JP2014210106A - せん断刃の製造方法及びせん断刃 - Google Patents
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Abstract
【課題】焼結体の加工工程を省いた効率的なせん断刃の製造方法、及びせん断刃を提供する。【解決手段】所望のせん断刃と相似形状の圧密体を成形する成形工程と、焼結炉の平面に前記圧密体の平面部を当接させ圧密体の相似形状を維持する焼結工程とを含むせん断刃の製造方法。【選択図】 図1
Description
本発明は鋏、押し切り等の切断器具に用いられるせん断刃の製造方法及びせん断刃に関する。
鋏等の切断機具は1対の板状のせん断刃を有し、この1対のせん断刃で紙等の対象物をその厚さ方向に挟み込むことによってせん断して切断するための道具である。この板状のせん断刃は、他方のせん断刃と接触対向する面となる主面と、この主面に背向する背面とを有する。この主面は、その主面としての一辺を区画しかつ他方のせん断刃と接触する線状に延びる刃先面部を有する。この刃先面部と他方のせん断刃との接触している点が作用点となり対象物をこの作用点で挟み込みせん断し、この作用点が連続して線状に作用することにより、対象物は切断される。より具体的に説明すると、一方のせん断刃の刃先面部の前記一辺を共有しこの刃先面部と交差する端面部分で対象物を上から下方向に押し付け、他方のせん断刃で対象物を下から上方向に押し付けることで対象物をせん断し、切断する。
鋏等の切断器具のせん断刃は、一般的にステンレス鋼などの金属で形成されているがセラミックス製のせん断刃も知られている(特許文献1,2)。
従来、セラミックス製のせん断刃は、セラミックス粉末を圧縮して所定形状の圧密体に成形する成形工程と、この圧密体を加熱して焼結して焼結体とする焼結工程、および得られた焼結体を研削して製品形状とする加工工程を経て製造されていた。焼結工程は、圧密体を焼結して焼結体とする工程であるが、焼結に伴う高温により圧密体が軟化し、圧密体の重さによる重力で変形する。加工工程はこの焼結による変形を修正するためのものである。
よく知られているようにセラミックスは極めて硬い。このため焼結体を研削し、所定の製品形状とするには多大の困難な加工を要する。セラミックス製のせん断刃を得るための従来技術として、特許文献1では、セラミック製の板状体をワイヤカット加工した後、主面に対しマイクロ溶接による加工を行うせん断刃の製造方法を開示している。また、特許文献2では、セラミック製の板状体を砥粒で加工した後、主面及び背面を異なる粗度で粗面化するせん断刃の製造方法を開示している。
従来のせん断刃の製造方法は、いずれも、圧密体の成形、焼結後に得られる板状体を加工するためにワイヤカット加工、マイクロ溶接加工、砥粒での加工を行っている。
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、せん断刃を製造するための焼結体の加工を無くすかもしくは加工を最小とするせん断刃の製造方法及び該せん断刃を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明者らは、せん断刃の製造の焼結工程で焼結に伴う高温により圧密体が軟化し、圧密体の重さによる重力で変形することに着目し、焼結工程における圧密体の変形をより少なくすることにより変形に伴う修正のための加工を少なくあるいは無くすことができると考え本発明に至ったものである。
すなわち、本発明のせん断刃の製造方法は、他方のせん断刃と接触対向する面となる主面と該主面に背向する背面とを有する板状であり、粉末を圧縮して圧密体とする成形工程と、該圧密体を加熱して焼結する焼結工程とを有するせん断刃の製造方法であって、前記成形工程は、前記主面としての一辺を区画しかつ前記他方のせん断刃と接触する一端側より他端側に線状に延びる刃先面部と、該刃先面部より後端側に延び該刃先面部より凹んだ凹面部とを有する前記主面、及び、前記一端側より前記他端側に延びる平面部を有する前記背面、をもつ圧密体を成形する工程であり、前記焼結工程は、焼結炉の平面に前記圧密体の前記背面の前記平面部を当接させた状態で前記主面の相似形状を維持しつつ焼結する工程であることを特徴とする。
本発明のせん断刃は、一辺を区画しかつ他方のせん断刃と接触し一端側より他端側に線状に延びる刃先面部と該刃先面部より後端側に延び該刃先面部より凹んだ凹面部とを有し焼結により形成された主面、及び、該主面に背向し、前記一端側より前記他端側に延びる平面部を有し焼結により形成された背面を有する板状であることを特徴とする。
本発明のせん断刃の製造方法及びせん断刃は、加工された圧密体の背面に一端側より他端側に延びる平面部を有し、この平面部を焼結炉の平面に当接させた状態で主面の相似形状を維持しつつ焼結すること及び焼結したことに特徴がある。圧密体の平面部と焼結炉の平面は共に平面であるから圧密体が軟化しても平面が維持される。当然に焼結により圧密体は焼き締まり三次元的に縮小し、焼結体となる。しかし平面は平面として維持され曲がる、膨らむ等の変形は生じない。圧密体の背面の平面部の変形が無いため、この平面部の上方に位置する圧密体の残りの部分も変形が生じにくくなる。さらに焼結条件を管理し、変形の生じにくい条件で焼結するためさらに変形が抑制され、製品形状あるいは製品形状に近い焼結体が得られる。このため焼結に伴う焼結体の変形に起因する修正加工を無とすること、少なくとも最小とすることが出来る。
本発明において、せん断刃は、主面と背面とを有する板状である。鋏を例に取れば、鋏は、軸孔の一方に延びる刃の部分と他方に延びる取手部分からなる長尺状の本体2個とこれら2個の本体の各軸孔に挿通された支軸とで構成されている。本発明のせん断刃は、この鋏の本体の刃の部分を含むものとなる。押切を例に取れば、押切は、一側端側に固定刃を持つ基台とこの基台の固定刃の一方側に軸支された揺動刃とこの揺動刃の先端に設けられた取手とからなる。本発明のせん断刃は、この押切の固定刃あるいは揺動刃を含むものに該当する。なお、本発明の固定刃は、鋏と押切に限られるものではなく、その他のせん断機能により切断する機械器具の刃部分でも良い。
このせん断刃の主面は他方のせん断刃と接触対向する面である。主面は一辺を区画しかつ他方のせん断刃と接触し一端側より他端側に線状に延びる刃先面部とこの刃先面部より後端側に延び該刃先面部より凹んだ凹面部とを有する。刃先面部は、他方のせん断刃に押し付けられ、その押し付け力に耐えるための面である。凹面部の凹部は他方のせん断刃の当接を避けるためのもので、鋏及び押切の刃部分に通常見られるものである。凹面部は刃先面部の面から連続する凹面となるものでも刃先面部から段差的に深くなる凹部となるものでも良い。また、凹面部の凹面は刃先面部から刃の後側に湾曲する円弧状とすることも好ましい。
刃先面部は、一端より他端に延びるにつれ主面の上方方向に湾曲する形状とするのが好ましい。このような形状とすることにより、刃先面部は常に他のせん断刃に押し付けられた状態となる。具体的に説明すると、鋏のように2個1対のせん断刃が一端側で軸支されている場合、1対のせん断刃がX状に開いた状態から平行の閉じる状態へと操作するとき、互いに当接する刃先面部の当接点の部分は一端側より他端側に移動する。刃先面部は他端側ほど上方に湾曲しているが、当接点で他方のせん断刃に押し戻され、湾曲形状が直線形状になる方向に変形する。この変形に伴いフック弾性により反発力が発生する。この反発力が押し付け力となる。
刃先面部の湾曲の程度には特に制限がないが、他端に延びるにつれ湾曲の程度が漸次増加することがより好ましい。刃先面部の曲率が他端に延びるにつれ増加すると、鋏等の切断機具で対象物を切断する際に、作用点が支点の遠方であっても、作用点が支点の近傍である切断当初と同様の力で、若しくは少し弱い力で、対象物を切断することができる。
湾曲は刃先面部に限るものではなく主面が湾曲する形状とするのが好ましい。
このせん断刃の背面は、主面に背向する面である。この背面は一端側より他端側に延びる平面部を有する。平面部は背面の全面を平面部とすることも背面の一部分を平面部とすることも出来る。平面部が背面の一部分で出来ている例では、背面の一端側から他端側までの背面全長に対する、平面部の一端側から他端側までの平面部全長の比が、0.8以上であるのが好ましい。この比が1に近づく程、焼結時の圧密体の変形が少なく、逆に比が小さくなるほど焼結時の変形が大きくなる。
背面の一端側から他端側の方向と直行する方向の前後方向に関しては、背面の前後方向の距離が一端側から他端側の距離に比較して小さいため、焼結時の圧密体の前後方向における変形が少ない。このため、背面の前端側から後端側までの背面全幅に対する、平面部の前端側から後端側までの平面部全幅の比を小さくできる。しかし平面部の幅が小さくなることは背面の面積に対する平面部の面積の比も小さくなり、圧密体の自重を狭い平面部で受けることになる。この自重による圧密対の変形を抑制するために、平面部の背面全体に対する面積比が、0.5以上であるのが好ましい。
なお、平面部は平面に維持する必要があるため、平面部の割合が大きいことはデザインの自由を奪うことになり、デザインの視点からは平面部の割合は小さいことがのぞましい。
本発明のせん断刃はその形状である板状で主面と背面を有する。主面と背面はそれらの辺が同一のものでも、主面と背面の少なくとも一部に端面を有するものでも良い。薄い紙を切る鋏の刃先はナイフの刃先のように端面の無いものとすることもできる。しかし、押し切りのように大きなせん断力を必要とするものは刃先を含む端面で対象物を押さえ込むものであり、相当の厚さをもつ端面が必要となる。
せん断刃はその一端部に主面と背面とを貫通する軸孔を有する板状であることが好ましい。この軸孔は、1対の他のせん断刃の軸孔とともに支持軸が通されることになる。
その他、せん断刃の前記した以外の部分に付いては目的に応じた形状のものとすることができる。
本発明のせん断刃の製造方法は、粉末を圧縮して成形する圧密体の成形工程と、圧密体を加熱して焼結する焼結工程とを有する。ここで粉末とは焼結できる粉あるいは微粒子を意味する。具体的にはセラミックス粉末、金属粉末、超合金粉末等、通常焼結粉末として知られているものである。セラミックス粉末としては、例えば、Al2O3、SiC、Si3N4、ZrO2等が例示される。特に、ジルコニア粉末は、せん断刃としての靭性を備え、実用性の高い粉末である。ジルコニアには、イットリア、カルシア、マグネシア、セリア等を安定剤として配合してもよい。
本発明の成形工程は、所定形状の圧密体を作る工程である。具体的には焼結粉末を成形型内で圧縮して所定形状の圧密体とする。圧密体の形状は、前記したせん断刃の形状と相似形状で、焼結時に生ずる焼きしまりによる収縮を補うせん断刃より少し大きい形状のものである。圧密体は、せん断刃と同じく、刃先面部と凹面部とを有する主面及び平面部を有する背面とを持つ板状である。なお、本発明の成形工程は圧密体の形状、特に平面部を持つ背面に特色があり、成形型、圧縮する方法等は従来から知られているものをそのまま利用できる。
圧密体成形に用いられる金型は、刃先面部及び凹面部を含む主面、平面部を含む背面、並びに軸孔を具備した圧密体が得られるものである。圧密体成形時の加圧力は適宜設定されるが、10〜500MPa、特に80〜120MPaが例示される。
なお、成形型で圧縮された圧密体そのものを機械的にその一部を削り落として再整形された圧密体としても良い。圧密体は焼結されていないので機械的加工も容易で、再整形に大きな困難は無い。
本発明の焼結工程は、加工された圧密体の背面にある平面部を焼結炉の平面に当接して焼結炉の平面に載置した状態で主面の相似形状を維持しつつ焼結することに特色がある。圧密体の背面の平面部と焼結炉の平面は共に平面であるから圧密体が軟化しても平面が維持される。当然に焼結により圧密体は焼き締まり三次元的に縮小し、焼結体となる。しかし平面は平面として維持され曲がり等の変形は生じない。圧密体の背面の平面部の変形が無いため、この平面部の上方に位置する圧密体の残りの部分も変形が生じにくくなる。さらに焼結条件を管理し、変形の生じにくい条件で焼結するためさらに変形が抑制され、製品形状のあるいは製品形状に近い焼結体が得られる。このため焼結に伴う焼結体の変形に起因する修正加工を無とし、少なくとも最小とすることが出来る。
なお、焼結条件とは主として焼結温度と焼結時間をいう。焼結による変形量が多いが場合は、焼結温度を低くするとか焼結時間を短くすることにより変形量を少なくすることができる。しかし焼結温度を低くするとか焼結時間を短くすると十分な焼結体が得られない不都合も増大する。最適な焼結条件は試行錯誤的方法により見出すことができる。なお、圧密体を得るための粉末の組成、粉末の粒度、その配合割合の工夫等により、より良い焼結条件を見出すことができる。
焼結工程の焼結温度及び加熱時間は、圧密体の組成、形状等で異なる。焼結温度及び加熱時間は圧密体の相似形状を維持し、焼結が完了する範囲内にて適宜選択すればよい。例えば、ジルコニアを用いた場合の好ましい焼結温度は1300〜1500℃の範囲が例示される。加熱は、常温から焼結温度まで昇温させればよい。加熱時間は、用いる粉末、圧密体の大きさ及び焼結温度に応じて選択できるが、20〜60時間、特に40〜50時間が例示される。焼結温度(例えば1400℃)における加熱時間としては、0.1〜10時間、特に、1〜3時間が例示される。
焼結炉としては特に制限はない。焼結には焼成用セッターを採用できる。セッターの平面を載置面として用いるのが好ましい。
焼結工程の後の加工工程を無くして得られた焼結体をそのまま本発明のせん断刃とすることが出来る。しかし、刃付けのような刃付け加工および刃先以外の角を丸める面取りは必要に応じて行うことができる。なお刃付けとは本発明のせん断刃の主面の刃先面部の一部分である刃先及び刃先の角を作る背面あるいは端面の刃先に限られる。刃先面部全体の加工は、加工量が多く本発明の目的には合わない。
本発明のせん断刃は、紙切り鋏、髪切り鋏、摘果鋏、剪定鋏などの各種鋏、押し切りなどに好適に使用される。
本発明によれば、板状の焼結体の研削加工がほとんど不要となり、生産性の高いせん断刃の製造方法、及びせん断刃を提供することができる。
(実施形態1)
本発明の実施形態1のせん断刃10を図1乃至図5に示す。図1はこのせん断刃10の主面1を示す正面図であり、図2はその主面1を図の上側、主面1と背向する背面2を図の下側とした側面図であり、図3はその背面2を示す裏面図であり、図4は、図1のa-a´拡大断面図であり、図5は図1のb-b´拡大断面図である。
本発明の実施形態1のせん断刃10を図1乃至図5に示す。図1はこのせん断刃10の主面1を示す正面図であり、図2はその主面1を図の上側、主面1と背向する背面2を図の下側とした側面図であり、図3はその背面2を示す裏面図であり、図4は、図1のa-a´拡大断面図であり、図5は図1のb-b´拡大断面図である。
このせん断刃10はジルコニア焼結体で形成された乳白色状のものである。このせん断刃10は他のせん断刃(図示せず)と対向する面となる主面1とこの主面1の裏面となる背面2と、主面1および背面2で区画されて1周する端面を持つ板状である。主面1及び背面2共に一端側が長方形状で、他端側が長方形状の一短辺から他端側に延び他端に進むにつれ幅が狭い三角形状である全体が略5角形状である。この一端側の長方形状の部分を基部31、三角形状の部分を刃部32と称す。基部31及び刃部32を1周する端面を略5画形状に沿う5辺に相当する5つの端面部、すなわち、第1端面部41、第2端面部42、第3端面部43、第4端面部44及び第5端面部45とする。
主面1は、図1、図2、図4及び図5に示すように周縁部分を除く中央部分が窪んだ凹部11となっている。この周縁部の第1端面部41と辺を共有している部分が本発明の刃先面部を構成している。
この凹部11の基部31に主面1から背面2に貫通する中央の大きい軸孔311とその両側にある小さい案内孔312及び313が設けられている。主面1は、図2に示されるように一端側から他端側に弧状に反った形状となっている。このためこのせん断刃は、図2に示すように両端側が厚く、中央が薄くなっている。
背面2は全面が平面となり本発明の平面部となっている。従って、本実施形態では、背面2と平面部とは同じ面をさしている。背面2の全面が平面部となっているため、焼結時には背面2の全面が焼結炉の下面あるいはセッターの載置平面と接していることになる。従って、背面2の一部が載置平面より離れた上方に位置することは無く、焼結時に背面2の一部が載置平面に垂れ下がることによる変形も無い。焼結時に背面2に曲がり等の変形が無いため本実施例のせん断刃10にも曲がり等の変形は生じない。なお、焼結に伴う焼き締まりによる収縮は当然に起こる。ここでは、焼き締まりによる収縮は、変形とみなしていない。
本実施形態のせん断刃10は焼結後に加工を行っていない。したがって、硬い焼結体の変形を修正する加工が不要となり、せん断刃10の製造が容易となった。
本実施形態のせん断刃は、従来から知られている安定剤が配合されたジルコニア粉末を用いた。成形型としては焼結による焼き締まり分三次元的に大きい圧密体を成形するものでダイスと上ポンチ及び下ポンチからなる。ダイスは、圧密体の外周形状と同じ断面形状の貫通孔を持つ筒状である。上ポンチはその型面が圧密体の背面(図3の背面2)と型対称で、外周面がダイスの貫通孔の内周面と相似で少し小さい軸状となっている。上ポンチの型面には、図3の軸孔311及び2個の案内孔312及び313に当たる貫通孔が開口している。下ポンチはその型面が圧密体の主面(図1の背面1)と型対称で、外周面がダイスの貫通孔の内周面と相似で少し小さい軸状となっている。下ポンチの型面には、図1の凹部11と型対称な凸部、さらにこの凸部の上面から突出する軸孔311及び2個の案内孔312及び313に当たる型対称の3個の突起を持つ。
ダイスの上下両端開口に上ポンチ及び下ポンチを挿入すると、下ポンチの3個の突起は、上ポンチの3個の貫通孔にそれぞれ収まり、圧蜜体と同じ形状の空間が形成されるようになっている。
ダイスに下ポンチが装着された状態で圧蜜体と同じ重量のジルコニア粉末をダイスの上開口から下ポンチの型面上に入れ、ダイスに上ポンチを装着し、上下ポンチを加圧して圧密体を形成した。
この圧密体をアルミナ製のセッターの平面となっている載置面に圧密体の背面が重なるように乗せ、そのセッターを焼結炉内に圧密体の背面が水平となるように置き、ほぼ1400〜1500℃で120〜240分焼結した。これにより焼結体を得た。
この焼結体をそのまま本実施形態のせん断刃とした。従って本実施形態のせん断刃は研磨等の後加工はなされていない。
本発明の実施形態1のせん断刃10を鋏の取手部7と接合した長尺状の鋏の本体8を図6に示す。図6は鋏の本体8をせん断刃10の主面1側から示した正面図である。
取手部7は、その一端側の操作部分71とこの操作部分71と段差を介し薄肉の基材部72とからなる白色の合成樹脂製で、射出成形により作られたものである。操作部分71には指を挿し込む貫通孔711が形成されている。基材部72には、さらにその一端側に、本実施形態のせん断刃10の基部31が収納保持される、一端側が開いた浅い溝721が形成されている。この溝721には基部31の軸孔311と同軸で同じ大きさの軸孔及び基部31の2個の案内孔312及び313に挿着される突片722,723が形成されている。せん断刃10の基部31の背面側を溝721の底面に当接するように、基部31は取手部7の溝721に挿着され、接着剤で接合されている。
せん断刃10の基部31の背面2の部分および基部31の第3端面43、第4端面44及び第5端面45が取手部7の溝721を区画するそれぞれの面で接し、かつ、せん断刃10の案内孔312及び313に取手部7の突片722,723が挿入されることにより、せん断刃10と取手部7は接合され、鋏の本体8となる。ただし、せん断刃10の軸孔311部分に相当する取手部7には軸孔311と略同じ大きさの軸孔724がある。
本発明の実施形態1のせん断刃10を用いた鋏9を図7に示す。
この鋏9は、図6に示した本体8を2個使用し、それらの主面1どうしが互いに当接するように合わせ、それぞれの軸孔311及び軸孔73を挿通する支軸81を通し、図7に示すX時形状の状態で、ナット(図示せず)で弱く締め付けた。これにより鋏9は完成した。この図7の状態でそれぞれのせん断刃10の他端(鋏9の尖った刃先端に当たる)側はせん断刃10のそりによりせん断刃10の相手側の方向に入り込む状態になっている。図7の状態から互いの取手部7の貫通孔711に指を入れ、閉じる方向に合わせると、せん断刃10の当接している刃先部分4が一端側から他端側に互いに押し合う状態で移動するとともに両せん断刃10のそりも直線状に変形し、変形に伴う弾性力が生じ、当接する刃先部分4の押し付け力が維持される。すなわち鋏9はその刃先面部4の当接部分が連続した作用点、支軸81が支点、ハンドル部8の手で把持する部分が力点となり、対象物が切断される。
(実施形態2)
図8乃至12は本発明の製造方法で得られた実施形態2のせん断刃20を示す。本実施形態2は基本的には実施形態1と同様の構成であるので、異なっている部分を主に説明する。異なっている部分は、形状の一部のみである。本実施形態2で、実施形態1と同じ概念に属する部分についての名称や符号は実施形態1と同じ名称及び符号を用いる。本実施形態のせん断刃20は、主面1と背面2が異なり、せん断刃20の略5画形状の外周形状は同じである。この外周を一周する略5画形状に沿う5辺に相当する5つの端面部を実施形態1と同じ、第1端面部41、第2端面部42、第3端面部43、第4端面部44及び第5端面部45とする。また同じように基部31及び刃部32の名称や符号を用いる。
図8乃至12は本発明の製造方法で得られた実施形態2のせん断刃20を示す。本実施形態2は基本的には実施形態1と同様の構成であるので、異なっている部分を主に説明する。異なっている部分は、形状の一部のみである。本実施形態2で、実施形態1と同じ概念に属する部分についての名称や符号は実施形態1と同じ名称及び符号を用いる。本実施形態のせん断刃20は、主面1と背面2が異なり、せん断刃20の略5画形状の外周形状は同じである。この外周を一周する略5画形状に沿う5辺に相当する5つの端面部を実施形態1と同じ、第1端面部41、第2端面部42、第3端面部43、第4端面部44及び第5端面部45とする。また同じように基部31及び刃部32の名称や符号を用いる。
せん断刃20の主面1は、図11及び図12に示す断面に示すように第1端面部41と第5端面部45から第3端面部43と第2端面部42の方向に凹面状となっている。このせん断刃20の第1端面部41と辺を共有している主面1の周縁部分が本発明の刃先面部を構成している。
せん断刃20の背面2は、図10に示すように、基部31の全面と刃部32の第2端面部42側の一部が平らな面である平面部25となっている。背面2の刃部32の平面部25を除く部分は、第1端面部41側に進む程薄くなる傾斜した斜面となっている。この部分を傾斜面部26と称する。この背面2の一端側から他端側までの背面全長に対する、平面部25の一端側から他端側までの平面部全長の比は約0.97である。また、平面部25の背面2全体に対する面積比は約0.72である。
本実施形態のせん断刃20刃は焼結時にセッターの載置面に接する圧密体の平面部25に相当する部分が実施形態1と大きく異なっている。本実施形態では背面2の一部として平面部25が設けられ、平面でない傾斜面部26が存在する。傾斜面部26に相当する圧密体の部分はセッターの載置面に当接せず、セッターの載置面より浮いた状態となる。この状態で圧密体は加熱焼結される。圧密体の焼結が進むと圧密体自体が軟化する。このため傾斜面部26はその上側にある部分の重さにより、傾斜面部26が垂れ下がることもありえる。本実施形態では、この垂れ下がりはほとんど無く、想定した焼結体が得られた。
1は主面、2は背面、25は平面部、26は傾斜面部、31は基部、32は刃部、41は第1端面部41、42は第2端面部、43は第3端面部、44は第4端面部、45は第5端面部45、10及び20はせん断刃を示す。
Claims (12)
- 他方のせん断刃と接触対向する面となる主面と該主面に背向する背面とを有し、該主面と該背面とを貫通する軸孔を一端部に有する板状であり、粉末を圧縮して成形する圧密体成形工程と、該圧密体を加熱して焼結する焼結工程とを有するせん断刃の製造方法であって、
前記成形工程は、前記主面としての一辺を区画しかつ前記他方のせん断刃と接触する線状に延びる刃先面部と、該刃先面部より後端側に延び該刃先面部より凹んだ凹面部とを有する前記主面、及び、前記一端側より前記他端側に延びる平面部を有する前記背面、を成形する工程であり、
前記焼結工程は、焼結炉の平面に前記圧密体の前記背面の前記平面部を当接させた状態で前記主面の相似形状を維持しつつ焼結する工程であることを特徴とするせん断刃の製造方法。 - 前記背面の前記一端側から前記他端側までの背面全長に対する、前記平面部の該一端側から該他端側までの平面全長の比が、0.8以上である請求項1に記載のせん断刃の製造方法。
- 前記平面部の背面全体に対する面積比が、0.5以上である請求項1又は2に記載のせん断刃の製造方法。
- 前記凹面部の前記主面側から前記背面への断面形状が円弧状である請求項1乃至3に記載のせん断刃の製造方法。
- 前記粉末がセラミックス粉末であることを特徴とする、請求項1乃至4に記載のせん断刃の製造方法。
- 前記刃先面部は、前記一端より前記他端に延びるにつれ前記主面の上方方向に湾曲する請求項1乃至5記載のせん断刃の製造方法。
- 一辺を区画しかつ他方のせん断刃と接触し一端側より他端側に線状に延びる刃先面部と該刃先面部より後端側に延び該刃先面部より凹んだ凹面部とを有し焼結により形成された主面、及び、該主面に背向し、前記一端側より前記他端側に延びる平面部を有し焼結により形成された背面を有し、該主面と該背面とを貫通する軸孔を一端部に有する板状であることを特徴とするせん断刃。
- 前記背面の前記一端側から前記他端側までの背面全長に対する、前記平面部の該一端側から該他端側までの平面全長の比が、0.8以上である請求項7に記載のせん断刃。
- 前記平面部の背面全体に対する面積比が、0.5以上である請求項7又は8に記載のせん断刃。
- 前記凹面部の前記主面側から前記背面への断面形状が円弧状である請求項7乃至9に記載のせん断刃。
- セラミックス粉末を原料とする、請求項7乃至10に記載のせん断刃。
- 前記刃先面部は、前記一端より前記他端に延びるにつれ前記主面の上方方向に湾曲する請求項7乃至11記載のせん断刃。
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