JP3616703B2 - すき鋏の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、毛髪を痛めないすき鋏の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
髪のボリュームを減らして好みの髪形にするため、毛髪の一部を切断しないすき鋏が提案されている。
【0003】
従来のすき鋏の細刃21は、図11,12に図示したようにグラインダーやカッターのような切削工具を刃部24に押し当てて溝22を形成して残部に縦断面視四角形の細刃21を設け、この細刃21の両側縁上下角部23に生じたバリを研磨剤でバフ磨きすることにより除去して形成されている(以下、従来法という。)。
【0004】
しかし、この従来法により製造したすき鋏を使用して毛髪をカットすると、すき鋏を髪から抜く際に切断されなかった毛髪が細刃21の両側縁角部23に引っ掛かって痛かったり、しかも引っ掛かった毛髪が擦れて枝毛になったり、毛髪表面のキューティクルが痛んでしまったりすることが往々にしてあった。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するもので、髪からの抜けが良好で毛髪を痛めず、しかも低コストで製造可能なすき鋏の製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0007】
本体部1の上側に刃部2を設け、下側に指掛け部3を設けた2本の鋏半体4・4を本体部1において枢着し、この鋏半体4・4のうち少なくとも一方の鋏半体4の刃部2を、溝6を介して細刃7を並設した櫛刃部5に設定して成るすき鋏の製造方法であって、切削工具14を一方に傾斜させて刃部2に押し当てることにより溝6の形成並びに該溝6の両側に隣接する一方の細刃7の内側縁上角部及び他方の細刃7の内側縁下角部の削取を同時に行い、その後、切削工具14を他方に傾斜させて前記溝6に挿入して一方の細刃7の内側縁下角部及び他方の細刃7の内側縁上角部の削取を同時に行うことで両側縁上下角部を傾斜面9・10に形成した細刃7を溝6を介して並設して成る櫛刃部5を設けることを特徴とするすき鋏の製造方法に係るものである。
【0008】
また、本体部1の上側に刃部2を設け、下側に指掛け部3を設けた2本の鋏半体4・4を本体部1において枢着し、この鋏半体4・4のうち少なくとも一方の鋏半体4の刃部2を、溝6を介して細刃7を並設した櫛刃部5に設定して成るすき鋏の製造方法であって、切削工具14を一方に傾斜させて刃部2に押し当て該刃部2に溝6及び縦断面視略平行四辺形状の中間体7’を形成し、その後、この溝6に再び切削工具14を他方に傾斜させて導入し、中間体7’を縦断面視略六角形状にして両側縁上下角部に傾斜面9・10を形成した細刃7とすることで溝6を介して該細刃7が並設された櫛刃部5を設けることを特徴とするすき鋏の製造方法に係るものである。
【0009】
【発明の作用及び効果】
細刃7の両側縁角部を傾斜面9・10に形成したすき鋏で毛髪をカットすると、毛髪が細刃7の両側縁角部に引っ掛からず、すき鋏の毛髪からの抜けが良好となり、毛髪を痛めたりすることが防止される。
【0010】
細刃7の両側縁角部を傾斜面9・10に形成する方法は、該傾斜面9・10を溝6の形成と同時に行うからそれだけ効率的となる。具体的には、切削工具14を二方向に二回傾斜させて溝6の形成と該傾斜面9・10の形成を同時に行うから非常に効率的に本すき鋏を製造し得ることになる。
【0011】
本発明は上述のように、細刃の両側縁角部を傾斜面に形成したから、毛髪が細刃の両側縁角部に引っ掛からず、すき鋏の髪からの抜けが良好で、毛髪を痛めたりしない実用性に秀れたすき鋏となる。
【0012】
また、傾斜面を溝の形成と同時に行うから、簡単にしかも低コストで両側縁角部を傾斜面に形成することができる生産性に秀れたすき鋏の製造方法となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0014】
図1〜4は、第一実施例のすき鋏を図示したものである。
【0015】
このすき鋏は、本体部1の上側に刃部2を設け、下側に指掛け部3を設けた2本の鋏半体4・4を重合枢着したすき鋏であって、一方の鋏半体4には多数の溝6が形成され、各溝6間に細刃7が設けられ、この細刃7の両側縁角部は傾斜面9・10に形成され、また、他方の鋏半体4の刃部2には、刃板13が形成されている。
【0016】
符号は8は軸である。この軸8には、鋏半体4・4の刃部2同志の擦り合わせ度合(業界では鋏の調子といわれている。)を適宜調節する締めナット12が設けられている。
【0017】
以下に、細刃7の両側縁角部を傾斜面9・10に形成する工程について詳述する。
【0018】
一方の鋏半体4の本体部1の上側を、細刃7の刃先となる部分の肉厚が薄くなるような刃板(刃部2)に形成する。尚、本体部1及び指掛け部3は、別工程にて成形する。
【0019】
続いて、例えばカッターなどの切削工具14を一方に傾斜させて、前記刃部2に該切削工具14を当接し、該刃部2に溝6とともに断面視略平行四辺形状の中間体7’を形成する(図3参照。)。尚、切削工具14として、砥石、グラインダーを使用し、複数の溝6及び中間体7’を同時に形成する。
【0020】
続いて、切削工具14を一旦溝6から引き抜き、該切削工具14を他方に傾斜させて再度、前記刃部2の刃先側より該切削工具14を溝6に挿入し、断面視略平行四辺形状の細刃7を断面視六角形状に形成し、細刃7を形成する。
【0021】
従って、細刃7の両側縁上下角部は、該細刃7の形成工程において面取りされ傾斜面9・10に形成されることとなる(図4参照。)。
【0022】
続いて、この複数の溝6を介して細刃7を並設した櫛刃部5の全体に研磨剤などを使用したバフ磨きを施し、ばり取りを行う。
【0023】
第一実施例は上述のように、細刃7の両側縁上下角部を傾斜面9・10に形成したから、毛髪をカットするときに、どの方向から引動しても毛髪が細刃7の両側縁上下角部に引っ掛かっからず、すき鋏の髪からの抜けが良好で、毛髪を痛めたりしない実用性に秀れたすき鋏となる。
【0024】
また、両側縁上下角部を傾斜面9・10に形成する方法は、切削工具14を二方向に傾斜させ、二回の操作により溝6の形成と同時に形成する方法であるから、簡単にしかも低コストで両側縁上下角部を傾斜面9・10に形成することができる生産性に秀れた方法となる。
【0025】
尚、切削工具14若しくは刃部2を適宜傾斜させて溝6の最深部15にも傾斜面を形成することにより、より一層毛髪がに引っ掛かりにくいすき鋏を製造することができる。また、本実施例は細刃7を所謂直刃とした場合であるが、細刃7は所謂R刃(湾曲刃)としても良いことは勿論である。
【0026】
図5〜7は、第一実施例の細刃7の形成工程の別例を図示したものである。
【0027】
一方の鋏半体4の本体部1の上側を、細刃7の刃先となる部分の肉厚が薄くなるような刃板(刃部2)に形成する。
【0028】
続いて、例えばカッターなどの切削工具14を垂直状態にし、前記刃部2に該切削工具14を当接し、該刃部2に断面視四角形状の細刃7を形成する(図5参照。)。
【0029】
続いて、切削工具14を一旦溝6から引き抜き、該切削工具14を一方に傾斜させて再度、前記刃部2の刃先側より該切削工具14を溝6に挿入し、溝6の両側に隣接する一方の細刃7の内側縁上角部及び及び他方の細刃7の内側縁下角部9の削取を同時に行う(図6参照。)。
【0030】
続いて、再び、切削工具14を溝6から引き抜き、該切削工具14を他方に傾斜させて再度、前記刃部2の刃先側より該切削工具14を溝6に挿入し、溝6の両側に隣接する一方の細刃7の内側縁下角部及び及び他方の細刃7の内側縁上角部の削取を同時に行う。
【0031】
従って、細刃7の両側縁上下角部は傾斜面9・10に形成されることとなる(図7参照。)。
【0032】
続いて、この複数の溝6を介して細刃7を並設した櫛刃部5の全体に研磨剤などを使用したバフ磨きを施し、ばり取りを行う。
【0033】
第一実施例の別例は上述のようにするから、切削工具14を傾斜させて溝6に挿入するときに、切削工具14が溝6にガイドされて刃部2や切削工具14がぶれたりせず確実に設計寸法通りの櫛刃部5を形成することができ、しかも従来法のすき鋏の細刃21の両側縁上下角部にも傾斜面を形成することが可能な実用性に秀れたすき鋏の製造方法となる。また、その余は前記第一実施例と同様である。
【0034】
図8,9は、第一実施例の更なる別例を図示したもので、細刃7の両側縁下角部の傾斜面9・10を傾斜面9・10を形成しようとする細刃7の下方に切削工具14の傾斜軸を位置させることにより、細刃7の両側縁上角部(刃板13と擦り合わない側)の傾斜面9・10に比し、小さく形成したものである。
【0035】
このように細刃7を形成することにより、細刃7の刃先と刃板13との接触面積を大きく確保することが可能となり、細刃7の刃先により切断される毛髪量を増加させることが可能となる。
【0036】
図9は、第二実施例のすき鋏を図示したものである。
【0037】
鋏半体4・4の刃部2はいずれも櫛刃部5に形成され、細刃7の両側縁上下角部は第一実施例と同様に傾斜面9・10に形成されている。また、その余は第一実施例と同様である。
【0038】
尚、第一,第二実施例のような切削工具14を使用せず、放電加工や電解加工により簡易に細刃7の両側縁上下角部を傾斜面9・10に形成しても良いが、放電加工機や電解加工機は高価なため、少量生産には向いていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施例の説明正面図である。
【図2】第一実施例の要部の説明正面図である。
【図3】第一実施例の要部の説明断面図である。
【図4】第一実施例の要部の説明断面図である。
【図5】第一実施例の別例の要部の説明断面図である。
【図6】第一実施例の別例の要部の説明断面図である。
【図7】第一実施例の別例の要部の説明断面図である。
【図8】第一実施例の更なる別例の要部の説明断面図である。
【図9】第一実施例の更なる別例の要部の説明斜視図である。
【図10】第二実施例の説明正面図である。
【図11】従来例の要部の説明斜視図である。
【図12】従来例の要部の説明断面図である。
【符号の説明】
1 本体部
2 刃部
3 指掛け部
4 鋏半体
5 櫛刃部
6 溝
7 細刃
7’中間体
9・10 傾斜面
14 切削工具

Claims (2)

  1. 本体部の上側に刃部を設け、下側に指掛け部を設けた2本の鋏半体を本体部において枢着し、この鋏半体のうち少なくとも一方の鋏半体の刃部を、溝を介して細刃を並設した櫛刃部に設定して成るすき鋏の製造方法であって、切削工具を一方に傾斜させて刃部に押し当てることにより溝の形成並びに該溝の両側に隣接する一方の細刃の内側縁上角部及び他方の細刃の内側縁下角部の削取を同時に行い、その後、切削工具を他方に傾斜させて前記溝に挿入して一方の細刃の内側縁下角部及び他方の細刃の内側縁上角部の削取を同時に行うことで両側縁上下角部を傾斜面に形成した細刃を溝を介して並設して成る櫛刃部を設けることを特徴とするすき鋏の製造方法。
  2. 本体部の上側に刃部を設け、下側に指掛け部を設けた2本の鋏半体を本体部において枢着し、この鋏半体のうち少なくとも一方の鋏半体の刃部を、溝を介して細刃を並設した櫛刃部に設定して成るすき鋏の製造方法であって、切削工具を一方に傾斜させて刃部に押し当て該刃部に溝及び縦断面視略平行四辺形状の中間体を形成し、その後、この溝に再び切削工具を他方に傾斜させて導入し、中間体を縦断面視略六角形状にして両側縁上下角部に傾斜面を形成した細刃とすることで溝を介して該細刃が並設された櫛刃部を設けることを特徴とするすき鋏の製造方法。
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