JPH09262377A - 理美容ハサミ - Google Patents

理美容ハサミ

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JPH09262377A
JPH09262377A JP9739496A JP9739496A JPH09262377A JP H09262377 A JPH09262377 A JP H09262377A JP 9739496 A JP9739496 A JP 9739496A JP 9739496 A JP9739496 A JP 9739496A JP H09262377 A JPH09262377 A JP H09262377A
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JP
Japan
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blade
scissors
blade portion
planes
sintering
Prior art date
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Pending
Application number
JP9739496A
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English (en)
Inventor
Yasuo Hiramatsu
保男 平松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sangi Co Ltd
Original Assignee
Sangi Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP9739496A priority Critical patent/JPH09262377A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刃部の断面ハマグリ部を手作業による加工か
ら焼結加工へと変え、高品質の刃部を多量に提供可能と
する。 【解決手段】 表甲丸部(23)を多面体とし、この多
面体を有する刃部(21)に、裏スキ面(22)が凹ん
だ状態を、粉末冶金金属の成形及び焼結作業により作
る。この焼結の際、突部(44)を有するベース板(4
3)を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、理美容師の使用するハ
サミに関する。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、理美容のハサミ1
は、丸穴4を有す動刃2と角穴5を有す静刃3とからな
り、動刃2と静刃3とは、調整ネジ6とナット7を用い
て回動自在に結合される。調整ネジ6は円柱部8と角柱
部9とを有し、円柱部8が動刃2の丸穴4に、角柱部9
が静刃3の角穴5に嵌入する。使用に際しては、静刃3
を頭髪上に置き、この静刃3に対し、触点10をテコの
支点とするように動刃2を調整ネジ6まわりに回動さ
せ、2枚の刃11、11をぴったりと順次かみ合わせな
がら、頭髪を切ることになる。
【0003】このような理美容ハサミは、頭髪という硬
質の生体をカットすることから、その切れ味が次第に落
ち、そのため、ハサミの切刃部を定期的に研ぐ必要があ
る。実際、ハサミの切れ味が落ちることは、理美容師が
頭に描く作品即ちヘアカットを不可能にすることにな
り、理美容師にとって死活問題となる。そこで、理美容
ハサミに対しその切れ味を保つための工夫が種々提案さ
れる。
【0004】該工夫は、動刃と静刃との夫々の柄部と刃
部とを着脱自在とし、切れ味の落ちた切刃部を有する刃
部を新しい刃部に取換えること、又は、刃部の断面形状
を特殊なものにすることである。前者の工夫の例は、研
師不足に対する良策であり、その一例が米国特許第50
86563号明細書に開示されるが、この例は結合部の
遊びが問題となっている。後者の工夫の例を図6と図7
に示す。
【0005】柄部と刃部を着脱自在とした動刃(又は静
刃)の刃部12を、図6に示すが、該刃部12は、断面
略ハマグリ形状部13の先端部と、断面長形部14の根
元部とからなり、根元部14に丸穴4(静刃のときは角
穴5)が穿設される構成を有す。断面略ハマグリ形状部
13を図7に示すが、該ハマグリ形状部13は、円弧状
の裏スキ面15と、山状の表甲丸部16と、裏スキ面1
5と表甲丸部16との交差する切刃部17とからなる。
【0006】理美容ハサミの切れ味のよし悪しは、表甲
丸部16の形状に多く依存する。この表甲丸部の製作
は、熟練を積んだ職人(刃付職人)が、数種類の研削砥
石を使い、高度な技を駆使して、初めて可能であり、
又、職人の技量レベルによりその品質のバラ付きも多
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述した従
来技術の不具合を解消させることを解決すべき課題とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した課題
を解決するために、柄部と刃部とからなる動刃と静刃と
を回動自在に結合し、かつ刃部が、円弧状に凹んだ裏ス
キ面と表甲丸部とからなる断面略ハマグリ状の理美容ハ
サミにおいて、少なくとも刃部が粉末冶金金属を成形、
焼結することにより形成する手段を採用する。
【0009】このような技術手段の採用は、同一精度の
切れ味の一定したハサミを多量に提供可能とさせる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1と図2を参照する。理美容ハ
サミの動刃(又は静刃)の刃部21を裏スキ面22、表
甲丸部23、裏スキ面22と表甲丸部23との交差部の
切刃部24とからなり、丸穴4の周囲は上下面形状とさ
せる。
【0011】表甲丸部23を多面形状即ち連続する複数
の平面から作る。複数の平面は、基準面25より測定し
た所定の厚さ相当の部分に作られるトップ平面26を先
ず作り、このトップ平面26より切刃部24へ向って、
小さな傾斜角で3〜5個の連通する平面を連続させる。
反対方向には、大きな傾斜角で1〜3個の平面を連続さ
せる。このような平面成形を、後述する粉末冶金の焼結
成形法により行うことで、多数のハサミを同一寸法、同
一精度に仕上げられる。このように仕上げられた断面ハ
マグリ形状のハサミは、熟練した職人により作られたも
のと切れ味において遜色がない。
【0012】図2に示す断面形状に対応する成形刃部4
2を作るための上型40と下型41(図3参照)を作
る。上型40と下型41は金型で、粉末冶金金属を加圧
成形し、完成刃部21より約19%大きい刃部42を作
るに適す。粉末冶金金属とは粉末冶金により成形、焼結
される粉末状の金属材料をいう。加圧力は使用粉末冶金
金属に対して公知の領域内で良い。使用する粉末冶金金
属として、たとえば、Ni4Cr17Cu4、Nb0.4 の比の粉末冶
金にC0.05wt%を付加したもので、圧縮性と焼結密度
が高く、高硬度にして耐食性に優れたものを用いる。こ
れとは別に、粉末冶金金属として、Fe−Cu−Ni−Mo、Al
−Cu−Mg−SiC 、Ni−Cr−Co−W−Fe、Fe−Si−V−Al
等を用い得る。
【0013】図3に示す金型40、41により、粉末冶
金金属を加圧成形して得られた成形刃部42は、図4に
示すベース板43上に置かれる。ベース板43は、成形
刃部42の裏スキ面45に対応する形状の突部44を有
し、成形刃部42は、その裏スキ面45を突部44に対
し隙間を残すようにして、ベース板43上に配置され
る。この突部44は、焼結中に表甲丸部46と裏スキ面
45を均等に収縮させ、これらの形状の変形を防止する
ためのものである。また、突部44は完成刃部21の裏
スキ面22の形状に近い形状(寸法)であるが、焼結作
業中に成形刃部42の収縮により突部44の外表面が裏
スキ面45に軽く接するように、成形刃部42の裏スキ
面45の形状は、完成刃部21の裏スキ面22の形状
(寸法)よりやや大きいものとなっている。
【0014】成形刃部42を配置したベース板43は電
気炉に入れられ、800〜1400℃にて加熱し、成形
された粉末冶金金属を焼結結合させる。この焼結加工に
より成形刃部42を完成刃部21とさせる。後処理作業
として、切刃部24(図2参照)に研削作業をなし、刃
を作る。
【0015】図5に示す例について説明する。動刃(お
よび静刃)31の柄部32と、刃部33とを結合させる
ために、刃部33の調整ネジを通す丸穴4の両側に合成
樹脂製のピン部34を植設する。柄部32にピン部34
を受ける対の孔35を穿ける。弾性力のあるピン部3
4、34が柄部32の孔35、35内に密着した形で挿
入され、両者間の遊びは完全に吸収される。対のピン部
34、34の使用は、固定部の間隔を大とさせ柄部32
と刃部33との取付強度を高め、刃部33の振れに対し
強い抵抗を示す。このようにして結合された柄部32と
刃部33とからなる動刃と静刃を、図8に示す如く、調
整ネジ6とナット7とにより締結させる。ナット7の調
整ネジ6への締付量に応じて、動刃の静刃への抵抗を変
え得る。図示例は、柄部と刃部とを着脱自在としたハサ
ミであり、柄部は従来手法によりかつ刃部を本発明によ
る焼結加工としたが、柄部と刃部とを一体としたハサミ
に対し、本発明による焼結加工を施してもよい。
【0016】
【効果】本発明によれば、表甲丸部を多面体とし、この
多面体を有する刃部を粉末冶金金属の成形及び焼結作業
により製造するため、職人の技術を要することがなくな
り、同一精度の同一品質のハサミを製造することができ
る。また、焼結加工時、成形刃部の収縮を許容する隙間
を成形刃部の裏スキ面とベース板の突部との間に残して
いるため、高温焼結中に、ベース板の突部に成形刃部が
収縮接触することによる成形刃部の変形を防止すること
ができ、高精度のハサミが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の平面図である。
【図2】図1の矢視A−Aよりみた断面図である。
【図3】刃部を加圧成形するための金型の断面図であ
る。
【図4】刃部の焼結作業を示す断面図である。
【図5】本発明の別の例を示す斜視図である。
【図6】従来の刃部の平面図である。
【図7】図6の矢視C−Cよりみた断面図である。
【図8】従来のハサミの例の斜視図である。
【符号の説明】
21 刃部 22 裏スキ面 23 表甲丸部(多面) 24 切刃部 25 基準面 26 トップ平面 34 ピン部 40 上型 41 下型 42 成形刃部 43 ベース板 44 突部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柄部と刃部とからなる動刃と静刃とを回
    動自在に結合し、かつ刃部が、円弧状に凹んだ裏スキ面
    と表甲丸部とからなる断面略ハマグリ状の理美容ハサミ
    において、少なくとも刃部が粉末冶金金属を成形、焼結
    することにより形成されたことを特徴とする理美容ハサ
    ミ。
  2. 【請求項2】 刃部の成形が上下型によりなされ、焼結
    が型成形品をベース板に置いて成され、ベース板が型成
    形品の裏スキ面形状の収縮を可能にする突部を有する請
    求項1記載の理美容ハサミ。
  3. 【請求項3】 突部が裏スキ面形状に対応する形状であ
    る請求項2記載の理美容ハサミ。
  4. 【請求項4】 表甲丸部が刃部の長手方向に沿って連続
    して形成した複数個の平面からなることを特徴とする請
    求項3記載の理美容ハサミ。
  5. 【請求項5】 柄部と刃部が着脱自在である請求項4記
    載の理美容ハサミ。
JP9739496A 1996-03-28 1996-03-28 理美容ハサミ Pending JPH09262377A (ja)

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JP9739496A JPH09262377A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 理美容ハサミ

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JP9739496A JPH09262377A (ja) 1996-03-28 1996-03-28 理美容ハサミ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210106A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 株式会社水野セラミックス せん断刃の製造方法及びせん断刃

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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