JPH09262953A - 光機能性シート - Google Patents

光機能性シート

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JPH09262953A
JPH09262953A JP8103511A JP10351196A JPH09262953A JP H09262953 A JPH09262953 A JP H09262953A JP 8103511 A JP8103511 A JP 8103511A JP 10351196 A JP10351196 A JP 10351196A JP H09262953 A JPH09262953 A JP H09262953A
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JP
Japan
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resin
uneven pattern
polyethylene terephthalate
polyethylene naphthalate
film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8103511A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Kawahara
央 川原
Shuzo Ohara
柊三 大原
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Goyo Paper Working Co Ltd
Original Assignee
Goyo Paper Working Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 意匠性及び紫外線カット、集光などの特性を
備えた光機能性シートを提供する。 【解決手段】 ポリエチレンナフタレート樹脂を配合し
た樹脂組成物層の表面に、凹凸模様が形成されたことを
特徴とする光機能性シート、及び更に前記凹凸模様の裏
面にポリエステル樹脂層が貼合されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光機能性シートに関
し、更に詳しくは、意匠性や紫外線カット、集光などの
特性を併せ持った光機能性シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から意匠性付与を目的とした凹凸模
様は、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂シートにエン
ボスロールを用いて付型しており、また光学的用途(プ
リズムシートなど)ではポリカーボネートを代表とする
透明性のある熱可塑性樹脂を上述のようにエンボス加工
したり、或いは硬化性樹脂を凹凸模様を有するロールや
板に塗工し、硬化させた後剥離分離し、目的とする凹凸
模様を有するシートを作製していた。
【0003】しかしながら、硬化性樹脂を用いる方法は
一般的に生産性が劣るので、熱可塑性樹脂を用いる方法
が好ましい。ところで、熱可塑性樹脂は、光学的用途に
供する場合の重要特性である屈折率が必ずしも大きいも
のではなかった。また、結晶性の樹脂は、結晶化による
白化現象が起こり易く、透明性が失われ易いという欠点
があった。さらにまた、紫外線カットに関しては、通常
紫外線吸収剤を樹脂に配合するのが一般的であるが、有
機系の吸収剤は、ブリードのおそれがあり、無機系の吸
収剤(TiO2系、ZnO系など)は高価であり、白濁
するものもある等の問題を抱えていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる実情に
鑑み、押出可能な高屈折率の熱可塑性樹脂であるポリエ
チレンナフタレート樹脂を用い、他の樹脂と混合又はエ
ステル交換をすることによって結晶性を低下させ白化防
止をし、加工性を向上させるとともに、紫外線カット性
能を持つ、光学特性、意匠性に優れた光機能性シートを
提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1は、
ポリエチレンナフタレート樹脂を配合した樹脂組成物層
の表面に、凹凸模様が形成されたことを特徴とする光機
能性シートを、本発明の第2は、ポリエチレンナフタレ
ート樹脂を配合した樹脂組成物層の表面に凹凸模様が形
成されるとともに、前記凹凸模様の裏面にポリエステル
樹脂層が貼合されたことを特徴とする光機能性シート
を、それぞれ内容とする。
【0006】本発明に用いるポリエチレンナフタレート
樹脂とは、ナフタレンジカルボン酸とエチレングリコー
ルとを重縮合して得られるホモポリマー、及びナフタレ
ンジカルボン酸の一部をテレフタル酸やイソフタル酸な
どに置き換えて重縮合して得られるコポリマーをいう。
これらは屈折率が高く(ホモポリマーでnD =1.66
0)、光学特性、意匠性に優れ、また紫外線カット性能
を有する。
【0007】ポリエチレンナフタレート樹脂は結晶性樹
脂であり、結晶化による白化現象が起こり易く、透明性
が失われやすい。また押出・エンボス加工性にも難点が
ある。そのため、ポリエチレンナフタレート樹脂は、他
の樹脂と混合またはエステル交換して用いられる。混合
またはエステル交換に用いられる樹脂は、相溶性、透明
性、強度、紫外線カット効果、価格などにより、その種
類や配合割合が決定される。
【0008】相溶性の良い樹脂としては、ポリエチレン
テレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹
脂、脂肪族ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂な
どがあり、これらは単独または2種以上組み合わせてポ
リエチレンナフタレート樹脂と混合またはエステル交換
して樹脂組成物として用いられる。これによって結晶化
度を低下させ、結晶化による白化現象を防止するととも
に、ポリエチレンナフタレートの屈折率をそれほど低下
させず、紫外線カット性能を保持し、押出・エンボス加
工性を向上させる等の効果を期待できる。ポリエチレン
ナフタレート樹脂と他の樹脂との配合割合は、95重量
部:5重量部〜20重量部:80重量部が好適である。
また、必要に応じて滑剤、安定剤、着色剤、帯電防止剤
などを1種又は2種以上組み合わせて配合してもよい。
【0009】前記樹脂組成物層の表面に凹凸模様を成形
させる方法としては、Tダイ押出機を用いて樹脂組成物
を熱溶融させ、フィルム状に押出して、エンボスロール
に圧着させるか、特開平1−188399に記載されて
いる如く、凹凸模様を有するシートを用いてサンドイッ
チラミネート法により、目的とする凹凸模様を形成する
方法が好ましい。
【0010】本発明における凹凸模様は特に制限され
ず、その断面形状が直角三角形や台形、サインカーブ、
ピラミッド型などの一定形状の繰り返しはもちろん、ラ
ンダムな形状も含まれる。さらに凹凸模様の深さは約
0.1μm〜50.0μm程度が好適で、特に2〜30
μm程度がより好適である。模様は、目的の図柄が表現
されれば良いが、万線模様やプリズム模様などの光学的
意図を目的とした模様でもよい。ポリエチレンナフタレ
ート樹脂は屈折率が高い(nD =1.660)のため、
意匠性の観点から見れば従来品よりもキラキラした美的
効果に優れ、プリズムシートにした場合は集光性、輝度
向上などの光学機能の面でも効果的である。また、樹脂
組成物において光学特性を重視するならば、ブレンド樹
脂としてはポリカーボネート樹脂の様な透明性で屈折率
が高いものが好適である。本発明の光学機能シートをガ
ラス飛散防止シートとして使用すれば、上記意匠性にポ
リエチレンナフタレート樹脂が本来持っている紫外線カ
ット性能も加えられ、好適である。
【0011】本発明では、上記光機能性シートの凹凸模
様の裏面、即ち反対面にポリエステル樹脂層を貼合する
こともできる。ポリエステル樹脂層としては、2軸延伸
ポリエステル樹脂フィルムが好適であるが、ガラス飛散
防止フィルムとして使用するには厚さ25μm以上のも
のが好適である。ポリエステル樹脂層との貼合わせ方法
としては各々のシートを作製した後、ドライラミネート
法により貼合することもできるが、好適な加工方法とし
ては、ポリエステル樹脂シートの表面に例えばポリエス
テル系のプライマー(アンカーコート剤ともいう)を塗
工した後、前記サンドイッチラミネート時に貼り合わせ
る方法がよい。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げて更に詳細に説
明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものでは
ない。
【0013】実施例1 工程紙としてポリメチルペンテン−1樹脂(以下、TP
Xと略す)ラミネート紙〔構成:(ミラー肌)TPX3
0μm/上質紙、坪量127.9g/m2 〕を工程紙と
して用い、Tダイ押出ラミネート機(径=40m/m φ、
L/D=22)により、ポリエチレンナフタレート樹脂
(TN8040;帝人株式会社製 屈折率=1.66
0、IV値=0.42dl/g)90重量部とポリブチレ
ンテレフタレート樹脂(ジュラネックス600FP;ポ
リプラスチックス株式会社製)10重量部を予め混練
し、次いでTダイ出口温度280℃にて溶融押出して、
凹凸模様(中心線平均粗さRa=9.8μm)を形成さ
せた冷却ロールとプレスロール間で圧着し、巻き取った
〔構成:(凹凸模様)ポリエチレンナフタレート樹脂組
成物(100μm)/TPXラミネート工程紙〕。この
積層物からTPXラミネート工程紙を剥離し、凹凸模様
付きのポリエチレンナフタレート樹脂組成物フィルム
(100μm)を得た。得られたフィルムは、例えばポ
リエチレンテレフタレート樹脂を使用したものよりも光
沢感があり、キラキラした意匠性に優れたものであっ
た。
【0014】実施例2 ポリエステル樹脂層として、2軸延伸ポリエステルフィ
ルム(テイジンテトロンフィルム S−38;帝人株式
会社製 38μm)にイソシアネート系アンカーコート
(アドコート335A;東洋モートン株式会社製 0.
5g/m2 )を施したものを用い、Tダイ押出ラミネー
ト機(径=40m/m φ、L/D=22)によりポリエチ
レンナフタレート樹脂組成物〔ポリエチレンナフタレー
ト樹脂「TN8040」30重量部とポリエチレンテレ
フタレート樹脂「RT−533」(日本ユニペット株式
会社製)70重量部とをあらかじめ溶融混練し、ペレッ
ト化したもの〕をTダイ出口温度280℃にて溶融押出
して、実施例1と同様の凹凸模様付き冷却ロールとプレ
スロール間で圧着し、巻き取った〔構成:(凹凸模様)
ポリエチレンナフタレート樹脂組成物(30μm)/ア
ンカーコート/2軸延伸ポリエステルフィルム(38μ
m)〕。巻き取られた積層物の2軸延伸ポリエステルフ
ィルム面へアクリル系の粘着剤を塗布し、窓ガラスに貼
合せたところ、意匠性に優れ、かつ目隠し効果にも優れ
ていた。また、紫外線透過率の測定を行ったところ、波
長400nm以下を効果的にカットしていた。
【0015】
【発明の効果】叙上の通り、本発明によれば、機能性、
意匠性に優れた光機能性シートが容易に得られ、プリズ
ムシートの場合には、高屈折率による集光性、輝度向上
に効果的である。さらには、窓ガラスの飛散防止シート
や自動車の窓貼りシートとして使用する場合には、紫外
線カット性能も加わり、室内の物品の褪色防止や皮膚の
日焼け防止にも効果的である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンナフタレート樹脂を配合し
    た樹脂組成物層の表面に、凹凸模様が形成されたことを
    特徴とする光機能性シート。
  2. 【請求項2】 ポリエチレンナフタレート樹脂を配合し
    た樹脂組成物層の表面に凹凸模様が形成されるととも
    に、前記凹凸模様の裏面にポリエステル樹脂層が貼合さ
    れたことを特徴とする光機能性シート。
  3. 【請求項3】 ポリエチレンナフタレート樹脂を配合し
    た樹脂組成物層が、ポリエチレンナフタレート樹脂と、
    ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフ
    タレート樹脂、脂肪族ポリエステル樹脂及びポリカーボ
    ネート樹脂よりなる群から選ばれる少なくとも1種とか
    らなる請求項1又は2記載の光機能性シート。
JP8103511A 1996-03-28 1996-03-28 光機能性シート Withdrawn JPH09262953A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006142549A (ja) * 2004-11-17 2006-06-08 Toppan Printing Co Ltd 飛散防止化粧シート
JP2007031720A (ja) * 2006-09-20 2007-02-08 Dainippon Printing Co Ltd パ−ル光沢を有する樹脂成形品
JP2008110594A (ja) * 2006-10-30 2008-05-15 Toray Saehan Inc ウインドウのエンボス加工用ポリエステルフィルム及びその製造方法

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Effective date: 20030603