JPH09263799A - 皮膜型洗浄剤組成物 - Google Patents

皮膜型洗浄剤組成物

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JPH09263799A
JPH09263799A JP7413296A JP7413296A JPH09263799A JP H09263799 A JPH09263799 A JP H09263799A JP 7413296 A JP7413296 A JP 7413296A JP 7413296 A JP7413296 A JP 7413296A JP H09263799 A JPH09263799 A JP H09263799A
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JP
Japan
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acid
film
emulsion
forming
cleaning
Prior art date
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Application number
JP7413296A
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English (en)
Inventor
Taro Suzuki
太郎 鈴木
Masafumi Numata
雅史 沼田
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油汚れ及び炭化汚れに対して充分な洗浄効果
を発揮する洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 皮膜形成性のエマルジョン50〜99
重量%および乳酸、コハク酸、安息香酸、クエン酸、酢
酸、酒石酸、リン酸、酪酸からなる群より選ばれる1種
又は2種以上の酸1〜50重量%を含有する洗浄剤組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗浄剤組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】台所の換気扇やガスレンジの油汚れ、お
よび、油汚れが更に熱等により変性した炭化汚れに対し
ては、市販されている中性台所用洗剤では十分な洗浄効
果が得られない。そのため、洗浄効果を得るために、強
アルカリ性の液体洗浄剤を用いる方法、クレンザー、金
属たわし等を用いて研磨するという物理的作用を主体と
した方法がとられている。しかし、研磨という物理的作
用を主体とする場合には十分な洗浄効果を得るために多
大な労力を必要とし、強アルカリ性の液体を用いた場合
には皮膚や目など人体に接触した場合に危険が大きいと
いう問題点があった。
【0003】特開昭54−29303号公報には炭酸金
属塩などの比較的弱いアルカリ剤と増粘剤を組み合わせ
て用いた例、特開昭57−40600号公報にはアルカ
リ剤と皮膜形成性エマルジョンを組み合わせて用いた例
が開示されており、アルカリ剤の飛沫を防ぐ技術が示さ
れているが、アルカリ剤が皮膚や目と接触した場合の危
険性は依然として変わらない。また、アルカリ剤による
皮膜形成性エマルジョンの変性が避けられず、保存安定
性に欠けるという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を考慮し、アルカリ剤を使用せず、研磨等の物理的手段
を伴わなくとも油汚れ及び炭化汚れに対して充分な洗浄
効果を発揮する洗浄剤組成物を提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄剤組成物
は、皮膜形成性のエマルジョン50〜99重量%および
乳酸、コハク酸、安息香酸、クエン酸、酢酸、酒石酸、
リン酸、酪酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上
の酸1〜50重量%を含有することを特徴とする。
【0006】本発明の洗浄剤組成物は、該洗浄剤組成物
を施用面に塗布して皮膜を形成させ、該皮膜を乾燥させ
た後に施用面から除去する洗浄方法に適している。この
方法によれば、従来の液体洗浄剤のように液ダレ等が起
こらないため、酸が汚れ部分に接した状態を保つことが
出来るので、効率の良い洗浄を行うことができる。ま
た、皮膜が汚れ部分に付着するため、皮膜を除去するこ
とにより容易に汚れを洗浄でき、酸単独で用いた場合に
は得られなかった洗浄効果を発揮することができる。
【0007】本発明において使用する皮膜形成性のエマ
ルジョンとしては、その皮膜形成能が、乳酸、コハク
酸、安息香酸、クエン酸、酢酸、酒石酸、リン酸、酪酸
等の酸の存在下で失われないものである。さらに、上記
洗浄方法によって用いられる際に、形成した皮膜が施用
面から剥離するに適した強度を有するものとなることが
好ましい。
【0008】上記のように、酸の存在下で皮膜形性能を
示し、かつ、乾燥後に適度な強度を有する皮膜を形成可
能な材料として、具体的には、エチレン、イソブチレ
ン、プロピレン、ブタジエン、スチレン、クロロプレ
ン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、イソプ
レン、アクリロニトリル、メチルアクリレート、メチル
メタアクリレート、エチルメタアクリレート等のモノマ
ーのホモポリマーエマルジョン、及び、当該モノマーの
うち任意の組み合わせによるコポリマーエマルジョン等
が挙げられる。
【0009】上記エマルジョンの粘度は特に限定される
ものではないが、作業性を考慮すると、25℃における
粘度が500〜20,000cpであることが好まし
い。エマルジョン中の固形物濃度は20〜70重量%の
ものが用いられる。洗浄剤組成物における上記エマルジ
ョンの量は、50〜99重量%のものが用いられるが、
好ましくは60〜95重量%のものが用いられる。
【0010】本発明で用いる酸は特に限定されるもので
はないが、洗浄剤として利用されることを考慮すると、
「化粧品原料基準第二版」(監修;厚生省薬務局審査
課、発行所;薬事日報社)に記載の化粧品原料基準品
目、又は、食品添加物公定書第三版(発行所;社団法人
日本食品衛生協会)に記載の食品添加物品目である酸の
中から選択することが好ましい。具体的には、乳酸、コ
ハク酸、安息香酸、塩酸、クエン酸、酢酸、酒石酸、リ
ン酸、酪酸等が該当する。
【0011】上記酸は、単独でも2種以上を組み合わせ
て用いてもよい。洗浄剤組成物における酸の量は、少な
すぎると効果を発揮することができず、多すぎると形成
した皮膜強度の低下をもたらすため、1〜50重量%の
範囲内で用いられる。より好ましくは2〜20重量%で
ある。
【0012】本発明の洗浄剤組成物には、洗浄力をより
一層高めるために界面活性剤を添加することができる。
界面活性剤は、皮膜形成性エマルジョンの皮膜形成能を
著しく阻害するものでなければ、特に限定されず、陰イ
オン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、および両性界
面活性剤のいずれも用いることが可能である。
【0013】さらに、必要により、メチルセルロース、
ポリビニルアルコール等の増粘剤、着色料、抗菌剤、防
腐剤、香料等の各種添加物を用いることも出来る。これ
らの添加物を用いるときは、皮膜形成性エマルジョンの
皮膜形成能を阻害しない範囲で加えるよう考慮する。
【0014】
【実施例】
実施例1 皮膜形成性のエマルジョンとしてエチレン−酢酸ビニル
共重合体エマルジョン(クラレ社製、パンフレックスO
M−28)、酸として乳酸(和光純薬社製、食品添加物
用)を混合し、洗浄剤組成物を得た。混合比率は表1に
示した通りである。
【0015】実施例2 皮膜形成性のエマルジョンとして、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョン(クラレ社製、パンフレックス
OM−28)、酸として酒石酸(和光純薬社製、試薬特
級)、界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエ
ーテル(花王社製、エマルゲン108)を混合し、洗浄
剤組成物を得た。混合比率は表1に示した通りである。
【0016】実施例3 皮膜形成性のエマルジョンとして、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョン(クラレ社製、パンフレックス
OM−28)、酸としてコハク酸(和光純薬社製、試薬
特級)、界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリル
エーテル(花王社製、エマルゲン108)を混合し、洗
浄剤組成物を得た。混合比率は表1に示した通りであ
る。
【0017】実施例4 皮膜形成性のエマルジョンとして、酢酸ビニルエマルジ
ョン(積水化学社製、エスダイン5220)、酸として
コハク酸(和光純薬社製、試薬特級)、界面活性剤とし
てポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王社製、エ
マルゲン108)を混合し、洗浄剤組成物を得た。混合
比率は表1に示した通りである。
【0018】実施例5 皮膜形成性のエマルジョンとして、アクリルエマルジョ
ン(積水化学社製、エスダイン7110)、酸としてコ
ハク酸(和光純薬社製、試薬特級)、界面活性剤として
ポリオキシエチレンラウリルエーテル(花王社製、エマ
ルゲン108)を混合し、洗浄剤組成物を得た。混合比
率は表1に示した通りである。
【0019】実施例6 皮膜形成性のエマルジョンとしてクロロプレンエマルジ
ョン(積水化学社製、エスダイン127−GH)、酸と
して乳酸(和光純薬社製、食品添加物用)を混合し、洗
浄剤組成物を得た。混合比率は表1に示した通りであ
る。
【0020】実施例7 皮膜形成性のエマルジョンとして、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体エマルジョン(クラレ社製、パンフレックス
OM−28)、酸として酢酸(和光純薬社製、試薬特
級)を混合し、洗浄剤組成物を得た。混合比率は表1に
示した通りである。
【0021】比較例1 乳酸(和光純薬社製、食品添加物用)を使用しなかった
こと以外は、実施例1と同様にして溶液を得た。
【0022】比較例2 乳酸(和光純薬社製、食品添加物用)の変わりに、水酸
化ナトリウム(和光純薬社製、試薬特級)を使用したこ
と以外は、実施例1と同様にして溶液を得た。
【0023】比較例3 エチレン−酢酸ビニル共重合体エマルジョンを使用しな
かったこと以外は、実施例1と同様にして溶液を得た。
【0024】比較例4 市販の住宅用合成洗剤の一例として、アルカリ剤、界面
活性剤2%を成分としているもの(花王社製、商品名
「マジックリンフォーム」)を用いた。
【0025】比較例5 市販の住宅用クレンザーの一例として、研磨材54%、
界面活性剤6%を成分とするもの(日本リーバ社製、商
品名「ジフ」)を用いた。
【0026】<評価試験> (変性油汚れの調製)食用油(日清社製、サラダ油)1
mLをステンレス板(SUS304、縦160mm、横
160mm、厚さ3mm)に150×150mm2 に塗
布し200℃で2時間加熱し付着させた。 (炭化汚れの調製)卵黄20g、砂糖2.5g、醤油
2.5gをよく混合した後、ステンレス板(SUS30
4、縦160mm、横160mm、厚さ3mm)に15
0×150mm2 に塗布し200℃で2時間加熱し、塗
布物を炭化させた。
【0027】(洗浄力および作業性試験方法)表1に示
す実施例1〜7および比較例1〜5の洗浄剤組成物を、
変性油汚れを付着させた板および炭化汚れを付着させた
板に塗布した。16時間放置した後、実施例1〜7、比
較例1〜2の洗浄剤組成物を剥離することにより取り除
き、比較例3〜5の洗浄剤組成物については、市販のス
ポンジたわし(キクロン社製、キクロン)を用いて拭き
取り及びすすぎ作業を行うことにより、洗浄剤組成物を
取り除き、汚れ洗浄力および作業性(洗浄に要する労
力)を判定した。 汚れ洗浄力評価基準 ○:完全に洗浄できた。 △:洗浄はできているが、一部残っている汚れが認めら
れた。 ×:洗浄作用が認められなかった。 作業性評価基準 ○:洗浄作業(洗浄剤の除去作業を含む)が極めて簡単
であった。 ×:汚れが落ちるまで、又は、洗浄剤の除去(拭き取り
及びすすぎ作業)に際し、10回以上擦る必要があっ
た。
【0028】(保存安定性)実施例1〜7および比較例
1〜2の洗浄剤組成物を密閉した容器に入れ、25℃で
48時間放置した後、それぞれの組成物を観察した。 保存安定性評価基準 ○:皮膜形成性エマルジョンが固化していない。 ×:皮膜形成性エマルジョンが固化しているため、塗布
できない。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の皮膜形成性のエマルジョンと酸
を含有する洗浄剤組成物は、強アルカリ剤を用いる際に
付随する危険を伴わず、かつ、研磨等の物理的手段を伴
わなくとも変性油汚れ及び炭化汚れに対して優れた洗浄
効果を発揮する。また、洗浄剤組成物を施用面に塗布し
て皮膜を形成させ、該皮膜を乾燥させた後に施用面から
除去する洗浄方法に適しており、当該洗浄方法によれ
ば、洗浄剤が皮膜を形成して汚れ部分に密着して存在す
るため、効率の良い洗浄を行うことができる。さらに、
形成した皮膜を除去するという極めて簡単な作業によっ
て、同時に汚れを取り去ることが出来るため、別途すす
ぎ作業等を行う必要はなく、家事労働の軽減に貢献する
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】皮膜形成性のエマルジョン50〜99重量
    %および乳酸、コハク酸、安息香酸、クエン酸、酢酸、
    酒石酸、リン酸、酪酸からなる群より選ばれる1種又は
    2種以上の酸1〜50重量%を含有することを特徴とす
    る洗浄剤組成物。
JP7413296A 1996-03-28 1996-03-28 皮膜型洗浄剤組成物 Pending JPH09263799A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021749A1 (fr) * 1999-09-20 2001-03-29 Denenchofu Roman Co., Ltd. Detachant liquide et detachant en feuilles

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001021749A1 (fr) * 1999-09-20 2001-03-29 Denenchofu Roman Co., Ltd. Detachant liquide et detachant en feuilles

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