JPH09264478A - 環状シール部材 - Google Patents

環状シール部材

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JPH09264478A
JPH09264478A JP7180496A JP7180496A JPH09264478A JP H09264478 A JPH09264478 A JP H09264478A JP 7180496 A JP7180496 A JP 7180496A JP 7180496 A JP7180496 A JP 7180496A JP H09264478 A JPH09264478 A JP H09264478A
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JP
Japan
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seal member
peripheral surface
outer peripheral
insert
elastomer
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Application number
JP7180496A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kodama
勉 小玉
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Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホースに挿入保持される筒状の配管部材のイン
サート部に容易にかつ、密着性高く装着することがで
き、しかもホース及びインサート部間のシール性を確実
に確保することのできる環状シール部材を提供する。 【解決手段】樹脂ホース4の開口端部40に挿入保持さ
れる筒状の配管部材(雌部材1)のインサート部10の
一部外周面に、すなわちビード部12の外周面に弾性体
よりなる環状シール部材5が装着されている。このシー
ル部材5は、加熱により内径が少なくとも15%収縮す
る熱収縮性材料よりなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガソリン、オイル、
水やエアなどの流体を移送するホースやパイプ等を連結
するための筒状の配管部材などに装着可能な環状シール
部材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、樹脂ホースとパイプ、接続継手等
の筒状の配管部材とを接続する場合、配管部材の一端側
に形成された管状のインサート部外周面に環状の突部を
設け、このインサート部に樹脂ホースを直接嵌合、接続
していた。しかし、樹脂ホースとインサート部とのシー
ル性能は、樹脂ホースの圧入、挿入時に発生する緊迫力
により付与されるため、使用中に樹脂ホースが加熱され
ると樹脂の応力緩和が生じ、上記緊迫力の低下により洩
れに至ることがあった。特に、メンテナンスや振動等に
より接続部に回転等の動きが生じると、初期の応力バラ
ンス(締め付け応力)が崩れ、更にシール性が低下す
る。
【0003】一方、実開昭57−124692号公報に
は、図27及び図28に示すように樹脂ホース70と金
属パイプ80とを嵌め込み式に連結する構造において、
樹脂ホース70と金属パイプ80との間に筒状ゴムパッ
キン90を介在させて連結部におけるシール性を向上さ
せる技術が開示されている。この連結構造では、樹脂ホ
ース70の受口71の内周に環状凹部71aが設けら
れ、筒状ゴムパッキン90に該環状凹部71aに係合す
る膨出部90aを設けられ、金属パイプ80の外周に該
膨出部90aに係合する環状凸部80aを設られてい
る。また、筒状ゴムパッキン90の一端側に樹脂ホース
70の受口71端部に係止可能な鍔部91が設けられて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の連
結構造では、樹脂ホース70と金属パイプ80とを接続
する際に、図27に示すように、まず樹脂ホース70の
受口71内に筒状ゴムパッキン90を挿入し、その後筒
状ゴムパッキン90内に金属パイプ80を挿入する必要
がある。このため、金属パイプ80の外径及び筒状ゴム
パッキン90の内径の寸法誤差等により、筒状ゴムパッ
キン90内に金属パイプ80を挿入させる際の操作性が
低下したり、筒状ゴムパッキン90と金属パイプ80と
の間におけるシール性が低下したりするといった問題が
あった。
【0005】本発明は、ホースに挿入保持される筒状の
配管部材のインサート部に容易にかつ、密着性高く装着
することができ、しかもホース及びインサート部間のシ
ール性を確実に確保することのできる環状シール部材を
提供することを解決すべき技術課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の環状シール部材は、ホースの開口端部に挿入保持さ
れる筒状の配管部材のインサート部の外周面に、熱収縮
により装着される弾性体よりなる環状シール部材であっ
て、上記シール部材は、加熱により内径が少なくとも1
5%収縮する熱収縮性材料よりなることを特徴とする。
【0007】この環状シール部材は、熱収縮性材料の熱
収縮性を利用してインサート部の外周面に容易に、か
つ、密着性高く装着することができ、また常温で弾性を
有するのでホース及びインサート部間のシール性を確実
に確保することができる。本発明の好ましい態様は、上
記熱収縮性材料として、エチレン・プロピレン・ゴム、
クロルスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、
エチレン・アクリル酸エステル共重合体、フッ素系エラ
ストマー、ブタジエン・アクリロニトリルゴム、シリコ
ーンエラストマー、クロロシリコーン系エラストマー、
ウレタンエラストマー、ポリオレフィン系エラストマー
及びこれらエラストマーに塩化ビニル樹脂を混和した熱
可塑性エラストマーよりなる群から選ばれる一種を用い
ることである。
【0008】なお、筒状の配管部材には、金属パイプ等
と樹脂ホースとを連結するための継手や、雌部材及び雄
部材よりなるコネクタの他、樹脂ホースの開口端部に挿
入保持されるインサート部が一端側に形成された配管用
パイプも含まれる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1)本実施形態は、雄部材及び雌部材よりな
る継手に本発明を適用したもので、図1及び図2に示す
ようにこの継手は、筒状の配管部材としての金属製の雌
部材1と、筒状をなす金属製の雄部材2と、雌部材2内
に配置されたバネ鋼からなる係止部材3とから構成され
ている。
【0010】雌部材1は、軸方向一端に樹脂ホース4の
開口端部40に挿入保持される一定肉厚の管状のインサ
ート部10が形成されている。このインサート部10に
は、遠心方向に突出する環状のバルジ部11が先端開口
部に形成され、またバルジ部11から軸方向に間隔を隔
てた位置に遠心方向に突出する環状のビード部12が形
成されている。バルジ部11は、先端に向かうに連れて
求心方向に延びる先端側テーパ外周面11aと、後端に
向かうに連れて求心方向に延びる後端側テーパ外周面1
1bとを有している。また、ビード部12の外面側断面
形状は略半円形状とされている。なお、インサート部1
0の外径は8mm、バルジ部11の外径は8.6mm、
ビード部12の外径は8.6mmとされている。また、
インサート部10が挿入保持される樹脂ホース4は、内
径が6mmで、肉厚が1mmである。
【0011】本実施形態では、上記ビード部12の外周
面に弾性体よりなる環状のシール部材5が装着されてい
る。このシール部材5の断面形状は、図3にも示すよう
に、インサート部10のビード部12の凸状外面形状に
整合する凹部を内面側に有している略半円形状である。
すなわち、シール部材5の外周側には樹脂ホース4にイ
ンサート部10が挿入保持された状態で樹脂ホース4の
内周面に当接する円弧状凸部5aが形成され、またシー
ル部材5の内面側にはインサート部10に面当たりで当
接する内面当り部5bとビード部12に係合する環状凹
部5cとが形成されている。
【0012】上記シール部材5は、140〜150℃程
度で1〜7分間程度の加熱により内径が20〜55%程
度収縮し、かつ、常温で弾性を有する熱収縮性材料とし
てのエチレン・プロピレン・ゴム(EPR)からなり、
ソリッド状態であってもスポンジ状態であってもよい。
このシール部材5は、ビード部12の外径より所定量大
きな内径をもつように上記断面形状に成形後、ビード部
12の外周に配置させた状態で上記加熱条件で加熱し
て、熱収縮を利用してシール部材5の内径をビード部1
2の外径よりも若干小さくすることにより、シール部材
5の内面当り部5b及び環状凹部5cの内周面をビード
部12の外周面に圧接させてビード部12の外周面に装
着することができる。なお、シール部材5は、加熱収縮
前の内径が10mmであり、加熱収縮後の内径が5mm
であり、厚さは1mmである。
【0013】なお、雌部材1の軸方向他端側には、Cリ
ング形状の係止部材3を介して雄部材2が挿入保持され
る受筒部14が拡径加工により形成されている。この受
筒部14は、先端の開口部14aから奥側に段階的に小
径とされた複数の異径の内周面を備えている。すなわ
ち、開口部14aから軸方向の奥側に向かって、第1内
周面14b、第2内周面14c、第3内周面14dとさ
れ、第1内周面14bには上記係止部材3が配設保持さ
れ、第2内周面14cにはブッシュ15、Oリング1
6、カラー17が配設保持されている。なお、第3内周
面14dは、受筒部14内に上記雄部材2が挿入保持さ
れた状態で、雄部材2の先端外周面と嵌合する。
【0014】また雄部材2は、図2に示すように、軸方
向一端から所定の距離位置に遠心方向に突出したリング
状突起20を有している。そして、雄部材2が雌部材1
の受筒部14内に挿入保持された状態で、係止部材3の
一端が雄部材2のリング状突起20に係止され、また係
止部材3の他端が雌部材1の受筒部14の開口部14a
に係止されることにより、雌部材1と雄部材2とが連結
される。
【0015】さて、本実施形態において、樹脂ホース4
に雌部材1のインサート部10を挿着するには、予めシ
ール部材5が装着されたインサート部10を樹脂ホース
4の開口端部40に挿入するという単純な作業により、
樹脂ホース4の開口端部40にインサート部10を圧入
により嵌合させて挿入保持させることができる。このと
き、シール部材5はインサート部10のビード部12の
みに部分的に装着されているので、シール部材5が例え
ばインサート部10の外周面全体を覆うように装着され
ている場合と比較して、小さな挿入抵抗をもって容易に
挿入することができる。
【0016】また、樹脂ホース4にインサート部10が
挿入保持された状態では、図4に示すように、インサー
ト部10のビード部12の外周面に装着されたシール部
材5の円弧状凸部5aの先端が樹脂ホース4の内周面に
圧接され、この部分により高いシール性を確保すること
ができる。しかも、本実施形態では、シール部材5が熱
収縮性材料よりなり、熱収縮性を利用してシール部材5
の内面当り部5b及び環状凹部5cの内周面をインサー
ト部10の外周面に圧接させているため、シール部材5
とインサート部10との間におけるシール性も高められ
ている。したがって、使用中に樹脂ホース4が加熱され
て圧入による緊迫力が低下した場合や、振動等により樹
脂ホース4及びインサート部10間に回転等の動きが生
じた場合であっても、シール部材5により高いシール性
を確保して洩れを防ぐことが可能である。
【0017】さらに、シール部材5はインサート部10
に部分的に装着されているので、シール部材5が例えば
インサート部10の外周面全体を覆うように装着されて
いる場合と比較して、材料費を低く抑えることができ
る。また本実施形態は、金属製で一定肉厚の管状のイン
サート部10を拡径加工してバルジ部11及びビード部
12を形成し、ビード部12の外周面に環状のシール部
材5をシール部材5の熱収縮性を利用して装着させたと
いう極めて簡単な構造であり、しかも容易に製造するこ
とができる。したがって本実施形態はコスト的にも有利
となる。
【0018】さらに、本実施形態では、シール部材5が
熱収縮性材料としてのエチレン・プロピレン・ゴムより
なる。このエチレン・プロピレン・ゴムは、耐熱性に優
れ、また熱硬化性なので、高温でも溶融することなく安
全に使用することができる。また、エチレン・プロピレ
ン・ゴムは、耐候性、耐オゾン性や耐薬品性にも優れて
いるため、広範な環境条件で適用可能となる。さらに、
エチレン・プロピレン・ゴムは常温でエラストマーであ
り、可撓性に優れ、また弾力性にも富むため、高いシー
ル性能を発揮する。ちなみに、エチレン・プロピレン・
ゴムは、常温での伸びが105〜130%程度であり、
常温での引張り強さが120〜130kg/cm2 程度
である。
【0019】なお、上記実施形態1において、シール部
材5及びビード部12の形状は特に限定されるものでは
なく、以下に例示列挙するように種々の態様とすること
ができる。すなわち、シール部材5の断面形状として
は、例えば、図5に示すように、樹脂ホース4の開口端
部40にインサート部10が挿入保持された状態で樹脂
ホース4の内周面に面当たりで圧接される外面当り部5
dを外面側に形成したり、図6に示すように樹脂ホース
4の開口端部40にインサート部10が挿入保持された
状態で樹脂ホース4の内周面に圧接される1条又は2条
以上の環状凸部5eを平坦状外周面5fに形成したりす
ることができる。
【0020】また、ビード部12の態様としては、例え
ば、図7に示すようにビード部12のバルジ部11側の
先端面をフラットな略垂直面12bとしたり、図8に示
すようにビード部12の頂点にリング状溝12cを形成
したり、図9に示すようにビード部12を軸方向に連続
的に2個以上設けたりすることにより、ビード部12に
対するシール部材5の結合力及びシール性を高めること
ができる。図7に示すようにビード部12に略垂直面1
2bを形成した場合は、シール部材5の内周面形状もビ
ード部12の外周面形状と整合するように、図10に示
すようにシール部材5の環状凹部5cのバルジ部11側
の面をフラットな略垂直面5gとする。また、図8に示
すようにビード部12の頂点にリング状溝12cを形成
した場合は、図11及び図12に示すようにシール部材
5の環状凹部5c内に上記リング状溝12cに整合する
リング状突部5hを形成する。なお、図12に示すシー
ル部材5は、図6に示すシール部材5と同様に環状凸部
5e及び平坦状外周面5fを形成したものである。さら
に、図9に示すようにビード部12を2個以上設けた場
合は、図13に示すようにシール部材5の内周面にビー
ド部12と同数の環状凹部5cを形成する。
【0021】(実施形態2)本実施形態2は、図14に
示すようにバルジ部11とビード部12との間のインサ
ート部10の外周面にシール部材6を装着するととも
に、シール部材6の形状を異ならせたこと以外は上記実
施形態1と同様の構成である。このシール部材6の断面
形状は、図15にも示すように、インサート部10の外
面形状に整合してインサート部10の外周面に面当たり
で当接する平坦部6aを内面側に有している。また、シ
ール部材6の外周面は平坦状外周面6bとされ、この平
坦状外周面6bには、樹脂ホース4の開口端部40にイ
ンサート部10が挿入保持された状態で樹脂ホース4の
内周面に圧接される環状凸部6cが形成されている。
【0022】なお、本実施形態2においても、シール部
材6の形態はソリッド状でもスポンジ状でもよく、また
シール部材6の形状は特に限定されるものではなく、以
下に例示列挙するように種々の態様とすることができ
る。すなわち、シール部材6の態様としては、例えば、
図16に示すように環状凸部6cの数を2個以上とした
り、図17に示すようにシール部材6の外周側を樹脂ホ
ース4にインサート部10が挿入保持された状態で樹脂
ホース4の内周面に当接する円弧状凸部6dとしたりす
ることができる。また、図18及び図19に示すように
シール部材6の平坦部6aにリング状突部6eを形成す
るとともに、図20に示すようにインサート部10の外
周面に該リング状突部6eと係合するリング状溝10a
を形成することにより、シール部材6のインサート部1
0に対する結合力及びシール性を高めることもできる。
【0023】(実施形態3)本実施形態3は、図21に
示すようにバルジ部11の後端側テーパ外周面11bに
シール部材7を装着するとともに、シール部材7の形状
を異ならせたこと以外は上記実施形態1と同様の構成で
ある。このシール部材7の断面形状は、図22にも示す
ように、バルジ部11の後端側テーパ外周面11bに面
当たりで当接する平坦部7aを内面側に有している。ま
た、シール部材7の外周面は、樹脂ホース4にインサー
ト部10が挿入保持された状態で樹脂ホース4の内周面
に当接する円弧状凸部7bとされている。
【0024】なお、本実施形態3においても、シール部
材7の形状は特に限定されるものではなく、以下に例示
列挙するように種々の態様とすることができる。すなわ
ち、シール部材7の態様としては、例えば、図23に示
すように円弧状凸部7bの表面に、樹脂ホース4にイン
サート部10が挿入保持された状態で樹脂ホース4の内
周面に当接する環状凸部7cを形成したりすることがで
きる。また、図24に示すようにシール部材7の平坦部
7aにリング状突部7dを形成するとともに、図25に
示すようにバルジ部11の後端側テーパ外周面11bに
該リング状突部7dと係合するリング状溝11cを形成
することにより、シール部材7のバルジ部11に対する
結合力及びシール性を高めることもできる。さらに、図
26に示すようにシール部材7の後端側(ビード部12
側)に、インサート部10の外周面に面当たりで当接す
る内面当り部7eを一体的に設けることによっても、シ
ール部材7のバルジ部11に対する結合力及びシール性
を高めることもできる。
【0025】なお、上述した実施形態では、シール部材
5、6、7に熱収縮性材料としてのエチレン・プロピレ
ン・ゴムを用いる例について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、クロルスルホン化ポリエチレン、塩
素化ポリエチレン、エチレン・アクリル酸エステル共重
合体、フッ素系エラストマー、ブタジエン・アクリロニ
トリルゴム、シリコーンエラストマー、クロロシリコー
ン系エラストマー、ウレタンエラストマー、ポリオレフ
ィン系エラストマー及びこれらエラストマーに塩化ビニ
ル樹脂を混和した熱可塑性エラストマー等の他の熱収縮
性材料を用いることも勿論可能である。但し、シール部
材のインサート部への装着容易性と、シール部材及びイ
ンサート部間におけるシール性とを同時に高める観点か
ら、なるべく加熱による収縮率の大きい熱収縮性材料を
用いることが好ましい。具体的には、加熱により内径が
20%以上収縮する熱収縮性材料を用いることが好まし
く、加熱により内径が30%以上収縮するものを用いる
ことが特に好ましい。ちなみに、クロルスルホン化ポリ
エチレンは、140〜150℃程度で1〜5分間程度の
加熱により内径が30〜55%程度収縮し、ブタジエン
・アクリロニトリルゴムは、90〜150℃程度で1〜
7分間程度の加熱により内径が30〜55%程度収縮す
る。また、シール部材によるシール性をより高める観点
から、常温における伸びが少なくとも105%である熱
収縮性材料を用いることが好ましく、常温における伸び
が120%以上であるものを用いることが特に好まし
い。ちなみに、クロルスルホン化ポリエチレンは常温に
おける伸びが110〜120%程度であり、フッ素系エ
ラストマーは常温における伸びが105〜110%程度
である。さらに、樹脂ホースをインサート部に挿入する
際における、環状のシール部材の切断防止の観点から、
常温における引張り強さが120kg/cm2 以上ある
ものを用いることが好ましい。ちなみに、クロルスルホ
ン化ポリエチレンは常温における引張り強さが150〜
200kg/cm2 程度であり、ポリオレフィン系エラ
ストマーは常温における引張り強さが120〜160k
g/cm2 程度である。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の環状シール
部材は、熱収縮性材料の熱収縮性を利用してインサート
部の外周面に容易に、かつ、密着性高く装着することが
でき、また常温で弾性を有するのでホース及びインサー
ト部間のシール性を確実に確保することができる。した
がって、環状シール部材が予め装着されてホースの開口
端部に容易に挿入保持することのできるインサート部を
有する筒状の配管部材を、容易に、かつ、低コストで提
供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係り、雌部材の全体構成を説明す
る断面図である。
【図2】実施形態1に係り、雌部材に雄部材を挿入する
際の断面図である。
【図3】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形状
を示す部分断面部である。
【図4】実施形態1に係り、樹脂ホースの開口端部にイ
ンサート部を挿入保持した状態を説明する断面図であ
る。
【図5】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形状
の他の態様を示す部分断面部である。
【図6】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形状
の他の態様を示す部分断面部である。
【図7】実施形態1に係り、ビード部の他の態様を説明
する部分断面部である。
【図8】実施形態1に係り、ビード部の他の態様を説明
する部分断面部である。
【図9】実施形態1に係り、ビード部の他の態様を説明
する部分断面部である。
【図10】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図11】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図12】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図13】実施形態1に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図14】実施形態2に係り、雌部材の全体構成を説明
する断面図である。
【図15】実施形態2に係り、環状シール部材の断面形
状を示す部分断面部である。
【図16】実施形態2に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図17】実施形態2に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図18】実施形態2に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図19】実施形態2に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図20】実施形態2に係り、インサート部の他の態様
を説明する部分断面部である。
【図21】実施形態3に係り、雌部材の全体構成を説明
する断面図である。
【図22】実施形態3に係り、環状シール部材の断面形
状を示す部分断面部である。
【図23】実施形態3に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図24】実施形態3に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図25】実施形態3に係り、バルジ部の他の態様を説
明する部分断面部である。
【図26】実施形態3に係り、環状シール部材の断面形
状の他の態様を示す部分断面部である。
【図27】従来例に係り、樹脂ホースと金属パイプとを
連結する様子を説明する断面図である。
【図28】従来例に係り、樹脂ホースと金属パイプとを
連結した状態を説明する断面図である。
【符号の説明】 1は雌部材、10はインサート部、11はバルジ部、1
1aは先端側テーパ外周面、11bは後端側テーパ外周
面、12はビード部、4は樹脂ホース、40は開口端
部、5、6、7は環状シール部材、6a、7aは平坦
部、5a、7bは円弧状突部、5cは環状凹部、5e、
6c、7cは環状凸部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホースの開口端部に挿入保持される筒状の
    配管部材のインサート部の外周面に、熱収縮により装着
    される弾性体よりなる環状シール部材であって、 上記シール部材は、加熱により内径が少なくとも15%
    収縮する熱収縮性材料よりなることを特徴とする環状シ
    ール部材。
  2. 【請求項2】前記熱収縮性材料はエチレン・プロピレン
    ・ゴム、クロルスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエ
    チレン、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、フッ
    素系エラストマー、ブタジエン・アクリロニトリルゴ
    ム、シリコーンエラストマー、クロロシリコーン系エラ
    ストマー、ウレタンエラストマー、ポリオレフィン系エ
    ラストマー及びこれらエラストマーに塩化ビニル樹脂を
    混和した熱可塑性エラストマーよりなる群から選ばれる
    一種であることを特徴とする請求項1記載の環状シール
    部材。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006080156A1 (ja) * 2005-01-28 2006-08-03 Bosch Corporation 燃料噴射弁
JP2018070089A (ja) * 2016-11-04 2018-05-10 株式会社Fts パイプの取付構造

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