JPH09259436A - 情報記録媒体ならびにこの情報記録媒体に適した情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録媒体ならびにこの情報記録媒体に適した情報記録再生装置

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JPH09259436A
JPH09259436A JP8062836A JP6283696A JPH09259436A JP H09259436 A JPH09259436 A JP H09259436A JP 8062836 A JP8062836 A JP 8062836A JP 6283696 A JP6283696 A JP 6283696A JP H09259436 A JPH09259436 A JP H09259436A
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JP
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light
recording medium
reflected
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JP8062836A
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English (en)
Inventor
Atsuo Maehara
淳雄 前原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、フォーマット形式をホストコンピ
ュータから指定可能な光ディスクおよびこの光ディスク
に適したドライブ装置を提供することにある。 【解決手段】この発明の光ディスクは、第1の位相を有
する反射光を提供するグルーブと、グルーブと異なる位
相の反射光を提供するランドからなる記録層と、ランド
あるいはグルーブに一体に形成された物理的な特性を示
すプリフォーマットが記録された固定データを有する。
固定データは、記録方式がグルーブである光ディスクに
関し、ランドに (記録) プリフォーマットされる。光デ
ィスクドライブ202は、ランドとグルーブのいづれか
に記録されている固有データを読取るビデオ信号処理回
路66および固有データをランドとグルーブの一方から
取り出すランド−グルーブ切換回路268を有し、光デ
ィスクから固有データを取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、情報記録媒体に
情報を記録するとともに情報記録媒体から情報を再生す
る情報記録再生装置およびこの情報記録再生装置に適し
た情報記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】情報記録媒体としての光ディスクは、光
ビームにより加熱されることで反射率が変化する記録層
と記録層を保持する透明な支持体と支持体側から記録層
に向けて照射される光ビームが記録層を突き抜けること
を防止する反射層とを有する。
【0003】記録層には、所定のピッチが与えられ、ス
パイラルまたは同心円に形成されたグルーブ (案内溝)
とグルーブ以外のランド (面領域) とが形成されてい
る。なお、グルーブおよびランドのいづれもデータを保
持可能であるが、通常は、グルーブまたはランドのいづ
れか一方にのみ、データが記録される。また、データが
記録される領域がグルーブとランドのどちらであるか
は、情報記録再生装置すなわち光ディスクドライブ装置
により、一義的に決定される。
【0004】このことから、光ディスクと光ディスクド
ライブ装置は、特定のフォーマットにより区分される、
たとえば、オングルーブ記録に代表されるグループにお
いてのみ、相互に互換性が与えられている。
【0005】また、光ディスク単体としてみると、同一
の記録方式に対応するものであっても、1ブロック当た
りのバイト数の違いおよび記録密度の差に代表される異
なるフォーマットが提案されている。
【0006】これとは別に、固有のフォーマットを必要
最小限とし、データを書き込む際に必要な固定データ、
たとえば、1ブロックのバイト数または記録密度等をホ
ストから指定可能な光ディスクが提案されている。この
場合、固有のフォーマットの情報すなわちフォーマット
情報は、ホストの指示によりドライブが起動された際に
読取り可能に、光ディスクの所定の領域に記録される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、フォ
ーマットが異なるさまざまな光ディスクが存在すること
により、特定の光ディスクドライブ装置を用いてさまざ
まな光ディスクに情報を記録する場合、記録しようとす
る光ディスクに与えられたフォーマットとホストコンピ
ュータのオペレーティングシステム (以下、ホストと示
す) とが適合しない場合は、その光ディスクを利用する
ことができない問題がある。なお、いうまでもなく、固
有のフォーマットをホストにとって最適となるよう変更
することもできない。
【0008】一方、固定データをホストから指定可能な
光ディスクにおいても、ドライブの誤動作等により、フ
ォーマット情報が記録されている領域に、データが重ね
書きされた場合には、光ディスクからデータを再生でき
なくなる問題がある。
【0009】この発明は、上述した問題点に基づいてな
されたもので、固定データをホストコンピュータから指
定可能な光ディスクおよびこの光ディスクに適した情報
記録再生装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の視点に
よれば、光ディスクは、第1の位相を有する反射光を提
供する第1の記録領域と、この第1の記録領域と異なる
位相の反射光を提供する第2の記録領域と、前記第1お
よび第2の記録領域を一体に保持する支持体と、前記第
1および第2の記録領域のいづれか一方に、前記支持体
により前記第1および第2の記録領域が保持されると同
時に記録される固定データとを有することを特徴とす
る。
【0011】この発明の第2の視点によれば、光ディス
クは、第1の位相を有する反射光を提供する第1の記録
領域と、この第1の記録領域と異なる位相の反射光を提
供する第2の記録領域と、前記第1および第2の記録領
域を一体に保持する支持体と、前記第1および第2の記
録領域の物理的な特性を示すものであって、前記第1お
よび第2の記録領域のいづれか一方に、前記支持体によ
り前記第1および第2の記録領域が保持されると同時に
記録される固定データとを有することを特徴とする。
【0012】この発明の第3の視点によれば、光ディス
クは、複数に区分され、それぞれに固有の管理番号が付
与された区画を有し、第1の位相を有する反射光を提供
する第1の記録領域と、この1の記録領域と異なる位相
の反射光を提供する第2の記録領域と、回転可能な円形
板状に形成され、前記第1および第2の記録領域を一体
に保持する支持体と、前記第1の記録領域において複数
に区分されて管理番号が付されたそれぞれの区画の位置
を計算可能とする物理的なデータであって、前記第2の
記録領域に、前記支持体により前記第1および第2の記
録領域が保持されると同時に記録される固定データとを
有することを特徴とする。
【0013】この発明の第4の視点によれば、光ディス
クは、複数に区分され、それぞれに固有の管理番号が付
与された区画を有し、第1の位相を有する反射光を提供
する第1の記録領域と、この1の記録領域と異なる位相
の反射光を提供する第2の記録領域と、回転可能な円形
板状に形成され、前記第1および第2の記録領域を一体
に保持する支持体と、前記第1の記録領域において複数
に区分されて管理番号が付されたそれぞれの区画の位置
を計算可能とするトラック位置データとセクタ位置デー
タを示し、前記第2の記録領域に、前記支持体により前
記第1および第2の記録領域が保持されると同時に記録
される固定データとを有することを特徴とする。この発
明の第5の視点によれば、光ディスクは、複数に区分さ
れ、それぞれに固有の管理番号が付与された区画を有
し、第1の位相を有する反射光を提供する第1の記録領
域と、この1の記録領域と異なる位相の反射光を提供す
る第2の記録領域と、回転可能な円形板状に形成され、
前記第1および第2の記録領域を一体に保持する支持体
と、前記第1の記録領域において複数に区分されて管理
番号が付されたそれぞれの区画の位置を計算可能とする
半径位置データと回転角データを示し、前記第2の記録
領域に、前記支持体により前記第1および第2の記録領
域が保持されると同時に記録される固定データとを有す
ることを特徴とする。
【0014】この発明の第6の視点によれば、光ディス
クドライブ装置は、光を発生する光源と、この光源から
の光を記録媒体に向けて送出するとともに記録媒体で反
射された反射光を記録媒体に向かう光から分離する分離
手段と、記録媒体に沿って移動可能に形成され、前記分
離手段を通過されて記録媒体に向けられた光に所定の集
束性を与えるとともに、記録媒体で反射された反射光を
取り出す集光手段と、前記集光手段により取り出され、
前記分離手段により、前記分離手段から記録媒体に向け
られた光と分離された前記反射光を、前記反射光の光強
度に対応する電気信号に変換する変換手段と、この変換
手段の出力に基づいて、記録媒体に記録されている固有
データを再生する固有データ認識手段とを有することを
特徴とする。この発明の第7の視点によれば、光ディス
クドライブ装置は、所定の間隔を有する2つの光を発生
する光源と、この光源からのそれぞれの光を記録媒体に
向けて送出するとともに記録媒体で反射された2つの反
射光を記録媒体に向かう光から分離する分離手段と、記
録媒体の記録面に沿って移動可能に形成され、前記分離
手段を通過されて記録媒体に向けられたそれぞれの光に
所定の集束性を与えるとともに、記録媒体で反射された
2つの反射光を取り出す集光手段と、前記集光手段によ
り取り出され、前記分離手段により、前記分離手段から
記録媒体に向けられたそれぞれの光と分離された前記2
つの反射光を、それぞれ分割する分割手段と、この分割
手段により分割された2つの反射光のそれぞれの内の一
方を、光強度に対応する電気信号に変換する変換手段
と、前記分割手段により分割された2つの反射光のそれ
ぞれの内の他方を、光強度に対応する電気信号に変換す
る第2の変換手段と、前記変換手段と前記第2の変換手
段のそれぞれの出力の一方を選択的に取り出す切換手段
と、この切換手段による前記変換手段と前記第2の変換
手段のそれぞれの出力の取り出しを切換える切換制御手
段と、この切換制御手段による切換により前記変換手段
と前記第2の変換手段のいづれかから取り出された出力
信号に基づいて、記録媒体に記録されている固有データ
を取り出す固有データ手段とを有することを特徴とす
る。
【0015】この発明の第8の視点によれば、所定の間
隔を有する2つの光を発生する光源と、この光源からの
それぞれの光を記録媒体に向けて送出するとともに記録
媒体で反射された2つの反射光を記録媒体に向かう光か
ら分離する分離手段と、記録媒体に沿って移動可能に形
成され、前記分離手段を通過されて記録媒体に向けられ
たそれぞれの光に所定の集束性を与えるとともに、記録
媒体で反射された2つの反射光を取り出す集光手段と、
この集光手段により取り出され、前記分離手段により分
離された2つの反射光を分割する分割手段と、この分割
手段により分割された反射光の一方を、光強度に対応す
る電気信号に変換する変換手段と、この変換手段の出力
に基づいて、記録媒体に記録されている固有データを再
生する固有データ認識手段とを有することを特徴とす
る。
【0016】この発明の第9の視点によれば、光ディス
クドライブ装置は、光を発生する光源と、この光源から
の光を記録媒体に向けて送出するとともに記録媒体で反
射された反射光を記録媒体に向かう光から分離する分離
手段と、記録媒体の記録面に沿って移動可能に形成さ
れ、前記分離手段を通過されて記録媒体に向けられた光
に所定の集束性を与えるとともに、記録媒体で反射され
た反射光を取り出す集光手段と、この集光手段を記録媒
体の記録面に沿って移動させる移動手段と、前記集光手
段を記録媒体の記録面と直交する方向に移動させるフォ
ーカス制御手段と、前記集光手段を記録媒体の記録面と
平行かつ記録面に形成されているグルーブを横切る方向
に移動させるトラック制御手段と、前記集光手段により
取り出され、前記分離手段により分離された反射光を分
割する分割手段と、この分割手段により分割された反射
光の一方を、光強度に対応する電気信号に変換する変換
手段と、この変換手段から出力される電気信号の極性変
化を検出する極性検出手段と、この極性検出手段からの
出力に基づいて、記録媒体に固有データが記録されてい
る領域を識別する固有データ位置認識手段と、この固有
データ位置認識手段により認識された記録媒体の記録面
の所定位置に前記集光手段を移動させるために前記移動
手段を制御する第1の制御手段と、この第1の制御手段
により記録媒体の記録面の所定位置に移動された前記集
光手段を通過される光が集光される距離に記録媒体の記
録面と前記集光手段との間の距離が一致するよう前記集
光手段を移動させるために前記フォーカス制御手段を制
御する第2の制御手段と、前記第1および第2の制御手
段の制御により記録媒体の記録面の所定位置に移動され
た前記集光手段により取り込まれた反射光を前記変換手
段により電気信号に変換して得られる出力に基づいて、
記録媒体に記録されている固有データを再生する固有デ
ータ認識手段と、記録媒体に記録すべきデータが供給さ
れた場合に、前記固有データ認識手段により再生された
固有データに基づいて前記集光手段を位置させるべき記
録媒体の記録面の所定位置を算出する記録位置制御手段
と、この記録位置制御手段により求められた記録媒体の
記録面の所定位置に前記集光手段を位置させるよう、前
記第1および第2の制御手段ならびに前記トラック制御
手段を制御する第3の制御手段とを有することを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について説明する。図1に示されるよう
に、記録媒体としての光ディスク100は、透明な支持
体110上に形成された記録層111を有している。
【0018】記録層111には、所定のピッチが与えら
れ、スパイラルまたは同心円に形成されたグルーブ (記
録面の表面に対して凹部となる) 112が形成されてい
る。なお、グルーブ112が存在しない領域すなわち記
録面の表面と概ね等しい厚さの領域は、ランド113と
呼ばれている。
【0019】記録層111は、中心側から順に、キャリ
ブレーション領域121、リードイン (目次) 領域12
2、データ領域123およびリードアウト (補助目次)
領域124に区分されている。また、各領域 (記録層1
11) の少なくとも一か所には、光ディスク100が製
造される時点で設定される固有のフォーマットを表示す
るフォーマット情報が固定データDFORMとして記録され
ている。
【0020】固定データDFORMは、支持体110に、ラ
ンド113とグルーブ112を形成する際 (すなわち光
ディスク100をプレス加工により成形する際) に原盤
に付加 (プリフォーマット) されることにより記録層1
11に、直接記録される。
【0021】ところで、光ディスク100は、通常、図
2により後述する情報記録再生装置(以下、ドライブ装
置と示す) との組み合わせにより、グルーブ112ある
いはランド113のいづれかにのみ情報が記録される。
このことから、固定データDFORMは、光ディスク100
がグルーブ112上にデータを保持するオングルーブ記
録向けディスクである場合には、ランド113に、プリ
フォーマット (プレス成形) される。
【0022】光ディスク100にプリフォーマットされ
る固定データDFORMは、図示しないホストコンピュータ
から記録すべきデータとともに供給される論理ブロック
番号に基づいて物理的な記録位置を算出する方法あるい
はパラメータ情報であって、たとえば、トラック位置デ
ータとセクタ位置データまたは半径位置データと回転角
データ等のみに制限される。
【0023】このことは、従来の光ディスクに見られた
特定のドライブ装置と光ディスクとの間にのみ提供され
る互換性すなわちオングルーブ記録向けの光ディスクま
たはオンランド記録向けの光ディスクの2つのグループ
に区分されていた従来の相互互換グループを、実質的に
1つのグループに統合できる。すなわち、図示しないホ
ストコンピュータのオペレーティングシステムにより支
配されない光ディスクが提供される。
【0024】図2は、図1に示した光ディスクに情報を
記録、または、光ディスクから情報を再生する情報記録
再生装置 (光ディスク装置、以下、ドライブ装置とす
る) の一例を示す概略ブロック図である。
【0025】図2に示されるように、ドライブ装置2
は、図1に示した光ディスク100の記録層111に情
報を記録するとともに、記録層111に記録されている
情報を再生する光ヘッド10、光ディスク100を所定
の速度で回転する図示しないスピンドルモータ、及び、
光ヘッド10を介して光ディスク100にデータを記録
させるとともに光ディスク100に記録されているデー
タを再生する信号処理部50を有している。
【0026】光ヘッド10は、光ディスク100の記録
層111に、概ね平行に配置された本体ユニット20、
及び、本体ユニット20と図示しないスピンドルモータ
との間を移動可能に配置され、光ディスク100の記録
層111に向けて本体ユニット2からのレーザビームを
照射するアクチェータユニット30を有している。
【0027】本体ユニット20のハウジング21の一端
には、所定の波長のレーザビームを発生するレーザ素子
(半導体レーザ) 22が固定されている。半導体レーザ
22から出射されたレーザビームが進行する方向には、
発散性のレーザビームをコリメートするコリメータレン
ズ23が配置されている。
【0028】コリメータレンズ23によりコリメートさ
れたレーザビームが案内される方向には、レーザビーム
に固有のアスペクト比すなわち断面ビーム形状を楕円か
ら円形に補正する楕円補正プリズム24aと一体に形成
され、断面形状が概ね円形に補正されたレーザビームを
光ディスク100すなわちアクチェータユニット30に
向けて通過させるとともに、光ディスク100の記録面
11で反射された反射レーザビームを光ディスク100
に向かうレーザビームと分離する第1のビームスプリッ
タ24が配置されている。
【0029】第1のビームスプリッタ24を介して光デ
ィスク100に向かうレーザビームから分離された反射
レーザビームが案内される方向には、反射レーザビーム
の偏光面の偏光の方向を90°回転させる1/2波長板
25および1/2波長板25を通過された反射レーザビ
ームに所定の結像特性を与える収束レンズ26が配置さ
れている。
【0030】収束レンズ26を介して所定の結像特性が
与えられた反射レーザビームが案内される方向には、収
束レンズ26を通過されて所定の結像特性が与えられた
反射レーザビームを分割する第2のビームスプリッタ2
7が配置されている。
【0031】第2のビームスプリッタ27により分割さ
れたそれぞれの反射レーザビームが案内される方向に
は、それぞれの反射レーザビームを光電変換してレーザ
ビームの光強度に対応する電気信号を発生する第1およ
び第2のフォトディテクタ28および29が配置されて
いる。
【0032】アクチェータユニット30は、対をなすガ
イドレール31に沿って移動可能に形成され、後述する
対物レンズを、光ディスク100の半径方向すなわち記
録層111に平行かつ支持体110に形成されているグ
ルーブ112ならびにランド113を横切る方向にシー
ク移動させるキャリッジ32を有している。
【0033】キャリッジ32は、キャリッジ32の所定
の位置に配置され、キャリッジ32をガイドレール31
に支持させるベアリング33によりガイドレール31上
を移動可能であって、キャリッジ32に一体に形成され
た図示しないリニアモータの一部である一対のラジアル
駆動コイル34ならびに一対のガイドレール36によ
り、光ディスク100の半径方向に移動される。
【0034】キャリッジ32には、本体ユニット20の
第1のビームスプリッタ24を通過され、光ディスク1
00の記録層111に概ね平行に進行するレーザビーム
を、後述する対物レンズに入射させるために折り曲げる
立上げミラー41が配置されている。
【0035】立上げミラー41に案内され、立上げミラ
ー41で反射されたレーザビームが向かう方向すなわち
立上げミラー41と光ディスク100の間には、光ディ
スク100の記録層111の所定の深さすなわち図示し
ない記録層に、立上げミラー41で反射されたレーザビ
ームを結像させるとともに光ディスク100の記録層で
反射された反射光ビームを、本体ユニット20の第1お
よび第2のフォトディテクタ28および29に安定に入
射させる対物レンズ42が配置されている。
【0036】対物レンズ42は、対物レンズ42を保持
するレンズホルダ43に保持され、キャリッジ4の所定
の位置に固定された支持部材44とレンズホルダ43と
の間に渡されたばね45によりレンズホルダ43が光デ
ィスクDの記録面と直交する方向に移動可能に支持され
ることにより、光ディスクDの記録面と直交する方向に
移動可能に保持されている。
【0037】レンズホルダ43の周囲であって立上げミ
ラー41に案内されるレーザビームLおよび立上げミラ
ー41に戻される反射レーザビームを遮ることのない位
置には、レンズホルダ43を光ディスクDの記録面と直
交する方向に移動させる駆動コイル46および駆動コイ
ル46に電流が供給されることにより発生される力を対
物レンズ42を移動させるための推進力に変換するため
の固定磁石47が配置されている。
【0038】信号処理部50は、主制御装置としてのC
PU52を有し、CPUメモリ52aに記憶されている
起動プログラムに従って、ドライブ装置2を動作させ
る。CPU52には、たとえば、光ディスク100に記
録すべきデータまたは光ディスク100から読み出され
たデータを一時的に保持するバッファメモリ54aおよ
び図示しないホストコンピュータから入力される制御デ
ータまたはアドレス等を一時的に保持する拡張メモリ
(ランダムアクセスメモリ,RAM) 54bを含むメモ
リユニット54が接続されている。
【0039】次に、ドライブ装置2の動作について説明
する。図3 (a) に示されるように、ドライブ装置2の
図示しない電源が投入されることにより、CPUメモリ
52aに記憶されているイニシャルデータに基づいて光
ヘッド10が所定の位置に移動され、光ディスク100
に記録されている固定データDFORMが読み出される (S
TP1) 。
【0040】続いて、リードイン領域122 (あるいは
リードアウト領域124) に、既に記録形式すなわちホ
ストコンピュータのオペレーションシステムに適合する
よう規定されたフォーマットが記録されているか否か
が、CPU52によりチェックされる (STP2) 。
【0041】ステップSTP2において、光ディスク1
00に、既に記録形式が記録されていることが検知され
た場合には (STP2−Yes) 、図示しないインタフェ
ースを経由して、ホストコンピュータに、記録形式が報
知される。なお、報知された記録形式は、図示しないホ
ストコンピュータにより、記憶・保持される (STP
3) 。
【0042】以下、記録すべきデータは、ホストコンピ
ュータからドライブ装置2に、論理ブロック番号ととも
に転送される (図3 (b) 参照) 。一方、ステップST
P2において、光ディスク100に記録形式が記録され
ていないことが検知された場合には、ドライブ装置2か
らホストコンピュータに、記録形式が記録されていない
未使用光ディスクであることが報知される (STP2−
No) 。
【0043】この場合、ホストコンピュータからドライ
ブ装置2に、ホストコンピュータのオペレーティングシ
ステムに適合するフォーマットすなわち記録形式に対応
するフォーマットデータが転送される (STP4) 。
【0044】以下、ドライブ装置2は、ホストコンピュ
ータから転送された記録形式を、光ディスク100のリ
ードイン領域122に記録する (STP5) 。図3
(b) は、図3 (a) に示した記録可能 (待機) 状態
で、ドライブ装置2により、光ディスク100にデータ
を記録する方法を示す概略図である。
【0045】図3 (b) に示されるように、光ディスク
100にデータを記録すべきデータが存在する場合、図
示しないホストコンピュータからドライブ装置2に、デ
ータとデータを記録するための記録領域を特定するため
の論理ブロック番号とが転送される (STP11) 。
【0046】ホストコンピュータから転送されたデータ
は、メモリユニット54のバッファメモリ54bに一旦
収容される。同時に、ホストコンピュータから論理ブロ
ック番号に対応する光ディスク100上の書き出し位置
が、CPU52により光ディスク100の固定データD
FORMに基づいて計算される。続いて、リードイン領域1
22 (またはリードアウト領域124) に記憶されてい
る欠陥領域 (使用不能領域) データおよびデータ領域1
23中の既にデータが記録されている記録済みデータ領
域が参照され、固定データDFORMに基づいて計算された
書き出し位置を先頭として、バッファメモリ54bに収
容したデータを記録可能な物理的な記録領域が確保され
る (STP12) 。
【0047】次に、ステップSTP12により計算され
た書き出し位置に、対物レンズ42(アクチェータユニ
ット30) がシークされる (STP13) 。このように
して、書き出し位置に移動された対物レンズ42によ
り、バッファメモリ54bに収容されたデータが光ディ
スク100の所定の領域に記憶される(STP14) 。
【0048】次に、図2を用いて、図3 (a) のステッ
プSTP1に示した光ディスクから固有データDFORM
読み出す方法について詳細に説明する。光ディスク10
0がドライブ装置2の所定位置に装着されると、CPU
メモリ52aに記憶されているイニシャルデータに基づ
くCPU52の制御に従って、モータ駆動回路56に、
所定の制御量が指示される。
【0049】これにより、図示しないスピンドルモータ
に所定の駆動電流が供給され、図示しないスピンドルモ
ータが所定の速度で回転される。従って、光ディスク1
00が所定の速度で回転される。
【0050】次に、リニアモータ制御回路58の制御に
より、アクチェータユニット30のラジアル駆動コイル
34に所定の極性かつ所定の大きさのコイル駆動電流が
供給され、所定の位置すなわちCPUメモリ52aによ
り保持されているイニシャルデータにより固定データD
FORMがプリフォーマットされていることが指示されてい
る領域たとえば光ディスク100の最内周のキャリブレ
ーション領域121に向けてアクチェータユニット30
が、移動される。
【0051】続いて、レーザ駆動回路60により、本体
ユニット20の半導体レーザ22が所定の光強度を提供
するよう点灯される。半導体レーザ22を出射されたレ
ーザビームは、コリメータレンズ23によりコリメート
されて、第1のビームスプリッタ24の楕円補正面24
aにより楕円補正され、第1のビームスプリッタ24を
透過して、アクチェータユニット30の立上げミラー4
2に案内される。
【0052】立上げミラー42に案内されたレーザビー
ムは、対物レンズ42に入射され、対物レンズ42を介
して光ディスク100の記録層111のキャリブレーシ
ョン領域121に集光される。
【0053】光ディスク100のキャリブレーション領
域121に集光されたレーザビームは、キャリブレーシ
ョン領域121で反射されて対物レンズ42に戻され
る。対物レンズ42に戻された反射レーザビームは、立
上げミラー41により折り返されて、本体ユニット20
の第1のビームスプリッタ14に戻される。
【0054】第1のビームスプリッタ14に戻された反
射レーザビームは、半導体レーザを出射されたレーザビ
ームと分離されて、1/2波長板25に入射される。1
/2波長板25に入射された反射レーザビームは、偏光
面の方向が90°回転され、続いて、収束レンズ26に
より所定の収束性が与えられて第2のビームスプリッタ
27に案内される。
【0055】第2のビームスプリッタ27に案内された
反射レーザビームは、2つのレーザビームに分割され、
それぞれ、第1,第2のフォトディテクタ28,29の
詳述しない受光面に結像される。
【0056】第1,第2のフォトディテクタ28,29
に結像された反射レーザビームは、それぞれ、光強度に
対応する出力の電流に変換される。第1,第2のフォト
ディテクタ28,29からの出力の一方、たとえば、第
1のフォトディテクタ28の出力 (フォーカスエラー信
号) は、対物レンズ42を光ディスク100の記録面と
直交する方向に移動するためにレンズホルダ43の周囲
に配置されている駆動コイル46に、所定のフォーカス
電流を供給するフォーカス制御回路62に入力される。
【0057】フォーカス制御回路62に所定のフォーカ
ス電流が供給されると、対物レンズ42の焦点位置に、
対物レンズ42と光ディスク100の図示しない記録層
との間の距離が一致するよう、対物レンズ42が移動さ
れる。
【0058】これにより、対物レンズ42は、光ディス
ク100のキャリブレーション領域121において、光
ディスク100とドライブ装置2により予め規定されて
いるグルーブ112もしくはランド113のいづれかに
フォーカスロックされる。
【0059】同時に、第1のフォトディテクタ28の出
力に結像されたキャリブレーション領域121からの反
射レーザビームの光強度に基づいてレーザ駆動回路60
からレーザ素子22に供給されるレーザ駆動電流の大き
さが最適に変化され、レーザ素子22から出射されるレ
ーザビームの光強度が所定のレベルに設定される。
【0060】第1,第2のフォトディテクタ28,29
からの出力の他の一方、すなわち、第2のフォトディテ
クタ29の出力 (トラックエラー信号) は、対物レンズ
42を通過したレーザビームの中心と光ディスク100
の記録層111のグルーブ112とが一致するよう、対
物レンズ42または対物レンズ42を通過するレーザビ
ームの少なくとも一方を、光ディスク100の径方向に
移動させる図示しないトラッキング機構を駆動するトラ
ック制御回路64に供給される。
【0061】トラック制御回路64は、トラックエラー
信号に基づいて、対物レンズ42または対物レンズ42
を通過するレーザビームの少なくとも一方を、光ディス
ク100の径方向に移動させるよう、図示しないトラッ
キング機構に所定のトラック制御電流を供給し、光ディ
スク100から反射された反射レーザビームがランド1
13から反射されたかグルーブ112から反射されたか
に拘らず、最も近傍のランド113の中心あるいはグル
ーブ112の中心と対物レンズ42を通過するレーザビ
ームの中心とを、一時的に一致させる。
【0062】なお、トラック制御回路64に入力される
トラックエラー信号は、第2のフォトディテクタ29と
トラック制御回路64との間に配置され、光ディスクに
固有のフォーマットを表示するフォーマット情報である
固定データDFORMがグルーブ112またはランド113
のいづれに記録 (プリフォーマット) されているかを識
別する固有フォーマット読取り回路70を経由して、ト
ラック制御回路64に入力される。
【0063】固有フォーマット読取り回路70は、CP
U52の制御により、切換スイッチ72を切り換えるこ
とにより、極性反転回路74を通過されることで極性が
反転されたトラックエラー信号と元のトラックエラー信
号のそれぞれに関し、ランド−グルーブ判別回路76を
用いて極性変化を検出することにより、固有データD
FORMがランド113またはグルーブ112のいづれに記
録されているかを識別する。なお、ランド−グルーブ判
別回路76は、たとえば、周知の微分回路と比較回路か
らなり、切換スイッチ72から出力された反転されたト
ラックエラー信号と元のトラックエラー信号とにより、
対物レンズ42を通過されたレーザビームが光ディスク
のランド113から反射されたかグルーブ112から反
射されたかに対応する極性変化を提示するものである。
【0064】このようにして検出された極性変化に基づ
いて、CPU52により、トラックエラー信号が光ディ
スク100のランド113から生じた信号かグルーブ1
12から生じた信号かが識別される。
【0065】CPU52により、固定データDFORMが記
録されている領域すなわちグルーブ112とランド11
3のいづれかが特定されると、フォーカス制御回路62
に、対物レンズ42を所定方向に移動する駆動コイル4
6に印加すべきバイアス電流の極性が指示される。すな
わち、対物レンズ42は、固有フォーマット読取り回路
70により固定データDFORMが記録されている領域がラ
ンド113であることが報知され、イニシャルデータに
より光ディスク100がグルーブ記録であることが指示
されている場合には、記録層111から定常 (イニシャ
ル) 状態に比較して僅かに遠のく方向に移動される。こ
れに対して、光ディスク100がランド記録であること
がイニシャルデータにより指示され、固有フォーマット
読取り回路70により固定データDFORMが記録されてい
る領域がグルーブ112であることが報知された場合に
は、対物レンズ42は、記録層111に向けて、定常状
態よりも僅かに接近する方向に移動される。なお、固定
データDFORMは、データが書き込まれることが指示され
ているグルーブあるいはランドに対して干渉しないよ
う、逆の領域に記録 (プリフォーマット) されているこ
とは既に説明した通りである。
【0066】このようにして、アクチェータユニット3
0の対物レンズ42が、固有データDFORMがプリフォー
マットされている光ディスクの記録層のランド113ま
たはグルーブ112にフォーカスロックされ、記録層に
プリフォーマットされている固有データDFORMが読み取
られる。
【0067】このようにして読み取られた固有データD
FORMは、図示しない加算回路により第1,第2のフォト
ディテクタ28,29のそれぞれの出力が相互に加算さ
れ、ビデオ信号処理回路66を介して2値化されて、メ
モリユニット54のバッファメモリ54aあるいは拡張
メモリ54bに、格納される。同時に、固有データD
FORMは、図示しないインタフェースを経由して図示しな
いホストコンピュータに送出される。
【0068】次に、対物レンズ42が、固有データD
FORMがプリフォーマットされている領域以外の領域、す
なわち、固有データDFORMがランド113に記録されて
いる場合には、対物レンズ42を通過するレーザビーム
の中心がグルーブ112の中心に一致するよう、また、
固有データDFORMがグルーブ112に記録されている場
合には、対物レンズ42を通過するレーザビームの中心
がランド113の中心に一致するよう、トラック制御回
路64からのトラック制御電流により、所定方向に移動
(シーク) される。
【0069】これにより、固有データDFORMがランド1
13およびグルーブ112のいづれにプリフォーマット
されている場合であっても、固有データDFORMが正確に
読み出されるとともに、データが記録される場合には、
固有データDFORMがグルーブ112にプリフォーマット
されている光ディスクではデータはランド113に、固
有データDFORMがランド113にプリフォーマットされ
ている光ディスクではデータはグルーブ112に、それ
ぞれ、固有データDFORMと干渉することなく、正確に記
録される。また、光ディスクに記録されるデータと固有
データDFORMとは、相互に干渉しないことから、再生さ
れるデータに不所望なノイズが混入されたりデータが読
取不能となることが防止される。
【0070】図4には、図2に示した光ディスクドライ
ブ装置とは異なる別のドライブ装置の例が示されてい
る。なお、図2に示したドライブ装置と同様の構成に
は、同一の符号を附して詳細な説明を省略する。
【0071】図4を参照すれば、ドライブ装置202
は、図1に示した光ディスク100にレーザビームを照
射する光ヘッド210、光ディスク100を所定の速度
で回転する図示しないスピンドルモータおよび光ヘッド
210により光ディスク100にデータを記録させると
ともに光ディスク100からデータを再生する信号処理
部250を有している。
【0072】光ヘッド210は、2つの発光部が同一の
ハウジングに収容されたレーザ素子222を有し、レー
ザ素子222により出射された2本の平行レーザビーム
LaおよびLbを、光ディスク100の記録層111に
照射する。なお、レーザ素子222から出射される2本
のレーザビームLaおよびLbは、図5を用いて後述す
るよう、光ディスク100の径方向に一定の間隔で案内
されることが好ましいので、レーザ素子222が本体ユ
ニット20に固定される方向は、レーザビームLaおよ
びLbが図4において紙面と直交する方向に重なるよ
う、設定される。
【0073】レーザ素子222から出射されたレーザビ
ームLaおよびLbは、図5により示されるよう、光デ
ィスク100の記録層111と直交する方向 (図4の紙
面と直交する方向) から見た状態で相互に重なった状態
で、立上げミラー41に案内され、立上げミラー41に
より、レーザビームLaの中心と光ディスク100のグ
ルーブ112の中心とが一致するよう光ディスク100
に向けて反射される。これにより、レーザビームLは、
レーザビームLbの中心と光ディスク100のランド1
13の中心とが一致するよう光ディスク100に向けて
反射される。
【0074】光ディスク100の記録層111で反射さ
れたそれぞれのレーザビームLa´およびLb´は、対
物レンズ42に入射され、それぞれ、概ね平行光に戻さ
れ、立上げミラー41に戻される。
【0075】以下、立上げミラー41で反射され、第1
のビームスプリッタ24に戻されたそれぞれのレーザビ
ームLa´およびLb´は、光ディスク100に案内さ
れるレーザビームLaおよびLbと分離され、1/2波
長板25ならびに収束レンズ26を通過される。
【0076】収束レンズ26を通過された2つのレーザ
ビームLa´およびLb´は、第2のビームスプリッタ
27により、第1のフォトディテクタ228ならびに第
2のフォトディテクタ29に向けて、それぞれ、2本に
分割される。
【0077】第1のフォトディテクタ228は、図6に
示されるように、レーザビームLaを検知する第1の領
域228aとレーザビームLbを検知する第2の領域2
28bとを有し、図5において、光ディスク100のグ
ルーブ112から反射されたレーザビームLaを第1の
領域228aにより、図5において、ランド113で反
射されたレーザビームLbを第2の領域228bによ
り、それぞれ、光電変換して、光強度に対応する大きさ
の電流を出力する。
【0078】第1のフォトディテクタ228の第1の領
域228aの出力は、出力端228a´から図4に示し
たランド−グルーブ切り換えスイッチ268の短絡部を
経由してフォーカス制御回路62に入力される。一方、
第2の領域228bから出力された出力は、出力端22
8b´からランド−グルーブ切り換えスイッチ268を
経由して、ビデオ信号処理回路66に入力される。
【0079】ビデオ信号処理回路66に入力された第2
の領域228bからの出力すなわちレーザビームLbに
より光ディスク100のランド113から読み出された
固有データDFORMは、ビデオ信号処理回路66で2値化
され、メモリユニット54のバッファメモリ54aまた
は拡張メモリ54bに格納される。固有データD
FORMは、同時に、図示しないインタフェースを介して図
示しないホストコンピュータに送出される。
【0080】ところで、図3 (a) に示したドライブ装
置のイニシャル時においては、対物レンズ42を通過さ
れたレーザビームLaがランド113に、レーザビーム
Lbがグルーブ112に、それぞれ、集束される場合が
ある。
【0081】固有データDFORMがランド113に記録さ
れている光ディスクに関し、レーザビームLbがグルー
ブ112に照射された場合には、ランド−グルーブ切り
換えスイッチ268により取り出されてビデオ信号処理
回路66に入力される信号からは、固有データDFORM
検出されない。この場合、CPU52により、ランド−
グルーブ切り換えスイッチ268が切り換えられて、レ
ーザビームLaに対応する第1の領域228aの出力が
取り出されることで、ランド113に記録されている固
有データDFORMが取り出される。
【0082】以下、光ディスク100への情報の書き込
みあるいは光ディスク100からの情報の再生のそれぞ
れにおいて、固有データDFORMがランド113に記憶さ
れている場合には、対物レンズ42を通過するレーザビ
ームの中心がグルーブ112の中心に一致するよう、ト
ラック制御回路64からのトラック制御電流により、対
物レンズ42が、所定方向にシークされる。
【0083】以上説明したように、オングルーブ記録向
けの光ディスクに対して固有データDFORMがランド11
3にプリフォーマットされていることにより、固有デー
タDFORMが正確に読み出される。また、データが記録さ
れる場合は、グルーブ112に、固有データDFORMと干
渉することなく、正確に記録される。
【0084】しかも、光ディスクに記録されるデータと
固有データDFORMとは、相互に干渉しないことから、再
生されるデータに不所望なノイズが混入されたりデータ
が読取不能となることが防止される。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ディ
スクは、第1の位相を有する反射光を提供するグルーブ
と、グルーブと異なる位相の反射光を提供するランドか
らなる記録層と、ランドあるいはグルーブに一体に形成
された物理的な特性を示すプリフォーマットが記録され
た固定データを有する。
【0086】固定データには、トラック位置データとセ
クタ位置データあるいは半径位置データと回転角データ
等の、ホストコンピュータからデータと論理ブロック番
号が供給された際に、光ディスク上の物理的な位置を計
算によって特定可能なデータが保持されている。
【0087】固定データは、記録方式がオングルーブで
ある光ディスクにおいては、ランドにプリフォーマット
(記録) される。光ディスクドライブは、固有データが
ランドとグルーブのいづれに記録されているかを識別す
る固有データ認識回路を有し、光ディスクにデータを記
録する際および光ディスクからデータを再生する際、固
有データが記録されている領域とは異なる記録領域から
データを取り出すとともに、固有データが記録されてい
る領域とは異なる記録領域にデータを記録する。
【0088】従って、図示しないホストコンピュータの
オペレーティングシステムに支配されない光ディスクが
提供される。これにより、光ディスク単体としても、ホ
ストコンピュータのオペレーティングシステムにより非
適合となることが防止されることから、情報処理速度お
よび特定の処理装置が長時間に亘って占有されることが
防止される。
【0089】このことから、管理すべき光ディスクの総
数 (保有量) が低減され、情報処理に要求されるコスト
が低減される。また、光ディスクにデータを記録する場
合、光ディスクドライブにより、対応する光ディスクに
最適な記録方法で記録されることから、ホストコンピュ
ータに要求される負荷が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態が適用される光ディスク
を示す概略図。
【図2】図1に示した光ディスクに適した光ディスクド
ライブ装置を示す概略図。
【図3】図2に示した光ディスクドライブ装置により図
1に示した光ディスクに情報を記録する方法を説明する
フローチャート。
【図4】図2に示した光ディスクドライブ装置の別の例
を示す概略図。
【図5】図4に示した光ディスクドライブ装置におい
て、固有データの読取りのためのレーザビームの生成お
よび固有データを含む反射レーザビームの取り出しを示
す概略図。
【図6】図4に示した光ディスクドライブ装置におい
て、固有データの読み取る構造を示す概略図。
【符号の説明】
2…光ディスクドライブ装置、 10…光ヘッド、 22…半導体レーザ、 24…第1のビームスプリッタ、 28…第1のフォトディテクタ、 29…第2のフォトディテクタ、 30…アクチェータユニット、 42…対物レンズ、 46…駆動コイル、 50…信号処理部、 52…主制御装置、 54…メモリユニット、 56…モータ駆動回路、 58…リニアモータ制御回路、 60…レーザ駆動回路、 62…フォーカス制御回路、 64…トラック制御回路、 66…ビデオ信号処理回路、 70…固有フォーマット読取り回路、 72…切換スイッチ、 74…極性反転回路、 76…ランド−グルーブ判別回路、 100…光ディスク、 110…支持体、 111…記録面、 112…グルーブ、 113…ランド、 121…キャリブレーション領域、 122…リードイン領域、 123…データ領域 124…リードアウト領域、 210…光ヘッド、 222…2ビームレーザ素子、 228…フォトディテクタ、 268…ランド−グルーブ切り換えスイッチ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の位相を有する反射光を提供する第1
    の記録領域と、 この第1の記録領域と異なる位相の反射光を提供する第
    2の記録領域と、 前記第1および第2の記録領域を一体に保持する支持体
    と、 前記第1および第2の記録領域のいづれか一方に、前記
    支持体により前記第1および第2の記録領域が保持され
    ると同時に記録される固定データと、を有することを特
    徴とする情報記録媒体。
  2. 【請求項2】第1の位相を有する反射光を提供する第1
    の記録領域と、 この第1の記録領域と異なる位相の反射光を提供する第
    2の記録領域と、 前記第1および第2の記録領域を一体に保持する支持体
    と、 前記第1および第2の記録領域の物理的な特性を示すも
    のであって、前記第1および第2の記録領域のいづれか
    一方に、前記支持体により前記第1および第2の記録領
    域が保持されると同時に記録される固定データと、を有
    することを特徴とする情報記録媒体。
  3. 【請求項3】複数に区分され、それぞれに固有の管理番
    号が付与された区画を有し、第1の位相を有する反射光
    を提供する第1の記録領域と、 この1の記録領域と異なる位相の反射光を提供する第2
    の記録領域と、 回転可能な円形板状に形成され、前記第1および第2の
    記録領域を一体に保持する支持体と、 前記第1の記録領域において複数に区分されて管理番号
    が付されたそれぞれの区画の位置を計算可能とする物理
    的なデータであって、前記第2の記録領域に、前記支持
    体により前記第1および第2の記録領域が保持されると
    同時に記録される固定データと、 を有することを特徴とする情報記録媒体。
  4. 【請求項4】複数に区分され、それぞれに固有の管理番
    号が付与された区画を有し、第1の位相を有する反射光
    を提供する第1の記録領域と、 この1の記録領域と異なる位相の反射光を提供する第2
    の記録領域と、 回転可能な円形板状に形成され、前記第1および第2の
    記録領域を一体に保持する支持体と、 前記第1の記録領域において複数に区分されて管理番号
    が付されたそれぞれの区画の位置を計算可能とするトラ
    ック位置データとセクタ位置データを示し、前記第2の
    記録領域に、前記支持体により前記第1および第2の記
    録領域が保持されると同時に記録される固定データと、
    を有することを特徴とする情報記録媒体。
  5. 【請求項5】複数に区分され、それぞれに固有の管理番
    号が付与された区画を有し、第1の位相を有する反射光
    を提供する第1の記録領域と、 この1の記録領域と異なる位相の反射光を提供する第2
    の記録領域と、 回転可能な円形板状に形成され、前記第1および第2の
    記録領域を一体に保持する支持体と、 前記第1の記録領域において複数に区分されて管理番号
    が付されたそれぞれの区画の位置を計算可能とする半径
    位置データと回転角データを示し、前記第2の記録領域
    に、前記支持体により前記第1および第2の記録領域が
    保持されると同時に記録される固定データと、を有する
    ことを特徴とする情報記録媒体。
  6. 【請求項6】光を発生する光源と、 この光源からの光を記録媒体に向けて送出するとともに
    記録媒体で反射された反射光を記録媒体に向かう光から
    分離する分離手段と、 記録媒体に沿って移動可能に形成され、前記分離手段を
    通過されて記録媒体に向けられた光に所定の集束性を与
    えるとともに、記録媒体で反射された反射光を取り出す
    集光手段と、 前記集光手段により取り出され、前記分離手段により、
    前記分離手段から記録媒体に向けられた光と分離された
    前記反射光を、前記反射光の光強度に対応する電気信号
    に変換する変換手段と、 この変換手段の出力に基づいて、記録媒体に記録されて
    いる固有データを再生する固有データ認識手段と、を有
    することを特徴とする情報記録再生装置。
  7. 【請求項7】所定の間隔を有する2つの光を発生する光
    源と、 この光源からのそれぞれの光を記録媒体に向けて送出す
    るとともに記録媒体で反射された2つの反射光を記録媒
    体に向かう光から分離する分離手段と、 記録媒体の記録面に沿って移動可能に形成され、前記分
    離手段を通過されて記録媒体に向けられたそれぞれの光
    に所定の集束性を与えるとともに、記録媒体で反射され
    た2つの反射光を取り出す集光手段と、 前記集光手段により取り出され、前記分離手段により、
    前記分離手段から記録媒体に向けられたそれぞれの光と
    分離された前記2つの反射光を、それぞれ分割する分割
    手段と、 この分割手段により分割された2つの反射光のそれぞれ
    の内の一方を、光強度に対応する電気信号に変換する変
    換手段と、 前記分割手段により分割された2つの反射光のそれぞれ
    の内の他方を、光強度に対応する電気信号に変換する第
    2の変換手段と、 前記変換手段と前記第2の変換手段のそれぞれの出力の
    一方を選択的に取り出す切換手段と、 この切換手段による前記変換手段と前記第2の変換手段
    のそれぞれの出力の取り出しを切換える切換制御手段
    と、 この切換制御手段による切換により前記変換手段と前記
    第2の変換手段のいづれかから取り出された出力信号に
    基づいて、記録媒体に記録されている固有データを取り
    出す固有データ手段と、を有することを特徴とする情報
    記録再生装置。
  8. 【請求項8】所定の間隔を有する2つの光を発生する光
    源と、 この光源からのそれぞれの光を記録媒体に向けて送出す
    るとともに記録媒体で反射された2つの反射光を記録媒
    体に向かう光から分離する分離手段と、 記録媒体に沿って移動可能に形成され、前記分離手段を
    通過されて記録媒体に向けられたそれぞれの光に所定の
    集束性を与えるとともに、記録媒体で反射された2つの
    反射光を取り出す集光手段と、 この集光手段により取り出され、前記分離手段により分
    離された2つの反射光を分割する分割手段と、 この分割手段により分割された反射光の一方を、光強度
    に対応する電気信号に変換する変換手段と、 この変換手段の出力に基づいて、記録媒体に記録されて
    いる固有データを再生する固有データ認識手段と、を有
    することを特徴とする情報記録再生装置。
  9. 【請求項9】光を発生する光源と、 この光源からの光を記録媒体に向けて送出するとともに
    記録媒体で反射された反射光を記録媒体に向かう光から
    分離する分離手段と、 記録媒体の記録面に沿って移動可能に形成され、前記分
    離手段を通過されて記録媒体に向けられた光に所定の集
    束性を与えるとともに、記録媒体で反射された反射光を
    取り出す集光手段と、 この集光手段を記録媒体の記録面に沿って移動させる移
    動手段と、 前記集光手段を記録媒体の記録面と直交する方向に移動
    させるフォーカス制御手段と、 前記集光手段を記録媒体の記録面と平行かつ記録面に形
    成されているグルーブを横切る方向に移動させるトラッ
    ク制御手段と、 前記集光手段により取り出され、前記分離手段により分
    離された反射光を分割する分割手段と、 この分割手段により分割された反射光の一方を、光強度
    に対応する電気信号に変換する変換手段と、 この変換手段から出力される電気信号の極性変化を検出
    する極性検出手段と、 この極性検出手段からの出力に基づいて、記録媒体に固
    有データが記録されている領域を識別する固有データ位
    置認識手段と、 この固有データ位置認識手段により認識された記録媒体
    の記録面の所定位置に前記集光手段を移動させるために
    前記移動手段を制御する第1の制御手段と、 この第1の制御手段により記録媒体の記録面の所定位置
    に移動された前記集光手段を通過される光が集光される
    距離に記録媒体の記録面と前記集光手段との間の距離が
    一致するよう前記集光手段を移動させるために前記フォ
    ーカス制御手段を制御する第2の制御手段と、 前記第1および第2の制御手段の制御により記録媒体の
    記録面の所定位置に移動された前記集光手段により取り
    込まれた反射光を前記変換手段により電気信号に変換し
    て得られる出力に基づいて、記録媒体に記録されている
    固有データを再生する固有データ認識手段と、 記録媒体に記録すべきデータが供給された場合に、前記
    固有データ認識手段により再生された固有データに基づ
    いて前記集光手段を位置させるべき記録媒体の記録面の
    所定位置を算出する記録位置制御手段と、 この記録位置制御手段により求められた記録媒体の記録
    面の所定位置に前記集光手段を位置させるよう、前記第
    1および第2の制御手段ならびに前記トラック制御手段
    を制御する第3の制御手段と、を有することを特徴とす
    る情報記録再生装置。
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