JPH09263203A - 助手席用エアバッグ装置 - Google Patents

助手席用エアバッグ装置

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Publication number
JPH09263203A
JPH09263203A JP8074776A JP7477696A JPH09263203A JP H09263203 A JPH09263203 A JP H09263203A JP 8074776 A JP8074776 A JP 8074776A JP 7477696 A JP7477696 A JP 7477696A JP H09263203 A JPH09263203 A JP H09263203A
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JP
Japan
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airbag
gas
diffuser
air bag
gas flow
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Withdrawn
Application number
JP8074776A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Horiuchi
範之 堀内
Ikuo Yamada
郁雄 山田
Mamoru Tomita
守 冨田
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Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トップマウントタイプに適したエアバッグの
膨張初期形状を確保することができる助手席用エアバッ
グ装置を提供すること。 【解決手段】 助手席用エアバッグ装置10は、インフ
レーター13から供給される膨張用ガスNにより、車両
のインパネ1の上面からエアバッグ11を突出させる。
エアバッグ11における膨張用ガスNの流入口11b付
近には、膨張用ガスNの流れを規制するディフューザー
16が配置される。ディフューザー16は、エアバッグ
11の膨張時に、エアバッグ11内でインパネ1の上面
から突出する突出部16aを備える。突出部16aに
は、エアバッグ装置10と乗員Mとを結ぶ線Lと略直交
する方向での略上下方向において相互に対向する部位
に、それぞれ、ガス流通孔16c・16dが形成され
る。下方側ガス流通孔16dは、上方側ガス流通孔16
cより、開口面積を大きくされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インフレーターか
ら供給される膨張用ガスにより、車両のインストルメン
トパネルの上面からエアバッグを突出させるトップマウ
ントタイプの助手席用エアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来、助手席用エアバッグ装
置において、エアバッグの膨張初期に、インフレーター
からの膨張用ガスを上下又は左右方向に導くものとし
て、特開平5−262195号公報に記載されたものが
知られている。
【0003】しかし、インストルメントパネル(以下、
インパネと略す)の上部に配置されるトップマウントタ
イプの助手席用エアバッグ装置にあっては、エアバッグ
の膨張時、インパネの下方側に素早く展開させるととも
に、フロントガラスとの干渉を抑える必要があることか
ら、上下方向に均等に膨張用ガスを流してエアバッグを
膨張させることは、好ましくない。
【0004】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、トップマウントタイプに適したエアバッグの膨張初
期形状を確保することができる助手席用エアバッグ装置
を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る助手席用エ
アバッグ装置は、インフレーターから供給される膨張用
ガスにより、車両のインパネの上面からエアバッグを突
出させるトップマウントタイプの助手席用エアバッグ装
置であって、前記エアバッグにおける膨張用ガスの流入
口付近に、膨張用ガスの流れを規制するディフューザー
が配置され、該ディフューザーが、前記エアバッグの膨
張時に、前記エアバッグ内で前記インパネの上面から突
出する突出部を備え、該突出部には、前記エアバッグ装
置と乗員とを結ぶ線と略直交する方向での略上下方向に
おいて相互に対向する部位に、それぞれ、ガス流通孔が
形成され、前記ガス流通孔の内、下方側に設けられるガ
ス流通孔が、上方側に設けられるガス流通孔より、開口
面積を大きくされていることを特徴とする。
【0006】前記ディフューザーが、前記突出部におけ
る車両の左右方向の両側面を開口させている場合には、
前記下方側のガス流通孔の開口面積を、1つの前記側面
の開口面積の3割以上とすることが望ましい。
【0007】
【発明の効果】本発明に係る助手席用エアバッグ装置で
は、インフレーターから膨張用ガスが供給されると、デ
ィフューザーの突出部がインパネの上面から突出し、上
下のガス流通孔を経て、エアバッグ内に膨張用ガスを供
給することとなる。
【0008】その際、上下のガス流通孔の内、下方側に
設けられるガス流通孔が、上方側に設けられるガス流通
孔より、開口面積を大きくされているため、膨張用ガス
は、下方側に向かう流量の方が多くなる。そのため、エ
アバッグは、膨張初期に、下方側が上方側より浅く広が
った形状となって、インパネの下方側に素早く展開でき
るとともに、フロントガラスとの干渉を抑えることがで
き、その後は、エアバッグ内への膨張用ガスの流入量の
増加に伴ない、全体の厚みを増加させるように、膨張完
了形状まで膨張して、適確に乗員を拘束することとな
る。
【0009】したがって、本発明に係る助手席用エアバ
ッグ装置では、インパネの上部に配置されるトップマウ
ントタイプとしても、フロントガラスとの干渉を抑え、
かつ、インパネ下方側に素早く展開したエアバッグの膨
張初期形状を確保して、適確に乗員を拘束することがで
きる。
【0010】また、ディフューザーが、突出部における
車両の左右方向の両側面を開口させている場合には、下
方側のガス流通孔の開口面積を、突出部における1つの
側面の開口面積の3割以上とすれば、ディフューザーの
左右の開口から膨張用ガスがエアバッグ内に流入するも
のの、下方側のガス流通孔からも所定容量の膨張用ガス
をエアバッグ内に流通させることができることから、エ
アバッグの膨張初期に、下方へ薄く広がる部位を確保で
きて、インパネの下方側に素早く展開でき、かつ、フロ
ントガラスとの干渉を抑えることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0012】図1・2に示す第1実施形態の助手席用エ
アバッグ装置10は、助手席前方のインパネ1の上部内
に配設され、折り畳まれたエアバッグ11と、エアバッ
グ11に膨張用ガスNを供給するインフレーター13
と、膨張用ガスNの流れを規制するディフューザー16
と、エアバッグ11・インフレーター13・ディフュー
ザー16を保持するケース19と、を備えて構成されて
いる。
【0013】ケース19は、板金製として、上方に長方
形形状に開口させた開口部19fを備え、略長方形形状
の底壁19aと、底壁19aの外周縁から上方へ延びる
2つずつの側壁19b・19cと、を備えた略直方体形
状としている。長手方向で対向する側壁19c・19c
には、大小の貫通孔19d・19eが形成されている。
そして、ケース19は、底壁19aの所定位置に、車両
のフレームから延びる補強材に連結される図示しないブ
ラケットを配設させており、この図示しないブラケット
を利用してケース19を車両に装着した際、開口部19
fを、インパネ1のドア2の下面側に配置させることと
なる。
【0014】ドア2は、インパネ1の上部に配置される
とともに、上方から見てコ字形に切り欠かれた切欠き4
に囲まれて配設されるとともに、切欠き4の両端を結ぶ
ように、インパネ1に薄肉のヒンジ部3が形成されて、
車両の後方側から前方側に開き可能として構成されてい
る。
【0015】エアバッグ11は、上部に配置されて、膨
張用ガスNにより大きく膨らむ四角筒形状の袋本体部1
1aと、下部に配置されて、インフレーター13の後述
する本体部13aをくるむ取付部11cと、を備えて構
成されている。取付部11cは、底部11dと、底部1
1dの周縁の全周から上方へ延びて袋本体部11aに連
結される四角筒形状の側部11eと、から構成され、側
部11eの相互に対向する所定部位には、インフレータ
ー13の本体部13aと雄ねじ部13dとにそれぞれ外
嵌される嵌合孔11f・11gが形成されている。そし
て、エアバッグ11は、インフレーター13の本体部1
3aをくるんでいるため、袋本体部11aと取付部11
cとの境界部位付近が、インフレーター13からの膨張
用ガスNのガス流入口11bとなる。
【0016】インフレーター13は、所定位置にガス吐
出口13bを有した円柱状の本体部13aと、本体部1
3aの一端に形成されるフランジ部13cと、本体部1
3aの他端に形成される雄ねじ部13dと、を備えて構
成されている。インフレーター13のケース19への取
り付けは、雄ねじ部13d側から貫通孔19dに挿入し
て、雄ねじ部13dを貫通孔19eから突出させるとと
もに、フランジ部13cを貫通孔19dの周縁に当接さ
せ、ナット14を雄ねじ部13dに螺合させることによ
り、行なっている。
【0017】なお、ケース19が車両に装着された際、
車両の左右方向にインフレーター本体部13aの軸方向
が配置されることとなる。
【0018】また、インフレーター13のケース19ヘ
の取付時には、エアバッグ11の嵌合孔11f・11g
にインフレーター13の本体部13aと雄ねじ部13d
とを嵌合させるとともに、ディフューザー16の後述す
る開口16f・16fにインフレーター本体部13aを
挿通させて、インフレーター13への取付時に、同時
に、エアバッグ11とディフューザー16とを、インフ
レーター13を介して、ケース19に取り付けることと
なる。
【0019】ディフューザー16は、図3に示すよう
に、可撓性を有した帯体17を楕円筒形状に縫合して形
成され、左右に開口16f・16fを有するとともに、
下部側を、インフレーター本体13をくるむ取付部16
eとし、上部側を、エアバッグ袋本体部11aの膨張時
に、ケース開口部19fやインパネ1におけるドア2の
周囲の一般部5の上面から突出する突出部16aとして
いる。
【0020】突出部16aには、天井部16bを間にし
て相互に対向する部位に、略長方形形状に開口するガス
流通孔16c・16dが形成されている。
【0021】これらのガス流通孔16c・16dは、エ
アバッグ袋本体部11aの膨張時に、突出部16aがイ
ンパネ一般部5から突出した際、エアバッグ装置10と
乗員Mとを結ぶ線Lと略直交する方向での略上下方向で
対向するように、配置されている。なお、実施形態の場
合には、上方側ガス流通孔16cと下方側ガス流通孔1
6dとの中心を結ぶ連結線Rが、鉛直方向から約30°
傾斜するように、配置されている。
【0022】また、突出部16aのインパネ一般部5か
らの突出量hは、連結線Rの延長が、インパネ一般部5
と交差しないように設定されている。
【0023】さらに、上方側ガス流通孔16cと下方側
ガス流通孔16dとの開口面積は、上方側ガス流通孔1
6cより下方側ガス流通孔16dが大きく設定されてい
る。その割合は、実施形態の場合、上方側ガス流通孔1
6cの開口面積:下方側ガス流通孔16dの開口面積=
3:7としている。
【0024】さらにまた、下方側ガス流通孔16dの開
口面積は、突出部16aの左右の開口16g・16gの
一方側の開口16gの開口面積の3割以上を確保される
ように設定されている。なお、実施形態の場合には、下
方側ガス流通孔16dの開口面積は、開口16gの開口
面積の4割としている。
【0025】そして、ディフューザー16は、エアバッ
グ11内に配設されて、ケース19にインフレーター1
3を取り付ける際に、既述したように、エアバッグ11
とともに、ケース19に取り付けられ、その後、エアバ
ッグ11とともにケース19内に折り畳まれ、図示しな
いブラケットを利用して、ケース19をフレームから延
びる補強材に連結させることにより、インパネ1のドア
2の下方位置に、エアバッグ11とともに配置されるこ
ととなる。
【0026】第1実施形態の助手席用エアバッグ装置1
0の作動態様について説明すると、インフレーター13
のガス吐出口13bから膨張用ガスNが吐出されると、
ディフューザー16とエアバッグ袋本体部11aとが、
膨張し始めて、ドア2を開かせる。そして、ドア2の開
いたインパネ1の開口からエアバッグ袋本体部11aと
ディフューザー16の突出部16aとが突出する。
【0027】そして、突出部16aがインパネ一般部5
から突出すれば、図1の二点鎖線で示すように、下方側
ガス流通孔16dが、上方側ガス流通孔16cより下方
に配置され、かつ、開口面積を上方側ガス流通孔16c
より大きく設定されているため、エアバッグ11のガス
流入口11b付近から袋本体部11a内に流入する膨張
用ガスNは、下方側に向かう流量の方が多くなる。
【0028】そのため、エアバッグ袋本体部11aは、
図1の二点鎖線で示すように、膨張初期に、下方側が上
方側より浅く広がった形状となって、インパネ1の下方
側に素早く展開できるとともに、フロントガラスGとの
干渉を抑えることができ、その後は、エアバッグ袋本体
部11a内への膨張用ガスNの流入量の増加に伴ない、
全体の厚みを増加させるように、膨張完了形状まで膨張
して、適確に乗員Mを拘束することとなる。
【0029】なお、第1実施形態の場合には、ディフュ
ーザー16の突出部16aにおいて、左右にも開口16
g・16gが形成されているが、下方側ガス流通孔16
dの開口面積が開口16gの面積の3割以上を占めてい
るため、エアバッグ袋本体部11aの膨張初期におい
て、下方へ浅く広がる部位を確実に確保することができ
る。ちなみに、下方側ガス流通孔16dの開口面積が開
口16gの面積の3割未満であると、膨張用ガスNのエ
アバッグ袋本体部11a内への流入として、左右方向か
らのものが主流となり、左右方向から上下に膨張用ガス
Nが流れて、下方へ浅く広がる部位を確保できなくなっ
てしまう。
【0030】したがって、第1実施形態の助手席用エア
バッグ装置10では、インパネ1の上部に配置されるト
ップマウントタイプとしても、フロントガラスGとの干
渉を抑え、かつ、インパネ1の下方側に素早く展開した
エアバッグの膨張初期形状を確保して、適確に乗員Mを
拘束することができる。
【0031】なお、ディフューザー16のガス流通孔1
6c・16dの開口面積比は、上方側ガス流通孔16c
の開口面積:下方側ガス流通孔16dの開口面積=1:
9〜4.5:5.5の範囲が望ましい。この範囲を超え
て、上方側ガス流通孔16cの開口面積が小さくなる
と、エアバッグ袋本体部11aの膨張完了時の突出高さ
を確保できなくなって好ましくなく、また、上記範囲を
超えて、上方側ガス流通孔16cの開口面積が大きくな
ると、膨張初期時に、エアバッグ袋本体部11aがイン
パネ1の下方側に素早く展開できる効果を確保し難くな
り、好ましくないからである。
【0032】また、第1実施形態のディフューザー16
では、左右に開口16fを設けたものを示したが、勿
論、図4に示すディフューザー26のように、左右を閉
塞布26aで閉塞させるようにしても良い。26b・2
6cは、それぞれ、インフレーター13の本体部13a
と雄ねじ部13dとを嵌合させる嵌合孔である。
【0033】さらに、第1実施形態のディフューザー1
6では、インフレーター13の本体部13aをくるん
で、インフレーター13を利用して、ケース19に取り
付けたものを示したが、図5に示す第2実施形態の助手
席用エアバッグ装置30のように、リテーナ32とナッ
ト33とを利用して、エアバッグ31とともに、ディフ
ューザー36をケース39に取り付けるようにしても良
い。
【0034】この第2実施形態のエアバッグ装置30
は、エアバッグ31が、長方形形状のガス流入口31a
を備えた袋形状として、ガス流入口31aの周縁に、リ
テーナ32の下方へ延びるボルト32aを挿通させる取
付孔(図符号省略)が形成されている。
【0035】ディフューザー36は、エアバッグ31の
ガス流入口31aと同形としたガス流入口36fを備え
て、可撓性を有した袋形状とし、ガス流入口36fの周
縁を取付部36eとし、取付部36eにリテーナ32の
ボルト32aを挿通させる取付孔(図符号省略)が形成
されている。
【0036】そして、エアバッグ31とディフューザー
36とのケース39への取り付けは、エアバッグ31内
にディフューザー36を入れ、さらに、ディフューザー
36内にリテーナ32を入れ、各ボルト32aをディフ
ューザー36とエアバッグ31との取付孔に挿入させ
て、さらに、各ボルト32aをケース36の段差壁36
aを貫通させてナット33止めすることにより、行なっ
ている。なお、リテーナ32の各ボルト32aをディフ
ューザー36とエアバッグ31との取付孔に挿入させた
後には、エアバッグ31やディフューザー36を折り畳
んでおくことが望ましい。
【0037】また、ディフューザー36には、エアバッ
グ31の膨張時、インパネ1の一般部5の上面から突出
する突出部36aを備え、突出部36aには、天井部3
6bを間にして相互に対向する部位に、略長方形形状に
開口する上方側ガス流通孔36cと下方側ガス流通孔3
6dとが形成されている。
【0038】これらのガス流通孔36c・36dは、第
1実施形態と同様に、エアバッグ31の膨張時に、突出
部36aがインパネ一般部5から突出した際、エアバッ
グ装置30と乗員とを結ぶ線Lと略直交する方向での略
上下方向に、配置され、さらに、上方側ガス流通孔36
cと下方側ガス流通孔36dとの開口面積は、上方側ガ
ス流通孔36cより下方側ガス流通孔36dが大きく設
定されている。
【0039】この第2実施形態のエアバッグ装置30で
も、インフレーター13から膨張用ガスNが吐出されれ
ば、図5の二点鎖線で示すように、下方側ガス流通孔3
6dが、上方側ガス流通孔36cより下方に配置され、
かつ、開口面積を上方側ガス流通孔36cより大きく設
定されていることから、、エアバッグ31のガス流入口
31aから流入する膨張用ガスNは、下方側に向かう流
量の方が多くなり、エアバッグ31は、膨張初期に、下
方側が上方側より浅く広がった形状となって、インパネ
1の下方側に素早く展開できるとともに、フロントガラ
スとの干渉を抑えることができ、その後は、エアバッグ
31内への膨張用ガスNの流入量の増加に伴ない、全体
の厚みを増加させるように、膨張完了形状まで膨張し
て、適確に乗員を拘束することとなる。
【0040】さらに、ディフューザーは、第1・2実施
形態のように、インフレーター13やケース39に取り
付ける他、図6・7に示す第3実施形態の助手席用エア
バッグ装置40のように、エアバッグ31に縫合しても
良い。
【0041】このディフューザー46は、可撓性を有し
た四角形状の布材から形成されるとともに、エアバッグ
31の膨張時に、ディフューザー46の全体がインパネ
一般部5から突出する突出部46aとなる。突出部46
aには、天井部46bを間にして相互に対向する部位
に、略長方形形状に開口する上方側ガス流通孔46cと
下方側ガス流通孔46dとが形成されている。そして、
上方側ガス流通孔46cと下方側ガス流通孔46dと
は、エアバッグ装置40と乗員とを結ぶ線Lと略直交す
る方向での略上下方向に、配置され、さらに、上方側ガ
ス流通孔46cと下方側ガス流通孔46dとの開口面積
は、上方側ガス流通孔46cより下方側ガス流通孔46
dが大きく設定されている。
【0042】この第3実施形態のエアバッグ装置40で
も、インフレーター13から膨張用ガスNが吐出されれ
ば、図6の二点鎖線で示すように、下方側ガス流通孔4
6dが、上方側ガス流通孔46cより下方に配置され、
かつ、開口面積を上方側ガス流通孔46cより大きく設
定されていることから、、エアバッグ31のガス流入口
31aからエアバッグ袋本体部31b内へ流入する膨張
用ガスNは、下方側に向かう流量の方が多くなり、エア
バッグ袋本体部31bは、膨張初期に、下方側が上方側
より浅く広がった形状となって、インパネ1の下方側に
素早く展開できるとともに、フロントガラスとの干渉を
抑えることができ、その後は、エアバッグ袋本体部31
b内への膨張用ガスNの流入量の増加に伴ない、全体の
厚みを増加させるように、膨張完了形状まで膨張して、
適確に乗員Mを拘束することとなる。
【0043】なお、このディフューザー46において、
車両の左右方向にもエアバッグ袋本体部31b内に膨張
用ガスNを流入させたい場合には、図7の二点鎖線で示
すように、左右にガス流通孔46eを開口させても良
い。
【0044】さらに、各実施形態では、ディフューザー
16・26・36を可撓性を有した材料から形成した場
合を示したが、ディフューザーを、ディフューザー16
・26・36等の膨張した形状に、板金等の剛性を有し
た材料から形成して、各ケース19・39に対して、エ
アバッグ11・31の膨張時にインパネ一般部5から突
出するように、摺動可能に保持させるように構成しても
良い。
【0045】さらにまた、各実施形態では、各ディフュ
ーザー16・26・36・46において、上方側ガス流
通孔16c・36c・46cと下方側ガス流通孔16d
・36d・46dとを、一つずつとした場合を示した
が、下方側ガス流通孔16d・36d・46dの開口面
積が、全体として、上方側ガス流通孔16c・36c・
46cの開口面積より大きければ、一方、若しくは、両
方を複数として、形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の助手席用エアバッグの使
用態様を示す断面図である。
【図2】同実施形態の断面図であり、図1のII−II部位
に対応する。
【図3】同実施形態に使用するディフューザーの斜視図
である。
【図4】同実施形態に使用するディフューザーの変形例
を示す斜視図である。
【図5】第2実施形態の使用態様を示す断面図である。
【図6】第3実施形態の使用態様を示す断面図である。
【図7】同実施形態のエアバッグの膨張時に横断面図で
あり、図6のVII 方向から見た状態に対応する。
【符号の説明】
1…(インストルメントパネル)インパネ、 10・30・40…助手席用エアバッグ装置、 11・31…エアバッグ、 11b・31a…ガス流入口、 13…インフレーター、 16・26・36・46…ディフューザー、 16a・36a・46a…突出部、 16c・36c・46c…上方側ガス流通孔、 16d・36d・46d…下方側ガス流通孔、 N…膨張用ガス、 M…乗員、 L…(エアバッグ装置と乗員とを結ぶ)線。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インフレーターから供給される膨張用ガ
    スにより、車両のインストルメントパネルの上面からエ
    アバッグを突出させるトップマウントタイプの助手席用
    エアバッグ装置であって、 前記エアバッグにおける膨張用ガスの流入口付近に、膨
    張用ガスの流れを規制するディフューザーが配置され、 該ディフューザーが、前記エアバッグの膨張時に、前記
    エアバッグ内で前記インストルメントパネルの上面から
    突出する突出部を備え、 該突出部には、前記エアバッグ装置と乗員とを結ぶ線と
    略直交する方向での略上下方向において相互に対向する
    部位に、それぞれ、ガス流通孔が形成され、 前記ガス流通孔の内、下方側に設けられるガス流通孔
    が、上方側に設けられるガス流通孔より、開口面積を大
    きくされていることを特徴とする助手席用エアバッグ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ディフューザーが、前記突出部にお
    ける車両の左右方向の両側面を開口させて、前記下方側
    のガス流通孔が、その開口面積を、1つの前記側面の開
    口面積の3割以上としていることを特徴とする請求項1
    記載の助手席用エアバッグ装置。
JP8074776A 1996-03-28 1996-03-28 助手席用エアバッグ装置 Withdrawn JPH09263203A (ja)

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JP8074776A JPH09263203A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 助手席用エアバッグ装置

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JP8074776A JPH09263203A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 助手席用エアバッグ装置

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JPH09263203A true JPH09263203A (ja) 1997-10-07

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ID=13557041

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