JPH09265217A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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Publication number
JPH09265217A
JPH09265217A JP8074067A JP7406796A JPH09265217A JP H09265217 A JPH09265217 A JP H09265217A JP 8074067 A JP8074067 A JP 8074067A JP 7406796 A JP7406796 A JP 7406796A JP H09265217 A JPH09265217 A JP H09265217A
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image forming
images
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JP8074067A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Hamada
孝利 濱田
Tatsuya Eguchi
達也 江口
Naoki Ohashi
尚樹 大橋
Norihiko Nakano
法彦 中野
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Laser Beam Printer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1回の画像形成動作において、複数の再現性
のよい画像を円滑に形成する画像形成装置を提供する。 【解決手段】 感光体ドラム27上の2つの画像形成位
置Sa,Sbに対応させて、帯電チャージャ30a、3
0b、現像器31a、31b、および帯電チャージャ3
2a、32bからなるプロセス部を、それぞれ独立して
動作可能に配設すると共に、画像形成を行わない側のプ
ロセス部は動作させない。また、当該感光体27の画像
形成位置Sa,Sbへのレーザ光による書き込み開始
は、SOSセンサ43a、43bがレーザ光をそれぞれ
検出した時点からタイミングを取って行う。さらに、A
IDCセンサSE1a、1b、ジャム検出センサSE2
a、2b、3a、3bも、画像形成位置に対応して奥側
と手前側に設けられて、独立して検出動作を行うと共
に、画像形成を行わない側のものは動作させない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、並列して給紙され
る複数の記録シートに同時に画像を形成することができ
る複写機やレーザプリンタなど画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、特にデジタル複写機の分野におい
ては、その普及に連れて、多くの枚数のコピーを短時間
で達成するため高速処理の要請がある。このような複写
機の高速処理化を実現するためには、特に内部の機械的
部分の動作、例えば、感光体ドラムの回転や転写紙の搬
送動作を高速化する必要があるが、印字精度やペーパー
ハンドリングの観点からこのような機械的部分の高速化
にも限界がある。
【0003】そこで、例えば、特開平2ー24673号
公報には、複数枚の転写紙を並行して転写部に供給し、
これにより同じ画像を複数枚の転写紙に同時に形成する
複写機が開示されている。図13、図14は、当該並列
転写可能な複写機の要部を示す図であって、図13は、
当該複写機の露光部、図14は、同複写機の給紙部およ
び転写部の構成を示すものである。
【0004】図13において、プリンタ制御部501
は、入力された画像データに基づき、レーザダイオード
502の出力を制御する。レーザダイオード502から
発光されたレーザ光Lは、図示しないモータにより定速
で回転駆動されるポリゴンミラー503側面のミラー面
で反射してfθレンズ504を通過後、感光体ドラム5
05の表面を露光走査し、画像形成位置A1、A2に同
一の画像(静電潜像)を形成する。
【0005】SOS(「Start Of Scan」
の略)センサ506は、フォトダイオードなどの光電変
換素子からなり、所定の走査角度のレーザ光Lの入射を
受けて、これを電気信号に変換してプリンタ制御部50
1に出力し(この電気信号を以下「SOS信号」とい
う。)、上記プリンタ制御部501は、当該SOS信号
を受けて画像形成位置A1、A2に静電潜像を書き込む
タイミングを決定する。
【0006】図15に、当該書き込みのタイミングを示
すタイムチャートを示す。このタイムチャートにおい
て、プリンタ制御部501は、SOS信号を受けると、
クロックパルスのカウントを開始し、カウントT1後に
画像形成位置A1に1走査ライン分の画像データを書き
始めてカウントT1’にその書き込みを終え、さらにカ
ウントT2後に画像形成位置A2の同じ1走査ライン分
のデータを書き出し、カウントT2’にその書き込みを
終了する。同様にして以降の走査ラインの書き込みを繰
り返し行い、それぞれの画像形成位置において1頁分の
画像を書き込む。
【0007】このようにして感光体ドラム505の表面
に形成された2つの静電潜像は、図示しない現像器によ
りトナー供給を受けて現像され、この現像されたトナー
像が搬送されてきた転写紙上に転写される。図14は、
上記従来の複写機における給紙部510および転写部5
20の構成を示す斜視図であって、給紙部510の用紙
カセット511に並行に載置された転写紙512a、5
12bが、給紙ローラ513a、513bおよびタイミ
ングローラ514によって給紙され、さらに当該搬送ベ
ルト521により転写位置P方向に搬送される。
【0008】転写位置Pにおいて搬送ベルト521下方
に設置された転写チャージャ522の電荷により、感光
体ドラム505表面に形成されたトナー像が、当該転写
紙512a、512b上に転写され、図示しない定着装
置により定着される。これにより一回の複写動作で、同
時に2枚の転写紙への複写が可能になるので、無理なく
処理速度を倍加することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の並列転写可能な複写機においては、次のよ
うな問題点がある。第1に、図15のタイムチャートか
らも分かるように、画像形成位置A2における書き込み
開始は、SOS信号を受けてから数多くのクロックパル
スをカウントした後(カウントT2)になされるので、
画像ムラ(ジッタ)の生ずる可能性があった。
【0010】すなわち、カウント数が多いほど、書き込
み開始のタイミングに誤差が生じるおそれが高くなり、
外部の温度変化や電圧変化などによりクロックパルス発
生素子に影響が生じ、ほんのわずかでもクロックパルス
の発生間隔に誤差が生じると、それがカウント数の少な
い画像形成位置A1の書き込み開始位置にはほとんど影
響を与えないが、カウント数の多い画像形成位置A2の
開始位置では無視できない誤差となってしまう。
【0011】そのため、画像形成位置A2においては走
査ラインごとにその書き込み開始位置が異なり、さらに
フルカラー複写機にあっては、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラックのトナーの色ごとにも画像の形成位置が
微妙に異なって、ジッタが生じることとなる。第2に、
上述の並列転写可能な複写機は、もともと通常サイズの
複写機において、より小さなサイズの転写紙に複写する
場合の効率化を問題としているため、各画像形成位置に
おいて独立して画像形成プロセスやペーパーハンドリン
グを管理するという技術思想は全く含まれていない。
【0012】しかし、通常のサイズの転写紙を並列搬送
して、複数の画像を形成しようとすれば、感光体ドラム
を長手方向に長くせざるを得ず、そのため、画像形成条
件が場所によって異なる可能性があり、各画像の再現状
態等にばらつきが生じるおそれがある。本発明は、上述
のような問題点に鑑みてなされたものであって、1回の
画像形成動作において、各画像の再現性を維持しながら
円滑に複数枚の画像を形成することができる画像形成装
置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る画像形成装置は、入力された画像デー
タに基づき、画像書込み手段を走査させて、記録シート
の送り方向に対して直交する方向にN個(N=2、3・
・・)の画像を並列して形成する画像形成手段と、前記
各画像の形成位置に合わせて必要な枚数の記録シートを
並行して供給する給紙手段とを備え、1回の画像形成動
作で複数の記録シート上に画像を形成する画像形成装置
において、前記画像形成手段は、前記画像書込み手段
が、各画像の形成位置ごとに設けられた基準位置にある
ことを検出する基準位置検出手段と、前記基準位置検出
手段からの検出信号により、対応する画像の形成開始位
置を決定する画像形成開始位置決定手段と、を備えてお
り、1回の画像形成動作における画像形成枚数がN未満
である場合に、その数だけ画像の形成位置を選択し、そ
れぞれ対応する上記画像形成開始位置から前記書込み手
段を走査させて画像を形成することを特徴とする。
【0014】また、本発明に係る画像形成装置は、入力
された画像データに基づき、記録シートの送り方向に対
して直交する方向にN個(N=2、3・・・)の画像を
並列して形成する画像形成手段と、前記各画像の形成位
置に合わせて必要な枚数の記録シートを並行して供給す
る記録シート供給手段とを備え、1回の画像形成動作で
複数の記録シート上に画像形成が可能な画像形成装置に
おいて、前記画像形成手段は、形成された画像の濃度を
検出する画像濃度検出手段を当該画像の形成位置ごとに
備え、この画像濃度検出手段からの検出信号に基づき各
画像の形成条件を変更すると共に、1回の画像形成動作
における画像形成数がN未満である場合に、その数だけ
画像の形成位置を選択して画像を形成し、選択されなか
った画像形成位置に対応する前記画像濃度検出手段を非
動作状態にすることを特徴とする。
【0015】さらに、本発明に係る画像形成装置は、入
力された画像データに基づき、記録シートの送り方向に
対して直交する方向にN個(N=2、3・・・)の画像
を並列して形成する画像形成手段と、前記各画像の形成
位置に合わせて必要な枚数の記録シートを並行して供給
する記録シート供給手段とを備え、1回の画像形成動作
で複数の記録シート上に画像形成が可能な画像形成装置
において、前記並行して供給される記録シートの各搬送
路ごとに当該記録シートの詰まりを検出する紙詰まり検
出手段を設けると共に、1回の画像形成動作における画
像形成数がN未満である場合に、その数だけ画像の形成
位置を選択して画像を形成し、選択されなかった画像形
成位置に対応する記録シートの搬送路における前記紙詰
まり検出手段を非動作の状態にすることを特徴とする。
【0016】さらに、また、本発明に係る画像形成装置
は、入力された画像データに基づき、感光体を露光走査
して記録シートの送り方向に対して直交する方向にN個
(N=2、3・・・)の静電潜像を並列して形成する露
光手段と、前記露光走査前の感光体の表面を均一な電位
に帯電させる帯電手段と、前記露光により感光体ドラム
形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像
手段と、前記各画像の形成位置に合わせて必要な枚数の
記録シートを並行して供給する記録シート供給手段と、
上記トナー像を前記記録シートに転写させるための電荷
を発生する転写手段とを備え、1回の画像形成動作で複
数の記録シート上に画像形成が可能な画像形成装置にお
いて、前記帯電手段、現像手段および転写手段のうち、
少なくとも1つの手段は、上記複数の画像形成位置ごと
に独立して設けられ、1回の画像形成動作における画像
形成数がN未満である場合に、画像が形成されない位置
における当該手段を非動作の状態にすることを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、デジタル複写機を例にして説明する。 (1)デジタル複写機全体の構成 図1は、本発明に係るデジタル複写機(以下、単に「複
写機」という。)の全体の構成を示す図である。
【0018】当該複写機は、大きく分けて原稿画像を読
み取るイメージリーダ部10と、このイメージリーダ部
10で読み取った画像を再現するプリンタ部20とから
なる。イメージリーダ部10におけるスキャナ11は、
原稿を照射する露光ランプ12と、当該原稿からの反射
光を集光するロッドレンズアレー13と、集光された光
を電気信号に変換する密着型のCCDカラーイメージセ
ンサ(以下、単に「CCDセンサ」という。)14を備
えている。
【0019】原稿押さえ16は、その奥側の一辺を軸に
して上下方向に開放可能であって、画像読取り時に原稿
ガラス板15上に載置された原稿が動かないように固定
すると共に露光ランプ12の光が外部に逃げないように
する。当該画像読取時において、スキャナ11は、スキ
ャナモータM2により駆動されて矢印の方向に移動し、
透明な原稿ガラス板15上に載置された原稿をスキャン
する。
【0020】スキャナ11の露光ランプ12で照射され
た原稿の画像は、CCDセンサ14において光電変換さ
れ、これにより得られた画像データは、制御部100の
画像信号処理部120(図4参照)においてA/D変換
されてデジタル信号になり、必要な補正を加えられた
後、同じく制御部100のプリンタ制御部130(同図
4参照)によって、レーザダイオード21の駆動信号と
して出力される。
【0021】レーザダイオード21から発光されたレー
ザ光は、コリメータレンズ22を通過して平行光線にな
った後、ポリゴンモータ24により定速で回転されるポ
リゴンミラー23のミラー面で反射されてfθレンズ2
5を通過した後、折り返しミラー26a、26bに反射
されて、感光体ドラム27の表面をその長手方向(主走
査方向)に露光走査し、画像形成位置Sa、Sb(図
2)に同じ画像を書き込む。
【0022】感光体ドラム27は、上記露光を受ける前
にクリーナ28で感光体表面の残留トナーを除去され、
さらにイレーサランプ29に照射されて除電された後、
上記画像形成位置Sa、Sbに対応して奥側と手前側に
配置された帯電チャージャ30a、30bにより一様に
帯電されており、このように一様に帯電した状態で露光
を受けると、感光体ドラム27表面の感光体に静電潜像
が形成される。
【0023】この静電潜像は、同じく画像形成位置S
a、Sbに対応して設置された現像器31a、31bに
より現像され、当該感光体ドラム27表面上にトナー像
が形成される。現像器31a、31bは、例えば、二成
分式の現像器であって、内部に収納されたトナーとキャ
リアを攪拌してトナーに電荷を与え、このトナーを現像
ローラ311a、311b(図2)を介して感光体ドラ
ム27表面に供給して現像する。
【0024】用紙カセット34には、同サイズ(例えば
A4サイズ)の転写紙やOHP用フィルムなどの記録シ
ート(図示せず)が並行して設置され、給紙ローラ34
1a、341b、タイミングローラ342により並行し
て給紙され、当該搬送ベルト33により感光体ドラム2
7の下方の転写位置に搬送される。この転写位置の搬送
ベルト33の裏には転写チャージャ32a、32bが設
置されており、電荷を発生してその静電力により感光体
ドラム27に形成されたトナー像を記録シート上に転写
する。
【0025】複写紙に転写されたトナー像は、触れると
すぐに剥がれる不安定な状態であるので、搬送ベルト3
5により定着装置36まで搬送される。定着装置36
は、記録シートをヒータが内蔵された定着ローラ361
で加熱しながら押圧することによりトナーを紙の繊維の
間に固定して定着させ、排紙トレー37上に排出する。
図2は、上記複写機における感光体ドラム27と、その
周辺の要部の構成を示す斜視図である。なお、この図に
おいては、説明の便宜上、上記折り返しミラー26a、
26bやクリーナ28、イレーサランプ29、搬送ベル
ト33などは省略されており、ポリゴンミラー23もそ
の反射面のみが示されている。
【0026】本図に示すように、感光体ドラム27にお
ける2つの画像形成位置Sa、Sbに対応して、各画像
形成開始位置の走査角度より少し小さな走査角度でレー
ザ光が入射したときに、これを検出する2つのSOSセ
ンサ43a、43bが設けられている。このSOSセン
サ43a、43bは、フォトダイオードなどの光電変換
素子により形成されており、ポリゴンミラー23で反射
したレーザ光がfθレンズ25を通過後、ハーフミラー
42に反射されて、各SOSセンサ43a、43bに入
射されると、これを電気信号に変換し、それぞれSOS
信号としてプリンタ制御部130(図4参照)に送る。
後述するようにプリンタ制御部130は、各SOS信号
に基づいて画像形成位置Sa、Sbにおけるそれぞれの
画像書き込み開始のタイミングを決定する。
【0027】また、上述のように帯電チャージャ30
a、30b、現像器31a、31b、転写チャージャ3
2a、32bは、それぞれ、感光体ドラム27周囲の、
上記画像形成位置Sa、Sbに対応した位置に設けられ
ており、後述するプリンタ制御部130からの指示によ
り独立して動作可能となっている。なお、これらの帯電
チャージャ、現像器、転写チャージャは、複写機におけ
る電子写真の画像形成プロセスを形成するものであり、
以下、これらをまとめて「画像形成プロセス部」また
は、単に「プロセス部」と称する。
【0028】SE1a、1bは、感光体ドラム27上の
各画像形成位置Sa、Sbに形成されたトナー像の濃度
を検出するための反射式の光電センサであって、それぞ
れ発光素子と光電変換素子を備え、後述のように当該検
出値に基づいて画像濃度が自動的に調整される(以下、
この光電センサを、自動画像濃度制御(Auto Im
age Density Contorol)を略して
「AIDCセンサ」という。)。
【0029】また、SE2a、2b、SE3a、3bお
よびSE4a、4b(図1)も、反射式の光電センサで
あって、それぞれ各搬送路に搬送されてくる記録シート
の端部を検出して紙詰まり(ジャム)を検知するための
ジャム検知センサである。これらのAIDCセンサ、ジ
ャム検知センサの動作の内容については、後にプリンタ
制御部130の構成の説明の際に詳しく説明する。
【0030】なお、イメージリーダ部10の前面の操作
しやすい位置には、図3に示すように操作パネル17が
設けられている。この操作パネル17は、各種のモード
を表示する液晶タッチパネル171、複写枚数や複写倍
率などを入力するためのテンキー172、コピー動作を
開始させるスタートキー173、設定された複写枚数を
標準値「1」に戻すクリアキー174、複写機内部に設
定された諸条件を標準値に戻すパネルリセットキー17
5、印字動作を中止させるストップキー176、印字動
作中に割り込みコピーを実行させるための割込みキー1
77などが設けられ、さらに、並列複写の選択をオート
で行うか、手前側のみで行うか奥側のみで行うかの指示
を与えるための給紙モード設定キー178を備え、その
設定状態がランプ表示部179に表示されるようになっ
ている。
【0031】なお、液晶タッチパネル171は、液晶表
示板の表面にタッチパネルを設けたものであって、液晶
表示板には、図に示す複写枚数、複写濃度、複写倍率お
よび用紙のサイズなどの複写時の動作状態の他に、紙詰
まり(ジャム)の発生、記録シートの不足(ペーパーエ
ンプティ)の表示などの複写機の各種の異常状態を表示
すると共に、所定の表示の表面にタッチすることによ
り、目的の入力操作が可能なようになっている。
【0032】次に、上記複写機における制御部100の
構成を図4のブロック図により説明する。当該制御部1
00は、イメージリーダ制御部110と、画像信号処理
部120と、プリンタ制御部130とからなる。イメー
ジリーダ制御部110は、原稿読み取り時におけるイメ
ージリーダ部10の各動作、すなわち、CCDセンサ1
4や露光ランプ12のON/OFFの切替や、スキャナ
モータM2を駆動してスキャナ11のスキャン動作を制
御する。
【0033】画像信号処理部120は、スキャナ11の
CCDセンサ14から送られてきた画像信号を処理し
て、デジタル信号に変換し、シェーディング補正や濃度
変換の後、エッジ強調などの必要な処理を施し、再現画
像の画質が劣化しないようにする。プリンタ制御部13
0は、次に詳述するようにプリンタ部20の各部の動作
を制御するものであって、上記画像信号処理部120か
ら出力された画像データについて、レーザダイオード2
1の出力を制御して露光走査し、また、用紙カセット3
4からの給紙動作、感光体ドラム27の回転動作、現像
器31a、31bのトナー供給動作および各チャージャ
へ電力の供給などの各動作を同期をとりながら制御す
る。 (2)プリンタ制御部の構成 図5に、上記プリンタ制御部130のブロック図を示
す。
【0034】当該プリンタ制御部130は、CPU13
1と、ポリゴンモータ制御回路132と、レーザダイオ
ード駆動回路133と、クロック発生回路134と、R
OM135と、RAM136と、からなる。ポリゴンモ
ータ制御回路132は、CPU131からの指示により
ポリゴンモータ24の起動、停止の制御の他、レーザ光
走査時に一定の回転速度を維持するように制御する。
【0035】レーザダイオード駆動回路133は、画像
信号処理部120からCPU131を介して送られてき
た画像データに基づき、レーザダイオード21の出力を
制御する。クロック発生回路134は、レーザ光走査の
タイミングや、他の駆動部分の動作のタイミングをとる
ためのクロックパルスを発生する。
【0036】ROM135には、プリンタ部20の各部
を制御するためのプログラムが格納されており、CPU
131は、このROM135から必要なプログラムを読
み出してプリンタ部20の各部を制御する。また、RA
M136には、操作パネル17からの設定内容などが記
憶されると共に、画像信号処理部120から送られてき
た少なくとも1走査ライン分の画像データを一時記憶す
る。
【0037】また、SOSセンサ43a、43bや、A
IDCセンサSE1a、1b、奥側ジャム検知センサS
E2a、3a、4a、手前側ジャム検知センサSE2
b、3b、4bからの検出信号が、CPU131に入力
される一方、CPU131からは、当該AIDCセンサ
SE1a、1b、奥側ジャム検知センサSE2a、3
a、4a、手前側ジャム検知センサSE2b、3b、4
bに対するON/OFFの指示や、用紙カセット34に
おける奥側と手前側の給紙機構(給紙ローラ341a、
341bおよびタイミングローラ342をそれぞれ回転
駆動して、並列配置された各記録シートを給紙する機
構。図1、2では図示していないが、例えば、それぞれ
個別にモータを設置したり、メインモータM1の回転を
ベルトとクラッチ機構などにより伝達することにより達
成される。)の動作制御信号や、奥側画像形成プロセス
部(帯電チャージャ30a、現像器31a、転写チャー
ジャ32a)、および手前側画像形成プロセス部(帯電
チャージャ30b、現像器31b、転写チャージャ32
b)の動作を制御し、その他メインモータM1の動作
や、各種動力伝達用のクラッチのON/OFF動作など
を制御するようになっており、これらにより、感光体ド
ラム27の画像形成位置Sa、Sbに所定の画像を形成
して記録シートに転写するように各部が統一的に制御さ
れる。 (3)プリンタ制御部の動作 以下、このように構成されたプリンタ制御部130の制
御の概要(メインルーチン)を図6のフローチャートに
基づいて説明し、必要に応じて各サブルーチンの内容を
詳説する。
【0038】図6のフローチャートにおいて、まず、電
源が投入されると、ROM135に格納された初期化プ
ログラムにより、CPU131内部の各種レジスタの初
期化および内部各装置の設定を初期モードにする初期設
定が行われ(ステップS1)、クロック発生回路134
によりクロックパルスを発生させて計時を開始する(ス
テップS2)。この計時は、以下に説明する各サブルー
チンの1サイクルの所要時間とは無関係にこのメインル
ーチン自体の1サイクルの所要時間を定めて、全体の動
作を管理するものであり、以下に述べるステップS3か
らステップS7までのサブルーチンを順次コールし、全
てのサブルーチンの処理が終了すると、ステップS8に
おいて、ROM135に格納された所要時間の終了を待
って、ステップS2に戻るように時間管理されている。
【0039】一方、各サブルーチンにおいても所定の処
理時間が割り当てられており、それぞれ内部カウンタに
おいてカウントを行って時間管理される。このようにス
テップS2で計時を開始した後、まず最初に、ステップ
S3のキー入力ルーチンが実行され、給紙モード、すな
わち、奥側もしくは手前側のどちらの給紙を専用させる
か(奥側給紙モードまたは手前側給紙モード)、あるい
は、双方の給紙を行うことを原則とし、残りのコピー枚
数に応じてどちら側の給紙を行うかの決定を自動的に行
わせるか(Autoモード)について、利用者の指示に
基づき決定される。
【0040】図7は、このキー入力ルーチンの内容を具
体的に示すフローチャートである。上記初期設定(ステ
ップS1)の段階で給紙モードは「Autoモード」に
設定されており、操作パネル17のモード設定キー17
8(図3)を1回押すと、手前側の記録シートの給紙が
選択されて手前側給紙モードとなり(ステップS31、
S32)、もう一度押すと奥側の記録シートの給紙が選
択されて奥側給紙モードとなり(ステップS34、S3
5)、さらにもう一度押すと最初に戻り「Autoモー
ド」に設定される。これらによって設定された給紙モー
ドは、RAM136内に記憶されると共に操作パネル1
7のランプ表示部179の該当するランプが点灯され、
現在の設定モードを利用者に表示する。
【0041】次に、上記設定された給紙モードに基づ
き、具体的に奥側と手前側のどの給紙機構を動作させる
かを決定する給紙選択ルーチンが実行される(図6、ス
テップS4)。図8は、上記給紙選択ルーチンの内容を
具体的に示すフローチャートである。まず、上記キー入
力ルーチンにおいて設定された給紙モードについてRA
M136の記憶情報を照会し、手前側給紙モードが設定
されておれば、手前側の給紙機構のみを動作させて給紙
する(ステップS41、S42)。
【0042】一方、手前側給紙モードが選択されておら
ず、奥側給紙モードが選択されている場合には、奥側の
給紙機構のみを動作させて給紙する(ステップS41、
S43、S44)。また、手前側も奥側も選択されてい
ない場合、すなわち「Auto」の給紙モードが設定さ
れている場合には、まず、複数枚のコピー(マルチコピ
ー)かどうかを確認する(ステップS45)。利用者は
コピー開始を指示する前に予め操作パネル17からコピ
ー枚数を入力しているので、この枚数がRAM136内
に記憶されており、CPU131は当該記憶情報を照合
してマルチコピーか否かを判断する。
【0043】マルチコピーではない場合、すなわち1枚
だけのコピーである場合には、奥側の給紙機構のみを動
作させて給紙する(ステップS46)。反対に、マルチ
コピーの場合には、手前側と奥側の給紙機構を動作させ
て2枚ずつコピーを行い(ステップS47)、そのコピ
ー終了枚数をカウントして目的の枚数に達すれば、給紙
動作を終了してリターンし(ステップS48)、まだ、
枚数が残っておれば、それが1枚であるか否かを確認
し、1枚であればステップS46に移って奥側の給紙機
構のみを動作させ、2枚以上であれば再びステップS4
7に移って、奥側、手前側双方の給紙機構を動作させる
(ステップS49)。
【0044】このような給紙機構の選択動作が目的の枚
数のコピーが終了するまで繰り返し続けられる。上述の
給紙選択ルーチンに続いて、トナー濃度を調整するため
のAIDCセンサSE1a、1bの動作を制御するAI
DCルーチンが実行される(図6、ステップS5)。
【0045】各AIDCセンサSE1a、1bは、前述
の通り、反射式の光電センサであって、次のようにし
て、トナー像の濃度を検出する。まず、当該濃度検出に
際し、CPU131(図5)は、予めROM135に格
納されているAIDC用のパターン(例えば、黒トナー
によるベタ塗りやハーフトーンのパターン。これを以下
「AIDCパターン」という。)の画像データを読み出
し、このデータ基づきポリゴンモータ制御回路132や
レーザダイオード駆動回路133に指示して、感光体ド
ラム27上の該当する画像形成位置Sa、Sbにおける
AIDCセンサSE1a、1bの読み取れる位置に当該
パターンの静電潜像を形成し、さらに現像器31a、3
1bによって現像し、感光体ドラム27表面にAIDC
パターンのトナー像を形成する。
【0046】このトナー像は、記録シートに転写され
ず、そのまま感光体ドラム27の回転に連れてAIDC
センサSE1a、1bによる検出位置に移動し、そこで
検出される。その検出信号は、AIDC検出信号として
CPU131に入力される。一般に、トナー像の濃度が
濃いほどその表面に入射した光が乱反射する傾向にある
ため、AIDCセンサに入射する反射光は、それだけ少
なくなり、それに応じて出力されるAIDC検出信号の
値も小さくなる。
【0047】CPU131は、このAIDC検出信号に
基づいて、例えば、次のようにして、画像形成プロセス
部の条件を制御して濃度調整を行う。すなわち、ROM
135には、トナー像の濃度の基準値が格納されてお
り、CPU131は、この基準値と上記AIDC検出信
号とを比較し、当該AIDC検出信号が、基準値より小
さい場合には、トナー濃度が濃すぎるので基準値に近づ
くように例えば、帯電チャージャへのグリッド電圧や現
像バイアス電圧を下げ、反対に基準値より大きい場合に
は、トナー濃度が薄いので、帯電チャージャへのグリッ
ド電圧や現像バイアス電圧を上げることにより、トナー
濃度を自動的に調整する。
【0048】なお、このようなトナー濃度の調整方法
は、他にレーザダイオード21による画像露光量や、現
像器における現像ローラの回転速度、転写チャージャー
の出力電圧を調整する方法などがある。このようにAI
DCセンサによる画像濃度の自動調整が、各画像形成位
置ごとに行われるので、各画像形成における画像濃度の
管理が十分行える。
【0049】しかし、このような画像濃度調整は、AI
DCセンサそのものに供給する電力の他、AIDCパタ
ーンの形成や、CPU131における比較動作など様々
な動作を行うため、実際に画像が形成されない画像形成
位置においてまで、実行させることは電力およびトナー
の無駄である。したがって、このAIDCルーチンにお
いては、上述の給紙選択ルーチンにおける給紙機構の動
作に応じて、動作させるAIDCセンサを選択するよう
にしている。
【0050】図9は、当該AIDCルーチンの内容を具
体的に示すフローチャートであり、手前側と奥側の給紙
機構から同時に給紙している場合には、画像形成位置S
a、Sbの双方にAIDCパターンを形成して、AID
CセンサSE1a、1bを共に動作させ(ステップS5
1、S52)、手前側の給紙機構のみを動作させる場合
には画像形成位置SbのみにAIDCパターンを形成し
て、AIDCセンサSE1bのみ動作させる(ステップ
S53、S54)。そして、奥側の給紙機構のみを動作
させる場合には画像形成位置SaのみにAIDCパター
ンを形成して、AIDCセンサSE1aのみ動作させる
(ステップS53、S55)。
【0051】これにより、2つの画像形成位置における
それぞれのトナー濃度を最適に調整できると共に、片方
の画像形成位置のみで画像を形成する場合には、他方の
AIDCセンサの動作を停止させるので、電力やトナー
の節約となる。以上のようなAIDCルーチンに続き、
給紙動作に合わせて、どちらの画像形成プロセスを動作
させるかを選択しながらコピー動作を実行するコピー動
作ルーチンを行う(図6、ステップS6)。
【0052】一般に、記録シート上への再現画像の形成
は、トナーの帯電量と感光体ドラムの表面電位や、転写
チャージャの電荷によって生じる静電力に依存してお
り、この静電力は、環境温度や湿度によって左右される
ので、CPU131には、上記AIDCセンサによる濃
度調整の他、図示しない温度検出センサ、湿度検出セン
サの検出信号が入力されており、これらの検出値により
上記画像形成プロセス部(帯電チャージャや現像器や転
写チャージャ)における各条件を最適に調整するように
なっている。
【0053】これらの調整の内容自体は、従来の複写機
においてなされていた公知の事項なので、詳細は省略す
る。本実施の形態においては画像形成プロセス部が2つ
独立して設けられており、それぞれの条件が個別に設定
されるので、2つの画像形成位置におけるそれぞれのプ
ロセス条件を最適に調整できると共に、片方の画像形成
位置のみで画像を形成する場合には、他方のプロセス部
の動作を停止させるので、電力およびトナーの大幅な節
約となる。
【0054】図10は、当該コピー動作ルーチンにおけ
る手前側と奥側のプロセス部の動作内容を具体的に示す
フローチャートである。手前側と奥側の給紙機構から同
時に給紙する場合には、手前側、奥側双方のプロセス部
を動作させて画像を形成させ(ステップS61、S6
2)、手前側の給紙機構のみを動作させる場合には手前
側のプロセス部のみを動作させる(ステップS63、S
64)。また、奥側の給紙機構のみを動作させる場合に
は、奥側のプロセス部のみを動作させて画像形成位置S
aのみ画像形成させる(ステップS63、S65)。
【0055】なお、レーザ光により感光体ドラム27を
露光走査して画像形成位置Sa、Sbに同じ静電潜像を
形成する動作も、上記プロセス部の動作しない部分に行
う必要はなく、画像を形成する必要のある部分のみ露光
走査が行われる。ここで、図11により、レーザ光を走
査させて当該画像形成位置Sa、Sbに画像を書き込む
タイミングの決定について説明しておく。
【0056】まず、奥側のSOSセンサ43a(図2参
照)にレーザ光が入射すると、SOSセンサ43aから
SOS信号が出力され、CPU131はこれを受けて、
クロック発生回路134からのクロックパルスをカウン
トして、カウントTs1後に、すでに画像信号処理部1
20から読み出されてRAM136に書き込まれている
1ライン分の画像データをレーザダイオード駆動回路1
33に出力し、レーザダイオード21の出力を変調して
当該画像データを感光体ドラム27の画像形成位置Sa
に書き込む、SOS信号受信からカウントTe1後に1
走査ライン分の書き込みが終了し、次にSOSセンサ4
3bからのSOS信号を受信すると、その受信からカウ
ントTs2後に、上記RAM136から同じ画像データ
を読み出して画像形成位置Sbにおける画像の書き込み
を開始し、SOSセンサ43bからのSOS信号受信後
カウントTe2後に当該書き込みを終了する。この間、
RAM136には、次の1走査ライン分の画像データが
書き込まれており、上と同様にしてSOSセンサ43
a、SOSセンサ43bからSOS信号に基づき、次の
走査ラインについて書き込み開始位置を決定して、画像
形成位置Sa、Sbでの画像書き込みを繰り返し、この
動作がそれぞれ1頁分の画像データを書き込むまで続け
られる。
【0057】このように、画像形成位置に対応して、そ
の書き込み開始位置に近い走査角度を検出する位置にS
OSセンサを2つ設けているので、それぞれのSOS信
号発生時から短いカウントで各画像開始位置を決定で
き、双方の画像の書き込み開始位置が安定し、1走査分
ラインごとに書き込み開始位置が乱されることはなく、
各画像においてジッタが生じることはない。
【0058】このようなコピー動作ルーチンに続いて、
給紙時における紙詰まりを検知するジャム検知センサの
動作を制御するジャム処理ルーチン(図6、ステップS
7)が実行される。このジャム処理ルーチンの内容を、
図12のフローチャートにより具体的に説明するが、こ
のサブルーチンにおいても、無駄な検出動作を排除する
ために、図8の給紙選択ルーチンにおける給紙機構の動
作に応じて、動作させるジャム検知センサを適宜選択す
るようになっている。
【0059】すなわち、手前側と奥側の給紙機構から同
時に給紙している場合には、手前側、奥側双方のジャム
検知センサを動作させ(ステップS71、S72)、手
前側の給紙機構のみを動作させる場合には手前側のジャ
ム検知センサのみを動作させる(ステップS73、S7
4)。また、奥側の給紙機構のみを動作させる場合に
は、奥側のジャム検知センサのみを動作させる(ステッ
プS73、S75)。
【0060】そして、動作中のジャム検知センサからの
検出信号に基づき、次のようにして紙詰まりか否かを判
断する(ステップS76)。すなわち、上述のように各
ジャム検知センサは、発光素子と光電素子を備えた反射
式の光電センサで構成されており、その検出信号は、所
定の閾値と比較することによりHレベル、Lレベルの2
値化されており、記録シートが送られて来るとその紙面
で発光素子からの光線が反射されて光電素子により光電
変換されてHレベルとなり、それ以外はLレベルとなる
ように設定されている。そこで、この検出信号の変化を
検出することにより、紙詰まりが判定される。
【0061】例えば、ジャム検知センサSE3bの位置
に搬送されてくる記録シートの最初の端部が来ると、そ
の検出信号は、LレベルからHレベルに変化するエッジ
となり(以下、「オンエッジ」という。)、記録シート
がさらに搬送されて、その終わりの端部が検出されると
検出信号が、HレベルからLレベルに変化するエッジ
(以下、「オフエッジ」という。)となる。
【0062】CPU131は、各ジャム検知センサから
の出力をモニタしており、上記オンエッジを検出すると
クロック発生回路134によって発生されるクロックパ
ルスのカウントを開始してこれをオフエッジを検出する
まで続ける。ROM135には、記録シートが当該ジャ
ム検知センサSE3bの位置を通過するのに要する基準
カウント値が予め格納されており、CPU131は、こ
の基準カウント値に達してもなお上記オフエッジを検出
できない場合には、紙詰まり(ジャム)が発生したと判
断する。
【0063】このようにしてステップS76において、
紙詰まりが発生していると判断された場合には、画像形
成動作を一旦停止させて、操作パネル17の液晶タッチ
パネル171にジャム発生とその箇所を表示させる(ス
テップS77)。また、紙詰まりが発生しなかった場合
には、そのままリターンされる。なお、2枚同時給紙の
場合において、片方の給紙用搬送路のみに紙詰まりが生
じた場合には、全部の搬送路の画像形成動作を停止させ
るのではなく、該当する搬送路のみの画像形成動作のみ
を停止させ、利用者のキー操作がない限り、他方の搬送
路におけるコピー動作を設定枚数に達するまで続けるよ
うにすれば、利用者が紙詰まりに気づくまでの時間にそ
れだけ多くの枚数をコピーすることができ、好都合であ
る。
【0064】このように本実施の形態においては、ジャ
ム検知センサが、各画像形成位置に対応する搬送路にお
いて、独立して動作するように形成しているので、2つ
の画像形成位置におけるそれぞれのペーパハンドリング
を的確に管理することができると共に、片方の画像形成
位置のみで画像を形成する場合には、他方のジャム検知
センサへの通電やCPU131による検出動作を停止さ
せるので、電力の節約ともなる。
【0065】以上の全てのルーチンが終了し、内部タイ
マによって所定時間が経過すると、再びステップS2に
戻り、上記動作が繰り返される(ステップS8)。な
お、図6に示すメインルーチンのフローチャートは、本
発明に関係のあるルーチンのみを示しており、また、ス
テップS4からS7までの各サブルーチンも必ずしも全
てが順を追って実行されるのではなく、内容によっては
並行もしくは前後して行われる場合もある(例えば、用
紙カセット34の出口に設定されたジャム検知センサS
E2a、2bのジャム処理ルーチン(ステップS7)
は、ステップS6のコピー動作ルーチンに先行して行わ
れる。)。 (4)変形例 以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、
本発明の内容が、上述の実施の形態に限定されないのは
勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
【0066】(4−1) 図8の給紙選択ルーチンのス
テップ46では、マルチコピーでない場合もしくは、マ
ルチコピーで残りが1枚となった場合において、奥側の
給紙機構を選択して動作させたが、この場合にもちろん
手前側の給紙機構を選択して動作させてもよく、また、
最初どちらかの給紙機構を動作させ、用紙が切れた場合
に他の給紙機構からの給紙に切り替えるようにしてもよ
い。さらには、トナー残量が両方の現像器でほぼ等しく
なるように、各搬送路でのコピー枚数の総数をカウント
していき、その枚数が等しくなるように給紙機構を自動
的に選択するようにしてもよい。
【0067】(4−2) 上述の実施の形態において
は、感光体ドラム27上のトナー画像の濃度をAIDC
センサで検出したが、その他の方法により濃度を検出し
てもよい。例えば、当該トナー画像を一旦記録シートに
転写した後に光電センサによりその反射光量を測定して
濃度を検出してもよいし、現像器のトナー供給方法とし
て例えば磁気ブラシ現像法が使用されている場合には、
磁気センサにより当該現像ローラ等の帯磁量を検出する
ことによっても、濃度調整は可能である。
【0068】(4−3) 図10のコピー動作ルーチン
においては、手前側、奥側の給紙機構の動作に応じて動
作させるプロセス部(帯電チャージャ、現像器、転写チ
ャージャ)を選択したが、必ずしもこれらの全てが各画
像形成位置に応じて独立して動作・非動作するようにな
っていなくとも、各画像ごとのプロセスコントロールや
節電の効果はある程度得ることができる。
【0069】(4ー4) 図1では、手前側、奥側の記
録シート搬送路のそれぞれの3カ所にジャム検知センサ
を設けたが、その他の紙詰まりしやすい位置に設けてよ
く、その条件は各装置の構成によって異なる。また、当
該ジャム検出センサは、反射型の光電センサのみなら
ず、発光素子と光電変換素子を対向配置させた透過型の
光電センサであってもよいし、さらにはリミットスイッ
チであってもよい。
【0070】(4ー5) 本実施の形態においては、2
枚の記録シートを並行給紙して、1回の画像形成動作で
2枚の同一画像をコピーするものについて述べたが、感
光体ドラムの長さを軸方向に長くして、画像の形成位置
を3箇所以上として、それぞれの位置に記録シートを並
行給紙する給紙機構、プロセス部、ジャム検知センサ、
AIDCセンサおよびSOSセンサを備えて上述したの
と同じ動作をさせてもよい。
【0071】この場合、仮に1回の画像形成動作におい
てN個の画像形成が可能であり、必要なコピー枚数がそ
れよりも少ない(N−1)枚である場合には、まず、当
該(Nー1)個の画像形成位置を選択して、感光体ドラ
ムに当該画像を形成し、その画像の形成された位置に該
当する給紙機構、プロセス部、ジャム検知センサ、AI
DCセンサのみを動作させればよい。
【0072】なお、この(N−1)個の画像形成位置の
選択の基準は、機械的に例えば奥側から順に(N−1)
個だけ選択してもよいし、該当する記録シートやトナー
の残量が各搬送路において均等になるようにして選択し
てもよい。また、一回の画像形成動作において各画像形
成位置に書き込まれる画像は、必ずしも同一のものでな
くともよく、原稿が複数枚あって、それぞれの原稿につ
いてマルチコピーが要求されている場合には、先にN枚
の原稿の画像データを読み取ってメモリに記憶してお
き、各画像形成位置にそれぞれの原稿の画像を書き込ん
でコピーしても、高速処理の目的は達成できる。
【0073】(4−6) 上記実施の形態においては、
SOSセンサを画像形成位置の数に合わせて複数設け、
それぞれ各形成位置直前に設置し、直前のSOSセンサ
からの信号を基準にしてタイミングをとって画像を形成
しているので、書き込みの同期が走査ライン毎に乱れる
おそれがなく、各再現画像にジッタが生じることがな
い。このような技術思想は、上記のようなレーザ光によ
る感光体ドラムの露光走査による画像形成方法に限ら
ず、その他の方法による画像形成装置においても適用可
能である。
【0074】例えば、最近高速印字が可能となりつつあ
るバブルジェット方式のプリンタなどにおいて、所定の
書き込み決定基準位置(上記実施の形態では、SOSセ
ンサの検出位置に相当)を画像形成位置ごとに複数設
け、バブルジェット方式のヘッドからなる書き込み手段
(上記実施の形態では走査されるレーザ光に相当)がき
たことを検出して、各画像書き込みのタイミングを決定
するようにすれば、各画像の再現性を向上させながら、
並列画像形成による高速処理を達成できる。
【0075】(4ー7) 上記実施の形態においては、
デジタル複写機における画像形成について述べたが、本
発明は、その他のアナログ複写機やレーザプリンタなど
の画像形成装置においても適用可能である。
【0076】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、1回の画像形成動作で複数の記録シート上に画像を
形成する画像形成装置において、画像書込み手段が、各
画像の形成位置ごとに設けられた基準位置にあることを
検出し、当該検出信号により、対応する画像の形成開始
位置を決定することができるので、各画像の書込み開始
位置を安定して決定でき、各再現画像においてジッタな
どが生じない。
【0077】また、1回の画像形成動作で複数の記録シ
ート上に画像形成が可能な画像形成装置において、各画
像形成位置で形成された画像の濃度を検出する画像濃度
検出手段を前記各画像の形成位置ごとに備え、この画像
濃度検出手段からの検出信号に基づき各画像の形成条件
を変更すると共に、1回の画像形成動作における画像形
成数がN未満である場合に、その数だけ画像の形成位置
を選択して画像を形成し、選択されなかった画像形成位
置に対応する前記画像濃度検出手段を非動作状態にする
ので、各画像の濃度を独立して最適に調整できる一方、
画像形成されない位置の濃度検出手段は非動作状態にし
て無駄な動作を排除し、節電にも寄与する。
【0078】さらに、1回の画像形成動作で複数の記録
シート上に画像形成が可能な画像形成装置において、前
記並行して供給される記録シートの各搬送路ごとに当該
記録シートの詰まりを検出する紙詰まり検出手段を設け
ると共に、1回の画像形成動作における画像形成数がN
未満である場合に、その数だけ画像の形成位置を選択し
て画像を形成し、選択されなかった画像形成位置に対応
する記録シートの搬送路の前記紙詰まり検出手段を非動
作の状態にするので、各画像形成位置における給紙をそ
れぞれ個別に管理しながら円滑な複数枚の画像形成を達
成できると共に、画像形成されない位置の紙詰まり検出
手段を非動作の状態にして無駄な動作を排除し、節電に
も寄与する。
【0079】さらに、また、本発明の係る画像形成装置
は、感光体を露光走査して複数枚の画像を形成するもの
であって、その露光走査前の感光体の表面を均一な電位
に帯電させる帯電手段と、前記露光により感光体ドラム
形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像
手段と、上記トナー像を前記記録シートに転写させるた
めの電荷を発生する転写手段のうち、少なくとも1つの
手段は、上記複数の画像形成位置ごとに独立して設けら
れ、1回の画像形成動作における画像形成数がN未満で
ある場合に、画像が形成されない位置における当該手段
を非動作の状態にするので、各画像の再現性を独立して
最適に調整可能になると共に、画像形成されない位置の
当該手段は非動作状態にして無駄な動作を排除し、節電
にも寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複写機の全体の構成を示す図であ
る。
【図2】上記複写機の要部の斜視図である。
【図3】上記複写機の操作パネルの構成例を示す図であ
る。
【図4】上記複写機の制御部のブロック図である。
【図5】上記制御部におけるプリンタ制御部のブロック
図である。
【図6】上記プリンタ制御部の動作のメインルーチンを
示すフローチャートである。
【図7】上記メインルーチンにおけるキー入力ルーチン
を示すフローチャートである。
【図8】上記メインルーチンにおける給紙選択ルーチン
を示すフローチャートである。
【図9】上記メインルーチンにおけるAIDCルーチン
を示すフローチャートである。
【図10】上記メインルーチンにおけるコピー動作ルー
チンを示すフローチャートである。
【図11】SOS信号に基づき、2個の画像形成位置に
画像を書き込むタイミングの決定について説明するため
の図である。
【図12】上記メインルーチンにおけるジャム処理ルー
チンを示すフローチャートである。
【図13】従来の複写機における露光部の構成を示す図
である。
【図14】従来の複写機における給紙部および転写部の
構成を示す図である。
【図15】従来の複写機において、2個の画像形成位置
に画像を書き込むタイミングの決定について説明するた
めの図である。
【符号の説明】
30a、30b 帯電チャージャ 31a、31b 現像器 32a、32b 転写チャージャ 43a、43b SOSセンサ 130 プリンタ制御部 131 CPU 132 ポリゴンモータ制御回路 133 レーザダイオード駆動回路 134 クロック発生回路 135 ROM 136 RAM SE1a、1b AIDCセンサ SE2a、2b、3a、3b、4a、4b ジャム検
知センサ
フロントページの続き (72)発明者 大橋 尚樹 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 中野 法彦 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像データに基づき、画像書
    込み手段を走査させて、記録シートの送り方向に対して
    直交する方向にN個(N=2、3・・・)の画像を並列
    して形成する画像形成手段と、前記各画像の形成位置に
    合わせて必要な枚数の記録シートを並行して供給する給
    紙手段とを備え、1回の画像形成動作で複数の記録シー
    ト上に画像を形成する画像形成装置において、 前記画像形成手段は、前記画像書込み手段が、各画像の
    形成位置ごとに設けられた基準位置にあることを検出す
    る基準位置検出手段と、前記基準位置検出手段からの検
    出信号により、対応する画像の形成開始位置を決定する
    画像形成開始位置決定手段と、を備えており、 1回の画像形成動作における画像形成枚数がN未満であ
    る場合に、その数だけ画像の形成位置を選択し、それぞ
    れ対応する上記画像形成開始位置から前記書込み手段を
    走査させて画像を形成することを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 入力された画像データに基づき、記録シ
    ートの送り方向に対して直交する方向にN個(N=2、
    3・・・)の画像を並列して形成する画像形成手段と、
    前記各画像の形成位置に合わせて必要な枚数の記録シー
    トを並行して供給する記録シート供給手段とを備え、1
    回の画像形成動作で複数の記録シート上に画像形成が可
    能な画像形成装置において、 前記画像形成手段は、形成された画像の濃度を検出する
    画像濃度検出手段を当該画像の形成位置ごとに備え、こ
    の画像濃度検出手段からの検出信号に基づき各画像の形
    成条件を変更すると共に、1回の画像形成動作における
    画像形成数がN未満である場合に、その数だけ画像の形
    成位置を選択して画像を形成し、選択されなかった画像
    形成位置に対応する前記画像濃度検出手段を非動作状態
    にすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像データに基づき、記録シ
    ートの送り方向に対して直交する方向にN個(N=2、
    3・・・)の画像を並列して形成する画像形成手段と、
    前記各画像の形成位置に合わせて必要な枚数の記録シー
    トを並行して供給する記録シート供給手段とを備え、1
    回の画像形成動作で複数の記録シート上に画像形成が可
    能な画像形成装置において、 前記並行して供給される記録シートの各搬送路ごとに当
    該記録シートの詰まりを検出する紙詰まり検出手段を設
    けると共に、 1回の画像形成動作における画像形成数がN未満である
    場合に、その数だけ画像の形成位置を選択して画像を形
    成し、選択されなかった画像形成位置に対応する搬送路
    における前記紙詰まり検出手段を非動作の状態にするこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 入力された画像データに基づき、感光体
    を露光走査して記録シートの送り方向に対して直交する
    方向にN個(N=2、3・・・)の静電潜像を並列して
    形成する露光手段と、前記露光走査前の感光体の表面を
    均一な電位に帯電させる帯電手段と、前記露光により感
    光体ドラム形成された静電潜像を現像してトナー像を形
    成する現像手段と、前記各画像の形成位置に合わせて必
    要な枚数の記録シートを並行して供給する記録シート供
    給手段と、上記トナー像を前記記録シートに転写させる
    ための電荷を発生する転写手段とを備え、1回の画像形
    成動作で複数の記録シート上に画像形成が可能な画像形
    成装置において、 前記帯電手段、現像手段および転写手段のうち、少なく
    とも1つの手段は、上記複数の画像形成位置ごとに独立
    して設けられ、1回の画像形成動作における画像形成数
    がN未満である場合に、画像が形成されない位置におけ
    る当該手段を非動作の状態にすることを特徴とする画像
    形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006317552A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Oki Data Corp 画像形成装置及び定着装置
JP2008185778A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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JP2006317552A (ja) * 2005-05-10 2006-11-24 Oki Data Corp 画像形成装置及び定着装置
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