JPH09263171A - 車両用乗客管理システム - Google Patents

車両用乗客管理システム

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JPH09263171A
JPH09263171A JP7216796A JP7216796A JPH09263171A JP H09263171 A JPH09263171 A JP H09263171A JP 7216796 A JP7216796 A JP 7216796A JP 7216796 A JP7216796 A JP 7216796A JP H09263171 A JPH09263171 A JP H09263171A
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JP
Japan
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vehicle
time
passenger
signal
alarm
Prior art date
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Application number
JP7216796A
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English (en)
Inventor
Sadao Kokubu
貞雄 国分
Megumi Mori
恵 森
Shinichi Koga
進一 古賀
Yoshito Mizuno
好人 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗客側通信装置に対して警報を発生させる時
刻の設定及びその警報の解除を容易に行うことができる
車両用乗客管理システムを提供する。 【解決手段】 バスの乗客達が最初に乗車する時に、乗
客側通信装置1の制御装置14は、車両側通信装置6が
乗客の乗車毎に送信する車両識別コード信号を受信する
と記憶装置16に記憶させ、また、乗客達が降車する時
には、制御装置14は、車両側通信装置6が乗客の降車
毎に送信する設定時間信号で指定された設定時間をタイ
マ17に設定して計時動作を開始させると共に、タイマ
17によって計時された時間が設定時間に達した場合
は、警報装置18にアラームを発生させるように制御
し、また、乗客達が再度乗車する時には、車両側通信装
置6が乗客の乗車毎に送信する車両識別コード信号を受
信するとそれを記憶装置16に記憶させた車両識別コー
ドと照合して両者が一致するとタイマ17の計時動作及
び警報装置18のアラーム発生動作を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由行動している
車両の乗客を、予め決められた集合時刻までに車両に集
合させるために使用する車両用乗客管理システムに関す
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】車両の乗客を管理する
ものとして、例えばバスツアーなどの団体旅行がある。
この団体旅行中における乗客の自由行動時間において
は、乗客は、予め決められた集合時刻に全員が車両たる
バスに戻ってくることは少なく、その内の幾人かが遅刻
してしまうことがよくある。このような場合には、旅程
に遅延が生じてしまうという問題があった。
【0003】この様な事態を防止するために、無線通信
によるポケットベルなどの無線呼出機を利用することが
考えられる。しかしながら、公衆回線を利用する無線呼
出機は、高額な維持,管理コストが必要となる上、基地
局が整備されていない地域では利用できない。また、ロ
ーカルなエリアの無線通信による無線呼出機では、通信
可能な距離が短く、呼出しを確実に行うことができない
という問題がある。
【0004】更にまた、警報を発するタイマを備えたア
ラーム装置を各乗客に持たせることも考えられるが、す
べてのアラーム装置にアラーム発生時刻(集合時刻)を
設定したり解除したりすることは、非常に面倒であっ
た。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、
その目的は、乗客側通信装置に対して警報を発生させる
時刻の設定及びその警報の解除を容易に行うことができ
る車両用乗客管理システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の車両用乗客管理システムは、車両に
対する乗客の乗降を検知する乗降検知手段と、空中伝搬
信号を送信する通信手段と、記憶手段と、制御手段とを
備えた車両側通信装置と、空中伝搬信号を受信する通信
手段と、計時動作を行う計時手段と、警報を発生する警
報発生手段と、記憶手段と、制御手段とを備え、複数の
乗客に個々に配布される携帯形の乗客側通信装置とを具
備し、乗客達の1回目の乗車時においては、車両側の制
御手段は、乗降検知手段が乗車検知信号を出力する毎に
通信手段から車両識別コード信号を送信させ、乗客側の
制御手段は、通信手段が車両識別コード信号を受信する
とこれを記憶手段に記憶させるように構成され、乗客達
の降車時においては、車両側の制御手段は、乗降検知手
段が降車検知信号を出力する毎に設定時刻までの設定時
間を演算してこの設定時間信号を通信手段から送信さ
せ、乗客側の制御手段は、通信手段が設定時間信号を受
信するとその設定時間を計時手段に設定して計時動作を
開始させ、その後、計時手段によって計時動作された時
間が設定時間に達すると、警報発生手段に警報を発生さ
せるように構成され、乗客達の2回目以降の乗車時にお
いては、車両側の制御手段は、乗降検知手段が乗車検知
信号を出力する毎に通信手段から車両識別コード信号を
送信させ、乗客側の制御手段は、通信手段が車両識別コ
ード信号を受信すると、これと記憶手段に記憶された車
両識別コード信号とを照合してこれらが一致すると、計
時手段の計時動作及び警報発生手段の警報発生動作を停
止させるように構成されていることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の車両用乗客管理システム
は、車両に対する乗客の乗降を検知する乗降検知手段
と、空中伝搬信号を送受信する通信手段と、記憶手段
と、表示手段と、制御手段とを備えた車両側通信装置
と、空中伝搬信号を送受信する通信手段と、計時動作を
行う計時手段と、警報を発生する警報発生手段と、記憶
手段と、制御手段とを備え、複数の乗客に個々に配布さ
れる携帯形の乗客側通信装置とを具備し、乗客達の1回
目の乗車時においては、車両側の制御手段は、乗降検知
手段が乗車検知信号を出力する毎に通信手段から車両識
別コード信号を送信させ、乗客側の制御手段は、通信手
段が車両識別コード信号を受信するとこれを記憶手段に
記憶させるように構成され、乗客達の降車時において
は、車両側の制御手段は、乗降検知手段が降車検知信号
を出力する毎に設定時刻までの設定時間を演算してこの
設定時間信号を通信手段から送信させ、乗客側の制御手
段は、通信手段が設定時間信号を受信するとその設定時
間を計時手段に設定して計時動作を開始させると共に、
座席コード信号を通信手段に送信させ、その後、計時手
段によって計時動作された時間が設定時間に達すると、
警報発生手段に警報を発生させ、車両側の制御手段は、
通信手段が座席コード信号を受信するとこれを表示手段
に表示させるように構成され、乗客達の2回目以降の乗
車時においては、車両側の制御手段は、乗降検知手段が
乗車検知信号を出力する毎に通信手段から車両識別コー
ド信号を送信させ、乗客側の制御手段は、通信手段が車
両識別コード信号を受信すると、これと記憶手段に記憶
された車両識別コード信号とを照合してこれらが一致す
ると、計時手段の計時動作及び警報発生手段の警報発生
動作を停止させると共に、座席コード信号を通信手段か
ら送信させ、車両側の制御手段は、車両側の通信手段が
座席コード信号を受信するとこれを表示手段に表示させ
るように構成されていることを特徴とする。
【0008】この場合、乗客達の1回目の乗車時におい
て、乗客側の制御手段は、座席コード信号をも通信手段
に送信させ、車両側の制御手段は、通信手段が座席コー
ド信号を受信するとこれを表示手段に表示させるように
しても良い(請求項3)。
【0009】また、乗客側の制御手段は、乗客達の2回
目以降の乗車時において、側通信手段が受信した車両識
別コード信号が記憶手段に記憶された車両識別コード信
号と一致しない場合は、警報発生手段に警報を発生させ
る構成としても良い(請求項4)。
【0010】また、乗客側の制御手段は、計時手段によ
って計時された時間が設定時間に達する所定時間前に、
警報発生手段に予備警報を発生させるように制御しても
良い(請求項5)。
【0011】更に、乗客側の制御手段は、設定時間の長
さに応じて所定時間の設定を行うようにしても良い(請
求項6)。また、乗客側通信装置を、表示手段を備えた
構成としても良い(請求項7)。加えて、車両側の制御
手段は、設定時間信号の送信時に、設定時刻をも表示信
号として送信し、乗客側の制御手段は、表示手段に前記
表示信号に応じた表示を行わせるようにしても良い(請
求項8)。
【0012】また、乗客側の制御手段は、表示手段に計
時手段による計時動作の時間表示を行わせるようにして
も良い(請求項9)。更に、乗客側通信装置は、操作ス
イッチを有し、乗客側の制御手段は、操作スイッチがオ
ン操作されると、警報発生手段に緊急警報を発生させる
ように制御するようにしても良い(請求項10)。
【0013】また、乗客側の制御手段は、車両側通信装
置からチェック信号が送信されると電池の電圧をチェッ
クし、その電圧が所定値以上の場合は表示手段に正常表
示を行わせ、その電圧が所定値未満の場合は表示手段に
異常表示を行わせると共に警報発生手段に警報を発生さ
せるようにしても良い(請求項11)。加えて、乗降検
知手段を、乗車スイッチ及び降車スイッチから構成して
も良い(請求項12)。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をバスツアーの団体
旅行に適用した場合を想定した一実施例について、図面
を参照して説明する。図5は、本実施例における乗客側
通信装置1の外観を示すものである、乗客側通信装置1
は、図5(a)に示すように、直径約60mm程の円形の
バッチとして構成されている。この乗客側通信装置1の
上部には、表示手段たるLED2が設けられていると共
に、前面には、中心角約120度の略扇形に形成された
表示手段たる液晶パネル3が設けられている。
【0015】また、側面を示す図5(b)において、乗
客側通信装置1の裏面には若干張出すようにして台部1
aが形成され、その台部1aに安全ピン4及びクリップ
5が接着固定されており、バスの乗客の衣服などに取付
けられるようになっている。
【0016】電気的構成を示す図1において、車両側通
信装置6の制御装置(制御手段)7の入力端子は、各種
スイッチ8a及びテンキー8b(図6参照)などで構成
されている入力装置8の出力端子に接続されており、入
力装置8は、バスツアーの添乗員による操作に応じた操
作信号を制御装置7に出力するようになっている。ま
た、制御装置7の入力端子は、ROMで構成された記憶
装置9の出力端子に読出し可能に接続されており、制御
装置7の入出力端子は、時計(タイマIC)10の入出
力端子に書込み及び読出し可能に接続されている。尚、
制御装置7及び記憶装置9は、マイクロコンピュータと
して構成されている。
【0017】また、制御装置7の入力端子は、例えば赤
外線センサから構成されている乗降検知装置(乗降検知
手段)11の出力端子に接続されている。この乗降検知
装置11は、バスの乗降口付近に配置されており、乗客
のバスに対する乗車及び降車を検知して、乗車及び降車
検知信号を制御装置7に対して出力するようになってい
る。
【0018】制御装置7の出力端子は、表示手段たる表
示装置12の入力端子に接続されている。表示装置12
は、バスの座席番号(座席コード)を表示する座席表示
部12a(図6参照)を有しており、座席番号「No.
1」,「No.2」,…,「No. n」に対応するランプ
12a1,12a2,…,12anを点灯若しくは消灯
させることによって座席番号の表示を行うものである。
そして、制御装置7は、表示装置12に対して表示信号
を与えることにより、各座席に対応する乗客の乗車若し
くは降車表示を行わせるようになっている。車両側通信
装置6は、乗降する乗客が表示装置12の座席表示部1
2aを見ることができるように、バスの乗降口付近に配
置されている。
【0019】また、制御装置7の入出力端子は、通信手
段たる通信装置13の入出力端子に接続されている。そ
して、制御装置7が、乗客側通信装置1に対する送信信
号を通信装置13に出力すると、バスの乗降口付近に配
置されている通信装置13は、搬送波を変調した電波信
号(空中伝搬信号)を送信すると共に、受信した電波信
号を復調して制御装置7に出力するようになっている。
【0020】一方、乗客側通信装置1の制御装置(制御
手段)14の入出力端子は、通信手段たる通信装置15
の入出力端子に接続されており、通信装置15は、受信
した電波信号を復調して制御装置14に出力すると共
に、制御装置14が車両側通信装置6に対する送信信号
を通信装置15に出力すると、通信装置15は、搬送波
を変調した電波信号を送信するようになっている。
【0021】また、制御装置14の入出力端子は、RA
Mで構成された記憶装置(記憶手段)16及び計時手段
たるタイマ17の入出力端子に夫々書込み及び読出し可
能に接続されている。そして、制御装置14は、プログ
ラマブルアップダウンカウンタで構成されているタイマ
17に設定時間をセットして計時動作を開始させると共
に、計時動作中の時間を読出すようになっている。尚、
制御装置14,記憶装置16及びタイマ17は、マイク
ロコンピュータとして構成されている。
【0022】制御装置14の出力端子は、液晶パネル3
の入力端子に接続されており、制御装置14は、液晶パ
ネル3に表示信号を出力して表示を行わせるようになっ
ている。また、制御装置14の出力端子は、LED2の
端子に接続されており、制御装置14は、LED2の端
子にロー若しくはハイレベルの信号を与えてLED2を
点灯若しくは消灯させるようになっている。
【0023】ブザーからなる警報装置(警報発生手段)
18の入力端子は、制御装置14の出力端子に接続され
ており、警報装置18は、制御装置14より与えられる
信号に応じて鳴動して警報を発生するようになってい
る。また、電池19は、以上の乗客側通信装置1を構成
する各種装置に電源を供給するものであり、制御装置1
4は、電池19の電圧レベルを参照可能に構成されてい
る。
【0024】次に、本実施例の作用について図2乃至図
4をも参照して説明する。ここで、乗客のバスにおける
座席は予め決められているとする。また、乗客側通信装
置1は複数個用意されており、各乗客側通信装置1の制
御装置14内部にあるROMには、バスの座席に対応す
る番号(座席コード)が予め記憶されている。そして、
各乗客側通信装置1は、その座席コードに対応する乗客
に対して乗車前に配布されており、各乗客は、配布され
た乗客側通信装置1を携帯するか、若しくは、裏側に設
けられている安全ピン4若しくはクリップ5により衣服
などに取付けた状態でバスに乗車するものとする。
【0025】(1)乗客達がバスに最初に乗車する(1
回目の乗車)場合 図2は、乗客達がバスに最初に乗車する場合における、
車両側通信装置6の制御装置7が行う制御内容のフロー
チャートを示すものである。この場合は、例えばツアー
の添乗員が入力装置8に設けられている図示しない乗車
登録スイッチを操作することにより、制御装置7は、こ
の乗車登録モードに入るようになっている。
【0026】図2において、先ず、「乗車検知?」の判
断ステップA1において、制御装置7は、乗降検知装置
11から乗車検知信号が送信されるのを待つ。そして、
乗客がバスに乗車したことを乗降検知装置11が検知し
て乗車検知信号を送信することにより制御装置17が
「YES」と判断すると、「車両識別コード送信」の処
理ステップA2に移行する。
【0027】処理ステップA2において、制御装置7
は、記憶装置9に予め記憶されている固有の識別コー
ド、即ち車両識別コードを読出して、通信装置13に出
力することにより、車両識別コードを電波信号として送
信させる。そして、「返信あり?」の判断ステップA3
に移行する。判断ステップA3において、制御装置7
は、乗客側通信装置1から後述する固有識別コードが返
信されるのを待つ。この時点で固有識別コードの返信が
なく、制御装置7が「NO」と判断すると、ステップA
1に移行して、再度乗車信号が送信されるのを待つ。
【0028】ここで、図4を参照する。図4は、乗客側
通信装置1の制御装置14が行う制御内容のフローチャ
ートを示すものである。先ず、「車両識別コード受信
?」の判断ステップB1において、制御装置14は、車
両側通信装置6から車両識別コード信号が送信されるの
を待つ。そして、乗客がバスに乗車したことにより、図
2に示すステップA2において車両識別コード信号が送
信され、制御装置14がステップB1において「YE
S」と判断すると、「車両識別コードを記憶」の処理ス
テップB2に移行する。
【0029】処理ステップB2において、制御装置14
は、ステップB1において受信した車両識別コードを記
憶装置16に書き込み記憶させると、次の「座席コード
読出し」の処理ステップB3に移行する。処理ステップ
B3において、制御装置14は、内部のROMに予め記
憶されている座席コードを読出すと、「固有識別コード
送信」の処理ステップB4に移行する。
【0030】処理ステップB4において、制御装置14
は、ステップB2で記憶装置16に記憶させた車両識別
コードを読出して、その車両識別コードにステップB3
で読出した座席コードを組合わせたものを固有識別コー
ドとし、その固有識別コードを通信装置15に出力して
固有識別コード信号として送信させる。そして、「車両
識別コード,表示,設定時間信号受信?」の判断ステッ
プB5に移行する。尚、ここまでが、乗客側通信装置1
の制御装置14が、最初の乗車時において行う処理であ
る。
【0031】再び、図2を参照して、車両側通信装置6
の制御装置7は、上記のようにステップB4において乗
客側通信装置1から固有識別コード信号が返信される
と、判断ステップA3において「YES」と判断し、
「座席コードを乗車表示」の処理ステップA4に移行す
る。処理ステップA4において、制御装置7は、ステッ
プA3において返信された固有識別コード信号の座席コ
ード信号を表示装置12の座席表示部12aに出力し
て、座席表示部12aの対応する座席番号のランプ(1
2a1乃至12an)を点灯表示させることにより、乗
車表示を行わせる。そして、「乗車確認OK?」の判断
ステップA5に移行する。
【0032】判断ステップA5において、制御装置7
は、入力装置8の図示しない乗車確認スイッチがオン操
作されることにより、乗車確認が行われたか否かを判断
する。この乗車確認スイッチがオン操作されなければ、
乗客はまだ全員乗車していないものとして、制御装置7
は「NO」と判断してステップA1に移行する。そし
て、例えば、添乗員が座席表示部12aを見ることによ
り、乗客が予定通りに全員乗車したことを確認して乗車
確認スイッチをオン操作し、制御装置7が「YES」と
判断すると処理を終了する。また、この時、座席表示部
12aの乗車表示はクリアされる。以上が、最初の乗車
時における処理である。
【0033】(2)乗客達が一定時間自由行動をするた
めにバスを降車する場合 図3は、この場合における、車両側通信装置6の制御装
置7が行う制御内容のフローチャートを示すものであ
る。この図3では、先ず、「設定時刻の入力あり?」の
判断ステップC1において、制御装置7は、自由行動の
開始前に、ツアーの添乗員によって入力装置8が操作さ
れることにより、乗客側通信装置1にアラームを発生さ
せる時刻である設定時刻の入力があるのを待ち、設定時
刻の入力があり「YES」と判断すると「降車検知?」
の判断ステップC2に移行する。この場合、設定時刻
は、集合時刻(自由行動の終了時刻)と同一か、若しく
はそれよりも若干前の時刻に設定する。
【0034】判断ステップC2において、制御装置7
は、乗降検知装置11が乗客の降車を検知して降車検知
信号を出力するのを待ち、降車検知信号が出力されて
「YES」と判断すると、「現在時刻の読出し」の処理
ステップC3に移行する。処理ステップC3において、
制御装置7は、時計10から現在時刻を読出すと、次の
「設定時間を演算」の処理ステップC4に移行する。処
理ステップC4において、制御装置7は、ステップC1
において入力された設定時刻からステップC3で読出し
た現在時刻を減算して設定時間を演算する。そして、
「車両識別コード,表示,設定時間信号送信」の処理ス
テップC5に移行する。
【0035】処理ステップC5において、制御装置7
は、前述の車両識別コードを読出すと、それを識別コー
ド信号とし、また、設定時刻を表示信号とすると共に、
ステップC4において求めた設定時間を設定時間信号と
して、これらの信号を通信装置13に出力することによ
り乗客側通信装置1に対して送信する。そして、「返信
あり?」の判断ステップC6に移行する。
【0036】ここで、図4を参照する。乗客側通信装置
1の制御装置14は、「車両識別コード,表示、設定時
間信号受信?」の判断ステップB5において、車両側通
信装置6が上記ステップC5で各信号を送信するまで待
機している。そして、乗客の自由行動時間となり、乗客
側通信装置1を所持した乗客達がバスから降車するため
に乗降口へ向かうことにより、車両側通信装置6から車
両識別コード,表示、設定時間の各信号が送信されて制
御装置14が「YES」と判断すると、「車両識別コー
ド一致?」の判断ステップB6に移行する。
【0037】判断ステップB6において、制御装置14
は、ステップB5において送信された車両識別コードと
ステップB2において記憶装置16に記憶させた車両識
別コードとを照合し、両者が一致しているか否かを判断
し、両者が一致しており「YES」と判断すると「固有
識別コード送信」の処理ステップB7に移行する。処理
ステップB7において、制御装置14は、ステップB4
と同様の処理を行うと、次の「タイマに設定時間をセッ
ト」の処理ステップB8に移行する。
【0038】処理ステップB8において、制御装置14
は、受信した設定時間をタイマ17に書込んでセットし
て、タイマ17に計時動作(カウントダウン)を開始さ
せる。そして、「表示信号出力」の処理ステップB9に
移行する。処理ステップB9において、制御装置14
は、受信した設定時刻の表示信号を液晶パネル3に対し
て出力して表示を行わせると、「予鈴時間演算」の処理
ステップB10に移行する。
【0039】処理ステップB10において、制御装置1
4は、設定時間の所定時間前、例えば設定時間の20%
前を予鈴時間とするようにしており(例えば、設定時間
60分に対して、12分前)、車両側通信装置6より送
信された設定時間に0.2を乗じて設定時間から減じた
ものを演算して記憶装置16に書込み記憶させる。そし
て、「受信信号ありか?」の判断ステップB11に移行
する。
【0040】再び、図3を参照して、車両側通信装置6
の制御装置7は、判断ステップC6において、ステップ
A3と同様の判断を行い、上記ステップB7によって固
有識別コード信号が返信されたことを認識して「YE
S」と判断すると、「車両識別コード一致?」の判断ス
テップC7に移行する。また、判断ステップC6におい
て、固有識別コード信号が返信されず制御装置7が「N
O」と判断すると、ステップC2に移行する。
【0041】判断ステップC7において、制御装置7
は、ステップC6において送信された車両識別コードと
記憶装置9に記憶されている車両識別コードとを照合し
て両者が一致しているか否かを判断し、両者が一致して
おり「YES」と判断すると「座席コードを降車表示」
の処理ステップC8に移行する。
【0042】処理ステップC8において、制御装置7
は、ステップC6において返信された固有識別コード信
号の座席コード信号に対応する座席表示部12aの入力
端子に信号を出力して、座席表示部12aの対応する座
席番号のランプを点灯表示させることにより降車表示を
行わせると、「降車確認OK?」の判断ステップC9に
移行する。
【0043】判断ステップC9において、制御装置7
は、入力装置8の図示しない降車確認スイッチがオン操
作されることにより、降車確認が行われたか否かを判断
する。この降車確認スイッチがオン操作されなければ、
降車する意志のある乗客はまだ全員降車していないもの
として、制御装置7は「NO」と判断してステップC2
に移行する。そして、例えば、添乗員が降車する意志の
ある乗客が全員乗車したことを確認して降車確認スイッ
チをオン操作し、制御装置7が「YES」と判断する
と、「乗車検知?」の判断ステップC10に移行する。
以上がバスを降車する場合の処理である。
【0044】再び、図4を参照して、乗客達がバスを降
車して自由行動を行っている間(予鈴時間経過前)は、
乗客側通信装置1の制御装置14は、先ず、判断ステッ
プB11において車両側通信装置6からの信号を受信し
たか否かを判断し、信号を受信しておらず「NO」と判
断すると、「予鈴時間か?」の判断ステップB15に移
行する。
【0045】判断ステップB15において、制御装置1
4は、タイマ17のカウント値を参照することにより、
ステップB10において演算した予鈴時間に達している
か否かを判断し、予鈴時間に達しておらず「NO」と判
断すると、「設定時間か?」の判断ステップB16に移
行する。判断ステップB16において、制御装置14
は、ステップB15において参照したタイマ17のカウ
ント値が「0」であるか否か、即ち、設定時間を経過し
ているか否かを判断する。
【0046】判断ステップB16において、設定時間を
経過しておらず制御装置14が「NO」と判断すると、
ステップB11に移行する。即ち、予鈴時間が経過する
までは、制御装置14はステップB11→B15→B1
6のループを繰返している。一方、この間、車両側通信
装置6の制御装置7は、ステップC10においてバスに
戻ってきた乗客が乗車することにより、乗降検知装置1
1より乗車検知信号が出力されるまで待機している。
【0047】(3)自由行動を終えた乗客達がバスに乗
車する(2回目以降の乗車)場合 この場合について、更に以下の場合に分けて作用を説明
する。 (a)予鈴時間に達する前に、乗客がバスに戻って乗車
した場合 乗客側通信装置1を所持している乗客がバスに戻って乗
車すると、車両側通信装置6の制御装置7は、ステップ
C10において乗降検知装置11がその乗車を検知する
ことにより「YES」と判断して、「車両識別コード送
信」の処理ステップC11に移行してステップA2と同
様の処理を行った後、「返信あり?」の判断ステップC
12に移行して、ステップC6と同様の判断を行う。
【0048】すると、乗客側通信装置1の制御装置14
は、ステップB11において、上記ステップC11にお
いて送信された信号の受信を認識して「YES」と判断
し、「車両識別コード一致?」の判断ステップB12に
移行する。判断ステップB12において、制御装置14
は、ステップB6と同様の判断を行い、この場合は、ス
テップB11において受信した車両識別コードと記憶装
置16に記憶されている車両識別コードとは一致するの
で「YES」と判断し、「固有識別コード送信」の処理
ステップB13に移行してステップB4と同様の処理を
行う。そして、「計時及びアラーム動作を停止」の処理
ステップB14に移行する。
【0049】処理ステップB14において、制御装置1
4は、タイマ17の計時動作を停止させると共にアラー
ム動作の停止を行うが、この場合は、警報装置18によ
るアラーム(警報)の発生は行われていないので、アラ
ーム動作に関しては状態の変化を生じることなくステッ
プB5に移行する。そして、次回の自由行動の開始時
に、車両側通信装置6から設定時間信号などが送信され
るまで待機する。
【0050】一方、車両側通信装置6の制御装置7は、
判断ステップC12において、乗客側通信装置1からス
テップB13において返信された固有識別コード信号を
受信して「YES」と判断すると、「車両識別コード一
致?」の判断ステップC13に移行してステップC7と
同様の判断を行う。この場合は、ステップC12におい
て受信した車両識別コードと記憶装置9に記憶されてい
る車両識別コードとは一致するので、制御装置7は「Y
ES」と判断し、「座席コードを乗車表示」の処理ステ
ップC14に移行する。
【0051】処理ステップC14において、制御装置7
は、ステップC12において返信された固有識別コード
信号の座席コード信号に対応する座席表示部12aの入
力端子に信号を出力して、座席表示部12aの対応する
座席番号のランプを消灯表示させることにより乗車表示
を行わせると、「乗車確認OK?」の判断ステップC1
5に移行する。
【0052】判断ステップC15において、制御装置7
は、ステップA5と同様の判断を行う。そして、乗車確
認スイッチがオン操作されなければ、降車した乗客はま
だ全員乗車していないものとして、制御装置7は「N
O」と判断してステップC10に移行する。そして、添
乗員が、座席表示部12aにより降車した乗客が全員乗
車したことを確認して(即ち、全ての座席表示ランプ1
2a1,12a2,…,12anが消灯したことを確認
して)乗車確認スイッチをオン操作し、制御装置7が
「YES」と判断すると、ステップC1に移行する。そ
して、次回の自由行動の開始時に、入力装置8から設定
時刻の入力があるまで待機する。
【0053】(b)予鈴時間に達する前に、乗客が誤っ
たバスに戻って乗車した場合 複数台のバスにより団体旅行をしている場合には、バス
毎に個別の乗客管理システムが用意されており、それに
合わせて、異なる車両識別コードを有する複数の車両側
通信装置6が使用されているものとする。
【0054】そして、乗客が誤ったバス(自由行動開始
前に乗っていたバスとは異なるバス)に戻って乗車する
と、乗客側通信装置1の制御装置14は、ステップB1
2において照合する車両識別コードが一致しないので
「NO」と判断し、「誤乗車アラーム動作」の処理ステ
ップB19に移行する。
【0055】処理ステップB19において、制御装置1
4は、警報装置18に出力信号を与えて断続的に鳴動さ
せることにより、誤乗車アラーム動作(誤乗車警報動
作)を開始させる。従って、この時点で乗客は、誤った
バスに戻ってきてしまったことを認識することができ
る。そして、乗客が誤って乗車したバスを降車すると、
誤乗車アラーム動作は停止し、乗客が正しいバスに戻っ
て乗車すれば、(a)の場合と同様に処理される。
【0056】(c)乗客がバスに戻る前に予鈴時間が経
過した場合 この場合は、ステップB15において制御装置14が
「YES」と判断することにより、「予備アラーム動
作」の処理ステップB18に移行する。処理ステップB
18において、制御装置14は、警報装置18に出力信
号を与えて断続的に鳴動させることにより、予備アラー
ム動作(予備警報動作)を開始させる。
【0057】尚、この場合の予備アラーム動作は、鳴動
させる間隔を長くするなどして、ステップB17におけ
るアラーム動作よりは緩慢な印象を与えるものにする。
そして、適当な時間(例えば5秒)だけ予備アラーム動
作を行った後、ステップB11に移行する。この時点か
ら設定時刻までに、乗客がバスに戻って乗車した場合
は、(1)の場合と同様に、ステップB11→B12→
B13→B14→B5と移行する。
【0058】(d)乗客が設定時刻を過ぎてもバスに戻
らなかった場合 この場合は、ステップB16において、タイマ17のカ
ウント値が「0」になることにより、制御装置14は
「YES」と判断して「アラーム動作開始」の処理ステ
ップB17に移行し、警報装置18が断続的に鳴動され
てアラーム動作が開始される。以降は、ステップB11
→B15→B16→B17のループを回ることにより、
アラームは継続する。
【0059】その後、乗客がバスに戻って乗車すれば、
その時点で、車両側通信装置6の制御装置7は、ステッ
プC10を経てステップC11において車両識別コード
信号を送信するので、乗客側通信装置1の制御装置14
は、ステップB11及びB12において何れも「YE
S」と判断することにより、ステップB13,B14に
移行する。そして、制御装置14は、警報装置18に出
力信号を与えるのを停止して鳴動を停止させることによ
って、アラーム動作を停止させると処理を終了する。
【0060】以上のように本実施例によれば、バスの乗
客達が最初に乗車する時に、乗客側通信装置1の制御装
置14は、車両側通信装置6が乗客の乗車毎に電波によ
り送信する車両識別コード信号を受信すると記憶装置1
6に記憶させ、また、乗客達が自由行動を開始してバス
から降車する時には、乗客側通信装置1の制御装置14
は、車両側通信装置6が乗客の降車毎に送信する設定時
間信号で指定された設定時間をタイマ17に設定して計
時動作を開始させると共に、タイマ17によって計時さ
れた時間が設定時間に達した場合は、警報装置18にア
ラームを発生させるように制御し、また、乗客達が自由
行動を終えてバスに乗車する時には、制御装置14は、
車両側通信装置6が乗客の乗車毎に送信する車両識別コ
ード信号を受信するとそれを記憶装置16に記憶されて
いる車両識別コードと照合して両者が一致するとタイマ
17の計時動作及び警報装置18の警報発生動作を停止
させるようにした。
【0061】従って、複数の乗客側通信装置1のタイマ
17に対して、容易にアラーム発生時刻の設定及計時動
作の停止並びにアラームの解除を行うことができ、ま
た、乗客側通信装置1を所持している乗客に、設定時間
が経過したことをアラームにより報知することができる
ので、自由行動を行った乗客達が集合時刻に遅刻するこ
と、若しくは、集合時刻に著しく遅刻することを防止す
ることができて、旅程の管理をより正確に行うことがで
きる。更に、制御装置7は、乗客達がバスから降車する
時には、乗降検知装置11が乗客の降車を検知する毎に
設定時刻までの時間を演算して設定時間信号として送信
するので、一人ずつ時系列で降車して行く各乗客が所持
する乗客側通信装置1のタイマ17に対して、設定時間
を正確に設定することができる。
【0062】また、本実施例によれば、乗客側通信装置
1の制御装置14は、乗客達のバスへの最初の乗車時,
乗客達が自由行動を開始する降車時及び自由行動を終え
た乗客達の乗車時には、何れも、予め記憶されている座
席コードを送信信号として車両側通信装置6に送信し、
車両側通信装置6の制御装置7は、その座席コード信号
を受信すると表示装置12の座席表示部12aに対応す
る座席番号の乗車若しくは降車表示を行わせるので、ツ
アーの開始時に参加予定の乗客が全員乗車したか、ま
た、降車した乗客が自由行動を終えて全員バスに乗車し
たか否かを座席表示部12aの表示を見ることによって
明確に把握することができ、乗客の管理をより効良く且
つ容易に行うことができる。
【0063】更に、本実施例によれば、複数のバスによ
り団体旅行を行っている場合に、乗客が設定時刻前に自
由行動を終えて、乗車していたバスと異なるバスに戻っ
て乗車すると、乗客側通信装置1の制御装置14は、送
信された車両識別コード信号が記憶装置16に記憶され
ているものと一致しないので、その時点で警報装置18
に誤乗車アラームを発生させ、また、設定時刻が経過し
て乗客側通信装置1のアラームが発生している状態で乗
客が上記と同様の行動をすると、やはり、車両識別コー
ド信号の不一致によりアラームの解除が行われないの
で、乗客は、何れの場合も、乗車していたバスと異なる
バスに戻ってしまったことを認識することができる。
【0064】更にまた、本実施例によれば、乗客側通信
装置1の制御装置14は、車両側通信装置6より設定時
間信号が送信されると、その設定時間の長さに応じて所
定時間を設定して、設定時間の所定時間前に警報装置1
8に予備アラーム動作を開始させるので、設定時間の長
さに応じた適切な時間前に予備アラーム動作を行わせる
ことにより、乗客に対して設定時刻(バスに戻るべき時
刻)が近付いていることを確実に報知することができ
る。
【0065】加えて、本実施例によれば、乗客側通信装
置1は、車両側通信装置6より表示信号として送信され
た設定時刻を液晶パネル3に表示させるので、乗客は、
その液晶パネル3の表示によって視覚的にも設定時刻を
認識することができる。
【0066】尚、車両側通信装置6の各種スイッチ8a
には「チェック」スイッチが設けてあり、制御装置7
は、その「チェック」スイッチがオン操作されると、最
初の乗車時において乗客側通信装置1にチェック信号を
送信するようにして、制御装置14は、そのチェック信
号を受信すると、電池19の電圧をチェックし、その電
圧が所定値以上の場合は、LED2にローレベルの信号
を与えて点灯させることにより正常表示を行わせ、その
電圧が所定値未満の場合は、LED2にハイ,ローレベ
ルの信号を交互に与えて点滅させることにより異常表示
を行うと共に、警報装置18を鳴動させてアラームを発
生させる。
【0067】斯様に構成すれば、乗客側通信装置1のバ
ッテリチェックを容易に行うことができるので、バッテ
リ切れによって乗客側通信装置1が使用中に動作不能に
なることを防止することができる。また、電池19の電
圧が著しく低い場合には、LED2が消灯状態になるこ
とによってやはりバッテリ切れを検出することができ
る。
【0068】また、上記のバッテリチェック動作は、車
両側通信装置6に「チェック」スイッチを設けずとも、
例えば、ステップB1において乗客側通信装置1に車両
側通信装置6から信号が送信されると、制御装置14が
自動的に行うようにしても良い。
【0069】ところで、本実施例においては、乗客側通
信装置1の制御装置14は、以下の構成によってタイマ
17の時間補正を行っている。図1においては図示を省
略した制御装置14及びタイマ17周辺の詳細な構成を
示す図7において、タイマ17のクロック入力端子はセ
ラミック振動子を用いた発振回路20の出力端子に接続
されており、タイマ17は、カウント用クロックとして
その発振回路20が出力するクロック信号を使用してい
る。
【0070】補正用カウンタ21のクロック入力端子C
Kは、通信装置15の出力端子に接続されており、通信
装置15は、受信した電波信号に対して波形成形のみ行
ったものを補正用カウンタ21に対して出力するように
なっている。補正用カウンタ21のカウント出力端子
(データバス)Q1,Q2,…,Qnは、制御装置14
の入力端子(データバス)に接続されており、補正用カ
ウンタ21は、クロック入力端子に入力されるクロック
信号をバイナリでアップカウントしたカウント出力を制
御装置14に与えるようになっている。また、補正用カ
ウンタ21のリセット入力端子RESは、制御装置14
の出力端子に接続されている。
【0071】セラミック振動子は安価ではあるが、その
精度は0.5%程度である。タイマ17の許容誤差を例
えば1日あたり1分とした場合、要求される精度は、
0.07%程度になる。この精度を満たすためには、高
価な水晶振動子を用いた発振回路が必要となってしま
う。そこで、制御装置14は、タイマ17の時間補正を
行うため、以下のようにして補正係数を算出する。
【0072】先ず、乗客側通信装置1に電源が投入され
て制御装置14が立上がると、制御装置14は、補正用
カウンタ21のリセット入力端子RESにリセット信号
を出力して、補正用カウンタ21をリセットする。一
方、車両側通信装置6の通信装置14の搬送波出力用の
発振回路には高精度の水晶振動子を使用しており、車両
側通信装置6は、ステップA4において各種信号を送信
する前に、一定時間だけ搬送波のみを出力するようにな
っている。ここで、搬送波の周波数は、例えば100K
Hzとする。
【0073】車両側通信装置6より周波数100KHz
の搬送が送信され、乗客側通信装置1の通信装置15に
よって受信されると、その受信信号は、補正用カウンタ
21にクロック信号として与えられると共に、制御装置
14の入力端子にも与えられる。そして、補正用カウン
タ21はカウント動作を開始し、また、制御装置14
は、受信信号の入力をトリガとして補正用カウンタ21
のカウント動作が開始されたことを認識する。
【0074】すると、制御装置14は、タイマ17に対
してアップカウント動作を開始させ、補正用カウンタ2
1のカウント値を参照するためのゲート時間を、タイマ
17のカウント値によって計測する。ここで、ゲート時
間は、例えば0.02秒とし、タイマ17のカウント値
が、0.02秒を発振回路20が出力するクロック信号
の周期で除したものに達した時点で0.02秒になった
と判断する。
【0075】そして、制御装置14は、0.02秒にな
ったと判断したときの補正用カウンタ21のカウント値
を読出す。ゲート時間の0.02秒が正確である場合
は、補正用カウンタ21のカウント値は「2000」と
なるが、発振回路20の精度のずれにより、実際のゲー
ト時間は0.02秒とはならない。そのため、補正用カ
ウンタ21のカウント値にずれが生じる。
【0076】例えば、補正用カウンタ21のカウント値
が「1990」であったとすると、制御装置14は、以
下の式により補正係数Cを算出する。 C=1990/2000=0.995 而して、車両側通信装置6より設定時間信号が送信さ
れ、その設定時間をタイマ17に設定する際に、設定時
間を発振回路20のクロック信号周期で除し、更に、補
正係数Cで除した値をカウント値として設定する。この
場合の補正係数Cの分解能、即ち精度は1/2000
(0.05%)であり、1日あたり1分の許容誤差に必
要な精度を十分に確保することができる。また、搬送波
の周波数をより高くするか、若しくは、ゲート時間をよ
り長くすることによって、更に高精度の補正を行うこと
も可能である。
【0077】以上のように本実施例によれば、多くの数
が必要である乗客側通信装置1のタイマ17の発振回路
20に安価なセラミック振動子を用いて、車両側通信装
置6側の発振回路にのみ高精度の水晶振動子を使用して
も、制御装置14が補正係数Cを算出することによりタ
イマ17にセットするカウント値を補正して、計時動作
の精度を高めることができる。
【0078】本発明は上記しかつ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、以下のような変形また
は拡張が可能である。表示信号は、集合時刻に限らず、
車両側通信装置6側に例えばキーボードなどの適当な入
力手段を設けることにより、以下のような内容のものを
表示信号として送信しても良い。 ・ツアーバスのナンバー ・非常時の連絡先(添乗員の携帯電話番号など) ・集合場所 ・海外で使用する場合、現在の為替レート 以上の何れか一つを送信して表示させても良いし、以上
の内幾つか若しくは全てを送信して、例えば乗客側通信
装置1側に表示切替えスイッチを設けて、その表示切替
えスイッチをオン操作する毎に、制御装置14は、液晶
パネル3の表示を切り替えるようにしても良い。
【0079】また、車両側通信装置6から送信される表
示信号を表示させるものに限らず、制御装置14は、タ
イマ17の計時動作中の時間、即ち設定時刻までの残り
時間を例えば1分毎に表示させるようにしても良い。こ
の場合は、乗客に対して設定時刻までの残り時間を視覚
的に認識させることができるので、遅刻防止効果をより
高めることができる。乗客側通信装置1に操作スイッチ
を設けて、制御装置14は、乗客によりその操作スイッ
チがオン操作されると、警報装置18に緊急アラーム
(緊急警報)を発生させるようにしても良い。このよう
に構成すれば、例えば乗客の体調が急激に悪化したり、
若しくは、乗客が危険な状態に陥った場合に、周囲の人
間に報知を行うことができる。
【0080】車両側通信装置6に音声発生装置を設け
て、制御装置7は、乗客の乗降車を検出すると、音声発
生装置に「いってらっしゃい、集合時間は○時○分で
す、お気を付けて」,「おかえりなさい、お疲れ様、次
は○○へ向かいます」などの予めセットした音声メッセ
ージを発生させるようにしても良い。このように構成す
れば、情報を乗客に対して確実に伝達することができ
る。乗客側通信装置は、バッチとして構成するものに限
らず、ポケットベルなどと同様の形態に構成しても良
い。
【0081】警報発生手段は、ブザーを鳴動させるもの
に限らず、バイブレータなど振動を発生させて警報とす
るものでも良い。最初の乗車時における表示装置12の
座席表示部12aの乗車表示及び降車時を省略しても良
い、その場合、自由行動を終えてバスに戻ってきた乗客
の乗車表示を、座席表示部12aの対応する座席番号の
ランプを点灯させることにより行っても良い。また、こ
の2回目以降の乗車表示も必要に応じて行えば良く、表
示装置12は、その必要に応じて設ければ良い。
【0082】乗降検知手段は、赤外線センサを用いるも
のに限らず、例えば、バスの乗降口付近に乗車スイッチ
及び降車スイッチを配設して、乗客に乗降時に各スイッ
チを夫々操作させるものでも良い。斯様に構成すれば、
乗降検知手段を安価に構成することができる。設定時間
の演算を設定時刻の入力があると1回だけ行うようにし
て、全ての乗客側通信装置1に対して同じ設定時間信号
を送信するようにしても良い。
【0083】乗客側通信装置1の予備アラーム動作を行
う場合の所定時間の算出は、設定時間の20%に限るこ
と無く適宜変更して良い。また、演算により算出するも
のに限らず、制御装置14内部のメモリに、図8に示す
ように、予め設定時間に対応した所定時間のテーブルを
持たせて、そのテーブルを参照することにより所定時間
を決定しても良い。更に、所定時間は、設定時間の長さ
に応じて設定する必要はなく、一律に5分や10分など
として固定的に設定しても良い。また、予備アラーム動
作は1回だけに限らず、例えば、設定時間の20%前,
10%前,5%前に夫々行うようにしても良い。この場
合、警報装置18のブザーの鳴動間隔を、例えば順次短
くして行くことによって次第に性急な感じを与えるよう
にすれば、乗客に対して集合時刻が次第に近付きつつあ
ることをより効果的に報知することができる。
【0084】LED2及び液晶パネル3は、必要に応じ
て設ければ良い。空中伝搬信号は、電波に限らず、電磁
誘導信号や静電誘導信号などでも良い。予備アラーム動
作は、必要に応じて行うようにすれば良い。また、この
場合、タイマ17は、設定時間が経過してカウント値が
「0」になった場合は、警報装置18に対して直接信号
を出力してブザーを鳴動させるように構成しても良い。
乗客側通信装置1は、車両側通信装置6から車両識別コ
ード信号が送信されても固有識別コードの返信を行わな
いようにしても良い。図2に示すフローチャートのステ
ップA5において、制御装置14が「YES」と判断し
た場合は、図3に示すフローチャートのステップC1に
移行するようにしても良い。車両はバスに限ること無
く、車両一般に適用が可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載の車両用乗客管理シ
ステムによれば、乗客達の1回目の乗車時においては、
乗客側の制御手段は、車両側通信装置が乗客の乗車毎に
送信する車両識別コード信号を受信するとこれを記憶手
段に記憶させるようにし、乗客達の降車時においては、
車両側の制御手段は、乗降検知手段が降車検知信号を出
力する毎に設定時刻までの設定時間を演算してこの設定
時間信号を通信手段から送信させ、乗客側の制御手段
は、その設定時間信号を受信すると設定時間を計時手段
に設定して計時動作を開始させ、その後、計時手段によ
って計時動作された時間が設定時間に達すると警報発生
手段に警報を発生させるようにし、乗客達の2回目以降
の乗車時においては、乗客側の制御手段は、車両側通信
装置が乗客の乗車毎に送信する車両識別コード信号を受
信すると、これと記憶手段に記憶された車両識別コード
信号とを照合してこれらが一致すると計時手段の計時動
作及び警報発生手段の警報発生動作を停止させるので、
複数の乗客側通信装置の計時手段に対して、容易に時間
の設定及び計時動作の停止を行うことができ、また、乗
客側通信装置を所持している乗客に、設定時間が経過し
たことを警報により報知することができる。
【0086】請求項2記載の車両用乗客管理システムに
よれば、乗客達の1回目の乗車時においては、乗客側の
制御手段は、車両側通信装置が乗客の乗車毎に送信する
車両識別コード信号を受信するとこれを記憶手段に記憶
させ、乗客達の降車時においては、車両側の制御手段
は、乗降検知手段が降車検知信号を出力する毎に設定時
刻までの設定時間を演算してこの設定時間信号を送信さ
せ、乗客側の制御手段は、その設定時間信号を受信する
と設定時間を計時手段に設定して計時動作を開始させる
と共に座席コード信号を送信させ、その後、計時手段に
よって計時動作された時間が設定時間に達すると警報発
生手段に警報を発生させ、車両側の制御手段は前記座席
コード信号を受信するとこれを表示手段に表示させて、
乗客達の2回目以降の乗車時においては、乗客側の制御
手段は、車両側通信装置が乗客の乗車毎に送信する車両
識別コード信号を受信すると、これと記憶手段に記憶さ
れた車両識別コード信号とを照合してこれらが一致する
と計時手段の計時動作及び警報発生手段の警報発生動作
を停止させると共に座席コード信号を送信させ、車両側
の制御手段は、前記座席コード信号を受信するとこれを
表示手段に表示させるので、表示手段を参照することに
よって降車した乗客が車両に戻って乗車したことを効率
良く且つ容易に確認することができる。また、乗客が降
車した車両とは異なる車両に戻って乗車した場合は、計
時手段の計時動作が停止されずに警報発生手段による警
報が発生されることにより、その乗客に対して、異なる
車両に乗車したことを報知することができる。
【0087】請求項3記載の車両用乗客管理システムに
よれば、乗客達の1回目の乗車時において、乗客側の制
御手段は、座席コード信号をも通信手段に送信させ、車
両側の制御手段は、通信手段が座席コード信号を受信す
るとこれを表示手段に表示させるので、乗客達の1回目
の乗車時においても、表示手段による乗客の乗車確認を
容易に行うことができる。
【0088】請求項4記載の車両用乗客管理システムに
よれば、乗客側の制御手段は、乗客達の2回目以降の乗
車時において、通信手段が受信した車両識別コード信号
が記憶手段に記憶された車両識別コード信号と一致しな
い場合は、警報発生手段に警報を発生させるので、設定
時刻の経過前であっても、乗客に降車した車両とは異な
る車両に乗車したことを報知することができる。
【0089】請求項5または6記載の車両用乗客管理シ
ステムによれば、乗客側の制御手段は、設定時間の長さ
に応じて所定時間の設定を行い、計時手段によって計時
された時間が設定時間に達する所定時間前に、警報発生
手段に予備警報を発生させるように制御するので、乗客
に設定時間が近付きつつあることを報知することができ
る。
【0090】請求項7乃至9記載の車両用乗客管理シス
テムによれば、乗客側通信装置は表示手段を備え(請求
項7)、車両側の制御手段は、設定時間信号の送信時に
設定時刻をも表示信号として送信し(請求項8)、ま
た、乗客側の制御手段は、表示手段に計時手段による計
時動作の時間表示を行わせる(請求項9)ので、乗客
は、その表示を参照することによって設定時刻や、設定
時間までの残り時間を確認することができる。
【0091】請求項10記載の車両用乗客管理システム
によれば、乗客側通信装置の制御手段は、操作スイッチ
がオン操作されると、警報発生手段に緊急警報を発生さ
せるように制御するので、乗客が緊急を要する事態に陥
った場合に、その事を周囲の者に報知することができ
る。
【0092】請求項11記載の車両用乗客管理システム
によれば、乗客側の制御手段は、車両側通信装置からチ
ェック信号が送信されると電池の電圧をチェックし、そ
の電圧が所定値以上の場合は表示手段に正常表示を行わ
せ、その電圧が所定値未満の場合は表示手段に異常表示
を行わせると共に警報発生手段に警報を発生させるの
で、乗客側通信装置が使用中に動作不能となるのを防止
することができる。
【0093】請求項12記載の車両用乗客管理システム
によれば、乗降検知手段を、乗車スイッチ及び降車スイ
ッチから構成したので、より安価に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気的構成図
【図2】車両側通信装置の制御装置において、乗客達が
最初に乗車する場合における制御内容を示すフローチャ
ート
【図3】乗客側通信装置の制御装置の制御内容を示すフ
ローチャート
【図4】車両側通信装置の制御装置において、乗客達が
降車する場合及び2回目以降に乗車する場合における制
御内容を示すフローチャート
【図5】乗客側通信装置の外観を示す図で、(a)は正
面図,(b)は側面図
【図6】車両側通信装置の平面図
【図7】乗客側通信装置の制御装置及びタイマ周辺の詳
細な電気的構成図
【図8】設定時間と所定時間との対応を示す図
【符号の説明】
1は乗客側通信装置、2はLED(表示手段),3は液
晶パネル(表示手段)、6は車両側通信装置、7は制御
装置(制御手段)、11は乗降検知装置(乗降検知手
段)、12は表示装置(表示手段)、13は通信装置
(通信手段)、14は制御装置(制御手段)、15は通
信装置(通信手段)、16は記憶装置(記憶手段)、1
7はタイマ(計時手段)、18は警報装置(警報発生手
段)、19は電池を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 好人 愛知県丹羽郡大口町大字豊田字野田1番地 株式会社東海理化電機製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に対する乗客の乗降を検知する乗降
    検知手段と、空中伝搬信号を送信する通信手段と、記憶
    手段と、制御手段とを備えた車両側通信装置と、 空中伝搬信号を受信する通信手段と、計時動作を行う計
    時手段と、警報を発生する警報発生手段と、記憶手段
    と、制御手段とを備え、複数の乗客に個々に配布される
    携帯形の乗客側通信装置とを具備し、 乗客達の1回目の乗車時においては、車両側の制御手段
    は、乗降検知手段が乗車検知信号を出力する毎に通信手
    段から車両識別コード信号を送信させ、乗客側の制御手
    段は、通信手段が前記車両識別コード信号を受信すると
    これを記憶手段に記憶させるように構成され、 乗客達の降車時においては、車両側の制御手段は、前記
    乗降検知手段が降車検知信号を出力する毎に設定時刻ま
    での設定時間を演算してこの設定時間信号を通信手段か
    ら送信させ、乗客側の制御手段は、通信手段が前記設定
    時間信号を受信するとその設定時間を前記計時手段に設
    定して計時動作を開始させ、その後、計時手段によって
    計時動作された時間が設定時間に達すると、前記警報発
    生手段に警報を発生させるように構成され、 乗客達の2回目以降の乗車時においては、車両側の制御
    手段は、前記乗降検知手段が乗車検知信号を出力する毎
    に通信手段から車両識別コード信号を送信させ、乗客側
    の制御手段は、通信手段が前記車両識別コード信号を受
    信すると、これと記憶手段に記憶された車両識別コード
    信号とを照合してこれらが一致すると、前記計時手段の
    計時動作及び警報発生手段の警報発生動作を停止させる
    ように構成されていることを特徴とする車両用乗客管理
    システム。
  2. 【請求項2】 車両に対する乗客の乗降を検知する乗降
    検知手段と、空中伝搬信号を送受信する通信手段と、記
    憶手段と、表示手段と、制御手段とを備えた車両側通信
    装置と、 空中伝搬信号を送受信する通信手段と、計時動作を行う
    計時手段と、警報を発生する警報発生手段と、記憶手段
    と、制御手段とを備え、複数の乗客に個々に配布される
    携帯形の乗客側通信装置とを具備し、 乗客達の1回目の乗車時においては、車両側の制御手段
    は、前記乗降検知手段が乗車検知信号を出力する毎に通
    信手段から車両識別コード信号を送信させ、乗客側の制
    御手段は、通信手段が前記車両識別コード信号を受信す
    るとこれを記憶手段に記憶させるように構成され、 乗客達の降車時においては、車両側の制御手段は、前記
    乗降検知手段が降車検知信号を出力する毎に設定時刻ま
    での設定時間を演算してこの設定時間信号を通信手段か
    ら送信させ、乗客側の制御手段は、通信手段が前記設定
    時間信号を受信するとその設定時間を前記計時手段に設
    定して計時動作を開始させると共に、座席コード信号を
    通信手段に送信させ、その後、計時手段によって計時動
    作された時間が設定時間に達すると、前記警報発生手段
    に警報を発生させ、車両側の制御手段は、通信手段が前
    記座席コード信号を受信するとこれを前記表示手段に表
    示させるように構成され、 乗客達の2回目以降の乗車時においては、車両側の制御
    手段は、前記乗降検知手段が乗車検知信号を出力する毎
    に通信手段から車両識別コード信号を送信させ、乗客側
    の制御手段は、通信手段が前記車両識別コード信号を受
    信すると、これと記憶手段に記憶された車両識別コード
    信号とを照合してこれらが一致すると、前記計時手段の
    計時動作及び警報発生手段の警報発生動作を停止させる
    と共に、座席コード信号を通信手段から送信させ、車両
    側の制御手段は、通信手段が前記座席コード信号を受信
    するとこれを表示手段に表示させるように構成されてい
    ることを特徴とする車両用乗客管理システム。
  3. 【請求項3】 乗客達の1回目の乗車時において、乗客
    側の制御手段は、座席コード信号をも通信手段に送信さ
    せ、車両側の制御手段は、通信手段が座席コード信号を
    受信するとこれを表示手段に表示させるように構成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の車両用乗客管理
    システム。
  4. 【請求項4】 乗客側の制御手段は、乗客達の2回目以
    降の乗車時において、通信手段が受信した車両識別コー
    ド信号が記憶手段に記憶された車両識別コード信号と一
    致しない場合は、警報発生手段に警報を発生させること
    を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の車両用乗
    客管理システム。
  5. 【請求項5】 乗客側の制御手段は、計時手段によって
    計時された時間が設定時間に達する所定時間前に、警報
    発生手段に予備警報を発生させるように制御することを
    特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の車両用乗客
    管理システム。
  6. 【請求項6】 乗客側の制御手段は、設定時間の長さに
    応じて所定時間の設定を行うことを特徴とする請求項5
    記載の車両用乗客管理システム。
  7. 【請求項7】 乗客側通信装置は、表示手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の車
    両用乗客管理システム。
  8. 【請求項8】 車両側の制御手段は、設定時間信号の送
    信時に、設定時刻をも表示信号として送信し、 乗客側の制御手段は、表示手段に前記表示信号に応じた
    表示を行わせることを特徴とする請求項7記載の車両用
    乗客管理システム。
  9. 【請求項9】 乗客側の制御手段は、表示手段に計時手
    段による計時動作の時間表示を行わせることを特徴とす
    る請求項7記載の車両用乗客管理システム。
  10. 【請求項10】 乗客側通信装置は、操作スイッチを有
    し、 乗客側通信装置の制御手段は、前記操作スイッチがオン
    操作されると、警報発生手段に緊急警報を発生させるよ
    うに制御することを特徴とする請求項1乃至9の何れか
    に記載の車両用乗客管理システム。
  11. 【請求項11】 乗客側の制御手段は、車両側通信装置
    からチェック信号が送信されると電池の電圧をチェック
    し、その電圧が所定値以上の場合は表示手段に正常表示
    を行わせ、その電圧が所定値未満の場合は表示手段に異
    常表示を行わせると共に警報発生手段に警報を発生させ
    ることを特徴とする請求項7乃至10の何れかに記載の
    車両用乗客管理システム。
  12. 【請求項12】 乗降検知手段は、乗車スイッチ及び降
    車スイッチから構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至11の何れかに記載の車両用乗客管理システム。
JP7216796A 1996-03-27 1996-03-27 車両用乗客管理システム Pending JPH09263171A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR200468463Y1 (ko) * 2013-07-04 2013-08-20 이동진 Rfid장치가 구비된 차량

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR200468463Y1 (ko) * 2013-07-04 2013-08-20 이동진 Rfid장치가 구비된 차량

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