみで、しかも、指の位置を大きく変えること無く連
続あるいは同時に行えるポインティングデバイスを達成
するカバー部材に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯型のパーソナルコンピュータ、いわ
ゆる、ノートブックパソコンにあっては、トラックボー
ルと称せられるポインティングデバイスがマウスの代わ
りとして用いられている。このようなポインティングデ
バイスは、一般に、キーボードに設けられたボールの回
転を検出してポイント指定を行ない、また、ボールに隣
接してスイッチを設け、このスイッチ操作によりクリッ
ク等を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したト
ラックボールを有するポインティングデバイスは、ポイ
ント指定にはトラックボールを回転させ、クリックには
スイッチ操作を行わなければならない。このため、操作
に際しては、トラックボールを回転させた後にトラック
ボールから手を放し一度持ち方を変えてスイッチ操作を
行うか、両手を用いて操作しなければならず、操作性の
改善が要望されている。
【0004】そこで、1つの操作子の操作でポイント指
定とクリック等が行えるポインティングデバイスの開発
が試みられているが、このようなポインティングデバイ
スを達成するには、操作子等に少なくとも2種類の変位
を許容する支持構造を構築しなければならない。そし
て、この種の支持構造としては、コイルスプリング等の
機械的な支持構造の採用が試験されているが、満足すべ
き変位特性が得られず、また、構造が複雑化、大型化す
るという問題があった。
【0005】この発明は、上記問題に鑑みて成されたも
ので、1本の指のみでも、しかも、指の位置を頻繁に変
えることなくポイント指定とクリック等のスイッチ操作
が可能なポインティングデバイスを達成することができ
るカバー部材を提供し、ポインティングデバイスの構造
の簡素化と小型化、また、操作性の改善を図ることを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、この発明にかかるポインティングデバイス用のカバ
ー部材は、表面に操作部が突設され、裏面に光反射板取
付用の取付部が形成された枢動部と、弾性変形可能な第
1連結部と、該第1連結部を介して前記枢動部を枢動可
能に支持し、裏面に可動接点が設けられた上下可動部
と、弾性変形可能な第2連結部と、該第2連結部を介し
て前記上下可動部を上下動可能に支持する基部とを一体
成形若しくは一体化してなり、発光素子、受光素子およ
び固定接点が設けられた回路基板に前記基部を支持し、
前記取付部に光反射板を前記発光素子が発光する光を前
記受光素子に向けて反射可能に配置するとともに、前記
可動接点を前記上下可動部の上下動で前記固定接点と接
触可能に配置した。
【0007】そして、この発明にかかるポインティング
デバイスは、前記上下可動部が略円筒状であって、該上
下可動部の表側端部内周部に前記枢動部を配設するとと
もに、前記上下可動部の裏側端面に前記可動接点を複数
等間隔で配置する態様(請求項2)に、また、前記第1
連結部を前記上下可動部側が厚肉で前記枢動部側に向か
って厚みが漸減するように成形するとともに、前記第2
連結部を薄肉のドーム状に成形する態様(請求項3)に
構成することができる。
【0008】さらに、この発明にかかるポインティング
デバイスは、前記枢動部は前記操作部および前記取付部
を略柱状に成形して表裏に同軸上に配置する態様(請求
項4)に構成することができ、またさらに、前記基部に
外周縁から第2連結部との結合部分まで延びる凹溝を形
成する態様(請求項5)に構成することができる。
【0009】この発明にかかるポインティングデバイス
は、前述したノートブックパソコンにトラックボール等
の代わりに用いられるが、デスクトップ型のパーソナル
コンピュータにマウスの代わりに用いることもでき、ま
た、コンピュータに付随するジョイスティック等の種々
の機器、および各種の電気機器のスイッチに適用するこ
ともできる。このポインティングデバイスは、通常、回
路基板にカバー部材を取り付けてカバー部材の表側をケ
ースガイドにより覆い、このケースガイドにキャップを
上下動自在に支持して上下可動部を押圧可能とするとと
もに、キャップからカバー部材の操作部を揺動操作可能
に突出させて構成される。
【0010】カバー部材は、ゴム様弾性材料等、例え
ば、天然ゴム、合成ゴム、熱可塑性エラストマ等、望ま
しくは、精密成形性、耐熱・耐寒性および電気絶縁性等
に優れたシリコーンゴムを用いて成形され、少なくとも
枢動部、第1連結部、上下可動部、第2連結部および基
部が金型等で一体に成形される。このカバー部材はキー
(押釦)を構成するキートップ部を形成してキーボード
用カバー部材として構成することもでき、この態様で
は、キートップ部を薄肉のスカート部を介し連続させて
キートップ部に可動接点を設ける。基部は、回路基板に
支持され、回路基板等に嵌合する取付用のインサート部
材等が必要に応じて設けられる。そして、望ましくは、
この基部には回路基板と対面する面に凹溝を形成する。
【0011】枢動部は、通常、操作部と取付部を含む全
体が柱(スティック)状等をなすように成形され、操作
部および取付部が表裏(内外)に同軸上に位置する。操
作部は、枢動部を一体成形した後に表面を硬質樹脂等で
被覆して形成すること、あるいは、硬質シリコーンゴ
ム、硬質シリコーン樹脂、アクリル系樹脂、不飽和ポリ
エステル系樹脂若しくはウレタン系樹脂等を用いて2色
成形等により枢動部と別体に成形することも可能であ
り、操作部には必要に応じて天面に符号や記号、また、
図や文字がスクリーン印刷等で印刷される。取付部には
鏡等の光反射部材が設けられ、この光反射部材が発光素
子の光を反射する。望ましい態様としては、これら枢動
部あるいは操作部には請求項5に記載されるように必要
に応じて過大な揺動変位を規制する規制片を設ける。
【0012】第1連結部はその弾性変形で上下可動部に
対する枢動部の枢動(揺動)を許容し、第2連結部はそ
の弾性変形で基部に対する上下可動部の上下動を許容す
る。これら第1および第2連結部は、その弾性変形特性
として、第1連結部の変形時に第2連結部が大きな変形
を生じないように、換言すれば、操作部の操作時に上下
可動部に可動接点が固定接点と当接する変位を生じない
ように設定される。そして、この弾性変形特性を得るた
めの形状は種々選択できるが、一例を挙げれば、請求項
3で特定される態様等に成形される。
【0013】上下可動部は、第2連結により上下方向の
変位が許容され、回路基板と対向する部分に可動接点が
設けられる。望ましい態様としては、この上下可動部
は、軸心が回路基板に対して垂直な円筒等の筒状に成形
され、外周の回路基板側端部が第2連結部により基部と
連続し、他端の内周部に第1連結部により枢動部が連続
し、回路基板側端面に複数の可動接点が等間隔で配設さ
れる。可動接点は、導電性ゴム等を用いた二色成形、あ
るいは、導電性インキペーストの印刷等で形成される
が、望ましくは、上下可動部に一体に突設した凸部の端
面に設ける。この上下可動部および前述した第1,第2
連結部等は内面にカーボンブラック等を配合した遮光性
の層を形成、あるいは、全体をカーボンブラック配合材
料から構成し、発光素子の光の乱反射を防止することが
望ましい。
【0014】
【作用】この発明にかかるポインティングデバイス用の
カバー部材は、回路基板やケースガイドおよびキャップ
等と組み立てられてポインティングデバイスを構成す
る。そして、このポインティングデバイスとして組み付
けられた状態で操作部を揺動操作すると、第1連結部が
変形して枢動部が揺動し、枢動部の取付部に設けられた
光反射部材が発光素子の光を操作部の揺動操作角度に応
じた方向へ反射するため、この反射孔を受光素子により
受光して操作部材の操作角度を検出する(ポイント指定
等)。
【0015】また、キャップ等を介して操作部を押し下
げ操作すると、第2連結部が変形して上下可動部が枢動
部と一体的に下動し、上下可動部の可動接点が回路基板
の固定接点と接触して回路を開閉する(クリック等)。
そして、第1連結部が操作部の揺動変位を許容し、第2
連結部が操作部の押し下げ操作による上下可動部の上下
変位を許容するため変位特性の設定の自由度も大きく適
正な特性を選択でき、また、シリコーンゴムにより成形
されたカバー部材として各連結部等を一体的に成形でき
るため、コイルスプリング等の機械的な部品が不要で構
造の簡素化と小型化が図れる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面を参照して説明する。図1から図7はこの発明の一の
実施の形態にかかるポインティングデバイスのカバー部
材を示し、図1がポインティングデバイスの正断面図、
図2がカバー部材の正断面図、図3が同カバー部材の平
面図、図4がキャップの正断面図、図5が同キャップの
平面図、図6および図7が主要部分の他の態様を示す一
部拡大した正断面図である。
【0017】先ず、図1を参照してポインティングデバ
イスPDを説明すると、10は回路基板、20はケース
ガイド、30はカバー部材、70はキャップを示す。回
路基板10は、周知のエポキシ板等に固定接点11と受
発光ユニット12を設けて構成される。固定接点11
は、径方向に間隔を隔て配置された同芯状の2つの環状
電極11a,11bからなり、これら電極11a,11
bが印刷等で形成される。受発光ユニット12は、図中
明示しないが、発光素子の周囲に複数の受光素子を一重
あるいは二重以上の環状に配置して構成される。
【0018】ケースガイド20は、ステンレスやアルミ
ニウム(合金)等の平面視矩形状の金属板からなり、回
路基板10と反対側(以下、上方または表側と称する)
の表面中央にガイド孔23を有するボス21が突設さ
れ、このボス21の廻りに複数の取付孔22が等間隔で
穿設される。ガイド孔23は、上側部分が小径、下側部
分が大径で、これら部分間に段差状のストッパ部24を
有する。後述するように、このガイド孔23には小径部
にキャップ70が上下動自在、かつ、ストッパ部24と
の当接で上方への最大変位を規制されて遊合する。この
ケースガイド20は、上記取付孔22に挿通するビスに
よりガイド孔23が上記固定電極11と同芯状に位置す
るように回路基板10に取り付けられ、ガイド孔23内
にカバー部材30の後述する上下可動部が同芯状に位置
する。
【0019】なお、ケースガイド20は樹脂の射出成形
等で成形して図6aに示すようなインサート片28を形
成し、回路基板10への取付に際してはインサート片2
8を回路基板10に嵌合係止させることも可能である。
【0020】カバー部材30は、シリコーンゴム(ゴム
様弾性材)から平面視略正方形のシート状に成形して構
成され、上述したケースガイド取付用のビスがベース部
(後述)に貫通してケースガイド20と回路基板10と
の間で挟着される。このカバー部材30は、図2および
図3に詳示するように、略円柱状の操作スティック部
(操作部、取付部、枢動部)31、第1連結部32、上
下可動部33、第2連結部34およびベース部35を有
し、これらが一体に成形される。なお、カバー部材30
は内面で光の乱反射が生じないようにカーボンブラック
を配合した材料で成形、あるいは、内面にカーボンブラ
ックを含む遮光層を形成することが望ましい。
【0021】操作スティック部31は、外周の下側部分
に第1連結部32が全周にわたって連続し、この第1連
結部32の結合部分の上側が操作部分31aとして機能
し、下側が取付部分31bとして機能する。この操作ス
ティック部31は、上側の操作部分31aがキャップ7
0から突出し、取付部分31bの下端面に光反射板41
が固設される。この操作スティック部31は、操作部分
31aが操作されると、第1連結部32を弾性変形させ
て揺動する。
【0022】上下可動部33は、略円筒形状を有し、内
周部の上側部分の所定範囲に第1連結部32が連続し、
外周部の下端部分に第2連結部34が連続する。この上
下可動部33には下端面に略円柱状の複数の凸部33a
が周方向に一定間隔で突設され、これら凸部33aの端
面にそれぞれ導電ゴム等からなる可動接点42が固設さ
れる。可動接点42は、導電ゴム等からなり、上下可動
部33の下動で前述した固定接点11と接触して電極1
1a,11b間を導通する。この上下可動部33は、上
端面にキャップ70が弾着し、このキャップ70の押し
下げ操作で第2連結部34を弾性変形させて下動する。
【0023】第1連結部32は、操作スティック部31
の全周にわたって上下可動部33との間に環状に連続す
る。この第1連結部32は、操作スティック31側が薄
肉、上下可動部33側が厚肉で、その厚みが一次関数的
に操作スティック31側に向かって漸減する。第2連結
部34は、薄肉のドーム状をなし、上下可動部33を全
周にわたってベース部35と連続する。前述したよう
に、第1連結部32はその弾性変形で操作スティック部
31の揺動(枢動)を許容し、また、第2連結部34は
その弾性変形で上下可動部33の上下動を許容する。な
お、第1連結部32は図7に示すように一様な厚みの膜
状に形成することも可能である。
【0024】ベース部35は、略シート状をなし、回路
基板10の表面に密着して回路基板10に支持される。
このベース部35は、4隅部に取付孔35aが形成さ
れ、また、回路基板10と対面する内面に外周縁から内
周縁まで延びる凹溝35fが周方向略等間隔で形成され
る。このベース部35は、前述したように、取付孔35
aにビスが貫通してケースガイド20と回路基板10と
の間に挟着される。
【0025】なお、このベース部35には図6bに示す
ように回路基板10に挿入係止するインサート片38を
一体形成することも可能であり、また、このベース部3
5に他の押釦用のキートップ部と連続させることも可能
である。また、ベース部35に形成する凹溝35fは図
14に示すように一部を略S字状に屈曲させることも可
能である。
【0026】キャップ70は、円板状の押し下げ操作部
71の周縁に筒状のガイド部72を一体に有する。この
キャップ70は、ABS樹脂やポリエステル樹脂などの
プラスチック材料の射出成形、あるいは、ステンレスや
アルミニウム(合金)などの金属材料に切削下降等を施
して得られる。押し下げ操作部71は、上面が部分球面
をなし、下面が上下可動部33の上部と弾着する。この
押し下げ操作部71には中央に穴71aが形成され、こ
の穴71aに前述した操作スティック部31が挿通して
上部に突出する。この穴71aは、下面が小径で操作ス
ティック部31と接触あるいは微小のクリアランスを隔
て、その径が上面側に向かって直線的に漸増するテーパ
形状を有し、操作スティック部31の最大揺動角度を規
制する。
【0027】なお、上記キャップ70は操作スティック
部31の最大揺動角度を規制するストッパとして用いる
ために穴71aを上側が大径のテーパ状に形成するが、
操作スティック部31にキャップ70等と当接するスト
ッパ片を設けた場合は穴71aの径を一定とすることも
可能である。
【0028】ガイド部72は、ケースガイド20のガイ
ド穴23内に上下動自在に配置され、下端に径方向外方
に向かって延出する鍔状のストッパ部72aがストッパ
部23aと当接可能に形成される。このキャップ70は
押し下げ操作部71の上面の押し下げ操作で上下可動部
33を下方に押圧する。
【0029】この実施の形態にかかるカバー部材30
は、上下可動部33上にキャップ70が設けられ、キャ
ップ70の穴71aに操作スティック部31が挿通し、
また、ベース部35が回路基板10とケースガイド20
との間に挟着され、ポインティングデバイスPDを構成
する。そして、図13に示すように、このポインティン
グデバイスは、ノートブックパソコンのキーボード等に
組み付けられ、受発光ユニット12の発する光が光反射
板41に照射される。
【0030】ここで、このポインティングデバイスにあ
っては、操作スティック部31を揺動操作すると、第1
連結部32が弾性変形し、光反射板41が傾動して操作
スティック部31の揺動角度に応じた方向に光を反射す
る。そして、この反射光を受発光ユニット12の受光素
子が受光し、受光した受光素子の位置や受光光量等に応
じた受光信号を出力する。このため、この受光信号を演
算処理することで操作スティック部31の操作角度が算
出され、ポイント指定等が行える。
【0031】また、キャップ70を押し下げ操作する
と、第2連結部34を弾性変形させて上下可動部33が
下動し、上下可動部33の下端の可動接点42が回路基
板10の固定接点11と接触する。このため、固定接点
11の電極11a,11b間を閉成(あるいは開成)で
き、クリック等の操作が行える。
【0032】そして、操作スティック部31は第1連結
部32の弾性変形で揺動変位し、上下可動部33は第2
連結部34の弾性変形で上下動変位し、これら操作ステ
ィック部31と上下可動部33の変位特性を別個独立に
設定することができる。このため、選択の自由度も大き
く、適正な特性の設定も容易に行える。また、このポイ
ンティングデバイスは、カバー部材30がシリコーンゴ
ムにより各部を一体成形して構成されるため、コイルス
プリング等の機械的な部品が不要で構造の簡素化と小型
化が図れる。
【0033】図8から図11はこの発明の他の実施の形
態を示し、図8がポインティングデバイスの正断面図、
図9がカバー部材の正断面図、図10がカバー部材の平
面図、図11がキャップの正断面図である。なお、前述
した実施の形態と同一の部分には同一の番号を付してそ
の説明を割愛する。
【0034】この実施の形態にあっては、カバー部材3
0の操作スティック部31の頂部(天面)に部分球面状
に窪む凹部39を形成するとともに、また、キャップ7
0の押し下げ操作部71のの上面に部分球面状の凹部7
9を形成して構成される。カバー部材30は、図9およ
び図10に詳示するように、操作スティック部31の頂
部に凹部39を備える以外は前述した実施の形態にかか
るカバー部材と同様である。また、キャップ70も図1
1に示すように凹部79以外は前述した実施の形態と同
様である。なお、この実施の形態にあっても、カバー部
材70は図12に示すように第1連結部32を均一な厚
みの膜状に形成することも可能である。
【0035】この実施の形態にあっても、操作スティッ
ク部31が第1連結部32の弾性変形で揺動操作でき、
この操作スティック部31の揺動操作で光反射板41が
傾動して発光素子の発光する光を揺動角度に対応した方
向に反射するため、この光を受光した発光素子の位置お
よびその受光光量を演算処理することでポインティング
が行える。また、キャップ70を押し下げ操作すると、
カバー部材30は上下可動部33が下動して可動接点4
2が回路基板10の固定接点11と接触し、クリック等
が行える。
【0036】図15はこの発明のまた他の実施の形態に
かかるカバー部材を示し、その一部拡大断面図である。
この実施の形態は、操作スティック部31の上部の操作
部分31aの天部31g、すなわち、指が直接に接触す
る部分である天部31gを硬質樹脂から別体に形成す
る。この天部31gは、前述した硬質シリコーン樹脂等
から二色成形や接着等で形成され、高い硬度、望ましく
は、ショアD硬度40°以上を有する。なお、この実施
の形態では、天部31gを接着等で形成する場合は必要
に応じて周知のプライマ層が設けられる。
【0037】なお、上述した各実施の形態では、操作部
と取付部を含む枢動部が円柱形状に一体成形されるが、
これら操作部や取付部は別体に異なる形状のものとして
突設等することも可能である。また、上述した各実施の
形態では、ポインティングデバイスに用いるものを例示
するが、ジョイスティック等に、さらに、ポインティン
グデバイスに限らず種々の機器のスイッチに適用するこ
とも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にかかる
ポインティングデバイス用のカバー部材によれば、基部
と弾性変形する第2連結部を介して連続する上下可動部
に可動接点を設けるとともに、上下可動部と弾性変形可
能な第1連結部を介して連続する枢動部に光反射板取付
用の取付部と手動操作用の操作部を設け、回路基板に設
けられた発光素子の発光する光を取付部に設けた受光素
子に反射してポインティング指定を行い、また、上下可
動部の上下動で可動接点が回路基板の固定接点に接触す
るクリック等の操作を行うように構成したため、クリッ
クやポイント指定等の操作を1本の指のみで、しかも、
指の位置を大きく変えることなく行え、また、ポインテ
ィングデバイスの構造を簡素化できるという効果が得ら
れる。
【0039】特に、近年、インターネットの普及により
中高年者層のパソコン活用が増え、これら中高年者層の
悩みの1つはポインティングデバイス操作の際の指のひ
きつりだと言われているが、本発明のカバー部材を用い
て達成されるポインティングデバイスは、指にかかる負
担が少なくて好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一の実施の形態に係るカバー部材が
適用されるポインティングデバイスの正断面図である。
【図2】同カバー部材の正断面図である。
【図3】同カバー部材の平面図である。
【図4】同ポインティングデバイスに用いるキャップの
正断面図である。
【図5】同キャップの平面図である。
【図6】aがケースガイドの他の態様を示す一部拡大断
面図、bがカバー部材の他の態様を示す一部拡大断面図
である。
【図7】同カバー部材の他の態様を示す正断面図であ
る。
【図8】この発明の他の実施の形態にかかるカバー部材
が適用されるポインティングデバイスの正断面図であ
る。
【図9】同カバー部材の正断面図である。
【図10】同カバー部材の平面図である。
【図11】同ポインティングデバイスのキャップの正断
面図である。
【図12】同カバー部材の他の態様を示す正断面図であ
る。
【図13】この発明の適用対象であるポインティングデ
バイスの使用状態を説明する斜視図である。
【図14】この発明にかかるカバー部材の他の態様を示
す裏面図である。
【図15】この発明のまた他の実施の形態にかかるカバ
ー部材の一部拡大断面図である。
【符号の説明】
10 回路基板 11 固定接点 12 受発光ユニット 20 ケースガイド 21 ボス 23 ガイド孔 30 カバー部材 31 操作スティック部(枢動部、操作部、取付
部) 31a 操作部分 31b 取付部分 32 第1連結部 33 上下可動部 34 第2連結部 35 ベース部 35f 凹溝 70 キャップ 71 押し下げ操作部 71a 穴 72 ガイド部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に操作部が突設され、裏面に光反射
    板取付用の取付部が形成された枢動部と、弾性変形可能
    な第1連結部と、該第1連結部を介して前記枢動部を枢
    動可能に支持し、裏面に可動接点が設けられた上下可動
    部と、弾性変形可能な第2連結部と、該第2連結部を介
    して前記上下可動部を上下動可能に支持する基部とを一
    体成形若しくは一体化してなり、発光素子、受光素子お
    よび固定接点が設けられた回路基板に前記基部を支持
    し、前記取付部に光反射板を前記発光素子が発光する光
    を前記受光素子に向けて反射可能に取り付けるととも
    に、前記可動接点を前記上下可動部の上下動で前記固定
    接点と接触可能に配置したことを特徴とするポインティ
    ングデバイス用のカバー部材。
  2. 【請求項2】 前記上下可動部は略円筒状であって、該
    上下可動部の表側端部内周部に前記枢動部が連続すると
    ともに、前記上下可動部の裏側端面に前記可動接点を複
    数等間隔で配置した請求項1記載のポインティングデバ
    イス用のカバー部材。
  3. 【請求項3】 前記第1連結部は前記上下可動部側が厚
    肉で前記枢動部側に向かって厚みが漸減し、前記第2連
    結部は薄肉のドーム状である請求項1または請求項2記
    載のポインティングデバイス用のカバー部材。
  4. 【請求項4】 前記枢動部は前記操作部天面を凹状に形
    成した請求項1、請求項2または請求項3記載のポイン
    ティングデバイス用のカバー部材。
  5. 【請求項5】 前記基部の回路基板と対面する面に外周
    縁から前記第2連結部との結合部分に連続する凹溝を形
    成した請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または
    請求項5記載のポインティングデバイス用のカバー部
    材。
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