JPH09261213A - デジタル通信用pllシステムおよびデジタル通信用pll方法 - Google Patents

デジタル通信用pllシステムおよびデジタル通信用pll方法

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JPH09261213A
JPH09261213A JP8066804A JP6680496A JPH09261213A JP H09261213 A JPH09261213 A JP H09261213A JP 8066804 A JP8066804 A JP 8066804A JP 6680496 A JP6680496 A JP 6680496A JP H09261213 A JPH09261213 A JP H09261213A
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JP
Japan
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communication
signal
frequency
clock signal
phase
Prior art date
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Application number
JP8066804A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Hayakawa
俊昭 早川
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Fujifilm Holdings Corp
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Original Assignee
Fujifilm Microdevices Co Ltd
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH09261213A publication Critical patent/JPH09261213A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタル通信に用いるPLL(位相同期化)
の技術に関し、同期化情報を通信せずに、ノード用同期
信号を同期化させることができるデジタル通信用PLL
システムを提供することである。 【解決手段】 通信用クロック信号を分周して、通信用
クロック信号の周波数とノード用同期信号の周波数との
いずれをも割り切り得る周波数の位相ロック信号を生成
する分周手段(9)と、位相ロック信号に位相をロック
させたノード用同期信号を出力する位相ロック手段
(4)とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタル通信に関
し、特にデジタル通信に用いるPLL(位相同期ルー
プ)の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオ機器やオーディオ機器に
は、アナログ信号用の入出力端子が設けられおり、ビデ
オ信号やオーディオ信号は、アナログ形式で機器間の通
信が行われていた。
【0003】近年、アナログ通信に代わり、デジタル通
信が普及しつつある。デジタル通信の代表的な規格がI
EEE1394で規定されている。図3は、従来技術に
よるデジタル通信システムを示す。
【0004】オーディオ機器51と61は、ネットワー
クを構成する2つのノードである。オーディオ機器51
と61は、IEEE1394規格のデジタル通信用イン
ターフェース52と62をそれぞれ有する。ケーブル7
0は、デジタル通信用インターフェース52と62を接
続する。
【0005】インターフェース52と62は、それぞれ
独自のクロック生成回路58と68を有する。クロック
生成回路58と68は、IEEE1394規格に従い、
約25MHz(正確には24.576MHz)のクロッ
ク信号を生成する。
【0006】オーディオ機器51は、インターフェース
52の他、基準クロック生成回路54とA/D変換器5
3と分周回路55を有する。インターフェース52は、
クロック生成回路58の他、タイムスタンプ生成回路5
9を有する。
【0007】オーディオ機器61は、インターフェース
62の他、D/A変換器63とPLL回路64を有す
る。PLL回路64は、通常のPLL回路であり、位相
比較回路65と周波数帯選択ノイズ除去用フィルタ66
と位相調整用VCO(電圧制御発振器)回路67を有す
る。インターフェース62は、クロック生成回路68の
他、タイミング発生回路69を有する。
【0008】基準クロック生成回路54は、オーディオ
機器(ノード)用のクロック信号CL1を生成する。ク
ロック信号CL1は、オーディオ機器の規格で決められ
ている固有の周波数であり、例えば44.1kHzであ
る。A/D変換器53は、例えば44.1kHzのクロ
ック信号CL1に同期してアナログ入力信号DTaをデ
ジタル信号DTdに変換する。D/A変換器63は、A
/D変換器53と対をなし、例えば44.1kHzのク
ロック信号CL4に同期して入力デジタル信号DTdを
アナログ信号DTaに変換する。
【0009】ここで、デジタル通信の一例として、オー
ディオ機器51からオーディオ機器61に向けてオーデ
ィオ信号を送信する場合を説明する。以下、送信側の機
器51をマスタと呼び、受信側の機器61をスレーブと
呼ぶことにする。そして、オーディオ信号をデータと呼
ぶ。
【0010】まず、データ(オーディオ信号)の大まか
な流れを説明する。マスタ51とスレーブ61は、通常
アナログ形式でデータDTaを処理するものであるとす
る。デジタル通信を行う際には、まず、A/D変換器5
3がクロック信号CL1に同期してアナログデータDT
aをデジタルデータDTdに変換する。変換されたデジ
タルデータDTdは、インターフェース52に入力され
る。
【0011】マスタ51のインターフェース52は、デ
ジタルデータDTdをケーブル70を介して送信する。
スレーブ61のインターフェース62は、ケーブル70
を介してデジタルデータDTdを受信する。
【0012】スレーブ61において、デジタルデータD
Tdはインターフェース62からD/A変換器63に供
給される。D/A変換器63は、クロック信号CL4に
同期して、デジタルデータDTdをアナログデータDT
aに変換する。スレーブ61は、その後、例えばアナロ
グデータDTaの記録(録音)等の処理を行う。
【0013】図4は、IEEE1394のアイソクロナ
ス(isochronous )通信の例を示す。通信は、一定時間
T(=125μs)毎に行われる。サイクルスタートパ
ケットSPは、一定時間Tのサイクルのスタートを示
す。パケットヘッダPHは、マスタ51とスレーブ61
との共通の時間情報を示すバスタイム等が記載される。
データDTは、オーディオ信号等の通信データの実体で
ある。
【0014】サイクルスタートパケットSPとパケット
ヘッダPHは、毎回送信される。データDTは、データ
があるときのみ送信される。図において、時刻t1後に
は、サイクルスタートパケットSPとパケットヘッダP
HとデータDTが通信される。時刻t2後には、データ
DTがなく、サイクルスタートパケットSPとパケット
ヘッダPHのみが通信される。時刻t3後には、サイク
ルスタートパケットSPとパケットヘッダPHとデータ
DTが通信される。データDTの大きさは、一定である
必要はない。
【0015】次に、図3に戻り、送信側(マスタ51)
のデジタルデータDTdと受信側(スレーブ61)のデ
ジタルデータDTdとの同期をとる方法を説明する。具
体的には、A/D変換器53がデジタル化する際のクロ
ック信号CL1とD/A変換器63がアナログ化する際
のクロック信号CL4との同期をとる。
【0016】A/D変換器53は、クロック信号CL1
に同期して、デジタルデータDTdを生成する。デジタ
ル通信を行う際には、このデジタルデータDTdと共に
クロック信号CL1を送信すれば、容易にクロックの同
期をとることができる。しかし、IEEE1394規格
ではクロック信号CL1を送信するためのクロック専用
線を有していない。そこで、以下の方法により同期化を
行っている。
【0017】分周回路55は、クロック信号CL1を分
周し、クロック信号CL2を生成する。クロック信号C
L2の周期は、クロック信号CL1の周期の整数倍であ
る。インターフェース52は、デジタルデータDTdと
クロック信号CL2を受け取る。
【0018】インターフェース52内のタイムスタンプ
生成回路59は、クロック信号CL2が立ち上がる毎に
その時間(タイプスタンプ)をインターフェース62に
送信する。この立ち上がり時間は、図4のパケットヘッ
ダPH内に含めて送信される。
【0019】スレーブ61のインターフェース62は、
ケーブル70を介して、デジタルデータDTdとクロッ
ク信号CL2の立ち上がり時間を受け取る。デジタルデ
ータDTdは、D/A変換器63に供給される。
【0020】インターフェース62内のタイミングパル
ス発生回路69は、クロック信号CL2の立ち上がり時
間を基にクロック信号CL3を生成し、PLL回路64
に供給する。クロック信号CL3とクロック信号CL2
とは、位相が合っている。クロック信号CL3は、クロ
ック信号CL1の整数倍の周期を持つ。
【0021】PLL回路64は、クロック信号CL3を
位相ロック信号として受け取り、位相ロック信号CL3
に位相をロックさせたクロック信号CL4を生成し、D
/A変換器63に供給する。クロック信号CL4は、ク
ロック信号CL1と同じ周波数であり、例えば44.1
kHzである。
【0022】D/A変換器63は、クロック信号CL4
に同期して、デジタルデータDTdをアナログデータD
Taに変換する。D/A変換器63の同期信号CL4と
A/D変換器53の同期信号CL1とは、同期している
ことになる。
【0023】以上は、A/D変換器とD/A変換器を用
いる場合について説明したが、これらを用いない場合に
ついても同じ方法でクロック信号の同期化が行われてい
る。例えば、CD−ROMやDAT等のデジタルデータ
を通信する場合には、A/D変換器およびD/A変換器
を必要としないが、やはりクロック信号を同期化する必
要がある。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】デジタル通信を行う
際、デジタルデータの他に、クロック信号の立ち上がり
時間を通信することにより、マスタ51とスレーブ61
の同期をとっている。しかし、クロック信号の立ち上が
り時間をパケットヘッダPHに入れて通信するために、
パケットヘッダPHが大きくなり、バンド幅を有効に使
用できない。つまり、単位時間に通信可能なデータDT
の量が少なくなってしまう。
【0025】また、通信に失敗し、クロック信号の立ち
上がり時間を受け取れなかったときには、インターフェ
ース62がそのタイミングでクロック信号CL3の位相
を反転することができないので、その後の処理に悪影響
を与える。
【0026】本発明の目的は、クロック信号の立ち上が
り時間等の同期化情報を通信せずに、ノード用同期信号
を同期化させることができるデジタル通信用PLLシス
テムを提供することである。
【0027】また、本発明の他の目的は、クロック信号
の立ち上がり時間等の同期化情報を通信せずに、ノード
用同期信号を同期化させることができるデジタル通信用
PLL方法を提供することである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタル通信用
PLLシステムは、通信用クロック信号を分周して、通
信用クロック信号の周波数とノード用同期信号の周波数
とのいずれをも割り切り得る周波数の位相ロック信号を
生成する分周手段と、前記位相ロック信号に位相をロッ
クさせたノード用同期信号を出力する位相ロック手段と
を有する。
【0029】分周手段は、通信用クロック信号を分周し
て位相ロック信号を生成する。当該位相ロック信号の周
波数は、通信用クロック信号の周波数とノード用同期信
号の周波数とのいずれをも割り切り得る値である。位相
ロック手段は、ノード用同期信号を当該位相ロック信号
に位相ロックさせて出力する。位相ロックされたノード
用同期信号は、通信用クロック信号と同期していること
になる。複数のノードをネットワークに接続し、各ノー
ドにこのデジタル通信用PLLシステムを搭載すれば、
各ノードの通信用クロック信号が同期化されている通信
系においては、各ノードにおけるノード用同期信号を互
いに同期化させることができる。
【0030】本発明のデジタル通信システムは、上記記
載のデジタル通信用PLLシステムへデジタルデータを
送信するための第1の通信インターフェースを有する第
1のノードと、上記記載のデジタル通信用PLLシステ
ムからのデジタルデータを受信するための第2の通信イ
ンターフェースを有する第2のノードと、前記第1およ
び第2の通信インターフェースを結ぶ通信ケーブルとを
有する。
【0031】第1のノードと第2のノードは、通信ケー
ブルにより結ばれている。第1のノードは、通信ケーブ
ルを介して第2のノードにデジタルデータを送信するこ
とができる。第1および第2のノードは、それぞれに備
えられたデジタル通信用PLLシステムの働きにより同
期化される。
【0032】本発明のデジタル通信用PLL方法は、通
信用クロック信号を分周して、通信用クロック信号の周
波数とノード用同期信号の周波数とのいずれをも割り切
り得る周波数の位相ロック信号を生成する工程と、前記
位相ロック信号に位相をロックさせたノード用同期信号
を出力する工程とを含む。
【0033】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例によるデ
ジタル通信用PLLシステムを用いたデジタル通信シス
テムを示す。
【0034】マスタ1とスレーブ11は、ネットワーク
を構成する2つのノードであり、IEEE1394規格
のデジタル通信用インターフェース2と12をそれぞれ
有する。通信ケーブル20は、インターフェース2と1
2を接続する。
【0035】インターフェース2と12は、それぞれ独
自のクロック生成回路8と18を有する。クロック生成
回路8と18は、IEEE1394規格に従い、約25
MHz(正確には24.576MHz)のクロック信号
を生成する。
【0036】マスタ1は、インターフェース2の他、A
/D変換器3とPLL回路4を有する。PLL回路4
は、通常のPLL回路であり、位相比較回路5と周波数
帯選択ノイズ除去用フィルタ6と位相調整用VCO回路
7を有する。インターフェース2は、クロック生成回路
8の他、バスタイマ分周回路9を有する。
【0037】スレーブ11は、A/D変換器3がD/A
変換器13に置き代わったことを除けば、マスタ1と実
質的に同じである。スレーブ11は、インターフェース
12の他、D/A変換器13とPLL回路14を有す
る。PLL回路14は、位相比較回路15と周波数帯選
択ノイズ除去用フィルタ16と位相調整用VCO回路1
7を有する。インターフェース12は、クロック生成回
路18の他、バスタイマ分周回路19を有する。
【0038】A/D変換器3は、例えば44.1kHz
のオーディオ機器(ノード)用のクロック信号CL6に
同期してアナログ入力信号DTaをデジタル信号DTd
に変換する。D/A変換器13は、A/D変換器3と対
をなし、例えば44.1kHzのオーディオ機器(ノー
ド)用のクロック信号CL6’に同期して入力デジタル
信号DTdをアナログ信号DTaに変換する。
【0039】次に、マスタ1からスレーブ11に向けて
データを送信する場合を説明する。まず、データの大ま
かな流れを説明する。マスタ1とスレーブ11は、例え
ばオーディオテープ等のように通常アナログ形式でデー
タDTaを処理するものであるとする。デジタル通信を
行う際には、まず、A/D変換器3がクロック信号CL
6に同期してアナログデータDTaをデジタルデータD
Tdに変換する。変換されたデジタルデータDTdは、
インターフェース2に入力される。
【0040】マスタ1のインターフェース2は、デジタ
ルデータDTdをケーブル20を介して送信する。スレ
ーブ11のインターフェース12は、ケーブル20を介
してデジタルデータDTdを受信する。
【0041】スレーブ11において、デジタルデータD
Tdはインターフェース12からD/A変換器13に供
給される。D/A変換器13は、クロック信号CL6’
に同期して、デジタルデータDTdをアナログデータD
Taに変換する。スレーブ11は、その後、例えばアナ
ログデータDTaの記録(録音)等の処理を行う。
【0042】次に、送信側(マスタ1)のデジタルデー
タDTdと受信側(スレーブ11)のデジタルデータD
Tdとの同期をとる方法を説明する。具体的には、A/
D変換器3がデジタル化する際のクロック信号CL6と
D/A変換器13がアナログ化する際のクロック信号C
L6’との同期をとる。
【0043】インターフェース2と12は、それぞれ独
自のクロック生成回路8と18を有する。クロック生成
回路8と18は、共に約25MHzの同じ周波数のクロ
ック信号を生成するが、それらのクロック信号の間の位
相は合っていない。
【0044】インターフェース2と12は、IEEE1
394規格で規定された共通の時間情報を示すバスタイ
ムを有する。インターフェース2では、クロック生成回
路8が基本的にバスタイムを生成し、インターフェース
12では、クロック生成回路18が基本的にバスタイム
を生成する。インターフェース2のバスタイムとインタ
ーフェース12のバスタイムは、図4に示す時間T(=
125μs)毎に通信により同期化される。バスタイム
の周波数は、クロック生成回路8および18のものと同
じく、約25MHzである。これらの処理は、インター
フェース2および12における規格化された処理であ
る。本実施例では、このバスタイムを用いてマスタ1と
スレーブ11の同期化を行う。
【0045】バスタイマ分周回路9は、バスタイムを分
周し、クロック信号CL5を生成する。分周率は、以下
のようにして決める。バスタイムの周波数は、約25M
Hzである。A/D変換器3の同期信号CL6の周波数
は、44.1kHzである。それぞれの周波数は、以下
のように表すことができる。
【0046】 24.576MHz=216×3 ×53 Hz 44.1kHz =22 ×32 ×52 ×72 Hz この2つの周波数の最大公約数は、 22 ×3×52 Hz=300Hz である。バスタイマ分周回路9は、この最大公約数を正
の整数で割った周波数、すなわち300/n〔Hz〕の
クロック信号CL5を生成する。ここで、nは正の整数
である。
【0047】なお、インターフェース2のバスタイムと
インターフェース12のバスタイムとが完全に同期化さ
れていれば、マスタイマ分周回路9は通常の分周回路で
よい。しかし、バスタイムは、時間T(=125μs)
毎に同期化されているので、バスタイマ分周回路9はカ
ウンタを用いて分周を行う必要がある。
【0048】バスタイマ分周回路9がバスタイム(2
4.576MHz)を分周してクロック信号CL5(3
00Hz)を生成する場合には、81920個(=2
4.576MHz/300Hz)のバスタイムをカウン
トした所で、クロック信号CL5のパルスを生成すれば
よい。
【0049】図2は、クロック信号のタイミングチャー
トを概略的に示す。バスタイムの周波数は約25〔MH
z〕であり、クロック信号CL5の周波数は300/n
〔Hz〕であり、クロック信号CL6の周波数は44.
1〔kHz〕である。ただし、図の簡略化のため、図上
の周波数は大まかに示し、正確に示していない。
【0050】クロック信号CL5の周波数は、バスタイ
ムとクロック信号CL6のそれぞれの周波数の最大公約
数を基に決めているので、これら3つの信号はお互いに
同期化が可能である。
【0051】図1に戻り、PLL回路4は、クロック信
号CL5(300Hz)と位相が合ったクロック信号C
L6(44.1kHz)を生成し、A/D変換器3に供
給する。
【0052】なお、PLL回路4が、デュ−ティ比1:
1の位相ロック信号CL5を必要とする場合には、デュ
−ティ比が1:1で周波数が150Hzのクロック信号
CL5をPLL回路4に供給すればよい。
【0053】PLL回路4は、通常のPLL回路であ
り、位相比較回路5とフィルタ6とVCO回路7を有す
る。位相比較回路5は、位相ロック信号CL5とクロッ
ク信号CL6の位相を比較し、それらの位相差を検出す
る。フィルタ6は、44.1kHz近傍の周波数をフィ
ルタリングし、44.1kHzの周波数でクロック信号
CL6の位相をロックするものである。フィルタ6がな
ければ、44.1kHzまたは22.05kHz等のい
ずれでも位相ロックし得る。VCO回路7は、位相比較
回路5が検出する位相差が0になるようにクロック信号
CL6の位相を調整する。
【0054】A/D変換器3は、クロック信号CL6に
同期して、アナログデータDTaをデジタルデータDT
dに変換する。クロック信号CL6は、クロック信号C
L5およびバスタイムと同期している。デジタルデータ
DTdは、インターフェース2に供給される。
【0055】インターフェース2は、ケーブル20を介
して、デジタルデータDTdのみをインターフェース1
2に送信し、クロック信号CL6の立ち上がり時間等の
同期させるための特別な情報は送信する必要がない。
【0056】送信は、図4に示すように、デジタルデー
タDTdをデータDTとして送信する。パケットヘッダ
PHには同期化を行うための情報を記載しないので、パ
ケットヘッダPHのサイズを小さくすることができ、バ
ンド幅を有効に使用することができる。
【0057】また、クロック信号CL6の立ち上がり時
間等の同期化情報を通信せずに同期化させるので、通信
に失敗したとしても、正常な同期化を行うことができ
る。スレーブ11のインターフェース12は、ケーブル
20を介して、デジタルデータDTdを受け取る。デジ
タルデータDTdは、D/A変換器13に供給される。
【0058】インターフェース12内のバスタイマ分周
回路19は、マスタ1のバスタイマ分周回路9と同様
に、バスタイムを分周し、クロック信号CL5’を生成
する。バスタイムが25MHzであり、クロック信号C
L6’が44.1kHzであるときには、クロック信号
CL5’は300/n〔Hz〕である。
【0059】PLL回路14は、マスタ1のPLL回路
4と同様に、位相ロック信号CL5’(300Hz)に
位相をロックさせたクロック信号CL6’(44.1k
Hz)を生成し、D/A変換器13に供給する。
【0060】D/A変換器13は、クロック信号CL
6’に同期して、デジタルデータDTdをアナログデー
タDTaに変換する。クロック信号CL6’は、クロッ
ク信号CL5’およびバスタイムと同期している。バス
タイムはマスタ1とスレーブ11の間で同期化されてい
るので、D/A変換器13の同期信号CL6’は、A/
D変換器3の同期信号CL6に同期していることにな
る。
【0061】ここで、同期信号CL6’と同期信号CL
6が同期しているとは相対的に同期をしていることを示
す。すなわち、データと同期信号との関係において相対
的に同期していればよく、マスタ1からスレーブ11に
データが遅れて供給されたときには、スレーブ11の同
期信号CL6’の位相もマスタ1の同期信号CL6の位
相に対して同じだけ遅れてもよい。
【0062】本実施例のPLLシステムは、バスタイム
の周波数とノード用同期信号CL6(CL6’)の周波
数との最大公約数を求め、この最大公約数の1/nのク
ロック信号CL5(CL5’)を位相ロック信号として
位相ロックを行う。
【0063】なお、最大公約数の用語を使ったが、バス
タイムの周波数と同期信号CL6(CL6’)の周波数
は整数に限らず、小数でもよい。バスタイマ分周回路9
及び19は、バスタイム(通信用クロック信号)を分周
して、バスタイムの周波数とノード用同期信号CL6
(CL6’)の周波数とのいずれをも割り切り得る周波
数の位相ロック信号CL5(CL5’)を生成すればよ
い。
【0064】バスタイマ分周回路9及び19は、それぞ
れインターフェース2及び12の中に設けても外に設け
てもよい。本実施例によれば、特別な信号のやりとりを
行うことなくマスタ1とスレーブ11を同期化させるこ
とができるので、通信のバンド幅を有効に使用すること
ができる。
【0065】また、特別な信号をやりとりせずに同期化
させるので、通信に失敗(通信エラー)したとしても、
確実に同期化させることができる。なお、A/D変換器
とD/A変換器を用いる場合に限らず、これらを用いな
い場合についても同じ方法でクロック信号の同期をとる
ことができる。例えば、CD−ROMやDAT等のデジ
タルデータを通信する場合には、A/D変換器およびD
/A変換器を用いずにデジタルデータを通信することが
できるが、その場合であってもデジタルデータを記録等
する際にはモータを駆動等するためノード用クロック信
号を同期化する必要がある。
【0066】また、本実施例によるPLLシステムは、
オーディオ機器に限らず、例えばDVCR等のビデオ機
器等にも適用することができる。その場合、垂直同期信
号や水平同期信号がノード用同期信号となる。
【0067】さらに、ネットワークのノードが、マスタ
1とスレーブ11の2つの場合を説明したが、3つ以上
接続することもできる。ネットワークを構成するには、
通信ケーブルで各ノードを接続する場合に限らず、無線
により各ノード間の通信を行ってもよい。
【0068】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信用クロック信号が同期化されている通信系において
は、同期化情報を通信することなく同期が可能となる。
複数のノードをネットワークに接続し、各ノードにこの
デジタル通信用PLLシステムを搭載すれば、各ノード
におけるノード用同期信号を互いに同期化させることが
できる。同期化情報を通信しなくてよいので、通信のバ
ンド幅を有効に使用することができる。また、通信に失
敗しても、確実に同期化を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるデジタル通信用PLLシ
ステムを用いたデジタル通信システムを示すブロック図
である。
【図2】クロック信号のタイミングチャートである。
【図3】従来技術によるデジタル通信システムを示すブ
ロック図である。
【図4】IEEE1394規格のアイソクロナス(isoc
hronous )通信の例を示す図である。
【符号の説明】
1 マスタ(オーディオ機器) 11 スレーブ(オーディオ機器) 2,12 通信インターフェース 3 A/D変換器 13 D/A変換器 4,14 PLL回路 5,15 位相比較回路 6,16 フィルタ 7,17 VCO回路 8,18 クロック生成回路 9,19 バスタイマ分周回路 20 通信ケーブル 51 マスタ(オーディオ機器) 61 スレーブ(オーディオ機器) 52,62 通信インターフェース 53 A/D変換器 63 D/A変換器 54 基準クロック生成回路 55 分周回路 58 クロック生成回路 59 タイムスタンプ生成回路 64 PLL回路 65 位相比較回路 66 フィルタ 67 VCO回路 68 クロック生成回路 69 タイミングパルス発生回路 70 通信ケーブル SP サイクルスタートパケット PH パケットヘッダ DT データ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信用クロック信号を分周して、通信用
    クロック信号の周波数とノード用同期信号の周波数との
    いずれをも割り切り得る周波数の位相ロック信号を生成
    する分周手段(9)と、 前記位相ロック信号に位相をロックさせたノード用同期
    信号を出力する位相ロック手段(4)とを有するデジタ
    ル通信用PLLシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のデジタル通信用PLLシ
    ステムへデジタルデータを送信するための第1の通信イ
    ンターフェース(2)を有する第1のノード(1)と、 請求項1記載のデジタル通信用PLLシステムからのデ
    ジタルデータを受信するための第2の通信インターフェ
    ース(12)を有する第2のノード(11)と、 前記第1および第2の通信インターフェースを結ぶ通信
    ケーブル(20)とを有するデジタル通信システム。
  3. 【請求項3】 通信用クロック信号を分周して、通信用
    クロック信号の周波数とノード用同期信号の周波数との
    いずれをも割り切り得る周波数の位相ロック信号を生成
    する工程と、 前記位相ロック信号に位相をロックさせたノード用同期
    信号を出力する工程とを含むデジタル通信用PLL方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009521882A (ja) * 2005-12-30 2009-06-04 アベガ システムズ ピーティーワイ リミテッド ワイヤレスネットワークにおけるメディアデータ同期化

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