JP2600975Y2 - 多方向押圧型スイッチ - Google Patents

多方向押圧型スイッチ

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JP2600975Y2 JP1993044440U JP4444093U JP2600975Y2 JP 2600975 Y2 JP2600975 Y2 JP 2600975Y2 JP 1993044440 U JP1993044440 U JP 1993044440U JP 4444093 U JP4444093 U JP 4444093U JP 2600975 Y2 JP2600975 Y2 JP 2600975Y2
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克行 田米
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帝国通信工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、略板状のキートップ板
を揺動させることによってその下に配置したスイッチ接
点をオンオフする構造の多方向押圧型スイッチに関する
ものである。
【0002】
【従来技術】従来、車載用ナビゲータシステム,コンピ
ュータ,各種O.A機器,ゲーム機等を操作するデバイ
スとして、多方向押圧型スイッチ(いわゆるジョイパッ
ド)が開発され使用されている。
【0003】ここで図9はこの種の従来の多方向押圧型
スイッチを示す図であり、同図(a)は概略断面図、同
図(b)は概略平面図、同図(c)は動作説明図であ
る。
【0004】同図に示すようにこの多方向押圧型スイッ
チは、ケース201に設けた円形の穴203の裏面側か
ら円板状のキートップ板205を挿入して該キートップ
板205をケース201上に突出させるとともに、該キ
ートップ板205の周囲のつば部207をケース201
の下面に当接させ、該キートップ板205の下に基板2
09を配設して構成されている。このときキートップ板
205の下面の外周近傍に設けた4つの押圧部208は
基板209上に取り付けた4つの押釦スイッチ211の
押桿213にそれぞれ当接している。また基板209上
の所定位置には発光素子215が取り付けられている。
【0005】そして同図(c)に示すように、キートッ
プ板205の周囲の一端を押圧すると、キートップ板2
05は該押圧した部分とは正反対の端部aを中心として
揺動し、押圧した部分の下にある押圧部208がその下
に位置する押釦スイッチ211の押桿213をオンす
る。該押圧を解除すると、キートップ板205は押圧さ
れた押釦スイッチ211の押圧部208の復帰力によっ
て元の位置に復帰する。
【0006】一方発光素子215を発光すれば、キート
ップ板205がその裏面側から照らし出される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこの多方
向押圧型スイッチにおいては、キートップ板205の一
端を押圧した際、その揺動中心は、図9(c)に示すよ
うに、該押圧した部分とは正反対側の端部aであるた
め、その揺動半径は大きい。即ちキートップ板205の
直径が揺動半径となる。このため例えば図10に示すよ
うにキートップ板205の押圧部208の数(即ち押釦
スイッチ211の数)を増やして8個としたような場
合、キートップ板205の一端を押圧してその真下の押
圧部208を下降させたとき、その両隣の押圧部20
8,208もかなり下降してしまう。これによって図1
1(a)に示すように、1つの押釦スイッチ211をオ
ンしようとしても、その両隣の押釦スイッチ211も同
時にオンしてしまうという問題点があった。この問題
は、押釦スイッチ211の数が増えれば増えるほど、ま
たこの多方向押圧型スイッチの厚みが薄くなってキート
ップ板205のストロークが短くなればなるほど大きく
なる。
【0008】上記問題を解決するためには、キートップ
板205の中央でこのキートップ板205を揺動させる
ようにすればよい。このように構成すると、図11
(b)に示すように、キートップ板205の揺動半径が
キートップ板205の半径となり、図11(a)に示す
と同じストロークLだけ下降させても、キートップ板2
05は大きく傾き、押圧したい押釦スイッチ211の両
隣の押釦スイッチ211はオンされない。
【0009】ここで図12はキートップ板300をその
中心軸上で揺動させるための従来の機構を示す機構図で
ある。同図に示すようにこの機構は、ケース301内に
コイルバネ303とガイド板305を挿入し、その上に
キートップ板300を取り付けて構成されている。ここ
でキートップ板300は点309を中心にして揺動自在
となるように固定されている。該キートップ板300の
下部にはその下面がガイド板305に面接触する当接板
部308が設けられている。またガイド板305はその
面が傾かないで上下動自在となるように図示しない機構
に保持されている。なおこの機構図には、キートップ板
300の揺動によってオンオフされるスイッチ基板等は
省略されている。
【0010】ここで同図(b)に示すように、キートッ
プ板300の一端を押圧すれば、キートップ板300は
点309を中心にして揺動し、当接板部308の一端近
傍がガイド板305を押し下げる。そしてキートップ板
300への押圧を解除すれば、コイルバネ303の弾発
力によってガイド板305が押し上げられ、キートップ
板300は元の位置に復帰する。
【0011】しかしながらこの機構においては、図示は
していないが、キートップ板300を点309を中心に
揺動させるための機構が必要でありこれが複雑である。
またこれも図示してはいないがガイド板305をその面
が傾かないように上下動させるための機構も複雑であ
る。
【0012】一方当接板部308が傾いてガイド板30
5を押し下げる際、ガイド板305を上下にガイドする
図示しない機構とガイド板305の間に摩擦力が発生し
たり、当接板部308とガイド板305の間に摩擦力が
発生したりするため、キートップ板300の操作性が悪
くなると共に、当接板部308が正確に中立点に復帰し
ない場合が生じる。特にこの多方向押圧型スイッチを小
型化・薄型化した場合、これらの問題は大きくなり、そ
の薄型化を阻害する。
【0013】また前記図9に示す従来例においては、発
光素子215は基板209上に固定されているので、キ
ートップ板205を揺動させたとき、該発光素子215
とキートップ板205の離間距離が変化する。このため
照らし出されたキートップ板205表面の明るさにムラ
が生じてしまうという問題もあった。
【0014】本考案は上述の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、スイッチの数が増えても押圧したい
スイッチのみが押圧でき、しかもその構造が簡単で薄型
化も容易な多方向押圧型スイッチを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本考案は、下面に複数の押圧突起を設けたキートップ
体と、キートップ体の下に配置されキートップ体に設け
た押圧突起に対向する位置にスイッチ接点を設けたスイ
ッチ板とを具備し、スイッチ板又はキートップ体の何れ
か一方のキートップ体が揺動する揺動中心位置に円周状
突起を設け、該円周状突起の先端面を該円周状突起を設
けない側のキートップ体又はスイッチ板の面に当接さ
せ、この状態でスイッチ板とキートップ体の間を両者間
を押し付ける方向に弾発部材によって弾発せしめたて構
成した。 また本考案は、略板状であってその下面から下
方向に向かって円周状に所定間隔毎に突出する押圧突起
を設けたキートップ体と、前記キートップ体の下に配置
され前記キートップ体に設けた各押圧突起に対向する位
置にそれぞれスイッチ接点を設けたスイッチ板とを具備
し、前記キートップ体の下面中央には下方向に突出する
突起部を設け、一方前記スイッチ板の中央には貫通孔を
設け、さらに前記スイッチ板の貫通穴の周囲(又は前記
キートップ体の突起部の周囲)に円周状突起を設け、前
記キートップ体を前記スイッチ板の上に載置する際に該
キートップ体に設けた突起部をスイッチ板の貫通孔内に
挿入し且つスイッチ板(又はキートップ体)に設けた円
周状突起の上端面をキートップ体(又はスイッチ板)の
面に当接させ、この状態でスイッチ板の下面側に突出し
たキートップ体の突起部と前記スイッチ板間を弾発部材
によって弾発せしめて構成した。
【0016】
【作用】キートップ体の一端近傍を押圧すると、このキ
ートップ体は、キートップ体(又はスイッチ板)の面と
円周状突起の上端面外周部分とが接する1点を中心にし
て弾発部材の弾発力に抗して揺動して傾き、該押圧した
部分の真下の押圧突起が下降してその下のスイッチ接点
がオンされる。該押圧を解除すれば弾発部材の弾発力に
よってキートップ体は元の位置に復帰する。キートップ
体を押圧したときの揺動中心点は、キートップ体の中心
軸よりもさらに押圧したいスイッチ接点側にあるので、
キートップ体を揺動させたときの傾斜角度はかなり大き
くなる。このため押圧したい押圧突起の部分を下降させ
た場合、その両隣の押圧突起はあまり下降しなくなる。
【0017】
【実施例】以下、本考案の1実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本考案の1実施例にかかる多方向
押圧型スイッチの分解斜視図である。同図に示すように
この多方向押圧型スイッチは、キートップ板20と押釦
40とスイッチ接点ゴム50と上部スイッチ板60(基
体61上にフレキシブル基板71等を固定したもの)と
からなるキートップ体10と、基台100内にフレキシ
ブルスイッチ基板90を固定したスイッチ板80によっ
て構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0018】ここで図2はキートップ板20を示す図で
あり、同図(a)は概略側断面図(同図(b)のA−A
断面図)、同図(b)は裏面図である。同図及び図1に
示すようにこのキートップ板20は、略円板状の皿を伏
せた形状の本体21を具備しており、その中央には円形
の貫通孔23が設けられ、また該本体21下面の貫通孔
23の両側には下記するネジ120,120を螺合する
ための円筒状の突起25,25が突設されている。また
本体21の外周の対向する位置からは下方に向かって柱
状の突起27,27が突設されている。
【0019】なおこのキートップ板20は透明な樹脂の
表面に不透光性の塗料を塗って構成されているが、この
ときキートップ20の上面には、図1に示すように該塗
料を塗らない抜き文字部分を設けておく。
【0020】次に図3は押釦40を示す側断面図であ
る。同図及び図1に示すようにこの押釦40は、円柱状
の押釦本体41の下面中央に下記するスイッチ接点ゴム
50の押圧部51を係合する段部43を設けると共に、
その下端外周につば部45を設けて成型されている。
【0021】図4はスイッチ接点ゴム50を示す側断面
図である。同図及び図1に示すようにこのスイッチ接点
ゴム50は、略円柱状の押圧部51の周囲にスカート部
53を設けて構成されている。そして押圧部51の下面
には円板状の導電ゴム55が貼り付けられている。
【0022】次に図5は上部スイッチ板60の分解斜視
図である。また図6は基体61を示す図であり、同図
(a)は平面図、同図(b)は側断面図(同図(a)の
B−B断面図)、同図(c)は裏面図である。
【0023】図5及び図6に示すように基体61は、円
板状であってその所定位置に下記する押え板77の爪7
8を貫通する貫通孔63と、下記するネジ120,12
0を貫通する貫通孔65,65を設けて構成されてい
る。
【0024】また該基体61の下面中央には、下方向に
向かって突出する突起部161が設けられ、その中央に
は下記するネジ135を螺合するための穴163が設け
られている。また該突起部161の周囲には、該突起部
161を囲むように円形の突起縁部165を設けること
によってその内側に凹部167を形成している。一方基
体61の下面には下方向に向かって円周状に所定間隔毎
に突出する8つの押圧突起169が設けられている。
【0025】一方フレキシブル基板71上には4つの発
光素子73と8つの圧接ゴム75と4つの押え板77が
取り付けられている。
【0026】ここでフレキシブル基板71の上面には図
示しないパターンが印刷されており、その中央には接点
パターン部67が設けられている。この接点パターン部
67は、図示しない2つの接点パターンを近接せしめて
構成されており、前記スイッチ接点ゴム50の導電ゴム
55(図4参照)を当接させることによって両接点パタ
ーン間がオンするように構成されている。つまり接点パ
ターン部67上に前記スイッチ接点ゴム50を取り付け
ることによって1つのスイッチが構成される。
【0027】またフレキシブル基板71上の発光素子7
3のリード端子74が当接する位置には該リード端子7
4接続用の端子パターン(図示せず)が設けられてい
る。またこのフレキシブル基板71には引出部72が引
き出されており、該引出部72は下記するフレキシブル
スイッチ基板90の引出部72(図1参照)に連結され
ている。またフレキシブル基板71上の所定位置には下
記する押え板77の爪78を挿通する孔72と、下記す
るネジ120を貫通する貫通孔79とが設けられてい
る。
【0028】一方押え板77は金属製であり、その中央
には発光素子73を挿通する孔76が設けられ、その4
隅には下方向に向かう爪78が設けられている。
【0029】そしてこれらを組み立てるには、まず基体
61上にフレキシブル基板71を載置する。次にフレキ
シブル基板71上に4つの発光素子73を載置し、該発
光素子73の2つずつのリード端子74の上にそれぞれ
圧接ゴム75を載置する。そしてその上に押え板77を
被せ、該押え板77の爪78をフレキシブル基板71の
孔72と基体61の貫通孔63に挿通し、基体61の裏
面側で折り曲げる。これによって図1に示すように、基
体61とフレキシブル基板71等が一体となった上部ス
イッチ板60が構成される。なおこのとき発光素子73
のリード端子74は図示しないフレキシブル基板71上
の接点パターンに強固に圧接されている。
【0030】次にフレキシブルスイッチ基板90は、図
1に示すように、円形の上部フレキシブル基板91と下
部フレキシブル基板93からなる1枚のフレキシブル基
板のパターンを印刷した側の面を内側にして折り曲げる
ことによって該上部フレキシブル基板91と下部フレキ
シブル基板93を重ね合わせ、その上に8個の皿を伏せ
た形状のクリック板95を接着テープ95aによって取
り付けて構成されている。なお上部フレキシブル基板9
1と下部フレキシブル基板93の間には図示しないがス
ペーサ層が介在している。ここでクリック板95は前記
基体61下面の押圧突起169(図6参照)に対向する
位置に取り付けられており、それぞれクリック板95の
下には、上部と下部のフレキシブル基板91,93に設
けた接点パターンをスペーサ層を介して対向させること
で構成したスイッチ接点を設けている。
【0031】またこのフレキシブルスイッチ基板90の
中央には下記する基台100に設けた円周状突起107
を貫通する孔97が設けられている。また上部フレキシ
ブル基板91の外周からは引出部72が引き出されてお
り、これは前述の通りフレキシブル基板71の引出部7
2に連結されている。つまりフレキシブル基板71とフ
レキシブルスイッチ基板90は1枚のフレキシブル基板
で構成されている。
【0032】一方下部フレキシブル基板93の外周から
も引出部98が引き出されている。これは外部の回路に
接続するためのものである。
【0033】次に図7は基台100を示す図であり、同
図(a)は平面図、同図(b)は側断面図(同図(a)
のC−C断面図)、同図(c)は同図(a)のD−D断
面図である。
【0034】同図及び図1に示すように基台100は、
略円板状の本体101の外周に外周側板103を設けて
成型されている。本体101の中央にはその内部に貫通
孔105を有すると共に上方向に突出する円周状突起1
07を設け、また本体101の外周近傍部分には前記キ
ートップ板20に設けた突起27,27を貫通する貫通
孔108,108が設けられている。また本体101の
下面外周近傍には、下記するネジ145(図8参照)を
螺合する穴109,109が設けられている。
【0035】また外周側板103には、該外周側板10
3を周方向に向かって貫通するスリット状の長穴部11
1が設けられている。
【0036】次にこの多方向押圧型スイッチを組み立て
るには、まず図1に示すように、キートップ板20に設
けた貫通孔23にその下側から押釦40を挿入し、同時
に該押釦40の下面内部にスイッチ接点ゴム50の押圧
部51を挿入した状態で、該キートップ板20の下面に
上部スイッチ板60を取り付け、2本のネジ120,1
20を基体61とフレキシブル基板71にそれぞれ設け
た貫通孔65,79(図5参照)に挿通させ、その先端
をキートップ板20下面に設けた突起25,25(図2
参照)内の穴に螺合させる。これによって上部スイッチ
板60はキートップ板20と一体となり、キートップ体
10が完成する。
【0037】次に図1に示すように、基台100内にフ
レキシブルスイッチ基板90を挿入するが、このとき基
台100の円周状突起107にフレキシブルスイッチ基
板90の孔97を挿入し、またフレキシブルスイッチ基
板90の引出部98を基台100の長穴部111から外
に導出する。これによってスイッチ板80が完成する。
【0038】次にキートップ体10をスイッチ板80の
フレキシブルスイッチ基板90の上に載置する。このと
き基体61の下面に設けた突起部161(図6参照)は
基台100に設けた貫通孔105内に挿入され、同時に
基台100の円周状突起107の上端は基体61の下面
に設けた凹部167(図6参照)内に挿入されて面接触
する。なおこのとき円周状突起107の外周は突起縁部
165の内周に係合され位置決めされる。
【0039】またこのときキートップ板20に設けた2
本の突起27,27は基台100の貫通孔108,10
8を貫通する。これはキートップ板20の回転止めのた
めである。
【0040】そして基台100の下面から下に突出した
突起部161にコイルバネ125を挿入し、該突起部1
61の先端にバネ受け板130をネジ135によってコ
イルバネ125を圧縮した状態にして固定する。
【0041】図8はこのようにして組み立てられた多方
向押圧型スイッチの概略側断面図である。なお同図には
基台100の下にカバー140をネジ145によって取
り付けた状態を示している。
【0042】同図に示すようにキートップ体10の基体
61の下面の押圧突起169はスイッチ板80上のクリ
ック板95に近接している。そして基体61の突起部1
61に固定されたバネ受け板130と基台100の裏面
間はコイルバネ125によって弾発されており、これに
よって基体61下面の凹部167内には基台100の円
周状突起107の上端面が圧接され、キートップ体10
は中立位置に保持されている。
【0043】そしてキートップ体10の一端近傍を矢印
E方向に押圧すると、このキートップ体10は、点Fを
中心にしてコイルバネ125の弾発力に抗して揺動して
傾き、該押圧した部分の真下に位置する押圧突起169
が下降してクリック板95が押圧され、これによってク
リック感覚が生ずると共に、その下に位置するフレキシ
ブルスイッチ基板90のスイッチ接点がオンする。該押
圧を解除すればコイルバネ125の弾発力によってキー
トップ体10は元の位置に復帰する。
【0044】ところでキートップ体10を押圧したとき
の揺動中心は点Fであるが、この点Fは、キートップ体
10の中心軸よりもさらにオンしようとするスイッチ接
点側にある。つまりこの揺動中心点Fから押圧したい押
圧突起169までの距離(即ち揺動半径)はキートップ
体10の中心軸から押圧突起169までの距離よりもさ
らに小さく、キートップ体10を揺動させたときの傾斜
角度は、押圧ストロークを一定とした場合、前記図9に
示す従来例の場合に比べてかなり大きくなるばかりか、
前記図12に示す従来例に比べても大きくなる。このた
め押圧したい押圧突起169の部分を下降させた場合、
その両隣の押圧突起169,169は前記従来例に比べ
てあまり下降しなくなる。つまりキートップ体10を揺
動させて1つのスイッチ接点をオンさせようとした場
合、その両隣のスイッチ接点はオンされにくくなり、こ
のため押圧突起169の数を多数個(この実施例では8
個)とすることが容易となる。
【0045】一方図8において、発光素子73を発光す
ると、キートップ板20表面に設けた文字などが明るく
照らし出されるが、発光素子73はキートップ板20と
一体に揺動するので、キートップ板20と発光素子73
間の離間距離はキートップ体10を揺動させても変化せ
ず、発光素子73によってキートップ板20を照らし出
したときにキートップ板20表面の明るさにムラが生じ
ることはない。
【0046】また一方、押釦40を押圧すれば、スイッ
チ接点ゴム50の押圧部51が押圧されてその下面の導
電ゴム55がフレキシブル基板71上の接点パターン部
67(図5参照)に当接してこれをオンする。そして該
押圧を解除すればスイッチ接点ゴム50の復元力によっ
て押釦40は元の位置に復帰する。
【0047】ところでキートップ体10は初期状態で
は、図8に示すように、スイッチ板80の円周状突起1
07の上面に、基体61の凹部167の底面が当接する
が、両者は平面なので、平面と平面の当接となり、この
ためキートップ体10は正確に中立点位置にある。
【0048】次にキートップ体10を揺動させて再び中
立点位置に復帰させる動作をさせたとき、キートップ体
10は点Fを中心に揺動するだけであり、凹部167と
円周状突起107の間には何ら中立点復帰を妨げるよう
な摩擦は生じない。このためキートップ体10は正確に
中立点位置に復帰する。更には摩擦によるキートップ体
10の操作性の悪化や、摩耗の問題も生じない。
【0049】ここで図13は点F付近の拡大図である。
同図に示すように突起縁部165の内周面は下方向に向
かって広がるテーパー状となっている。このようにして
おけば、基体61が点Fを中心にして傾いたとき、その
傾いた分をテーパー部分で逃げることができる。
【0050】次に図14は本考案の他の実施例の要部を
示す概略側断面図である。この実施例において前記実施
例と同一部分には同一符号を付する。この実施例におい
ては、前記実施例とは逆に、基体61側から円周状突起
165′を突出させ、基台100の貫通孔105の周囲
に円周状の受け部107′を設けている。このように構
成しても前記実施例の場合と同様の効果が得られる。
【0051】ところで上記実施例においては、キートッ
プ体10とスイッチ板80間を弾発する手段としてコイ
ルバネ125を用いたが、本考案はこれに限られず、板
バネ等の他の弾発手段を用いてもよい。
【0052】また例えば図8に示すキートップ板20の
中央に上方向に向かう棒状のレバーを取り付ければ、こ
の多方向押圧型スイッチはいわゆるジョイスティックと
しても利用できる。
【0053】
【考案の効果】以上詳細に説明したように、本考案にか
かる多方向押圧型スイッチによれば、以下のような優れ
た効果を有する。キートップ体を揺動させて1つのス
イッチ接点をオンさせようとした場合、その両隣のスイ
ッチ接点はオンされにくくなり、このためスイッチ接点
の数を多数個にすることができる。
【0054】スイッチ板(又はキートップ体)に設け
た円周状突起の上端面をキートップ体(又はスイッチ
板)の面に当接させたので、両者は平面と平面で面接触
し動作させたときに摩擦が生じず、このためキートップ
体は正確にスムーズに確実に中立点に復帰する。
【0055】このような効果を有するにもかかわらず
その構造が簡単で薄型化し易く、また組み立ても容易で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例にかかる多方向押圧型スイッ
チの分解斜視図である。
【図2】キートップ板20を示す図である。
【図3】押釦40を示す側断面図である。
【図4】スイッチ接点ゴム50を示す側断面図である。
【図5】上部スイッチ板60の分解斜視図である。
【図6】基体61を示す図である。
【図7】基台100を示す図である。
【図8】組み立てられた多方向押圧型スイッチの概略側
断面図である。
【図9】従来の多方向押圧型スイッチを示す図である。
【図10】従来の多方向押圧型スイッチの押圧部208
の数(即ち押釦スイッチ211の数)を8個としたとき
の状態を示す概略平面図である。
【図11】多方向押圧型スイッチの動作説明図である。
【図12】キートップ板300をその中心軸上で揺動さ
せるための従来の機構を示す機構図である。
【図13】図8に示す実施例の点F付近の拡大図であ
る。
【図14】本考案の他の実施例の要部を示す概略側断面
図である。
【符号の説明】
10 キートップ体 80 スイッチ板 105 貫通孔 107 円周状突起 125 コイルバネ(弾発部材) 161 突起部 169 押圧突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01H 13/52 H01H 15/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下面に複数の押圧突起を設けたキートッ
    プ体と、キートップ体の下に配置されキートップ体に設
    けた押圧突起に対向する位置にスイッチ接点を設けたス
    イッチ板とを具備し、 スイッチ板又はキートップ体の何れか一方のキートップ
    体が揺動する揺動中心位置に円周状突起を設け、該円周
    状突起の先端面を該円周状突起を設けない側のキートッ
    プ体又はスイッチ板の面に当接させ、この状態でスイッ
    チ板とキートップ体の間を両者間を押し付ける方向に弾
    発部材によって弾発せしめたことを特徴とする多方向押
    圧型スイッチ。
  2. 【請求項2】 略板状であってその下面から下方向に向
    かって円周状に所定間隔毎に突出する押圧突起を設けた
    キートップ体と、前記キートップ体の下に配置され前記
    キートップ体に設けた各押圧突起に対向する位置にそれ
    ぞれスイッチ接点を設けたスイッチ板とを具備し、 前記キートップ体の下面中央には下方向に突出する突起
    部を設け、 一方前記スイッチ板の中央には貫通孔を設け、 さらに前記スイッチ板の貫通穴の周囲又は前記キートッ
    プ体の突起部の周囲に円周状突起を設け、 前記キートップ体を前記スイッチ板の上に載置する際に
    該キートップ体に設けた突起部をスイッチ板の貫通孔内
    に挿入し且つスイッチ板又はキートップ体に設けた円周
    状突起の上端面をキートップ体又はスイッチ板の面に当
    接させ、この状態でスイッチ板の下面側に突出したキー
    トップ体の突起部と前記スイッチ板間を弾発部材によっ
    て弾発せしめたことを特徴とする多方向押圧型スイッ
    チ。
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