JP2004038634A - 緊急通報端末及び緊急通報システム - Google Patents
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Abstract
【課題】緊急通報端末及び緊急通報システムに関し、低消費電力化を図り、且つ操作性を向上させる。
【解決手段】緊急通報端末は、制御部1と、GPS受信部2と、携帯無線送受信部3と、操作部4と、表示部5と、音発生部6と、電源部7と、登録情報記憶部9と、カレンダ部10とを含む構成を有し、登録情報記憶部9に、警戒開始時刻と警戒解除時刻と又は警戒エリアとを登録し、カレンダ部10による時刻情報を基に警戒開始モードと警戒解除モードとに切替える指示に従って切替え、又は自動的に切替えて、緊急通報管理センタに通知し、警戒開始モードに於ける緊急通報ボタンの押下により、現在位置と移動経路を示す位置情報履歴とを緊急通報管理センタに送出する。
【選択図】 図1
【解決手段】緊急通報端末は、制御部1と、GPS受信部2と、携帯無線送受信部3と、操作部4と、表示部5と、音発生部6と、電源部7と、登録情報記憶部9と、カレンダ部10とを含む構成を有し、登録情報記憶部9に、警戒開始時刻と警戒解除時刻と又は警戒エリアとを登録し、カレンダ部10による時刻情報を基に警戒開始モードと警戒解除モードとに切替える指示に従って切替え、又は自動的に切替えて、緊急通報管理センタに通知し、警戒開始モードに於ける緊急通報ボタンの押下により、現在位置と移動経路を示す位置情報履歴とを緊急通報管理センタに送出する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、異常発生時に緊急通報管理センタに緊急通報を送出し、緊急通報管理センタは、緊急通報を送出した端末の位置を識別して、救援者の派遣等を行う為の緊急通報端末及び緊急通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動端末等の現在位置を測定する手段として、PHS(Personal Handyphone System)を利用した手段や、GPS(GlobalPositioning System)衛星を利用した手段等が適用されている。又このような測位手段を携帯端末に適用して各種のサービスが提案されている。例えば、子供や高齢者の現在位置の追跡サービス、盗難自動車の追跡サービス、ストーカや恐喝等による緊急通報サービス、高齢者の急病等による緊急通報サービス等が知られている。
【0003】
図14は従来の緊急通報システムの説明図であり、101は緊急通報端末、102は緊急通報管理センタ、103は無線網、104は基地局、105はGPS衛星、106は位置情報サービスセンタ、107は公衆網を示す。緊急通報管理センタ102は、緊急通報受付機能、救援者状態監視機能、第三者検索受付機能、端末警戒開始/解除監視機能等を備えている。
【0004】
又緊急通報端末101は、GPS衛星105からの電波を受信して、独立的に演算処理して測位する手段、又は位置情報サービスセンタ106からのGPS衛星105の軌道情報等を基にGPS衛星105からの電波を受信して演算処理して測位する手段等を含み、緊急時には緊急通報ボタン押下等により、緊急通報と共に、測位による現在位置情報を送出する。無線網103は複数の基地局104を有するもので、緊急通報端末101に近い位置の基地局104に於いて緊急通報を受信すると、無線網103との間で専用線で接続した緊急通報管理センタ102に転送する。緊急通報管理センタ102は、緊急通報を送出した緊急通報端末101の位置情報を基に、救援者派遣等を行う。
【0005】
又公衆網107を介して図示を省略した第三者からの緊急通報端末101の所持者の探索要求を緊急通報管理センタ102が受信すると、緊急通報端末101を呼出して、測位した現在位置の情報を送出させることにより、緊急通報管理センタ102は、検索要求された緊急通報端末101の所持者の位置を返答することができる。
【0006】
図15は従来の緊急通報端末の説明図であり、111はマイクロプロセッサ等による制御部、112はGPS受信部、113は携帯無線送受信部、114は操作部、115は表示部、116は音発生部、117は二次電池を含む電源部、118は充電器を示す。
【0007】
操作部114は、電源のON/OFF、緊急通報、警戒開始等の各種の入力操作を行うキー等を含むものであり、又表示部115は、液晶パネルや発光ダイオード等による電源のON/OFFの状態、警戒状態、緊急状態、通信状態等の各種の状態を表示するものである。又音発生部116は、アラーム音や入力操作に従った確認音等を発生するものである。
【0008】
又GPS受信部112により複数のGPS衛星からの電波を受信して測位する手段として、位置情報サービスセンタ106の支援を受けることなく、独立的に演算処理して測位する単独測位型と、位置情報サービスセンタ106の支援を受けて測位するネットワーク支援型とに分けることができる。
【0009】
単独測位型は、ネットワークを介した通信を行わないので、通信コストが不要となり、又連続測位に適している。従って、カーナビゲーション等に適用されている。しかし、測位開始時間が長いので、常時動作状態とすることになり、消費電力が大きくなる。又受信感度が比較的低いものである。これに対して、ネットワーク支援型は、連続測位の演算処理を必要としないので、消費電力が少なく、且つ高感度受信が可能である。しかし、ネットワークを介した通信を行うことによる通信コストが必要となるから、コスト削減上連続測位に適していないことになる。
【0010】
図16は従来の緊急通報のフローチャートを示し、電源ON操作か否かを判定し(F1)、電源ON状態となると(F2)、モードの初期設定として警戒解除モードとする(F3)。そして、警戒開始モードに切替える操作の有無を判定し(F4)、操作無しの場合は、緊急通報の操作の有無を判定し(F5)、操作無しの場合はステップ(F3)に移行する。又操作有りの場合は、緊急通報状態とし(F6)、測位した現在位置を定期的に緊急通報管理センタに通知する。そして、緊急通報解除の操作の有無を判定し(F7)、操作有りの場合はステップ(F3)に移行し、操作無しの場合はステップ(F6)に移行する。
【0011】
又警戒開始モードに切替える操作有りの場合は、警戒開始モードとし(F8)、GPS連続測位を行い、位置情報をメモリに蓄積する。そして、警戒解除操作の有無を判定し(F9)、操作有りの場合はステップ(F3)に移行して、警戒解除モードとし、操作無しの場合は、緊急通報操作の有無を判定し(F10)、操作無しの場合は、ステップ(F8)に移行し、操作有りの場合は、緊急通報状態とし(F11)、ステップ(F8)に於ける位置情報をメモリに蓄積した位置履歴と、現在位置とを定期的に緊急通報管理センタに送出する。そして、緊急通報解除操作の有無を判定し(F12)、操作無しの場合はステップ(F11)に移行し、操作有りの場合はステップ(F3)に移行する。
【0012】
図17は表示画面の説明図であり、緊急通報管理センタの管理サーバ画面と、救援者所持端末画面との一例を示すもので、緊急通報に従って出動した救援者が所持する車載端末又は携帯端末と緊急通報管理センタとの間で位置情報を送受信し、管理サーバの画面と、救援者が所持する端末の画面とに、緊急通報を送出した通報者の位置と、出動した救援者の位置とを表示し、救援者が通報者の位置に急行し易いようにすることができる。
【0013】
緊急通報システムに於いては、緊急通報を送出した通報者の位置を正確に検出することが必要であり、GPS衛星を利用した測位精度は、5〜10m程度に向上している。しかし、屋外で複数のGPS衛星からの電波を受信できる状態の場合では、このように高精度で位置を検出できるが、GPS衛星からの電波が微弱となるビル街、物陰、屋内、地下街等に於いては、GPS測位が殆ど不可能となり、このような状態に於ける緊急通報位置の検出精度は低くなる。又最悪の状態では全く位置を検出できない場合がある。そこで、連続測位による位置情報を緊急通報管理センタに連続通知することにより、移動経路を把握し、緊急通報を送出した時の位置の検出精度が低い場合でも、緊急通報端末の現在位置を推測することが可能となる。しかし、連続測位を実行することにより、消費電力が大きくなるから、緊急通報端末の使用可能時間が短くなる。
【0014】
その為に、緊急通報端末に警戒開始モードと警戒解除モードとに切替える機能を設け、警戒開始モードに於いては、単独測位型による連続測位を行い、前述のステップ(F8)に於けるように、測位した位置情報をメモリに蓄積する。又警戒解除モードに於いては、ステップ(F3)に於けるように、ネットワーク支援型による測位に備えたスタンバイ状態とする。それにより、警戒開始モードに於ける緊急通報時は、ステップ(F11)に於けるように、現在の位置情報と、過去の位置情報の履歴を含めて緊急通報管理センタに送出する。又警戒解除モードに於ける緊急通報時は、ステップ(F6)に於けるように、現在位置情報のみを緊急通報管理センタに送出する。
【0015】
図18はモード切替えによる動作説明図であり、緊急通報端末の電源OFF状態に於いては総て停止状態となり、従って、消費電流も0mAとなる。又提供サービスも零となる。電源ONとすると、前述のステップ(F3)に示すように、警戒解除モードとなり、測位手段としてはGPSスタンバイ、無線送受信は待ち受けの状態となる。その時の消費電流は数mA程度となる。又提供サービスは、緊急通報と第三者検索とGPS単発測位とか可能であるが、GPS連続測位は行わない。又緊急通報時又は第三者検索の場合の管理サーバ画面は、地図上に現在位置が表示される。
【0016】
又警戒開始モードに切替えると、GPS連続動作等により、消費電流は数10mA〜数100mA程度に増加する。又測位した位置情報をメモリに順次記憶しておくものである。そして、警戒開始モードに於いて緊急通報を行うと、測位した現在の位置情報と、メモリに蓄積した過去の位置情報とを緊急通報管理センタに送出するから、管理サーバの画面には、現在の位置と過去の位置履歴とが表示される。その結果、現在の位置精度が低い場合でも、移動経路からの推測可能の条件を含めて、大きな判断誤りが含まれることを回避できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
GPS衛星を利用した測位手段を用いて、緊急通報による位置を把握する手段としては、例えば、特開平10−40483号公報、特開平11−112695公報、特開2001−209892号公報等による各種手段が提案されている。しかし、GPS衛星を利用して測位精度を向上させたとしても、消費電力の増加等の問題があり、前述のように、警戒開始モードと警戒解除モードとの切替えを行うことにより、消費電力の低減を図ることができる。しかし、例えば、警戒開始モードから警戒解除モードに切替えることを忘れた場合、何時までも警戒開始モードに於ける連続測位動作を継続するから、消費電力を低減することができない問題がある。又警戒開始モードと警戒解除モードとの切替えの操作は、成人に対しては簡単であっても、子供や高齢者にとっては簡単ではない。又このような切替えの操作を理解できない場合が多いものである。
【0018】
又緊急通報端末は、携帯電話のような通話機能を設けない場合が一般的であるから、緊急通報端末から緊急通報を行った場合に、緊急通報管理センタに於いて受付けたか否かの確認を行うことができるものであった。従って、緊急通報ボタンを押下しても、通報者は不安となる場合が多いものであった。又救援者が出動する場合も、救援者が出動したか否か、及び何時到着するか否かも判らないので、不安感が大きくなる問題があった。又自宅に戻った時に緊急通報を行った場合、屋内であるから、GPS衛星からの電波を受信できない状態であり、従って、位置情報を送出することができない問題があった。
【0019】
本発明は、前述の従来の各種の問題点を解決するもので、低消費電力化と操作性向上とを図り、又緊急通報時に於ける通報者に対して救援活動状態を通知可能として不安を除き、又GPS測位が困難な自宅に於ける緊急通報時に対しても、緊急通報管理センタに於いて対処可能とすることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の緊急通報端末は、図1を参照して説明すると、緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末であって、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、カレンダ部10からの時刻情報を基に、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻になった時に、モード切替手段を操作して警戒開始モードに切替える指示と、警戒解除時刻になった時に、モード切替手段を操作して警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替要求通知手段11を有する制御部1とを備えている。即ち、モード切替えの指示に従って、操作部4等からの入力操作により、モード切替えを行う構成を備えている。
【0021】
又警戒エリア情報を設定登録する登録情報記憶部9と、現在位置を測定するGPS受信部2等による測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、測位手段による現在位置が、登録情報記憶部9に登録された警戒エリアに入った時に、モード切替手段を操作して警戒開始モードに切替える指示と、警戒開始モード時に、現在位置が警戒エリア外に移動した時に、モード切替手段を操作して警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替要求通知手段11を有する制御部1とを備えている。
【0022】
又警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリア情報とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、GPS受信部2等により現在位置を測定する測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻又は警戒解除時刻と、警戒エリア情報とを判定し、現在位置が警戒エリア内で且つ警戒開始時刻の条件の時に、モード切替手段を操作して警戒開始モードに切替える指示と、現在位置が警戒エリア外で且つ警戒解除時刻の条件の時に、モード切替手段を操作して警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替要求通知手段11を有する制御部1とを備えている。
【0023】
前述のモード切替手段を操作して、警戒開始モードに切替える指示及び警戒解除モードに切替える指示を、表示部5や音発生部6等に通知して、音声,ブザー鳴動,発光表示,メッセージ表示,振動の何れか一つ又は複数によって通知する構成を備えることができる。又モード切替手段を操作して、警戒開始モードに切替えて予め設定された一定時間経過しても警戒解除モードに切替えないことを検出した時に異常と判断して、緊急通報管理センタに異常発生を通知する制御を行う制御部1を備えることができる。
【0024】
又警戒開始時刻と警戒解除時刻とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、カレンダ部10からの時刻情報を基に、登録情報記憶部9に予め登録された警戒開始日時になった時に、モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、且つ警戒解除日時になった時に、モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替える制御を行うモード自動切替手段を有する制御部1とを備えている。即ち、制御部1のモード自動切替手段の制御によって警戒開始モードと警戒解除モードとを自動的に切替える構成を備えている。
【0025】
又警戒エリア情報を設定登録する登録情報記憶部9と、GPS受信部2等による現在位置を測定する測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、測位手段による現在位置が、登録情報記憶部9に登録された警戒エリアに入った時に、モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、且つ警戒開始モード時に、現在位置が警戒エリア外に移動した時に、モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替えるモード切替えの自動制御を行うモード自動切替手段を有する制御部1とを備えている。
【0026】
又警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリア情報とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、GPS受信部2等による現在位置を測定する測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻又は警戒解除時刻と、警戒エリア情報とを判定し、現在位置が警戒エリア内で且つ警戒開始日時の条件の時に、モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、現在位置が警戒エリア外又は警戒解除日時の条件の時に、モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替え制御を行う制御部1とを備えている。
【0027】
又警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、充電器8による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、この充電電圧検知部により電源の電池の充電中を検出した検出信号により、モード切替手段を制御して自宅モードに切替える制御部1とを備えている。自宅モードに於ける緊急通報送出時は、緊急通報管理センタに登録された自宅住所を現在位置とすることにより、救援者派遣等を行うことができる。
【0028】
又警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、充電器8による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、この充電電圧検知部により電源の電池の充電中を検出した検出信号により、モード切替手段を制御して自宅モードに切替え、且つ警戒開始モード状態の時は警戒解除モードに切替える制御を行う制御部とを備えている。
【0029】
又警戒開始モードと自宅警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、充電器による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、この充電電圧検知部により電源の電池の充電中を検出した検出信号により、モード切替手段を制御して自宅モードに切替え、且つ警戒開始モード状態の時は自宅警戒開始モードに切替える制御を行う制御部とを備えている。
【0030】
又本発明の緊急通報システムは、緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムであって、緊急通報端末は、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、このモード切替手段によるモード情報を緊急通報管理センタに送出する手段とを有し、緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの警戒開始モードのモード情報を受信してから予め定めた一定時間を経過しても警戒解除モードのモード情報を受信できない時に、緊急通報端末側の異常と判断して警戒を開始する手段を備えている。
【0031】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って救援者を出動させた時に、この救援者出動情報を緊急通報端末に対して送出する制御手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、救援者出動情報を受信して通報者に通知する手段とを有するものである。
【0032】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者の位置情報を受信し、且つ緊急通報を送出した緊急通報端末の位置情報を受信して、両者の位置間隔が所定距離以下となった時に、緊急通報端末に、救援者接近情報を送出する制御手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、救援者接近情報を受信して通報者に通知する手段とを有するものである。
【0033】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者出動情報及び救援者の位置情報を順次緊急通報端末に送出する制御手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、救援者出動情報を受信して通報者に通知し、且つ救援者の位置情報と現在位置の情報とを基に、救援者が所定距離以下となった時に、救援者接近を通報者に通知する制御手段とを有するものである。
【0034】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者出動情報を送出し、且つ救援者の携帯端末に於いて求めた救援者と緊急通報端末との間が所定距離以下となった情報を受信して、緊急通報端末に救援者接近情報を送出する手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、緊急通報管理センタからの救援者出動情報及び救援者接近情報を受信して通報者に通知する制御手段とを有するものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の緊急通報端末の説明図であり、1は制御部、2はGPS受信部、3は携帯無線送受信部、4は操作部、5は表示部、6は音発生部、7は電源部、8は充電器、9は登録情報記憶部、10はカレンダ部、11はモード切替要求通知手段を示す。
【0036】
この実施の形態の構成は、図15に示す構成に、登録情報記憶部9と、カレンダ部10と、モード切替要求通知手段11とを付加した構成に相当するものであり、警戒開始モードと警戒解除モードとの切替えを、必要に応じて、又はモード切替えの指示に従って行う場合を示す。又登録情報記憶部9には、警戒開始時刻と警戒解除時刻とについて予め登録する。この登録手段は、操作部4から行う構成や、コンピュータ等の他の装置から入力する構成を適用することができる。又毎日同一の警戒開始時刻と警戒解除時刻とすることも可能であるが、曜日や月日等に対応して異なる警戒開始時刻又は警戒解除時刻を登録することができる。又は、特定のエリアに緊急通報端末を携帯して移動する時に、警戒開始モードに切替える必要のあるエリアを位置情報として予め登録する。この場合も、曜日や月日等を含めて登録することができる。又前述の警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリアと曜日や月日との組合せとして登録することができる。以下警戒開始時刻と警戒解除時刻の時刻情報は、カレンダ部10による曜日や月日を含む時刻情報を示すものとして説明する。
【0037】
又操作部4は、緊急通報ボタンやモード切替えの入力操作を行う切替スイッチや押しボタンスイッチ等を含む構成とすることができる。又表示部5は、液晶パネルによる文字,数字,図形等の表示又は発光ダイオードによる発光或いは点滅或いは発光色選択による表示を行う構成とすることができる。又音発生部6は、音声,アラーム音,振動等を発生できる構成とすることができる。
【0038】
又GPS受信部2は、単独測位型とネットワーク支援型との測位手段を動的に切替えて測位することができるもので、ネットワーク支援型の場合は、制御部1の制御により、携帯無線送受信部3を制御して、例えば、位置情報サービスセンタから現時点/場所に於ける最新衛星軌道情報等を受信し、又複数のGPS衛星からの電波を受信して、現在位置を求める演算処理を行うものである。
【0039】
又カレンダ部10は、既に知られている各種の時計機能を含む構成を適用できるものであり、時刻や曜日を含む時刻情報を制御部1に入力するものである。又モード切替要求通知手段11は、制御部1の処理機能によって実現することができるものであり、制御部1は、現時点のモードが警戒開始モードか警戒解除モードかを認識できるものである。又モード切替えを行った場合に、携帯無線送受信部3を制御して、緊急通報管理センタに対して、切替えたモード情報を送出し、警戒開始モードに切替えた場合は、GPS受信部2による測位情報を、制御部1の内部メモリに蓄積する機能と、緊急通報操作を行った時に、現在位置情報と内部メモリに蓄積された過去の位置情報の履歴とを、携帯無線送受信部3から緊急管理センタに送出する制御を行う機能を備えている。又モード切替要求通知手段11は、カレンダ部10からの現在の時刻情報と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻と警戒解除時刻との時刻情報とを照合し、警戒解除モードに於いて、警戒開始時刻と照合一致の場合、警戒解除モードから警戒開始モードに切替える指示を音発生部6又は表示部5に送出する。それにより、音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示等の何れか一つ或いは複数の組合せによって、緊急通報端末の所持者に通知する。
【0040】
同様に、警戒開始モードに切替えた後に、警戒解除時刻と現在の時刻情報とが照合一致の場合は、警戒開始モードから警戒解除モードに切替える指示を音発生部6又は表示部5に送出する。それにより、音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示等の何れか一つ或いは複数の組合せによって、緊急通報端末の所持者に通知する。この場合、警戒開始モードから警戒解除モードに切替える場合の指示に従った音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示と、警戒解除モードから警戒開始モードに切替える場合の指示に従った音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示との内容や間隔等を相違させることができる。従って、警戒開始モードとすることを忘れたり、或いは、警戒解除モードに切替えることを忘れることがなくなり、緊急通報機能を有効に利用可能とすることができる。
【0041】
図2は本発明の実施の形態のフローチャートを示し、登録情報記憶部9に、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録した場合又は警戒エリアを登録した場合について示すもので、先ず、電源ON操作か否かを判定し(A1)、電源ON状態とすると(A2)、モードの初期設定として警戒解除モードとし、GPSスタンバイ状態とする(A3)。そして、警戒開始時刻になったか否か、又は警戒エリア内に移動したか否かを判定する(A13)。即ち、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録情報記憶部9に登録した場合は、カレンダ部10による現在の時刻情報と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻とを照合し、又は警戒エリアを登録情報記憶部9に登録した場合は、GPS受信部2を利用して測位した現在位置情報と照合する。
【0042】
現在時刻が警戒開始時刻でない場合、又は現在位置が警戒エリア内でない場合、警戒開始モードに切替える操作の有無を判定し(A4)、操作無しの場合は、緊急通報の操作の有無を判定し(A5)、操作無しの場合はステップ(A3)に移行する。又緊急通報操作有りの場合は、緊急通報状態とし(A6)、GPS受信部2による測位手段により測位した現在位置の情報を定期的に緊急通報管理センタに通知する。そして、緊急通報解除の操作の有無を判定し(A7)、操作有りの場合はステップ(A3)に移行し、操作無しの場合はステップ(A6)に移行する。
【0043】
又警戒開始モードに切替える操作有りの場合は、警戒開始モードとし(A8)、GPS連続測位を行って位置情報を蓄積する。又ステップ(A13)に於いて、現在時刻が警戒監視時刻となった場合、又は現在位置が警戒エリア内の場合、モード切替要求通知手段11から表示部5又は音発生部6にモード切替えの指示を送出し、音声,アラーム音,発光,振動等により通知する(A14)。そして、警戒開始操作の有無を判定し(A15)、操作無しの場合はステップ(A14)に移行し、操作有りの場合はステップ(A8)に移行する。
【0044】
そして、警戒開始モードとなると、警戒解除時刻になったか否か、又は警戒エリア外に移動したか否かを判定し(A16)、何れでもない場合は、警戒解除操作の有無を判定し(A9)、操作有りの場合はステップ(A3)に移行し、操作無しの場合は、緊急通報操作の有無を判定し(A10)、操作無しの場合は、ステップ(A8)に移行し、操作有りの場合は、緊急通報状態とし(A11)、ステップ(A8)に於ける位置情報を蓄積した位置履歴と、現在位置とを定期的に緊急通報管理センタに送出する。そして、緊急通報解除操作の有無を判定し(A12)、操作無しの場合はステップ(A11)に移行し、操作有りの場合はステップ(A3)に移行する。
【0045】
又ステップ(A16)に於いて、現在時刻が警戒解除時刻になった場合、又は現在位置が警戒エリア外となった場合、警戒解除要求通知を行う(A17)。即ち、モード切替要求通知手段11から表示部5又は音発生部6にモード切替えの指示を送出し、音声,アラーム音,発光,振動等により通知する。そして、警戒解除モードに切替える操作の有無を判定し(A18)、操作無しの場合はステップ(A17)に移行し、操作有りの場合はステップ(A3)に移行する。前述の処理により、警戒開始モードに切替える注意又は警戒解除モードに切替える注意を与えることができるから、必要な場合のみ警戒開始モードとすることできる利点がある。
【0046】
図3は、登録情報記憶部9に、警戒エリアと警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録し、現在時刻が警戒開始時刻且つ現在位置が警戒エリア内の条件の時に、警戒開始モードに切替える指示を送出し、それ以外の条件の時に、警戒解除モードに切替える指示を送出する場合の本発明の実施の形態のフローチャートを示すものであり、ステップ(B1)〜(B18)は、図2のフローチャートのステップ(A1)〜(A18)に対応し、ステップ(B13),(B16)に於ける処理が図2の場合と相違する。
【0047】
即ち、ステップ(B13)に於いては、警戒開始時刻で且つ警戒エリア内に移動した条件となったか否かを判定するものであり、その条件となった時に、ステップ(B14)に移行して、警戒開始モードに切替える指示を送出し、緊急通報端末の所持者に対して、音声,発光表示,振動等によりモード切替えを通知する。又ステップ(B16)に於いては、警戒解除時刻で且つ警戒エリア外に移動した条件となったか否かを判定するものであり、その条件となった時に、ステップ(B17)に移行して、警戒解除モードに切替える指示を送出し、緊急通報端末の所持者に対して、音声,発光表示,振動等によりモード切替えを通知する。なお、警戒解除モードに切替える条件として、警戒解除時刻又は警戒エリア外の何れかの条件とすることも可能である。
【0048】
図4は本発明の自動切替えの実施の形態の説明図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、21はモード自動切替手段を示す。登録情報記憶部9に、前述のように、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録し、又は警戒エリアを登録し、又はそれらを総て登録することができるものである。又モード自動切替手段21は、カレンダ部10からの時刻情報と、GPS受信部2による測位情報とを基に、登録情報記憶部9に登録された内容と照合し、照合一致の場合にモード切替えを行うものであり、このモード自動切替手段21の機能を、マイクロプロセッサ等により構成された制御部1の処理機能によって実現することができるが、専用の処理機能として設けることも可能である。この緊急通報端末は、警戒開始モードと警戒解除モードとを、登録情報記憶部9に登録された内容に従って自動的に切替えることができる。
【0049】
図5は本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートであり、ステップ(C1)〜(C12)は、図2に於けるステップ(A1)〜(A12)及び図3に於けるステップ(B1)〜(B12)と同様の処理を行うステップを示すものであり、重複した説明は省略する。この実施の形態に於いては、ステップ(C13)に於いて、カレンダ部10による現在時刻が、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻となった時に、警戒開始モード(C8)に自動的に切替えるものであり、又ステップ(C13)に於いて、測位手段による現在位置が、登録情報記憶部9に登録された警戒エリア内となった時に、警戒開始モード(C8)に自動的に切替えるものである。
【0050】
又警戒開始モードに切替えた後、ステップ(C14)に於いて、現在時刻が警戒解除時刻となったと判断すると、警戒解除モード(C3)に自動的に切替えるものであり、又ステップ(C14)に於いて、現在位置が警戒エリア外となったと判断すると、警戒解除モード(C3)に自動的に切替えるものである。従って、登録情報記憶部9に予め登録した警戒開始時刻となると、自動的に警戒開始モードに切替え、又予め登録した警戒解除時刻となると、自動的に警戒解除モードに切替えることができる。或いは、GPS受信部2による測位情報による現在位置が、登録情報記憶部9に登録した警戒エリア内であることを示す時に、自動的に警戒開始モードに切替え、又現在位置が警戒エリア外であることを示すと判断すると、自動的に警戒解除モードに切替えるものであるから、モード切替スイッチを操作する必要がなく、緊急通報端末の操作性を向上することができる。
【0051】
図6は本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートであり、ステップ(D1)〜(D14)は、図5に於けるステップ(C1)〜(C14)と同様であるが、登録情報記憶部9に、警戒エリアと警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録し、ステップ(D13)に於いては、警戒開始時刻で且つ警戒エリア内の条件となったか否かを判定し、その条件となった時に自動的に警戒開始モードに切替え、又ステップ(D14)に於いては、警戒解除時刻で且つ警戒エリア外の条件となったか否かを判定し、その条件となった時に、自動的に警戒解除モードに切替えるものである。
【0052】
図7は、屋外/自宅モード自動切替えを行う機能を備えた緊急通報端末の本発明の実施の形態を示し、図1と同一符号は同一部分を示し、31は屋外/自宅モード自動切替手段、32は充電電圧検知部を示す。この実施の形態は、屋外モードと自宅モードとに切替える場合について示すもので、緊急通報端末の所持者は、自宅に戻った時に、充電器8のプラグを自宅のコンセントに挿入して、電源部7を構成する二次電池を充電することになる。なお、プラグ差し込み等を行うことなく、緊急通報端末を保持台に載せるだけで充電操作を開始する構成を適用することができる。
【0053】
又充電電圧検知部32は、充電時の電圧を検知して、屋外/自宅モード自動切替手段31に通知する。この屋外/自宅モード自動切替手段31は、充電電圧検知部32からの充電電圧検知信号に従って自宅モードに切替える。自宅に戻った時は、GPS受信部2による測位機能は不動作に近い状態であり、屋外に出掛けると、GPS受信部2による測位機能を動作させることができるから、自宅モードに自動切替えを行った後に、緊急通報端末を所持して屋外に出掛けた場合、測位機能が動作することにより、自宅内か屋外かを識別できることになり、これにより、自宅モードから屋外モードに自動切替えを行うことができる。
【0054】
緊急通報端末の所持者は、予め緊急通報管理センタとの間で緊急通報サービスの契約を行い、その時に自宅住所を登録するものである。従って、緊急通報端末を自宅モードに切替えて、緊急通報管理センタに自宅モードを通知すると、緊急通報管理センタでは、その緊急通報端末の所持者が現在自宅に居ると判断することができる。この自宅モードの状態で、緊急通報ボタン押下により緊急通報を行うと、緊急通報管理センタは、緊急通報者の現在位置が自宅住所であると判断して、救援者派遣等を行うことができる。
【0055】
図8は、屋外/自宅モード自動切替えと警戒状態自動切替えとを組合せた本発明の実施の形態の緊急通報端末を示し、図7と同一符号は同一部分を示し、33は警戒状態自動切替手段を示す。この警戒状態自動切替手段33は、屋外モードに於いて警戒開始モードに切替えている警戒状態に於いて、充電電圧検知部32からの充電電圧検知信号が入力されると、警戒解除モードに自動的に切替えるものである。従って、夜間等に於いて警戒開始モードとした緊急通報端末を所持し、自宅に戻った時は、警戒解除モードに切替える操作を行うことなく、自動的に警戒解除モードに切替えることができる。
【0056】
又警戒状態自動切替手段33と、屋外/自宅モード自動切替手段31とは、マイクロプロセッサ等による構成された制御部1の処理機能によって実現することもできるが、専用の回路構成による処理機能とすることも可能である。又図1又は図4に示す前述の警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録する登録情報記憶部9とカレンダ部10とを設けて、警戒開始モードと警戒解除モードとの自動切替えを行う構成を付加することもできる。
【0057】
図9は、時間監視機能を設けた緊急通報端末の本発明の実施の形態を示し、警戒開始モードに切替えた時に、必要以上に長い時間が経過しても警戒解除モードに切替えない場合に、異常発生と判断して、緊急通報管理センタに通知するもので、図1と同一符号は同一部分を示し、41はタイマ制御手段、42は監視タイマを示す。又図1に於ける登録情報記憶部9とカレンダ部10とモード切替通知手段11とは図示を省略している。
【0058】
緊急通報端末の所持者が、モード切替通知手段11の制御による通知に従って警戒開始モードに切替えると、タイマ制御手段41によって監視タイマ42が起動され、警戒開始モードの継続時間を計測する。タイマ制御手段41は、監視タイマ42を監視する。又警戒解除時刻を登録するものであるから、警戒開始モードの継続時間を予め設定したことに相当し、更に、この継続時間を超えて、更に、通常の想定される継続時間を充分に超えるような長時間が経過したと判定すると、制御部1の制御によって携帯無線送受信部3を制御し、異常発生通知を緊急通報管理センタに送出する。即ち、警戒解除モードへの切替えの指示によってもモード切替えの操作を行わない場合に相当し、モード切替えの操作が不可能な異常発生と判断して緊急通報管理センタに通報する。
【0059】
図10は図9に示す構成についてのフローチャートを示し、ステップ(E1)〜(E7)は、図2に於けるステップ(A1)〜(A7)と同様である。そして、ステップ(E4)に於いて、警戒開始モードに切替えた操作の有無を判定し、操作有りの場合に、監視タイマ42を起動して(E8)、警戒開始モードに移行し(E9)、GPS連続測位と、その測位による位置情報蓄積とを行う。
【0060】
この警戒開始モードに於いて、監視タイマ42のタイマ値が予め設定した時間Tを経過したか否かを判定し(E10)、時間Tを経過していない場合は、警戒解除操作の有無を判定し(E11)、操作有りの場合は、監視タイマ42の動作をストップし、そのタイマ値をクリアし(E16)、ステップ(E3)に移行する。又警戒解除操作無しの場合は、緊急通報操作の有無を判定し(E12)、操作無しの場合は、ステップ(E9)に移行する。
【0061】
又緊急通報操作有りの場合は、監視タイマ42の動作をストップし、そのタイマ値をクリアし(E13)、ステップ(E14)に移行して、現在位置と過去の位置情報履歴とを付加して緊急通報管理センタに緊急通報を行い、緊急通報解除の操作の有無を判定し、操作無しの場合はステップ(E14)に移行し、操作有りの場合はステップ(E3)に移行する。
【0062】
又ステップ(E10)に於いて、タイマ値が設定した時間Tを超えた場合は、異常発生通知を緊急通報管理センタに送出し(E17)、ステップ(E14)に移行する。この場合の異常発生通知は、緊急通報と同一又は異なる内容の通知とすることができる。従って、警戒開始モードに切替えた後、設定した時間Tを超えても、警戒解除モードに切替えない場合は、緊急通報端末の所持者の異常発生と判断して、自動的に緊急通報管理センタに対して通報し、緊急通報管理センタから安否確認或いは救援者派遣等を行うことができる。
【0063】
図11は本発明の実施の形態の緊急通報システムの説明図であり、51は緊急通報端末、52は緊急通報管理センタ、53は無線網、54は基地局、55はGPS衛星、56は位置情報サービスセンタ、57は公衆網を示す。緊急通報端末51は、前述の各実施の形態の構成を有するものであり、又緊急通報管理センタ52は、従来例と同様な緊急通報受付機能と、救援者状態監視機能と、第三者から公衆網57等を介して依頼される第三者検索受付機能と、端末警戒開始/解除監視機能とを含むと共に、端末警戒開始中時間監視機能と、異常事態通知処理機能とを備えている。又従来と同様に管理サーバの表示画面や緊急通報端末との間の各種の情報の送受信機能を備えている。
【0064】
緊急通報管理センタ52に於ける管理サーバ画面に、警戒開始モードに切替えた緊急通報端末の情報を表示することができるもので、緊急通報を受信した場合は、緊急通報端末のGPS受信部2による測位情報を基に、図17に示すように、地図上に緊急通報者の位置を表示することができる。従って、迅速に救援者を派遣することができる。
【0065】
又警戒開始モードに切替えた後、所定の時間が経過したか否かを端末警戒開始中時間監視機能によって監視することにより、図9に示すタイマ制御手段41と警戒時間監視タイマ42とを備えていない緊急通報端末に対しても、警戒開始モードの継続時間が異常に長い場合に、緊急通報端末所持者の異常発生と判断して、管理サーバ画面上に異常発生表示又はアラーム音や発光表示等によりオペレータに通知し、それにより、緊急通報端末所持者の保護者等に対して安否確認を行うことができる。又緊急通報端末に図9に示すタイマ制御手段41と警戒時間監視タイマ42とを設けた場合に於ける異常発生通知を、異常事態発生通知処理機能によって受信処理し、緊急通報端末所持者の保護者等に対して安否確認を行うことができる。それによって、緊急通報を行うことができない状態に於ける異常発生に対処することができる。
【0066】
又緊急通報端末51の緊急通報ボタンを押下して、緊急通報管理センタ52に緊急通報を行った時に、緊急通報管理センタ52が受信処理したか否か、又救援者が派遣されたか否かを認識できない不安があるが、図12に示すように、緊急通報管理センタ52に於いて緊急通報を受信確認した時に、受信確認応答を送出し、又緊急通報に従って救援者61を派遣した時に、例えば、「救援者出動中です」等のメッセージによる救援者出動通知を緊急通報端末51に送出する。緊急通報端末51は、携帯無線送受信部3に於いて緊急通報管理センタ52からの通知を受信して、表示部5や音発生部6により各種の表示を行うことができるから、受信確認応答及び救援者出動通知を緊急通報端末51の所持者に知らせることができる。なお、強盗やストーカ等に遭遇して緊急通報ボタンを押下した場合、救援者出動中のアナウンスを緊急通報端末51の音発生部から送出すると、むしろ危険となる場合があるが、その場合は振動発生による通知を行う構成とすることができる。このような緊急通報管理センタ52からの応答により、緊急通報を行ったことによる安心感を得ることができる。
【0067】
又緊急通報端末51に対して救援者61がどの程度まで近づいたかを通知することができる。即ち、図13に示すように、救援者61の位置情報を緊急通報管理センタ52に直接的或いは無線網53を介して通知し、緊急通報管理センタ52に於いて、緊急通報端末51の位置情報と、救援者61の位置情報とを基に、両者間の距離を計算し(S)、例えば、その距離が100m以下となった場合、緊急通報管理センタ52から緊急通報端末51に対して「救援者が100m以内に接近中です」等のメッセージを送出して、緊急通報端末51の音発生部等から通知することができる。
【0068】
又は、救援者61の位置情報を緊急通報管理センタ52から緊急通報端末51に対して送出し、緊急通報端末51は、測位手段により現在位置が判るから、通知された救援者61の位置情報を基に、両者間の距離を計算し(T)、「救援者が100m以内に接近中です」等のメッセージを音発生部等から通知することができる。前述のような救援者61の接近情報により、安心感を与えることができる。なお、前述のように、音声による通知がむしろ危険である場合、振動等による通知とすることができる。この振動の場合には、距離を明確に表現することが困難であるから、断続間隔等により表現することができる。
【0069】
本発明は、前述の各実施の形態にのみ限定されるものではなく、各実施の形態の組合せや、緊急通報端末に対して通話機能を設ける等の付加変更を加えることができるものである。又基地局54を含む無線網53は、携帯電話網やPHS網のみでなく、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)等によるネットワークとして、緊急通報端末51と緊急通報管理センタ52との間の通信を可能とするシステムとすることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、警戒開始時刻と警戒解除時刻又は警戒エリアを登録情報記憶部9に登録し、カレンダ部10からの時刻情報又はGPS受信部2による測位手段とによる現在位置情報を用いて、警戒開始モードと警戒解除モードとに切替えるか否かを判定し、切替えの指示通知又は自動的に切替えを行う緊急通報端末であって、指示に従ってモード切替えを行うか、又は自動的にモード切替えを行うことができるから、緊急通報サービスの操作性並びに信頼性を向上できる利点がある。特に、モード自動切替手段21を有する制御部1を備えることにより、操作性が非常に良くなる利点がある。又消費電力が比較的大きい連続測位の警戒開始モードを必要の時間のみ行うことが可能となって、低消費電力化を図ることができる利点がある。
【0071】
又緊急通報端末から緊急通報管理センタに対して緊急通報を行った場合に、緊急通報管理センタからの応答を緊急通報端末に送出し、又緊急通報に従って救援者出動を行ったことを緊急端末に送出することにより、又救援者が接近した状態を通知することにより、救援者が到着するまでの間の安心感を与えることができる利点がある。
【0072】
又監視開始モードの継続時間を監視し、その継続時間が異常に長い場合は、異常発生として、緊急通報端末から異常発生通知を緊急通報管理センタに送出し、又は緊急通報管理センタに於いて監視開始モードの継続時間を監視して、異常発生か否かを判定することにより、監視開始モードから監視解除モードに切替えができない異常状態を緊急通報管理センタで把握して、安否確認等の対応を行うことができる利点がある。
【0073】
又屋外/自宅モードの切替えの機能を緊急通報端末に設け、電源部7の充電を検知して自宅モードに自動的に切替えて、緊急通報時には、自宅からの緊急通報であることを緊急通報管理センタで認識できるようにすることができる。それによって、GPS受信部2による測位手段が作用しない屋内に於いても、緊急通報による救援サービスを受けることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の緊急通報端末の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図4】本発明の自動切替えの実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の屋外/自宅モード自動切替手段を備えた端末の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の屋外/自宅モード自動切替手段を備えた端末の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の時間監視の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の時間監視のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態の緊急通報システムの説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の救援者出動通知の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態の救援者接近通知の説明図である。
【図14】従来の緊急通報システムの説明図である。
【図15】従来の緊急通報端末の説明図である。
【図16】従来の緊急通報のフローチャートである。
【図17】表示画面の説明図である。
【図18】モード切替えによる動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御部
2 GPS受信部
3 携帯無線送受信部
4 操作部
5 表示部
6 音発生部
7 電源部
8 充電部
9 登録情報記憶部
10 カレンダ部
11 モード切替要求通知手段
21 モード自動切替手段
31 屋外/自宅モード自動切替手段
32 充電電圧検知部
41 タイマ制御手段
42 監視タイマ
51 緊急通報端末
52 緊急通報管理センタ
53 無線網
54 基地局
55 GPS衛星
56 位置情報サービスセンタ
【発明の属する技術分野】
本発明は、異常発生時に緊急通報管理センタに緊急通報を送出し、緊急通報管理センタは、緊急通報を送出した端末の位置を識別して、救援者の派遣等を行う為の緊急通報端末及び緊急通報システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
移動端末等の現在位置を測定する手段として、PHS(Personal Handyphone System)を利用した手段や、GPS(GlobalPositioning System)衛星を利用した手段等が適用されている。又このような測位手段を携帯端末に適用して各種のサービスが提案されている。例えば、子供や高齢者の現在位置の追跡サービス、盗難自動車の追跡サービス、ストーカや恐喝等による緊急通報サービス、高齢者の急病等による緊急通報サービス等が知られている。
【0003】
図14は従来の緊急通報システムの説明図であり、101は緊急通報端末、102は緊急通報管理センタ、103は無線網、104は基地局、105はGPS衛星、106は位置情報サービスセンタ、107は公衆網を示す。緊急通報管理センタ102は、緊急通報受付機能、救援者状態監視機能、第三者検索受付機能、端末警戒開始/解除監視機能等を備えている。
【0004】
又緊急通報端末101は、GPS衛星105からの電波を受信して、独立的に演算処理して測位する手段、又は位置情報サービスセンタ106からのGPS衛星105の軌道情報等を基にGPS衛星105からの電波を受信して演算処理して測位する手段等を含み、緊急時には緊急通報ボタン押下等により、緊急通報と共に、測位による現在位置情報を送出する。無線網103は複数の基地局104を有するもので、緊急通報端末101に近い位置の基地局104に於いて緊急通報を受信すると、無線網103との間で専用線で接続した緊急通報管理センタ102に転送する。緊急通報管理センタ102は、緊急通報を送出した緊急通報端末101の位置情報を基に、救援者派遣等を行う。
【0005】
又公衆網107を介して図示を省略した第三者からの緊急通報端末101の所持者の探索要求を緊急通報管理センタ102が受信すると、緊急通報端末101を呼出して、測位した現在位置の情報を送出させることにより、緊急通報管理センタ102は、検索要求された緊急通報端末101の所持者の位置を返答することができる。
【0006】
図15は従来の緊急通報端末の説明図であり、111はマイクロプロセッサ等による制御部、112はGPS受信部、113は携帯無線送受信部、114は操作部、115は表示部、116は音発生部、117は二次電池を含む電源部、118は充電器を示す。
【0007】
操作部114は、電源のON/OFF、緊急通報、警戒開始等の各種の入力操作を行うキー等を含むものであり、又表示部115は、液晶パネルや発光ダイオード等による電源のON/OFFの状態、警戒状態、緊急状態、通信状態等の各種の状態を表示するものである。又音発生部116は、アラーム音や入力操作に従った確認音等を発生するものである。
【0008】
又GPS受信部112により複数のGPS衛星からの電波を受信して測位する手段として、位置情報サービスセンタ106の支援を受けることなく、独立的に演算処理して測位する単独測位型と、位置情報サービスセンタ106の支援を受けて測位するネットワーク支援型とに分けることができる。
【0009】
単独測位型は、ネットワークを介した通信を行わないので、通信コストが不要となり、又連続測位に適している。従って、カーナビゲーション等に適用されている。しかし、測位開始時間が長いので、常時動作状態とすることになり、消費電力が大きくなる。又受信感度が比較的低いものである。これに対して、ネットワーク支援型は、連続測位の演算処理を必要としないので、消費電力が少なく、且つ高感度受信が可能である。しかし、ネットワークを介した通信を行うことによる通信コストが必要となるから、コスト削減上連続測位に適していないことになる。
【0010】
図16は従来の緊急通報のフローチャートを示し、電源ON操作か否かを判定し(F1)、電源ON状態となると(F2)、モードの初期設定として警戒解除モードとする(F3)。そして、警戒開始モードに切替える操作の有無を判定し(F4)、操作無しの場合は、緊急通報の操作の有無を判定し(F5)、操作無しの場合はステップ(F3)に移行する。又操作有りの場合は、緊急通報状態とし(F6)、測位した現在位置を定期的に緊急通報管理センタに通知する。そして、緊急通報解除の操作の有無を判定し(F7)、操作有りの場合はステップ(F3)に移行し、操作無しの場合はステップ(F6)に移行する。
【0011】
又警戒開始モードに切替える操作有りの場合は、警戒開始モードとし(F8)、GPS連続測位を行い、位置情報をメモリに蓄積する。そして、警戒解除操作の有無を判定し(F9)、操作有りの場合はステップ(F3)に移行して、警戒解除モードとし、操作無しの場合は、緊急通報操作の有無を判定し(F10)、操作無しの場合は、ステップ(F8)に移行し、操作有りの場合は、緊急通報状態とし(F11)、ステップ(F8)に於ける位置情報をメモリに蓄積した位置履歴と、現在位置とを定期的に緊急通報管理センタに送出する。そして、緊急通報解除操作の有無を判定し(F12)、操作無しの場合はステップ(F11)に移行し、操作有りの場合はステップ(F3)に移行する。
【0012】
図17は表示画面の説明図であり、緊急通報管理センタの管理サーバ画面と、救援者所持端末画面との一例を示すもので、緊急通報に従って出動した救援者が所持する車載端末又は携帯端末と緊急通報管理センタとの間で位置情報を送受信し、管理サーバの画面と、救援者が所持する端末の画面とに、緊急通報を送出した通報者の位置と、出動した救援者の位置とを表示し、救援者が通報者の位置に急行し易いようにすることができる。
【0013】
緊急通報システムに於いては、緊急通報を送出した通報者の位置を正確に検出することが必要であり、GPS衛星を利用した測位精度は、5〜10m程度に向上している。しかし、屋外で複数のGPS衛星からの電波を受信できる状態の場合では、このように高精度で位置を検出できるが、GPS衛星からの電波が微弱となるビル街、物陰、屋内、地下街等に於いては、GPS測位が殆ど不可能となり、このような状態に於ける緊急通報位置の検出精度は低くなる。又最悪の状態では全く位置を検出できない場合がある。そこで、連続測位による位置情報を緊急通報管理センタに連続通知することにより、移動経路を把握し、緊急通報を送出した時の位置の検出精度が低い場合でも、緊急通報端末の現在位置を推測することが可能となる。しかし、連続測位を実行することにより、消費電力が大きくなるから、緊急通報端末の使用可能時間が短くなる。
【0014】
その為に、緊急通報端末に警戒開始モードと警戒解除モードとに切替える機能を設け、警戒開始モードに於いては、単独測位型による連続測位を行い、前述のステップ(F8)に於けるように、測位した位置情報をメモリに蓄積する。又警戒解除モードに於いては、ステップ(F3)に於けるように、ネットワーク支援型による測位に備えたスタンバイ状態とする。それにより、警戒開始モードに於ける緊急通報時は、ステップ(F11)に於けるように、現在の位置情報と、過去の位置情報の履歴を含めて緊急通報管理センタに送出する。又警戒解除モードに於ける緊急通報時は、ステップ(F6)に於けるように、現在位置情報のみを緊急通報管理センタに送出する。
【0015】
図18はモード切替えによる動作説明図であり、緊急通報端末の電源OFF状態に於いては総て停止状態となり、従って、消費電流も0mAとなる。又提供サービスも零となる。電源ONとすると、前述のステップ(F3)に示すように、警戒解除モードとなり、測位手段としてはGPSスタンバイ、無線送受信は待ち受けの状態となる。その時の消費電流は数mA程度となる。又提供サービスは、緊急通報と第三者検索とGPS単発測位とか可能であるが、GPS連続測位は行わない。又緊急通報時又は第三者検索の場合の管理サーバ画面は、地図上に現在位置が表示される。
【0016】
又警戒開始モードに切替えると、GPS連続動作等により、消費電流は数10mA〜数100mA程度に増加する。又測位した位置情報をメモリに順次記憶しておくものである。そして、警戒開始モードに於いて緊急通報を行うと、測位した現在の位置情報と、メモリに蓄積した過去の位置情報とを緊急通報管理センタに送出するから、管理サーバの画面には、現在の位置と過去の位置履歴とが表示される。その結果、現在の位置精度が低い場合でも、移動経路からの推測可能の条件を含めて、大きな判断誤りが含まれることを回避できる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
GPS衛星を利用した測位手段を用いて、緊急通報による位置を把握する手段としては、例えば、特開平10−40483号公報、特開平11−112695公報、特開2001−209892号公報等による各種手段が提案されている。しかし、GPS衛星を利用して測位精度を向上させたとしても、消費電力の増加等の問題があり、前述のように、警戒開始モードと警戒解除モードとの切替えを行うことにより、消費電力の低減を図ることができる。しかし、例えば、警戒開始モードから警戒解除モードに切替えることを忘れた場合、何時までも警戒開始モードに於ける連続測位動作を継続するから、消費電力を低減することができない問題がある。又警戒開始モードと警戒解除モードとの切替えの操作は、成人に対しては簡単であっても、子供や高齢者にとっては簡単ではない。又このような切替えの操作を理解できない場合が多いものである。
【0018】
又緊急通報端末は、携帯電話のような通話機能を設けない場合が一般的であるから、緊急通報端末から緊急通報を行った場合に、緊急通報管理センタに於いて受付けたか否かの確認を行うことができるものであった。従って、緊急通報ボタンを押下しても、通報者は不安となる場合が多いものであった。又救援者が出動する場合も、救援者が出動したか否か、及び何時到着するか否かも判らないので、不安感が大きくなる問題があった。又自宅に戻った時に緊急通報を行った場合、屋内であるから、GPS衛星からの電波を受信できない状態であり、従って、位置情報を送出することができない問題があった。
【0019】
本発明は、前述の従来の各種の問題点を解決するもので、低消費電力化と操作性向上とを図り、又緊急通報時に於ける通報者に対して救援活動状態を通知可能として不安を除き、又GPS測位が困難な自宅に於ける緊急通報時に対しても、緊急通報管理センタに於いて対処可能とすることを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明の緊急通報端末は、図1を参照して説明すると、緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末であって、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、カレンダ部10からの時刻情報を基に、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻になった時に、モード切替手段を操作して警戒開始モードに切替える指示と、警戒解除時刻になった時に、モード切替手段を操作して警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替要求通知手段11を有する制御部1とを備えている。即ち、モード切替えの指示に従って、操作部4等からの入力操作により、モード切替えを行う構成を備えている。
【0021】
又警戒エリア情報を設定登録する登録情報記憶部9と、現在位置を測定するGPS受信部2等による測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、測位手段による現在位置が、登録情報記憶部9に登録された警戒エリアに入った時に、モード切替手段を操作して警戒開始モードに切替える指示と、警戒開始モード時に、現在位置が警戒エリア外に移動した時に、モード切替手段を操作して警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替要求通知手段11を有する制御部1とを備えている。
【0022】
又警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリア情報とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、GPS受信部2等により現在位置を測定する測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻又は警戒解除時刻と、警戒エリア情報とを判定し、現在位置が警戒エリア内で且つ警戒開始時刻の条件の時に、モード切替手段を操作して警戒開始モードに切替える指示と、現在位置が警戒エリア外で且つ警戒解除時刻の条件の時に、モード切替手段を操作して警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替要求通知手段11を有する制御部1とを備えている。
【0023】
前述のモード切替手段を操作して、警戒開始モードに切替える指示及び警戒解除モードに切替える指示を、表示部5や音発生部6等に通知して、音声,ブザー鳴動,発光表示,メッセージ表示,振動の何れか一つ又は複数によって通知する構成を備えることができる。又モード切替手段を操作して、警戒開始モードに切替えて予め設定された一定時間経過しても警戒解除モードに切替えないことを検出した時に異常と判断して、緊急通報管理センタに異常発生を通知する制御を行う制御部1を備えることができる。
【0024】
又警戒開始時刻と警戒解除時刻とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、カレンダ部10からの時刻情報を基に、登録情報記憶部9に予め登録された警戒開始日時になった時に、モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、且つ警戒解除日時になった時に、モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替える制御を行うモード自動切替手段を有する制御部1とを備えている。即ち、制御部1のモード自動切替手段の制御によって警戒開始モードと警戒解除モードとを自動的に切替える構成を備えている。
【0025】
又警戒エリア情報を設定登録する登録情報記憶部9と、GPS受信部2等による現在位置を測定する測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、測位手段による現在位置が、登録情報記憶部9に登録された警戒エリアに入った時に、モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、且つ警戒開始モード時に、現在位置が警戒エリア外に移動した時に、モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替えるモード切替えの自動制御を行うモード自動切替手段を有する制御部1とを備えている。
【0026】
又警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリア情報とを設定登録する登録情報記憶部9と、時刻情報を出力するカレンダ部10と、GPS受信部2等による現在位置を測定する測位手段と、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻又は警戒解除時刻と、警戒エリア情報とを判定し、現在位置が警戒エリア内で且つ警戒開始日時の条件の時に、モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、現在位置が警戒エリア外又は警戒解除日時の条件の時に、モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替え制御を行う制御部1とを備えている。
【0027】
又警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、充電器8による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、この充電電圧検知部により電源の電池の充電中を検出した検出信号により、モード切替手段を制御して自宅モードに切替える制御部1とを備えている。自宅モードに於ける緊急通報送出時は、緊急通報管理センタに登録された自宅住所を現在位置とすることにより、救援者派遣等を行うことができる。
【0028】
又警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、充電器8による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、この充電電圧検知部により電源の電池の充電中を検出した検出信号により、モード切替手段を制御して自宅モードに切替え、且つ警戒開始モード状態の時は警戒解除モードに切替える制御を行う制御部とを備えている。
【0029】
又警戒開始モードと自宅警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、充電器による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、この充電電圧検知部により電源の電池の充電中を検出した検出信号により、モード切替手段を制御して自宅モードに切替え、且つ警戒開始モード状態の時は自宅警戒開始モードに切替える制御を行う制御部とを備えている。
【0030】
又本発明の緊急通報システムは、緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムであって、緊急通報端末は、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、このモード切替手段によるモード情報を緊急通報管理センタに送出する手段とを有し、緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの警戒開始モードのモード情報を受信してから予め定めた一定時間を経過しても警戒解除モードのモード情報を受信できない時に、緊急通報端末側の異常と判断して警戒を開始する手段を備えている。
【0031】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って救援者を出動させた時に、この救援者出動情報を緊急通報端末に対して送出する制御手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、救援者出動情報を受信して通報者に通知する手段とを有するものである。
【0032】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者の位置情報を受信し、且つ緊急通報を送出した緊急通報端末の位置情報を受信して、両者の位置間隔が所定距離以下となった時に、緊急通報端末に、救援者接近情報を送出する制御手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、救援者接近情報を受信して通報者に通知する手段とを有するものである。
【0033】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者出動情報及び救援者の位置情報を順次緊急通報端末に送出する制御手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、救援者出動情報を受信して通報者に通知し、且つ救援者の位置情報と現在位置の情報とを基に、救援者が所定距離以下となった時に、救援者接近を通報者に通知する制御手段とを有するものである。
【0034】
又緊急通報管理センタは、緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者出動情報を送出し、且つ救援者の携帯端末に於いて求めた救援者と緊急通報端末との間が所定距離以下となった情報を受信して、緊急通報端末に救援者接近情報を送出する手段を有し、緊急通報端末は、緊急通報の送出手段と、緊急通報管理センタからの救援者出動情報及び救援者接近情報を受信して通報者に通知する制御手段とを有するものである。
【0035】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態の緊急通報端末の説明図であり、1は制御部、2はGPS受信部、3は携帯無線送受信部、4は操作部、5は表示部、6は音発生部、7は電源部、8は充電器、9は登録情報記憶部、10はカレンダ部、11はモード切替要求通知手段を示す。
【0036】
この実施の形態の構成は、図15に示す構成に、登録情報記憶部9と、カレンダ部10と、モード切替要求通知手段11とを付加した構成に相当するものであり、警戒開始モードと警戒解除モードとの切替えを、必要に応じて、又はモード切替えの指示に従って行う場合を示す。又登録情報記憶部9には、警戒開始時刻と警戒解除時刻とについて予め登録する。この登録手段は、操作部4から行う構成や、コンピュータ等の他の装置から入力する構成を適用することができる。又毎日同一の警戒開始時刻と警戒解除時刻とすることも可能であるが、曜日や月日等に対応して異なる警戒開始時刻又は警戒解除時刻を登録することができる。又は、特定のエリアに緊急通報端末を携帯して移動する時に、警戒開始モードに切替える必要のあるエリアを位置情報として予め登録する。この場合も、曜日や月日等を含めて登録することができる。又前述の警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリアと曜日や月日との組合せとして登録することができる。以下警戒開始時刻と警戒解除時刻の時刻情報は、カレンダ部10による曜日や月日を含む時刻情報を示すものとして説明する。
【0037】
又操作部4は、緊急通報ボタンやモード切替えの入力操作を行う切替スイッチや押しボタンスイッチ等を含む構成とすることができる。又表示部5は、液晶パネルによる文字,数字,図形等の表示又は発光ダイオードによる発光或いは点滅或いは発光色選択による表示を行う構成とすることができる。又音発生部6は、音声,アラーム音,振動等を発生できる構成とすることができる。
【0038】
又GPS受信部2は、単独測位型とネットワーク支援型との測位手段を動的に切替えて測位することができるもので、ネットワーク支援型の場合は、制御部1の制御により、携帯無線送受信部3を制御して、例えば、位置情報サービスセンタから現時点/場所に於ける最新衛星軌道情報等を受信し、又複数のGPS衛星からの電波を受信して、現在位置を求める演算処理を行うものである。
【0039】
又カレンダ部10は、既に知られている各種の時計機能を含む構成を適用できるものであり、時刻や曜日を含む時刻情報を制御部1に入力するものである。又モード切替要求通知手段11は、制御部1の処理機能によって実現することができるものであり、制御部1は、現時点のモードが警戒開始モードか警戒解除モードかを認識できるものである。又モード切替えを行った場合に、携帯無線送受信部3を制御して、緊急通報管理センタに対して、切替えたモード情報を送出し、警戒開始モードに切替えた場合は、GPS受信部2による測位情報を、制御部1の内部メモリに蓄積する機能と、緊急通報操作を行った時に、現在位置情報と内部メモリに蓄積された過去の位置情報の履歴とを、携帯無線送受信部3から緊急管理センタに送出する制御を行う機能を備えている。又モード切替要求通知手段11は、カレンダ部10からの現在の時刻情報と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻と警戒解除時刻との時刻情報とを照合し、警戒解除モードに於いて、警戒開始時刻と照合一致の場合、警戒解除モードから警戒開始モードに切替える指示を音発生部6又は表示部5に送出する。それにより、音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示等の何れか一つ或いは複数の組合せによって、緊急通報端末の所持者に通知する。
【0040】
同様に、警戒開始モードに切替えた後に、警戒解除時刻と現在の時刻情報とが照合一致の場合は、警戒開始モードから警戒解除モードに切替える指示を音発生部6又は表示部5に送出する。それにより、音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示等の何れか一つ或いは複数の組合せによって、緊急通報端末の所持者に通知する。この場合、警戒開始モードから警戒解除モードに切替える場合の指示に従った音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示と、警戒解除モードから警戒開始モードに切替える場合の指示に従った音声,ブザー音,振動,発光,メッセージ表示との内容や間隔等を相違させることができる。従って、警戒開始モードとすることを忘れたり、或いは、警戒解除モードに切替えることを忘れることがなくなり、緊急通報機能を有効に利用可能とすることができる。
【0041】
図2は本発明の実施の形態のフローチャートを示し、登録情報記憶部9に、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録した場合又は警戒エリアを登録した場合について示すもので、先ず、電源ON操作か否かを判定し(A1)、電源ON状態とすると(A2)、モードの初期設定として警戒解除モードとし、GPSスタンバイ状態とする(A3)。そして、警戒開始時刻になったか否か、又は警戒エリア内に移動したか否かを判定する(A13)。即ち、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録情報記憶部9に登録した場合は、カレンダ部10による現在の時刻情報と、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻とを照合し、又は警戒エリアを登録情報記憶部9に登録した場合は、GPS受信部2を利用して測位した現在位置情報と照合する。
【0042】
現在時刻が警戒開始時刻でない場合、又は現在位置が警戒エリア内でない場合、警戒開始モードに切替える操作の有無を判定し(A4)、操作無しの場合は、緊急通報の操作の有無を判定し(A5)、操作無しの場合はステップ(A3)に移行する。又緊急通報操作有りの場合は、緊急通報状態とし(A6)、GPS受信部2による測位手段により測位した現在位置の情報を定期的に緊急通報管理センタに通知する。そして、緊急通報解除の操作の有無を判定し(A7)、操作有りの場合はステップ(A3)に移行し、操作無しの場合はステップ(A6)に移行する。
【0043】
又警戒開始モードに切替える操作有りの場合は、警戒開始モードとし(A8)、GPS連続測位を行って位置情報を蓄積する。又ステップ(A13)に於いて、現在時刻が警戒監視時刻となった場合、又は現在位置が警戒エリア内の場合、モード切替要求通知手段11から表示部5又は音発生部6にモード切替えの指示を送出し、音声,アラーム音,発光,振動等により通知する(A14)。そして、警戒開始操作の有無を判定し(A15)、操作無しの場合はステップ(A14)に移行し、操作有りの場合はステップ(A8)に移行する。
【0044】
そして、警戒開始モードとなると、警戒解除時刻になったか否か、又は警戒エリア外に移動したか否かを判定し(A16)、何れでもない場合は、警戒解除操作の有無を判定し(A9)、操作有りの場合はステップ(A3)に移行し、操作無しの場合は、緊急通報操作の有無を判定し(A10)、操作無しの場合は、ステップ(A8)に移行し、操作有りの場合は、緊急通報状態とし(A11)、ステップ(A8)に於ける位置情報を蓄積した位置履歴と、現在位置とを定期的に緊急通報管理センタに送出する。そして、緊急通報解除操作の有無を判定し(A12)、操作無しの場合はステップ(A11)に移行し、操作有りの場合はステップ(A3)に移行する。
【0045】
又ステップ(A16)に於いて、現在時刻が警戒解除時刻になった場合、又は現在位置が警戒エリア外となった場合、警戒解除要求通知を行う(A17)。即ち、モード切替要求通知手段11から表示部5又は音発生部6にモード切替えの指示を送出し、音声,アラーム音,発光,振動等により通知する。そして、警戒解除モードに切替える操作の有無を判定し(A18)、操作無しの場合はステップ(A17)に移行し、操作有りの場合はステップ(A3)に移行する。前述の処理により、警戒開始モードに切替える注意又は警戒解除モードに切替える注意を与えることができるから、必要な場合のみ警戒開始モードとすることできる利点がある。
【0046】
図3は、登録情報記憶部9に、警戒エリアと警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録し、現在時刻が警戒開始時刻且つ現在位置が警戒エリア内の条件の時に、警戒開始モードに切替える指示を送出し、それ以外の条件の時に、警戒解除モードに切替える指示を送出する場合の本発明の実施の形態のフローチャートを示すものであり、ステップ(B1)〜(B18)は、図2のフローチャートのステップ(A1)〜(A18)に対応し、ステップ(B13),(B16)に於ける処理が図2の場合と相違する。
【0047】
即ち、ステップ(B13)に於いては、警戒開始時刻で且つ警戒エリア内に移動した条件となったか否かを判定するものであり、その条件となった時に、ステップ(B14)に移行して、警戒開始モードに切替える指示を送出し、緊急通報端末の所持者に対して、音声,発光表示,振動等によりモード切替えを通知する。又ステップ(B16)に於いては、警戒解除時刻で且つ警戒エリア外に移動した条件となったか否かを判定するものであり、その条件となった時に、ステップ(B17)に移行して、警戒解除モードに切替える指示を送出し、緊急通報端末の所持者に対して、音声,発光表示,振動等によりモード切替えを通知する。なお、警戒解除モードに切替える条件として、警戒解除時刻又は警戒エリア外の何れかの条件とすることも可能である。
【0048】
図4は本発明の自動切替えの実施の形態の説明図であり、図1と同一符号は同一部分を示し、21はモード自動切替手段を示す。登録情報記憶部9に、前述のように、警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録し、又は警戒エリアを登録し、又はそれらを総て登録することができるものである。又モード自動切替手段21は、カレンダ部10からの時刻情報と、GPS受信部2による測位情報とを基に、登録情報記憶部9に登録された内容と照合し、照合一致の場合にモード切替えを行うものであり、このモード自動切替手段21の機能を、マイクロプロセッサ等により構成された制御部1の処理機能によって実現することができるが、専用の処理機能として設けることも可能である。この緊急通報端末は、警戒開始モードと警戒解除モードとを、登録情報記憶部9に登録された内容に従って自動的に切替えることができる。
【0049】
図5は本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートであり、ステップ(C1)〜(C12)は、図2に於けるステップ(A1)〜(A12)及び図3に於けるステップ(B1)〜(B12)と同様の処理を行うステップを示すものであり、重複した説明は省略する。この実施の形態に於いては、ステップ(C13)に於いて、カレンダ部10による現在時刻が、登録情報記憶部9に登録された警戒開始時刻となった時に、警戒開始モード(C8)に自動的に切替えるものであり、又ステップ(C13)に於いて、測位手段による現在位置が、登録情報記憶部9に登録された警戒エリア内となった時に、警戒開始モード(C8)に自動的に切替えるものである。
【0050】
又警戒開始モードに切替えた後、ステップ(C14)に於いて、現在時刻が警戒解除時刻となったと判断すると、警戒解除モード(C3)に自動的に切替えるものであり、又ステップ(C14)に於いて、現在位置が警戒エリア外となったと判断すると、警戒解除モード(C3)に自動的に切替えるものである。従って、登録情報記憶部9に予め登録した警戒開始時刻となると、自動的に警戒開始モードに切替え、又予め登録した警戒解除時刻となると、自動的に警戒解除モードに切替えることができる。或いは、GPS受信部2による測位情報による現在位置が、登録情報記憶部9に登録した警戒エリア内であることを示す時に、自動的に警戒開始モードに切替え、又現在位置が警戒エリア外であることを示すと判断すると、自動的に警戒解除モードに切替えるものであるから、モード切替スイッチを操作する必要がなく、緊急通報端末の操作性を向上することができる。
【0051】
図6は本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートであり、ステップ(D1)〜(D14)は、図5に於けるステップ(C1)〜(C14)と同様であるが、登録情報記憶部9に、警戒エリアと警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録し、ステップ(D13)に於いては、警戒開始時刻で且つ警戒エリア内の条件となったか否かを判定し、その条件となった時に自動的に警戒開始モードに切替え、又ステップ(D14)に於いては、警戒解除時刻で且つ警戒エリア外の条件となったか否かを判定し、その条件となった時に、自動的に警戒解除モードに切替えるものである。
【0052】
図7は、屋外/自宅モード自動切替えを行う機能を備えた緊急通報端末の本発明の実施の形態を示し、図1と同一符号は同一部分を示し、31は屋外/自宅モード自動切替手段、32は充電電圧検知部を示す。この実施の形態は、屋外モードと自宅モードとに切替える場合について示すもので、緊急通報端末の所持者は、自宅に戻った時に、充電器8のプラグを自宅のコンセントに挿入して、電源部7を構成する二次電池を充電することになる。なお、プラグ差し込み等を行うことなく、緊急通報端末を保持台に載せるだけで充電操作を開始する構成を適用することができる。
【0053】
又充電電圧検知部32は、充電時の電圧を検知して、屋外/自宅モード自動切替手段31に通知する。この屋外/自宅モード自動切替手段31は、充電電圧検知部32からの充電電圧検知信号に従って自宅モードに切替える。自宅に戻った時は、GPS受信部2による測位機能は不動作に近い状態であり、屋外に出掛けると、GPS受信部2による測位機能を動作させることができるから、自宅モードに自動切替えを行った後に、緊急通報端末を所持して屋外に出掛けた場合、測位機能が動作することにより、自宅内か屋外かを識別できることになり、これにより、自宅モードから屋外モードに自動切替えを行うことができる。
【0054】
緊急通報端末の所持者は、予め緊急通報管理センタとの間で緊急通報サービスの契約を行い、その時に自宅住所を登録するものである。従って、緊急通報端末を自宅モードに切替えて、緊急通報管理センタに自宅モードを通知すると、緊急通報管理センタでは、その緊急通報端末の所持者が現在自宅に居ると判断することができる。この自宅モードの状態で、緊急通報ボタン押下により緊急通報を行うと、緊急通報管理センタは、緊急通報者の現在位置が自宅住所であると判断して、救援者派遣等を行うことができる。
【0055】
図8は、屋外/自宅モード自動切替えと警戒状態自動切替えとを組合せた本発明の実施の形態の緊急通報端末を示し、図7と同一符号は同一部分を示し、33は警戒状態自動切替手段を示す。この警戒状態自動切替手段33は、屋外モードに於いて警戒開始モードに切替えている警戒状態に於いて、充電電圧検知部32からの充電電圧検知信号が入力されると、警戒解除モードに自動的に切替えるものである。従って、夜間等に於いて警戒開始モードとした緊急通報端末を所持し、自宅に戻った時は、警戒解除モードに切替える操作を行うことなく、自動的に警戒解除モードに切替えることができる。
【0056】
又警戒状態自動切替手段33と、屋外/自宅モード自動切替手段31とは、マイクロプロセッサ等による構成された制御部1の処理機能によって実現することもできるが、専用の回路構成による処理機能とすることも可能である。又図1又は図4に示す前述の警戒開始時刻と警戒解除時刻とを登録する登録情報記憶部9とカレンダ部10とを設けて、警戒開始モードと警戒解除モードとの自動切替えを行う構成を付加することもできる。
【0057】
図9は、時間監視機能を設けた緊急通報端末の本発明の実施の形態を示し、警戒開始モードに切替えた時に、必要以上に長い時間が経過しても警戒解除モードに切替えない場合に、異常発生と判断して、緊急通報管理センタに通知するもので、図1と同一符号は同一部分を示し、41はタイマ制御手段、42は監視タイマを示す。又図1に於ける登録情報記憶部9とカレンダ部10とモード切替通知手段11とは図示を省略している。
【0058】
緊急通報端末の所持者が、モード切替通知手段11の制御による通知に従って警戒開始モードに切替えると、タイマ制御手段41によって監視タイマ42が起動され、警戒開始モードの継続時間を計測する。タイマ制御手段41は、監視タイマ42を監視する。又警戒解除時刻を登録するものであるから、警戒開始モードの継続時間を予め設定したことに相当し、更に、この継続時間を超えて、更に、通常の想定される継続時間を充分に超えるような長時間が経過したと判定すると、制御部1の制御によって携帯無線送受信部3を制御し、異常発生通知を緊急通報管理センタに送出する。即ち、警戒解除モードへの切替えの指示によってもモード切替えの操作を行わない場合に相当し、モード切替えの操作が不可能な異常発生と判断して緊急通報管理センタに通報する。
【0059】
図10は図9に示す構成についてのフローチャートを示し、ステップ(E1)〜(E7)は、図2に於けるステップ(A1)〜(A7)と同様である。そして、ステップ(E4)に於いて、警戒開始モードに切替えた操作の有無を判定し、操作有りの場合に、監視タイマ42を起動して(E8)、警戒開始モードに移行し(E9)、GPS連続測位と、その測位による位置情報蓄積とを行う。
【0060】
この警戒開始モードに於いて、監視タイマ42のタイマ値が予め設定した時間Tを経過したか否かを判定し(E10)、時間Tを経過していない場合は、警戒解除操作の有無を判定し(E11)、操作有りの場合は、監視タイマ42の動作をストップし、そのタイマ値をクリアし(E16)、ステップ(E3)に移行する。又警戒解除操作無しの場合は、緊急通報操作の有無を判定し(E12)、操作無しの場合は、ステップ(E9)に移行する。
【0061】
又緊急通報操作有りの場合は、監視タイマ42の動作をストップし、そのタイマ値をクリアし(E13)、ステップ(E14)に移行して、現在位置と過去の位置情報履歴とを付加して緊急通報管理センタに緊急通報を行い、緊急通報解除の操作の有無を判定し、操作無しの場合はステップ(E14)に移行し、操作有りの場合はステップ(E3)に移行する。
【0062】
又ステップ(E10)に於いて、タイマ値が設定した時間Tを超えた場合は、異常発生通知を緊急通報管理センタに送出し(E17)、ステップ(E14)に移行する。この場合の異常発生通知は、緊急通報と同一又は異なる内容の通知とすることができる。従って、警戒開始モードに切替えた後、設定した時間Tを超えても、警戒解除モードに切替えない場合は、緊急通報端末の所持者の異常発生と判断して、自動的に緊急通報管理センタに対して通報し、緊急通報管理センタから安否確認或いは救援者派遣等を行うことができる。
【0063】
図11は本発明の実施の形態の緊急通報システムの説明図であり、51は緊急通報端末、52は緊急通報管理センタ、53は無線網、54は基地局、55はGPS衛星、56は位置情報サービスセンタ、57は公衆網を示す。緊急通報端末51は、前述の各実施の形態の構成を有するものであり、又緊急通報管理センタ52は、従来例と同様な緊急通報受付機能と、救援者状態監視機能と、第三者から公衆網57等を介して依頼される第三者検索受付機能と、端末警戒開始/解除監視機能とを含むと共に、端末警戒開始中時間監視機能と、異常事態通知処理機能とを備えている。又従来と同様に管理サーバの表示画面や緊急通報端末との間の各種の情報の送受信機能を備えている。
【0064】
緊急通報管理センタ52に於ける管理サーバ画面に、警戒開始モードに切替えた緊急通報端末の情報を表示することができるもので、緊急通報を受信した場合は、緊急通報端末のGPS受信部2による測位情報を基に、図17に示すように、地図上に緊急通報者の位置を表示することができる。従って、迅速に救援者を派遣することができる。
【0065】
又警戒開始モードに切替えた後、所定の時間が経過したか否かを端末警戒開始中時間監視機能によって監視することにより、図9に示すタイマ制御手段41と警戒時間監視タイマ42とを備えていない緊急通報端末に対しても、警戒開始モードの継続時間が異常に長い場合に、緊急通報端末所持者の異常発生と判断して、管理サーバ画面上に異常発生表示又はアラーム音や発光表示等によりオペレータに通知し、それにより、緊急通報端末所持者の保護者等に対して安否確認を行うことができる。又緊急通報端末に図9に示すタイマ制御手段41と警戒時間監視タイマ42とを設けた場合に於ける異常発生通知を、異常事態発生通知処理機能によって受信処理し、緊急通報端末所持者の保護者等に対して安否確認を行うことができる。それによって、緊急通報を行うことができない状態に於ける異常発生に対処することができる。
【0066】
又緊急通報端末51の緊急通報ボタンを押下して、緊急通報管理センタ52に緊急通報を行った時に、緊急通報管理センタ52が受信処理したか否か、又救援者が派遣されたか否かを認識できない不安があるが、図12に示すように、緊急通報管理センタ52に於いて緊急通報を受信確認した時に、受信確認応答を送出し、又緊急通報に従って救援者61を派遣した時に、例えば、「救援者出動中です」等のメッセージによる救援者出動通知を緊急通報端末51に送出する。緊急通報端末51は、携帯無線送受信部3に於いて緊急通報管理センタ52からの通知を受信して、表示部5や音発生部6により各種の表示を行うことができるから、受信確認応答及び救援者出動通知を緊急通報端末51の所持者に知らせることができる。なお、強盗やストーカ等に遭遇して緊急通報ボタンを押下した場合、救援者出動中のアナウンスを緊急通報端末51の音発生部から送出すると、むしろ危険となる場合があるが、その場合は振動発生による通知を行う構成とすることができる。このような緊急通報管理センタ52からの応答により、緊急通報を行ったことによる安心感を得ることができる。
【0067】
又緊急通報端末51に対して救援者61がどの程度まで近づいたかを通知することができる。即ち、図13に示すように、救援者61の位置情報を緊急通報管理センタ52に直接的或いは無線網53を介して通知し、緊急通報管理センタ52に於いて、緊急通報端末51の位置情報と、救援者61の位置情報とを基に、両者間の距離を計算し(S)、例えば、その距離が100m以下となった場合、緊急通報管理センタ52から緊急通報端末51に対して「救援者が100m以内に接近中です」等のメッセージを送出して、緊急通報端末51の音発生部等から通知することができる。
【0068】
又は、救援者61の位置情報を緊急通報管理センタ52から緊急通報端末51に対して送出し、緊急通報端末51は、測位手段により現在位置が判るから、通知された救援者61の位置情報を基に、両者間の距離を計算し(T)、「救援者が100m以内に接近中です」等のメッセージを音発生部等から通知することができる。前述のような救援者61の接近情報により、安心感を与えることができる。なお、前述のように、音声による通知がむしろ危険である場合、振動等による通知とすることができる。この振動の場合には、距離を明確に表現することが困難であるから、断続間隔等により表現することができる。
【0069】
本発明は、前述の各実施の形態にのみ限定されるものではなく、各実施の形態の組合せや、緊急通報端末に対して通話機能を設ける等の付加変更を加えることができるものである。又基地局54を含む無線網53は、携帯電話網やPHS網のみでなく、無線LAN(ローカルエリアネットワーク)等によるネットワークとして、緊急通報端末51と緊急通報管理センタ52との間の通信を可能とするシステムとすることができる。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、警戒開始時刻と警戒解除時刻又は警戒エリアを登録情報記憶部9に登録し、カレンダ部10からの時刻情報又はGPS受信部2による測位手段とによる現在位置情報を用いて、警戒開始モードと警戒解除モードとに切替えるか否かを判定し、切替えの指示通知又は自動的に切替えを行う緊急通報端末であって、指示に従ってモード切替えを行うか、又は自動的にモード切替えを行うことができるから、緊急通報サービスの操作性並びに信頼性を向上できる利点がある。特に、モード自動切替手段21を有する制御部1を備えることにより、操作性が非常に良くなる利点がある。又消費電力が比較的大きい連続測位の警戒開始モードを必要の時間のみ行うことが可能となって、低消費電力化を図ることができる利点がある。
【0071】
又緊急通報端末から緊急通報管理センタに対して緊急通報を行った場合に、緊急通報管理センタからの応答を緊急通報端末に送出し、又緊急通報に従って救援者出動を行ったことを緊急端末に送出することにより、又救援者が接近した状態を通知することにより、救援者が到着するまでの間の安心感を与えることができる利点がある。
【0072】
又監視開始モードの継続時間を監視し、その継続時間が異常に長い場合は、異常発生として、緊急通報端末から異常発生通知を緊急通報管理センタに送出し、又は緊急通報管理センタに於いて監視開始モードの継続時間を監視して、異常発生か否かを判定することにより、監視開始モードから監視解除モードに切替えができない異常状態を緊急通報管理センタで把握して、安否確認等の対応を行うことができる利点がある。
【0073】
又屋外/自宅モードの切替えの機能を緊急通報端末に設け、電源部7の充電を検知して自宅モードに自動的に切替えて、緊急通報時には、自宅からの緊急通報であることを緊急通報管理センタで認識できるようにすることができる。それによって、GPS受信部2による測位手段が作用しない屋内に於いても、緊急通報による救援サービスを受けることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の緊急通報端末の説明図である。
【図2】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態のフローチャートである。
【図4】本発明の自動切替えの実施の形態の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態の自動切替えのフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態の屋外/自宅モード自動切替手段を備えた端末の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態の屋外/自宅モード自動切替手段を備えた端末の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態の時間監視の説明図である。
【図10】本発明の実施の形態の時間監視のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態の緊急通報システムの説明図である。
【図12】本発明の実施の形態の救援者出動通知の説明図である。
【図13】本発明の実施の形態の救援者接近通知の説明図である。
【図14】従来の緊急通報システムの説明図である。
【図15】従来の緊急通報端末の説明図である。
【図16】従来の緊急通報のフローチャートである。
【図17】表示画面の説明図である。
【図18】モード切替えによる動作説明図である。
【符号の説明】
1 制御部
2 GPS受信部
3 携帯無線送受信部
4 操作部
5 表示部
6 音発生部
7 電源部
8 充電部
9 登録情報記憶部
10 カレンダ部
11 モード切替要求通知手段
21 モード自動切替手段
31 屋外/自宅モード自動切替手段
32 充電電圧検知部
41 タイマ制御手段
42 監視タイマ
51 緊急通報端末
52 緊急通報管理センタ
53 無線網
54 基地局
55 GPS衛星
56 位置情報サービスセンタ
Claims (16)
- 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始時刻と警戒解除時刻とを設定登録する登録情報記憶部と、
時刻情報を出力するカレンダ部と、
警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、
前記カレンダ部からの時刻情報を基に前記登録情報記憶部に登録された前記警戒開始時刻になったと判断した時に、警戒開始モードに切替える指示と、前記警戒解除時刻になったと判断した時に、警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替通知手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒エリア情報を設定登録する登録情報記憶部と、
現在位置を測定する測位手段と、
警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、
前記測位手段による現在位置が、前記登録情報記憶部に登録された警戒エリアに入ったと判断した時に、警戒開始モードに切替える指示と、警戒開始モード時に前記現在位置が前記警戒エリア外と判断した時に警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替通知手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリア情報とを設定登録する登録情報記憶部と、
時刻情報を出力するカレンダ部と、
現在位置を測定する測位手段と、
警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、
前記登録情報記憶部に登録された前記警戒開始時刻又は前記警戒解除時刻と、前記警戒エリア情報とを判定し、現在位置が警戒エリア内で且つ警戒開始時刻の条件の時に警戒開始モードに切替える指示と、現在位置が警戒エリア外で且つ警戒解除日時の条件の時に警戒解除モードに切替える指示との通知制御を行うモード切替通知手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 前記モード切替手段を操作して前記警戒開始モードに切替える指示及び前記警戒解除モードに切替える指示を、音声,ブザー鳴動,発光表示,メッセージ表示,振動の何れか一つ又は複数によって通知する構成を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の緊急通報端末。
- 前記モード切替手段を操作して前記警戒開始モードに切替えて予め設定された一定時間経過しても警戒解除モードに切替えないことを検出した時に異常と判断して、前記緊急通報管理センタに異常発生を通知する制御を行う制御部を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の緊急通報端末。
- 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始時刻と警戒解除時刻とを設定登録する登録情報記憶部と、
時刻情報を出力するカレンダ部と、
警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、
前記カレンダ部からの時刻情報を基に前記登録情報記憶部に登録された前記警戒開始時刻になった時に前記モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、且つ前記警戒解除時刻になった時に前記モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替える制御を行うモード自動切替手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒エリア情報を設定登録する登録情報記憶部と、
現在位置を測定する測位手段と、
警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、
前記測位手段による現在位置が、前記登録情報記憶部に登録された警戒エリアに入った時に前記モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、且つ警戒開始モード時に前記現在位置が前記警戒エリア外に移動した時に前記モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替える制御を行うモード自動切替手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始時刻と警戒解除時刻と警戒エリア情報とを設定登録する登録情報記憶部と、
時刻情報を出力するカレンダ部と、
現在位置を測定する測位手段と、
警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、
前記登録情報記憶部に登録された前記警戒開始時刻又は前記警戒解除時刻と、前記警戒エリア情報とを判定し、現在位置が警戒エリア内で且つ警戒開始時刻の条件の時に前記モード切替手段を制御して警戒開始モードに切替え、前記現在位置が警戒エリア外で且つ警戒解除時刻の条件の時に前記モード切替手段を制御して警戒解除モードに切替え制御を行うモード自動切替手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、
充電器による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、
該充電電圧検知部により前記電源の電池の充電中を検出した検出信号により、前記モード切替手段を制御して前記自宅モードに切替える屋外/自宅モード自動切替手段を有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、
充電器による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、
該充電電圧検知部により前記電源の電池の充電中を検出した検出信号により、前記モード切替手段を制御して前記自宅モードに切替える屋外/自宅モード自動切替手段と、前記警戒開始モード状態の時は前記警戒解除モードに切替える制御を行う警戒状態自動切替手段とを有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末に於いて、
警戒開始モードと自宅警戒開始モードと警戒解除モードとに切替え、且つ自宅モードか否かに切替えるモード切替手段と、
充電器による電源の電池の充電を検出する充電電圧検知部と、
該充電電圧検知部により前記電源の電池の充電中を検出した検出信号により、前記モード切替手段を制御して前記自宅モードに切替える屋外/自宅モード自動切替手段と、前記警戒開始モード状態の時は前記自宅警戒開始モードに切替える制御を行う警戒状態自動切替手段とを有する制御部と
を備えたことを特徴とする緊急通報端末。 - 緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムに於いて、
前記緊急通報端末は、警戒開始モードと警戒解除モードとを切替えるモード切替手段と、該モード切替手段によるモード情報を前記緊急通報管理センタに送出する手段とを有し、
前記緊急通報管理センタは、前記緊急通報端末からの警戒開始モードのモード情報を受信してから予め定めた一定時間を経過しても警戒解除モードのモード情報を受信できない時に前記緊急通報端末側の異常と判断して警戒を開始する手段を有する
ことを特徴とする緊急通報システム。 - 緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムに於いて、
前記緊急通報管理センタは、前記緊急通報端末からの緊急通報に従って救援者を出動させた時に、該救援者出動情報を前記緊急通報端末に対して送出する制御手段を有し、
前記緊急通報端末は、前記緊急通報の送出手段と、前記救援者出動情報を受信して通報者に通知する手段とを有する
ことを特徴とする緊急通報システム。 - 緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムに於いて、
前記緊急通報管理センタは、前記緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者の位置情報を受信し、且つ緊急通報を送出した前記緊急通報端末の位置情報を受信して、両者の位置間隔が所定距離以下となった時に、前記緊急通報端末に、救援者接近情報を送出する制御手段を有し、
前記緊急通報端末は、前記緊急通報の送出手段と、前記救援者接近情報を受信して通報者に通知する手段とを有する
ことを特徴とする緊急通報システム。 - 緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムに於いて、
前記緊急通報管理センタは、前記緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者出動情報及び該救援者の位置情報を順次前記緊急通報端末に送出する制御手段を有し、
前記緊急通報端末は、前記緊急通報の送出手段と、前記救援者出動情報を受信して通報者に通知し、且つ前記救援者の位置情報と現在位置の情報とを基に前記救援者が所定距離以下となった時に、救援者接近を前記通報者に通知する制御手段とを有する
ことを特徴とする緊急通報システム。 - 緊急通報管理センタと、該緊急通報管理センタに対して緊急通報を送出する緊急通報端末とを含む緊急通報システムに於いて、
前記緊急通報管理センタは、前記緊急通報端末からの緊急通報に従って出動させた救援者出動情報を送出し、且つ救援者の携帯端末に於いて求めた該救援者と前記緊急通報端末との間が所定距離以下となった情報を受信して前記緊急通報端末に救援者接近情報を送出する手段を有し、
前記緊急通報端末は、前記緊急通報の送出手段と、前記緊急通報管理センタからの救援者出動情報及び前記救援者接近情報を受信して通報者に通知する制御手段とを有する
ことを特徴とする緊急通報システム。
Priority Applications (1)
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