JPH09261001A - 弾性表面波変換器 - Google Patents

弾性表面波変換器

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JPH09261001A
JPH09261001A JP9303696A JP9303696A JPH09261001A JP H09261001 A JPH09261001 A JP H09261001A JP 9303696 A JP9303696 A JP 9303696A JP 9303696 A JP9303696 A JP 9303696A JP H09261001 A JPH09261001 A JP H09261001A
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JP
Japan
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surface acoustic
acoustic wave
electrodes
distributed type
interdigital electrodes
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Pending
Application number
JP9303696A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiko Yamanouchi
和彦 山之内
Seiichiro Takahashi
誠一郎 高橋
Hidenori Gonda
英功 権田
Toshiharu Kato
俊治 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 広帯域に渡り効率よく弾性表面波を励振する
ことのできる弾性表面波変換器を提供する。 【解決手段】 圧電性または電歪性の基板上に一方向に
向かって電極幅および周期が徐々に変化する正負の電極
を交互に配置してなる分散型すだれ状電極を有する弾性
表面波変換器において、電極幅および周期の変化方向が
同一で中心周波数が異なる複数個の分散型すだれ状電極
を一つの弾性表面波伝搬路上に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、分散型すだれ状電極
を有する弾性表面波変換器に関し、特に比帯域が大き
く、かつ広帯域に渡り効率よく弾性表面波を励振するこ
とのできる弾性表面波変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、広帯域分散型すだれ状電極の実用
可能な比帯域は約20%までとされていた。すなわち、
中心周波数が300MHzであれば、帯域は270〜3
30MHz程度が実用上の限度であるとされていた。図
4は、従来のすだれ状電極の平面形状を示す。同図にお
いて、1および2は弾性表面波を励振させる正負の電
極、3および4はバスバー、5および6は電気信号を与
える端子である。比帯域20%の場合、正負電極1,2
の電極幅および周期(ピッチ)はmU /mL ≒pU/pL
≒0.9/1.1であるが、ここでは比帯域60%の
設計値であるmU /mL ≒pU /pL ≒0.7/1.3
としている。
【0003】図4の構造は、一般的なチャープ電極配置
であり、比帯域を大きくしても、上述のように左端の電
極の幅mL および間隔pL と右端の電極の幅mU および
間隔pU との比がより大きくなることを除き、特筆すべ
き形状変化はない。
【0004】しかし、高周波電気特性となると異なる性
質を示す。図5は図4の電極幅および周期のみを比帯域
60%に対応させた分散型すだれ状電極にマッチング回
路を接続した時のリターンロス(Return Los
s)特性を、図6は図4の構成においてpU /pL
0.9/1.1とした比帯域20%の従来型分散型すだ
れ状電極にマッチング回路を接続した時のリターンロス
特性を示す。これらは、LiNbO3 YカットZ伝搬の
基板の上にAl電極を形成し、中心周波数を300MH
zとした場合のものである。また、リターンロスとは、
素子(ここでは、弾性表面波変換器とマッチング回路)
に入力した入力電圧に対する反射してきた反射電圧の比
を[dB]表示したものであり、高周波デバイスの特性
評価に一般的に使われているものである。比帯域が小さ
いときは、マッチング回路を接続することにより、図2
に示されるように、設計帯域のほとんどにおいてマッチ
ングさせることが可能であった。しかしながら、比帯域
を大きくしていくと、設計帯域幅すべてでマッチングさ
せることは困難となって、図5に示されるように、中心
周波数付近のみあるいは、設計帯域内のある周波数付近
のみでしかマッチングをとることができなくなる。
【0005】これは、電気信号を弾性表面波に変換する
効率を考えると、寸法(電極の幅および間隔)でのみ比
帯域を大きくした分散型すだれ状電極ではマッチングの
とれた周波数付近のみが効率よく変換されるが、他の周
波数では、反射が起こっていて効率の良い弾性表面波変
換器として機能していないことを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、比帯域の
大きな広帯域分散型すだれ状電極において、設計帯域幅
ほぼすべてをマッチングさせることが可能となり、広帯
域に渡り効率よく弾性表面波を励振することのできる弾
性表面波変換器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明では、圧電性または電歪性の基板上に一方
向に向かって徐々に電極幅および周期が変化する正負の
電極を交互に配置して動作する分散型すだれ状電極を有
する弾性表面波変換器において、電極幅および周期の変
化方向が同一で中心周波数が異なる複数個の分散型すだ
れ状電極を同じ弾性表面波伝搬路上に配置したことを特
徴としている。これらの複数個の分散型すだれ状電極
は、所望の周波数特性を得るために、その周波数帯域を
連続にしたり、または一部を重ね合わせたりすることが
できる。また、各すだれ状電極の間隔も適宜調整され
る。
【0008】
【作用】圧電性または電歪性の基板上に徐々に電極幅お
よび周期が変化する正負の電極を交互に配置して動作す
る分散型すだれ状電極を有する弾性表面波変換器におい
て、中心周波数が異なり、周波数帯域が連続したり重な
っている2つ以上の分散型すだれ状電極を同じ伝搬路上
に配置した構造を有することにより、それぞれの分散型
すだれ状電極の比帯域を小さくすることができ、それぞ
れの分散型すだれ状電極をマッチング回路を介して励振
することも容易になる。つまり全体で見ると比帯域の大
きな分散型すだれ状電極として機能することが可能とな
る。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いてこの発明の実施例を説明
する 図1に、本発明の一実施例に係る電極構造の平面図を示
す。同図において、1a,1bおよび2a,2bが弾性
表面波を励振させる正負の電極であり、3a,3b,4
a,4bがバスバーであり、5a,5b,6a,6bが
電気信号を与える端子である。このシングル電極の分割
分散型すだれ状電極は、比帯域を大きくした通常のシン
グル電極の分散型すだれ状電極(図4)を電極本数が等
分する部分のバスバーをなくすことにより、分割したも
のである。このようにすることによって、分割する前の
分散型すだれ状電極の比帯域より各々の分散型すだれ状
電極の比帯域は小さくすることができる。
【0010】この分割分散型すだれ状電極にマッチング
回路を接続した時のリターンロス特性を図2に示す。こ
の時、分割する前の分散型すだれ状電極の設計スペック
は、中心周波数300MHz、帯域幅を180MHzと
した。これをみると、分割する前と分割した後では、大
きく異なることがわかる。つまり、分割前の図4のもの
では、図5に示すように設計帯域幅をすべてマッチング
することは困難となって、中心周波数付近のみでしかマ
ッチングをとることができなかったのに対し、図1のよ
うに分割したものでは、図2に示すように設計帯域内ほ
ぼすべてに、マッチングをとることが可能となっている
ことがわかる。
【0011】しかし、分割した部分で大きな反射が起こ
っていることが分かる。これは、分割した周波数付近で
は、両方の分散型すだれ状電極が励振していて、SAW
(弾性表面波)となった時、位相が合わなくなって機械
的反射が生じているためと推測される。これを解決する
には、二つの分散型すだれ状電極の間の間隔を調整して
位相が合うようにすればよい。図3にその改良を施した
時のリターンロス特性を示す。また、このように間隔を
調整して位相を合わせても分割したところの周波数付近
の励振強度が弱くなる場合、二つの分散型すだれ状電極
の受け持つ帯域が重なるようにすれば良い。
【0012】なお、図2のような特性を持つ分割分散型
すだれ状電極の分割した周波数の特徴を利用して、ある
周波数帯域内で特定の周波数のみを通過させないノッチ
フィルタ等を構成することも可能となる。
【0013】本発明の分割分散型すだれ状電極は、特開
平4−331505に記載されているように、一方向性
を持たせることができる。すなわち、すだれ状電極の金
属膜の音響インピーダンスをZm、電極ギャップの音響
インピーダンスをZgとしたとき、Zm/Zgを1より
小さくすれば、ダウンチャープ(電極幅および周期が徐
々に短くなる)方向(図1で右方向)に強く励振する一
方向性を持たせることができ、Zm/Zgを1より大き
くすればアップチャープ(電極幅および周期が徐々に長
くなる)方向(図1で左方向)に強く励振する一方向性
を持たせることができる。また、Zm/Zg=1にした
り、すだれ状電極にダブル電極構造を持たせることによ
り両方向性を持たせることもできる。
【0014】さらに、特開平7−212184に記載さ
れているように、電極間のギャップに浮き電極を設けて
一方向性を反転したり、特願平7−347942号で本
発明者らが提案したように電極間のギャップに溝を設け
たりすることにより方向性を制御することが可能であ
る。
【0015】
【効果】以上説明したように、本発明によれば、圧電性
または電歪性の基板上に一方向に向かって徐々に電極幅
および周期が変化する正負の電極を交互に配置して動作
する分散型すだれ状電極において、中心周波数の異なる
2つ以上の分散型すだれ状電極を同じ伝搬路上に配置し
た構造を有することを特徴とする弾性表面波変換器にす
ることにより、比帯域の大きな場合でも広帯域にマッチ
ングをとることが可能となる。これを、弾性表面波コン
ボルバに応用すれば、中心周波数が低くても拡散帯域幅
を大きくとることが可能となる。またフィルタや遅延線
として応用すれば、より広帯域な特性を低損失な特性を
持たせながら構成することが可能となる。さらに、分割
している周波数の特性を生かせば、ノッチフィルタ等を
構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る弾性表面波変換器の
平面図である。
【図2】 図1の各すだれ状電極に個々にマッチング回
路を接続した場合のリターンロス特性図である。
【図3】 図1の2つのすだれ状電極間の間隔を調整し
た場合のリターンロス特性図である。
【図4】 従来構成で寸法のみ比帯域60%に対応させ
た分散型弾性表面波変換器の平面図である。
【図5】 図4の変換器にマッチング回路を接続した場
合のリターンロス特性図である。
【図6】 従来の比帯域20%の変換器にマッチング回
路を接続した場合のリターンロス特性図である。
【符号の説明】
1a,1b:正電極、2a,2b:負電極、3a,3
b,4a,4b:バスバー、5a,5b,6a,6b:
電気信号を与える端子。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 権田 英功 鳥取県米子市皆生新田3−23−35 (72)発明者 加藤 俊治 埼玉県上尾市中妻5−30−3オークヒルズ 202号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電性または電歪性の基板上に電極幅お
    よび周期が一方向に向かって徐々に変化する正負の電極
    を交互に配置してなる分散型すだれ状電極を有する弾性
    表面波変換器において、電極幅および周期の変化方向が
    同一で中心周波数が異なる複数個の分散型すだれ状電極
    を一つの弾性表面波伝搬路上に配置したことを特徴とす
    る弾性表面波変換器。
  2. 【請求項2】 前記複数個の分散型すだれ状電極の周波
    数帯域が連続していることを特徴とする請求項1記載の
    弾性表面波変換器。
  3. 【請求項3】 前記複数個の分散型すだれ状電極の周波
    数帯域が重なっていることを特徴とする請求項1記載の
    弾性表面波変換器。
  4. 【請求項4】 前記複数個の分散型すだれ状電極が個々
    にマッチング回路を介して1つの励振回路に接続される
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の弾性
    表面波変換器。
JP9303696A 1996-03-25 1996-03-25 弾性表面波変換器 Pending JPH09261001A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100795873B1 (ko) * 2005-02-24 2008-01-21 쿄세라 코포레이션 탄성 표면파 소자, 분파기 및 통신 기기
WO2024024778A1 (ja) * 2022-07-29 2024-02-01 京セラ株式会社 弾性波共振子、弾性波フィルタおよび通信装置

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