JPH0926520A - 光ファイバカプラの製造装置 - Google Patents

光ファイバカプラの製造装置

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JPH0926520A
JPH0926520A JP17731095A JP17731095A JPH0926520A JP H0926520 A JPH0926520 A JP H0926520A JP 17731095 A JP17731095 A JP 17731095A JP 17731095 A JP17731095 A JP 17731095A JP H0926520 A JPH0926520 A JP H0926520A
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JP
Japan
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groove
optical fiber
pressing
pressing member
fiber coupler
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Application number
JP17731095A
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English (en)
Inventor
Tomomi Moriya
知巳 守屋
Hideyori Sasaoka
英資 笹岡
Masaru Yui
大 油井
Yoichi Ishiguro
洋一 石黒
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数心の光ファイバを均一に把持することが
でき、また、把持力の調整も可能な把持機構を備えた光
ファイバカプラ製造装置を提供する。 【構成】 光ファイバ1の被覆部を把持する固定具は、
支持部材9に支持された第1の固定部10と第2の固定
部20を有している。この固定具は、光ファイバ1の延
伸領域の両側に対向して設けられる。第1の固定部10
は、溝部材11と押圧部材12から構成され、押圧部材
は、自重により被覆部を押圧することにより、配列性の
精度を上げている。第2の固定部20は、溝部材21と
バネ部材により付勢される押圧部材22から構成され、
把持力を大きくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバカプラの製
造装置、特に複数本の光ファイバを用いて、複数の同一
特性を有する光ファイバカプラを同時に製造する光ファ
イバカプラの製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバカプラは、複数本の光ファイ
バの被覆を除去して、互いに密着した状態で加熱して融
着一体化し、さらに、加熱延伸することによって製造さ
れるものである。光ファイバ素線は、外径が125μm
程度の極細のガラス体であるため、光ファイバカプラの
製造には、精密な精度が要求される。このため、光ファ
イバカプラの生産性が低く、高価格となりやすかった。
【0003】生産性を向上する方法として、特開平6−
148462号公報に記載されているように、テープ状
光ファイバを用いて、均一な特性の複数の光ファイバカ
プラを同時に製造する方法について提案した。
【0004】図7は、上記公報に記載された光ファイバ
カプラ製造装置の概略構成図であり、図7(A)は側面
図、図7(B)は平面図である。図中、1a〜1d,2
a〜2dは裸ファイバ部、3a〜3d,4a〜4dは被
覆部、5a,5bは被覆部固定具、6a,6bは裸ファ
イバ部固定具、7a,7bは延伸台、8はガスバーナー
である。なお、裸ファイバ部2a〜2dは、裸ファイバ
部1a〜1dの下にあり、図7(B)では図示されてい
ない。
【0005】第1の光ファイバ群の被覆部3a〜3dお
よび第2の光ファイバ群の被覆部4a〜4dは、テープ
状光ファイバのテープ材層が除去されて被覆状態の光フ
ァイバが露出したものであり、被覆部固定具5a,5b
により、それぞれが平行で間隔をおいた状態で延伸台7
a,7bに固定される。また、第1の光ファイバ群の被
覆が除去されてガラス部が露出した裸ファイバ部1a〜
1dと第2の光ファイバ群の被覆が除去されてガラス部
が露出した裸ファイバ部2a〜2dとは、融着領域の外
側において、裸ファイバ部固定具6a,6bにより互い
に密着されるよう固定されている。裸ファイバ部1a〜
1d,2a〜2dのそれぞれの隙間は、隣の裸ファイバ
部との隙間に加熱ガス流が均等に流れる隙間となるよう
に間隔をあけて固定されている。被覆部固定具5a,5
bと裸ファイバ部固定具6a,6bは、共通の延伸台7
a,7bに支持されている。
【0006】この状態でガスバーナ8を用いて裸ファイ
バ部1a〜1d,2a〜2dを加熱し、それぞれ1aと
2a,1bと2b,1cと2c,1dと2dとを融着一
体化する。この後、裸ファイバ部固定具6a,6bによ
る固定を外して、裸ファイバ部固定具6a,6bを裸フ
ァイバ部から待避させ、ガスバーナ8を用いて一体化し
た裸ファイバ部1a〜1d,2a〜2dを加熱しなが
ら、延伸台7aを左方向に、また延伸台7bを右方向に
移動させて延伸を行なう。この際、融着した1組の光フ
ァイバのうちの一方に光源からの光を入射させ、逆側の
光ファイバの2本にはパワーメータを接続し、出力光を
モニタする。出力側から出射される光の強度が等しくな
ったところで延伸を停止し、4組の光ファイバカプラを
同時に製造できる。
【0007】図8は、裸ファイバ部固定具の一例の概略
の構成を示す正面図である。図中、51は溝部材、52
は押圧部材、53は溝、54はスペーサ部、55は軸部
である。なお、溝53に収納される裸ファイバ部1a〜
1d,2a〜2dは断面を図示した。溝部材51におけ
る溝53は、裸ファイバ部間の隙間に加熱ガス流が均等
に流れる隙間となるようなスペーサ部54をおいて形成
されている。例えば、光ファイバ保護被覆の外径が25
0μm、裸ファイバ部の直径が125μmであり、裸フ
ァイバ部間の隙間を250μmとするには、溝53の幅
は125μm、溝と溝の間のスペーサ部54の幅は25
0μmとされる。各溝53に裸ファイバ部2本を収納し
た状態で、押圧部材52を軸部55を中心として回動さ
せて、裸ファイバ部を上から押さえつけるようにして、
固定する。
【0008】図9は、被覆部固定具の一例の概略の構成
を示す正面図である。図中、56は溝部材、57は押圧
部材、58は溝、59はスペーサ部、60は軸部であ
る。なお、溝58に収納される光ファイバの被覆部3a
〜3d,4a〜4dは断面を図示した。溝部材56にお
ける溝58は、その中心線が、裸ファイバ部固定具の溝
の中心線と一致するような間隔となる幅のスペーサ部5
9をおいて形成されている。上述した、光ファイバの被
覆部の外径が250μm、裸ファイバ部の直径が125
μmであり、裸ファイバ部間の隙間が250μmである
場合には、溝58の幅は250μm、溝と溝の間のスペ
ーサ部59の幅は125μmとされる。各溝58に光フ
ァイバ2本を収納した状態で、押圧部材57を軸部60
を中心として回動させて、光ファイバを上から押さえつ
けるようにして、固定する。
【0009】このように、裸ファイバ部間の隙間を広げ
たことによって、加熱ガス流が均等に流れ、光ファイバ
の位置によって加熱状態が変わることがなく、各組の光
ファイバに対して均一な加熱が可能となる。
【0010】図10は、光ファイバの裸ファイバ部の隙
間を広げて加熱する他の光ファイバカプラ製造装置の概
略構成図であり、図10(A)は側面図、図10(B)
は平面図である。図中、図7と同様な部分には同じ符号
を付して説明を省略する。この図でも、裸ファイバ部2
a〜2dは、裸ファイバ部1a〜1dの下にあり、図1
0(B)では図示されていない。
【0011】第1の光ファイバ群の被覆部3a〜3dお
よび第2の光ファイバ群の被覆部4a〜4dは、テープ
状光ファイバのテープ材層が除去されて被覆状態の光フ
ァイバが露出したものであり、被覆部固定具5a,5b
により、それぞれが平行で、1本おきに間隔が広げられ
た状態で延伸台7a,7bに固定される。すなわち、光
ファイバの被覆部3aと3bおよび被覆部3cと3dは
それぞれ密接して並べられ、被覆部4bと4cとは間隔
をおいて配列されている。被覆部4a,4b,4c,4
dも同じである。この配列は、1本おきに光ファイバの
間隔が広くなっていることにより、全ての裸ファイバ部
の片側の隙間には、十分な加熱ガス流が均等に流れる。
それにより、各組の光ファイバの加熱条件を均等にでき
る。
【0012】図11は、図10における裸ファイバ部固
定具の一例の概略の構成を示す正面図である。図中、図
8と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。
なお、溝53に収納される裸ファイバ部1a〜1d,2
a〜2dは断面を図示した。溝部材51において、裸フ
ァイバ部1bと2bが固定される溝と裸ファイバ部1c
と2cが固定される溝の隙間が広くなっている。例え
ば、光ファイバ保護被覆の外径が250μm、裸ファイ
バ部の直径が125μmである場合、溝53の幅を12
5μmとし、裸ファイバ部1b(2b)と1c(2c)
の隙間を250μmとするには、その溝と溝の間のスペ
ーサ部の幅は250μmとされる。また、裸ファイバ部
1a(2a)と1b(2b)が固定される溝の間のスペ
ーサ部の幅、および、裸ファイバ部1c(2c)と1d
(2d)が固定される溝の間のスペーサ部の幅は、12
5μmとなる。
【0013】図12は、図10における被覆部固定具の
一例の概略の構成を示す正面図である。図中、図9と同
様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。なお、
溝58に収納される光ファイバの被覆部3a〜3d,4
a〜4dは断面を図示した。溝部材56における溝58
は、被覆部3a,4aと3b,4bとは密接して同じ溝
に収容され、被覆部3c,4cと3d,4dとは密接し
て同じ溝に収容される。被覆部3b,4bと被覆部3
c,4cとの間のスペーサ部は、被覆部の中心線と裸フ
ァイバ部の中心線とが一致するような間隔となる幅であ
る。上述した、光ファイバの被覆部の外径が250μ
m、裸ファイバ部の直径が125μmであり、裸ファイ
バ部1b(2b)と1c(2c)の隙間が250μmで
ある場合には、溝58の幅は500μm、溝と溝の間の
スペーサ部59の幅は125μmとされる。
【0014】このような2つの例を含め、従来の光ファ
イバカプラ製造装置において、光ファイバの固定と光フ
ァイバの配列の機能を完全に共通化することは、光ファ
イバカプラの融着特性が2本の裸ファイバ部の相互の位
置等の状態に密接に関わっていることを考慮すると、非
常に困難である。上述した従来例のように、光ファイバ
被覆の把持部分と裸ファイバ部の把持部分とが共通の延
伸台に取り付けられた構造では、光ファイバ被覆の把持
と裸ファイバ部の把持とを完全に分離することはできな
い。
【0015】また、上述の光ファイバカプラ製造装置に
用いられる図9や図12で説明した固定具においては、
押圧部材57の下面と溝58が形成された溝部材57の
上面との平行度が出ていないと、各光ファイバの被覆部
に均一に加重をかけることはできない。また、軸部50
のガタによって、押圧部材57の下面は、軸部50から
遠い光ファイバ3d,4dよりも軸部50に近い光ファ
イバ3a,4aの方に先に当たり、光ファイバ4aを垂
直方向に押すことができず、光ファイバを横から押すよ
うな力の成分によって、上部の光ファイバ3aを軸部5
0から遠ざける方向に移動させ、下部の光ファイバ4a
を軸部50に近づける方向に移動させて、光ファイバの
中心軸の配列状態が乱れる状態となる可能性が大きい。
さらに、複数心を均一に同荷重で押さえ込むことも困難
となる。このことは、光ファイバの軸方向についても同
様である。
【0016】また、押圧部材の材質は、光ファイバを溝
に対して収めることを主な目的とし、融着前の光ファイ
バに対して軸方向応力を付加した状態を維持し、また、
延伸時の光ファイバに対して軸方向に与える引っ張り荷
重を維持することまでは考慮されていない。そのため、
複数または少なくとも1組の光ファイバを均等に把持し
して配列することが困難になり、光ファイバの軸方向の
荷重の均一性が保てなくなり、特性に影響を与える可能
性もある。
【0017】しかしながら、従来の技術における光ファ
イバの被覆部の固定具は、配列状態のばらつきが生じや
すく、融着特性に影響を与え、均一な特性の光ファイバ
カプラを得ることが困難であるという問題がある。
【0018】この問題の対策として、特願平6−253
373号において、裸ファイバ部固定具と被覆部固定具
とを別々に支持するようにし、固定具における押圧部材
を被覆部を平行に押さえる構造とし、かつ、被覆部との
接触部分を摩擦係数の高い材料とした光ファイバカプラ
の製造装置を提案した。
【0019】しかし、この光ファイバカプラの製造装置
においては、融着工程において裸ファイバ部が把持され
ている状況における対策に限られ、延伸工程に進む前
に、裸ファイバ部の密着把持を解放してしまうと、被覆
部の位置配列の精度が極端に悪くなってしまう問題があ
る。延伸工程においても、光ファイバ群の配列位置精度
は、品質に対して非常に重要であるため、従来の提案に
おいては、配列ばらつきが発生してしまい、複数均一の
特性維持に影響を与える可能性がある。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、複数心の光ファイバを均一
に把持することができ、また、把持力の調整も可能な把
持機構を備えた光ファイバカプラ製造装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、少なくとも1組以上の複数本の光
ファイバからなる光ファイバ群について、所定区間にわ
たって素線の被覆層を除去して裸ファイバを露出させ、
露出した前記裸ファイバが同一平面上で互いに平行とな
るように配列して光ファイバ群を形成し、固定具により
素線の被覆層を把持して、光ファイバカプラを製造する
光ファイバカプラの製造装置において、前記固定具は、
第1の溝部材と第1の押圧部材を有する第1の固定部
と、第2の溝部材と第2の押圧部材を有する第2の固定
部を有し、前記第1の固定部の把持力は前記第2の固定
部の把持力より小さく光ファイバ群の配列性の精度が向
上されたものであることを特徴とするものである。
【0022】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の光ファイバカプラの製造装置において、前記
第1および第2の固定部が光ファイバの延伸領域の両側
に対向して設けられ、前記第1の固定部が内側に、前記
第2の固定部が外側に配置されたことを特徴とするもの
である。
【0023】請求項3に記載の発明においては、請求項
1または2に記載の光ファイバカプラの製造装置におい
て、前記第1の溝部材の溝と前記第2の溝部材の溝は、
軸心が同じになるように形成されていることを特徴とす
るものである。
【0024】請求項4に記載の発明においては、請求項
1ないし3のいずれか1項に記載の光ファイバカプラの
製造装置において、少なくとも前記第1の押圧部材に、
前記第1の溝部材の溝と同数の溝が形成されていること
を特徴とするものである。
【0025】請求項5に記載の発明においては、請求項
4に記載の光ファイバカプラの製造装置において、前記
第1の押圧部材の溝の中心と前記第1の溝部材の溝の中
心が、これら溝とは異なる別の溝に収められたガイド用
ピンによって一致されていることを特徴とするものであ
る。
【0026】請求項6に記載の発明においては、請求項
1ないし5のいずれか1項に記載の光ファイバカプラの
製造装置において、前記第1の溝部材の溝は、底部に6
0゜以上のV溝が隣接して形成されていることを特徴と
するものである。
【0027】請求項7に記載の発明においては、請求項
1ないし6のいずれか1項に記載の光ファイバカプラの
製造装置において、前記第2の押圧部材は、弾性機構に
より溝部材に押圧され、その押圧部は揺動可能に、か
つ、押圧力を調整可能に押圧部材の本体部に支持されて
いることを特徴とするものである。
【0028】請求項8に記載の発明においては、請求項
1ないし7のいずれか1項に記載の光ファイバカプラの
製造装置において、前記第2の押圧部材は、光ファイバ
の軸方向に固定部が2つ以上に分割されていることを特
徴とするものである。
【0029】請求項9に記載の発明においては、請求項
1ないし6のいずれか1項に記載の光ファイバカプラの
製造装置において、前記第2の押圧部材は押圧面に対し
て垂直方向に案内されるガイド機構により支持され、該
ガイド機構は前記第2の溝部材の支持部材に対して回動
可能な可動部材で支持されるとともに回り止め機構を有
していることを特徴とするものである。
【0030】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、光ファイバの
被覆部を固定する固定具を、第1の固定部と第2の固定
部に機能的に分割し、第1の固定部を、その把持力を第
2の固定部の把持力より小さくして、光ファイバ群の配
列性の精度が向上されたものとし、必要な把持力は、第
2の固定部に負担させたことによって、固定具の設計が
容易となる。また、第1の固定部と第2の固定部を有す
ることにより、両固定部の位置関係を規制でき、精度の
向上が容易となる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、延伸領域
の両側に配置された第1の固定部が内側に配置されたこ
とにより、延伸工程においては、裸ファイバ部の配列を
第1の固定部の依存度を大きくして行なうことができ
る。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、第1の溝
部材の溝と第2の溝部材の溝とが軸心を同じになるよう
に形成されていることにより、第2の固定部により、第
1の固定部に及ぼされる配列性の乱れの影響を小さくで
きる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、少なくと
も第1の押圧部材に、第1の溝部材の溝と同数の溝が形
成されていることにより、押圧部に接する光ファイバの
被覆部の位置の規制ができ、配列性の精度をより向上さ
せることができる。
【0034】請求項5に記載の発明によれば、第1の押
圧部材の溝の中心と第1の溝部材の溝の中心が、ガイド
用ピンによって規制され、再現性よく正確に一致させる
ことができる。
【0035】請求項6に記載の発明によれば、第1の溝
部材の溝の底部に60゜以上のV溝を隣接して形成した
ことにより、2本の光ファイバの被覆部を接するように
配置する場合に、位置決めが正確にできる。
【0036】請求項7に記載の発明によれば、第2の押
圧部材は、弾性機構により溝部材に押圧され、その押圧
部は揺動可能に、かつ、押圧力を調整可能に押圧部材の
本体部に支持されていることにより、均一な押圧力を与
えることができる。
【0037】請求項8に記載の発明によれば、第2の押
圧部材は、光ファイバの軸方向に固定部が2つ以上に分
割されていることにより、動作させる押圧部材により押
圧面積を変えることができ、押圧力を調整できる。
【0038】請求項9に記載の発明によれば、第2の押
圧部材は押圧面に対して垂直方向に案内されるガイド機
構により支持され、ガイド機構が回り止め機構を有して
いることにより、素線の被覆層を垂直方向から押圧で
き、第2の固定部においても、配列性を向上でき、第1
の固定部における配列性の精度をより向上させることが
できる。
【0039】
【実施例】図1ないし図5は本発明の光ファイバカプラ
の製造装置の一実施例における被覆部の固定具を説明す
るためのもので、図1は斜視図、図2は第1の固定部の
正面図、図3は、第1の固定部の動作の説明図、図4は
第2の固定部の断面図、図5は第2の固定部の動作の説
明図である。図中、1は光ファイバ、3a〜3d,4a
〜4dは被覆部、9は支持部材、10は第1の固定部、
11は溝部材、12は押圧部材、13,14はガイドピ
ン用溝、15,16は被覆部用溝、17は位置合わせ用
ピン、18は位置合わせ用孔、19はガイドピン、20
は第2の固定部、21は溝部材、22は押圧部材、23
はガイドピン用溝、24は被覆部用溝、25は押圧部、
26はプランジャ、27は軸受部、28は摘子、29は
軸部、30は係止部、31はバネ部材、32は係合孔で
ある。
【0040】図1により被覆部を固定する固定具の概略
を説明する。固定具は、第1の固定部10と第2の固定
部20を有している。この固定具は、図7や図10にお
ける被覆固定具5a,5bに相当するものであるが、図
7や図10においては、裸ファイバ部固定具6a,6b
とともに延伸台に取り付けられているが、この実施例で
は、裸ファイバ部を固定する固定具は、支持部材9を取
り付ける延伸台とは別の支持手段により支持されてい
る。しかし、本発明では、被覆部の固定具に特徴を有す
るものであるから、裸ファイバ部の固定具についての詳
細については、説明を省略する。また、光ファイバは、
テープ状光ファイバを用いて、テープ材を除去して露出
した光ファイバ素線の被覆部を固定具により把持した
が、単心の光ファイバを用いてもよい。
【0041】この固定具は、光ファイバ1の延伸領域の
両側に対向して設けられるが、第1の固定部10を内側
に、第2の固定部を外側に配置することによって、配列
性の精度をより向上させることができる。
【0042】第1の固定部10は、溝部材11と押圧部
材12から構成され、第2の固定部20は、溝部材21
と押圧部材22から構成されている。溝部材11と溝部
材21とは共通の支持部材9に固定され、一体化されて
いる。溝部材11と溝部材21とを同一の部材で構成し
て一体化してもよく、この場合は、支持部材9を設けず
に、溝部材11と12とを1つの部材を用いるようにし
て、一体化された溝部材を直接延伸台に取り付けるよう
にしてもよい。
【0043】図2,図3により第1の固定部を説明す
る。溝部材11には、ガイドピン用溝13と被覆部用溝
15が形成されており、押圧部材12には、上記溝1
3,15に対向して、ガイドピン用溝14と被覆部用溝
16が形成されている。この実施例では、図10,図1
2で説明したように、1本おきに裸ファイバ部の間隔が
広げられるように被覆部を固定するものである。したが
って、溝部材11の被覆部用溝15は、底部に隣接して
2つのV溝が形成されている。V溝の開き角は、60゜
以上である。2つのV溝の上方は、矩形状の溝となって
いる。押圧部材12には、溝部材11のV溝に対向して
同じ数のV溝が形成されている。このV溝の開き角も、
60゜以上が好ましい。このように、溝部材11におい
ては、2つの溝が一体的形成され、このような溝が間隔
をおいて、もう1つ設けられており、4組の光ファイバ
カプラを一括して製造するのに適している。5組以上の
光ファイバカプラを一括製造するには、その数以上の溝
が形成された溝部材と押圧部材が用いられる。
【0044】この実施例では、4組の光ファイバカプラ
を製造するのに用いられるものであり、被覆部3a,3
bと被覆部4a,4bが2つの溝を合体した1つの被覆
部用溝15に納められ、被覆部3c,3dと被覆部4
c,4dが他の被覆部用溝15に納められる。その上か
ら押圧部材12により光ファイバの被覆部が押圧される
が、押圧する力は小さくしてある。実施例では、押圧部
材12の重量によって押圧しているだけである。もちろ
ん、付加重量を与えるよう、適当な重さの部材を押圧部
材12に取り付けてもよく、あるいは、バネ等による押
圧力を付加してもよい。押圧部材12の重量によって押
圧力を与える方法は、押圧する光ファイバの被覆部を横
のずらすような方向の力を及ぼすことがなく、配列性の
精度が高い。バネ等の押圧力を付加する場合も、横方向
の力を発生しないような機構、例えば、上下方向のみに
押圧力を与えるようにバネを配置するようにするなどに
より、配列性の精度をより向上させるような配慮を払う
のが望ましい。
【0045】上方の被覆部3a〜3dは、押圧部材12
の溝16により位置決めされ、下方の被覆部4a〜4d
は、溝部材11の溝15により位置決めされる。また、
溝部材11と押圧部材12とは、それぞれに形成された
V字状のガイドピン用溝13と14にガイドピン19を
介在させることによって、溝部材11の溝15の中心と
押圧部材12の溝16の溝の中心を一致させることがで
きる。なお、溝部材11に対して、押圧部材の概略の位
置合わせを行なうために、溝部材11に位置合わせ用ピ
ン17を固定し、これに対向して、押圧部材12に位置
合わせ用孔18を設けた。位置合わせ用ピンの外径に対
して、位置合わせ用孔の内径は、余裕をもって挿入でき
るように大きくしてある。なお、溝部材11側に位置合
わせ用孔を設け、押圧部材12側に位置合わせ用ピンを
設けるようにしてもよい。なお、位置合わせ用ピンと位
置合わせ用孔との組み合わせによる位置合わせ機構は、
必ずしも必要とするものではなく、省略してもよい。
【0046】図4,図5により第2の固定部を説明す
る。溝部材21には、溝部材11の溝13,15の溝と
軸心が同じになるように形成されたガイドピン用溝23
と被覆部用溝24が形成されている。しかし、押圧部材
22には、溝部材21の溝23,24に対向した溝は形
成されていない。被覆部用溝24も、矩形溝である。も
ちろん、溝24底部にV溝を設けてもよく、あるいは、
押圧部材22にも溝を設けてもよいが、この実施例で
は、光ファイバの配列性は第1の固定部が保証している
から、第2の固定部では、被覆部の把持性に重点をお
き、均一な把持力で被覆部を把持する点に考慮を払った
構成を採用しており、押圧部材には溝を設けていない。
【0047】押圧部材22は、図示しない回動軸によっ
て、溝部材21に対して、回動可能に取り付けられてい
る。また、この実施例では、押圧部材22は2つに分割
され、図5では、手前の押圧部材22は被覆部を把持し
た動作状態であり、後方の押圧部材22は開放された状
態で、被覆部の把持には役立っていない。押圧部材22
は、複数に分割しなくてもよいが、複数に分割した場合
には、動作状態の数により把持力を変えることができ
る。また、複数に分割する場合には、押圧部材の光ファ
イバの軸方向における長さを等しくなるように分割しな
くてもよく、異なる長さとなるように分割してもよい。
このようにした場合には、動作させる押圧部材の選択と
数とにより、把持力を変えることができ、所望の把持力
を得ることができる利点がある。押圧部材を分割したこ
とにより、被覆部を溝に収める際の作業性も向上でき
る。
【0048】この実施例では、押圧部材の押圧部は、押
圧部材と別体に設けた。図4から分かるように、押圧部
材22に押圧部25が別体に設けられている。押圧部2
5の上面の中央に円錐形の係合穴が開けられ、図では断
面がV字型に示されている。押圧部25の係合穴には、
半球状の先端部を有するプランジャ25が衝合してい
る。押圧部25の係合穴とプランジャ26の先端部によ
り軸受部27が構成されている。軸受部27は、円錐状
の穴と球面との組み合わせに限られるものではなく、押
圧部材22に対して押圧部25が揺動可能に支持されて
いればよく、適宜の軸受構造が採用できる。被覆部に接
触する押圧部25が、微妙に動く柔軟な支持構造になっ
ていることによって、押圧部25が被覆部に対し平行に
接触し、被覆部を溝に均等に密着させることができる。
この実施例では、プランジャ25の周面にはネジが切ら
れており、押圧部材22に螺合しており、プランジャ2
5を回転させることによって押圧部材22に対する押圧
部25の高さを調整でき、後述するバネ部材31と協同
して押圧力の調整が可能となっている。
【0049】図5を参照して第2の固定具の動作を説明
する。押圧部材22が図示しない回同軸に支持されて、
溝部材21に対して回動可能となっていることは上述し
たとおりである。押圧部材22の回動軸側と反対側に係
止機構が設けられている。係止機構は、押圧部材22に
係止部30が設けられ、これが溝部材21に形成された
係合孔32に係止される構造を採用した。しかしこれに
限られるものではない。係止部30が取り付けられた軸
部29は、押圧部材22の表面側に貫通し、摘子28が
設けられ、摘子28と押圧部材22の表面との間にバネ
部材31が設けられている。手前に図示された押圧部材
22は、係止された状態であり、バネ部材31により押
圧部材22を溝部材21に対してバネ力で押圧してい
る。この状態から、摘子28を時計方向にほぼ90゜回
転させ係止部30を係合孔27との係止を解き、後方に
図示された押圧部材22のように、回動させることによ
って押圧部材の押圧を解除することができる。押圧状態
とするには、後方に図示された押圧部材22の状態か
ら、押圧部材22を溝部材21の表面に向けて回動さ
せ、摘子28をやや下方に押し、反時計方向に90゜回
転させて、係止部30を係合孔32に係合させればよ
い。
【0050】具体例について説明する。第1の溝部材と
第2の溝部材とを同一の部材で構成した。溝部材の材料
には、精密切削加工に適した材料であるシリコン、ジル
コニア等が用いられる。溝部材の把持長は片側全長で4
5mmであり、そのうち、内側の18mmが第1の溝部
材、外側の27mmが第2の溝部材に相当している。第
1の溝部材の溝は、図2で説明したようなV溝と矩形溝
を組み合わせた断面形状とし、第2の溝部材の溝は、矩
形溝とした。
【0051】これら各々の溝に対する押圧部材の形状
は、第1の押圧部材には、第1の溝部材の溝数に対応す
るV溝が加工されている。第1の溝部材と第1の押圧部
材の溝の軸心は、ガイドピン用のV溝に光ファイバ径よ
り太いガイドピンを用いて、位置規制をし、合致させ
た。第1の押圧部材の重量は約50gとした。第1の押
圧部材の厚さを調整することによって、重量を変えるこ
とができ、把持力を変えることができる。第2の押圧部
材は、その閉じ状態の保持力1.2kgとしたが、その
下面がガイドピンに押し付けられるから、プランジャの
ねじ込み量により、押圧部の押圧力は、それよりも小さ
くすることが可能である。具体例では、1.0kgとし
た。このように、被覆部の把持力は、プランジャのねじ
込み量で調整でき、もちろん、1.2kgよりも大きく
することも可能である。
【0052】図1,図4,図5で説明した被覆部を固定
する第2の固定具は、図9や図12で説明した押圧部材
47と同様に、溝部材11に対して押圧部材22が回動
し、この回動動作によって、被覆部を押圧する。したが
って、平行に並んだ被覆部は、回動軸に近い方から先に
押圧が加えられ、回動軸に遠い方に順々に押圧力が加え
られる。被覆部に加えられる押圧力がさほど大きくなけ
れば、このように動作する押圧部材を用いても問題はな
い。しかし、被覆部に加えられる押圧力が大きい場合に
は、溝部材の溝に納められた被覆部には、横方向成分の
力も大きくなり、被覆部が溝内において横にずらされ、
溝の中心位置からのずれが大きくなり、配列性が悪くな
るという問題が生じる。被覆部が溝内において偏った位
置をとると、図1,図2,図3で説明した裸ファイバ部
を固定する第1の固定具における配列性に影響を与え
る。これを避けるに、上述した実施例では、押圧部材1
2の重量を大きくすることも考えられるが、必要以上に
大きな重量で裸ファイバ部を押圧することは好ましいこ
とではない。
【0053】図6は、第2の固定部の他の実施例の説明
図であり、図6(A)は全体の概略図、図6(B)は押
圧部材の説明図、図6(C)は頂部の斜視図である。図
中、21は溝部材、33,34は支持部材、35は回動
軸、36,37は永久磁石、38は押圧部材、39は支
持軸、40は摘子、41は共回り防止ピン、42はリニ
アベアリング、43は圧縮スプリング、44は挿入孔で
ある。この実施例では、押圧部材38を支持する支持部
材34が回動動作を行なうように構成されているが、押
圧部材38は、素線の被覆部に垂直方向に押圧力を及ぼ
すように考慮したもので、配列性の精度に優れたもので
ある。図1で説明した第2の固定部20として用いるこ
とができる。もちろん、光ファイバの軸方向に複数個設
けるようにしてもよい。
【0054】図6(A)に示すように、押圧部材38を
支持する支持部材34は、溝部材21を支持する支持部
材33に対して、回動軸35で回動可能に結合されてい
る。両者の結合面には、永久磁石36,37が設けら
れ、押圧機構の閉鎖時において、磁力により密着力を大
きくさせることができる。永久磁石36,37の一方を
磁石により吸引される磁性材料としてもよい。磁石によ
る吸引手段で支持部材34を支持部材33に密着させる
ことにより、光ファイバの着脱が容易にできる。また、
永久磁石の代わりに電磁石を用いることもできる。解放
時に電流を遮断するようにすれば、開放が容易となる。
磁石による吸引力に代えて、真空吸引を用いるなど、他
の吸引力を作用させるようにしてもよい。図5で説明し
た摘子28,軸部29,係止部30,バネ部材31,係
合孔32からなる係止機構を用いてもよい。また、磁石
等による吸引機構を利用した密着手段とともに、摘子2
8,軸部29,係止部30,バネ部材31,係合孔32
からなる係止機構を併用してもよい。両者を併用した場
合には、吸引機構の吸引力をさほど大きくしなくてもよ
く、吸引機構で位置決めを行なわせ、係止力は、係止機
構に負担させるようにしてもよい。
【0055】支持部材33には、溝部材21が支持され
る。溝部材21には、図4や図12で説明したように2
列ずつ被覆部を収納したが、図9で説明したように1れ
つずつ、すなわち、上下に2本の被覆部を収納するよう
にしてもよい。溝の底部はV溝としてもよい。
【0056】支持部材34には、押圧部材38が支持さ
れている。押圧部材38の支持軸39の上部に摘子40
が取り付けられ、その下方に、共回り防止ピン41が設
けられている。この支持軸39は、リニアベアリング4
2によりガイドされ、横ブレを少なくして上下動可能に
支持されている。また、支持軸39が圧縮スプリング4
2により下方に付勢されていることにより、溝部材21
に収容された被覆部に、図6(B)に示すように、押圧
部材38によって押圧力を与えることができる。圧縮ス
プリング42を交換、あるいは、調整可能にすることに
より、押圧力を調整することができる。図6(A)に示
すように、リニアベアリング42の下端面と押圧部材3
8との間に圧縮スプリング43を配置し、リニアベアリ
ング42を支持部材34に螺合させて、位置調整ができ
るようにして、リニアベアリング42の位置調整によっ
て、圧縮スプリング43のスプリング力を調整するよう
にしてもよい。
【0057】支持軸39の上部は、図6(C)に示すよ
うに、共回り防止ピン41が、挿入孔44の割溝に挿入
され、押圧状態において、押圧部材38が光ファイバ素
線1に接触する部分の長辺方向を光ファイバ素線1の配
列の軸方向に対して直角に交差させるようにしている。
【0058】図6で説明した光ファイバ素線固定具を用
いた光ファイバ素線の固定方法の一例を説明する。ま
ず、摘子40を圧縮スプリング43に抗して、共回り防
止ピン41が挿入孔44の上に位置するまで引き上げ、
ほぼ90゜回転させる。それにより、押圧部材38を溝
部材21から間隔をおいた状態にすることができる。こ
の状態で、押圧機構27を回動させて開放し、溝部材2
1の溝に被覆部を収容する。次に、押圧機構27を元に
戻すように回動させて閉鎖する。上述した吸引力や係止
機構により、保持部材33と保持部材34との間に密着
力を生じさせる。摘子40を元に戻すように回転させ
て、共回り防止ピン41を挿入孔44の割溝に合わせる
ことによって、押圧部材38を圧縮スプリング43によ
り溝部材21に向けて押圧することができる。この方法
によれば、押圧部材38を被覆部の整列面に対して直角
方向から接触させることができ、配列の乱れを防止する
ことに効果がある。
【0059】なお、上述した実施例では、図10で説明
したと同様に、光ファイバを1本おきに間隔を広げるよ
うにしたが、図7で説明したように、各光ファイバ間の
すべての間隔を広げるようにしてもよい。その場合に
は、溝部材の溝は、図9で説明したように、等間隔に広
げられるように配置される。
【0060】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、少なくとも1組以上の複数本の光ファイバか
らなる光ファイバ群について、所定区間にわたって素線
の被覆層を除去して裸ファイバを露出させ、露出した前
記裸ファイバが同一平面上で互いに平行となるように配
列して光ファイバ群を形成し、固定具により素線の被覆
層を把持して、光ファイバカプラを製造する光ファイバ
カプラの製造装置において、固定具を第1の固定部と第
2の固定部により構成し、第1の固定部を光ファイバ群
の配列性に重点をおいた整列部とし、第2の固定具を把
持力に重点をおいた把持部として機能させることによ
り、光ファイバ群の配列性の精度を上げるとともに、充
分な把持力を与えることができる。
【0061】また、第2の固定部は、複数心の光ファイ
バを均一に把持することができ、さらに、配列性に影響
を及ぼすことなく、把持力を調整することもできるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバカプラの製造装置の一実施
例における被覆部の固定具の斜視図である。
【図2】図1における第1の固定部の正面図である。
【図3】図1における第1の固定部の動作の説明図であ
る。
【図4】図1における第2の固定部の断面図である。
【図5】図1における第2の固定部の動作の説明図であ
る。
【図6】図1における第2の固定部の他の実施例の説明
図である。
【図7】従来の光ファイバカプラ製造装置の概略構成図
であり、図7(A)は側面図、図7(B)は平面図であ
る。
【図8】図7における裸ファイバ部固定具の一例の概略
の構成を示す正面図である。
【図9】図7における被覆部固定具の一例の概略の構成
を示す正面図である。
【図10】従来の光ファイバカプラ製造装置の概略構成
図であり、図10(A)は側面図、図10(B)は平面
図である。
【図11】図10における裸ファイバ部固定具の一例の
概略の構成を示す正面図である。
【図12】図10における被覆部固定具の一例の概略の
構成を示す正面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ、1a〜1d,2a〜2d…裸ファイバ
部、3a〜3d,4a〜4d…被覆部、5a,5b…被
覆部固定具、6a,6b…裸ファイバ部固定具、7a,
7b…延伸台、8…ガスバーナー、9…支持部材、10
…第1の固定部、11…溝部材、12…押圧部材、1
3,14…ガイドピン用溝、15,16…被覆部用溝、
17…位置合わせ用ピン、18…位置合わせ用孔、19
…ガイドピン、20…第2の固定部、21…溝部材、2
2…押圧部材、23…ガイドピン用溝、24…被覆部用
溝、25…押圧部、26…プランジャ、27…軸受部、
28…摘子、29…軸部、30…係止部、31…バネ部
材、32…係合孔、33,34…支持部材、35…回動
軸、36,37…永久磁石、38…押圧部材、39…支
持軸、40…摘子、41…共回り防止ピン、42…リニ
アベアリング、43…圧縮スプリング、44…挿入孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 洋一 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1組以上の複数本の光ファイ
    バからなる光ファイバ群について、所定区間にわたって
    素線の被覆層を除去して裸ファイバを露出させ、露出し
    た前記裸ファイバが同一平面上で互いに平行となるよう
    に配列して光ファイバ群を形成し、固定具により素線の
    被覆層を把持して、光ファイバカプラを製造する光ファ
    イバカプラの製造装置において、前記固定具は、第1の
    溝部材と第1の押圧部材を有する第1の固定部と、第2
    の溝部材と第2の押圧部材を有する第2の固定部を有
    し、前記第1の固定部の把持力は前記第2の固定部の把
    持力より小さく光ファイバ群の配列性の精度が向上され
    たものであることを特徴とする光ファイバカプラの製造
    装置。
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の固定部が光ファイ
    バの延伸領域の両側に対向して設けられ、前記第1の固
    定部が内側に、前記第2の固定部が外側に配置されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の光ファイバカプラの製
    造装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の溝部材の溝と前記第2の溝部
    材の溝は、軸心が同じになるように形成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載の光ファイバカプ
    ラの製造装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも前記第1の押圧部材に、前記
    第1の溝部材の溝と同数の溝が形成されていることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光フ
    ァイバカプラの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の押圧部材の溝の中心と前記第
    1の溝部材の溝の中心が、これら溝とは異なる別の溝に
    収められたガイド用ピンによって一致されていることを
    特徴とする請求項4に記載の光ファイバカプラの製造装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の溝部材の溝は、底部に60゜
    以上のV溝が隣接して形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光ファイバカ
    プラの製造装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の押圧部材は、弾性機構により
    溝部材に押圧され、その押圧部は揺動可能に、かつ、押
    圧力を調整可能に押圧部材の本体部に支持されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の光ファイバカプラの製造装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の押圧部材は、光ファイバの軸
    方向に固定部が2つ以上に分割されていることを特徴と
    する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の光ファイ
    バカプラの製造装置。
  9. 【請求項9】 前記第2の押圧部材は押圧面に対して垂
    直方向に案内されるガイド機構により支持され、該ガイ
    ド機構は前記第2の溝部材の支持部材に対して回動可能
    な可動部材で支持されるとともに回り止め機構を有して
    いることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項
    に記載の光ファイバカプラの製造装置。
JP17731095A 1995-07-13 1995-07-13 光ファイバカプラの製造装置 Pending JPH0926520A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023105550A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光合分波回路及び分岐比調整方法
WO2023105549A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光合分波回路及び分岐比調整方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023105550A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光合分波回路及び分岐比調整方法
WO2023105549A1 (ja) * 2021-12-06 2023-06-15 日本電信電話株式会社 光合分波回路及び分岐比調整方法

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