JPH09264279A - 流体圧縮機およびヒートポンプ式冷凍サイクル - Google Patents

流体圧縮機およびヒートポンプ式冷凍サイクル

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JPH09264279A
JPH09264279A JP8072055A JP7205596A JPH09264279A JP H09264279 A JPH09264279 A JP H09264279A JP 8072055 A JP8072055 A JP 8072055A JP 7205596 A JP7205596 A JP 7205596A JP H09264279 A JPH09264279 A JP H09264279A
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年庸 井上
Masao Ozu
政雄 小津
Akihiko Sugiyama
明彦 杉山
Shinichi Ide
伸一 井手
Yutaka Sasahara
豊 笹原
Kazuhiko Miura
一彦 三浦
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機の配管構造を簡略化すると共に、
四方弁を内蔵した流体圧縮機の小形化を図る。 【構成】 上端側を蓋体1aによって気密に密閉される
ケース1と、上記ケース1の下部に設けられ電動機7に
より駆動される圧縮機構2と、上記蓋体1aに固定され
動作流体の流路を切り換える四方切換弁3とを有し、こ
の切換弁3は、回動駆動されることで動作流体の流路を
切り換える弁体24と、上記電動機7と上記切換弁3と
を磁気的に結合する磁気的カップリング50を有し、電
動機7を逆転させることにより上記磁気的カップリング
50を介して上記弁体24に挿入された圧力導入シャフ
ト25を回転駆動し、これにより弁体24に作用させる
圧力を切り換えて上記弁体24を駆動し、流路の切換動
作を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、動作流体の
流路の切り換えを行う切換弁を内蔵した流体圧縮機およ
びこの流体圧縮機を有する空気調和機およびヒートポン
プ式冷凍サイクルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、冷房および暖房の双方を行うこ
とができる空気調和機がある。この空気調和機は、動作
流体を圧縮して吐出する流体圧縮機、室内熱交換器及び
室外熱交換器を有すると共に、冷房時と暖房時とでこれ
らの熱交換器に流通させる動作流体の流路を切り換える
流路切換弁を具備する。
【0003】このような流路切換弁としては、従来か
ら、直動式の四方切換弁が広く用いられている。この四
方切換弁は、円筒状に形成された本体と、この本体内に
設けられこの本体の軸方向に沿って往復移動自在に保持
された摺動弁とを有する。この四方切換弁は、この摺動
弁を上記本体内で直線的に移動させることにより、流路
の切り換えを行うようになっている。
【0004】また、この四方切換弁は、一般に電磁弁を
介して制御されるようになっている。すなわち、この電
磁弁を作動させることにより、圧縮機内の圧力を毛細管
を通じて上記切換弁に導入し、差圧を利用することによ
り上記摺動弁を駆動するようになっている。
【0005】ところで、上述した四方切換弁は、現在、
冷凍サイクルを構成する配管中に組み込まれるものが一
般的であるが、このような四方切換弁と電磁弁とを流体
圧縮機に内蔵してなる四方弁内蔵形の流体圧縮機とし
て、実開昭60ー124595公報の図4に開示された
ものがある。
【0006】この考案は、圧縮機部および電動機部とを
収納する密閉ケース内に上記圧縮機部から吐出された高
圧吐出ガスを充満させるタイプの圧縮機であり、上記ケ
ースの内部に前述した直動式の四方切換弁および電磁弁
を内蔵している。
【0007】そして、この考案は、上記四方切換弁およ
び電磁弁を上記高圧ガスが満たされるケース内に置くこ
とで圧縮機と切換弁とを接続する高圧ガス導入用の配管
を不要にすると共に、上記四方切換弁と電磁弁とを接続
する毛細管の外力による破損を有効に防止しようとする
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記圧縮機
に内蔵された四方切換弁は、摺動弁を切り換えるための
電磁弁を有し、この電磁弁も上記圧縮機のケース内に内
蔵させている。このため、この圧縮機が大型化するとい
う問題がある。
【0009】また、上記摺動弁を上記本体内で摺動させ
ることにより流路を切り換える直動タイプのものである
ため、上記摺動弁を弁座に対して常に密着させておく必
要がある。このため、この摺動弁を駆動するためには相
当の駆動力を必要とする。従って、上記摺動弁を駆動す
るための機構(電磁弁)は大型のものにならざるを得
ず、その分、上記電磁弁を含めた弁装置自体が大型化す
るということがある。
【0010】また、上記四方切換弁と上記電磁弁を接続
するための配管構成は複雑であり、この配管を取り回す
ために上記ケース内に相当のスペースを確保する必要が
ある。このため、上記流体圧縮機全体が大型化してしま
うということがある。
【0011】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであり、切換弁内蔵形の流体圧縮機において、
この切換弁の駆動手段を小型、簡略化して、コンパクト
な切換弁内蔵形流体圧縮機及びこの流体圧縮機を有する
空気調和機を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、ケースと、このケース内に収納された圧縮機構と、
この圧縮機構を駆動する電動機と、上記ケースに流入あ
るいは流出する流体の流路を切り換える切換弁とを有す
る流体圧縮機において、上記切換弁に設けられ、流体の
流路を切り換える弁体と、上記電動機の駆動力を上記切
換弁に伝達する磁気的結合手段と、この磁気的結合手段
の駆動力を上記弁体に伝達する弁体駆動手段を備えたこ
とを特徴とする流体圧縮機である。
【0013】第2の手段は、第1の手段の流体圧縮機に
おいて、上記磁気的結合手段は、切換弁に接続された第
1の磁気発生手段と、電動機のロータに接続された第2
の磁気発生手段とを回転可能に対向させたことを特徴と
する流体圧縮機である。
【0014】第3の手段は、第2の手段の流体圧縮機に
おいて、上記第2の磁気発生手段は、電動機のロータに
配設された永久磁石を兼用するものであることを特徴と
する流体圧縮機である。
【0015】第4の手段は、第2の手段又は第3の手段
の流体圧縮機において、上記第1の磁気発生手段と第2
の磁気発生手段との間に吸引力又は反発力を、第2の磁
気発生手段とこの磁気発生手段に接続された電動機の回
転軸及びロータとの合計質量よりも小さい値に設定した
ことを特徴とする流体圧縮機である。
【0016】第5の手段は、第2の手段又は第3の手段
の流体圧縮機において、上記第1の磁気発生手段は、そ
の外径寸法が電動機のステータのコイルエンドの内周径
寸法よりも小さく設定され、且つ上記コイルエンドの内
側に入り込んで配設されていることを特徴とする流体圧
縮機である。
【0017】第6の手段は、第1の手段の流体圧縮機に
おいて、上記弁体駆動手段は、上記切換弁に設けられ、
上記圧縮機構によって圧縮された高圧流体を導く圧力動
作室と、この圧力動作室を2つの部屋に区画する仕切手
段と、この区画された圧力動作室の一方に高圧流体の圧
力よりも低い低圧を導入し部屋間に生じる圧力差によっ
て弁体を移動自在に駆動する圧力導入切換手段とを備え
たことを特徴とする流体圧縮機である。
【0018】第7の手段は、第6の手段の流体圧縮機に
おいて、上記圧力導入切換手段は、回動自在に保持さ
れ、回動することによって上記圧力動作室の一方の部屋
あるいは他方の部屋に選択的に低圧を導入し、圧力差に
よって上記弁体を駆動する圧力導入部材であることを特
徴とする流体圧縮機である。
【0019】第8の手段は、第6の手段の流体圧縮機に
おいて、上記弁体駆動手段は、上記圧力動作室の上記弁
体の駆動方向に沿う両端部に設けられ、上記圧力動作室
の低圧が導入されていない部屋にケース内の高圧を導入
する高圧導入孔を備えたことを特徴とする流体圧縮機で
ある。
【0020】第9の手段は、第6の手段の流体圧縮機に
おいて、上記圧力動作室は、弁体に設けられ、上記仕切
手段は弁体の駆動方向に移動不能に保持されていること
を特徴とする流体圧縮機である。
【0021】第10の手段は、第7の手段の流体圧縮機
において、上記仕切手段は、上記圧力動作室内に挿入さ
れた上記圧力導入部材であることを特徴とする流体圧縮
機である。
【0022】第11の手段は、第6の手段又は第7の手
段の流体圧縮機において、上記切換弁は、上記圧縮機構
に配管接続される低圧流体用ポートと、この低圧流体用
ポートに流通する低圧流体から低圧を取り出し上記圧力
導入切換手段へ導入する低圧導入孔とを備えたことを特
徴とする流体圧縮機である。
【0023】第12の手段は、第1の手段又は第6の手
段の流体圧縮機において、上記切換弁は、上記ケースに
取付けられ、ゲート外へ通じる3つのポートが形成され
てなる弁ベースを有し、この弁ベースの3つのポートの
開口面に摺接する状態で移動自在に保持され、上記3つ
のポートのうち隣り合う2つのポートを互いに連通させ
てなる連通通路を有す弁体を備えたことを特徴とする流
体圧縮機である。
【0024】第13の手段は、第12の手段の流体圧縮
機において、上記切換弁は、弁体の回動により弁ベース
に形成されたポートの流路を切り換えるものであること
を特徴とする流体圧縮機である。
【0025】第14の手段は、第12の手段の流体圧縮
機において、上記切換弁は、弁体の往復動により弁ベー
スに形成されたポートの流路を切り換えるものであるこ
とを特徴とする流体圧縮機である。
【0026】第15の手段は、第12の手段の流体圧縮
機において、上記弁ベースを金属材料とし、この弁ベー
スに当接する弁体を、合成樹脂材としたことを特徴とす
る流体圧縮機である。
【0027】第16の手段は、第12の手段の流体圧縮
機において、上記弁ベースあるいは上記弁体が互いに摺
接するどちらか一方の面に合成樹脂材を形成したことを
特徴とする流体圧縮機。
【0028】第17の手段は、第1の手段の流体圧縮機
において、上記弁体駆動手段には、電動機が正回転する
場合には上記電動機から弁体への駆動力を規制し、電動
機が逆回転する場合には上記電動機から弁体への駆動力
を伝達する駆動力制御手段とを備えた流体圧縮機であ
る。
【0029】第18の手段は、第17の流体圧縮機にお
いて、上記弁体駆動手段には、電動機が正回転する場合
には上記圧力導入切換手段の駆動を規制し、電動機が逆
回転する場合には上記圧力導入切換手段の駆動を行い上
記流体の流路を切り換える回動規制機構とを備えたこと
を特徴とする流体圧縮機である。
【0030】第19の手段は、電動機により駆動される
圧縮機構を有し流体を吸い込み圧縮し圧縮流体を吐出す
る流体圧縮機と、圧縮前の低圧流体及び圧縮後の高圧流
体の流路を切り換える切換弁と、この切換弁に接続され
流体の熱交換を行う第1の熱交換器及び第2の熱交換器
を有するヒートポンプ式冷凍サイクルにおいて、上記切
換弁は、上記流体圧縮機のケースに設けられ、流体の流
路を切り換える弁体と、上記電動機の駆動力を上記切換
弁に伝達する磁気的結合手段と、この磁気的結合手段の
駆動力を上記弁体に伝達する弁体駆動手段を備えたこと
を特徴とするヒートポンプ式冷凍サイクルである。
【0031】第20の手段は、第12の手段の流体圧縮
機と、第1の熱交換器及び第2の熱交換器を有するヒー
トポンプ式冷凍サイクルにおいて、上記切換弁は、ケー
ス内に収容されてケースに設けられるとともに、流体圧
縮機のケース内は上記圧縮機構から吐出された高圧流体
あるいは圧縮機構に吸い込まれる低圧流体によって満た
されていることを特徴とするヒートポンプ式冷凍サイク
ルである。
【0032】第1の手段によれば、圧縮機構を駆動する
電動機を、切換弁の切換動作の駆動源とするので、この
切換弁を駆動するための電磁弁などを設ける必要がな
く、圧縮機をコンパクトに構成することができる。
【0033】第2の手段によれば、切換弁と電動機を直
接的に結合することなく、磁気的結合手段により電動機
の駆動力を伝達するので、伝達機構が簡略化される。
【0034】第3の手段によれば、電動機に接続される
第2の磁気発生手段を電動機のロータに配設された永久
磁石を兼用するので、簡易な構成を得ることができる。
【0035】第4の手段によれば、第1及び第2の磁気
発生手段との間に発生する吸引力又は反発力を、第2の
磁気発生手段、電動機の回転軸、及びロータとの合計質
量よりも小さい値に設定したので、圧縮機運転時の回転
軸の持ち上がり現象を起こさないようにし、異常音また
は振動の発生を防止できる。
【0036】第5の手段によれば、第1の磁気発生手段
の外径寸法を電動機のステータのコイルエンドの内側に
入り込ませているので、圧縮機をコンパクトに構成する
ことができる。
【0037】第6の手段によれば、圧力動作室の2種の
圧力で区画された部屋間に生じる圧力差を利用して弁体
を駆動するので、弁体を確実に駆動させることができ
る。
【0038】第7の手段によれば、圧力動作室に導入す
る圧力導入切換手段を回動させたので、弁体の駆動を迅
速に行うことができる。
【0039】第8の手段によれば、圧力動作室の低圧の
導入されていない部屋にケース内の高圧を導入すること
で、弁体を駆動させるための圧力差を効率よく生じさせ
ることができ、弁体の駆動を迅速に行うことができる。
【0040】第9の手段によれば、圧力動作室は、弁体
に設けられ、上記仕切手段は弁体の駆動方向に移動不能
に保持されているので、弁体を相反する方向に移動自在
に駆動できる。
【0041】第10の手段によれば、圧力導入部材を上
記仕切手段にするので、構成部材が簡略化できる。
【0042】第11の手段によれば、圧縮機構に流通す
る低圧流体から低圧を取り出し、この低圧を上記圧力導
入切換手段を通じて上記弁体の圧力動作室へ導入するこ
とができる。
【0043】第12の手段によれば、外部に通じる3つ
のポートのうち、弁体の駆動方向に隣り合う2つのポー
トを互いに連通させ、他の1つのポートを高圧ガスが吐
出されるケース内に連通させることができる。そして、
このような構成によれば、上記3つのポートのうち中央
に位置するポートを圧縮機構に接続し、両側のポートを
それぞれ熱交換器に接続してヒートポンプ式冷凍サイク
ルを構成することができる。
【0044】第13の手段によれば、弁体の回動により
ポートの流路を切り換えるものであるので、3つのポー
トは円周上に設けることができる。
【0045】第14の手段によれば、弁体の往復動によ
りポートの流路を切り換えるものであるので、3つのポ
ートを直線上に設けることができる。
【0046】第15及び第16の手段によれば、弁体が
摺接する弁ベースとのなじみ性を良くして、弁体からの
漏れ量を抑え、損失低減を図ることができる。
【0047】第17及び第18の手段によれば、通常の
圧縮運転を行う際に正転駆動される電動機を逆転させる
ことにより、弁体を駆動させることができるので、圧縮
機を一旦停止させた後に、電動機の駆動力を利用した切
換弁の切換が容易にできる。
【0048】第19の手段によれば、上記切換弁内蔵形
の流体圧縮機を含むヒートポンプ式冷凍サイクルであ
る。
【0049】第20の手段によれば、ケース内が高圧流
体で満たされている場合は切換弁が高圧内に配置される
ので、弁体からの漏れ量を抑え、損失低減を図ることが
できる。また、ケース内が低圧流体で満たされる場合は
アキュームレータを廃止することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
面を参照して説明する。
【0051】まず、第1の実施形態について図1〜図1
4を参照して説明する。
【0052】図1に示すように、この流体圧縮機はケー
ス1を具備する。このケース1は、上方に開放する圧力
容器であり、このケース1の上端開口は図に1aで示す
蓋体によって閉塞されている。
【0053】このケース1内には、ケース1外から吸い
込んだ低圧冷媒を圧縮すると共に圧縮後の高圧冷媒をケ
ース1内に吐出するロータリ式の圧縮機構2と、ケース
1の中途部に設けられこの圧縮機構2を駆動する電動機
7と、上記蓋体1a(ケース1の上部)に取り付けら
れ、図に24で示す弁体を回転させることでケース1外
への冷媒の吐出流路および上記圧縮機構2への吸込流路
を切り換える回転形四方切換弁3とが設けられている。
【0054】先ず、前記圧縮機構2および電動機7につ
いて説明する。
【0055】上記圧縮機構2は、図に8で示す2つのシ
リンダ内でローラ状のピストン9を偏心回転させること
で上記冷媒の圧縮を行うものであり、上記ピストン9は
垂直軸線回りに回転自在に設けられた駆動シャフト10
によって保持されている。
【0056】一方、上記電動機7は、ケース1に固定さ
れた円筒状のステータ7aと、このステータ7a内に設
けられたロータ7bとからなるDCブラシレスモータで
ある。そして、上記ロータ7bは上記シャフト10の上
端部に固定されている。
【0057】したがって、この電動機7が作動すること
により、上記シャフト10は回転駆動され、上記ピスト
ン9をシリンダ8内で偏心回転させる。このことによ
り、上記圧縮機構2は、図に11で示す2本の吸込配管
から吸込んだ冷媒を上記各シリンダ8内で圧縮し、上記
ケース1内に吐出するようになっている。
【0058】また、この電動機7への給電は、上記蓋体
1aに固定された密封端子12を介して行われるように
なっている。この密封端子12の外部電極は図に13で
示す制御部に接続され、上記電動機7はこの制御部13
によって制御されるようになっている。
【0059】次に前記四方切換弁3について説明する。
【0060】この四方切換弁3は、図2に示すように周
方向に55°間隔で設けられた3つのポート15〜17
が形成されてなる弁ベース14を有する。上記3つの各
ポート15〜17は、この図及び図1に19〜21で示
す配管によってそれぞれ室外熱交換器22、上記ケース
1内に設けられた圧縮機構2、および室内熱交換器23
に接続され、空気調和機(冷凍サイクル)を構成してい
る。なお、図1及び図2に24で示すのはアキュームレ
ータ(気液分離器)である。
【0061】すなわち、上記四方切換弁3は、ケース1
内に満たされた吐出ガス(高圧高温ガス)の流路(図に
点線で示す)を上記室外熱交換器23(配管17)側に
切り換えることで上記空気調和機に冷房運転を行わせ、
上記室内熱交換器22(配管15)側に切り換えること
で暖房運転を行わせるようになっている。
【0062】以下、この四方切換弁3の構成およびその
制御を図3〜図10を参照してさらに詳しく説明する。
【0063】図3は、この四方切換弁3を拡大して示す
正面図(側面図)である。
【0064】この切換弁3は、大まかに分けて、ケース
1の蓋体1aに固定された上記弁ベース14と、この弁
ベース14の下面に回転自在に取着され前述したように
吐出ガスの流路を切り換える弁体24と、この弁体24
を貫通して上記弁ベース14の下面側に挿着され上記弁
体24を駆動するための圧力をこの弁体24側に導入す
る圧力導入シャフト25と、この圧力導入シャフト25
の下端側に設けられ、この圧力導入シャフト25を上記
電動機7の駆動シャフト10と磁気的に連結して上記圧
力導入シャフト25を駆動するシャフト駆動機構26と
からなる。
【0065】また、上記弁ベース14の下面には、上記
弁体24の外面を覆うカラー28が取着され、このカラ
ー28には、上記弁体24の下面を支持する下板29が
固定されている。
【0066】そして、上記駆動機構26は、この下板2
9及び上記圧力導入シャフト25に取着されている。
【0067】以下、この切換弁3を構成する各部品につ
いて、適宜図4に示す組み付け図を参照して詳しく説明
する。
【0068】まず、弁ベース14について図5を参照し
て説明する。
【0069】上記弁ベース14は、図5に示すように平
面視円形をなし、下端部には上端部よりも大径に形成さ
れた鍔部14aを有する。この弁ベース14の具体的な
材質としては、上記ケース1の蓋体1aに溶接されるも
のであることから、炭素鋼、ステンレス鋼、その他非鉄
金属が採用される。
【0070】また、この弁ベース14には、上述した3
つのポート15〜17がこの弁ベース14の上面から下
面へと貫通して設けられている。この3つのポート15
〜17は、この弁ベース14の中心軸線Lの回りに、周
方向に例えば約55°の間隔で設けられている。
【0071】これら3つのポート15〜17のうちの中
央に位置するポート16は、図1及び図2に示すよう
に、上記圧縮機構2に連結された吸込管21(11)に
接続される低圧ガス用ポートとなっており、この低圧ガ
ス用ポート16を挟む他の二つポート15、17は、そ
れぞれ上記室内側熱交換器22および室外側熱交換器2
3に接続される第1、第2の接続用ポートとなってい
る。
【0072】また、この弁ベース14内には、図5
(b)に31で示す第1の圧力導入孔(低圧導入孔)が
設けられている。この第1の圧力導入孔31は、上記低
圧ガス用ポート16が設けられた位置から180°ずれ
た位置の外周面から直径方向に穿設されたもので、その
一端は上記低圧ガス用ポート16に連通している。
【0073】さらに、この弁ベース14の下面の中心部
には、上記弁体24の回転中心軸となるピンシャフト
(図4に32で示す)が挿入される保持孔33が開口
し、上記低圧ガス用ポートから180°ずれた位置の下
面には、上記低圧ガス用ポート16から上記第1の圧力
導入孔31を通じて低圧ガスが導入される低圧ガス用孔
34が開口している。なお、上記第1の圧力導入孔31
の他端部は、この低圧ガス用孔34から低圧ガスが漏れ
ないように、図に35で示す栓で閉塞されている。
【0074】なお、この低圧ガス用孔34には、図4に
示すように、この弁ベース14の下面側から前記圧力導
入シャフト25が挿入されるようになっており、この低
圧ガス用孔34の上端部には、図5に示すように、この
圧力導入シャフト25を下方向へ付勢するための高圧ガ
スを導入する細孔36が設けられ、この細孔は弁ベース
14の外面に開口している。
【0075】次に、上記圧力導入シャフト25について
図6および図3を参照して説明する。
【0076】この圧力導入シャフト25は、図3に示す
ように、上記弁ベース14内に設けられた前記第1の圧
力導入孔31と連通する第2の圧力導入孔38(低圧導
入孔)を有する。この第2の圧力導入孔38は、図6に
示すように、この圧力導入シャフト25を直径方向に貫
通する第1の横孔38aと、この第1の横孔38aと交
差しこの圧力導入シャフト25の上端から上記弁体24
にまで至る深さで設けられた縦孔38bと、この縦孔3
8bの下端部に設けられた第2の横孔38cとからな
る。この第2の横孔38cは、上記第1の横孔38aと
異なりこのシャフト25を貫通するものではなく、中心
部から半径方向に延出されこのシャフト25の外周面に
開口するものである。また、この第2の横孔38cの開
口高さは、図3に示すように、上記弁ベース14の下面
の直下である。
【0077】次に上記弁体24について図7を参照して
説明する。
【0078】この弁体24は、円板状をなし、図4に示
すように、前述したセンターピン32を介して上記弁ベ
ース14の下面に回転自在に取着される。なお、上記セ
ンターピン32の上部の外周面には、図3に示すよう
に、周方向全長に亘る切欠溝32aが設けられていて、
これにより、上記第1の圧力導入孔31を左右に連通さ
せるように構成されている。
【0079】一方、上記弁体24の上面には、図7に4
0で示す連通通路が開口している。この連通通路40
は、図7(b)に示すように略半円状の断面形状を有
し、図19(a)に示すように上記弁ベース14に設け
られた3つのポート15〜17(図に点線で示す)のう
ち隣り合う2つのポートどうしを互いに連通させること
ができるように、隣合う2つのポートの間隔(周方向に
55°)に対応する範囲に亘って設けられている。
【0080】また、この弁体24には、上記連通通路4
0を周方向に挟む両側に、それぞれ第1、第2の通孔4
1、42が設けられている。この通孔41、42は、図
9(a)あるいは同図(c)に示すように、前記3つの
ポート15〜17のうちの2つのポートが前記連通通路
40によって連通している状態で、それぞれ他の1つの
ポート15あるいは17に連通するようになっている。
また、図7(e)に示すように、上記各通孔41、42
は、中途部でL字状に折り曲げられこの弁体24の外周
面に開口している。
【0081】なお、図8に示すのは、この弁体24の外
面を覆う前記カラー28(図3参照)であり、このカラ
ー28には、図9に示すようにこの弁体が55°の範囲
で回動駆動された場合に、上記第1あるいは第2の通孔
41、42を上記ケース1の内部に解放させる第1、第
2の貫通孔43a、43bが形成されている。
【0082】一方、上記弁体24には、図7(a)に示
すように、上記連通通路40とこの弁体24の中心軸L
を挟む点対称形状に形成された圧力動作室44を有す
る。この圧力動作室44は、平面視では上記連通通路4
0と略相似形であるが、この連通通路40と異なり、図
7(b)に示すようにこの弁体24を上面から下面に貫
通して設けられている。
【0083】また、この圧力動作室44には、図7
(d)に示すように、前記圧力導入シャフト25が挿通
されるようになっており、上記圧力動作室44は、この
シャフト25によって2つの部屋44a、44bに仕切
られている。上記シャフト25は、前述したように、前
記低圧ガス用ポート16から低圧ガスを導入する第2の
圧力導入孔38を有しており、このシャフト25が18
0°回動駆動されることにより、この圧力導入孔38を
前記どちらか一方の部屋に連通させるようになってい
る。
【0084】また、この図7(a)、(b)に示すよう
に、この圧力動作室44の両端部には、図に45、46
で示す第1、第2の高圧用細孔によってケース1内の高
圧ガスが導入される第1、第2の高圧予備室47、48
が設けられている。この高圧予備室47、48は、図7
(b)に示すように、この弁体24の厚さ方向中途部
に、上記圧力動作室44の内面をえぐるようにして設け
られた三日月形状の部屋である。
【0085】従って、上記圧力導入シャフト25によっ
て上記2つの部屋44a、44bのどちらか一方に低圧
が導入されると、2つの部屋44a、44bの間に圧力
差が生じることになるから、上記弁体24は低圧の導入
された部屋を無くす方向に回動駆動されることとなる。
すなわち、図7(d)においては、この図に矢印で示す
方向に回動駆動される。
【0086】そして、この弁体24の回動は、図9
(a)に示すように、上記シャフト25が上記圧力動作
室44の周方向の一方の端面に当接することで停止す
る。前述したようにこの圧力動作室44と上記連通通路
40は点対称の位置に設けられているから、この時、上
記3つのポート15〜17のうち2つのポート16、1
7が上記連通通路40によって連通し、他の一つのポー
ト15は、この弁体24に設けられた前記第1、第2の
通孔41、42のうち第1の通孔41に連結され、上記
カラー28に設けられた第1の貫通孔43aを通してケ
ース1内に連通することとなる。
【0087】なお、上記高圧予備室47、48は、図3
に示すように、上記圧力導入シャフト25の第2の圧力
導入孔38の開口部(図に38cで示す)と上下にずれ
た高さに設けられているから、上記高圧予備室47、4
8と前記第2の圧力導入孔38は直接的に連通すること
がない。そして、図9(a)に示すように上記圧力導入
シャフト25が上記圧力動作室44の一端に当接する
と、上記第2の圧力導入孔38はこの圧力動作室44の
内面によって閉塞されることとなるから、高圧ガスがこ
の圧力導入孔38を逆流することが防止されると共に、
この図9(a)の状態が維持される。
【0088】なお、この弁体24の材質は、前記弁ベー
ス14との間の耐摩耗性を向上させる目的でPPSなど
の樹脂材、または磁器(セラミックス)を採用する。
【0089】次に、この圧力導入シャフト25を駆動す
るための前記駆動手段26について説明する。
【0090】この駆動手段26は、図3に示すように、
このシャフト25を回動駆動するために上記電動機7の
駆動軸10とこのシャフト25とを磁気的に連結する磁
気的カップリング50と、上記シャフト25の下端部に
固定され上記磁気的カップリング50に印加された駆動
力を上記シャフト25に伝達する駆動板51と、前記下
板29の下面に設けられ上記駆動板51の回動角度を1
80°の範囲に規制する規制機構52とからなる。
【0091】上記磁気的カップリング50は、前記電動
機7の駆動軸10の上端に固定された電動機側ロータ5
4と、上記シャフト25の下端部に回転自在に設けられ
た弁側ロータ55とからなり、この2つのロータ54、
55は、所定の隙間を存し、非接触の状態で対向配置さ
れている。
【0092】この2つのロータ54、55は、略同じ形
状の構造を有するもので、前記駆動軸10あるいはシャ
フト25に取着された保持部材56、57と、この保持
部材55、57に固定されたヨーク58、59と、上記
保持部材55、57とヨーク58、59によって挟持さ
れた永久磁石60、61とからなる。
【0093】図10は、前記弁側ロータ55を示すもの
である。図10(c)に示すように、上記永久磁石61
は、環状に構成され、45°のピッチで極性の異なるも
のが交互に磁化されて配設されている。なお、前記電動
機側ロータ54も同様に構成されているが、図示は省略
する。
【0094】この磁気的カップリング50の駆動力伝達
性能は、上記永久磁石60、61の磁力、各永久磁石6
0、61のピッチ(この実施形態では45°)、ロータ
54、55間の間隔等で決定される。また、この発明で
は、前記磁気的カップリング50は、前記圧力導入シャ
フト25を回動駆動するのに十分な駆動力伝達力を有す
れば足り、上記弁体4を直接回動駆動するものでないか
ら、それほど大きな伝達性能を有する必要はない。
【0095】ここで、また、図4に示すように、この弁
側ロータ55は、上記保持部材59の上端を上記シャフ
ト25の下端部に回転自在に外挿し、図に63、64で
示すリングによって上記シャフト25から脱落しないよ
うに保持されるようになっている。また、この弁側ロー
タ55は、上記シャフト25に回転自在に取着される。
【0096】そして、この弁側ロータ55に伝達された
駆動力は、上記シャフト25に固定された前記駆動板5
1を、図10に65で示す係合突起を介して駆動するこ
とで上記シャフト25に伝達されるようになっている。
【0097】次に、上記駆動板51について図11を参
照して説明する。
【0098】この駆動板51は、ベース板67と、この
ベース板67の下面から下方に突出した係合ピン68と
からなる。上記ベース板67は、2個の半円形状の板を
その中心軸をずらした状態で結合したような形状を有
し、周方向に180°ずれた位置に第1、第2の段差6
9、70が設けられている。
【0099】上記ベース板67の中心部には、上記シャ
フト25に外挿される外挿孔71が形成されている。こ
の外挿孔71には、一部、直線部分71aが設けられ、
この駆動板51を上記シャフト25に外挿した際に、図
6に72で示す上記シャフト25の切欠部と係合するよ
うになっている。このことで、上記駆動板51と上記シ
ャフト25は、相対回転不能に結合されるようになって
いる。
【0100】一方、上記係合ピン68は、上記弁側ロー
タ55に設けられた係合突起65と周方向に係合可能な
ように設けられており、この係合突起65と係合ピン6
8とを介して、上記磁気的カップリング50により伝達
される上記電動機7の駆動力が上記シャフト25に伝達
されるようになっている。
【0101】次に、このシャフト25の回動を規制する
前記規制機構52について説明する。
【0102】この規制機構52は、図3に示すように、
上記下板29の下面に取着されるカバー73と、このカ
バー73と下板29との間に配設されるスプリング74
とからなる。
【0103】上記スプリング74は、図12(a)に示
すようなU字形状をなし、その両端部74a、74b
は、同図(b)に示すように下方向にL字形状に折り曲
げられている。一方、上記カバー73は、図13に示す
ようなものであり、上記スプリング74のU字折り曲げ
部を引っかける突起部75と、上記スプリング74の両
端部74a、74bをこのカバー73の下側(上記駆動
板51側)へ延出するための延出孔76a、76bとが
設けられている。また、図に77で示すのは、上記シャ
フト25の挿通される挿通孔である。
【0104】上記カバー73は、図4に示すように、内
部に上記スプリング74を収納した状態で、上記下板2
9に固定されるようになっている。なお、このカバー7
3を取り付ける際、上記シャフト25の中途部に図4に
79で示すリングを取り付け、このリング79を上記カ
バー73の上面に当接させることで、このシャフトが下
側へ抜け出ることを防止する。
【0105】また、上記カバー73の下側へ延出された
上記スプリングの両端部74a、74bは、図14
(a)に示すように、上記駆動板51の外周面と当接す
るようになっている。そして、このスプリング74の両
端部74a、74bは、このスプリング74の復元力に
よって上記駆動板51の外周面に押しつけられており、
また、上記第1、第2の段差部69、70と係合するこ
とで、この駆動板51の回転止め(回転規制)としての
機能を奏するようになっている。
【0106】次に、このシャフト駆動機構26の動作
を、上記切換弁3による流路切り換え動作を示す図9と
共に、図14を参照して説明する。なお、この図14
は、この駆動機構26のみを取り出して上方から見たも
のであり、図に57で示すのは、上記弁側ロータ55の
保持部材57の上端部である。
【0107】以下、この空気調和機の運転を暖房運転か
ら除霜運転に切り換え、その後再び暖房運転に切り換え
る際の動作を例にとって説明する。
【0108】図14(a)に示す矢印は、空気調和機が
通常の冷房運転を行う際の上記電動機7の駆動軸10
(この図には図示しない)の回転方向(正回転)を表し
たものである。
【0109】この駆動軸10の駆動力は、上記磁気的カ
ップリング50を介して、上記弁側ロータ55の保持部
材57に伝達される。この伝達された駆動力は、この保
持部材57に設けられた係合突起65及び上記駆動板5
1に形成された突起ピン68を介して、この駆動板51
に伝達されるが、この駆動板51は、上記第1、第2の
段差部69、70を上記スプリング74の両端部74
a、74bと係合させ、この方向の回転が規制されてい
る。したがって、この状態では上記圧力導入シャフト2
5は回転しない。
【0110】従って、通常運転時には、上記切換弁3に
よる流路切り換えは行われず、上記弁体24が図9
(a)に示すポジションに保持された状態で圧縮運転が
継続される。このポジションにおいては、上記弁体24
の連通通路40は上記弁ベース14に設けられた低圧ガ
ス用ポート16と第2の接続用ポート17(図に点線で
示す)とを連通させている。また、弁ベース14の上記
第1の接続ポート15は、上記弁体24の第1の通孔4
1及び上記カラー28の第1の貫通孔43aとを通して
ケース1内に開放している。
【0111】従って、前記圧縮機構2からケース1内に
吐出された高圧ガスは、上記第1の貫通孔43a及び第
1の通孔41を通してこの切換弁3内に導入され、上記
第1の接続用ポート15を通して配管19(図1、図2
参照)へと吐出される。この高圧ガスは、図2に示すよ
うに、室内側熱交換器22、減圧装置、室外側熱交換器
23を順次状態変化を行いながら通過して、室内の暖房
を行う。
【0112】そして、上記室外側熱交換器23を通過し
て低圧となった低圧ガスは、配管21から上記第2の接
続ポート17に流入し、上記弁体24の連通通路44を
通って上記低圧ガス用ポート16に導かれ、この低圧ガ
ス用ポート16から上記吸込管20、アキュームレータ
24を通過して上記ケース1内の圧縮機構2に導入され
る(戻される)。
【0113】圧縮機構2内に導入された低圧ガスは、再
びこの圧縮機構2によって圧縮され高圧ガスとなって上
記ケース1内に吐出される。ついで、再び上記弁ベース
14の上記第1の接続用ポート15を通して室内側熱交
換器22に導入され、この冷凍サイクルの配管内を循環
する。このことにより暖房運転が行われる。
【0114】なお、この運転中、上記弁体24の連通通
路40内は、ケース1の内部と比較して低圧となる。こ
の圧力差により、上記弁体24は上記弁ベース14に押
し付けられることになるから、この弁ベース14と弁体
24との間からガスがリークするということはない。
【0115】一方、上述したような暖房運転を行ってい
ると、上記室外熱交換器23に着霜が生じる場合があ
る。着霜が生じた状態で運転を継続すると、この空気調
和機の性能が低下するおそれがある。従ってこのような
場合には、次に説明する除霜運転を行うようにする。
【0116】すなわち、上記制御部13は、除霜の必要
性を検出すると、上記電動機7を一旦停止させる。そし
て、上記制御部13は、電動機7の回転角度検出を行い
ながら、図14(b)に矢印で示すように、前記通常運
転時とは逆方向に上記駆動軸10を回転させる。
【0117】このことで、上記弁側ロータ55(保持部
材57)の回転規制が解かれるから、上記弁側ロータ5
5は、上記矢印の方向に約360°回転し、この図14
(b)に示すように、上記図14(a)とは逆の方向か
ら、上記係合突起65を上記駆動板51の係合ピン68
に当接させる。
【0118】このことで、上記弁側ロータ55に印加さ
れた駆動力は、上記駆動板51に伝達される。このと
き、上記駆動体51は、上記通常運転時(図14
(a))と異なって、上記スプリング74による回転方
向の規制がされないから、同図(c)に示すように、上
記スプリング74を押し広げながら、この方向に回転す
ることとなる。そして、この駆動板51が約180°回
転駆動されたならば、同図(d)に示すように、上記ス
プリング74の両端部74a、74bが上記駆動板51
の段差69、70の部分にはまり込む。上記制御部13
は、この間、上記電動機7の回転角度検出を行ってお
り、図14(d)の角度で上記電動機7を停止させる。
【0119】以上の動作により、上記圧力導入シャフト
25は、上記駆動板51と共に180°回動駆動され
る。これにより、図9(b)に示すように、この圧力導
入シャフト25に設けられた第2の圧力導入孔38がこ
の圧力動作室44の一方の部屋44a内に開口し、この
部屋44aと前記弁ベース14に設けられた低圧ガス用
ポート16とが連通することとなる。従って、上記圧力
動作室の上記部屋44aには低圧が導入されることにな
る。
【0120】一方、上記圧力導入シャフト25の背面側
には、上記第2の高圧予備室48が設けられケース1内
と同様に高圧に保たれているから、このシャフト25を
挟んで上記圧力動作室44内には差圧が生じることと
る。
【0121】このことにより、前述したように、弁体2
4は、低圧の上記部屋44a側に回動し、図9(c)に
示すように流路を切り換える。
【0122】なお、この切換弁3による流路の切り換え
は、電動機7(圧縮機構2)の停止後、直ぐに行われる
のではなく、この冷凍サイクルの配管内の圧力バランス
が図られる過程において行われる。すなわち、電動機7
の通常運転中は、上記弁体24は前述したように差圧に
よって上記弁ベース14に押しつけられているから、こ
の間に比較的大きな摩擦力が発生しており、前述したよ
うに上記弁体24に回転方向の力が印加されたとしても
この弁体24は回転しない。
【0123】そして、上記各配管内の圧力バランスが図
られ、上記弁体24の押し付け力が弱くなり、上記圧力
動作室44内の差圧による弁体24の駆動力が上記弁体
24と弁ベース14との間の摩擦力よりも大きくなった
時点で上記切り換えが行われることとなる。
【0124】そして、上記切り換えが行われ、上記配管
内の圧力バランスが略完全に図られたならば、上記制御
部13は、上記電動機7を図14(e)の矢印で示す通
常運転時の方向に回転させ、圧縮機構2の運転を行う。
【0125】このことで、この図14(e)に示すよう
に、上記弁側ロータ55は、図14(d)に示す状態か
ら上記矢印の方向に約360°回転し、上記係合突起6
5を上記駆動板51の突起ピン68に当接させる。しか
し、この駆動板51は、上記スプリング74によってこ
の方向の回転が規制されているから、回転しない。従っ
て、上記圧力導入シャフト25も回転しないから、上記
弁体24を図9(c)のポジションに保った状態で圧縮
機構2の運転が行われる。
【0126】このポジションにおいては、上記弁体24
の連通通路40は上記弁ベース14に設けられた低圧ガ
ス用ポート16と第1の接続用ポート15(図に点線で
示す)とを連通させている。また、弁ベース14の上記
第2の接続ポート17は、上記弁体24の第2の通孔4
2及び上記カラー28の第2の貫通孔43bとを通して
ケース1内に開放している。
【0127】従って、前記圧縮機構2からケース1内に
吐出された高圧ガスは、上記第2の貫通孔43b及び第
2の通孔42を通してこの切換弁3内に導入され、上記
第2の接続用ポート17から配管21へと吐出される。
この高圧ガスは、図2に示すように、室外側熱交換器2
3、減圧装置、室内側熱交換器22を順次状態変化を行
いながら通過する。
【0128】そして、上記室内側熱交換器22を通過し
て低圧となった低圧ガスは、配管19から上記第1の接
続用ポート15に流入し、上記弁体24の連通通路44
を通って上記低圧ガス用ポート16に導かれ、この低圧
ガス用ポート16から上記吸込管20、アキュームレー
タ24を通過して上記ケース1内の圧縮機構2に導入さ
れる(戻される)。
【0129】圧縮機構2内に導入された低圧ガスは、再
びこの圧縮機構2によって圧縮され高圧ガスとなって上
記ケース1内に吐出される。ついで、再び上記弁ベース
14の上記第2の接続ポート15から室内側熱交換器2
2に導入され、この冷凍サイクルの配管内を循環する。
このことにより冷房運転時と同様の運転が行われ、上記
室外側熱交換器23に高圧高温ガスが導入されるから、
除霜が行われる。
【0130】一定時間この除霜運転を行い、上記室外側
熱交換器の除霜がなされたならば、再び上記電動機7を
停止させ、図14(a)〜(e)と同様の制御により上
記電動機7を逆転させる。このことで、上記圧力導入シ
ャフト25が、図9(c)に示す状態から、180°回
動し、上記第2の圧力導入孔38が上記圧力動作室44
の他方の部屋44bに対向するから、再び上記圧力導入
シャフト25を挟んでこの圧力動作室44内に差圧が生
じ、上記弁体24は、この図9とは逆の方向へ回動駆動
され、図9(a)のポジションに切り換えられる。
【0131】ついで上記電動機7を通常回転の方向に作
動させることで、再び暖房運転が再開される。
【0132】次に、他の運転態様について簡単に説明す
る。
【0133】まず、暖房運転を停止させた後、再び暖房
運転を行う場合について説明する。
【0134】暖房運転は、前述したように、図9(a)
に示す暖房ポジションで、かつ上記電動機7を図14
(a)に矢印で示す方向に作動させることで行われる。
そして、この暖房運転の停止は、上記電動機7を停止さ
せることで行われる。
【0135】そして、暖房運転を再開する場合には、上
記電動機7を逆転させることなく再び図14(a)に矢
印で示す方向(通常運転方向)に電動機7を作動させ
る。電動機7を逆転させない場合には、上記弁体24
は、回転駆動されないので、切り換えポジションは図9
(a)に示す暖房ポジションのままである。従って再度
暖房運転が行われる。
【0136】次に、暖房運転を停止させた後、冷房運転
を行う場合について説明する。
【0137】この場合には、まず、上述した方法で暖房
運転(電動機7)を停止させる。このことで、上記ケー
ス1内の圧力は低下し、このケース1内の圧力、上記弁
ベース14の3つのポート15〜17の圧力及び各配管
19〜21内の圧力はバランスする(ほぼ同じ圧力にな
る)。
【0138】ついで、再び運転を開始する前に、図14
(b)〜(d)に示すように上記電動機7を逆転させて
上記回転シャフト25を180°回動させ、図9(b)
に示すように上記第2の圧力導入孔38を上記一方の部
屋44aに対向させる。しかし、この状態では、前述し
たように冷凍サイクル内の圧力はバランスしているか
ら、上記圧力動作室44内に差圧は生ぜず、上記弁体2
4は回転しない。
【0139】ついで、上記電動機7を図14(e)に示
す通常回転方向に作動させる。このことで、前記圧縮機
構2は圧縮動作を行うが、上記弁体24は図9(b)に
示すように暖房運転ポジションのままであるので、冷凍
サイクルは、暖房運転として立ち上がることになる。
【0140】しかし、この運転立ち上げの過程で、各ポ
ート15〜17内の圧力バランスが崩れてくると、上記
圧力動作室44内には上記圧力導入シャフト25を挟ん
で徐々に圧力差が生じる。そして、ある一時点で前記弁
体24は上記差圧により回転駆動されることとなる。こ
のことで、上記弁体24は、図9(c)に示す冷房ポジ
ションに切り換えられることになる。
【0141】なお、このように運転立ち上げの過程で上
記弁体24を切り換えるには、上記圧力差による弁体2
4の駆動力がこの弁体24と弁ベース14の間の摩擦力
よりも大きくなる時点が存在するということが必要であ
る。このため、上記弁体24と弁ベース14間の接触面
積を調節して上記摩擦力を適宜の値に設定したり、ある
いは、弁ベース14と弁体24の材質として摩擦係数の
小さいもの採用する等の手段が採られる。材質間の摩擦
係数は既知であるから、その中から所望の材質を採用す
ることができる。
【0142】また、上記電動機7の出力増加を急激に行
うと、弁体24の駆動がなされる前に、この弁体24が
上記弁ベース14に強力に押しつけられることとなる。
従って、暖房運転から冷房運転への切り換えを行う場合
には、一定時間、上記電動機7を低回転で運転する必要
がある。
【0143】そして、このようにして弁体24の流路切
り換えが行われたならば、上記電動機7の回転数を上
げ、冷房運転を行う。なお、この冷房運転時の冷媒の流
れは前述した除霜運転時と同様であるので再度の説明は
省略する。
【0144】このような構成によれば、以下に説明する
効果がある。
【0145】第1に、流体圧縮機および空気調和機の配
管構造を簡略化することができる効果がある。
【0146】すなわち、上記暖房運転時あるいは冷房運
転時に、上記弁ベース14の下面に開口する第1あるい
は2の接続用ポート15、17が上記ケース1内に直接
開放することとなるから、高圧ガス用配管が不要にな
る。また、このことに伴い従来高圧ガス用配管に必要だ
った防振措置が不要になる。
【0147】さらに、上記切換弁3は、従来例の往復式
の摺動弁を用いるものではないから、作動用の電磁弁が
不要となり、これに伴って従来の切換弁と電磁弁との接
続に必要だった毛細管(小径の銅製管)が不要になる。
【0148】したがって、空気調和機の配管を簡略する
ことができる。また、配管を少なくすることができるこ
とから、切換弁3を内蔵した流体空気調和機の製造が容
易になる。
【0149】また、この毛細管の変形による故障を考慮
する必要がなく、信頼性の高い流体圧縮機を得ることが
できる効果もある。
【0150】第2に、切換弁内蔵形の流体圧縮機が大型
化することを有効に防止できる効果がある。
【0151】すなわち、この圧縮機のケース1内に内蔵
された切換弁3は、従来例の直動式の四方切換弁と異な
り弁体24を回転させることで流路を切り換えるタイプ
のものであり、かつ、このケース1内の圧力を利用して
上記弁体24を回転駆動するものである。
【0152】従って、駆動手段を含む切換弁3全体を小
型化することができるから、この切換弁3を流体圧縮機
のケース1内に組み込むことが容易であり、また、この
流体圧縮機が大型化することもない。
【0153】第3に、弁体24を駆動する手段の構成
が、小型で簡略なものであり、メンテナンスも容易に行
える効果がある。
【0154】すなわち、この発明では、弁体24を駆動
するための手段を、流体圧縮機の圧縮機構2を駆動する
ための電動機7を利用し、この電動機7の駆動軸10と
弁体24を駆動するための圧力を切り換えるシャフト2
5とを磁気カップリング50およびこのカップリング5
0からの駆動力を一方向のみに伝達する駆動板51及び
規制手段52とにより連結することで構成した。
【0155】このような構成によれば、別に電磁弁等の
駆動源を設ける場合と比較して構成が簡易である。ま
た、弁体24を直接回転駆動するのではなく、圧力導入
シャフト25を回転駆動するものであるから、その回転
伝達力は弱くてもよく、従ってこの磁気的カップリング
50に設けられる磁石60、61は比較的磁力の弱いも
ので十分である。従って、磁気的カップリング50とし
て大型のものを採用する必要はなく、また通常運転時に
上記電動機7側に加わる負荷(磁力によるブレーキ力)
を非常に小さくすることができる効果もある。
【0156】第4に、上記切換弁3を含めたこの流体圧
縮機の制御が容易に行える効果がある。
【0157】すなわち、前述したように、上記圧縮機構
2を作動させる電動機7を逆転させることで上記弁体2
4の切換を行わせるようにしたので、この電動機7を制
御するのみで通常の運転と切り換えとを含むすべての制
御が行える。従って、制御が非常に易になると共に、配
線構造も従来の流体圧縮機と同じでよい。従って、蓋体
1a以外の部品は、従来の流体圧縮機と共通の部品を使
用することもできる。
【0158】また、前記構成によれば、通常運転時に
は、何らの制御を行わなくても前記弁体24の切換位置
を維持することができる。したがって、スプリングと電
磁石とにより摺動弁の位置を維持していた従来例と異な
り、そのための構成や制御が不要になる。
【0159】第5に、上記切換弁3は、上記弁ベース1
4の材質として、炭素鋼、ステンレス鋼、非鉄金属を採
用し、弁体24の材質としてPPSなどの合成樹脂材、
または磁器(セラミックス)を採用するようにした。
【0160】このように材料を選定することで、上記弁
体24と弁ベース14との間の耐摩耗性を向上させるこ
とが可能になる。また、上記弁体24と弁ベース14と
が、上記磁気的カップリング50からの磁力により互い
に吸着してしまうということが防止できるので、上記弁
体24の駆動を容易かつ確実に行える効果がある。
【0161】次に、この発明の第2の実施形態を、図1
5、図16を参照して説明する。なお、以下の実施形態
の説明においては、前記第1の実施形態と同一の機能を
奏する構成要素には、できるだけ同一符号を付してその
説明は省略する。
【0162】この第2の実施形態に係る流体圧縮機は、
前記第1の実施形態の切換弁3の弁体24に、図15に
80で示す圧力バックアップ手段を設けてなるものであ
る。
【0163】この圧力バックアップ手段80は、この図
及び図16に示すように、上記弁体24の下面に設けら
れ、前記下板29に対向する凹陥部81と、この凹陥部
81と上記連通通路40とを連通させる通孔82とから
なる。
【0164】このような構成によれば、上記弁体24
は、上記連通通路40から上記凹陥部81に導入された
低圧によってバックアップされるから、上記弁体24の
上記弁ベース14に対する押し付け力を緩和することが
できる。従って、上記弁体24と弁ベース14間の摩擦
力を小さくすることができるから、弁体24の切り換え
を迅速に行える効果がある。
【0165】すなわち、上記弁体24と弁ベース14間
の摩擦力を小さくすることによって、上記圧力動作室4
4内の差圧による駆動力が、比較的早い段階で上記摩擦
力よりも大きくなるので、上記切り換えを前記第1の実
施形態よりも早期に行うことが可能になる。
【0166】次に、第3の実施形態について図17およ
び図18を参照して説明する。
【0167】前記第1の実施形態は、弁体24をその上
面を前記弁ベース14の下面に密着させた状態で保持し
ていたが、この第3の実施形態は、図に83で示す弁体
を上記ケース1の蓋体1aに固定された弁ベース84に
回転自在に外挿されてなるものである。
【0168】この弁ベース84には、図18(a)に示
すように、前記第1の実施形態と同様に、第1の接続用
ポート15、低圧ガス用ポート16及び第2の接続用ポ
ート17が周方向に55°間隔で設けられ、このケース
1の外部に開口している。そして、各ポート15〜17
は、前記第1の実施形態と同様にそれぞれ室内熱交換器
22、圧縮機構2、室外熱交換器23に配管接続されて
いる(図示しない)。
【0169】また、これらのポート15〜17は、図1
7で示すように、上記ケース1内でL字状に折り曲げら
れ、この図及び図18(a)に示すようにこの弁ベース
84の外周面に開口している。なお、図17には、前記
低圧ガス用ポート16のみを示している。
【0170】この弁ベース84の中央部には、前記低圧
ガス用ポート16と図に86で示す第1の細孔(低圧導
入孔)によって連結されてなる低圧ガス用孔87が形成
されている。この低圧ガス用孔87には、図に88で示
す圧力導入シャフトが挿入されている。
【0171】この圧力導入シャフト88は、上記細孔8
6の設けられた高さに、図18(a)に88aで示すよ
うに半周にわたって設けられた切欠通路(低圧導入孔)
を有する。そして、この切欠通路88aは、この圧力導
入シャフト88が180°回動駆動されることで、この
図18(a)と図18(b)に示すように向きが切り換
えられるようになっている。
【0172】この圧力導入シャフト88及び上記切欠通
路88aは、上記第1の細孔86を、図18(a)に9
0、91で示す第2の細孔あるいは第3の細孔(低圧導
入孔)に選択的に連通させる機能を有する。
【0173】また、一方、前記弁体83には、この図に
示すように、上記弁ベース84の外周面に開口する前記
各ポート15〜16のうち隣り合う2つのポートどうし
を選択的に連通させる連通通路93と、他の1つのポー
トをこの弁体83の外部(ケース1内)に開放させる第
1、第2の連通孔94、95とが設けられている。
【0174】また、この弁体83は、上記連通通路93
から周方向に略180°離れた位置に、図に96で示す
圧力動作室が設けられている。この圧力動作室96は、
前記第1の実施形態と同様に、この弁体83の必要回動
角度に対応する長さで設けられており、上記弁ベース8
4から突設された仕切板97(仕切手段)により2つの
部屋96a、96bに仕切られるようになっている。
【0175】この上記仕切板97は、上記弁体83に設
けられた挿入孔98に挿入されており、この挿入孔98
内に配設されたスプリング99によって上記弁体83に
押し付けられる方向に付勢されている。
【0176】また、この圧力動作室96の周方向両端に
は、前記第1の実施形態と同様に、高圧予備室100、
101が設けられている。各圧力予備室100、101
には、この弁体83の外周面に連通し上記圧力動作室9
6内にケース1内の高圧を導入する高圧用細孔102、
103(高圧導入孔)が設けられている。
【0177】そして、図18(b)に示すように、上記
圧力導入シャフト25が180°回動駆動されること
で、上記低圧ガス用ポート16内の低圧が上記第1の細
孔86から圧力導入シャフト88の切欠溝88a及び上
記第2の細孔90を通してこの圧力動作室96の一方の
部屋96a内に導入されると、この圧力動作室96内に
は、上記仕切板97を挟んで圧力差が生じることとな
る。このことにより、上記弁体83は、低圧側の部屋9
6aを無くす方向、すなわち、図に矢印で示す方向に回
動することとなる。
【0178】そして、図18(c)に示すように、上記
仕切板97が上記圧力動作室96の端面に当接したなら
ば、この弁体83の回動は停止される。また、このと
き、この図に示すように低圧側と連通する第2の細孔9
0は、上記弁体83の内面と対向し閉塞されることとな
るから、この低圧がケース1内に漏れることはない。
【0179】なお、この圧力導入シャフト88を駆動す
るための駆動手段26(50〜52)及び、この切換時
の上記電動機7の制御方法は、上記第1の実施形態と同
様であるのでその説明は省略する。
【0180】このような構成によっても、上記電動機7
を逆転させることで、圧力差により上記弁体83を回動
駆動でき、流路を切り換えることができるから前記第1
の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0181】次に、第4の実施形態について図19、図
20を参照して説明する。
【0182】この第4の実施形態は、前記第1の実施形
態の切換弁3と類似する構成を有するものであり、ケー
ス1の蓋体1aに固定された弁ベース110の下面に弁
体111が回動自在に設けられているものである。
【0183】しかし、この実施形態の弁体111は、圧
力導入シャフト112を回転中心として取り付けられ、
かつ、図20(a)に示すように、上記弁ベース110
に形成された3つのポート15〜17のうち隣り合う2
つのポートを連通させる連通路113が設けられた連通
部111aと、この連通部111aと一体に形成され上
記圧力導入シャフト112に保持される保持部111b
とからなる形状をなす。
【0184】この保持部111bには、図に114で示
す圧力動作室が設けられており、この圧力動作室114
の両端には、前記第1の実施形態と同様に高圧予備室1
15、116及びこれらをケース1内に連通させる高圧
用細孔117、118(高圧導入孔)が設けられてい
る。
【0185】なお、図19に120で示すのは、上記弁
体111の下面を保持する下板であり、この下板120
は、図に121で示すスペーサによって所定の間隔を存
した状態で上記弁ベース110に固定されている。
【0186】また、同図に122で示すのは、前記圧力
動作室114を図20(a)、図20(c)に示すよう
に2つの部屋114a、114bに仕切る仕切部材(仕
切手段)であり、この仕切部材122は前記弁ベース1
10に固定されている。すなわち、前記第1の実施形態
においては、前記圧力導入シャフト25が仕切手段を兼
ねていたが、この実施形態では別体として設けられてい
るものである。
【0187】また、前記弁ベース110の下面には、図
19に示すように、上記低圧ガス用ポート16内の低圧
を上記圧力導入シャフト112に導く第1の細孔123
(低圧導入孔)が設けられている。
【0188】そして、上記圧力導入シャフト112に
は、図20(a)に示すように、上記第1の細孔123
と連通する切欠通路112a(低圧導入孔)が周方向に
略半周に亘って設けられており、上記弁体111の上面
には、この切欠溝112aと連通し上記圧力動作室11
4に低圧を導入する第2、第3の細孔125、126
(低圧導入孔)が設けられている。上記切欠溝112a
は、上記圧力導入シャフト112が180°回動駆動さ
れることで、図20(a)、図20(b)に示すように
上記第2、第3の細孔125、126に選択的に連通す
るようになっている。
【0189】なお、上記圧力導入シャフト112を駆動
するための駆動手段26は、図19に示すように前記第
1の実施形態と同様であるから、その説明は省略する。
【0190】このような構成によれば、図20(a)に
示す状態から、上記圧力導入シャフト112を180°
回動させて図20(b)の状態にすると、上記切欠溝1
12aによって上記第1の細孔123と第2の細孔12
5とが連通し、上記低圧ガス用ポート16(連通通路1
13)内の低圧が上記圧力動作室114の一方の部屋1
14a内に導入される。
【0191】このことによってこの圧力動作室114内
には、上記仕切部材122を挟んで圧力差が生じるか
ら、この圧力差によって、上記弁体111は上記低圧側
の部屋114aを無くす方向、すなわち、図20(b)
に矢印で示す方向に回動することとなる。
【0192】そして、このことによって、図20(c)
に示すように、上記仕切部材122が上記圧力動作室1
14の他端に当接すると、この弁体111の回動は停止
する。そして、このとき、同図に示すように上記圧力導
入シャフト112の切欠溝112aと上記第2の細孔1
25との連通状態が解除される。
【0193】このことで、上記弁体111による流路切
換を行うことができる。
【0194】このような構成によっても、上記電動機7
を逆転させることで、圧力差により上記弁体111を回
動駆動でき、流路を切り換えることができるから前記第
1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0195】次に、この発明の第5の実施形態を図21
および図22を参照して説明する。
【0196】この第5の実施形態の流体圧縮機は、前記
第4の実施形態の切換弁の弁体111に、前記第2の実
施形態と同様にこの弁体111の下面を圧力バックアッ
プする圧力バックアップ手段130を有するものであ
る。従って、前記第4の実施形態と同一の構成要素につ
いては同一の符号を付して説明を省略する。
【0197】すなわち、上記弁体111の下面には凹陥
部131が設けられ、この凹陥部131と上記連通通路
113を連通させる通孔132が設けられている。
【0198】このような構成によれば、上記連通通路1
13内の低圧が上記凹陥部131に導かれ上記下板12
0の上面に作用するから、この弁体111が上記弁ベー
ス110に押し付けられる力が弱くなる。このことによ
って、弁体駆動時におけるこの弁体111と弁ベース1
10間の摩擦力を低減することができ、前記第2の実施
形態と同様により早期に上記弁体111の切換動作を行
わせることができる次に、第6の実施形態の流体圧縮機
を、図23および図24を参照して説明する。
【0199】この第6の実施形態の流体圧縮機は、前記
第5の実施形態の弁体111の下面に、前記圧力バック
アップ手段130の凹陥部131を気密にシールするシ
ールリング133が嵌挿されてなるものである。
【0200】このような構成によれば、上記弁体111
の下面に導入された低圧が上記ケース1内に漏れること
を確実に防止でき、この流体圧縮機の効率低下を確実に
防止できる効果がある。
【0201】次に、第7の実施形態を図25及び図26
を参照して説明する。
【0202】この第7の実施形態の流体圧縮機は、図1
9に示す第4の実施形態の流体圧縮機と類似する構成を
有するものであり、前記第4の実施形態においては、弁
体111に設けられた前記連通通路121と圧力動作室
114は上記圧力導入シャフト112を挟んで配置され
ていたが、この実施形態の弁体111´では、図25に
示すように、圧力動作室114´は、圧力導入シャフト
112´に対して前記連通通路121と同じ側でかつ上
記連通通路121の下側に設けられてなる。
【0203】図26(a1)〜(a2)は、図25にお
けるVII−VII線に沿う横断面図であり、また、図
26(b1)〜(b1)は、図25におけるVIII−
VIII線に沿う横断面図である。なお、(a1)と
(b1)、(a2)と(b2)、(a3)と(b3)
は、それぞれ同じ運転状態を示すものである。
【0204】図26(b1)に示すように、上記弁体1
11´には、上記連通通路121と前記圧力導入シャフ
ト112´とを連通させる第1の細孔135(低圧導入
孔)が形成され、上記圧力導入シャフト112´には、
図25に示すようにこのシャフト114´の中心軸に沿
う圧力導入孔136(低圧導入孔)が設けられている。
図26(b1)に示すように、上記圧力導入シャフト1
14´には、この圧力導入孔136を上記第1の細孔1
35に連通させるための切欠137が設けられている。
【0205】この切欠137は、180°離間した位置
にそれぞれ設けられ、この圧力導入シャフト114´が
180°回動駆動された場合であっても上記第1の細孔
135を上記圧力導入孔136に連通させるようになっ
ている。
【0206】一方、この弁体111´の下部には、図2
6(a1)に示すように、上記圧力導入シャフト112
´と前記圧力動作室114´とを連通させる第2、第3
の細孔139、140(低圧導入孔)が設けられてい
る。上記圧力導入シャフト112´には、図に141で
示す切欠溝が半周に亘って設けられており、この切欠溝
141は上記圧力導入孔136に連結されている。
【0207】そして、この上記切欠溝141は、この圧
力導入シャフト112´が180°回動駆動されること
で、前記第2あるいは第3の細孔139、140と選択
的に連通するようになっており、このことで、いずれか
一方の細孔139、140を通じて上記圧力動作室11
4´内に低圧を導入するようになっている。
【0208】なお、この圧力動作室114´の両端部に
は、高圧予備室144、145及びこの高圧予備室14
4、145内に高圧を導入する高圧導入細孔146、1
47が形成されている。
【0209】また、上記圧力動作室114´は、図に1
42で示す仕切部材によって2つの部屋114a、11
4bに仕切られている。そして、この仕切部材142
は、図26(a1)の状態で、上記第2の細孔139を
閉塞し、図26(a3)の状態で上記第3の細孔140
を閉塞するように構成されている。
【0210】なお、上記圧力導入シャフト112´の駆
動手段は、前記第1の実施形態と同様であるから、その
説明は省略する。
【0211】次に、この実施形態の切換弁における切り
換え動作について説明する。
【0212】いま、図26(a1)、(b1)におい
て、上記弁体111´は暖房ポジションに保持されてい
る。この状態では、前記低圧ガス用ポート16は、前記
第1の細孔135及び上記圧力導入シャフト112´を
通じて前記第2の細孔139に連通しているが、前述し
たように、この第2の細孔139は前記仕切部材142
によって閉塞されているので、この圧力動作室114´
の一方の部屋114a内には低圧は導入されない。従っ
て、この圧縮機は(b1)に示す暖房ポジションを保っ
た状態で継続運転される。
【0213】ついで、上記電動機7を停止させた後、逆
回転させ、上記圧力導入シャフト112´を180°回
動させると、図26(a2)、(b2)に示すように、
上記低圧ガス用ポート16は前記第1の細孔135及び
上記圧力導入シャフト112´の圧力導入孔136を通
じて前記第3の細孔140に連通する。従って、上記低
圧ガス用ポート16内の低圧は、この圧力動作室114
´の一方の部屋114a内に導入される。
【0214】このことで、上記圧力動作室114内に
は、前記仕切部材142を挟んで圧力差が生じることと
なるから、低圧側の部屋114aをなくす方向に、すな
わち同図(b2)、(a2)に矢印で示す方向に上記弁
体111´は回動する。
【0215】そして、前記弁体111´は図26(a
3)に示すように、上記仕切部材142が前記圧力動作
室114´の他端部に当接するまで回動し、この状態
で、上記第3の細孔140はこの仕切部材142によっ
て閉塞され、この圧力動作室114内への低圧の導入は
停止されることとなる。
【0216】このようにして弁体111´が回動駆動さ
れると、図26(b3)に示すように前記第1の接続用
ポート15と上記低圧ガス用ポート16とが前記弁体1
11´の連通通路121よって接続され、前記第2の接
続用ポート17がケース1内に開放するから、この流体
圧縮機は、冷房あるいは除霜のポジションに切り換えら
れることとなる。
【0217】このような構成によっても前記第1の実施
形態と略同様の効果を得ることができる。
【0218】次に、この発明の第8の実施形態について
図27〜図29を参照して説明する。
【0219】この第8の実施形態の切換弁143は、前
記第1〜第7の実施形態の切換弁3と異なり直動式のも
のである。
【0220】すなわち、第1〜第7の実施形態では、弁
ベース14には前記第1〜第3のポート15〜17が円
周上に配設され、前記弁体24を回動駆動することで前
記ポート15〜17の切り換えを行っていた。これに対
し、この第8の実施形態では、図27に示すように、弁
ベース144に設けられた3つのポート15〜17は直
線上に並列に配設され、図に示す弁体145を直線往復
的に駆動することで、この弁体145に設けられた連通
路146によって上記3つのポート15〜17のうち隣
り合う2つのポートを互いに連通させるものである。
【0221】また、前記第1〜第7の実施形態では、前
記圧力動作室44は弁体24に設けられており、この圧
力動作室24を仕切る仕切部材( 圧力導入シャフト2
5)は前記弁ベース14に取着されていた。これに対
し、この実施形態では、圧力動作室を構成する2つの部
屋は図27に148、149に示すように上記弁ベース
144に固定されたホルダ150に形成されている。ま
た、図に151で示すのがこの実施形態の仕切部材であ
り、上記弁体145の下面に取着され、両端部151
a、151bを上記2つの部屋148、149に挿入さ
せてこれらの部屋を区画している。
【0222】また、この仕切部材151の下面には、上
記圧力バックアップ部材152が設けられている。この
圧力バックアップ部材152は、上記ホルダ150の下
端に固定された下板153の上面に摺動自在に保持され
ている。そして、上記圧力バックアップ部材152に
は、上記下板153の上面に対向する凹陥部154が設
けられ、この凹陥部154は、上記弁体145の連通溝
146と図に155で示す接続管を介して連通してい
る。したがって、この凹陥部154内には、前記連通溝
146内の低圧が導入されるようになっている。また、
前記接続管155は、前記弁体145、仕切部材151
及び圧力バックアップ部材152とを連結し、一体に固
定する機能も奏する。
【0223】また、上記下板153には、圧力導入シャ
フト157が垂直軸線回りに回転自在に保持されてい
る。この圧力導入シャフト157は、上記圧力バックア
ップ部152の凹陥部154内に導入された低圧を、前
記圧力導入室を構成する各部屋148、149に選択的
に導入する機能を有するものであり、上端面を上記下板
153の上面に露出させかつ、上記圧力バックアップ部
材152が左右に駆動された場合であっても常に上記凹
陥部154内に位置させるように構成されている。
【0224】この圧力導入シャフト157には、図に1
58で示す圧力導入孔(低圧導入孔)が形成されてい
る。この圧力導入孔158の一端は、この圧力導入シャ
フト157の上端面に開口し、他端はこの圧力導入シャ
フト157の外周面に開口している。
【0225】そして、上記下板153及びホルダ150
には、前記圧力導入シャフト157が180°回動駆動
されることで、前記圧力導入孔158と連通する第1、
第2の細孔159、160(低圧導入孔)が設けられて
いる。この第1、第2の細孔159、160は、上記下
板153から上記ホルダ150に亘って設けられ、この
ホルダ150に設けられた前記一方および他方の部屋1
48、149に連通するように形成されている。なお、
この2つの部屋148、149には、前記第1〜第7の
実施形態と同様に、この部屋内にケース1内の高圧を導
入するための高圧用細孔161、162が設けられてい
る。
【0226】また、この圧力導入シャフト157を回動
駆動するための手段26は、前記下板153の下面に設
けられていて、前記第1の実施形態と同様の構成を有す
る。すなわち、前記電動機7が正回転している時には、
前記回転規制手段52が圧力導入シャフト157の回動
を規制し、この電動機7が逆回転させることで、この電
動機7の駆動力を磁気的カップリング50及び駆動板5
1を介して上記圧力導入シャフト157に伝達し、この
圧力導入シャフト157を180度回動させるようにな
っている。
【0227】次に、この流体圧縮機における切換弁の切
換動作について説明する。
【0228】今、図27に示す状態では、上記低圧ガス
用ポート16と第2の接続用ポート17とが前記弁体1
45の連通通路146を介して連通し、第1の接続用ポ
ート15はケース1内に連通している。したがって、こ
の状態は、図9( a) と同じであり、上記電動機7を正
回転させ前記圧縮機構2を作動させることにより、この
空気調和機は暖房運転を行う。
【0229】前述したように、この電動機7が正回転を
行っている場合には、上記圧力導入シャフト157の回
転は規制されている。そして、この圧力導入シャフト1
57の圧力導入孔158は、前記第2の細孔160を通
して前記他方の部屋149に連通しているから、上記圧
縮運転が行われていることにより、上記連通通路146
内の低圧が上記他方の部屋149に作用している。これ
に対して、前記一方の部屋148には前記高圧導入細孔
161によってケース1内の高圧が導入されているか
ら、この2つの部屋148、149の圧力差によって前
記仕切部材151は図に矢印に示す方向に付勢され、こ
の切換ポジションでの運転が継続される。
【0230】次に、この暖房運転中に上記室外熱交換器
の除霜を行う必要性が生じた場合には、上記電動機7を
停止させた後、図14( b) 〜( d) に示すように、上
記電動機7をその回動角度を検出しながら逆転させる。
このことで、上記圧力導入シャフト157が約180度
回動駆動され、図28( a) に示すように、上記圧力導
入孔158は、前記一方の部屋148に連結された第2
の細孔159に連通する。
【0231】このことで、前記暖房運転の場合とは逆
に、前記一方の部屋148が上記他方の部屋149より
も低圧となるから、この差圧によって上記仕切部材15
1は上記一方の部屋148側へ付勢される。このことに
より、上記弁体145は図28( b) に示すように切り
換えられ、前記低圧ガス用ポート16は第1の接続用ポ
ート15と連通し、前記第2の接続用ポート17はケー
ス1内に連通する。
【0232】ついで、上記電動機7を正方向に回転させ
ることで圧縮運転を行わせると、上記ケース1内の高圧
高温ガスは上記第2の接続用ポート17から上記室外熱
交換器に導入されるから、室外熱交換器の除霜が行われ
る。
【0233】すなわち、この第8の実施形態によれば、
前記第1〜第7の実施形態と同様に、前記電動機7を正
回転及び逆回転させることで、上記切換弁を含めたこの
圧縮機の全ての制御が行える。
【0234】したがって、前記第1の実施形態と同様同
様の効果を得ることができる。
【0235】次に、この発明の第9、第10の実施形態
について、それぞれ、図29、図30を参照して説明す
る。
【0236】第9の実施形態の流体圧縮機は、図29に
示すようなものであり、前記第1の実施形態の切換弁と
略同じ構成を有するものであるが、この第1の実施形態
と異なり、この第9の実施形態の磁気的カップリング5
0´には電動機側ロータが設けられていない点で異なる
ものである。
【0237】すなわち、この実施形態では、上記電動機
7のロータ7b(回転ロータ)自体が、磁気的カップリ
ング50´の電動機側ロータとして機能するものであ
り、そのため、この実施形態では、上記電動機7のロー
タ7bと前記磁気的カップリング50´の弁側ロータ5
5は、非接触の状態で所定の隙間を介して対向してい
る。
【0238】このような構成であっても、上記電動機7
の回転力を上記切換弁側に伝達することができるから、
前記第1の実施形態と略同様の効果を得ることができ
る。一方、図30で示す第10の実施形態は、第8の実
施形態の流体圧縮機の磁気的カップリング50´を前記
第9の実施形態と同様に構成したものであり、その要旨
とするところは、この第9の実施形態と同様である。
【0239】また、図31に示すのは第11の実施形態
である。
【0240】この第11の実施形態では、電動機7に接
続された圧縮機構は、ケース1内に満たされる低圧流体
を吸い込んで圧縮し、高圧流体をケース外に吐出するも
のである。吐出された高圧流体は、吐出管を通って切換
弁の3つのポートの内、中央に位置する高圧ガス用ポー
ト16’に入る。
【0241】そして、この高圧ガス用ポート16’に流
入した高圧流体は、例えば、冷房時には、上記弁体14
5に形成された連通通路146が第2の接続用ポート1
7’に接続され、冷凍サイクルを循環して低圧になった
後、第1の接続ポート15からケース1内に戻されるよ
うになっている。
【0242】この第11の実施形態では、上記第1〜1
0の実施形態とは、ケース内と弁体145の連通通路1
46の圧力関係が逆になることから、圧力導入シャフト
によって圧力動作室に導入される圧力関係も同様に逆に
なる。
【0243】なお、この発明は、以上に説明した第1〜
第10の実施形態のみに限定されるものではなく、その
要旨を変更しない範囲で種々変形可能である。
【0244】例えば、第1の実施形態では、弁体24の
材質は、PPSなどの合成樹脂を採用しているが、弁体
24そのものは金属材料を用い、この弁体24と弁ベー
ス14とが摺接する面に合成樹脂を介在させるか、どち
らか一方の面に合成樹脂をコーティングさせてもよい。
【0245】また、第1の実施形態では、図10に示す
ように、ロータ55に設けられる永久磁石60,61
は、保持部材55,57とヨーク58,59によって挟
持固定されているが、これに代えて、永久磁石を合成樹
脂からなるヨークと保持部材を一体に成形して、永久磁
石の全面を合成樹脂で覆った構成にしてもよい。
【0246】また、第1の実施形態では、複数個からな
る永久磁石を45°のピッチで分割して円盤状に配置し
ているが、この永久磁石を一体成形して一個とし、等角
度に分割された扇形に磁化してもよい。
【0247】また、第1〜第10の実施形態では、切換
弁がケース内に収容されているが、切換弁をケース外表
面に取付けてもよい。この場合には、ケース上端開口を
閉塞する蓋体の外側に切換弁を配設し、内側に第1の磁
気発生手段を配設するように構成すれば、蓋体をケース
上端開口に取付けた際に、第1及び第2の磁気発生手段
が対向して磁気的結合手段を構成することができる。
【0248】さらに、上記一実施例では、上記圧縮機構
2は、シリンダ8内でローラ状のピストン9を偏心回転
させるロータリ式のものであったが、これに限定される
ものではない。例えば、旋回スクロール翼と非旋回スク
ロール翼とを組み合わせて圧縮空間を形成し、上記旋回
スクロールを非旋回スクロールに対して旋回させること
で上記圧縮空間内の流体を圧縮するスクロール形圧縮機
構であっても良い。要は、ケース1内が圧縮後の高圧ガ
スで満たされるタイプのものであれば良い。
【0249】
【発明の効果】この発明によれば、切換弁を備えた流体
圧縮機において、圧縮機構を駆動するための電動機を切
換弁の切換作動源とすることができるから、この切換弁
を駆動するための電磁弁等を設ける必要がなく、この流
体圧縮機をコンパクトに構成することができる。
【0250】また、電動機を制御するのみで、圧縮機構
の運転及び切換弁による流路の切り換えを行うことがで
きるから、切換弁を備えた流体圧縮機の制御系統を簡略
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す縦断面図。
【図2】同じく、上面図。
【図3】同じく、切換弁を示す縦断面図。
【図4】同じく、切換弁の組立順序を示す組立図。
【図5】同じく、切換弁の弁ベースを示す平面図、側面
図および下面図。
【図6】同じく、圧力導入シャフトを示す縦断面図。
【図7】同じく、弁体を示す平面図及び縦断面図。
【図8】同じく、カラーを示す一部断面を有する平面図
及び縦断面図。
【図9】同じく、切換弁の切り換え動作を示す工程図。
【図10】同じく、磁気的カップリングの弁側ロータを
示す上面図、縦断面図及び下面図。
【図11】同じく、駆動板を示す平面図及び縦断面図。
【図12】同じく、スプリングを示す平面図及び側面
図。
【図13】同じく、保持板を示す平面図及び縦断面図。
【図14】同じく、圧力導入シャフトを駆動する駆動手
段の駆動工程を示す工程図。
【図15】第2の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図16】同じく、弁体を示す上面図。
【図17】第3の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図18】同じく、切換弁の切り換え動作を示す工程
図。
【図19】第4の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図20】同じく、切換弁の切り換え動作を示す工程
図。
【図21】第5の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図22】同じく、弁体を示す上面図。
【図23】第6の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図24】同じく、弁体を示す上面図。
【図25】第7の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図26】同じく、切換弁の切り換え動作を示す工程
図。
【図27】第8の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図28】同じく、切換弁の切り換え動作を示す工程
図。
【図29】第9の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部分
を拡大して示す縦断面図。
【図30】第10の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部
分を拡大して示す縦断面図。
【図31】第11の実施形態の流体圧縮機の切換弁の部
分を拡大して示す縦断面図。
【符号の説明】
1…ケース、1a…蓋体、2…圧縮機構、3…切換弁、
13…制御部(制御手段)、24…弁体、25…圧力導
入シャフト(仕切部材)、14…弁ベース、26…シャ
フト駆動機構(弁体駆動手段)、31…第1の圧力導入
孔(低圧導入孔)、38…第2の圧力導入孔(低圧導入
孔)、45…第1の高圧導入用細孔(高圧導入孔)、4
6…第2の高圧導入孔(高圧導入孔)、40…連通通
路、44…圧力動作室、44a…一方の部屋、44b…
他方の部屋、50…磁気的カップリング、52…規制機
構、54…電動機側ロータ(磁気発生手段)、55…弁
側ロータ(磁気発生手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F25B 41/04 F25B 41/04 B (72)発明者 井手 伸一 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 笹原 豊 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内 (72)発明者 三浦 一彦 静岡県富士市蓼原336番地 株式会社東芝 富士工場内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケース内に収納された圧
    縮機構と、この圧縮機構を駆動する電動機と、上記ケー
    スに流入あるいは流出する流体の流路を切り換える切換
    弁とを有する流体圧縮機において、 上記切換弁に設けられ、流体の流路を切り換える弁体
    と、 上記電動機の駆動力を上記切換弁に伝達する磁気的結合
    手段と、 この磁気的結合手段の駆動力を上記弁体に伝達する弁体
    駆動手段を備えたことを特徴とする流体圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の流体圧縮機において、 上記磁気的結合手段は、切換弁に接続された第1の磁気
    発生手段と、電動機のロータに接続された第2の磁気発
    生手段とを回転可能に対向させたことを特徴とする流体
    圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の流体圧縮機において、 上記第2の磁気発生手段は、電動機のロータに配設され
    た永久磁石を兼用するものであることを特徴とする流体
    圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の流体圧縮機におい
    て、 上記第1の磁気発生手段と第2の磁気発生手段との間に
    吸引力又は反発力を、第2の磁気発生手段とこの磁気発
    生手段に接続された電動機の回転軸及びロータとの合計
    質量よりも小さい値に設定したことを特徴とする流体圧
    縮機。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の流体圧縮機におい
    て、 上記第1の磁気発生手段は、その外径寸法が電動機のス
    テータのコイルエンドの内周径寸法よりも小さく設定さ
    れ、且つ上記コイルエンドの内側に入り込んで配設され
    ていることを特徴とする流体圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の流体圧縮機において、 上記弁体駆動手段は、上記切換弁に設けられ、上記圧縮
    機構によって圧縮された高圧流体を導く圧力動作室と、
    この圧力動作室を2つの部屋に区画する仕切手段と、こ
    の区画された圧力動作室の一方に高圧流体の圧力よりも
    低い低圧を導入し部屋間に生じる圧力差によって弁体を
    移動自在に駆動する圧力導入切換手段とを備えたことを
    特徴とする流体圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の流体圧縮機において、 上記圧力導入切換手段は、回動自在に保持され、回動す
    ることによって上記圧力動作室の一方の部屋あるいは他
    方の部屋に選択的に低圧を導入し、圧力差によって上記
    弁体を駆動する圧力導入部材であることを特徴とする流
    体圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の流体圧縮機において、 上記弁体駆動手段は、上記圧力動作室の上記弁体の駆動
    方向に沿う両端部に設けられ、上記圧力動作室の低圧が
    導入されていない部屋にケース内の高圧を導入する高圧
    導入孔を備えたことを特徴とする流体圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の流体圧縮機において、 上記圧力動作室は、弁体に設けられ、上記仕切手段は弁
    体の駆動方向に移動不能に保持されていることを特徴と
    する流体圧縮機。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の流体圧縮機において、 上記仕切手段は、上記圧力動作室内に挿入された上記圧
    力導入部材であることを特徴とする流体圧縮機。
  11. 【請求項11】 請求項6又は7記載の流体圧縮機にお
    いて、 上記切換弁は、上記圧縮機構に配管接続される低圧流体
    用ポートと、この低圧流体用ポートに流通する低圧流体
    から低圧を取り出し上記圧力導入切換手段へ導入する低
    圧導入孔とを備えたことを特徴とする流体圧縮機。
  12. 【請求項12】 請求項1又は6記載の流体圧縮機にお
    いて、 上記切換弁は、上記ケースに取付けられ、ゲート外へ通
    じる3つのポートが形成されてなる弁ベースを有し、こ
    の弁ベースの3つのポートの開口面に摺接する状態で移
    動自在に保持され、上記3つのポートのうち隣り合う2
    つのポートを互いに連通させてなる連通通路を有す弁体
    を備えたことを特徴とする流体圧縮機。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の流体圧縮機におい
    て、 上記切換弁は、弁体の回動により弁ベースに形成された
    ポートの流路を切り換えるものであることを特徴とする
    流体圧縮機。
  14. 【請求項14】 請求項12記載の流体圧縮機におい
    て、 上記切換弁は、弁体の往復動により弁ベースに形成され
    たポートの流路を切り換えるものであることを特徴とす
    る流体圧縮機。
  15. 【請求項15】 請求項12記載の流体圧縮機におい
    て、 上記弁ベースを金属材料とし、この弁ベースに当接する
    弁体を、合成樹脂材としたことを特徴とする流体圧縮
    機。
  16. 【請求項16】 請求項12記載の流体圧縮機におい
    て、 上記弁ベースあるいは上記弁体が互いに摺接するどちら
    か一方の面に合成樹脂材を形成したことを特徴とする流
    体圧縮機。
  17. 【請求項17】 請求項1記載の流体圧縮機において、 上記弁体駆動手段には、電動機が正回転する場合には上
    記電動機から弁体への駆動力を規制し、電動機が逆回転
    する場合には上記電動機から弁体への駆動力を伝達する
    駆動力制御手段とを備えた流体圧縮機。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の流体圧縮機におい
    て、 上記駆動力制御手段には、電動機が正回転する場合には
    上記圧力導入切換手段の駆動を規制し、電動機が逆回転
    する場合には上記圧力導入切換手段の駆動を行い上記流
    体の流路を切り換える回動規制機構とを備えたことを特
    徴とする流体圧縮機。
  19. 【請求項19】 電動機により駆動される圧縮機構を有
    し流体を吸い込み圧縮し圧縮流体を吐出する流体圧縮機
    と、圧縮前の低圧流体及び圧縮後の高圧流体の流路を切
    り換える切換弁と、この切換弁に接続され流体の熱交換
    を行う第1の熱交換器及び第2の熱交換器を有するヒー
    トポンプ式冷凍サイクルにおいて、 上記切換弁は、上記流体圧縮機のケースに設けられ、流
    体の流路を切り換える弁体と、上記電動機の駆動力を上
    記切換弁に伝達する磁気的結合手段と、この磁気的結合
    手段の駆動力を上記弁体に伝達する弁体駆動手段を備え
    たことを特徴とするヒートポンプ式冷凍サイクル。
  20. 【請求項20】 請求項12記載の流体圧縮機と、第1
    の熱交換器及び第2の熱交換器を有するヒートポンプ式
    冷凍サイクルにおいて、 上記切換弁は、ケース内に収容されてケースに設けられ
    るとともに、流体圧縮機のケース内は上記圧縮機構から
    吐出された高圧流体あるいは圧縮機構に吸い込まれる低
    圧流体によって満たされていることを特徴とするヒート
    ポンプ式冷凍サイクル。
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