JPH09264006A - 防音壁 - Google Patents

防音壁

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Publication number
JPH09264006A
JPH09264006A JP10399196A JP10399196A JPH09264006A JP H09264006 A JPH09264006 A JP H09264006A JP 10399196 A JP10399196 A JP 10399196A JP 10399196 A JP10399196 A JP 10399196A JP H09264006 A JPH09264006 A JP H09264006A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wall
sound
rising
branch
noise
Prior art date
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Pending
Application number
JP10399196A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Watanabe
敏幸 渡辺
Hiroshi Shima
広志 島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Devices Affording Protection Of Roads Or Walls For Sound Insulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防音壁の高さを高くすることなく、騒音低減
効果を上げ、しかも施工が容易かつ迅速に行なえるよう
にする。 【解決手段】 所定間隔で設けた支柱間に壁パネル3を
取付けて本体壁4を構成し、この本体壁4の上端に音源
側へ傾斜する第1の分岐壁6を設けるとともに、音源側
とは反対の側へ傾斜する第2の分岐壁7を設けた防音壁
であって、本体壁4から上方に延びる支柱の両側に第1
及び第2の分岐壁6,7を支持するV字型の支持アーム
2を取付け、支持アーム2の内面側に幅方向略中間に長
手方向に沿った立上部21,22を形成し、支柱1間の
各支持アーム2の内面上にかつ立上部21,22間に遮
音板8をかけわたして取付けて分岐壁6,7を形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、道路、鉄道、工
場等により発生する騒音の防止対策として設けられる防
音壁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、道路、鉄道、工場等により発生す
る騒音の防止対策としては、騒音発生源より直接的に騒
音が伝播するのを防止するため、防音壁を設置すること
が広く採用されている。これは、各種騒音防止対策の中
で防音壁が対策費用が比較的安く、しかも、種々の騒音
発生源に対し効果的であるためである。騒音低減効果を
より大きくするためには、防音壁の高さを高くすること
が必要である。しかし防音壁を高くすると、コストアッ
プになる(高さが高くなればなるほど施工費等が増し、
コストアップになる)。また、日照、景観、眺望、圧迫
感、通風、電波障害、耐風荷重等多くの問題がある。
【0003】さらには直壁だけでは、騒音低減効果が不
十分な場合、図17に示すような防音壁の先端部を騒音
発生源側に「く」の字に折り曲げた先折れ型防音壁10
0、図18に示すような防音壁の先端部を騒音発生源側
に湾曲した湾曲型防音壁101があるが、これらは直壁
以上に、景観、眺望、圧迫感、通風、電波障害、耐風荷
重等が問題となる。最近交通量の増加、車両の高速化に
伴い、環境騒音問題が深刻になり、他に対応策がないの
で、前記の問題点を犠牲にして3m,7m,10mとい
った高さの直壁型防音壁、さらには先折れ型防音壁、湾
曲型防音壁が使われている。
【0004】しかし、これらの防音壁を用いてもこれら
は防音壁の高さに見合った効果しか期待できない。一般
的に、遠方(防音壁より20m程度離れたところ)の位
置では、防音壁の高さを1m増すことにより得られる騒
音低減効果は約1dBである。
【0005】そこで、防音壁の高さを高くすることなし
に、騒音低減効果を増大するために、上方に開口を形成
するように補助壁を設けたY型防音壁が開発された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このY字型防音壁は、
防音壁の高さを高くすることなく、騒音低減効果を上げ
ることができるが、施工の面で問題があった。すなわ
ち、直壁上に傾斜した壁を設けるために施工作業が困難
となり、直壁に一体確実に取り付けられないおそれもあ
り、工期を短縮するのもむずかしかった。
【0007】そこで、この発明は、防音壁の高さを高く
することなく、騒音低減効果を上げ、しかも施工が容易
かつ迅速に行なえる防音壁を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、所定間隔で設けた支柱間に壁パネルを
取付けて本体壁を構成し、この本体壁の上端に音源側へ
傾斜する第1の分岐壁を設けるとともに、音源側とは反
対の側へ傾斜する第2の分岐壁を設けた防音壁であっ
て、本体壁から上方に延びる支柱の両側に第1及び第2
の分岐壁を支持するV字型の支持アームを取付け、支持
アームの内面側に幅方向略中間に長手方向に沿った立上
部を形成し、支柱間の各支持アームの内面上にかつ立上
部間に遮音板をかけわたして取付けて分岐壁を形成した
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
【0010】図1は、支柱1にV字型の支持アーム2を
取付けた状態を示し、この支持アーム2の内面2A,2
B側に幅方向略中間に長手方向に沿った立上部21,2
2を形成してある。また、両内面2A,2B側から立上
り部材23,24を立ち上がらせるとともに、両立上り
部材23,24間を連結部材25で連結してある。立上
り部材23,24は、立上部21,22に交差して固着
してある。支柱1はH鋼を使用し、所定間隔をあけて複
数本設けてある。
【0011】図2に示す実施例では、立上り部材23,
24及び連結部25の上面に立上部26を形成した。ま
た、支持アーム2のV字型の基端側には強度アップのた
めに補強部27を形成した。この実施例では、支持アー
ム2及び立上部26はT字鋼を溶接等により固着し、予
め一体形成しておく。
【0012】図3は、支柱1間に壁パネル3を取付けて
本体壁4を形成し、この本体壁4の上方に延びる支柱1
の両側に支持アーム2を取付け、支柱1間の各支持アー
ム2の内面2A,2B上にかつ立上部21間と立上部2
2間に遮音板5をかけわたして取付け、分岐壁6,7を
形成した状態を示す。図3は、音源側から見た正面図で
あり、第2の分岐壁7は反対側に存在する。支柱1とし
てH鋼を使用するとき、H鋼間に壁パネル3を落とし込
んで数段積み重ねれば、本体壁4を容易に形成すること
ができる。
【0013】図4は、図3のA−A線断面を示し、支柱
1間の各支持アーム2の内面2A,2B上にかつ立上部
21間と22間に遮音板5をかけわたして第1の分岐壁
6及び第2の分岐壁7を形成するとともに、立上り部材
23,24のそれぞれの間に遮音板8をかけわたして再
分岐壁9,10を形成してある。図3及び図4に示す実
施例では図2に示す部材を用いた。
【0014】支持アーム2としては、図5に示すような
H鋼を用いることもできる。立上り部材23,24もH
鋼を使用した。
【0015】少なくとも支持アーム2としてはT字鋼や
H鋼を用いることにより、内面2A,2Bの他に立上部
21,22が形成してあるので、遮音板5は2つの内面
2A,2A間に両端が載置するように設け(反対側の内
面2B,2B間にも同様に遮音板5を載置し)遮音板5
の両端は立上部21,22に突き当てられる。従って、
遮音板5は支持アーム2の内面2A,2B上を滑り落と
していけば良く、滑り落とした後に内面2A,2Bと遮
音板5とをボルト,ナット等で固着すればよい。また、
遮音板5の長手方向の動きは立上部21,22により規
制される。
【0016】図6は、分岐壁6,7及び再分岐壁9,1
0を取付けた場合の上端側の音の伝播を説明するもので
あり、従来の防音壁に比べて再分岐壁9,10の存在に
より回析音は低減される。250Hzオクターブバンド
の騒音発生時の音圧分布は図7に示し、音響インテンシ
ティの分布は図8に示す。図7中の数値の単位はdBで
ある。図8の矢印方向は音のエネルギーの流れる方向を
示し、矢印の長さが長いほど音のエネルギーが大きいこ
とを示している。
【0017】図9は、防音壁を取付けた状態における減
音量(dB)を計測する方法を示し、3.5mの段差の
ついた盛土の道路31の端に夫々の防音壁を長さ100
mにわたって設置して防音効果を測定した。防音壁から
4.5m離れた道路31上にスピーカー32を設置し、
250Hz,500Hz,1KHz,2KHz,4KH
zのオクターブバンドの音を発生させ、道路31の端か
ら20m離れ、地面から1.2mの高さにマイクロフォ
ン33を設置して騒音レベルを測定した。防音壁として
は、地上から高さ2.5mの本体壁のみから成る直壁タ
イプを比較例Cとし、この比較例Cを基準にして以下の
実施例A,Bの各周波数における減音量を測定した。全
高2.5mの再分岐壁9,10を設けないY型防音壁を
実施例Aとし、再分岐壁9,10を両側に設けたものを
実施例Bとした。この測定結果は次の表1に示す通りで
あった。
【0018】
【表1】
【0019】表1から明らかなように、本体壁4のみの
直壁、すなわち比較例Cに比べて分岐壁10,11を設
けた実施例Aの方が防音効果が高く、実施例Aよりも再
分岐壁20を設けた防音壁、すなわち実施例Bの方が防
音効果が高いことがわかる。
【0020】一般的に音の回折点の音圧レベルが小さく
なれば、回折音は弱くなる。実施例Bでは、図10に示
すように、音源と反対側の第2の分岐壁7から再分岐し
た再分岐壁10の先端では音源から回り込んだ音波aが
第2の分岐壁7で反射された音波bと干渉して或る周波
数ではきわめて音圧レベルが小さくなり、最終的な回折
音が激減する。また、図11に示すように、或る周波数
でエネルギー流が受音点側から音源側に向う渦となり、
騒音低減効果が生ずる、と考えられる。
【0021】図12は、再分岐壁9,10のないY型防
音壁を音源34からの騒音を評価点35で測定する場合
を示す。この測定結果を図12に示すY型防音壁の替り
に同じ高さの直壁を用いた場合の測定結果とを比較した
とき、Y型防音壁の直壁対比騒音低減量は図13に示す
グラフのようになった。このY型防音壁では、図14に
示すように、壁に沿って音が伝播する。図15は、Y型
防音壁の上端V字部分における250Hzオクターブバ
ンドの騒音発生時の音圧レベルを示し、図16は音響イ
ンテンシティの分布を示す。図15中の数値の単位はd
Bである。図16の矢印の向きは音のエネルギーの流れ
の方向を示し、矢印の長さが長いほど音のエネルギーが
大きいことを示す。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、所定間隔で設けた支柱間に壁パネルを取付けて本体
壁を構成し、この本体壁の上端に音源側へ傾斜する第1
の分岐壁を設けるとともに、音源側とは反対の側へ傾斜
する第2の分岐壁を設けた防音壁であって、本体壁から
上方に延びる支柱の両側に第1及び第2の分岐壁を支持
するV字型の支持アームを取付け、支持アームの内面側
に幅方向略中間に長手方向に沿った立上部を形成し、支
柱間の各支持アームの内面上にかつ立上部間に遮音板を
かけわたして取付けて分岐壁を形成したので、騒音低減
効果を上げ、しかも施工が容易かつ迅速に行なえる。支
持アームの内面上に遮音板の両端を滑り落としていくだ
けで遮音板を支持アームに取付けることができ、立上部
は遮音板の長手方向の動きを規制し、正確な位置に遮音
板をセットでき、その後に固着すればよいので施工が迅
速かつ容易となる。また、Y型防音壁は、防音壁の高さ
を高くすることなく、騒音低減効果を上げることができ
る。また、再分岐壁を設けたものにあっては、より一層
騒音低減効果が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す施工途中の斜視
図。
【図2】他の実施例を示す防音壁上端側の側面図。
【図3】音源側から見た正面図。
【図4】図3のA−A線断面図。
【図5】他の実施例を示す図4と同様の断面図。
【図6】再分岐壁を設けた場合の上端側の音の伝播を説
明する図。
【図7】騒音発生時の音圧分布図。
【図8】音響インテンシティの分布図。
【図9】騒音測定試験方法を説明する図。
【図10】音波の干渉を説明する図。
【図11】音波の渦を説明する図。
【図12】Y型防音壁の騒音低減効果を測定する説明
図。
【図13】Y型防音壁の直壁対比騒音低減量を示すグラ
フ。
【図14】Y型防音壁の音の伝播を説明する図。
【図15】Y型防音壁の音圧分布を示す図。
【図16】Y型防音壁の音響インテンシティの分布を示
す図。
【図17】従来の道路用の防音壁を示す断面図。
【図18】別の従来の道路用の防音壁を示す断面図。
【符号の説明】
1 支柱 2 支持アーム 2A,2B 内面 3 壁パネル 4 本体壁 5 遮音板 6,7 分岐壁 8 遮音板 9,10 再分岐壁 21,22 立上部 23,24 立上り部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔で設けた支柱間に壁パネルを取
    付けて本体壁を構成し、この本体壁の上端に音源側へ傾
    斜する第1の分岐壁を設けるとともに、音源側とは反対
    の側へ傾斜する第2の分岐壁を設けた防音壁であって、 本体壁から上方に延びる支柱の両側に第1及び第2の分
    岐壁を支持するV字型の支持アームを取付け、 支持アームの内面側に幅方向略中間に長手方向に沿った
    立上部を形成し、 支柱間の各支持アームの内面上にかつ立上部間に遮音板
    をかけわたして取付けて分岐壁を形成したことを特徴と
    する防音壁。
  2. 【請求項2】 支持アームの両内面側から立上り部材を
    立ち上がらせるとともに、両立上り部材間を連結部材で
    連結し、支柱間の各立上り部材間に遮音板をかけわたし
    て再分岐壁を形成したことを特徴とする請求項1に記載
    の防音壁。
JP10399196A 1996-03-29 1996-03-29 防音壁 Pending JPH09264006A (ja)

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JP10399196A JPH09264006A (ja) 1996-03-29 1996-03-29 防音壁

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JPH09264006A true JPH09264006A (ja) 1997-10-07

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JP (1) JPH09264006A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0919668A3 (en) * 1997-12-01 1999-07-07 Bridgestone Corporation Noise barrier and method of installing same

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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