JP2003526241A - 省スペース用トランスバーサルモード結合型共振器フィルタ - Google Patents

省スペース用トランスバーサルモード結合型共振器フィルタ

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JP2003526241A
JP2003526241A JP2001564459A JP2001564459A JP2003526241A JP 2003526241 A JP2003526241 A JP 2003526241A JP 2001564459 A JP2001564459 A JP 2001564459A JP 2001564459 A JP2001564459 A JP 2001564459A JP 2003526241 A JP2003526241 A JP 2003526241A
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エーダー クラウディア
ベルクマン アンドレアス
ヨハネス トーマス
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Abstract

(57)【要約】 本発明は省スペース用トランスバーサルモード結合型共振器フィルタに関する。必要とするスペースが少ないのにもかかわらず、移動無線通信用のフィルタ特性に適しているTMRフィルタを提案する。ここで少なくとも2つのTMR個別トラックが並列に相互に接続されている。ここで選択度は共振器によって改善されている。共振器では適切に構成された励振セルが分布関数に従って変換器に亘って分散されている。この分布関数は、インターデジタル変換器の中央に最大値を有する。個々の励振セルの間または励振セルグループの間には、オーバーラップ部を有していない非活性なフィンガーグループが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、小さいまたは低減されたチップ面積に対するトランスバーサルモー
ド結合型共振器フィルタ(TMRフィルタ)に関する。
【0002】 1つのTMRフィルタは少なくとも2つの表面波共振器から成る。これらの表
面波共振器は、音響的な結合が生じるようにトランスバーサル方向に順次に配置
されている。結合された共振器はここで共通の共振モードを生成する。この共振
モードはTMRフィルタの特性を決める。ほぼ損失なく導かれるモードの数は共
振器の数とそのアパーチャApに依存する。ここでこのほぼ損失なく導かれるモ
ードは通過帯域に寄与する。TMRフィルタはとりわけ種々異なる移動無線通信
システムに対するチャンネルセレクションの領域で広く使用されている。
【0003】 TMRフィルタは例えば、文献「Modeling of SAW tran
sversiny coupled resonators filters
using coupling−of modes modeling tec
hnique (C.S. Hartmann等著、 1992年 、Ultr
a Sonics Symposium 39 ̄43頁)」から公知である。T
MRフィルタの2つの共振器はそれぞれ、2つの反射器の間に配置されている1
つのインターデジタル変換器から成る。順次に配置され、音響的に結合された共
振器は通常、共通の中央のコンタクトバーを有する。共振器の特性ひいてはTM
Rフィルタの特性を決める特性量はアパーチャApの他にオーバーラップ部Nges の総数と選択された中心周波数fである。
【0004】 とりわけ移動無線通信システムで使用する場合、フィルタではサイズが小さい
こと、従って必要とするチップ面積の小さいことが重視される。長さの延びが比
較的大きいので、TMRフィルタの長さを低減することがとりわけ重要である。
またフィルタの幅はトラックないしは共振器の数によって決められる。TMRフ
ィルタの全長は、中心周波数fをより高くすることによってまたはオーバーラ
ップ部Ngesの総数を減らすことによって低減される。中心周波数fは通常
、所与の移動無線通信システムによって上限が設けられているので、TMRフィ
ルタのトラックの長さを低減するには、Ngesを最小化する方法しか残らない
。しかしここで幾つかの欠点が生じる。例えば複素インピーダンスの実数部分が
、活性なオーバーラップ部が少なすぎるために上昇してしまう。これをTMRト
ラックのアパーチャを高めることで調整すると、フィルタの相対的帯域幅が低減
してしまう。しかし主な移動無線通信システムでは、有る程度の最小帯域幅を下
回ってはならない。TMRフィルタの全長を低減するために、活性なオーバーラ
ップ部に有利なように反射器のフィンガ数を減らすと、最小挿入減衰量が高まり
、伝送損失が許容できない程に上昇してしまう。
【0005】 高いインピーダンス、狭い相対的帯域幅および高い挿入減衰量という欠点は、
(逆)並列のトラックを用いることで回避することができる。このためにそれ自
体で既にTMRフィルタであり、その通過帯域の周波数が僅かにずらされている
2つのTMRトラックが次のように並列接続される。すなわちこれらのトラック
の電気信号が出力側で逆相であるように並列接続される。しかしここで二次効果
として、ストップバンド領域近傍で選択度が顕著に減少することが甘受されなけ
ればならない。これは次のことが原因である。すなわち別の不所望な寄生共振モ
ードが共振器内に生じることが原因である。この共振モードは通過帯域の範囲外
で顕著である。また放射モードでは通過帯域の上方で顕著である。
【0006】 選択度はカスケーディングによって、すなわち複数のTMRトラックの直列接
続によって高められる。
【0007】 しかしこれによってTMRフィルタはチップ面積を必要とし、微細化への要望
に反してしまう。
【0008】 金属化レベルを上げることで、TMRフィルタのインピーダンスを下げること
とができる。しかしここで同時に中心周波数fの金属化レベルへの依存度も強
まり、レベルのばらつきが原因で周波数の正確な構成部材をもはや低コストで実
現することはできない。
【0009】 それ故に本発明の課題は上述の欠点を甘受する必要がない、チップ面積の低減
が可能なTMRフィルタを構成する手段を提供することである。
【0010】 上述の課題は本発明により、独立請求項に記載されたTMRフィルタによって
解決される。本発明の有利な構成は従属請求項に記載されている。
【0011】 本発明は2つのTMR個別トラックを並列接続することで得られる、有利な作
用を用いる。これらのTMR個別トラックの共振周波数fは僅かに相互にずら
されている。選択度の低減につながるであろう不所望な寄生モードは、本発明で
はインターデジタル変換器の縦の重み付けよって回避される。さらに励振セルと
、励振に関して非活性なフィンガグループとが分布関数に相応して分散される。
この分布関数の最大値は励振セルの中央に位置し、その最小値はインターデジタ
ル変換器の縁部に位置する。これによって、重み付けされていない変換器と比べ
てこのTMR個別トラックの選択度が改善される。しかもここで同時に個別共振
器、すなわちTMR1/2トラックの帯域幅が上昇する。しかしTMRフィルタ
の帯域幅はまず第1に2つの1/2トラックの共振周波数の結合によって決めら
れるので、これはフィルタ全体の帯域幅に僅かな影響しか与えない。重み付け、
とりわけ励振しないフィンガーグループの挿入によって、そうでなければ不変で
ある音響トラックの長さlakにおいて、インターデジタル変換器のインピーダ
ンスが上昇する。本発明では、反射器を負荷するために音響トラックの長さl
を増やすことでこれを阻止することができる。重み付けされていない変換器と
は異なり、これによって挿入減衰量が格段に上昇することはない。なぜならイン
ターデジタル変換器の端部で重み付けするので、弱い励振しか生じないからであ
る。これによって比較的少ないエネルギーが反射器内を流れ、反射器のフィンガ
ーの数を減らしたことによる損失は、重み付けされていない場合よりも格段に小
さくなる。インターデジタル変換器の重み付けによるインピーダンスの実数部分
の僅かな上昇も、同様に批判されるものではない。なぜならTMR個別トラック
を並列接続することでTMRフィルタは、最初から低いインピーダンスを有して
いるからである。
【0012】 縦の重み付けは、励振セルを相応に選択することでさらに改善される。とりわ
け励振セルの長さと、励振セルの重み付けを適切に選択することで共振器内の寄
生モードの励振はさらに抑圧される。ここで縦方向のアパーチャ、従ってトラン
スバーサルな波のプロフィルも共振器の全長に亘って変わらない、全ての重み付
けの方法が許容される。このような条件を、例えば間引き重み付けはいかなる場
合でも満たす。インターデジタル変換器に亘って励振セルを縦に分散することは
、基本的には変換器のこの種の間引き重み付けである。この間引き重み付けで個
別のオーバーラップ部、すなわち個別の励振中心部は励振セルにより置換される
。ここで励振セル自体は任意の重み付け、とりわけ間引き重み付けまたはオーバ
ーラップ重み付けを同様に有してもよい。
【0013】 有利には全ての励振セルは同じ長さであり、同じ励振強度を有する。ここで全
ての励振セルが同じであるのはとりわけ有利である。有利には全ての個別共振器
(TMR1/2トラック)も従ってTMR個別トラックも、共振器で異なり得る
中心周波数を例外として、同じ構成を有している。
【0014】 有利には分布関数は、関数sin(x)/xに対してフーリエ変換した後に分
布関数は、最小化されたサイドローブを生成する。この種の関数の例は、実際の
パラメータBおよびβを有するガウス関数Be−βx2であり、これはサイドロ
ーブを有していない。これはほぼ三角関数にも当てはまる。
【0015】 本発明の有利な構成で、励振セルはオーバーラップ重み付けによって調整され
たトランスバーサルな励振プロフィルを有する。このトランスバーサルな励振プ
ロフィルは、同じようにフーリエ変換に対して不変の関数に近似される。これに
よってトランスバーサルな波のプロフィルが生じる。このトランスバーサルな波
のプロフィルはもはや矩形ではなく、ストップバンド上部の放射モードを効果的
に抑圧する。これによってストップバンド上部、すなわち中心周波数の上方の周
波数において、選択度の顕著なゲインも得られる。
【0016】 インターデジタル変換器に対する別の可能な重み付けは、変換器の複数のオー
バーラップ部をトランスバーサル方向に電気的に直列接続することである。これ
は、インターデジタル変換器の少なくとも長さの区分で電極指を分割して、電極
指を有する少なくとも1つの別の浮きコンタクトバーをその間に配置することで
実現される。この浮きコンタクトバーは分割された変換器の2つの部分を有する
オーバーラップ部である。この種の分割は変換器の全長に亘って見れば異なる領
域で異なる方法で行うことができる。ここでこのような領域は全て、共通の外側
のコンタクトバーによって並列接続されている。(nー1)個の浮きコンタクト
バーによって全アパーチャApは、a+a+・・・a=Apであるn個の
部分アパーチャへ分割される。この分割によって静的キャパシタンスCは、
【0017】
【数1】
【0018】 に従って変化する。ここでC'<Cである。
【0019】 Cでの変化に相応して励振強度も変化する。それ故に元のアパーチャApの分割
に応じて種々異なる励振強度を実現することができる。
【0020】 つまり本発明によってより小さいチップ面積上にありながらも、充分に高い選
択度を有するTMRフィルタを実現することができる。これによって、500M
Hzを下回る周波数でも、微少化されたフィルタが可能である。このフィルタの
特性はGSMシステムの要求に対応している。とりわけこのフィルタの相対的帯
域幅は0.1%よりも大きく、インピーダンスは1.5kΩよりも小さく、挿入減
衰量は4dBより小さい。
【0021】 実施例と実施例に属する8つの図に基づいて、以下で本発明をより詳細に説明
する。
【0022】 図1は、2つの共振器から成る公知のTMR共振器フィルタである。
【0023】 図2は、2つのTMR個別トラックの公知な逆並列接続である。
【0024】 図3は、2つのTMR個別トラックの、結合素子を有する公知なカスケード接
続である。
【0025】 図4は、逆並列接続型TMR個別トラックと直列接続型TMR個別トラックの
通過特性曲線である。
【0026】 図5は、励振セルの様々な形態である。
【0027】 図6は、共振器内の励振セルの分散である。
【0028】 図7は、重み付けされていない逆並列接続型TMR個別トラックと、重み付け
された逆並列接続型TMR個別トラックの通過特性曲線である。
【0029】 図8は、並列な部分変換器を有する共振器であり、この共振器内でオーバーラ
ップ部は部分的に直列接続されている。
【0030】 図1には、Hartmann等の文献から公知のTMRフィルタが例として示されてい
る。このフィルタは2つの共振器Res1およびRes2を有している。これら
の共振器は音響的に結合されていて、共通の中央のコンタクトバーSmを有して
いる。各共振器Resは、1つのインターデジタル変換器IDTから成る。この
インターデジタル変換器は2つの反射器Refの間に配置されている。2つの共
振器Resの音響的な結合によって、共通の共振モードが得られる。この共振モ
ードからモードM0とM1がTMRフィルタの右隣に示されている。音響トラッ
クの長さlakと、TMRフィルタの全長に一致する共振器Resの長さlges はTMRフィルタのさらなる別の特性量である。T1とT2によって、信号を導
く、フィルタの入力側と出力側とが示されている。共振器Resは中央のコンタ
クトバーと接続されて、アース電位にある。
【0031】 この種の2つのTMRフィルタが逆並列接続されている場合、個別トラックF
1またはF2より低いインピーダンス、広い帯域幅および改善された挿入減衰量
を得ることができる。ここで電気的接続はいわゆる逆並列接続である。なぜなら
接続端子T2によって接続された2つの共振器Res2aとRes2bは、フィ
ンガ接続列が相互にずらされているので、電気信号に関して逆相だからである。
しかし信号は消されない。なぜなら2つのTMR個別トラックFaおよびFbの
共振周波数は僅かに相互にずらされているからである。
【0032】 図3には、2つのTMR個別トラックFcおよびFdを電気的に直列接続する
公知の方法が示されている。ここで結合個所は結合インダクタンスを介してアー
ス接続されている。ここで2つのTMR個別トラックは前述の並列接続のように
は音響的に結合されていない。カスケード接続とも称される直列接続によって選
択度が改善される。
【0033】 図4には、複数のTMR個別トラックFの、図2および3に示された2つの接
続の利点と欠点が図示されている。測定曲線Bは2つのTMR個別トラックの図
3に示されたカスケーディングの通過特性曲線であり、測定曲線Aは図2の逆並
列接続された2つのTMR個別トラックの通過特性曲線である。逆並列接続にお
いては挿入減衰量が改善されていることが明らかに識別できる。また直列接続(
カスケーディング)においては挿入減衰量はより悪いが、選択度は改善されてい
る、すなわち通過領域外における信号の減衰が改善されているのが分かる。
【0034】 図5aおよび図5bには、本発明のTMRフィルタの共振器に対する励振セル
が構成される2つの方法が例として示されている。この種の励振セルAZの長さ
は中心周波数fで表面波の波長の倍数であって、フィンガー間の中心距離がλ
/2である通常のフィンガ配置であってよい。しかし本発明には、重み付けを有
する励振セルAZが有利である。図5aには、間引き重み付けを有する励振セル
が例として示されている。この間引き重み付けは、有利にはフィンガ接続列を変
えることで行われる。図5bにも重み付けされた励振セルAZ'が示されている
。この励振セルAZ'では、オーバーラップ重み付けによってトランスバーサル
な励振プロフィルAP'(それぞれ励振セルAZの右隣に示されている)は、間
引き重み付けを有する励振セルAZのトランスバーサルな励振プロフィルAPに
対して得られた矩形関数とは異なっている。
【0035】 本発明ではここで、この種の複数の励振セルAZが分布関数VFに従いインタ
ーデジタル変換器の長さlakに亘って分散される。個別励振セルAZまたは励
振セルグループAZの間の隙間は、励振しないフィンガーグループすなわちオー
バラップ部を有していない電極指で充填される。分布関数VFは次のように選択
される。すなわち分布関数がインターデジタル変換器の中央で最大値を有し、そ
れに対して縁部で最小値をそれぞれ有するように選択される。図6にはインター
デジタル変換器におけるこの種の可能な分散が図示されている。インターデジタ
ル変換器の暗くハッチングされた領域は、例えば励振セルAZをあらわしている
。また明るい領域は非活性なフィンガグループを含んでいる。励振する励振セル
AZの密度は、インターデジタル変換器の中央で最大である。図6にはTMR個
別トラックに対する励振セルAZの分散が示されている。これは有利には、2つ
のTMR1/2トラック内で、すなわちTMR個別トラックを構成する2つの共
振器内で同種である。有利には、1つのTMR個別トラック内で、統一されたフ
ィンガ配置ないしは統一された重み付けを有する励振セルも使用される。
【0036】 本発明のTMRフィルタでは、ここでこの種の2つのTMR個別トラックが逆
並列接続されて、本発明の1つのTMRフィルタになる。ここで例えば図5aの
励振セルが、共振器に亘って、例えば図6の分布関数に従い分散されている。
【0037】 図7には、本発明によるTMRフィルタの改善された伝送特性が示されており
、重み付けされていない2つのTMRトラックが接続された、例えば図2に示さ
れた公知のTMRフィルタの伝送特性と比較されている。曲線Aは公知のフィル
タの通過特性曲線を示し、曲線Cは本発明によるTMRフィルタの通過特性曲線
を示している。ここで本発明による励振セルAZは、適切な分布関数VFに従い
インターデジタル変換器IDTに亘って分散されている。励振セルの本発明によ
る配置と相応にストップバンドにおける選択度が改善されていて、とりわけ寄生
モードが抑圧されているのが分かる。
【0038】 本発明に相応して励振セルAZ内で使用することができる重み付けの別の方法
が、図8に例として示されている。励振の重み付けはここで電極指を分割し、ま
た電極指を有する付加的な浮きコンタクトバーSZを挿入することで行われる。
ここでこの電極指は、元のコンタクトバーS1およびS2の電極指とともに付加
的なオーバーラップ部を構成する。ここでこれは、トランスバーサル方向に直列
接続されたオーバーラップ部である。付加的なコンタクトバーSZによって、場
合によっては異なるトラック幅を有する部分トラックが生じる。このトラック幅
は分割されていないトラック幅よりも狭い。図8aにはこの種の部分変換器が示
されている。この部分変換器は励振セルAZとして用いられる。この部分変換器
は、付加的なコンタクトバーSZによって対称に分割されているがこれは、必ず
しも対称でなくともよい。付加的なオーバーラップ部は重み付けされていて、こ
れにより部分変換器も励振セルAZも共に重み付けされる。オーバーラップ部を
直列接続することによって、付加的な重み付けがされなくてもこの種の部分変換
器の励振関数ないしはこの種の励振セルAZの励振関数が重み付けされる。
【0039】 図8bには、オーバーラップ部の直列接続を励振セルAZに使用する別の方法
が示されている。ここで励振セルAZは、縦方向に見ると3つの部分変換器TW
1、TW2、TW3から成る。これらの部分変換器はそれぞれ付加的な2つのコ
ンタクトバーSZ1、SZ2によって、直列接続されたオーバーラップ部を3倍
有している。付加的なコンタクトバーSZによって生じた、部分変換器TWの部
分トラックのトラック幅がここでは異なっている。しかも1つの部分変換器内部
でも、また部分変換器ごとにも異なっている(図8bを参照)。ここで付加的な
コンタクトバーSZと接続された電極指の数も様々であってよい。付加的なコン
タクトバーSZを1つ有する構成と、2つ有する構成の他に、図示された2つの
付加的なコンタクトバーSZよりも多くのコンタクトバーが挿入された別の構成
も可能である。また1つの励振セルを、部分変換器ごとに異なる数の直列接続さ
れた部分トラックを有する複数の部分変換器から構成することもできる。励振セ
ル内の部分変換器の数も所望の重み付けに相応して異なって選択することができ
る。
【0040】 図9には、3つまたはそれより多くのTMR部分トラックFを並列接続して1
つのTMRフィルタを得る方法が示されている。単に記号で示されているTMR
部分トラックFa〜Fcは、ここでそれぞれ相互にずらされた共振周波数を有し
ている。ここで有利には各TMR個別コイルは、共振周波数が直接的に隣接して
いるそれと逆並列に接続される。有利には全てのTMR個別トラックは相互に異
なる共振周波数を有している。3つより多い個別TMRコイルを一緒に接続する
こともできる。ここで隣接する共振周波数を有するTMR個別トラックは、電気
的な位相に関して相互に逆並列であることに再び注目されたい。
【0041】 本発明を実施例によって単に例として示したが、本発明はこれに限定されるも
のではない。それ故に本発明の構想に即しているのであれば本発明の枠内で、励
振セル、選択された分布関数、またその他のパラメータに関する任意の変更が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2つの共振器から成る公知のTMR共振器フィルタの概略図である。
【図2】 2つのTMR個別トラックの公知な逆並列接続を表す図である。
【図3】 2つのTMR個別トラックの、結合素子を有する公知なカスケード接続を表す
図である。
【図4】 逆並列接続型TMR個別トラックと直列接続型TMR個別トラックの通過特性
曲線の図である。
【図5】 励振セルの様々な形態を表す概略図である。
【図6】 共振器内の励振セルの分散を表す概略図である。
【図7】 重み付けされていない逆並列接続型TMR個別トラックと、重み付けされた逆
並列接続型TMR個別トラックの通過特性曲線の図である。
【図8】 その内部でオーバーラップ部が部分的に直列接続されている、並列な部分変換
器を有する共振器の概略図である。
【図9】 3つまたはそれより多くのTMR部分トラックFを並列に接続して1つのTM
Rフィルタを得る方法を表す概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ヨハネス ドイツ連邦共和国 ミュンヘン エレクト ラシュトラーセ 52アー Fターム(参考) 5J097 AA14 AA29 BB14 CC03 CC04 CC09 HB02 KK03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に並列接続されている少なくとも2つのTMR個別ト
    ラック(Fa, Fb)を有するTMRフィルタであって、 前記個別トラックは、共振器(Res)を備える音響的に結合された少なくと
    も2つの1/2トラックを有しており、当該1/2トラックは励振セル(AZ)
    と、励振に関して非活性なフィンガーグループとを含むインターデジタル変換器
    (IDT)を有しており、 前記TMR個別トラック(F)において、励振セルは分布関数(VF)に応じ
    て縦方向に分散されており、 当該分布関数の最大値はインターデジタル変換器(IDT)の中央に位置し、
    最小値はインターデジタル変換器(IDT)の縁部に位置し、 前記励振セル(AZ)は重み付け部を有する、 ことを特徴とするTMRフィルタ。
  2. 【請求項2】 全ての励振セル(AZ)は同じ長さおよび同じ励振強度を有
    している、請求項1記載のTMRフィルタ。
  3. 【請求項3】 全ての励振セル(AZ)は同じである、請求項2記載のTM
    Rフィルタ。
  4. 【請求項4】 前記励振セル(AZ)は、トランスバーサルな励振プロフィ
    ルを有している、請求項1から3までのいずれか1項記載のTMRフィルタ。
  5. 【請求項5】 相互に周波数がずらされている複数のTMR個別トラック(
    F)を有しており、 共振周波数が直接的に隣接しているTMR個別トラック(F)は、電気的に相
    互に逆並列接続されている、請求項1から4までのいずれか1項記載のTMRフ
    ィルタ。
  6. 【請求項6】 全てのTMR個別トラック(F)は励振セル(AZ)と同じ
    分布関数(VF)を有しており、さらに全ての励振セル(AZ)は同じである、
    請求項1から5までのいずれか1項記載のTMRフィルタ。
  7. 【請求項7】 前記励振セル(AZ)に対する分布関数(VF)は、ガウス
    関数または三角関数に近似されている、請求項1から6までのいずれか1項記載
    のTMRフィルタ。
  8. 【請求項8】 トランスバーサルな励振プロフィルは励振関数に近似されて
    おり、 当該励振関数は関数sin(x)/xに対してフーリエ変換した後に、低減さ
    れた数のサイドローブを有する、請求項1から7までのいずれか1項記載のTM
    Rフィルタ。
  9. 【請求項9】 前記励振セル(AZ)のトランスバーサルな励振プロフィル
    は、ガウス関数または三角関数に近似されている、請求項1から8までのいずれ
    か1項記載のTMRフィルタ。
  10. 【請求項10】 各TMR個別トラック(F)は、音響的に結合された少な
    くとも2つの1/2トラック(Res)から成り、 当該1/2トラックはインターデジタル変換器(IDT)を1つずつ有してお
    り、 隣接するインターデジタル変換器の相互に向かい合っているコンタクトバーは
    電気的に分離されているか、電気的に接続されているか、または1つの共通のコ
    ンタクトバー(Sm)に接続されている、請求項1から8までのいずれか1項記
    載のTMRフィルタ。
  11. 【請求項11】 前記インターデジタル変換器(IDT)は、少なくとも部
    分的に、アパーチャが低減された部分変換器(TW)の直列接続を有している、
    請求項1から10までのいずれか1項記載のTMRフィルタ。
  12. 【請求項12】 前記インターデジタル変換器(IDT)のオーバーラップ
    領域は直列接続されている、請求項11記載のTMRフィルタ。
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